JP3688880B2 - 建物の開閉体及びその戸端部側の端部用部品並びにその成形方法 - Google Patents

建物の開閉体及びその戸端部側の端部用部品並びにその成形方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の戸当たり部に当たる戸先部や戸尻部である戸端部を有する開閉体及びその戸端部側の端部用部品並びにその成形方法に係り、例えば、引き戸、開き戸等に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
建物の開閉体である引き戸の先端には、建物の戸当たり部に当たる戸端部になっている戸先部が設けられ、この戸先部により引き戸を閉じたときの衝撃が緩和される。従来、一般的に戸先部はゴムからなり、このゴム製の戸先部が金属製や木製の引き戸本体の先端に取り付けられていた。
【0003】
また、実用新案登録第3034653号では、引き戸本体の前部を軽金属製とし、この前部にゴム等の弾性材料からなる戸先部を取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、戸先部と引き戸本体とからなる従来の引き戸は、戸先部と引き戸本体とが別材料で形成され、これらを個別の製造法により製造した後、引き戸本体に戸先部と取り付けていた。したがって、戸先部を引き戸本体の少なくとも一部と同種の材料で一体化成形することはできず、戸先部と引き戸本体とを同種の製造法で製造することはできないため、引き戸の生産のために手間がかかっていた。
【0005】
本発明の目的は、戸先部等の戸端部と開閉体本体の少なくとも一部とを同種の材料で形成できるようになる建物の開閉体を提供するところにある。
【0006】
また、本発明の目的は、このような開閉体の戸端部を成形できるようになる建物の開閉体の戸端部成形方法を提供するところのある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る建物の開閉体は、建物に開閉自在に配設され、この建物に設けられた戸当たり部に戸端部が当たる建物の開閉体において、戸端部を形成している第1部材と、この第1部材と接合され、開閉体本体の少なくとも一部を形成している第2部材とを含んで構成されているとともに、第1部材が軟質樹脂製で、第2部材が硬質樹脂製となっていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明では、戸端部を形成する第1部材は軟質樹脂からなり、開閉体本体の少なくとも一部を形成する第2部材は硬質樹脂からなるため、これらは共にプラスチック製であって、同種の材料からなる。このため、第1部材と第2部材の両方を、プラスチック品を成形可能な例えば押し出し成形または射出成形あるいはプレス成形等の同種の製造法で製造することができるようになり、この結果、開閉体の生産性を向上させることができる。
【0009】
軟質樹脂は、開閉体の戸端部が建物の戸当たり部に当たったときの衝撃を緩和できる適度な柔軟性を有しているものであれば任意であり、また、硬質樹脂は、開閉体に必要とされる適度な強度と硬度を有しているものであれば任意である。これらの軟質樹脂と硬質樹脂は、例えば、エラストマーとABS樹脂、エラストマーとポリプロピレン、エラストマーとポリエチレン、軟質ポリ塩化ビニルと硬質ポリ塩化ビニルとすることができる。
【0010】
開閉体本体の少なくとも一部を形成する第2部材には、開閉体を開閉するときに手で触る把手部を設けることが好ましい。このようにすると、開閉体とは別になった把手部材を用意してこの把手部材を開閉体に取り付ける作業を行う必要がなくなり、開閉体の生産作業を一層容易にできる。
【0011】
この把手部は第2部材の一部に突起状に突出形成された凸部でもよく、または第2部材の内部に部分的に陥没形成された窪み部でもよいが、把手部は同一断面形状が連続した溝とすることがより好ましい。
【0012】
把手部を同一断面形状が連続した溝にすると、第2部材を連続成形が可能で成形コストを安価に抑えることできる押し出し成形法により成形できるようになるとともに、長さの長い把手部を開閉体に設けることができるため、高齢者や身体障害者にとっても開閉体を容易に開閉操作できるようになり、また、開閉体が引き戸の場合には、引き戸の把手部は突起状の凸部ではないため、引き戸を開けたときに壁等に当接するものをなくすことができ、このため、引き戸の引き残り量をなくして引き戸で開閉される開口部の有効開口面積を大きくすることができる。
【0013】
開閉体の戸端部を形成する第1部材は、開閉体の端部の全長に亘る長さを有するものでもよく、この全長の一部だけまたはこの全長における複数箇所に部分的に設けられる長さを有するものでもよい。そして、開閉体本体の少なくとも一部を形成する第2部材は、第1部材と同じ長さを有するものでもよく、第1部材と異なる長さを有し、第1部材とずれて配置されるものでもよい。
【0014】
しかし、第1部材を開閉体の端部の全長に亘る長さを有するものとし、かつ第2部材を第1部材と同じ長さを有するものとすることがより好ましい。
【0015】
このようにすると、開閉体の戸端部の長さを充分長くできるため、戸端部が建物の戸当たり部に強く当たったときにも確実に衝撃を吸収できるようになるとともに、第1部材と第2部材の長さを同じにできるため、これらの部材を前述したように押し出し成形または射出成形あるいはプレス成形等の同種の製造法で製造するとき、これらの長さの管理を容易化できるようになる。
【0016】
第1部材と第2部材は、同種の製造法により個別に製造した後において、後作業でこれらの部材を接合するようにしてもよいが、第1部材と第2部材を押し出し成形品とし、これらの部材を押し出し成形時に接合成形することがより好ましい。
【0017】
このように第1部材と第2部材を押し出し成形時に接合された押し出し成形品とすると、押し出し成形時に第1部材と第2部材を接合しながら成形できるようになり、これらの部材を接合するための後作業を省略できるため、開閉体の生産作業の容易化を達成できるようになる。
【0018】
この作業方法を達成できるようにするため、本発明に係る建物の開閉体の戸端部成形方法は、建物の戸当たり部に当たる戸端部としての第1部材と、この第1部材に接合されて開閉体本体の少なくとも一部を形成する第2部材とを、第1部材を軟質樹脂材料で、第2部材を硬質樹脂材料でそれぞれ押し出し成形するとともに、この押し出し成形時に第1部材と第2部材とを接合することを特徴とするものである。
【0019】
この方法によると、戸端部を形成する第1部材と開閉体本体の少なくとも一部を形成する第2部材は、押し出し成形時に接合されるため、これらの部材を接合するための後作業を省略できるようになり、作業の効率化を図ることができるようになる。
【0020】
以上の本発明における第2部材は開閉体本体の一部だけを形成するものでもよく、開閉体本体の全部を形成するものでもよい。
【0021】
また、本発明において、第2部材が開閉体本体の一部を形成するものである場合には、第2部材を除いた開閉体本体の残りの部分は金属製でもよく、木製でもよく、これらを組み合わせたものでもよく、その材料は任意である。
【0022】
さらに、本発明において、第2部材が開閉体本体の一部を形成するものである場合において、第2部材と、第2部材を除いた開閉体本体の残りの部分とを結合する構造は、例えば、第2部材に複数の小突起が形成された凸部を設けるとともに、開閉体本体の残りの部分に凹部を設け、この凹部に凸部を圧入することにより、小突起を含めた圧入摩擦力で結合する構造や、第2部材に突部付きの脚部を設け、この脚部を開閉体本体の骨組みに係止する構造、あるいは、第2部材を開閉体本体の残りの部分に接着剤で結合する構造等の任意な構造を採用することができる。
【0023】
また、本発明において、開閉体は引き戸でもよく、開き戸でもよく、建物用シャッターのシャッターカーテンでもよい。開閉体が、オーバーヘッドドア式シャッターを含む建物用シャッターの上下方向、左右方向、水平方向のうちのいずれかに移動するシャッターカーテンである場合には、戸端部とは、水切り部材等のシャッターカーテンの移動方向の端部のことであり、建物の戸当たり部とは、このシャッターカーテンの端部が当たる窓枠や出入口枠、床面や壁面(横引き式シャッターの場合)、さらには車庫用シャッター等が配設される車庫のコンクリート面等のことである。
【0024】
また、本発明において、軟質樹脂によって形成される戸端部は、開閉体の閉じ側の先端である戸先部でもよく、また開閉体の閉じ方向に対して後側になっている戸尻部でもよく、要するに、建物の戸当たり部に当たる開閉体の端部であればよい。
【0025】
さらに、本発明に係る開閉体が配設される建物の場所は、天井面よりも上端が低い出入り用等の開口部でもよく、あるいは防災シャッターが配設される防災区画の間の境界部のように天井面と同じ高さを有する場所でもよく、その場所は任意である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、建物の開閉体の一実施形態である引き戸1の全体正面図で、図2は、この引き戸1の要部の分解斜視図で、図5は、図1のV−V線断面図である。図1において、引き戸1は、引き戸本体2と、引き戸本体2の閉じ側先端に上下全長に亘って設けられた戸端部である戸先部3とからなる。引き戸1は、左側の縦枠4と、上下のレールを形成する横枠5,6と、図面では示されていない右側の縦枠とで枠組みが形成されている開口部7に左右移動自在に配設され、左移動により戸先部3が縦枠4の戸当たり部4Aに当たることにより、引き戸1は開口部7を閉じる。
【0027】
また、引き戸1は、引き戸本体2の大部分を形成している主要部1Aと、戸先部3を含む引き戸1の残りの部分を形成している副部1Bとからなり、主要部1Aは鋼材、鋼板による金属製であり、副部1Bはプラスチック製である。副部1Bは、戸先部3の部分を形成している第1部材11と、この第1部材11に接合されているとともに、引き戸本体2から主要部1Aを除いた部分を形成している第2部材12からなり、第1部材11は軟質樹脂からなり、第2部材12は硬質樹脂からなる。
【0028】
図2に示されている通り、副部1Bが主要部1Aに取り付けられることにより引き戸1ができあがるようになっている。主要部1Aは、上下、左右の枠材(図2では、左側と上側の枠材13,14が示されている。)で形成された骨組み15と、この骨組み15の表裏両面に接着剤、溶接、ビス、両面テープ等で結合された表面材16,17とで構成され、板材の折り曲げで形成されている表面材16,17の四辺には引き戸1の内側に折曲された縁片部16A,17Aが設けられている。骨組み15の左側の枠材13は、開口13Aを外向きとしたチャンネル材からなり、表面材16,17の四辺に設けられている縁片部16A,17Aのうち、この枠材13の上面と対応する位置にある上辺の縁片部16A,17Aの左端部には切欠部18が形成されている。
【0029】
図2から分かるように、副部1Bは引き戸1の上下方向に連続した平断面形状を有している。図5に示されているように、戸先部3を形成している副部1Bの第1部材11は、引き戸1の閉じ側(すなわち前方)へ湾曲して突出しており、その内部は空洞になっている。また、引き戸本体2の一部を形成している副部1Bの第2部材12は、引き戸1の厚さ方向中心線に対して対称形となった中空の平断面形状を有する。
【0030】
具体的には、第2部材12は、前部12Aと、後部12Bと、これらの前部12Aと後部12Bを連結する連結部12Cとを有し、前部12Aと後部12Bの引き戸厚さ方向の寸法は主要部1Aの同方向の寸法と同じであるが、連結部12Cの引き戸厚さ方向の寸法は、主要部1Aの同方向の寸法よりも小さくなっている。このため、前部12Aと後部12Bとの間には、引き戸1で仕切られる開口部7の両側の空間に向かって開口した溝19が形成されており、この溝19が、引き戸1を開閉するときに手を触れる把手部となっている。本実施形態では、後部12Bの前面20は、引き戸内側から引き戸外側に向かって延びるにしたがい前方へ突出する傾斜角度を有しており、このため、引き戸1を開けるときに手で触る把手部の部分は、指を掛けやすい鋭角の角度となっている。
【0031】
以上のほか、第2部材12には、後部12Bの後面から後方に延びる一対の脚部21が設けられ、これの脚部21には引き戸1の外側前方へ傾斜して突出した突部21Aが形成されている。
【0032】
以上説明した形状、構造となっている副部1Bは押し出し成形法で成形され、この押し出し成形法による副部1Bの製造は図9に示されている。押し出し成形装置は、軟質樹脂材料と硬質樹脂材料が投入口22A,22Bから内部に投入されるコンテナ22と、コンテナ22の先端に取り付けられ、図5で示した副部1Bの平断面形状と対応する押し出しスリットが前面に形成された型23とを含んで構成され、コンテナ22の内部全長と型23の内部後側は仕切り部材24で軟質樹脂収容部S1と硬質樹脂収容部S2とに区画されている。これらの収容部S1,S2にはラム25,26が挿入され、ラム25,26はシリンダ等による押圧手段27で前後進する。
【0033】
押圧手段27でラム25,26を押圧前進させると、収容部S1とS2に加熱溶融状態で収容されていた軟質樹脂材料と硬質樹脂材料は型23の押し出しスリットから押し出され、軟質樹脂材料で第1部材11が、硬質樹脂材料で第2部材12がそれぞれ連続成形されるとともに、押し出しと同時に徐々に冷却固化するこれらの部材11と12は互いに接合しながら押し出されることになり、これにより第1部材11と第2部材が結合した長尺の副部1B用の製品ができる。この後、この製品を引き戸1の上下寸法と同じ長さに切断することにより、図2で示した副部1Bができあがる。
【0034】
この副部1Bを使用して引き戸1を生産するときは、先ず、図2で示した主要部1Aを枠材13,14や表面材16,17等で組み立てておき、副部1Bの第2部材における一対の脚部21の下面を主要部1Aの表面材16,17における前記切欠部18の位置と一致させ、このまま副部1Bを主要部1Aに対して下降させることにより、図5に示す通り、一対の脚部21を主要部1Aの骨組み15を形成しているチャンネル材からなる枠材13の開口13Aの内部に挿入しながら、脚部21の突部21Aを開口13Aの前面左右に突出している表面材16,17の縁片部16A,17Aに係止させ、これにより、副部1Bを主要部1Aの前端に固定する。
【0035】
なお、このような作業方法とせず、副部1Bを主要部1Aの前方に配置し、このまま副部1Bを主要部1Aの前端に強く押し当て、一対の脚部21を弾性変形させながら開口13Aに挿入することにより、突部21Aを表面材16,17の縁片部16A,17Aに係止させてもよい。このような作業方法を採用すると、表面材16,17に前記切欠部18を形成する必要がなくなる。
【0036】
この後、図2で示されているキャップ28を副部1Bの第2部材12の上下開口部に被せる。キャップ28には、第2部材12の中空部と対応した形状の隆起部28Aが形成されており、接着剤を塗布したこの隆起部28Aを第2部材12の中空部に圧入することにより、キャップ28は副部1Bに固定される。
【0037】
以上の作業により、引き戸1ができあがることになる。
【0038】
以上の実施形態によると、副部1Bの第1部材11と第2部材で形成される引き戸1の戸先部3と引き戸本体2の一部は共にプラスチック製となるため、これらの部分を押し出し成形法いう同種の製造法で製造することができるようになり、このため、引き戸1の生産を容易化でき、使用する材料の種類を少なくできて組み立て作業の短時間化をも達成できる。
【0039】
また、副部1Bの第2部材には、引き戸1を開閉操作するときに手で触る把手部としての溝19が形成されているため、引き戸1に把手部を設けるために引き戸とは別部材になった把手部材を用意し、この把手部材を引き戸に取り付ける必要がなくなり、このため、この点でも引き戸1の生産を容易化することができる。
【0040】
また、溝19は上下方向に同一断面形状が連続する長い長さになっているため、高齢者や身体障害者でも容易に触って引き戸1を開閉操作できるようになる。
【0041】
さらに、把手部は引き戸1の内側に窪んだ溝19になっており、引き戸の外側に突出した凸部になっていないため、図3のように戸先部3を戸当たり部4Aに当接させて引き戸1を閉じていた状態から、図4に示すように引き戸1を開けたとき、引き戸1には壁29に当たるものが何もないため、引き戸1の引き残り量をなくすことができ、引き戸1が開閉自在に配設された開口部7の有効開口面積を充分に大きくすることができる。
【0042】
さらに、副部1Bの第1部材11と第2部材12は引き戸1の上下寸法と対応した同じ長さを有しているため、第1部材11と第2部材12を図9で示した押し出し成形法で成形することができるようになる。この押し出し成形法によると、コンテナ22に収容した樹脂材料を型23から押し出すだけで同一断面形状の製品を連続的に製造することができるため、副部1Bを量産化することが可能になる。
【0043】
さらにまた、図9の押し出し成形法では、第1部材11と第2部材12は押し出し成形と同時に接合されるため、後作業により戸先部3を形成する第1部材11と引き戸本体2の一部を形成する第2部材12とを結合することは不要になり、それだけ引き戸1の生産作業の容易化を達成することができる。
【0044】
図6は、第2実施形態に係る引き戸31を示す。この引き戸31も、引き戸本体32の大部分を形成する金属製の主要部31Aと、戸先部33を含む引き戸31の残りの部分を形成する副部31Bとからなり、副部31Bは、戸先部33の部分である軟質樹脂製の第1部材41と、引き戸本体32の一部である硬質樹脂製の第2部材42とからなる。
【0045】
第2部材42は、第1部材41が接合された中空の前部42Aと、この前部42Aの後側の平断面略S字状の後部42Bと、この後部42Bの後面から後方に延びた一対の脚部51とからなる。後部42Bには、引き戸31の互いに逆向きの外側に開口した2個の溝49が形成され、これらの溝49が引き戸31を開開閉するときの把手部となる。
【0046】
なお、それぞれの溝39の両側奥コーナ部に、二点鎖線49Aで示すように肉盛り部を設け、これにより第2部材42を補強してもよい。
【0047】
図7は、第3実施形態に係る引き戸61を示す。この引き戸61も、引き戸本体62の大部分を形成する金属製の主要部61Aと、戸先部63を含む引き戸61の残りの部分を形成する副部61Bとからなり、副部61Bは、戸先部63の部分である軟質樹脂製の第1部材71と、引き戸本体62の一部である硬質樹脂製の第2部材72とからなる。
【0048】
第2部材72は、第1部材71が接合された中空の前部72Aと、前部72Aの後側の中間部72Bと、中間部72Bの後側の後部72Cと、この後部72Cの後面から後方に延びる一対の脚部81とからなり、共に中空になっている中間部72Bと後部72Cは引き戸61の厚さ方向に位置がずれており、このため、第2部材72には、中間部72Bと後部72Cの位置において、引き戸61の互いに逆向きの外側に開口した2個の溝79が形成され、これらの溝79が引き戸61を開閉するときの把手部となる。
【0049】
図8は、開閉体が開き戸101の場合を示す。この開き戸101は、開き戸本体102の先端側部に戸先部103が設けられたものとなっており、また、開き戸101は、開き戸本体102の大部分を形成する主要部101Aと、戸先部103を含む開き戸101の残りの部分を形成する副部101Bとからなる。副部101Bは、戸先部103の部分である軟質樹脂製の第1部材111と、引き戸本体102の一部である硬質樹脂製の第2部材112とからなる。
【0050】
第2部材112の平断面形状は、図5で示した第1実施形態に係る引き戸1の副部1Bの第2部材12と同じであるが、図8の開閉体は、ヒンジを中心に回動されて開閉する開き戸101であるため、戸先部103を形成する第1部材111は第2部材112の前部112Aの側部に接合されている。
【0051】
以上の図6〜図8で示した引き戸31,61、開き戸101のプラスチック製副部31B,61B,101Bも、図9で示した押し出し成形法により成形される。
【0052】
【発明の効果】
本発明によると、戸先部や戸尻部である戸端部と開閉体本体の少なくとも一部とを同種の材料で形成できるようになり、開閉体の生産が容易になるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開閉体である第1実施形態の引き戸の全体を示す正面図である。
【図2】図1の引き戸の要部を示す分解斜視図である。
【図3】引き戸を閉じたときを示す平面図である。
【図4】引き戸を開けたときを示す平面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】第2実施形態に係る引き戸を示す図5と同様の図である。
【図7】第3実施形態に係る引き戸を示す図5と同様の図である。
【図8】開閉体が開き戸の場合を示す図5と同様の図である。
【図9】プラスチック製の第1部材と第2部材を押し出し成形法で成形するときを示す平面図である。
【符号の説明】
1,31,61 開閉体である引き戸
2,32,62 引き戸本体
3,33,63 戸端部である戸先部
4A 戸当たり部
11,41,71 第1部材
12,42,72 第2部材
19,49,79 把手部である溝
101 開閉体である開き戸
102 開き戸本体
103 戸端部である戸先部
111 第1部材
112 第2部材

Claims (5)

  1. 建物に開閉自在に配設され、この建物に設けられた戸当たり部に戸端部が当たる建物の開閉体において、
    開閉体本体の大部分を形成している主要部と、前記戸端部を含む前記開閉体の残りの部分を形成している副部とからなり、この副部は、前記戸端部の部分を形成している第1部材と、この第1部材と接合され、前記開閉体本体から前記主要部を除いた部分を形成している第2部材とからなり、第1部材が軟質樹脂製で、第2部材が硬質樹脂製となっており、この第2部材は前部と後部を有し、これら前部と後部の開閉体厚さ方向の寸法は前記主要部の開閉体厚さ方向の寸法と同じであるとともに、前記前部と前記後部との間には、把持部となっている溝が開閉体厚さ方向に窪んで形成され、この溝は開閉体厚さ方向両側に設けられ、前記第2部材には、一対の脚部が開閉体厚さ方向両側で後方に延びて設けられ、これらの脚部が前記主要部の開閉体厚さ方向両側で開閉体厚さ方向内側へ形成された縁片部に前記開閉体本体の内部で係止されることによって前記副部がこの主要部の前端に固定されていることを特徴とする建物の開閉体。
  2. 請求項1に記載の建物の開閉体において、第1部材は開閉体端部の全長に亘る長さを有するとともに、第2部材は第1部材と同じ長さを有していることを特徴とする建物の開閉体。
  3. 請求項1又は2に記載の建物の開閉体において、第1部材と第2部材は押し出し成形品であって、これらの部材はこの押し出し成形時に接合成形されていることを特徴とする建物の開閉体。
  4. 建物に開閉自在に配設されていてこの建物に設けられた戸当たり部に戸端部が当たる建物の開閉体における前記戸端部側の端部用部品であって、
    開閉体本体と共に前記開閉体の構成部となる前記戸端部の部分を形成している第1部材と、この第1部材と接合され、前記開閉体本体の一部を構成している第2部材とからなり、第1部材が軟質樹脂製で、第2部材が硬質樹脂製となっており、第2部材は前部と後部を有し、これら前部と後部は、第2部材を除く前記開閉体本体の部分と同じになる開閉体厚さ方向の寸法を有するとともに、前記前部と前記後部との間には、把持部となる溝が開閉体厚さ方向に窪んで形成され、開閉体厚さ方向両側に設けられたこれらの溝部は同一断面形状が連続する長さを有し、前記第2部材の開閉体厚さ方向両側に、前記開閉体本体のこの第2部材を除いた残りの部分に開閉体厚さ方向両側で開閉体厚さ方向内側へ形成される縁片部に前記開閉体本体の内部で係止される一対の脚部が後方に延びて設けられていることを特徴とする建物の開閉体の戸端部側の端部用部品。
  5. 建物に開閉自在に配設されていてこの建物に設けられた戸当たり部に戸端部が当たる建物の開閉体における前記戸端部側の端部用部品を成形する方法であって、
    この端部用部品は、開閉体本体と共に前記開閉体の構成部となる前記戸端部の部分を形成している第1部材と、前記開閉体本体の一部を構成している第2部材とからなり、第1部材を軟質樹脂材料で、第2部材を硬質樹脂材料でそれぞれ押し出し成形するとともに、この押し出し成形時に第1部材と第2部材とを接合し、かつ、第2部材に、前記開閉体本体のこの第2部材を除いた残りの部分と開閉体厚さ方向の寸法が同じになる前部及び後部と、これら前部と後部の間に、開閉体厚さ方向両側において、開閉体厚さ方向に窪んで把持部となる溝と、第2部材の開閉体厚さ方向両側で後方に延び、前記開閉体本体のこの第2部材を除いた残りの部分に開閉体厚さ方向両側で開閉体厚さ方向内側へ形成される縁片部に前記開閉体本体の内部で係止される一対の脚部と、を前記押し出し成形時に形成することを特徴とする建物の開閉体の戸端部側の端部用部品の成形方法。
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