JP3688425B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のプロピレン系重合体及びエチレン系共重合体からなる樹脂組成物に関する。
さらに詳しくは、本発明は、基布との接着性、高周波融着性、低温領域の柔軟性に優れ、かつ押出ラミネート成形性に優れるテント用資材及び電気工事用安全保護衣として好適な樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリ塩化ビニル樹脂は、高周波融着が可能であるので、テントや、ターポリン、フレコン等の産業資材や、廃棄物処理場、養豚場、貯水池、住宅ビルの屋上、トンネル、防波堤等の工事に防水あるいは遮水シート、防水シート等が、各種土木、建築分野で用いられていた。また、ポリ塩化ビニル樹脂は、各種の包装材料として用いられていた。その密封方法としては、高周波融着加工が施されていた。
高周波融着は、誘電体に高周波電界を加え、誘電体に誘電損失を生じさせ発熱させる原理を用いた融着方法である。高周波融着は、内部発熱であるので外部加熱のように熱可塑性樹脂が熱劣化を受けにくい。また、高周波融着は、温度上昇が敏速で、上昇速度を任意に選択でき、均一に加熱できる。複合体の場合、誘電率や誘電力率の違いを利用して選択的に加熱ができる等の特徴を有する。
【0003】
一般に、熱可塑性樹脂の高周波融着性は、誘電率(ε)、誘電正接(tanδ)及びこれらの積であるエネルギー損失[(ε)×(tanδ)]が大きい程よいことが知られている。
熱可塑性樹脂の中でも、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂は、無極性であるので誘電率(ε)及び誘電正接(tanδ)が小さく高周波融着性に劣る。
ポリ塩化ビニル樹脂は高周波融着可能ではあるものの、可塑剤などの影響を受け高周波融着が不十分である場合もあった。また、ポリ塩化ビニル樹脂は、ポリオレフィン系樹脂よりも比重が重いので施工時に取扱い難いという問題や、近年地球環境保護問題の観点からの使用制限が取りざたされている。
【0004】
そこで、このポリ塩化ビニル樹脂に代わるものとして、ポリオレフィン系の熱可塑性エラストマーを使用したものが提案されている。
しかし、これらはいずれ高周波融着性が劣るばかりか、オレフィン系エラストマーのうち架橋タイプのものはリサイクル性に劣るという問題が提起されていた。
従来、ポリオレフィン樹脂などの無極性樹脂に高周波融着性を付与する方法としては、フィルムにフェライトなどの電波吸収体を配合したり、塗布したフィルム(特開平6−182876号公報)や、熱可塑性樹脂100重量部に、無機多孔質粉末2〜20重量部に液状の極性物質3〜30重量部を吸着させた高周波又はマイクロ波増感剤からなる熱可塑性樹脂組成物(特開平6−228368号公報)が提案されている。
【0005】
超高分子量ポリエチレンに、酸化亜鉛、ベントナイト及びアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属のアルミノケイ酸塩からなる無線周波増感剤からなる群から選択されるものを、吸着水及び/又は他の揮発性物質を除去するように処理した無機無線周波増感剤と無線周波感度の向上に適する物質との混合物を無線周波エネルギーに当てる成形品の製造方法(特公平5−42982号公報:欧州特許EP193902A号公報)や、N−エチルトルエンスルホンアミド4〜10重量%配合した組成物からなる無線周波エネルギー増感剤と熱可塑性ポリマーとの混合物の熱可塑性成形物品の製造方法(特開平2−182419号公報:米国特許US−4840758号公報)、結晶水を有する無機粉末をポリオレフィン樹脂100重量部に20〜200重量部配合した成形体(特開平2−129243号公報)、アルミノ珪酸ナトリウムと超高分子量ポリエチレンとの組成物(Q.X. Nguyen, R. Gauvin, Y. Belanger; ANTEC '91, p2245-2247)等の方法がよく知られている。
【0006】
また、市販のマイクロ波増感剤としては、STRUKTOL社(米国)より「FREQUON:商品名」が上市されている。これらの製品紹介としては、ポリマーダイジェスト1988年2月号p115−117に記載されている。
しかし、これらの方法では、高周波融着性が未だ不十分であり、低温領域の柔軟性に劣るという問題があった。また、フェライトを配合する特開平6−182876号公報の方法では、成形体が着色するという問題があった。
ポリオレフィン系樹脂のうち、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−メチルアクリレート共重合体等極性基を有するエチレン系共重合体は、高周波融着が可能なことはよく知られている。
このような応用例としては、基布にエチレン−酢酸ビニル共重合体を何枚も積層した電気工事用保護衣がある。しかし、エチレン−酢酸ビニル共重合体は比重が大きく、着用したときに重いので、軽量化したものが望まれていた。また、テントなどの用途では、ポリプロピレン製マルチフィラメントの基布との積層体が用いられるが、基布との接着性に劣り使用に耐えないなどの問題があった。
【0007】
また、特公平8−193150号公報には、例えば、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体に、ポリアミド、ビニル重合体、ポリエステル又はポリウレタンをブレンドする方法が開示されている。しかし、この公報は、併用するポリマーとして、ポリアミドが好ましいものとして具体的に開示しているに過ぎず、それ以外のポリマーについては、具体的に全く開示していない。また、この公報は、高周波融着性について言及しているが、押出ラミネート成形性や、低温領域の柔軟性、テント用資材等として有用性について全く触れていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、基布との接着性、高周波融着性、低温領域での柔軟性及び押出ラミネート成形性に優れ、かつ特に、テント用資材として好適な樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らの検討によると、特定のプロピレン系重合体とエチレン系共重合体とを組合せることにより、上記目的を達成し得ることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至ったものである。
即ち、本発明は、(1)示差走査型熱量計(DSC)による結晶化ピーク温度曲線において、結晶化エネルギー△HCが90(J/g)以下であるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体 50〜90重量%、及び
(2)エチレンと、不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体とからなるエチレン系共重合体 50〜10重量%
からなり、かつJIS K6730による−20℃におけるねじり剛性率が2,000Kgf/cm2 以下である樹脂組成物を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で使用されるプロピレン系重合体としては、示差走査型熱量計(DSC)による結晶化ピーク温度曲線において、結晶化エネルギー△HCが90(J/g)以下であるものが使用される。
このようなプロピレン系重合体の数平均分子量は、通常、30,000〜200,000、好ましくは40,000〜180,000、特に好ましくは50,000〜150,000であることが適当である。
プロピレン系重合体の結晶化エネルギー△HCは、JIS K7122に準拠して測定される。示差走査型熱量計(DSC)は、示差走査型熱量測定に用いる熱量計であり、該示差走査型熱量測定は、試料を一定速度で昇降温させたときに生ずる熱的変化を熱エネルギー量として定量する方法である。結晶化ピーク曲線は、示差走査型熱量計を用いて試料約3〜5mgを230℃で5分間溶解後、20℃/分の速度で−30℃まで降温することにより得られる。
【0011】
結晶化エネルギー△HC(J/g)は、結晶化曲線のうち主結晶化ピーク面積と副次結晶化ピーク面積の合計量を意味する。
示差走査型熱量計(DSC)による、結晶化ピーク温度曲線の結晶化エネルギー△HC(J/g)が90(J/g)を越えると、高周波融着時に多大の発熱エネルギーを必要とし、高周波融着性が劣ったり、低温領域の柔軟性に劣り、好ましくない。結晶化エネルギー△HCは、好ましくは、80(J/g)以下、特に好ましくは70(J/g)以下が適当である。
プロピレン系重合体の具体例としては、例えば、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体や、メタロセン触媒系ポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、プロピレンランダム共重合体等を挙げることができる。
【0012】
なかでも、耐熱性や、押出ラミネート成形性及び、後述するエチレン系共重合体との相溶性等を考慮すると、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体が好ましい。特に、示差走査型熱量計(DSC)による結晶化ピーク温度曲線において、85〜115℃の範囲に主結晶化ピーク温度(Tcp1)を有し、かつその半値幅(δ)が3〜10℃及び結晶化エネルギーが70(J/g)以下のプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体は、押出ラミネート成形性に優れ、好ましい。
プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体の内、特に、以下で述べる軟質プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体は、エネルギー損失[(ε)×(tanδ)]が低くても、結晶性が低いので後述するエチレン系共重合体と組み合わせて用いると、発熱量が少なくても容易に高周波融着が可能である。
【0013】
本発明において特に有用なプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体(以下「BPP」ともいう)は、ポリプロピレンブロックと、プロピレンとエチレン及び/又は炭素数4〜12(但し、炭素数3を除く)のα−オレフィンとの共重合体ブロックとからなるブロック共重合体である。
ここで使用されるα−オレフィンとしては、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−ジメチル−1−ペンテン、ビニルシクロペンタン、ビニルシクロヘキサン等が挙げられる。これらのα−オレフィンは1種でもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明で使用されるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体は、示差走査型熱量計(DSC)による結晶化ピーク温度曲線において、85〜115℃の範囲に主結晶化ピーク温度(Tcp1)を有し、かつその半値幅(δ)が3〜10℃及び結晶化エネルギーが70(J/g)以下のものが高周波融着性改善効果が特に著しい。
【0014】
示差走査型熱量計(DSC)による主結晶化ピーク温度(Tcp1)は、温度85〜115℃の範囲にある必要があり、主結晶化ピーク温度(Tcp1)が、85℃未満の場合は、結晶化速度が遅く、成形時の固化が遅く、成形性が劣ったり、固化成形体の流れむらの発生などが生じる。一方、温度115℃を超えると柔軟性、耐寒性が劣る。主結晶化ピーク温度(Tcp1)は、好ましくは、88〜113℃、特に89〜112℃が好適である。
また、半値幅(δ)が3〜10℃の範囲にある必要があり、半値幅(δ)が3℃未満の場合は、柔軟性、耐衝撃性が劣り好ましくない。一方、10℃を越えると、透明性、成形性が劣り好ましくない。半値幅(δ)は、好ましくは、3.5〜8℃の範囲、特に4〜7℃の範囲が好適である。
【0015】
更に、本発明で使用されるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体としては、下記(1)及び(2)の特性を有するものが好ましい。
即ち、(1)25℃におけるパラキシレン不溶分が25〜65重量%の範囲にあり、(2)25℃におけるパラキシレンに可溶分が、(i)2サイトモデルによる平均のプロピレン含量(FP)が20〜80重量%であり、(ii)2サイトモデルにおいてプロピレンを優先的に重合する活性点で生成する共重合体(PH )のプロピレン含量(PP )が60〜90重量%であり、及び(iii) PH が共重合体に占める割合(Pf1)が、0.60〜0.90の範囲である。
パラキシレン不溶分とは、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体を温度130℃でパラキシレンに約1重量%溶解した後、25℃まで冷却したときの不溶分であり、本発明のBPPは25〜65重量%、特に30〜60重量%が好適である。
【0016】
パラキシレン可溶分は上記操作により溶解した成分であり、2サイトモデルにより求められる性状が上記範囲にあることが好ましい。
具体的には、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体の25℃でのパラキシレンに可溶した成分を、1,2,4−トリクロロベンゼン/重水素化ベンゼンの混合溶媒にポリマー濃度が10重量%となるように温度120℃で加温して溶解する。この溶液を10mmφガラス製試料管に入れ、13C−NMRスペクトルを測定する。
ここで、プロピレン−α−オレフィンの2サイトモデルについて、プロピレン−エチレン共重合体の同位体炭素による核磁気共鳴(13C−NMR)スペクトルの例を図1に示す。このスペクトルは連鎖分布(エチレンとプロピレンとの並び方)の違いでi〜xに示す10個のピークが現れる。
【0017】
この連鎖の名称は、Carmanら、 Macromolecules 10:536-544 (1977) に記載があり、その名称を図2に示す。このような連鎖は、共重合の反応機構を仮定すると反応確率(P)として表すことができ、全体のピーク強度を1としたときの各i〜xのピークの相対強度はPをパラメータとしたベルヌーイ統計による確率方程式として表すことができる。
例えば、(i)のSααの場合、プロピレン単位を記号p、エチレン単位を記号eとすると、これをとりうる連鎖は[pppp]、[pppe]、[eppe]の3通りであり、これらをそれぞれ反応確率(P)で表し、足し合わせる。残りの(ii)〜(x) のピークについても同様な方法で式を立て、これら10個の式と実際に測定したピーク強度が最もちかくなるようにPを最適化することにより求めることができる。
【0018】
2サイトモデルは、この反応機構を仮定するモデルであり、Cheng 、 Jounal of Applied Polymer Sience, 35:1639-1650 (1988)に記載がある。即ち、触媒を用いてプロピレンとエチレンとを共重合するモデルにおいて、プロピレンを優先的に重合する活性点で生成する共重合体(PH )のプロピレン含量(PP )と、エチレンを優先的に重合する活性点で生成する共重合体のプロピレン含量(P’P )との2つを仮定し、更にPH が共重合体に占める割合(Pf1)をパラメータとすると表1に示す確率方程式が得られる。
【0019】
【表1】
表1
Figure 0003688425
先に述べた13C−NMRスペクトルの相対強度と、表1に示す確率方程式とが一致するようにPP 、P’P 及びPf1の3個のパラメータを最適化することにより、(i)2サイトモデルによる平均のプロピレン含量(FP)、(ii)2サイトモデルにおいてプロピレンを優先的に重合する活性点で生成する共重合体(PH )のプロピレン含量(PP )及び(iii) PH が共重合体に占める割合(Pf1)が求められる。
【0020】
本発明のプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体のパラキシレン可溶分の(i)平均プロピレン含量(FP)は、上記3個のパラメーターを用いて次式で求められる。
FP=PP ×Pf1+PP ’×(1−Pf1) (重量%)
本発明においては、上記式で求められるFPは20〜80重量%が好ましく、30〜70重量%であることが特に好ましい。
また、本発明においては、(ii)PP は、60〜90重量%が好ましく、65〜85重量%が特に好ましい。
更に、本発明においては、(iii)Pf1は、0.40〜0.90が好ましく、0.48〜0.82が特に好ましい。
【0021】
本発明のプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体の調製は、ヘキサンや、ヘプタン、灯油などの不活性炭化水素又はプロピレンなどの液化α−オレフィン溶媒の存在下で行うスラリー法、無溶媒下の気相重合法などにより、温度条件としては室温〜130℃、好ましくは50〜90℃、圧力2〜50Kg/cm2 の条件で行われる。重合工程における反応器は、当該技術分野で通常用いられる物が適宜使用でき、例えば撹拌槽型反応器や、流動床型反応器、循環式反応器を用いて連続式、反回分式、回分式のいずれかの方法でも良い。
具体的には、公知の多段重合法を用いて得られる。即ち、第1段の反応器でプロピレン及び/又はプロピレン−α−オレフィン共重合体を重合した後、第2段の反応でプロピレンとα−オレフィンとの共重合を行う方法であり、例えば、重合体は、例えば、特開平4−224809号公報、特開平3−97747号公報、特開平4−96912号公報、特開平4−96907号公報、特開平3−174410号公報、特開平2−170803号公報、特開平2−170802号公報、特開平3−205439号公報、特開平4−153203号公報、特開平5−93024号公報、特開平4−261423号公報などに記載されている。
【0022】
なお、ポリプロピレンとα−オレフィン共重合ゴムとを押出機等で混合して用いる方法でも良いが、本発明の条件を満たし難い傾向にある。
上記条件を満たすプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体としては、例えば、モンテル社「商品名:キャタロイ」や、トクヤマ「商品名:P.E.R」、チッソ社「商品名:ニューコン」、出光石油化学「商品名:TPO」等が好適なものとして市販されており、これらを使用することができる。
本発明で使用されるエチレン系共重合体は、エチレンと、不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体とから構成される。不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体としては、例えば、アクリル酸や、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、マレイン酸やフマル酸のモノアルキルエステル(アルキル基としては、例えば、炭素数が1〜18、好ましい3〜12のものが適当である)、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸等、並びに、アクリル酸メチルや、アクリル酸エチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチルなどの不飽和カルボン酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数は、1〜18、好ましい3〜12が適当である)、更には、酢酸ビニルなどのビニルエステル類が挙げられる。
【0023】
これらの中でも、アクリル酸や、メタクリル酸、無水マレイン酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル等が好ましい。これらモノマーは2種以上の組合せで使用してもよい。
本発明で使用されるエチレン系共重合体の数平均分子量は、通常、10,000〜100,000、好ましくは13,000〜80,000、特に好ましくは15,000〜50,000であることが適当である。
エチレン系共重合体中の不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体の含有量は、通常、5〜30重量%、好ましくは8〜28重量%、特に好ましくは10〜25重量%が適当である。ここで、不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体の含有量は、例えば、エチレン−メタクリル酸メチル−無水マレイン酸などの三元共重合体などのように不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体のモノマーを2種以上含む場合は、その合計量をいう。
【0024】
エチレン系共重合体における不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体の含有量が5重量%未満の場合は、高周波融着性、低温領域の柔軟性に劣り好ましくない。一方、30重量%を超える場合には、上記で説明したプロピレン系重合体との相溶性が劣るとか、押出ラミネート成形性及び耐熱性が劣り好ましくない。
エチレン系共重合体のメルトフローレート(MFR)としては、種々のものを使用できるが、190℃、荷重2.16KgにおけるMFRが、0.5〜50(g/10分)、好ましくは、1〜40(g/10分)、特に好ましくは、2〜30(g/10分)が適当である。MFRが0.5(g/10分)未満の場合は、ラミネート成形性が劣り好ましくない。一方、50(g/10分)を超える場合には、上述のプロピレン系重合体との相溶性が劣ったり、押出ラミネート成形性、耐熱性及び機械的強度が劣り好ましくない。
【0025】
エチレン系共重合体は、通常、重合圧力1,000〜3,000Kg/cm2 、重合温度150〜300℃の高圧高温下、有機過酸化物を開始剤としラジカル重合によって得られる。
本発明のプロピレン系重合体及びエチレン系共重合体からなる樹脂組成物の重量に基づいて、プロピレン系重合体は、50〜90重量%、好ましくは、60〜88重量%の量で使用することが適当である。一方、エチレン系共重合体は、樹脂組成物の重量に基づいて、50〜10重量%、好ましくは、40〜12重量%の量で使用することが適当である。
プロピレン系重合体の量が、50重量%未満の場合は、押出ラミネート成形性、耐熱性、基布との接着性及び低温領域の柔軟性に劣り好ましくない。一方、90重量%を超えると高周波融着性が劣り好ましくない。
【0026】
また、エチレン系共重合体の量が10重量%未満の場合には、高周波融着性に劣り好ましくない。一方、その量が50重量%を超えると、押出ラミネート成形性、耐熱性、臭気の発生及び基布(特にポリプロピレンマルチフィラメント製)との接着性が劣り好ましくない。
本発明の樹脂組成物に対しては、上記成分の他に、慣用の他の添加剤、例えば、酸化防止剤や、耐候性安定剤、帯電防止剤、滑剤、ブロックキング防止剤、防曇剤、染料、顔料、オイル、ワックス、充填剤等、更にはその他の熱可塑性樹脂を本発明の目的を損なわない範囲で適宜量配合できる。
このような添加剤の例としては、酸化防止剤として、例えば2,5ージーt−ブチルハイドロキノン、2,6ジ−t−ブチル−p−クレゾール、4,4’ーチオビス−(6−t−ブチルフェノール)、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、オクタデシル3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−1’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4’−チオビス−(6−ブチルフェノール)、紫外線吸収剤としては、例えばエチル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアクリレート、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、可塑剤として、例えばフタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、ワックス、流動パラフィン、リン酸エステル、帯電防止剤としては、例えばペンタエリスリットモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、硫酸化オレイン酸、ポリエチレンオキシド、カーボンワックス、滑剤として、例えばエチレンビスステアロアミド、ブチルステアレート等、着色剤として、例えばカーボンブラック、フタロシアニン、キナクリドン、インドリン、アゾ系顔料、酸化チタン、ベンガラ等、充填剤として、例えばグラスファイバー、アスベスト、マイカ、ワラストナイト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム、又、他の多くの高分子化合物も本発明の作用効果が阻害されない程度にブレンドすることもできる。
これらの中でも、分子内にアミノ基や、水酸基等の極性基を有する化合物と併用すると本発明の効果が促進される傾向にあり好ましい。
また、難燃性が必要な場合は、塩素パラフィンなどの塩素系難燃剤や、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、五酸化アンチモンなどの無機化合物系難燃剤、有機臭素系難燃剤、更には、多くのリン系難燃剤を配合するとよい。
【0027】
ここで、有機臭素系難燃剤は、分子中に臭素原子を有する有機化合物であり、樹脂分野において難燃剤として広く使用されているものである。代表的なものとしては、デカブロムジフェニルオキサイド、オクタブロモジフェニルオキサイド、テトラブロモジフェニルオキサイド、テトラブロモビスフェノールA、ヘキサブロモシクロドデカン、ビストリブロモフェノキシエタン、トリブロモフェノール、エチレンビステトラブロモフタルイミド、エチレンビスペンタブロモフタルイミド、エチレンビスペンタブロモジフェニル、臭素化ポリスチレン、TBAポリカーボネートオリゴマー、ヘキサブロモベンゼン、1,2−ビス(トリブロモフェノキシ)エタン、トリス(2,3−ジブロモプロピル−1)イソシアヌレート、トリス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)イソシアヌレートなどが挙げられる。これらの中でもエチレンビステトラブロモフタルイミド、エチレンビスペンタブロモフタルイミド、エチレンビスペンタブロモジフェニル、トリス(2,3−ジブロモプロピル−1)イソシアヌレート、トリス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)イソシアヌレートが好ましい。
【0028】
これら難燃剤は、1種でもよく、2種以上併用して用いてよい。
これらの中でも無機化合物系難燃剤及び有機臭素系難燃剤が好ましい。
難燃剤の配合量については、本発明で使用するプロピレン系重合体と、エチレン系共重合体とからなる樹脂組成物100重量部に対し、無機化合物系難燃剤は20〜300重量部の範囲、塩素系難燃剤、有機臭素系難燃剤及びリン系難燃剤は1〜50重量部の範囲で用いるとよい。
本発明の樹脂組成物の配合方法は特に制限されるものではなく、公知の方法を使用できる。例えば、ミキシングロールや、バンバリミキサー、ヘンシェル、タンブラー、リボンブレンダー等の各種混合機で各成分を混合した後、押出機などを用いペレット化する方法等が挙げられる。
【0029】
本発明の樹脂組成物のメルトフロレート(MFR;JIS K7210により荷重2.16Kg、230℃)については、特に制限はなく、成形法によって選ばれるが、押出ラミネート成形法に用いられるMFRは、0.1〜60(g/10分)、好ましくは、0.2〜50(g/10分)、特に好ましくは0.3〜40(g/10分)が適当である。
このようにして得られる本発明の樹脂組成物は、JIS K6730による−20℃におけるねじり剛性率が2,000Kgf/cm2 以下である必要がある。何故ならば、例えばテント用資材として用いた場合、寒冷地での使用時に低温領域での柔軟性に劣ると、破損や施工性が劣るなどの問題が生じる。好ましくは、−20℃におけるねじり剛性率が1,800Kgf/cm2 以下のものがよい。特に好ましくは、1,500Kgf/cm2 以下である。
【0030】
本発明の樹脂組成物は、基布として、例えば、天然繊維(木綿、麻など)や、再生繊維(ビスコースレーション、キュプラなど)、半合成繊維(ジ−またはトリアセテート繊維など)、合成繊維(ナイロン−6繊維、ナイロン−66繊維、ポリエステル繊維、芳香族ポリミド繊維、アクリル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリビニル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維など)にラミネートすることによって使用される。特に、本発明の樹脂組成物は、ポリエチレン繊維及びポリプロピレン繊維に、アンカーコート剤を必要とすることなく積層できるので好ましい。
これら基布の繊維は、短繊維紡績糸条、長繊維紡績糸条、スプリットヤーン、テープヤーンなどのいずれの形状のものでもよい。また、これらの基布は織物、編物、不織布あるいはこれらの混合布のいずれであってもよい。これらの中でも、縫製部分の強度、耐屈曲性を考慮すると織物又は編物がよい。繊維の形態は、長繊維(フィラメント)形状で、平織布が好ましい。これらの基布については特に限定されるものはなく、得られる積層体の強度を高めるのに有用である。
【0031】
樹脂組成物の積層厚みは、通常、10〜500μm、好ましくは、15〜400μm、特に好ましくは20〜200μmである。積層厚みが10μm未満の場合は、高周波シール強度が劣り好ましくない。一方、500μmを越えると場合は、柔軟性、施工性が劣り好ましくない。
本発明の樹脂組成物は、公知の押出ラミネート成形法及び成形機を用い、成形体とすることができる。また、公知のドライラミネート成形機等を用い、更にその他の材料を積層することができる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳しく説明する。なお、本発明で用いた各種物性の測定方法を以下に示す。
パラキシレン不溶分及び可溶分の測定
130℃でポリマーを濃度約1重量%になるようにパラキシレンに一旦溶解し、その後25℃まで冷却し、析出したものをパラキシレン不溶分とし、析出しないものをパラキシレン可溶分とし、その重量割合を求めた。パラキシレン可溶分は、次の13C−NMRスペクトルの測定に用いた。
Figure 0003688425
示差走査型熱量計(DSC)による主結晶化ピーク温度(Tcp1)、副次結晶化ピーク温度(Tcp2)及び半値幅(δ)、面積比(R)の測定
装 置:PERKIN−ELMER社製DSC7型
試料重量:約3〜5mg
測定方法:試料を0℃〜230℃まで昇温し、5分間保持した後、20℃/分の速度で0℃まで降温し、結晶化温度曲線を得た。得られた結晶化温度曲線より主結晶化ピーク温度(Tcp)及び半値幅(δ)、ピーク面積を求めた。
MFRの測定
JIS K7210に準拠し、タカラ社製メルトインデクサーを用い測定した。
ねじり剛性率の測定
各樹脂組成物について、プレス成形機を用い、230℃で厚み1.5mmのサンプルを作成し、(株)上島製作所製自動柔軟度試験機モデルTM602型を用い、JIS K7122に準拠し、温度0℃及び−20℃のねじり剛性率を測定した。
高周波シール強度の測定
後述する方法で高周波融着したサンプルを、幅15mmに切り出し、オリエンテック社製引張り試験機(RTA−100型)を用いて、引張り速度300mm/分の条件で180度剥離強度を求めた。
【0033】
実施例1〜4、比較例1
プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体
BPP1:モンテル社製キャタロイKS357Pのプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体を使用した。このプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体の特性は以下の通りである。
(1)エラストマーブロック含有量 65重量%
(2)DSCによる主結晶化ピーク温度(Tcp1) 92.8℃
(3)半値幅(σ) 5.5
(4)結晶化エネルギー 25.3(J/g)
(5)パラキシレン不溶分 41重量%
(6)パラキシレン可溶分
FP 74.9重量%、PP 83.4重量%、Pf1が0.79、
温度230℃、荷重2.16KgのMFR 9g/10分
(7)数平均分子量 61,200
このプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体の示差走査型熱量計(DSC)結晶化曲線を図3に示す。
BPP2: 以下の特性を有するプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体
(1)エラストマーブロック含有量 20重量%
(2)DSCによる主結晶化ピーク温度(Tcp1) 109.1℃
(3)半値幅(σ) 3.8
(4)結晶化エネルギー 78.8(J/g)
(5)パラキシレン不溶分 85.6重量%
(6)パラキシレン可溶分
FP 54.2重量%、PP 81.7重量%、Pf1 0.37
温度230℃、荷重2.16KgのMFR 12.5g/10分
(7)数平均分子量 50,300
【0034】
エチレン系共重合体
E−1:190℃、荷重2.16KgのMFRが20(g/10分)、酢酸ビニル含有量が15重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(数平均分子量:19,000)
E−2:190℃、荷重2.16KgのMFRが6(g/10分)、メチルアクリレート含有量が20重量%のエチレン−メチルアクリレート共重合体(数平均分子量:19,000)
E−3:190℃、荷重2.16KgのMFRが7(g/10分)、アクリル酸n−ブチル含有量が13重量%、無水マレイン酸含有量が1重量%のエチレン系三元共重合体(数平均分子量:23,000)
[混練処理]
上記プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体及びエチレン系共重合体を所定の量で配合し、タンブラーで混合した後、(株)神戸製鋼所製二軸押出機(KTX37型)を用いて、温度190〜210℃でペレット化した。
[押出ラミネート成形]
上記のペレットを、口径50mmの押出機、ダイス幅500mmのモダンマシナリー社製押出ラミネーターを使用し、エチレン−酢酸ビニル共重合体を用いた樹脂組成物はダイス温度220℃で、その他はダイス温度260℃で、680デニールのポリプロピレンマルチフィラメント基布(打ち込み本数20×20/インチ2 )の両面にそれぞれ50μm、75μm及び100μm積層した。
なお、押出ラミネート成形性は以下の方法で評価した。
(ドローダウン性)
スクリュー回転数を75rpmと一定とし、サージング、膜切れ及び冷却ロールへの密着が起こる時の引き取り速度を求めた。
(ネックイン)
基布の両面に厚み50μm積層した時、ダイス幅から実際に成形した製品の幅の差を求めた。
[高周波融着性]
上記のようにラミネートした積層体同士を、山本ビニター社製YVT−700型高周波シール機(定格消費電力13KVA、定格高周波出力7KW、周波数41.14MHz)を用い、溶着時間3秒、冷却時間2秒の条件で高周波溶着を行った。次に、前述の方法に従って高周波溶着強度を求めた。
【0035】
以上の評価結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
表2
Figure 0003688425
【0037】
【表3】
表2(続き)
Figure 0003688425
【0038】
【発明の効果】
本発明の樹脂組成物は、従来のものよりも基布との接着性、高周波融着性、低温領域の柔軟性に優れ、かつ押出ラミネート成形性に優れるので、各種土木分野、各種建築分野、自動車等の車両部品、各種包装材料、家電などの電気部品、各種産業用資材等として有効である。特にテント用資材及び電気工事用安全保護衣として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】エチレン−プロピレン共重合体の同位体炭素による核磁気共鳴スペクトルを示す図
【図2】ポリオレフィンにおける連鎖分布由来の各炭素の名称を示す図
【図3】本発明で使用するプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体のDSC結晶化曲線を示す図

Claims (4)

  1. (1)示差走査型熱量計による結晶化ピーク温度曲線において、結晶化エネルギー△HCが90(J/g)以下であるプロピレン系重合体 50〜90重量%、及び
    (2)エチレンと、不飽和カルボン酸及び/又はその誘導体とからなるエチレン系共重合体 50〜10重量%からなり、かつJIS K6730による温度−20℃におけるねじり剛性率が2,000Kgf/cm2 以下であって、
    該プロピレン系重合体が、下記(1)〜(2)の物性を有するプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体であることを特徴とする樹脂組成物。
    (1)温度25℃におけるパラキシレン不溶分が25〜65重量%である。
    (2)温度25℃におけるパラキシレンに可溶する成分が、(i)2サイトモデルによる平均のプロピレン含量(FP)が20〜80重量%であり、( ii )2サイトモデルにおいてプロピレンを優先的に重合する活性点で生成する共重合体(P H )のプロピレン含量(P P )が60〜90重量%であり、( iii) H が共重合体に占める割合(P f1 )が、0.60〜0.90である。
  2. 前記プロピレン系重合体が、(1)ポリプロピレンブロックと、(2)プロピレンと炭素数2〜12(ただし、3を除く)のα−オレフィンとの共重合体エラストマーブロックからなるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体であり、該共重合体エラストマーブロックが前記プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体中に占める割合が30〜70重量%である請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 前記プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体が、示差走査型熱量計による結晶化ピーク温度曲線において、85〜115℃の範囲に主結晶化ピーク温度を有し、結晶化エネルギーが70(J/g)以下である請求項1〜2のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の樹脂組成物を用い、ポリプロピレンマルチフィラメント基布に積層したことを特徴とするテント又は電気工事用安全保護衣。
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