JPH11229721A - 建物の開閉体およびその戸端部成形方法 - Google Patents

建物の開閉体およびその戸端部成形方法

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JPH11229721A
JPH11229721A JP2967598A JP2967598A JPH11229721A JP H11229721 A JPH11229721 A JP H11229721A JP 2967598 A JP2967598 A JP 2967598A JP 2967598 A JP2967598 A JP 2967598A JP H11229721 A JPH11229721 A JP H11229721A
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door
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 戸先部等の戸端部と開閉体本体の少なくとも
一部とを同種の材料で形成できる建物の開閉体およびそ
の戸端部成形方法を提供すること。 【解決手段】 開閉体である引き戸1の戸先部3は第1
部材11であり、第1部材11に接合された第2部材1
2は引き戸本体2の一部を形成し、第1部材11を軟質
樹脂製とし、第2部材12を硬質樹脂製とし、第2部材
12に同一断面形状が連続した溝19による把手部を形
成し、第1部材11と第2部材12を押し出し成形時に
接合成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の戸当たり部
に当たる戸先部や戸尻部である戸端部を有する開閉体お
よびその戸端部の成形方法に係り、例えば、引き戸、開
き戸等に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】建物の開閉体である引き戸の先端には、建
物の戸当たり部に当たる戸端部になっている戸先部が設
けられ、この戸先部により引き戸を閉じたときの衝撃が
緩和される。従来、一般的に戸先部はゴムからなり、こ
のゴム製の戸先部が金属製や木製の引き戸本体の先端に
取り付けられていた。
【0003】また、実用新案登録第3034653号で
は、引き戸本体の前部を軽金属製とし、この前部にゴム
等の弾性材料からなる戸先部を取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、戸先部と引
き戸本体とからなる従来の引き戸は、戸先部と引き戸本
体とが別材料で形成され、これらを個別の製造法により
製造した後、引き戸本体に戸先部と取り付けていた。し
たがって、戸先部を引き戸本体の少なくとも一部と同種
の材料で一体化成形することはできず、戸先部と引き戸
本体とを同種の製造法で製造することはできないため、
引き戸の生産のために手間がかかっていた。
【0005】本発明の目的は、戸先部等の戸端部と開閉
体本体の少なくとも一部とを同種の材料で形成できるよ
うになる建物の開閉体を提供するところにある。
【0006】また、本発明の目的は、このような開閉体
の戸端部を成形できるようになる建物の開閉体の戸端部
成形方法を提供するところのある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物の開閉
体は、建物に開閉自在に配設され、この建物に設けられ
た戸当たり部に戸端部が当たる建物の開閉体において、
戸端部を形成している第1部材と、この第1部材と接合
され、開閉体本体の少なくとも一部を形成している第2
部材とを含んで構成されているとともに、第1部材が軟
質樹脂製で、第2部材が硬質樹脂製となっていることを
特徴とするものである。
【0008】本発明では、戸端部を形成する第1部材は
軟質樹脂からなり、開閉体本体の少なくとも一部を形成
する第2部材は硬質樹脂からなるため、これらは共にプ
ラスチック製であって、同種の材料からなる。このた
め、第1部材と第2部材の両方を、プラスチック品を成
形可能な例えば押し出し成形または射出成形あるいはプ
レス成形等の同種の製造法で製造することができるよう
になり、この結果、開閉体の生産性を向上させることが
できる。
【0009】軟質樹脂は、開閉体の戸端部が建物の戸当
たり部に当たったときの衝撃を緩和できる適度な柔軟性
を有しているものであれば任意であり、また、硬質樹脂
は、開閉体に必要とされる適度な強度と硬度を有してい
るものであれば任意である。これらの軟質樹脂と硬質樹
脂は、例えば、エラストマーとABS樹脂、エラストマ
ーとポリプロピレン、エラストマーとポリエチレン、軟
質ポリ塩化ビニルと硬質ポリ塩化ビニルとすることがで
きる。
【0010】開閉体本体の少なくとも一部を形成する第
2部材には、開閉体を開閉するときに手で触る把手部を
設けることが好ましい。このようにすると、開閉体とは
別になった把手部材を用意してこの把手部材を開閉体に
取り付ける作業を行う必要がなくなり、開閉体の生産作
業を一層容易にできる。
【0011】この把手部は第2部材の一部に突起状に突
出形成された凸部でもよく、または第2部材の内部に部
分的に陥没形成された窪み部でもよいが、把手部は同一
断面形状が連続した溝とすることがより好ましい。
【0012】把手部を同一断面形状が連続した溝にする
と、第2部材を連続成形が可能で成形コストを安価に抑
えることできる押し出し成形法により成形できるように
なるとともに、長さの長い把手部を開閉体に設けること
ができるため、高齢者や身体障害者にとっても開閉体を
容易に開閉操作できるようになり、また、開閉体が引き
戸の場合には、引き戸の把手部は突起状の凸部ではない
ため、引き戸を開けたときに壁等に当接するものをなく
すことができ、このため、引き戸の引き残り量をなくし
て引き戸で開閉される開口部の有効開口面積を大きくす
ることができる。
【0013】開閉体の戸端部を形成する第1部材は、開
閉体の端部の全長に亘る長さを有するものでもよく、こ
の全長の一部だけまたはこの全長における複数箇所に部
分的に設けられる長さを有するものでもよい。そして、
開閉体本体の少なくとも一部を形成する第2部材は、第
1部材と同じ長さを有するものでもよく、第1部材と異
なる長さを有し、第1部材とずれて配置されるものでも
よい。
【0014】しかし、第1部材を開閉体の端部の全長に
亘る長さを有するものとし、かつ第2部材を第1部材と
同じ長さを有するものとすることがより好ましい。
【0015】このようにすると、開閉体の戸端部の長さ
を充分長くできるため、戸端部が建物の戸当たり部に強
く当たったときにも確実に衝撃を吸収できるようになる
とともに、第1部材と第2部材の長さを同じにできるた
め、これらの部材を前述したように押し出し成形または
射出成形あるいはプレス成形等の同種の製造法で製造す
るとき、これらの長さの管理を容易化できるようにな
る。
【0016】第1部材と第2部材は、同種の製造法によ
り個別に製造した後において、後作業でこれらの部材を
接合するようにしてもよいが、第1部材と第2部材を押
し出し成形品とし、これらの部材を押し出し成形時に接
合成形することがより好ましい。
【0017】このように第1部材と第2部材を押し出し
成形時に接合された押し出し成形品とすると、押し出し
成形時に第1部材と第2部材を接合しながら成形できる
ようになり、これらの部材を接合するための後作業を省
略できるため、開閉体の生産作業の容易化を達成できる
ようになる。
【0018】この作業方法を達成できるようにするた
め、本発明に係る建物の開閉体の戸端部成形方法は、建
物の戸当たり部に当たる戸端部としての第1部材と、こ
の第1部材に接合されて開閉体本体の少なくとも一部を
形成する第2部材とを、第1部材を軟質樹脂材料で、第
2部材を硬質樹脂材料でそれぞれ押し出し成形するとと
もに、この押し出し成形時に第1部材と第2部材とを接
合することを特徴とするものである。
【0019】この方法によると、戸端部を形成する第1
部材と開閉体本体の少なくとも一部を形成する第2部材
は、押し出し成形時に接合されるため、これらの部材を
接合するための後作業を省略できるようになり、作業の
効率化を図ることができるようになる。
【0020】以上の本発明における第2部材は開閉体本
体の一部だけを形成するものでもよく、開閉体本体の全
部を形成するものでもよい。
【0021】また、本発明において、第2部材が開閉体
本体の一部を形成するものである場合には、第2部材を
除いた開閉体本体の残りの部分は金属製でもよく、木製
でもよく、これらを組み合わせたものでもよく、その材
料は任意である。
【0022】さらに、本発明において、第2部材が開閉
体本体の一部を形成するものである場合において、第2
部材と、第2部材を除いた開閉体本体の残りの部分とを
結合する構造は、例えば、第2部材に複数の小突起が形
成された凸部を設けるとともに、開閉体本体の残りの部
分に凹部を設け、この凹部に凸部を圧入することによ
り、小突起を含めた圧入摩擦力で結合する構造や、第2
部材に突部付きの脚部を設け、この脚部を開閉体本体の
骨組みに係止する構造、あるいは、第2部材を開閉体本
体の残りの部分に接着剤で結合する構造等の任意な構造
を採用することができる。
【0023】また、本発明において、開閉体は引き戸で
もよく、開き戸でもよく、建物用シャッターのシャッタ
ーカーテンでもよい。開閉体が、オーバーヘッドドア式
シャッターを含む建物用シャッターの上下方向、左右方
向、水平方向のうちのいずれかに移動するシャッターカ
ーテンである場合には、戸端部とは、水切り部材等のシ
ャッターカーテンの移動方向の端部のことであり、建物
の戸当たり部とは、このシャッターカーテンの端部が当
たる窓枠や出入口枠、床面や壁面(横引き式シャッター
の場合)、さらには車庫用シャッター等が配設される車
庫のコンクリート面等のことである。
【0024】また、本発明において、軟質樹脂によって
形成される戸端部は、開閉体の閉じ側の先端である戸先
部でもよく、また開閉体の閉じ方向に対して後側になっ
ている戸尻部でもよく、要するに、建物の戸当たり部に
当たる開閉体の端部であればよい。
【0025】さらに、本発明に係る開閉体が配設される
建物の場所は、天井面よりも上端が低い出入り用等の開
口部でもよく、あるいは防災シャッターが配設される防
災区画の間の境界部のように天井面と同じ高さを有する
場所でもよく、その場所は任意である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、建物の開閉体の一実施形態
である引き戸1の全体正面図で、図2は、この引き戸1
の要部の分解斜視図で、図5は、図1のV−V線断面図で
ある。図1において、引き戸1は、引き戸本体2と、引
き戸本体2の閉じ側先端に上下全長に亘って設けられた
戸端部である戸先部3とからなる。引き戸1は、左側の
縦枠4と、上下のレールを形成する横枠5,6と、図面
では示されていない右側の縦枠とで枠組みが形成されて
いる開口部7に左右移動自在に配設され、左移動により
戸先部3が縦枠4の戸当たり部4Aに当たることによ
り、引き戸1は開口部7を閉じる。
【0027】また、引き戸1は、引き戸本体2の大部分
を形成している主要部1Aと、戸先部3を含む引き戸1
の残りの部分を形成している副部1Bとからなり、主要
部1Aは鋼材、鋼板による金属製であり、副部1Bはプ
ラスチック製である。副部1Bは、戸先部3の部分を形
成している第1部材11と、この第1部材11に接合さ
れているとともに、引き戸本体2から主要部1Aを除い
た部分を形成している第2部材12からなり、第1部材
11は軟質樹脂からなり、第2部材12は硬質樹脂から
なる。
【0028】図2に示されている通り、副部1Bが主要
部1Aに取り付けられることにより引き戸1ができあが
るようになっている。主要部1Aは、上下、左右の枠材
(図2では、左側と上側の枠材13,14が示されてい
る。)で形成された骨組み15と、この骨組み15の表
裏両面に接着剤、溶接、ビス、両面テープ等で結合され
た表面材16,17とで構成され、板材の折り曲げで形
成されている表面材16,17の四辺には引き戸1の内
側に折曲された縁片部16A,17Aが設けられてい
る。骨組み15の左側の枠材13は、開口13Aを外向
きとしたチャンネル材からなり、表面材16,17の四
辺に設けられている縁片部16A,17Aのうち、この
枠材13の上面と対応する位置にある上辺の縁片部16
A,17Aの左端部には切欠部18が形成されている。
【0029】図2から分かるように、副部1Bは引き戸
1の上下方向に連続した平断面形状を有している。図5
に示されているように、戸先部3を形成している副部1
Bの第1部材11は、引き戸1の閉じ側(すなわち前
方)へ湾曲して突出しており、その内部は空洞になって
いる。また、引き戸本体2の一部を形成している副部1
Bの第2部材12は、引き戸1の厚さ方向中心線に対し
て対称形となった中空の平断面形状を有する。
【0030】具体的には、第2部材12は、前部12A
と、後部12Bと、これらの前部12Aと後部12Bを
連結する連結部12Cとを有し、前部12Aと後部12
Bの引き戸厚さ方向の寸法は主要部1Aの同方向の寸法
と同じであるが、連結部12Cの引き戸厚さ方向の寸法
は、主要部1Aの同方向の寸法よりも小さくなってい
る。このため、前部12Aと後部12Bとの間には、引
き戸1で仕切られる開口部7の両側の空間に向かって開
口した溝19が形成されており、この溝19が、引き戸
1を開閉するときに手を触れる把手部となっている。本
実施形態では、後部12Bの前面20は、引き戸内側か
ら引き戸外側に向かって延びるにしたがい前方へ突出す
る傾斜角度を有しており、このため、引き戸1を開ける
ときに手で触る把手部の部分は、指を掛けやすい鋭角の
角度となっている。
【0031】以上のほか、第2部材12には、後部12
Bの後面から後方に延びる一対の脚部21が設けられ、
これの脚部21には引き戸1の外側前方へ傾斜して突出
した突部21Aが形成されている。
【0032】以上説明した形状、構造となっている副部
1Bは押し出し成形法で成形され、この押し出し成形法
による副部1Bの製造は図9に示されている。押し出し
成形装置は、軟質樹脂材料と硬質樹脂材料が投入口22
A,22Bから内部に投入されるコンテナ22と、コン
テナ22の先端に取り付けられ、図5で示した副部1B
の平断面形状と対応する押し出しスリットが前面に形成
された型23とを含んで構成され、コンテナ22の内部
全長と型23の内部後側は仕切り部材24で軟質樹脂収
容部S1と硬質樹脂収容部S2とに区画されている。こ
れらの収容部S1,S2にはラム25,26が挿入さ
れ、ラム25,26はシリンダ等による押圧手段27で
前後進する。
【0033】押圧手段27でラム25,26を押圧前進
させると、収容部S1とS2に加熱溶融状態で収容され
ていた軟質樹脂材料と硬質樹脂材料は型23の押し出し
スリットから押し出され、軟質樹脂材料で第1部材11
が、硬質樹脂材料で第2部材12がそれぞれ連続成形さ
れるとともに、押し出しと同時に徐々に冷却固化するこ
れらの部材11と12は互いに接合しながら押し出され
ることになり、これにより第1部材11と第2部材が結
合した長尺の副部1B用の製品ができる。この後、この
製品を引き戸1の上下寸法と同じ長さに切断することに
より、図2で示した副部1Bができあがる。
【0034】この副部1Bを使用して引き戸1を生産す
るときは、先ず、図2で示した主要部1Aを枠材13,
14や表面材16,17等で組み立てておき、副部1B
の第2部材における一対の脚部21の下面を主要部1A
の表面材16,17における前記切欠部18の位置と一
致させ、このまま副部1Bを主要部1Aに対して下降さ
せることにより、図5に示す通り、一対の脚部21を主
要部1Aの骨組み15を形成しているチャンネル材から
なる枠材13の開口13Aの内部に挿入しながら、脚部
21の突部21Aを開口13Aの前面左右に突出してい
る表面材16,17の縁片部16A,17Aに係止さ
せ、これにより、副部1Bを主要部1Aの前端に固定す
る。
【0035】なお、このような作業方法とせず、副部1
Bを主要部1Aの前方に配置し、このまま副部1Bを主
要部1Aの前端に強く押し当て、一対の脚部21を弾性
変形させながら開口13Aに挿入することにより、突部
21Aを表面材16,17の縁片部16A,17Aに係
止させてもよい。このような作業方法を採用すると、表
面材16,17に前記切欠部18を形成する必要がなく
なる。
【0036】この後、図2で示されているキャップ28
を副部1Bの第2部材12の上下開口部に被せる。キャ
ップ28には、第2部材12の中空部と対応した形状の
隆起部28Aが形成されており、接着剤を塗布したこの
隆起部28Aを第2部材12の中空部に圧入することに
より、キャップ28は副部1Bに固定される。
【0037】以上の作業により、引き戸1ができあがる
ことになる。
【0038】以上の実施形態によると、副部1Bの第1
部材11と第2部材で形成される引き戸1の戸先部3と
引き戸本体2の一部は共にプラスッチク製となるため、
これらの部分を押し出し成形法をいう同種の製造法で製
造することができるようになり、このため、引き戸1の
生産を容易化でき、使用する材料の種類を少なくできて
組み立て作業の短時間化をも達成できる。
【0039】また、副部1Bの第2部材には、引き戸1
を開閉操作するときに手で触る把手部としての溝19が
形成されているため、引き戸1に把手部を設けるために
引き戸とは別部材になった把手部材を用意し、この把手
部材を引き戸に取り付ける必要がなくなり、このため、
この点でも引き戸1の生産を容易化することができる。
【0040】また、溝19は上下方向に同一断面形状が
連続する長い長さになっているため、高齢者や身体障害
者でも容易に触って引き戸1を開閉操作できるようにな
る。
【0041】さらに、把手部は引き戸1の内側に窪んだ
溝19になっており、引き戸の外側に突出した凸部にな
っていないため、図3のように戸先部3を戸当たり部4
Aに当接させて引き戸1を閉じていた状態から、図4に
示すように引き戸1を開けたとき、引き戸1には壁29
に当たるものが何もないため、引き戸1の引き残り量を
なくすことができ、引き戸1が開閉自在に配設された開
口部7の有効開口面積を充分に大きくすることができ
る。
【0042】さらに、副部1Bの第1部材11と第2部
材12は引き戸1の上下寸法と対応した同じ長さを有し
ているため、第1部材11と第2部材12を図9で示し
た押し出し成形法で成形することができるようになる。
この押し出し成形法によると、コンテナ22に収容した
樹脂材料を型23から押し出すだけで同一断面形状の製
品を連続的に製造することができるため、副部1Bを量
産化することが可能になる。
【0043】さらにまた、図9の押し出し成形法では、
第1部材11と第2部材12は押し出し成形と同時に接
合されるため、後作業により戸先部3を形成する第1部
材11と引き戸本体2の一部を形成する第2部材12と
を結合することは不要になり、それだけ引き戸1の生産
作業の容易化を達成することができる。
【0044】図6は、第2実施形態に係る引き戸31を
示す。この引き戸31も、引き戸本体32の大部分を形
成する金属製の主要部31Aと、戸先部33を含む引き
戸31の残りの部分を形成する副部31Bとからなり、
副部31Bは、戸先部33の部分である軟質樹脂製の第
1部材41と、引き戸本体32の一部である硬質樹脂製
の第2部材42とからなる。
【0045】第2部材42は、第1部材41が接合され
た中空の前部42Aと、この前部42Aの後側の平断面
略S字状の後部42Bと、この後部42Bの後面から後
方に延びた一対の脚部51とからなる。後部42Bに
は、引き戸31の互いに逆向きの外側に開口した2個の
溝49が形成され、これらの溝49が引き戸31を開開
閉するときの把手部となる。
【0046】なお、それぞれの溝39の両側奥コーナ部
に、二点鎖線49Aで示すように肉盛り部を設け、これ
により第2部材42を補強してもよい。
【0047】図7は、第3実施形態に係る引き戸61を
示す。この引き戸61も、引き戸本体62の大部分を形
成する金属製の主要部61Aと、戸先部63を含む引き
戸61の残りの部分を形成する副部61Bとからなり、
副部61Bは、戸先部63の部分である軟質樹脂製の第
1部材71と、引き戸本体62の一部である硬質樹脂製
の第2部材72とからなる。
【0048】第2部材72は、第1部材71が接合され
た中空の前部72Aと、前部72Aの後側の中間部72
Bと、中間部72Bの後側の後部72Cと、この後部7
2Cの後面から後方に延びる一対の脚部81とからな
り、共に中空になっている中間部72Bと後部72Cは
引き戸61の厚さ方向に位置がずれており、このため、
第2部材72には、中間部72Bと後部72Cの位置に
おいて、引き戸61の互いに逆向きの外側に開口した2
個の溝79が形成され、これらの溝79が引き戸61を
開閉するときの把手部となる。
【0049】図8は、開閉体が開き戸101の場合を示
す。この開き戸101は、開き戸本体102の先端側部
に戸先部103が設けられたものとなっており、また、
開き戸101は、開き戸本体102の大部分を形成する
主要部101Aと、戸先部103を含む開き戸101の
残りの部分を形成する副部101Bとからなる。副部1
01Bは、戸先部103の部分である軟質樹脂製の第1
部材111と、引き戸本体102の一部である硬質樹脂
製の第2部材112とからなる。
【0050】第2部材112の平断面形状は、図5で示
した第1実施形態に係る引き戸1の副部1Bの第2部材
12と同じであるが、図8の開閉体は、ヒンジを中心に
回動されて開閉する開き戸101であるため、戸先部1
03を形成する第1部材111は第2部材112の前部
112Aの側部に接合されている。
【0051】以上の図6〜図8で示した引き戸31,6
1、開き戸101のプラスチック製副部31B,61
B,101Bも、図9で示した押し出し成形法により成
形される。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、戸先部や戸尻部である
戸端部と開閉体本体の少なくとも一部とを同種の材料で
形成できるようになり、開閉体の生産が容易になるとい
う効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開閉体である第1実施形態の引き戸の全体を示
す正面図である。
【図2】図1の引き戸の要部を示す分解斜視図である。
【図3】引き戸を閉じたときを示す平面図である。
【図4】引き戸を開けたときを示す平面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】第2実施形態に係る引き戸を示す図5と同様の
図である。
【図7】第3実施形態に係る引き戸を示す図5と同様の
図である。
【図8】開閉体が開き戸の場合を示す図5と同様の図で
ある。
【図9】プラスチック製の第1部材と第2部材を押し出
し成形法で成形するときを示す平面図である。
【符号の説明】
1,31,61 開閉体である引き戸 2,32,62 引き戸本体 3,33,63 戸端部である戸先部 4A 戸当たり部 11,41,71 第1部材 12,42,72 第2部材 19,49,79 把手部である溝 101 開閉体である開き戸 102 開き戸本体 103 戸端部である戸先部 111 第1部材 112 第2部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物に開閉自在に配設され、この建物に
    設けられた戸当たり部に戸端部が当たる建物の開閉体に
    おいて、前記戸端部を形成している第1部材と、この第
    1部材と接合され、開閉体本体の少なくとも一部を形成
    している第2部材とを含んで構成されているとともに、
    第1部材が軟質樹脂製で、第2部材が硬質樹脂製となっ
    ていることを特徴とする建物の開閉体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の建物の開閉体におい
    て、第2部材には把手部が設けられていることを特徴と
    する建物の開閉体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の建物の開閉体におい
    て、前記把手部は同一断面形状が連続している溝になっ
    ていることを特徴とする建物の開閉体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の建物の
    開閉体において、第1部材は開閉体端部の全長に亘る長
    さを有するとともに、第2部材は第1部材と同じ長さを
    有していることを特徴とする建物の開閉体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の建物の
    開閉体において、第1部材と第2部材は押し出し成形品
    であって、これらの部材はこの押し出し成形時に接合成
    形されていることを特徴とする建物の開閉体。
  6. 【請求項6】 建物の戸当たり部に当たる戸端部として
    の第1部材と、この第1部材に接合されて開閉体本体の
    少なくとも一部を形成する第2部材とを、第1部材を軟
    質樹脂材料で、第2部材を硬質樹脂材料でそれぞれ押し
    出し成形するとともに、この押し出し成形時に第1部材
    と第2部材とを接合することを特徴とする建物の開閉体
    の戸端部成形方法。
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