JP3689147B2 - 合成樹脂シート製物品の加工機 - Google Patents

合成樹脂シート製物品の加工機 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばブリスターパックにおける本体の縁部を曲げ加工する場合のように、合成樹脂から成る素材シートを整列した状態で移送しつつ、当該素材シートに曲げ等の加工を施すために使用する加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ブリスターパックの本体は、一般に、平面視略矩形に形成した合成樹脂シートを素材として製造されており、図16に示すように、先ず、素材シートAを一定方向に移送しつつ、移送方向に沿って延びる二つの辺を折り曲げてから、素材シートAの姿勢は変えることなく移送方向を平面視で90度変更し、その状態で移送方向に沿って延びる一つの辺を折り曲げることにより、4つの辺のうち3つの辺に折り曲げ部A1,A2を形成している。
【0003】
曲げ加工が済んだら、商品が嵌まる凹所(図示せず)を真空成形や圧空成形にて形成し、この凹所に商品を挿入してから、台紙Bの縁部を本体Cの折り曲げ部A1,A2に挿入して、台紙Bと本体C(A)とをホッチキス等にて固定している。
【0004】
そして、素材シートAの縁部を曲げ加工するに当たって従来は、図17に示すように、相対向して延びる一対のガイド枠80及びガイドレール81から成る移送路の下方に、移送方向に沿って周回するエンドレスチェーン82を設け、このエンドレスチェーン82に、ガイドレール81よりも上方に延びるようにしたロッド83を適宜間隔で設け、エンドレスチェーン81を間欠的に周回させて、ロッド83で素材シートAを押すことによって素材シートAを間欠的に移送し、その移送の途次において曲げ加工を施している。
【0005】
素材シートAを曲げ加工するに当たっては、例えば断面横向きU字状に折り曲げる場合には、移送停止時に熱盤で素材シートAの縁部に折り目を形成してから素材シートAを1ピッチ移送して、素材シートAの縁部を折り返し装置のガイド溝に通し、ガイド溝を通過する過程で縁部を折り返している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のように素材シートAをロッド83で押すことによって移送する手段では、素材シートAがガイドレール81上でずれ動くことを防止できないため、折り目線の位置決めと折り返しを正確に行うことができず、このため製品の加工精度が悪いと言う問題があった。
【0007】
また、折り返し工程において、曲げに際しての抵抗に抗してロッド83で押されるため素材シートAは曲がり変形する傾向を呈することになり、このため、加工不良や素材シートAの破損事故が発生する虞がある点も問題であった。
【0008】
更に、素材シートAがガイドレール81上をずれ動くことにより、素材シートAを移送しながら折り目線を形成することは事実上不可能であるため、折り目線の形成は素材シートAの移送を停止した状態で行わねばならず、このため、生産性を向上できないという点も問題であった。
【0009】
本発明はこれらの問題を解消することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願発明の加工機は、適宜長さに切断した素材シートを整列した状態で適宜間隔で水平状に移送する移送路に、前記素材シートに曲げ又は打ち抜き又は印刷又は型押しの加工を施す加工装置が設けられており、素材シートを移送する途次において当該素材シートに前記各加工のうちのいずれかを施すものである。
【0011】
そして、前記素材シートの移送路の下方に、当該素材シートの移送方向に沿って周回するエンドレスチェーン又はエンドレスベルトが設けられており、該エンドレスチェーン又はエンドレスベルトに、密着・離反自在な上下一対のクランプ体を備えたクランプ装置が、素材シートの移送方向に向かって前記加工装置を挟んだ前後両側の部位においてはクランプ解除状態になって加工装置の箇所ではクランプ状態となるように取り付けられている。
【0012】
更に、素材シートの移送方向に向かって前記加工装置よりも手前の部位に、素材シートをクランプ解除状態にあるクランプ装置における上下クランプ体の間に送り込むコンベヤが設けられており、該コンベヤは、前記エンドレスチェーン又はエンドレスベルトの周速度よりも速い速度で素材シートを送るように設定されている。
【0013】
【発明の作用・効果】
本願発明は、素材シートをクランプ装置で掴持して引っ張ることによって移送するものであるため、素材シートを正確に位置合わせした状態で曲げ等の加工をすることができ、このため、曲げ等の加工の精度を著しく向上して商品価値を高めることができる。
【0014】
また、素材シートをクランプ装置で掴持して強制に引っ張りつつ曲げ等の加工を施すものであるから、曲げ等の加工に際して素材シートに移送抵抗が生じても素材シートが曲がり変形する傾向を呈することはなく、従って、曲げ等の加工不良や素材シートの破損のような不都合が生じることはない。
【0015】
更に、素材シートを正確に位置決めした状態で移送できるから、折り目線の形成等の加工を移送しながら行うことも可能となり、その結果、生産性を向上することができる。
【0016】
た、コンベヤに載せられた素材シートはクランプ解除状態にあるクランプ装置の上下クランプ体に挿入され、次いで、クランプ装置の移動に伴ってクランプされ、その状態で曲げ等の加工が施されてから、クランプが解除される。
【0017】
このように、素材シートを移送路の始端部に供給するだけで、クランプ体によるクランプと加工及びクランプ解除を連続的に行うことができるから、生産性の向上を確実化できる。
【0018】
【実施例】
次に、前記したブリスターパックにおける本体の曲げ加工機に本発明を適用した実施例を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1〜図10は第1実施例を示しており、このうち図1は曲げ加工機1の全体の概略平面図である。曲げ加工機1は、図2(A)で示すように、略角形の部材で構成したフレーム2と、相対向して平行に延びる前後一対のガイド板3とを備えており、素材シートAは、両ガイド板3の間を図1及び図2(A)で右から左に向けて移送される。
【0020】
図1で概略を示すように、両ガイド板3には、加工装置の一例として、熱風式の折り目線形成装置5と、折り返し装置6とをそれぞれ設けている。
【0021】
以下、各部の詳細を説明する。
【0022】
図1及び図2に示すように、前後ガイド板3の左右両端部には下向きに延びる支持板7を固着している一方、フレーム2における左右両端部の側面にはそれぞれ前後一対ずつの板材8を固着しており、これらフレーム2の左右両端に固着した前後一対ずつの板材8にそれぞれねじ軸9を回転自在で前後摺動不能に取付けている。
【0023】
そして、前記ガイド板3の下端に固着した雌ねじ筒10を前記ねじ軸9に螺合している。この場合、ねじ軸9のうち手前側の部位を右ねじにし奥側の部位を左ねじにすると言うように、1本のねじ軸9に螺合した2個の雌ねじ筒10の螺旋の方向を逆向きにしている。また、左右両ねじ軸9にはスプロケット11を固着し、両スプロケット11にチェーン12を巻き掛けている。一方のねじ軸9にはハンドル13を取付けている。
【0024】
従って、一方のねじ軸9をハンドル13で回転すると、左右両ねじ軸9が同期して回転し、これら両ねじ軸9の回転に伴って前後両ガイド板3の間隔が変化する。すなわち、ハンドル13の回転操作により、前後ガイド板3の間隔寸法を素材シートAの幅寸方に応じて調節することができる。
【0025】
図3(A)は曲げ加工機1の右側の部位の概略縦断正面図、図4は図1のIII − III視断面図である。これら図3(A)、図4及び図1に示すように、ガイド板3の内面のうち、素材シートAの移送方向に向かって折り目線形成装置5よりも手前側の部位に、駆動プーリ15と従動プーリ16とを左右適宜隔てて回転自在に軸支して、これら両プーリ15,16間に、素材シートAの前後側縁を支持するタイミングベルトを巻き掛けることによってコンベヤ17を構成している。
【0026】
前記駆動プーリ15は、ガイド板3の外面に固着したモータ18によって常時回転駆動されている。
【0027】
また、ガイド板3の内面のうち素材シートAの移送方向に向かって前記コンベヤ17よりも手前側の部位(すなわち移送の始端部)に、素材シートAの側縁を支持するガイドレール19を固着している。従って、素材シートAは、ガイドレール19からコンベヤ17に移行することになる。
【0028】
図1、図3、図10(A)に示すように、前記フレーム2の左端部に固着した前後一対の板材8間のうちねじ軸9よりも外側の部位に駆動軸20を軸支する一方、フレーム2の右端部に固着した前後一対の板材8間のうちねじ軸9よりも外側の部位には従動軸21を軸支し、これら駆動軸20と従動軸21とに固着したスプロケット22にエンドレスチェーン23を巻き掛けている。
【0029】
図1に示すように、前記駆動軸20は、減速機24を介してモータ25で駆動される。エンドレスチェーン23の周速度は前記コンベヤ17の周速度よりも遅い速度に設定されている。換言すると、コンベヤ17の周速度はエンドレスチェーン23の周速度よりも速い速度に設定されている。
【0030】
前記エンドレスチェーン23には、上下外側に向けて延びるクランプ装置27を適宜間隔で取り付けている。この点を図3〜図5に基づいて説明する。
【0031】
クランプ装置27は、素材シートAを掴持するための上下一対のクランプ体28,29を備えており、下クランプ体29には後ろ向きのガイド片30を固着している。ガイド片30の先端は下向きに屈曲している。また、上クランプ体28の進行方向に向かった前面には、下クランプ体29の下方まで延びる板28aを固着している。
【0032】
前記上クランプ体28には下向きに延びる前後一対のガイドロッド31を固着しており、これらガイドロッド31の下端にベース板32を固着し、このベース板32に、エンドレスチェーン23の側板23aをねじで固定している。また、前記前後ガイドロッド31には、前記ベース板32を跨ぐようにした下向きコ字状のスライダ33が上下動摺動自在に嵌まっており、このスライダ33と前記下クランプ体29とを連結ロッド34で固定している。
【0033】
図4(A)に明示するように、前後ガイドロッド31には、ベース板32とスライダ33とを離反する方向に押すようにしたばね35を嵌め込んでいる。従って、スライダ33に外力が作用していない状態では、ばね35でスライダ33が押し上げられるため上下クランプ体28,29が密着してクランプ状態になり、ばね35に抗してスライダ33が押し下げられると、上下クランプ体28,29の間隔が広がってクランプ解除状態になる。
【0034】
また、前記エンドレスチェーン23における2列のピン23bはそれぞれレール板36で支持されている。これらレール板36は、図4及び図5に示すように、フレーム2に水平状に固着した横桟部材2aに取付けた支持体37に固着されている。従って、クランプ装置27におけるベース板32と上クランプ体28は、レール板36に支持されて上下動不能の状態で走行する。
【0035】
前記スライダ33の前後両側板の下端にはコロ38を回転自在に取り付けている。他方、レール板36のうち前記コンベヤ17の下方の部位には、前記コロ38が当たる第1押し下げガイドレール39を固着している。
【0036】
従って、クランプ装置27が第1押し下げガイドレール39を外れた位置にあるときには、例えば図3(A)や図4に示すように、スライダ33がばね35で上向きに押し上げられてクランプ状態に保持されている。他方、クランプ装置27が第1押し下げガイドレール39の箇所を走行している間では、図3(B)に示すように、コロ38を介してスライダ33が押し下げられるため、下クランプ体29が下降してクランプ解除状態に保持される。
【0037】
また、図10(A)に示すように、ガイド板3の内面のうち、素材シートAの走行方向に向かって折り返し装置6よりも前方に位置した部位には第2押し下げガイドレール40を固着している。従って、前後両側縁を曲げ加工された素材シートAは、この第2押し下げガイドレール40の箇所でクランプが解除される。クランプ解除された素材シートAはガイドレール19で支持されて、後続のクランプ装置27によって、次の移送路に押し出される。
【0038】
次に、折り目線形成装置5を図6〜図8に基づいて説明する。
【0039】
折り目線形成装置5は、ガイド板3の外面にボルト41で締結した固定ブラケット42と、該固定ブラケット42の上面にボルト43で締結した可動ブラケット44とを備えており、可動ブラケット44に、上下長手の3本の熱風発生筒45を素材シートAの移送方向に沿って並べて取付けている。
【0040】
固定ブラケット42は、締結用のボルト41が嵌まる孔を上下長手の長孔にすることにより、高さを自在に調節できるようにしている。また、可動ブラケット44のボルト挿通孔46も前後長手の長孔に形成されており、ボルト43を緩めてアジャスターボルト47を回転操作することにより、前後位置を自在に調節することができる。
【0041】
前記各熱風発生筒45内にはセラミック等のヒータ48を配置しており、ヒータ48で加熱された空気は下端のノズル45aから下向きに噴出される。図示していないが、各熱風発生筒45には、その内部に空気を供給するためのホースとヒータ48に電力を供給するためのコードとを接続している。
【0042】
各熱風発生筒45のノズル45aは、可動ブラケット44に取付けた保持枠49に嵌まっている。
【0043】
次に、折り返し装置6を図6,図7,図9に基づいて説明する。
【0044】
折り返し装置6は、ガイド板3の外面にボルト51で締結した固定ブラケット52と、該固定ブラケット52の上面にボルト53で締結した可動ブラケット54と、該可動ブラケット54に取付けたガイド部材55を備えており、ガイド部材55に、素材シートAの側縁を折り目線に沿って略180度折り返すためのガイド溝56を形成している。
【0045】
折り目線形成装置5の場合と同様に、折り返し装置6の固定ブラケット52は、締結用のボルト51が嵌まる孔を上下長手の長孔にすることにより、高さを自在に調節できるようにしている。また、折り返し装置6における可動ブラケット54のボルト挿通孔57も前後長手の長孔に形成されており、ボルト53を緩めてアジャスターボルト58を回転操作することにより、前後位置を自在に調節することができる。
【0046】
折り返し装置6におけるガイド部材55には、折り目線形成装置5の下方に向けて延びる支持レール59を一定的に設けており、この支持レール59で素材シートAを支持した状態で移送しつつ、熱風の噴射による折り目線の形成と折り返しとを行うようにしている。
【0047】
この場合、折り返し装置6における支持レール59に、折り目線形成装置5における熱風発生筒45のノズル45aの下方に開口した長孔60を形成している。このように形成すると、ノズル45aから熱風を常時噴射させた状態で、素材シートAがない状態で熱風は長孔60から下方に逃げ出るから、熱風を噴射し続ける簡単な構造でありながら、熱の悪影響を受けることなく素材シートAに折り目線を形成できる。また、支持レール59によって素材シートAの高さが正確に保持されるから、折り返し装置6による曲げ加工を正確に行うことができる。
【0048】
図1及び図10に部分的に示すように、素材シートAの移送路の終端(フレーム2の左端)には、素材シートAの一辺に折り返し部A1を形成するための第2の曲げ加工機1′が接続されている。この第2の曲げ加工機1′は前記の曲げ加工機と同様にクランプ装置27や折り目線形成装置5,折り返し装置6等を備えている。但し、第2の曲げ加工機1′では素材シートAの一辺しか曲げ加工しないから、折り目線形成装置5と折り返し装置6は1台ずつしか備えていない。
【0049】
また、第2の曲げ加工機1′のクランプ装置27で素材シートAをクランプして移送する場合、クランプ装置27によるクランプ箇所に既に折り返し部A1が形成されているから、図10(D)に示すように、第2の曲げ加工機1′におけるクランプ装置27の上クランプ体28には、素材シートAに既に形成された折り返し部A1を潰さないように切欠き部28aを形成している。
【0050】
以上の構成において、作業者が、図3(A)の右端の箇所において前後ガイドレール19上に素材シートAを間欠的に載せて行く。すると、符号Dで示すように、クランプ装置27の先端はガイドレール19の上方を移動するような軌跡を示すから、ガイドレール19上の素材シートAは、クランプ装置27で押されて移動して行き、次いで、コンベヤ17に移行する。この段階では、前記したようにクランプ装置27はクランプ解除状態にある。
【0051】
コンベヤ17に移行した素材シートAは、エンドレスチェーン23よりも速い周速度で走行する。他方、コンベヤ17の箇所に位置したクランプ装置27は前記したようにクランプ解除状態にあるから、コンベヤ17によって移送される素材シートAは、クランプ解除状態にあるクランプ装置27の上下クランプ体28,29の間に挟み込まれる。
【0052】
そして、クランプ装置27が第1押し下げガイドレール19を外れると同時にクランプされて、素材シートAは、クランプ装置27によって掴持された状態で移送されて行き、その途次において、熱風発生筒45のノズル45aから噴射された熱風によって折り目線が形成され、次いで、折り返し装置6により、素材シートAの前後側縁は折り目線を中心にして横向きU字状に折り返される。
【0053】
そして、折り返し装置6によって前後両側縁に折り返し部A1が形成された素材シートAは、その走行方向を平面視で90度変えられた状態で移送されつつ、前記と同様の工程を経て左右いずかの側縁に折り返し部が形成され、それから、図11及び図12に示すように、シュート(図示もず)を介して積み重ね装置61に積み重ねられて行く。
【0054】
しかして、素材シートをクランプ装置27で掴持した状態で引っ張り移送しつつ折り目線の形成と折り曲げ加工とを行うものであるから、ロッドで押して移送する従来技術に比べて、素材シートAを正確に位置決めした状態で曲げ加工を行うことができるのであり、その結果、素材シートAの曲げ加工の精度を向上して商品価値を高めることができるのである。
【0055】
また、素材シートAをクランプ装置27で掴持して強制的に引っ張るものであるから、素材シートAの変形等の不都合を生じることなく、曲げ加工を確実に行うことができる。
【0056】
更に、素材シートAを正確に位置決めした状態で移送できるから、熱風式等の点接触型の折り目線形成装置5を利用して、素材シートAを移送しつつ折り目線を直線状に正確に形成することが可能となり、その結果、曲げ加工の生産性を格段に向上することができるのである(折り目線形成装置としては、実施例のような熱風式のものに限らず、ローラ式熱盤等の他の構造のものでも良い)。
【0057】
加えて、素材シートAは、ガイド板3の右端(移送路の始端部)においてガイドレール19に載せれば、クランプ装置27でクランプされた状態で曲げ加工が施され、次いで、クランプが解除されてから次の工程に移送されることになり、素材シートAを移送路の始端部に供給するだけで曲げ加工が連続的・自動的に行われるから、生産性を確実に向上できるのである。
【0058】
実施例のように上クランプ体28の前面に板28aを取付けると、クランプ解除状態での素材シートAの押し移送を的確に行うことができる利点がある。
【0059】
なお、曲げ加工の前後においてクランプ装置をクランプ解除状態にする手段としては、実施例のように2本の押し下げガイドレール19を利用することには限らず、他の手段を採用しても良い。
【0060】
次に、3辺に折り曲げ部を形成した素材シートAを積み重ねるための積み重ね装置61について、図11及び図12に基づいて説明する(図11は平面図、図12(A)は図11のXII−XII視平面図である)。
【0061】
この積み重ね装置61は平面視でコ字状で形成されており、素材シートAの進入方向に向けてやや後傾状に設置されている。積み重ね装置61における各側板の下部に切欠き孔62を形成して、この切欠き孔62の箇所に支持片63を設け、各支持片63をばね(図示せず)にて内向き突出した状態に付勢している。また、各支持片63は、図12(B)に示すように、各側板の切欠き部62内に取付けられており、各側板の内面よりも外側に起こし回動させることができる。
【0062】
積み重ね装置61の内面のうち前記各支持片63よりも下方の部位には、曲げ加工済の素材シートAが送り込まれるガイド片64が形成されており、このガイド片64よりも下方の部位には、エアー式等のシリンダ65で上下動される昇降66が配置されている。
【0063】
そして、曲げ加工済の素材シートAがシュートから移送されてガイド片64で支持されとシリンダ65が上昇し、昇降台66によって素材シートAは一旦支持片63よりも上方に押し上げられてから、昇降台66と共に下降にする。
【0064】
この場合、各支持片63はばねに抗して上向きに回動自在であるから、昇降台66によって素材シートAが各支持片63よりも上方に上昇することが許容される。また、各支持片63は、上向きに回動したのちばね力によって元の姿勢に戻るから、加工済の素材シートAは、昇降台66の下降時に、各支持片63にて支持された状態に保持される。すなわち、加工済みの素材シートAは下から順に積み上げられていく。
【0065】
このように、素材シートAを下から順に積み重ねるものであるから、積み重ね装置61の高さを高くするだけで、素材シートAを多数枚積み重ねることができる(素材シートAの供給の点から曲げ加工機1の高さ寸法にはある程度の限界があるから、曲げ加工済の素材シートAを上から順に積み重ねて行くと、素材シートAを高く積み上げるためには、床面に孔を掘ってこれに積み重ね装置を設けねばならないが、図のように下方から積み上げて行くと、単に積み重ね装置61の高さ寸法を高くするだけで、素材シートAを高く積み上げることができる)。
【0066】
上記の実施例は素材シートAを連続的に移送しつつ折り目線の形成と曲げ加工とを行う場合であったが、本発明は、図13示すように、例えば素材シートAの側縁をコ字状に折り曲げる場合のように、素材シートAを間欠的に送りながら曲げ加工する場合にも適用できる。
【0067】
すなわち、素材シートAの側縁をコ字状に折り曲げる場合は、図13(B)〜(E)に示すように、先ず、素材シートAの移送停止時に、第1熱盤67によって素材シートAの側縁に第1折り目線を形成し、次いで、素材シートAを1ピッチ移送してから、移送を停止した状態で第1押し上げ部材68によって折り目線に沿って上向きに90度に折り曲げ、次いで、素材シートAを1ピッチ移送してから移送停止時に第2熱盤69によって第2折り目線を形成し、次いで1ピッチ移送してから第2押し上げ部材70によって第2折り目線に沿って90度折り曲げるという工程を経るが、このような曲げ加工も、クランプ装置27でクランプした状態で移送しつつ行うことにより、正確に加工することができる。
【0068】
また、図14に示すように、シュート71に素材シートAを多数枚積み重ねて、これをコンベヤ17に1枚ずつ順次送り込むように構成しても良い。
【0069】
更に、クランプ装置は種々の形態に具体化することができるのであり、例えば図15に示すように、上下クランプ体28,29のうちいずれか一方又は両方を上下回動自在に構成して、クランプ体(28)29の回動にて素材シートAをクランプしたりクランプ解除したりするように構成しても良い。
【0070】
また、クランプ装置が取付く無端帯としては実施例のようなエンドレスチェーンに限らず、エンドレスベルトであっても良い。
【0071】
以上、素材シートの側縁を曲げ加工する場合の実施例について説明したが、本発明は、素材シートに打ち抜加工を施す場合や印刷加工を施す場合、或いは型押し加工を施す場合にも広く適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る曲げ加工機の概略平面図である。
【図2】 (A)はフレームの斜視図、 (B)は前後ガイド板の関係を示す概略斜視図、 (C)は図1のIIC−IIC視断面図である。
【図3】 (A)は図1の略右半部の縦断正面図、 (B)はクランプ解除状態を示す図である。
【図4】 (A)は図3のIV−IV視断面図、 (B)はレール板の取付け状態を示す側断面図である。
【図5】 (A)はクランプ装置の斜視図、 (B)は (A)の B-B視断面図である。
【図6】折り目線形成装置と折り返装置の平面図である。
【図7】 (A)は図6の VII-VII視図、 (B)は (A)のうち矢印Bで示した部位の部分斜視図である。
【図8】図6のVIII−VIII視断面図である。
【図9】 (A)は図6のIX−IX視断面図、 (B)は折り曲げ後の素材シートの側縁の断面図である。
【図10】 (A)は図1の右半部の縦断正面図、 (B)はクランプ解除状態のクランプ装置で素材シートを移送している状態の図、 (C)は (B)の C-C視断面図、 (D)は後続の曲げ加工機におけるクランプ装置の正面図である。
【図11】曲げ加工済の素材シートの積み重ね装置の概略平面図である。
【図12】 (A)は図11のXII-XII 視断面図、 (B)は作用を示す図である。
【図13】本発明を適用し得る他の曲げ加工機での加工工程を示す図である。
【図14】本発明の他の実施例を示す図である。
【図15】クランプ装置の他の実施例を示す図である。
【図16】素材シートを曲げ加工する工程の概略斜視図である。
【図17】従来の曲げ加工機での移送手段を示す図である。
【符号の説明】
A 素材シート
1 加工機の一例としての曲げ加工機
3 ガイド板
5 折り目線形成装置
6 折り返し装置
19 ガイドレール
23 エンドレスチェーン
27 クランプ装置
28 上クランプ体
29 下クランプ体

Claims (1)

  1. 適宜長さに切断した素材シートを整列した状態で適宜間隔で水平状に移送する移送路に、前記素材シートに曲げ又は打ち抜き又は印刷又は型押しの加工を施す加工装置が設けられており、素材シートを移送する途次において当該素材シートに前記各加工のうちのいずれかを施す加工機であって、
    前記素材シートの移送路の下方に、当該素材シートの移送方向に沿って周回するエンドレスチェーン又はエンドレスベルトが設けられており、該エンドレスチェーン又はエンドレスベルトに、密着・離反自在な上下一対のクランプ体を備えたクランプ装置が、素材シートの移送方向に向かって前記加工装置を挟んだ前後両側の部位においてはクランプ解除状態になって加工装置の箇所ではクランプ状態となるように取り付けられており、
    更に、素材シートの移送方向に向かって前記加工装置よりも手前の部位に、素材シートをクランプ解除状態にあるクランプ装置における上下クランプ体の間に送り込むコンベヤが設けられており、該コンベヤは、前記エンドレスチェーン又はエンドレスベルトの周速度よりも速い速度で素材シートを送るように設定されている、
    合成樹脂シート製物品の加工機。
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