JP3448585B1 - シート状ワークの印刷部におけるフィーダコンベヤユニット - Google Patents

シート状ワークの印刷部におけるフィーダコンベヤユニット

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JP3448585B1 JP2003063421A JP2003063421A JP3448585B1 JP 3448585 B1 JP3448585 B1 JP 3448585B1 JP 2003063421 A JP2003063421 A JP 2003063421A JP 2003063421 A JP2003063421 A JP 2003063421A JP 3448585 B1 JP3448585 B1 JP 3448585B1
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力也 宮前
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2404/00Parts for transporting or guiding the handled material
    • B65H2404/20Belts
    • B65H2404/25Driving or guiding arrangements
    • B65H2404/254Arrangement for varying the guiding or transport length

Abstract

【要約】 【課題】 シート状ワークの印刷部において、インライ
ン配置された複数の印刷ユニット間にそれぞれ設置され
た複数のフィーダコンベヤユニット間におけるシート状
ワークの繰り送り動作精度を印刷ユニットの駆動力を利
用することができない印刷パスの場合においても確保す
る。 【解決手段】 フィーダコンベヤユニット10は、フィ
ーダベルト17を掛けたときにフィーダコンベヤユニッ
ト10の前端を形成する前端プーリ11と、フィーダコ
ンベヤユニット10の後端を形成する後端プーリ15
と、フィーダベルト17の張力を一定範囲に維持するテ
ンションプーリ12とを備え、後端プーリ15の位置を
変化させることなく前端プーリ11のみを使用しない印
刷ユニットP3等の後に設置されている後続のフィーダ
コンベヤユニット10の後端側に進出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状ワークの
印刷部において各色の印刷を個別に担当する複数の印刷
ユニット間にそれぞれ配置され、前工程の印刷ユニット
を経たシート状ワークを後工程の印刷ユニットに繰り送
るためのシート状ワークの印刷部におけるフィーダコン
ベヤユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】ダンボール箱等を製造する製函機は、上
流側から素材であるシート状ワーク(段ボール製函機で
は段ボールシート)を供給し、これに対して順次に必要
な加工を施すことによって、最終的に、立体的に組み立
てれば直ちに使用できる状態の製品として排出する、い
わゆるプロセス加工装置である。製函機における印刷部
は、シート状ワークに対して、単色又は多色の印刷を実
施する工程であり、製函工程全体における初期の工程と
して位置付けられている。
【0003】製函機における印刷部には、多色刷り実現
するための複数の印刷ユニットがインライン配置されて
いる。複数の印刷ユニットは、それぞれ、1色の印刷を
担当し、シート状ワークに対する多色刷りは、1印刷ユ
ニットにおいていずれか1色を印刷して後工程の印刷ユ
ニットにシート状ワークを繰り送る工程の反復によって
実施される。この際、複数の印刷ユニットは、時系列的
に同期して作動するように制御される。そして、隣接す
る印刷ユニット間には、シート状ワークを順次に後工程
の印刷ユニットに繰り送るためのフィーダコンベヤユニ
ットが設置されている。
【0004】各印刷ユニットは、上下に対峙した状態で
積極駆動される印刷シリンダと圧接シリンダとを備え
る。印刷シリンダは、定位置にある圧接シリンダの上方
に上下動自在に配置される。印刷シリンダに対しては、
印刷図案等を現した可撓性の印版を交換可能に取り付け
ることができる。一方、圧接シリンダは印刷シリンダの
直下位置において印刷対象となるシート状ワークを印刷
シリンダに押し付ける機能を有する。なお、印刷ユニッ
トの種類によっては、シート状ワークの表面に印刷する
か、あるいは裏面に印刷するかの相違により印刷シリン
ダと圧接シリンダとの上下位置が逆転している機種もあ
る。しかし、定位置にある圧接シリンダに対して印刷シ
リンダが上下動する点では同じである。
【0005】印刷ユニット間においてシート状ワークを
搬送するフィーダコンベヤユニットは、上下1対のもの
を左右1対で、すなわち、全体として4基を1組として
用いる。上下1対のフィーダコンベヤユニットはフィー
ダベルトを介して、シート状ワークを上下から搬送可能
に挟むことを目的とし、左右に配置された各上下1対の
フィーダコンベヤユニットは、シート状ワークの2箇所
を安定に挟持することを目的とする。左右1対のフィー
ダコンベヤユニットは、対称構造であり、上下1対のフ
ィーダコンベヤユニットは、シート状ワークの上面に配
置されるものと、シート状ワークの裏面に配置されるも
のとの相違に基づき、通常、異なる構成を採用してい
る。また、各々のフィーダコンベヤユニットは、複数の
プーリ間に巻き掛けた一本又は複数のフィーダベルトを
循環駆動する構造である。
【0006】各々のフィーダコンベヤユニットの前端位
置は、シート状ワークの進行方向の端部に配設される前
端プーリによって決定され、フィーダコンベヤユニット
の後端位置は、シート状ワークの進行方向の反対側に配
設される後端プーリによって決定される。また、各フィ
ーダコンベヤユニットのフィーダベルトにおいて、シー
ト状ワークの搬送に利用される部分は、前端プーリと後
端プーリとの間に直線状に張られた部分である。したが
って、上下1対のフィーダコンベヤユニットにおけるフ
ィーダベルトは、前端プーリと後端プーリとの間に直線
状に張られた部分を対面させるようにして配置され、シ
ート状ワークは、対面したフィーダベルト間に挟まれて
搬送される。また、フィーダコンベヤユニットにおける
前端プーリと後端プーリとの間の距離は、隣接する印刷
ユニットの印刷シリンダ又は圧接シリンダと干渉しない
限りにおいて、最大限に設定されている。シート状ワー
クを強制的に駆動し得る区間をできる限り確保しようと
する趣旨である。
【0007】製函機におけるシート状ワークに対する近
年の印刷需要は、包装される商品の多様化に伴い多品種
少ロット化傾向にある。シート状ワークの印刷部におけ
る複数の印刷ユニットは、各印刷ロットにおいてその全
数が同時に使用されることはむしろ少ない。すなわち、
それぞれ異なる色の印刷を担当する複数の印刷ユニット
中の選択された印刷ユニットのみが印刷動作をし、他の
印刷ユニットは、単にシート状ワークをパスさせる。そ
して、印刷動作をする印刷ユニットは、印刷シリンダと
圧接シリンダとの間にシート状ワークを挟んで印刷を実
行すると同時に、シート状ワークを排出する向きに駆動
する。すなわち、印刷動作をする印刷ユニットにおいて
は、印刷ユニット自体がシート状ワークの搬送機能を部
分的に担当している。
【0008】一方、印刷に使用されない印刷ユニット
は、印刷シリンダを圧接シリンダとの間隔を開く向きに
印刷シリンダを退避させ、その間にシート状ワークをパ
スさせる。したがって、シート状ワークがシート状ワー
クの印刷部を通過する時間内においては、印刷ユニット
によって駆動力を受ける場合と受けない場合とがあるこ
ととなる。
【0009】シート状ワークが印刷ユニットによる駆動
力を受けることなく印刷ユニットをパスするためには、
その印刷ユニットの前工程に位置するフィーダコンベヤ
ユニットからその印刷ユニットの後工程に位置するフィ
ーダコンベヤユニットへとシート状ワークの繰り送り動
作が的確に実行される必要がある。そして、シート状ワ
ークの繰り送り動作が不確実である場合には、シート状
ワークが後工程の印刷ユニットに到達する到達タイミン
グにばらつきが生じ、後工程の印刷ユニットにおいて印
刷ズレが発生する原因となる。このような問題は、製函
機を停止することなく特定の印刷ユニットの印版を交換
する際にも生じる。印版を交換する際には、シート状ワ
ークをパスする場合と同様に印刷シリンダと圧接シリン
ダとの間隔を開く必要があるからである。
【0010】従来、上記形式のシート状ワークの印刷部
において印刷ズレを防止するために、次のような従来公
報が存在する。
【0011】
【特許文献1】特開平7−156304号公報
【0012】特許文献1に印刷ラインにおける段ボール
シートの移送装置が開示されている。同文献によれば、
印刷ラインには、印刷シリンダ側に位置する第1の送り
ベルト装置と、圧接シリンダ側に位置する第2の送りベ
ルト装置とが設置され、段ボールシートを第1の送りベ
ルト装置と第2の送りベルト装置とによって上下方向か
ら挟み込んで移送作業を実施するものである。第1の送
りベルト装置は、位置固定の第1のコンベヤベルトと、
第1のコンベヤベルトに併設された移動可能な第2のコ
ンベヤベルトを備える。そして、版下等の交換のために
印刷シリンダを上昇させ、印刷機自体によって段ボール
シートに対して駆動力を及ぼすことができない状態とな
ったときには、第2のコンベヤベルトを印刷シリンダ側
に進出させ、段ボールシートを第2のコンベヤベルトと
圧接シリンダとの間に挟んで駆動することによって段ボ
ールシートを安定に移送することができるとする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】特許文献1に開示され
た技術については、次のような困難な問題が生じる。
【0014】すなわち、第1のコンベヤベルト(フィー
ダベルト)と第2のコンベヤベルト(フィーダベルト)
とは、協働して同一の段ボールシートを駆動するため、
両者のコンベヤベルトの周速は、正確に同一となるよう
に機械的又は電気的に制御されていると解される。この
状態において第2のコンベヤベルトが印刷シリンダに向
かって進出動作を開始し、所定の位置で停止する動作に
おける速度変化は、加速動作から減速動作におよぶ変化
である。この場合、第2のコンベヤベルトの段ボールシ
ートに対する相対的な周速は、コンベヤベルト自体の周
速に第2のコンベヤベルトの進出動作の速度変化を加え
た周速となる。したがって、進出動作中における第2の
コンベヤベルトの周速は、複雑に変化し、第1のコンベ
ヤベルトの周速と一致しないこととなる。両者のコンベ
ヤベルトの周速が不一致である場合には、搬送される段
ボールシートの直進性が保障されず、この結果、第2の
コンベヤベルトの進出動作中に通過する段ボールシート
は、後工程において印刷ズレを発生する可能性が極めて
高い。また、これを防止するために、第2のコンベヤベ
ルトの進出動作期間内製函機を停止する対策をとるなら
ば、作業能率を低下させる結果となる。なお、上記従来
公報の先行技術として、一本のコンベヤベルト(フィー
ダベルト)を全体的に前後動させるものが挙げられてい
るが、この例でも全体的な前後動の他にコンベヤベルト
自体の周速が加わった周速となり、同じように複雑に変
化する課題を有する。
【0015】そこで本発明の目的は、フィーダコンベヤ
ユニットのフィーダベルトの周速をシート状ワークに対
する関係で一定に維持して後工程の印刷ユニットにおけ
る印刷ズレの発生を有効に防止するシート状ワークの印
刷部におけるフィーダコンベヤユニットを提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
シート状ワークの印刷部におけるフィーダコンベヤユニ
ットは、シート状ワークの搬送路を挟んで対向する印刷
シリンダと圧接シリンダと、これらシリンダを中央位置
として前工程の印刷ユニットから後工程の印刷ユニット
に向けてシート状ワークを順次に送る循環駆動式のフィ
ーダベルトを各々有する上流側フィーダコンベヤユニッ
トと下流側フィーダコンベヤユニットとを備え、使用し
ない印刷ユニットをパスしてシート状ワークを後続の下
流側フィーダコンベヤユニットに繰り送る際に、上流側
フィーダコンベヤユニットの前端を後続の下流側フィー
ダコンベヤユニットの後端側に向かって接近させるよう
にしたシート状ワークの印刷部におけるフィーダコンベ
ヤユニットにおいて、上記上流側又は下流側のフィーダ
コンベヤユニットは、各フィーダコンベヤユニットの前
端を形成する前端プーリと、フィーダコンベヤユニット
の後端を形成する後端プーリと、これらプーリ間に掛け
られる上記一本のフィーダベルトと、このフィーダベル
トの張力を一定範囲に維持するテンションプーリとを備
え、後端プーリの位置を変化することなく前端プーリの
みを後続の下流側フィーダコンベヤユニットの後端側に
向かって接近させることを特徴とする。
【0017】この発明によれば、前端プーリと後端プー
リとの間隔は、テンションプーリを操作してフィーダベ
ルトを弛めることよって、変化させることができる。前
端プーリと後端プーリとの間に掛けられたフィーダベル
トの相対的周速は、前端プーリと後端プーリを共に移動
させるときには変化するが、前端プーリのみ、又は後端
プーリのみを移動させても変化しない。シート状ワーク
に対する関係でのフィーダベルトの周速は、固定されて
いる側のプーリによって一定に維持されているからであ
る。そこで、フィーダコンベヤユニットの後端プーリの
位置を変化することなく前端プーリのみを印刷ユニット
を挟んで設置されている後続のフィーダコンベヤユニッ
トの後端に接近させることによって、両者間の間隔をシ
ート状ワークの繰り送り可能な範囲に狭め、印刷ユニッ
トの駆動力を利用することなく、すなわち、印刷ユニッ
トをパスさせてシート状ワークを後工程のフィーダコン
ベヤユニットに安定に繰り送ることができる。
【0018】本発明の請求項2記載のシート状ワークの
印刷部におけるフィーダコンベヤユニットは、請求項1
記載の発明を前提として、前記テンションプーリは、前
端プーリと後端プーリとを結ぶ中心線に沿って変位する
ことによってフィーダベルトの張力を一定範囲に維持す
ることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、フィーダコンベヤユニ
ットの所要占有スペースは、フィーダコンベヤユニット
の外形寸法とテンションプーリの動作範囲によって決定
する。フィーダコンベヤユニットの外形寸法は、フィー
ダコンベヤユニットの前端に位置する前端プーリとフィ
ーダコンベヤユニットの後端に位置する後端プーリとの
間隔およびテンションプーリの位置とによって決定す
る。そこで、テンションプーリを前端プーリと後端プー
リとを結ぶ中心線に沿って変位させれば、フィーダコン
ベヤユニットの外形寸法を増大させずにフィーダベルト
の張力を調整することができる。
【0020】本発明の請求項3記載のシート状ワークの
印刷部におけるフィーダコンベヤユニットは、請求項1
記載の発明を前提として、前記テンションプーリは、前
端プーリがフィーダベルトを張る方向に変位するときに
前端プーリに連動してフィーダベルトを弛める方向に変
位するとともに、前端プーリがフィーダベルトを弛める
方向に変位するときに前端プーリに連動してフィーダベ
ルトを張る方向に変位することを特徴とする。
【0021】この発明によれば、前端プーリとテンショ
ンプーリとは、フィーダベルトを張る方向と弛める方向
とに連動して変位するので、前端プーリの位置に拘わら
ずフィーダベルトの張力が一定に保たれる。
【0022】本発明の請求項4記載のシート状ワークの
印刷部におけるフィーダコンベヤユニットは、シート状
ワークの搬送路を挟んで対向する印刷シリンダと圧接シ
リンダと、これらシリンダを中央位置として前工程の印
刷ユニットから後工程の印刷ユニットに向けてシート状
ワークを順次に送る循環駆動式のフィーダベルトを各々
有する上流側フィーダコンベヤユニットと下流側フィー
ダコンベヤユニットとを備え、使用しない印刷ユニット
をパスしてシート状ワークを後続の下流側フィーダコン
ベヤユニットに繰り送る際に、上流側フィーダコンベヤ
ユニットの前端を後続の下流側フィーダコンベヤユニッ
トの後端側に向かって接近させるようにしたシート状ワ
ークの印刷部におけるフィーダコンベヤユニットにおい
て、上記上流側又は下流側のフィーダコンベヤユニット
は、各フィーダコンベヤユニットの前端を形成する前端
プーリと、フィーダコンベヤユニットの後端を形成する
後端プーリと、前端プーリと後端プーリ間の間に配され
る中継プーリと、前端プーリと中間プーリ間に掛けられ
る前端側フィーダベルトと、中間プーリと後端プーリ間
に掛けられる後端側フィーダベルトを備え、前端プーリ
を中継プーリを中心として円弧運動させ、前端側フィー
ダベルトを起倒動作させることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、フィーダコンベヤユニ
ットは、前端プーリと中継プーリ間に掛けられる前端側
フィーダベルトと、中継プーリと後端プーリとの間に掛
けられる後端側フィーダベルトとを備える。そして、前
端側フィーダベルトが中継プーリを中心として起倒動作
した場合において、前端側フィーダベルトと後端側フィ
ーダベルトとが一直線上に並ぶ位置関係をとるときのフ
ィーダコンベヤユニットの前端位置は、前端プーリの位
置であり、前端側フィーダベルトと後端側フィーダベル
トとが屈曲姿勢をとるときのフィーダコンベヤユニット
の動作上の前端位置は、中継プーリの位置となる。すな
わち、フィーダコンベヤユニットの前端の位置は、印刷
ユニットを使用する場合と使用しない場合とに応じて変
化する。そして、中継プーリは固定した位置におかれ、
中継プーリを介して前端側フィーダベルトと後端側フィ
ーダベルトとは同じ一定の周速が維持される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0025】(第1の実施の形態)本実施の形態は、シ
ート状ワーク(段ボールシート)W1の表面に対して印
刷を実行するタイプの段ボール製函機に本発明を適用し
た例である(図1)。なお、上方フィーダコンベヤユニ
ット10の下方には下方フィーダコンベヤユニット50
が配置されている。製函機は、上流側から順次に給紙部
S1、印刷部S2、スロッタ部S3、ダイカッタ部S
4、フォールディング部、デリベリ部の順序で接続され
ている。印刷加工を経たシート状ワークW1は、スロッ
タ部S3において溝切りや罫線引きがされ、ダイカッタ
部S4において手穴や空気孔等の打ち抜き加工がなさ
れ、フォールディング部において曲げ加工が行われ、デ
リベリ部において積み重ねて排出される。
【0026】給紙部S1は、一定の機幅を隔てて立設さ
れる左右のフレームF1間にフィードテーブルF2を水
平に設けた概略構成を有し、フィードテーブルF2上に
は、多数の案内ローラb1を組み込んだサクションボッ
クスB1が埋め込まれている。また、フードテーブルF
2の下流端には、テーブルの上面レベルに沿って上下1
対のフィードロールr2が横設されている。シート状ワ
ークW1は、サクションボックスB1の上に積み重ねた
状態でセットされ、下側のものから順次に一枚ごと送り
出すようにして下流側に流される。送り出されたシート
状ワークW1は、同期駆動される1対のフィードロール
r2間に取り込まれることによって所定の搬送速度を得
る。
【0027】印刷部S2には、4基の印刷ユニットP1
・・・P4が設置され、このシート状ワークの印刷部S
2においては、最大で4色刷りが可能である。各印刷ユ
ニットP1・・・P4は、シート状ワークW1の表面に
印刷する形式のものである。したがって、圧接シリンダ
R2の上方に上下動自在の印刷シリンダR1を備える。
各印刷ユニットP1・・・P4における圧接シリンダR
2は、固定フレームF3に取り付けられており、印刷シ
リンダR1は、固定フレームF3に対して上下動する可
動フレームF4に取り付けられている。すなわち、印刷
シリンダR1は、可動フレームF4の上下動に依存して
上下動する構造である。印刷シリンダR1には、インキ
ローラR3が併設され、継続的にインキの供給をするこ
とができる。インキローラR3は、印刷シリンダR1に
伴って上下動する。
【0028】ダイカッタ部S4には、上下に対峙するダ
イシリンダr4とアンビルシリンダr5を備えるダイカ
ッタD1が設けられている。ダイシリンダr4には、専
用の刃物(切断用ダイ)を取り付けることができ、アン
ビルシリンダr5は、ダイシリンダr4との間にシート
状ワークW1を挟み込み、刃物を使用する際の裏当て板
として機能する。
【0029】上記上方と下方フィーダコンベヤユニット
10,50は、給紙部S1と印刷部S2との間、印刷部
S2とダイカッタ部S4との間および印刷部S2の各印
刷ユニットP1・・・P4間との5箇所に設置されてい
る。各箇所の上方フィーダコンベヤユニット10と下方
フィーダコンベヤユニット50は、シート状ワークW1
の搬送路を挟んで上下1対の状態のものがシート状ワー
クW1の幅方向に振り分けて左右1対とし、4基1組と
して用いられている(図1,図2)。
【0030】すなわち、シート状ワークW1の上に位置
する上方フィーダコンベヤユニット10が2基およびシ
ート状ワークW1の下に位置する下方フィーダコンベヤ
ユニット50が2基の4基である。シート状ワークW1
は、そのの幅方向の2箇所を上下方向から把持して順次
に送られる。4基のフィーダコンベヤユニット10,5
0は、水平フレームF6の左右に立設されたサイドフレ
ームF5,F5にねじジャッキ方式の上下位置決め装置
J1を介して取り付けられている(図1)。上下位置決
め装置J1の介在によってフィーダコンベヤユニット1
0,50は、印刷ユニットP1・・P4の印刷シリンダ
R1および圧接シリンダR2との上下位置関係を最適化
することができる。
【0031】シート状ワークW1の右又は左に位置する
上下1対のフィーダコンベヤユニット10,50と、他
方に位置する上下1対のフィーダコンベヤユニット1
0,50は全体として対称構造であり、上下方向におい
て対応する上方フィーダコンベヤユニット10と下方フ
ィーダコンベヤユニット50は、非対称構造である。本
実施の形態に係るフィーダコンベヤユニット10は、印
刷ユニットP1・・・P4の印刷シリンダR1側におい
てシート状ワークW1の上面を駆動するものとして設置
されている。ただし、印刷ユニットP1・・・P4にお
ける印刷シリンダR1と圧接シリンダR2の上下位置が
逆になっている機種に本発明を適用する場合には、本実
施の形態の上方フィーダコンベヤユニット10は、シー
ト状ワークW1の裏面側に設置されることとなる。
【0032】本実施の形態の上方フィーダコンベヤユニ
ット10は、フレーム20に多数のプーリを配設してフ
ィーダベルト17を巻き掛けてなる(図4,図5)。フ
レーム20は、サイドフレームF5に固定される固定フ
レーム21と、固定フレーム21に水平方向のスライド
機構を介して組み合わされるスライドフレーム22とか
らなる。
【0033】固定フレーム21には、1対のプロケット
SR1,SR2が水平方向に配置して固定されており、
一方のスプロケットSR2には、駆動用のスプロケット
SR3が併設されている。スライド機構は、1対のスプ
ロケットSR1,SR2間にスライダ23を備え,スラ
イダ23は、スライドフレーム22に固定されている。
また、スライダ23には、1対のスプロケットSR1,
SR2間に巻き掛けたチェーンCHの両端が連結されて
いる。したがって、駆動用のスプロケットSR3に動力
が入力されるとスライドフレーム22は、1対のスプロ
ケットSR1,SR2間におけるスライダ23の動作範
囲内で水平方向にスライド動作することができる。この
際のスライドフレーム22の動作方向は、前端プーリ1
1と後端プーリ15とを結ぶ中心線CLに沿う方向であ
る(図3)。ここで、スライダ23の駆動には、ボール
ネジ送り機構等を利用してもよい。
【0034】固定フレーム21には、駆動プーリ13と
後端プーリ15と、その間に配置されるガイドプーリ1
4とが取り付けられている。一方、スライドフレーム2
2には、前端プーリ11とテンションプーリ12とが取
り付けられている。駆動プーリ13は、上方フィーダコ
ンベヤユニット10において、動力伝達系を介して駆動
源によって積極駆動されるプーリであり、駆動プーリ1
3は、時計方向に回転駆動される(図3)。また、後端
プーリ15は、上方フィーダコンベヤユニット10の後
端に配置される従動プーリである。テンションプーリ1
2は、フィーダベルト17の張力を一定に維持するため
のプーリであり、その取付け部分にフィーダベルト17
の張力を加減するアジャストねじを有する。
【0035】フィーダベルト17は、前端プーリ11か
らテンションプーリ12を経て駆動プーリ13に至り、
さらに、ガイドプーリ14を経て後端プーリ15に至
り、後端プーリ15から前端プーリ11に至る経路によ
って掛け回されている(図3,図4)。したがって、前
端プーリ11と後端プーリ間15におけるフィーダベル
ト17は、直線状となっており、前端プーリ11と後端
プーリ15との間には、フィーダベルト17を直線上に
保つために5個の補助プーリ16が列設されている。ま
た、テンションプーリ12は、前端プーリ11と駆動プ
ーリ13との間のフィーダベルト17を後端プーリ15
の方向に引き込む態様で配置されている。
【0036】ここで、本実施の形態に係る上方フィーダ
コンベヤユニット10と対で用いられ、シート状ワーク
W1を裏面側から駆動する下方フィーダコンベヤユニッ
ト50について簡単に説明する。下方フィーダコンベヤ
ユニット50は、単一の固定フレーム55に取り付けた
駆動プーリ52と前端プーリ51と後端プーリ54とテ
ンションプーリ53とを有し、フィーダベルト56は、
駆動プーリ52から前端プーリ51を経て後端プーリ5
4に至り、折り返してテンションプーリ53を経て駆動
プーリ52に至る順路によって掛け回されている。この
際、フィーダベルト56は、前端プーリ51と後端プー
リ54との間において直線状となっており、駆動プーリ
52は、反時計方向に回転駆動される。そして、上方と
下方フィーダコンベヤユニット10,50とは、両者の
フィーダベルト17,56の直線状に張られた部分を上
下に対面させるように組み合わされ、両者のフィーダベ
ルト17,56間には、シート状ワークW1の厚みに応
じたギャップG1が設定されている(図3)。
【0037】上記実施の形態の上方フィーダコンベヤユ
ニット10は、製函機において下方フィーダコンベヤユ
ニット50と協働して、次のように動作する。
【0038】給紙部S1にセットされたシート状ワーク
W1は、一枚ごとに下流に向けて送り出され、1対のフ
ィードロールr2を介して所定の搬送速度で印刷部S2
に送出される(図1)。ここにおける設定条件は、シー
ト状ワークW1が2色刷り仕上げするものであって、4
基の印刷ユニットP1・・・P4の上流の2基のみを使
用し、下流の2基をパスするものとする。ここで、本明
細書中に置いて、「パス」するとは、従来公知の昇降手
段により印刷シリンダR1を昇降動(上下動)させ、印
刷シリンダR1を通過させる意味で使用している。した
がって、上流の2基の印刷ユニットP1,P2における
印刷シリンダR1と圧接シリンダR2とは、シート状ワ
ークW1の厚みに応じたギャップを保って接近してお
り、下流の2基の印刷ユニットP3、P4の印刷シリン
ダR1は、いずれも圧接シリンダR2の上方位置に退避
し、圧接シリンダR2から離れている。
【0039】フィードロールr2を経由したシート状ワ
ークW1は、給紙部S1と印刷部S2の最初の印刷ユニ
ットP1との間に設置された上方フィーダコンベヤユニ
ット10と下方フィーダコンベヤユニット50との間に
挟み込まれて搬送される。そして、最初の印刷ユニット
P1に到達したシート状ワークW1は、印刷シリンダR
1と圧接シリンダR2との間に挟み込まれて所定の印刷
を実施されると同時に、印刷シリンダR1と圧接シリン
ダR2とによって後続の下流側の上方フィーダコンベヤ
ユニット10と下方フィーダコンベヤユニット50間に
強制的に繰り送られる。この動作は、シート状ワークW
1を受け取った下流側のフィーダコンベヤユニット1
0、50および2基目の印刷ユニットP2においても同
一の内容で反復される。
【0040】この際、2基目の印刷ユニットP2の後方
に接続する下流側の上方フィーダコンベヤユニット10
は、前述のスライドフレーム22のスライド動作によっ
て前端プーリ11を後続の上方フィーダコンベヤユニッ
ト10,50の後端に接近させる向きに変位して待機し
ている。そして、このときの上方フィーダコンベヤユニ
ット10の前端プーリ11は、シート状ワークW1をパ
スする3基目の印刷ユニットP3における圧接シリンダ
R2の直上位置にまで達している(図1,図3)。
【0041】ここで、上方フィーダコンベヤユニット1
0におけるテンションプーリ12は、前端プーリ11と
同一のスライドフレーム22に取り付けられていること
から、前端プーリ11に伴って同方向に等量移動する。
ただし、この際における前端プーリ11の変位は、フィ
ーダベルト17を張る方向であるのに対して、テンショ
ンプーリ12の変位は、フィーダベルトを弛める方向で
ある(図3)。したがって、前端プーリ11が変位する
ことによっては、フィーダベルト17の張力は変化しな
い。このことは、フィーダベルト17の張力変化を顧慮
することなく、単にスライドフレーム22を変位させる
だけの簡単な操作によって前端プーリ11の位置を変更
することができることを意味する。
【0042】また、上方フィーダコンベヤユニット10
におけるフィーダベルト17の周速は、前端プーリ11
の移動の前後で変化することはなく、さらに移動中にお
いても変化しない。フィーダベルト17の周速は、駆動
プーリ13の直径と回転数とによって決定しており、前
端プーリ11と後端プーリ15との間隔には依存しない
からである。
【0043】また、一般論としては、前端プーリ11と
後端プーリ15とのいずれか一方の位置が固定されてい
るならば、他方のプーリが移動中であってもフィーダベ
ルト17の周速は、変化しない。このことは、いずれか
一方のプーリを移動させても他方のプーリの回転数が変
化しないことからも明らかである。そして、本実施の形
態に係る上方フィーダコンベヤユニット10では、後端
プーリ15を固定として前端プーリ11のみを移動させ
ることによりこの作用を実現している。したがって、シ
ート状ワークW1の通過中に前端プーリ11を変位させ
たとしても、シート状ワークW1は、設定された速度で
搬送される。このことは、製函機を停止することなく前
端プーリ11の移動動作が可能であることを意味する。
【0044】なお、前端プーリ11と後端プーリ15と
が同時に移動する場合には、その間に張られたフィーダ
ベルト17のシート状ワークW1に対する相対的周速は
変化する。シート状ワークW1に対しては、フィーダベ
ルト17の周速に前端プーリ11と後端プーリ15が同
時に移動する際の速度を加算した速度のものとしての駆
動が加わるからである。
【0045】圧接シリンダR2の直上に進出した上方フ
ィーダコンベヤユニット10における前端プーリ11
は、フィーダベルト17を介して圧接シリンダR2との
間にシート状ワークW1を挟み込んで下流に繰り送るよ
うに駆動する。すなわち、前端プーリ11は、印刷動作
をしている際の印刷シリンダR1に替わってシート状ワ
ークW1を圧接シリンダR2に押し付けることができ
る。この結果シート状ワークW1は、フィーダベルト1
7と圧接シリンダR2とによって積極駆動され、印刷パ
スに際してのシート状ワークW1の姿勢や搬送タイミン
グの狂いの発生を防止する。この結果、後続の印刷ユニ
ットP3,P4を使用する場合における印刷ズレが防止
される。なお、進出動作をした際の前端プーリ11と後
続の上方フィーダコンベヤユニット10の後端プーリ1
5との間の間隔L1をどの位に設定するかは任意であ
る。一般に、取り扱うシート状ワークW1が薄手のもの
である場合には、狭く設定することが好ましい(図
3)。圧接シリンダR2上を通過したシート状ワークW
1が後続の上方フィーダコンベヤユニット10に到達す
るまでの間は、シート状ワークW1の腰の強さに依存す
る押し送り状態の駆動となるからである。
【0046】(第1の実施の形態の他の例)テンション
プーリ12の作動スペースが十分に確保しえる場合に
は、テンションプーリ12の変位方向を前端プーリ11
と後端プーリ15とを結ぶ中心線CL方向以外の任意の
方向とすることもできる(図6)。例えば、同図に示す
ように中心CL線に直交する方向にテンションプーリ1
2が往復移動する構成を採用することもできる。この場
合、テンションプーリ12は、作動範囲の大きな引っ張
りばね要素T1又は圧縮ばね要素T2を介して支持され
る。すなわち、フィーダベルト17は、前端プーリ11
が後続の上方フィーダコンベヤユニット10の後端に向
けて進出動作をする際にフィーダベルト17を介して引
っ張りばね要素T1又は圧縮ばね要素T2に変形エネル
ギーを蓄積し、前端プーリ11が後退動作をする際に蓄
積した変形エネルギーを放出することによってフィーダ
ベルト17の張力を一定に保つ仕組みである。
【0047】このように、フィーダベルト17の張力調
整部材として引っ張りばね要素T1又は圧縮ばね要素T
2を設けることは、機械的連動機構を設けるよりも格段
に簡便である。なお、テンションプーリ12の作動方向
は、ガイドプーリを設置してフィーダベルト17を屈曲
させることにより、自由に設定することが可能である。
また、引っ張りばね要素T1又は圧縮ばね要素T2のリ
ニアな作動範囲を十分に確保する手段として機械的な往
復機構と併用することも推奨できる。この場合における
往復機構の作動量は、引っ張りばね要素T1等と併用さ
れることにより前端プーリ11の変位量と一致すること
を要しない。したがってごく簡単な構成のもので足り
る。
【0048】(第2の実施の形態)本実施の形態もフィ
ーダベルトの周速をシート状ワークに対する関係で一定
に維持させるものであるが、複数のフィーダベルト1
7,18をオーバラップさせて循環駆動する構成に係る
別のフィーダコンベヤユニット30である(図7,図
8)。なお、本実施の形態ではフィーダコンベヤユニッ
ト30の下方に配置される下方フィーダコンベヤユニッ
ト50は第1の実施の形態と同じ構成である。
【0049】フィーダコンベヤユニット30は、前端プ
ーリ11と中継プーリ19との間に掛けられる前端側フ
ィーダベルト18と、中継プーリ19と後端プーリ15
との間に掛けられる後端側フィーダベルト17とを備え
る。中継プーリ19は、2本のフィーダベルト17,1
8を掛けることができるダブル掛け仕様のプーリであ
り、前端側フィーダベルト18と後端側フィーダベルト
17とは、ベルト幅相当位置ずれして掛けられている。
また、前端側フィーダベルト18と後端側フィーダベル
ト17とは、中継プーリ19の軸を駆動することによっ
て同期駆動される。
【0050】この形態のフィーダコンベヤユニット30
は、前端プーリ11を中継プーリ19を中心として円弧
運動させ、すなわち、前端側フィーダベルト18を起倒
動作させることによって、フィーダコンベヤユニット3
0の前端の位置を2者択一的に変更することができる。
具体的に、印刷ユニットP2が印刷動作を実行するとき
には、前端側フィーダベルト18を起立動作させ、これ
によってフィーダコンベヤユニット30の実質的な前端
位置を中継プーリ19の位置まで後退させる。印刷ユニ
ットP2は、この時点で印刷シリンダR1を下降し、印
刷を実行することができる(図7)。
【0051】一方、印刷ユニットP2が使用されない場
合には、その印刷シリンダR1は、上昇制御され待機状
態に維持される。フィーダコンベヤユニット30は、こ
の時点で前端側フィーダベルト18を倒し、後端側フィ
ーダベルト17と一直線上に並ぶように位置決めする。
したがって、フィーダコンベヤユニット30の前端位置
は、前端プーリ11と中継プーリ19との間隔相当、後
続のフィーダコンベヤユニット30,50側に進出する
こととなる(図8)。つまり、約120度倒してシート
状ワークW1の受け渡し位置まで正確に進出動作させる
ことができる。しかし、中継プーリ18を一つを介在さ
せる上記構成では、前端側フィーダベルト18を起立状
態から約120度倒しても、フィーダベルトの周速をシ
ート状ワークに対する関係で一定に維持させることがで
きる。なお、この形態のフィーダコンベヤユニット30
では、前端プーリ11と中継プーリ18との間隔を調節
することで、フィーダコンベヤユニット30の進出量又
は後退量を自由に設定することができる。
【0052】ここで、前端側フィーダベルト18の起倒
動作は、例えば、前端プーリ11と中継プーリ19とを
取り付けている図示しないフレームを固定である後端側
フィーダベルト17のフレーム側に取り付けたエアシリ
ンダによって操作する構成の他、前端側フィーダベルト
18のフレームに中継プーリ19の軸を制動するブレー
キを設けておき、軸にブレーキを掛けた際の反力で起立
させる構成等によって実現することができる。
【0053】また、本実施の形態では、圧接シリンダR
2の上方に印刷シリンダR1が上下動するものとして、
この移動した位置にフィーダコンベヤユニット10が進
出動作するものとして説明したが、本発明は、圧接シリ
ンダR2を上方にしてその下方に印刷シリンダR1圧接
シリンダR2が上下動するものとして、この移動した位
置に上記フィーダコンベヤユニット10の構成を有する
フィーダコンベヤユニット50を進出動作させるものに
おいても適用可能である。なお、本発明に係るフィーダ
コンベヤユニットは、シート状ワークを取り扱う搬送装
置等であって、繰り送り距離又はシート状ワークの到達
位置を加減する必要があるものについては、段ボールシ
ートの製函機以外のシート状ワークの印刷部に広く応用
することができる。
【0054】
【発明の効果】本発明のシート状ワークの印刷部におけ
るフィーダコンベヤユニットは、フィーダコンベヤユニ
ットにおける後端プーリを移動させることなくその前端
プーリのみを印刷ユニットを挟んで設置されている後工
程のフィーダコンベヤユニットに接近させること、すな
わち、フィーダコンベヤユニットのフィーダベルトの周
速をシート状ワークに対する関係で一定に維持しながら
前端プーリの移動を行うことができるので、印刷シリン
ダの印判交換や使用する印刷ユニットの変更に際して製
函機を停止する必要がなく、また、製函機を停止しない
場合においても、後工程の印刷ユニットにおける印刷ズ
レの発生を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製函機に組み込んだ状態の本発明の第1の実施
の形態を示す側面図である。
【図2】上記第1の実施の形態における斜視図である。
【図3】上記第1の実施の形態における模式側面図であ
る。
【図4】上記第1の実施の形態における拡大斜視図であ
る。
【図5】上記第1の実施の形態における拡大斜視図であ
る。
【図6】上記第1の実施の形態の他の例を示す模式側面
図である。
【図7】製函機に組み込んだ状態の本発明の第2の実施
の形態を示す模式側面図である。
【図8】上記第2の実施の形態を示す模式側面図であ
る。
【符号の説明】
S2 印刷部 P1・・・P4 印刷ユニット R1 印刷シリンダ R2 圧接シリンダ W1 シート状ワーク(段ボールシート) CL 中心線 10,30 (上方)フィーダコンベヤユニット 12 テンションプーリ 17 フィーダベルト 18 フィーダベルト 11 前端プーリ 15 後端プーリ 19 中継プーリ 50 (下方)フィーダコンベヤユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/02 B65H 29/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状ワークの搬送路を挟んで対向す
    る印刷シリンダと圧接シリンダと、これらシリンダを中
    央位置として前工程の印刷ユニットから後工程の印刷ユ
    ニットに向けてシート状ワークを順次に送る循環駆動式
    のフィーダベルトを各々有する上流側フィーダコンベヤ
    ユニットと下流側フィーダコンベヤユニットとを備え、
    使用しない印刷ユニットをパスしてシート状ワークを後
    続の下流側フィーダコンベヤユニットに繰り送る際に、
    上流側フィーダコンベヤユニットの前端を後続の下流側
    フィーダコンベヤユニットの後端側に向かって接近させ
    るようにしたシート状ワークの印刷部におけるフィーダ
    コンベヤユニットにおいて、上記上流側又は下流側のフ
    ィーダコンベヤユニットは、各フィーダコンベヤユニッ
    トの前端を形成する前端プーリと、フィーダコンベヤユ
    ニットの後端を形成する後端プーリと、これらプーリ間
    に掛けられる上記一本のフィーダベルトと、このフィー
    ダベルトの張力を一定範囲に維持するテンションプーリ
    とを備え、後端プーリの位置を変化することなく前端プ
    ーリのみを後続の下流側フィーダコンベヤユニットの後
    端側に向かって接近させることを特徴とするシート状ワ
    ークの印刷部におけるフィーダコンベヤユニット。
  2. 【請求項2】 前記テンションプーリは、前端プーリと
    後端プーリとを結ぶ中心線に沿って変位することによっ
    てフィーダベルトの張力を一定範囲に維持することを特
    徴とする請求項1記載のシート状ワークの印刷部におけ
    るフィーダコンベヤユニット。
  3. 【請求項3】 前記テンションプーリは、前端プーリが
    フィーダベルトを張る方向に変位するときに前端プーリ
    に連動してフィーダベルトを弛める方向に変位するとと
    もに、前端プーリがフィーダベルトを弛める方向に変位
    するときに前端プーリに連動してフィーダベルトを張る
    方向に変位することを特徴とする請求項1記載のシート
    状ワークの印刷部におけるフィーダコンベヤユニット。
  4. 【請求項4】 シート状ワークの搬送路を挟んで対向す
    る印刷シリンダと圧接シリンダと、これらシリンダを中
    央位置として前工程の印刷ユニットから後工程の印刷ユ
    ニットに向けてシート状ワークを順次に送る循環駆動式
    のフィーダベルトを各々有する上流側フィーダコンベヤ
    ユニットと下流側フィーダコンベヤユニットとを備え、
    使用しない印刷ユニットをパスしてシート状ワークを後
    続の下流側フィーダコンベヤユニットに繰り送る際に、
    上流側フィーダコンベヤユニットの前端を後続の下流側
    フィーダコンベヤユニットの後端側に向かって接近させ
    るようにしたシート状ワークの印刷部におけるフィーダ
    コンベヤユニットにおいて、上記上流側又は下流側のフ
    ィーダコンベヤユニットは、各フィーダコンベヤユニッ
    トの前端を形成する前端プーリと、フィーダコンベヤユ
    ニットの後端を形成する後端プーリと、前端プーリと後
    端プーリ間の間に配される中継プーリと、前端プーリと
    中間プーリ間に掛けられる前端側フィーダベルトと、中
    間プーリと後端プーリ間に掛けられる後端側フィーダベ
    ルトを備え、前端プーリを中継プーリを中心として円弧
    運動させ、前端側フィーダベルトを起倒動作させること
    を特徴とするシート状ワークの印刷部におけるフィーダ
    コンベヤユニット。
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