JP3688728B2 - 封入球式遊技機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、所定数の遊技球を循環可能に封入し、これらの遊技球を順次発射して遊技を行なうようにした封入球式遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の封入球式遊技機には、所定数の遊技球を循環可能に封入し、発射装置を介して発射された当該遊技球が遊技領域の所要部位に配設された入賞装置に受け入れられたことに基づき所要の遊技価値(賞球など)を付与するタイプのものがあった。
また、この封入球式遊技機を備えた遊技装置には、発射球検出手段による遊技球の検出に基づき所定カウンタ値を加算し、遊技結果の確定した遊技球を回収する回収樋に設けられた回収球検出手段による遊技球の検出に基づき上記カウンタ値を減算することによって算出される判定値(発射装置により発射されて回収樋に回収されていない状態と見なされるいわゆる浮遊球の数)が所定基準値以上の場合に、遊技盤の遊技領域内に球止まりが発生したと見なす判定機能を備えた遊技装置があった。この判定機能に基づき、球止まり報知や、球止まり判定時の遊技状態を記憶させた上での遊技の中断が自動的に行われ、球止まりの発生に起因して遊技者及び遊技店が不利益を被らないようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近時は、受け入れた入賞球を一時的に貯留する貯留手段を具えた入賞装置が考えられており、この種の入賞装置を上記従来の封入球式遊技機を備えた遊技装置に搭載した場合に、下記の問題点が発生することが想定される。
【0004】
即ち、上記従来の判定機能をそのまま用いて遊技盤の遊技領域内の球止まりを判定してしまうと、貯留手段が入賞球を貯留した状態にあるときに上記判定値が基準値をオーバーしてしまう。
【0005】
そして、その結果、球止まりしていない正常状態であるにも拘わらず、球止まりしていると判定されて、球止まり報知や遊技の自動中断が行われ、遊技者に対して不信感を与えてしまうのである。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、入賞装置内に貯留手段を備えている場合に、貯留手段が入賞球を貯留した状態にあるときに球止まりしていない状態であるにも拘わらず球止まりしていると判断して、球止まり報知や遊技の自動中断が行われて、遊技者に対して不信感を与えてしまうといった事態を防止し得る封入球式遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、
請求項1の発明は、遊技球を循環可能に封入し、発射装置を介して発射された当該遊技球が遊技領域の所要部位に配設された入賞装置に受け入れられたことに基づき所要の遊技価値を付与可能な封入球式遊技機において、
前記発射装置により発射される遊技球を検出する発射球検出手段と、
前記発射装置により発射された遊技球を回収し、該回収された遊技球を検出する回収球検出手段と、
前記発射球検出手段の検出信号に基づき浮遊球カウンタに加算する一方、前記回収球検出手段の検出信号に基づき当該浮遊球カウンタを減算することで、遊技領域を落下している途中の遊技球の数を浮遊球数として算出し、該算出値が所定値以上の場合に球止まり状態と判定する球止まり状態判定手段と、
を備え、
前記入賞装置は、受け入れた遊技球を一時的に貯留する貯留手段を備え、
前記球止まり状態判定手段は、前記貯留手段により遊技球が一時的に貯留される特定の遊技状態に変換されている間、前記発射球検出手段の検出信号に基づく浮遊球カウンタの加算を停止することを特徴とする。
【0012】
【作用】
請求項1の発明によれば、球止まり状態判定手段は、貯留手段により遊技球が一時的に貯留される特定の遊技状態に変換されている間、発射球検出手段の検出信号に基づく浮遊球カウンタの加算を停止し、かつ、回収球検出手段の検出信号に基づき当該浮遊球カウンタを減算することで、遊技領域を落下している途中の遊技球の数を浮遊球数として算出し、該算出値が所定値以上の場合に球止まり状態と判定する。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照して説明する。
まず、本実施例が適用された封入球式遊技機(以下、遊技機と略称する)の全体構成について説明する。
【0019】
図1中、符号1は遊技機を示し、この遊技機1は、矩形状の後枠2と、この後枠2の前面側に回動自在に取り付けられた前枠3とを備えており、まず、この前枠3の前面側に設けられた諸部材について説明する。
この前枠3には、その前面を覆って回動可能に設けられ、透明ガラス4がはめ込まれたガラス支持枠5と、このガラス支持枠5の下方に配設されるとともに、前記前枠3に回動可能に取り付けられた開閉パネル6と、この開閉パネル6の下方において前記前枠3に固定された前面パネル7と、この前面パネル7の右側に設けられ、遊技機1内に封入された遊技球を弾発する発射装置の駆動をなす操作ダイヤル8と、前記前面パネル7の中央部に設けられ、遊技者の携帯している小物等を収納する収納凹部9と、この収納凹部9の左側に設けられた灰皿10と、前記前枠3の上部に設けられ、遊技状態等を表示するパイロットランプ11と、前記前枠3の右側の辺に設けられ、当該前枠3および前記ガラス支持枠5の開閉をなす施錠12とが設けられている。
【0020】
ついで、前記前枠3の裏面側に取り付けられる諸部材について説明すれば、この前枠3の裏面には、図2および図3に示すように、略正方形状の貫通孔13aが形成されたフレーム13が取り付けられており、このフレーム13の前記貫通孔13aを閉塞するようにして遊技盤14が着脱可能に装着されるようになっている。
【0021】
また、前記前枠3の下方には、前記操作ダイヤル8によって操作量が調整されるとともに、後述する封入された遊技球を前記遊技盤14の前面に形成されている遊技領域G内へ向けて発射する発射装置15が取り付けられ、さらに、前記フレーム13の裏面側には、前記封入された遊技球の循環をなす封入球循環機構16を構成する封入球供給樋47が取り付けられている。
そして、本実施例においては、前記封入球供給樋47にその内部に新しい遊技球を装填するための交換球供給装置17が併設されている。
【0022】
前記遊技盤14は、本実施例においては、図4に示すように、遊技形態を、遊技者にとって有利な特別遊技形態へ移行させる権利を発生させるための権利発生手段を有する構成のものが例示されており、発射装置15によって発射された遊技球(封入球)を、前記遊技盤14の前面に形成された遊技領域Gへ案内するガイドレール18と、遊技盤14の略中央に配設され、可変表示ゲームを行ない、その停止時の表示形態が特定の表示形態となった際に前記特別遊技形態への移行の権利を発生させる権利発生装置としての可変表示装置19と、この可変表示装置19の下方に配設され、遊技球の入賞ないしは通過によって可変表示装置19における可変表示ゲームの開始信号を出力する始動口としての特定入賞口20と、この特定入賞口20の下方に配設され、前記可変表示装置19における停止時の表示形態が特定の表示形態となった際に、遊技球が入賞し易い、遊技者にとって有利な第1状態に変換するとともに、それ以外では、遊技球が入賞しにくい、遊技者にとって不利な第2状態とする特別変動入賞装置21と、前記可変表示装置19の上方および左右、また、前記特別変動入賞装置21の左右に設けられた一般入賞口22と、前記特別変動入賞装置21の下方に設けられ、入賞せずに遊技盤14の下方に落下させられた遊技球を回収して前記遊技盤14の裏面側へ取り込む遊技球回収口23と、前記遊技領域Gの両側部、および、この遊技領域Gの外部で、遊技盤14の上方両端部に設けられ、遊技の形態に応じて点灯ないしは点滅させられる装飾ランプ24とが設けられている。
【0023】
さらに、前記フレーム13の下部前面には、図5に示すようなフレームボード25が一体に取り付けられており、このフレームボード25は、前記フレーム13を前枠3に取り付けた状態において、この前枠3に取り付けられている前記開閉パネル6によって開閉可能に覆われるようになっている。
また、その前面側、すなわち前記開閉パネルの裏面と対向する面には、前記発射装置15によって発射された遊技球を前記遊技盤14に設けられているガイドレール18へ案内する発射レール26が取り付けられ、また、フレームボード25の発射レール26の基端部近傍には、図5に示すように、発射される遊技球が供給される発射球供給口27が形成され、さらに、発射レール26の基端部の上方位置には、この発射レール26と協働して、前記発射球供給口27から供給される遊技球を発射位置に保持する発射球保持部材28が取り付けられている。
【0024】
また、前記フレームボード25の前記発射レール26の終端部近傍には、図5に示すように、この発射レール26から発射された遊技球が、遊技領域G内に至らずに逆戻りする所謂ファール球が生じた場合に、このファール球を回収して発射装置15へ到達することを防止するためのファール樋29が設けられ、このファール樋29には、このファール樋29を通過するファール球の検出をなすファールセンサー30が取り付けられている。
【0025】
さらに、前記フレームボード25の、前記発射レール26が設けられた側と反対側の端部下方には、有価データーが書き込まれたカードが挿入されることにより、そのカードに書き込まれている情報を読み取りまた遊技状態に応じた情報を書き込むカードリーダー・ライター31が設けられ、このカードリーダー・ライター31の上方には、サービス球が排出されるサービス球排出口32が形成されているとともに、その下方には、前記サービス球が貯留される受け皿33が設けられ、さらに、サービス球排出口32の側部には、前記交換球供給装置17を作動させることにより前記サービス球の排出を行なわせるサービス球排出スイッチ34が設けられている。
【0026】
また、前記カードリーダー・ライター31の側部には、後述する、前記遊技機1内に装填されている遊技球の数を表示する封入球数表示器35の表示用の透孔Bが複数形成され、前記発射球供給口27の上方には、後述する球送り機構を作動させることにより、手動で遊技球を発射レール26上へ送り出すための球送りスイッチ36が設けられている。
【0027】
前記開閉パネル6の前面左側下方には、図1に示すように、前記フレームボード25に設けられているカードリーダー・ライター31に対向位置させられるカード挿入口37が形成され、その上方には、遊技途中で遊技機1から離れる場合に、一時的にカードを排出するための保留ボタン38と、カードの有価データーを遊技球数に変換する変換ボタン39と、遊技を終了する際に、持ち球数や有価データー等のカード情報の書き換えやカードの排出を行なわせる終了ボタン40とが設けられ、また、開閉パネル6の略中央部には、前記カード挿入口37へ挿入されたカードに記録されている有価データー(残額)を表示する残額表示部41が設けられ、その右隣には、遊技者の操作によって前記有価データーから変換された遊技球数に、入賞に伴う賞球としての遊技球数を加算し、また、遊技領域Gへ発射された遊技球数を減算した結果を表示する持ち球数表示部42が設けられている。
【0028】
一方、前記フレーム13の裏面側には、図2に示すように、前記遊技領域G内に発射された遊技球の内、各入賞口20・22や特別変動入賞装置21に入賞して遊技盤14の裏面側に流入した入賞球を集合させる集合樋43と、この集合樋43によって集合させられた遊技球を整列状態で誘導する第1誘導路44と、入賞せずに前記遊技盤14の遊技球回収口23から遊技盤14の裏面側に流入した遊技球を整列状態で誘導する第2誘導路45と、前記ファール樋29に連通させられ、ファール球を誘導する第3誘導路46と、これらの各誘導路44・45・46がそれぞれ連通させられているとともに、各誘導路44・45・46によって誘導された遊技球を前記発射装置15へ向けて誘導する供給樋47と、この供給樋47の下流側に連設されて、供給樋47内の遊技球を遊技機1の外部へ誘導する排出樋48とを備えている。
本実施例においては、前記発射装置15、発射レール26、遊技領域G、集合樋43、第1誘導路44、第2誘導路45、第3誘導路46、供給樋47、および、後述する球送り機構54とによって、封入球循環機構16が構成されて、遊技球の循環経路を構成するようになっている。
【0029】
そして、前記第1誘導路44には、入賞球の計数を行なうセーフセンサー49が設けられ、第2誘導路45には、アウト球の計数を行なうアウトセンサー50が設けられ、また、前記供給樋47には、遊技停止時における供給樋47内の遊技球の数を検出するための封入球数検出手段51が設けられ、さらに、前記排出樋48には、遊技機1の外部へ排出される遊技球の計数(すなわち抜取数の検出)を行なう抜取センサー52が設けられている。
本実施例においては、前記ファールセンサー30、セーフセンサー49、アウトセンサー50によって、回収球検出手段が構成されている。
【0030】
一方、供給樋47の下流側には、この供給樋47内の遊技球を排出するための封入球排出機構53が設けられているとともに、供給樋47から供給される遊技球を前記発射装置15へ送り込むための球送り機構54が設けられている。
また、この球送り機構54は、遊技球を発射装置15へ送り込むとともに、その送り込まれた遊技球を検出する発射球検出手段として機能するようになされている。
【0031】
前記封入球排出機構53は、前記供給樋47の底面の一部を構成するとともに、この供給樋47に対して摺動自在に設けられ、その摺動動作によって、供給樋47の底面の一部を開閉する開閉板55と、この開閉板55の摺動をなすソレノイド56と、このソレノイド56の動作を前記開閉板55へ伝達する揺動アーム57とによって構成されている。
【0032】
さらに、前記供給樋47の上流側には、この供給樋47へ新しい遊技球を供給するための遊技球供給部としての装填樋58が連設されている。
この装填樋58は、図2および図6に示すように、前記供給樋47の上流側の端部から上方へ向けて立設されており、その上端部が開口されて遊技球の装填口58aとなされている。
また、本実施例においては、前記装填樋58の上端部に新しい遊技球を貯留するとともに、この遊技球を前記装填口58aを介して装填樋58へ供給する交換球供給装置17が取り付けられている。
【0033】
この交換球供給装置17は、図2に示すように、前記遊技機1が多数設置された島設備(図示略)に設けられている遊技球供給樋60へ、コイルスプリング等からなる供給管61によって連通させられている。
そして、本実施例においては、前記交換球供給装置17は、遊技機1において遊技に必要とされている遊技球の数と同数の遊技球が常時貯留されるようになって、交換封入球貯留装置が兼用されており、その内部には、必要に応じて装填される遊技球を1個づつ排出するとともに、その排出数を計数する計数排出機構(図示略)が設けられる。
【0034】
また、前記装填樋58の途中には、前記サービス球排出スイッチ34の操作によって作動させられて、前記交換球供給装置17から排出される遊技球を前記受け皿33へ送り込むサービス球排出機構62が設けられている。
【0035】
このサービス球排出機構62は、図7に示すように、前記装填樋58から分岐して設けられ、前記サービス球排出口32に連通させられたサービス球排出樋63と、このサービス球排出樋63と装填樋58との分岐部に回動自在に設けられ、遊技球の流路を装填樋58とサービス球排出樋63とに切り換えるフラップ64と、このフラップ64にリンク片65を介して連結されて、このフラップ64の回動をなすソレノイド66とによって構成されている。
【0036】
前記封入球数検出手段51は、図2に示すように、遊技球を検出するための検出器としての複数のフォトセンサー67(図示例では5個)によって構成されており、これらのフォトセンサー67が、図8および図9に示すように、断面コ字状のホルダー68内に装着されるとともに、このホルダー68を介して前記供給樋47に取り付けられるようになっている。
【0037】
さらに詳述すれば、前記ホルダー68には、図9に示すように、各フォトセンサー67が挿入される溝69が形成されているとともに、これらの溝69に対応して係止爪70が一体に形成され、各フォトセンサー67は、前記溝69内に挿入されたのちに、係止爪70によって係止されることにより、前記ホルダー68に取り付けられるようになっている。
【0038】
この封入球数検出手段51が取り付けられる供給樋47には、停止状態にある遊技球の後端部側の遊技球に対向する位置に、図8に示すように、複数の透孔71が形成されているとともに、これらの透孔71を挟んだ位置に突条72が形成されている。
そして、前記ホルダー68には、前記透孔71と同一ピッチで係合溝59が形成されており、これらの係合溝59内に前記突条72が係合するように、前記ホルダー68を供給樋47に被せるようにして取り付けることにより、各フォトセンサー67が、前記各透孔71に対向させられるようになっている。
【0039】
このように構成された封入球数検出手段51は、例えば、遊技機1が遊技停止状態において封入球数の検出を行なう場合には、前記ホルダー68の供給樋47に対する取り付け位置を、規定数の遊技球が装填された状態において、その後端の遊技球に中央のフォトセンサー67が対向するようにして取り付けられる。
したがって、この封入球数検出手段51においては、正規の数の遊技球に対して、2個の過不足を検出するようになっている。
また、遊技中において封入球数の検出を行なう場合には、遊技に必要な最小限度の遊技球を検出し得る位置に、前記中央のフォトセンサー67が位置するように取り付けられるもので、したがって、その取り付け位置は、遊技球を検出する際の遊技機1の状態に対応して変更されるものである。
【0040】
一方、前記封入球数検出手段51は、本実施例においては複数のフォトセンサー67を用いた例について示してあるが、図8に示すように、1個のフォトセンサー73と、このフォトセンサー73を保持するホルダー74とからなる封入球数検出手段75としてもよいものである。
この封入球検出手段75とする場合には、この封入球数検出手段75が取り付けられた位置に遊技球が存在するか否かを検出することによって、封入された遊技球が規定数あるいは遊技可能な最低数であるか(これは、前述と同様に封入球数検出手段75の取り付け位置によって決定される)、または、それ以下かの検出が行なわれる。
【0041】
また、この封入球数検出手段51による検出結果を表示する前記封入球数表示器35は、封入球循環機構16が設けられている裏機構盤Cに取り付けられる基盤76と、図10および図11に示すように、この基盤76に、この基盤76に形成された表示孔77に対向させられた状態で取り付けられたLED等からなる5個のランプ78と、これらのランプ78を制御機器等へ電気的に接続するカプラー79とによって構成されており、図12に示すように、前記裏機構盤Cに形成されている凹部80内に装着されてビス等によって固定され、この凹部80に装着された状態において、前記カプラー79が、前記凹部80内に固定されているカプラー81に接続されるようになっている。
一方、この封入球数表示器35は、1個のフォトセンサー73を備えた封入球数検出手段75を用いる場合においては、この封入球数検出手段75による遊技球の検出がなされず、遊技球が規定数以下である場合に、警告表示として用いられる。
【0042】
また、前記遊技盤14の裏面には、図2に示すように、遊技盤14に取り付けられている遊技のための種々の機器を制御する遊技盤制御装置82と、可変表示装置19を駆動するドライバー83と、遊技機1と電源あるいは集中管理装置との接続をなすターミナル84とが設けられており、前記封入球循環機構16には、前記遊技盤制御装置によって制御される機器以外の機器の制御をなす遊技機制御装置85が設けられている。
【0043】
そして、前記ターミナル84は、図13に示すように、前記遊技盤14の上部裏面に設けられているカプラー86を介して、封入球循環機構16の上部に遊技盤14と係脱可能な位置に取り付けられている。
【0044】
そして、本実施例においては、前記供給樋47の途中に、封入された遊技球の汚れを検出する汚れセンサー87が設けられている。
この汚れセンサー87としては、例えば、反射型のフォトセンサーにより遊技球の表面の輝度の変化を検出することによって、遊技球の汚れ度合いを検出する構成のものや、汚れの付着による遊技球の重量変化を検出する重量検出器、あるいは、汚れの付着によって変化する遊技球の電気的な接触抵抗を測定する抵抗測定器、さらには、汚れの付着による転がり抵抗の増大に起因した、遊技球の転がり速度の変化を測定する速度検出器等が用いられる。
【0045】
また、本実施例においては、前記可変表示装置19が、前記封入された遊技球の交換時期に至ったことを表示する報知手段となされており、遊技時における表示を切り替えることによって前述した表示を行なうようになっている。
【0046】
ついで、このように構成された遊技機1の制御の概略について、図14に示すブロック図を参照して説明する。
【0047】
本実施例における遊技機1の制御は、遊技制御(88)、封入球制御(89)、発射制御(90)、および、カード制御(91)とによって行なわれ、その制御回路は、遊技機1に設けられている遊技盤制御装置82および遊技機制御装置85とに振り分けられているとともに、遊技店に設置されている集中管理装置(管理装置と略称する)92との信号の授受を行なうようになっている。
以下に、これらの制御部間の大まかな信号の授受について説明する。
【0048】
前記管理装置(92)は、遊技店に設置されている多数の遊技機1の遊技状態を集中管理するために設けられたもので、汚れセンサー87から出力される汚れ検出信号(A)が入力されるとともに、遊技制御(88)へ、悪戯が行なわれた場合における遊技中断指令信号(S)と、封入された遊技球の交換時期になった場合における可変表示装置19の表示切り換えのための特図切り替え指令信号(T)と、遊技機1の異常状態が解除された場合における異常解除指令信号(U)とを出力し、また、前記封入球制御(89)へ、封入球の交換時期であると判定された際に、封入球交換指令信号(12)を出力するとともに、封入球の交換時においてその処理を続行させるための処理続行許可信号(M)を出力し、前記発射制御(90)へ、封入球の交換時等において発射装置15内に残り球が有る場合に、その残り球を強制的に発射させるための強制発射指令信号(K)を出力し、また、遊技の中断時間に応じて、遊技機への復帰を促すための確保期間終了報知要求信号(B)を店内放送装置へ出力するようになっている。
【0049】
また、前記遊技制御(88)においては、前記特定入賞口20からの信号に基づいて、可変表示装置19へ駆動信号を出力して可変表示ゲームを開始させるとともに、この可変表示ゲームのゲーム結果に基づいて、前記特別変動入賞装置21の作動を制御し、また、遊技状態に応じてパイロットランプ11や装飾ランプ24の点灯ないしは点滅を行なわせる等、遊技に関する制御を行なうものである。
そして、前記遊技に関連して、前記封入球式遊技機2が遊技中であることおよび遊技機1の機種を認識させる信号(Q)が、封入球制御(89)へ出力され、遊技の開始条件となる、有価データー(残高あるいは持ち球に関する情報)等が記憶された磁気カードあるいはICカードが挿入中であることを示す信号、および、遊技が中断中であることを示す信号(W)が、カード制御(91)から入力されるようになっている。
また、前記カード制御91に対して、賞球数に関する情報(X)を出力し、前記管理装置92に対して、遊技機1が異常状態か否かの判定信号(R)を出力するようになっているとともに、別途設けられている異常解除スイッチからの異常解除指令信号(V)が入力される。
【0050】
前記封入球制御(89)は、封入された遊技球の抜取や補充等の交換処理や、その貯留量(封入球数)の検出や過不足判定、ならびに、封入数の調整等を行なうものであり、封入された遊技球の交換時における遊技球の抜取数に関する信号(L)を前記管理装置(92)へ出力し、封入球数検出手段51からの検出信号に基づき、前記遊技制御(88)へ、封入された遊技球の貯留量に関する信号(P)を出力するとともに、封入球数表示器35へ封入球に応じた表示駆動信号(N)を出力し、また、手動で遊技球の補充を行なう場合等において操作される補充スイッチからの補充指令信号(O)が入力されて、交換球供給装置17およびサービス球排出機構62へ駆動信号を出力するようになっている。
【0051】
前記発射制御(90)は、本実施例においては、遊技中における封入球(遊技球)の発射や発射数に関する情報、ならびに、遊技盤中を落下している途中の状態にある浮遊球の情報、発射球数やアウト球数、ファウル球数、賞球数の情報、および、遊技球の球止りの情報の管理を行なうもので、球送りスイッチ36からの球送り要求信号(9)、別途設けられている強制発射スイッチからの強制発射指令信号(10)、ファールセンサー30からのファール検出信号(6)、セーフセンサー49からのセーフ検出信号(7)、アウトセンサー50からのアウト検出信号(8)、前記カードリーダー・ライター31にテストカードが挿入された際に、前記カード制御(91)から出力される強制発射指令信号(5)がそれぞれ入力される。
また、前述した各情報に基づき、前記管理装置(92)へ、遊技機1に球止りが生じた際に、前記管理装置(92)へ球止り判定信号(I)を出力し、また、ファール球が生じた際に、ファールカウント信号(J)を出力し、さらに、前記遊技制御(88)へ、浮遊球の情報に関する信号(2)と、後述するカード制御(91)における持ち球数の演算に用いられる賞球数要求信号(3)と、管理装置(92)へ出力される球止り判定信号(I)と同様の球止り判定信号(4)とが出力されるようになっている。
【0052】
前記カード制御(91)は、カードの挿入の有無や、このカードに書き込まれている有価データー(残高や持ち球数)の管理や演算処理およびその表示、また、遊技中断時あるいは遊技終了時等におけるカード処理等を行なうもので、カードリーダー・ライター31から出力されるカードの挿入信号やカード情報に関する信号(Y)、遊技球を借りる際に操作される変換ボタン39から出力される変換操作信号(C)と、遊技終了時に操作される終了ボタン40から出力される終了操作信号(D)と、遊技中断時に操作される保留ボタン38から出力される保留(中断)操作信号(E)とが入力されるようになっており、前記カードリーダー・ライター31へ、中断時における保留処理や終了時における有価データーの書き換え処理のための信号(11)が出力され、持ち球表示部42へ現在の持ち球数を表示させる持ち球数表示信号(Z)が出力され、残高表示部41へ、現在の残高を表示させるための残高表示信号(1)が出力されるようになっている。
【0053】
また、このカード制御91においては、前記管理装置(92)に対して、前記保留ボタン38が操作された後、遊技機1の確保期間(すなわち保留期間)の経過状態に応じた報知を行なわせるための確保期間報知要求信号(F)と、前記保留ボタン38が操作された際に出力される中断信号(G)と、前記カードリーダー・ライター31におけるカードの排出回数に関するカード排出カウント信号(H)とがそれぞれ出力されるようになっている。
【0054】
ついで、これらの各制御について、さらに詳述する。
まず、管理装置(92)において行なわれる集中管理制御は、図15に示すように、店員によって操作されるキーボード入力(ステップS101)、各遊技機1やカード発行機等からの出球率や稼働率あるいは売り上げ等の情報収集(ステップS102)、封入球の交換時における封入球の抜取数が不足している場合における抜取不足処理(ステップS103)、サブルーチンとして行なわれる封入球の交換時期の判定(ステップS104)、同じくサブルーチンとして行なわれる遊技機1に対する悪戯の判定(ステップS105)、遊技機1における遊技状態に関連して行なわれる店内放送(ステップS106)、各種処理のための指令信号送信(ステップS107)、各種の数値データーの演算記憶処理(ステップS108)、および、前記指定された情報のモニター表示(ステップS109)の各処理が所定のサイクルで繰り返し行なわれている。
【0055】
ついで、遊技制御(88)の一つである遊技盤制御について、図16を参照して説明する。
遊技盤制御が開始されると、前記管理装置(92)からの異常判定信号(R)の有無に基づき、異常判定中(異常状態あるいは中断状態)か否かの判定が行なわれ(ステップS121)、異常判定中である場合には、ステップS122へ移行し、また、異常判定中でない場合には、ステップS123へ移行する。
【0056】
前記ステップS122においては、管理装置(92)からの異常解除指令信号(U)あるいは異常解除スイッチからの異常解除指令信号(V)の有無の判断を行ない、異常解除指令信号(U)が有ると判断された場合には、ステップS124において異常判定を解除したのちに、図17に示すように、ステップS125において遊技機種別および遊技状態に関する情報信号(Q)を封入球制御(89)へ出力し、さらにステップS126において、後述する発射制御(90)からの賞球数要求信号(3)に基づいて、前記カード制御(91)へ賞球数に関する信号(X)を出力しステップS121へ戻る。
【0057】
また、前記ステップS122において異常解除指令信号(U)あるいは(V)が無いと判断されると、ステップS127に移行して封入球制御(89)から出力される封入された遊技球の貯留量に関する信号(P)に基づき規定貯留量であるか否かの判断がなされ、規定数の遊技球が封入されている場合には、前記ステップS124以降の処理が行なわれ、遊技球の封入数が規定数でない場合には、ステップS128へ移行して遊技の中断処理がなされたのちに、ステップS125以降の処理が行なわれる。
【0058】
一方、前記ステップS123においては、遊技が中断中であるか否かの判断がなされる。
この判断は、前記保留ボタン38の操作に基づきカード制御91から出力される中断信号(W)の有無によって行なわれ、すなわち、遊技者が遊技を中断する意思表示を行なったか否かの判断であり、中断信号(W)がある場合には、前記ステップS128以降の処理へ移行し、無い場合には、ステップS129へ移行する。
【0059】
このステップS129においては、カード制御(91)からのカード情報信号(W)に基づきカードが挿入されているか否かの判断がなされ、挿入されていない場合には、図17に示すステップS130へ移行し、カードが挿入されている場合には、ステップS131へ移行する。
【0060】
このステップS131においては、遊技機1が遊技中であるか否かの判断がなされ、遊技中でない場合には、ステップS132へ移行して、封入されている遊技球の貯留量が不足しているか否かの判断がなされ(また、単一のフォトセンサー73を備えた封入球数検出手段75を用いた場合においては、遊技可能な遊技球数であるか否かの判断がなされ)、貯留量不足(遊技不可能な遊技球数)である場合には、ステップS133において異常判定処理がなされたのちにステップS128以降の処理がなされ、また、貯留量が十分である(遊技可能な遊技球数である)場合には、前記ステップS125以降の処理がなされる。
【0061】
また、前記ステップS131において遊技中であると判断された場合には、ステップS134において、発射制御(90)からの浮遊球情報に関する信号(2)に基づき浮遊球の数が過多であるか否かの判断がなされて、浮遊球が過多でない場合には、ステップS135へ移行して、例えば、可変表示装置19における可変表示ゲームの制御や、そのゲーム結果に基づく特別変動入賞装置21の駆動制御等の遊技処理が行なわれたのちに、前記ステップS125以降の処理が行われる。
さらに、前記ステップS134において浮遊球が過多であると判断された場合には、前記ステップS133以降の処理へ移行する。
【0062】
前記ステップS130においては、前記管理装置(92)からの特図切り替え指令信号(T)の有無の判断がなされ、この特図切り替え指令信号(T)がない場合、前記ステップS125以降の処理が行なわれ、特図切り替え指令信号(T)がある場合には、ステップS136へ移行する。
【0063】
このステップS136においては、前記管理装置(92)から出力される表示情報に関する信号の有無が判断され、信号が有る場合には、ステップS137においてその表示情報が、前記可変表示装置19において表示されたのちにステップS125以降の処理へ移行し、また、前記信号がない場合には、ステップS138において保有の情報が同様にして表示されたのちに、ステップS125以降の処理へ移行する。
ここで、前記表示情報としては、例えば、前記封入された遊技球の交換時期に関する情報がある。
【0064】
つぎに、発射制御(90)について、図18を参照して説明する。
この発射制御が開始されると、発射装置15からの信号によって発射処理中であるか否かの判断がなされ(ステップS139)、発射処理中である場合には、ステップS140において発射の処理がなされたのちに、サブルーチンとして設けられているステップS141における球止まり状態判定手段による浮遊球処理、および、ステップS142における球止まり状態判定手段による球止り判定処理が行なわれて、前記ステップS139へ戻る。
【0065】
また、前記ステップS139において、発射処理が行なわれていない場合には、ステップS143に移行して球送り機構54において、遊技制御(88)あるいは球送りスイッチ36からの球送り要求信号(9)・(13)に基づく球送り処理が行なわれているか否かの判断がなされ、球送り処理中である場合には、ステップS144において球送りの処理が行なわれたのちに、この球送り処理が終了したかの判断がなされ(ステップS145)、球送り処理が完了した場合には、ステップS146において、この球送り処理が、球送りスイッチ36からの信号による処理か否かが判断され、球送りスイッチ36からの信号による処理でない場合に、ステップS147に移行する。
【0066】
このステップS147においては、封入球排出機構53において球抜き処理が行なわれている最中か否かの判断がなされ、球抜き処理中である場合には、ステップS148においてファール発射情報がセットされ、このファール発射情報に基づきステップS140においてファール発射処理が行なわれたのちにステップS141以降の処理へ移行し、また、球抜き処理中でない場合には、操作ダイヤル8の操作量に応じた発射情報がセットされて(ステップS149)、この発射情報に基づきステップS140において発射処理がなされて、ステップS141以降の処理へ移行する。
ここで、前記封入球の抜取処理中にファール発射処理を行なうのは、封入球排出機構53の下流側の封入球を排出するために、発射動作により封入球を封入球排出機構53の上流側に移動させるためであるが、封入球の抜取処理中に球送りされた遊技球が遊技領域Gに到達すると、遊技球の回収や発射情報と回収情報との制御に時間がかかってしまうことや、遊技領域Gに到達した遊技球が入賞した場合、遊技中でないことから、入賞に基づく入賞球要求信号を出力を中止させなければならず、その制御が煩雑になることを防止するためである。
【0067】
一方、前記ステップS145において球送りが終了していないと判断された場合、および、球送りスイッチ36による球送り処理であると判断された場合には、前記ステップS141以降の処理へ移行する。
したがって、球送りスイッチ36による球送り処理の場合には、球送り処理のみが行なわれて発射処理は行なわれない。
これによって、封入球式の遊技機1であるにも拘わらず、店員等により、送り出された遊技球の取り扱いが可能となり、サービス球としての使用が可能となる。
【0068】
また、前記ステップS143において球送り処理中でないと判断されると、ステップS150においてカードが挿入されているか否かの判断がなされ、カードが挿入されていると判断された場合には、ステップS151において持ち球の有無の判断がなされ、持ち球が有る場合には、ステップS152において前記操作ダイヤル8の操作量変化カウンタがクリヤされたのちに、ステップS153において、操作ダイヤルによる発射操作が行なわれているかの判断がなされ、発射操作がなされている場合には、前記ステップS144以降の処理へ移行し、発射操作がなされていない場合には、前記ステップS141以降の処理へ移行する。
【0069】
一方、前記ステップS151において持ち球が無いと判断された場合には、ステップS154において操作ハンドル8の操作量が変化させられたか否かの判断がなされ、変化が無い場合には、ステップS141以降の処理へ移行し、変化させられた場合には、操作量変化カウンタにおけるカウントが加算されたのちに(ステップS155)、前記ステップS141以降の処理へ移行する。
【0070】
さらに、前記ステップS150においてカードが挿入されていないと判断された場合においては、ステップS156において操作ダイヤル8の操作量が変化させられたか否かの判断がなされ、変化させられた場合には、ステップS157において操作量変化カウンタにおけるカウントが加算されたのちにステップS158へ移行し、操作量の変化がない場合には、ステップS157をスキップして前記ステップS158へ移行する。
【0071】
このステップS156とステップS157、および、前記ステップS154とステップ155の処理により、カードが挿入されていない場合、および、持ち球が無い場合において操作ダイヤル8が操作されると、その変化量の変化回数がカウントされて、前記悪戯判定(集中管理制御におけるステップS105)の判定因子として用いられる。
【0072】
また、前記ステップS158においては、管理装置(92)から強制発射指令信号(K)が出力されたか否かの判断がなされ、信号が出力されている場合には、前記ステップS153以降の処理へ移行し、さらに、信号が出力されていない場合には、ステップS159へ移行する。
この処理は、例えば、遊技球の抜取操作を管理装置(92)において行なう場合に用いられる処理である。
【0073】
前記ステップS159においては、封入球の球抜き中であるか否かが判断され、球抜き中である場合には、前記ステップS144以降の処理へ移行し、球抜き中でない場合には、ステップS160へ移行する。
【0074】
このステップS160においては、球送りスイッチ36が操作されたか否かの判断がなされ、操作されている場合には、その操作情報を前記カード制御91へ送信したのちに(ステップS161)、前記ステップS144以降の処理へ移行し、球送りスイッチ36が操作されていない場合には、前記ステップS141以降の処理へ移行する。
このステップS160およびステップS161の処理は、球送りスイッチ36の操作回数を監視することにより、後述するカード制御における無効操作の判定基準とするものである。
【0075】
ついで、前記発射制御における浮遊球処理(ステップS141)のサブルーチンについて図19に基づき説明する。
この浮遊球処理は、遊技球が発射されたのち供給樋47へ戻っていない遊技球数の管理を行なうためのもので、その制御が開始されると、遊技球の発射がなされたか否かの判断がなされ(ステップS162)、遊技球の発射がなされた場合には、ステップS163において浮遊球カウンタの加算処理が行なわれたのちに、つぎのステップS164へ移行し、遊技球の発射がなされなかった場合には、直接ステップS164へ移行する。
【0076】
このステップS164においては、ファールセンサー30からのファール球検出信号の有無によりファール球の有無が判断され、ファール球が有った場合には、ステップS165においてファールカウンタの加算処理が行なわれたのちに、ステップS166において浮遊球カウンタの減算処理が行なわれてメインルーチンへ戻る。
また、ファール球が無い場合にはつぎのステップS167へ移行する。
そして、前記ファールカウンタにおけるカウントは、前記悪戯判定のファールカウント数の判定(ステップS118)に用いられる。
【0077】
前記ステップS167においては、セーフセンサー49からの出力信号の有無によってセーフ球の有無が判断され、セーフ球が有った場合には、ステップS168において、前記遊技制御(88)へ賞球数要求信号(3)が送信されたのちに、ステップS169においてファールカウンタがクリヤされて、ステップS166以降の処理へ移行する。
ここで、前記賞球数要求信号(3)が送信されると、前記遊技制御(88)からカード制御(91)へ前述した賞球数信号が送信される。
【0078】
また、前記ステップS167においてセーフ球がないと判断された場合には、つぎのステップS170においてアウトセンサー50からの出力信号の有無により、アウト球の有無が判断され、アウト球があった場合には、ステップS169においてファールカウンタのクリヤ処理が行なわれたのちにステップS166以降の処理がなされ、アウト球が無い場合には、メインルーチンへ戻る。
このような処理において、発射球が発射装置15等の発射球検出手段によって検出されるとともに、浮遊球カウンタが加算され、回収球検出手段を構成する各センサー30・49・50によってファール球、セーフ球、および、アウト球が検出されることにより、遊技球が供給樋47へ戻ったことが確認され、その戻り数に基づき浮遊球カウンタが減算され、その演算結果が供給樋47に戻っていない遊技球数、すなわち、浮遊球数として検出される。
【0079】
つぎに、発射制御のもう一つのサブルーチンであり、本発明の特徴部分である球止判定処理(ステップS142)について図20に基づき説明する。
この球止判定処理は、何等かの原因で、遊技盤面に遊技球が引っ掛かってしまい、封入球循環機構16に戻らない状態、すなわち、循環不能な遊技球の有無の判定を行なって、発射できる遊技球が不足することによって遊技が行なえないような状態が生じることを回避するためのものである。
【0080】
この球止判定処理が開始されると、まず、遊技種別や遊技状態に応じた判定基準、すなわち、球止と見做される浮遊球数が設定され(ステップS171)、つぎのステップS172において、浮遊球処理において検出された浮遊球数に基づき浮遊球数が所定数以上であるか否かの判断がなされ、所定数以上である場合には、循環不能な遊技球が存在する球止りと判定されて(ステップS173)発射制御のメインルーチンへ戻り、また、浮遊球数が所定数未満である場合には、ステップS174へ移行する。
【0081】
このステップS174においては、封入球数検出手段51からの検出信号に基づいて封入球制御(89)から出力される封入球の貯留量に関する信号(P)に基づき、この貯留量が許容限度以下か否かの判断がなされる。
そして、許容限度未満の場合には、ステップS173を経て発射制御のメインルーチンへ戻り、許容限度以上である場合には、直接メインルーチンへ戻る。
このように、本実施例における球止判定処理においては、各センサーによって疑似的に算出される浮遊球数と、封入球検出器51によって直接検出される封入球循環機構16内の封入球数との2系統によって判定される。
【0082】
以上の手順によって、本実施例における遊技機1の制御が行なわれる。そして、遊技中あるいは遊技停止中を問わず、遊技盤制御の浮遊球過多の判定(ステップS134)において浮遊球過多の判定がなされることにより、封入球循環機構16における球止りの判定がなされる。これによって、循環不能な遊技球の存在が確認されることによる、異常判定、遊技中断、あるいは、封入球数表示器35の表示や可変表示装置19による報知、さらには、中央管理装置への情報送信等の処理がなされる。したがって、循環不能な遊技球が生じた際の認知が迅速に行なわれるとともに、その対処が円滑に行なわれ、発射球不足による遊技者へ与える不利益が、迅速に解消される。
【0083】
なお、前記実施例において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、適用する遊技機の遊技の種類や設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、前記実施例においては、球止り判定処理において、遊技盤面に遊技球が引っ掛かってしまって供給樋47に戻らない状態の遊技球を浮遊球とし、その浮遊球数が所定数以上である場合に球止りと判定する例について示したが、遊技機1の機種によっては、それ以外の正常な遊技状態であるにも拘わらず、ある期間封入球循環機構16へ遊技球が戻らない場合があり、この場合には、球止り処理のステップS171における浮遊球数の判定定義を設定し直す必要がある。
【0084】
例えば、図21および図22に示すような遊技機器(入賞装置)96を備えた遊技機1が前述した状況に該当する。
すなわち、この遊技機器96は、遊技盤14に取り付けられて、遊技機1が特定の遊技状態となった際に、遊技領域Gへ発射される遊技球が入賞し易い状態に変換される形式のもので、入賞する遊技球を一旦保留するための回動可能な一対の揺動腕(貯留手段)97と、これらの揺動腕97揺動させることにより、これらの揺動腕97の揺動端部が接近するように揺動させることにより、前記遊技球が貯留される貯留空間Sを形成するアクチュエーター98とを備えている。
【0085】
この遊技機器96は、遊技機1が遊技の結果として特定の遊技状態となされると、前記両揺動腕97が相互に接近する方向に揺動させられることにより、図21に示すように、それらの間に貯留空間Sが形成されるとともに、遊技領域Gに発射された遊技球が遊技機器96へ入賞し易い状態へ変換される。
この状態で、遊技機器96へ遊技球が次々と入賞してくるのであるが、この入賞した遊技球の大部分が前記貯留空間Sへ落下して貯留される。
そして、特定の遊技状態の継続時間が所定時間に至った際、あるいは、遊技機器96への入賞数が所定数に至った際に、前記両揺動腕97がアクチュエーター98によって相互に離間する方向に揺動させられることにより、図22に示すように、前記貯留空間Sが大きく開放される。
これに伴って、貯留されていた遊技球が、前記揺動腕97の前方に設けられている複数の入賞口99へ向けて一気に落下させられ、これらの入賞口99によって回収される。
【0086】
したがって、このような形式の遊技機器96を用いた遊技機1において、前記遊技機器96において貯留される遊技球が、障害釘等に引っ掛かった遊技球と同様に浮遊球として判断されると、遊技機1において球止りと判定されることとなり、正常な遊技状態であるにも拘わらず遊技が中断されてしまう。
そこで、この場合においては、前記遊技発射制御の球止り判定処理(ステップS142)におけるステップS171で、遊技機器96が特定の遊技形態へ変換されている間、浮遊球カウンタの加算を停止させるか、あるいは、前記遊技機器96において貯留される遊技球数が予測されるものである場合には、その貯留数を浮遊球カウンタから減算するなどの処理を施すことにより、前述した遊技の中断が防止される。
【0087】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、球止まり状態判定手段は、貯留手段により遊技球が一時的に貯留される特定の遊技状態に変換されている間、発射球検出手段の検出信号に基づく浮遊球カウンタの加算を停止し、かつ、回収球検出手段の検出信号に基づき当該浮遊球カウンタを減算することで、遊技領域を落下している途中の遊技球の数を浮遊球数として算出し、該算出値が所定値以上の場合に球止まり状態と判定するので、貯留手段が入賞球を貯留した状態であるときに、球止まりしていない正常状態であるにも拘わらず球止まりしていると判定して、球止まり報知や遊技の自動中断を行って、遊技者に対して不信感を与えてしまうといった事態を極力防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機の背面図である。
【図3】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機の要部の分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機に用いられる遊技盤の正面図である。
【図5】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機を構成するフレームボードの外観斜視図である。
【図6】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機を構成する封入球循環機構回りを示す外観斜視図である。
【図7】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機に設けられたサービス球排出機構を示す縦断面図である。
【図8】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機に設けられた封入球数検出手段を示す分解斜視図である。
【図9】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機に設けられた封入球数検出手段の要部を示す外観斜視図である。
【図10】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機に設けられた封入球数表示器を示す外観斜視図である。
【図11】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機に設けられた封入球数表示器の正面図である。
【図12】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機に設けられた封入球数表示器の装着状態を示す縦断面側面図である。
【図13】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機における遊技盤と外部機器との接続をなすターミナルの接続構造を示す分解斜視図である。
【図14】本発明の一実施例に係わる封入球式遊技機の制御ブロック図である。
【図15】本発明の一実施例における集中管理制御の制御手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施例における遊技盤制御の制御手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の一実施例における遊技盤制御の制御手順を示すフローチャートである。
【図18】本発明の一実施例における発射制御の制御手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の一実施例における発射制御においてサブルーチンとして行なわれる浮遊球処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明の一実施例における発射制御においてサブルーチンとして行なわれる球止判定処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図21】本発明の他の実施例を示すもので、遊技板に取り付けられる遊技機器の一例を示す外観斜視図である。
【図22】本発明の他の実施例を示すもので、遊技板に取り付けられる遊技機器の一例を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 遊技機(封入球式遊技機)
15 発射装置
30 ファールセンサー(回収球検出手段)
49 セーフセンサー(回収球検出手段)
50 アウトセンサー(回収球検出手段)
54 球送り機構(発射球検出手段)
90 発射制御(球止まり状態判定手段)
96 遊技機器(入賞装置)
97 両揺動腕(貯留手段)
G 遊技領域
Claims (1)
- 遊技球を循環可能に封入し、発射装置を介して発射された当該遊技球が遊技領域の所要部位に配設された入賞装置に受け入れられたことに基づき所要の遊技価値を付与可能な封入球式遊技機において、
前記発射装置により発射される遊技球を検出する発射球検出手段と、
前記発射装置により発射された遊技球を回収し、該回収された遊技球を検出する回収球検出手段と、
前記発射球検出手段の検出信号に基づき浮遊球カウンタに加算する一方、前記回収球検出手段の検出信号に基づき当該浮遊球カウンタを減算することで、遊技領域を落下している途中の遊技球の数を浮遊球数として算出し、該算出値が所定値以上の場合に球止まり状態と判定する球止まり状態判定手段と、
を備え、
前記入賞装置は、受け入れた遊技球を一時的に貯留する貯留手段を備え、
前記球止まり状態判定手段は、前記貯留手段により遊技球が一時的に貯留される特定の遊技状態に変換されている間、前記発射球検出手段の検出信号に基づく浮遊球カウンタの加算を停止することを特徴とする封入球式遊技機。
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JPH07194824A (ja) | 1995-08-01 |
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