JP3688077B2 - バーナ構造体の製造方法及びバーナ構造体 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱装置のバーナに関するものであり、さらに詳細には、バーナの所定部に配設されて、その裏面側から炎孔を介して表面側に燃焼ガスが吐出され、表面側で燃焼ガスの燃焼をおこなうバーナ構造体(代表的な例は、所謂、バーナプレート)に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、説明にあたり、バーナ構造体の代表として、バーナプレートを例にとって説明する。
従来、複数の炎孔をあけたバーナプレートは、ドリル、プレスなどにより加工、製造される。これらのバーナプレートは、これを1枚の板状体をして製造するため炎孔の中心線は直線状であり、燃焼ガスの吹き出し方向は炎孔中心の延長線上で直線となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
バーナの性能向上を考えた場合、その燃焼性(主に保炎性)を向上することが好ましく、燃焼によって発生する窒素酸化物の量を低減し、同時に発生する騒音を低いものとすることが好ましい。
このようなバーナの性能向上を考える手法として、所謂、炎孔の構造、さらには複数の炎孔間の配置状態を任意に調節したい。例えば、バーナの燃焼性を改善する場合、複数の炎孔を適切に配置し、それらの炎孔に形成される燃焼炎が互いに干渉し、保炎性能を発揮できるような構成とすることが考えられる。このような目的を実現しようとすると、各炎孔からのガス吹き出し方向を適切に制御する必要があるが、現行の技術では、炎孔の中心線が直線状であり、この中心線をバーナプレートのプレート面に対して、垂直もしくは一定方向の角度にしかできなかったために、実現できる構造は限られていた。
即ち、バーナの性能向上には、上記の要因からの大きな制限があった。
従って、本発明の目的は、バーナに形成される炎孔の形状・構造の選択性を格段に上げることが可能であるとともに、炎孔相互間の位置関係にあってもこれを、任意に設定することが可能なバーナ構造体の製造方法を得るとともに、性能向上の一環として比較的保炎性の良好なバーナ構造体を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明によるバーナ構造体の製造方法の第1の特徴手段は、請求項1に記載されるように、積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層して積層体を形成し、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とし、前記炎孔路を、流路中心が螺旋を成す曲線流路として形成することにある。
本願のバーナ構造体の製造にあたっては、複数の板が用意される。ここで、これらの板には、それぞれ貫通孔が、その表裏面間に渡って貫通されている。そして、これら複数の板を積層してバーナ構造体を製造するに、異なった板にある貫通孔間で、これらが互いに連通接続する配置関係で積層される。従って、積層体、表裏面間に渡って、連通接続された流路が形成され、この流路が、本願のバーナ構造体に於ける炎孔路とされる。即ち、炎孔路の積層体表面に位置する貫通孔は燃焼ガス吐出口とされ、積層体裏面に位置する貫通孔は燃焼ガス流入口とされることにより、この炎孔路が、従来の炎孔に相当するものとなる。
本願の製造方法にあっては、積層される板に設けられる貫通孔の位置関係、貫通孔の径関係等を任意に選択することができるため、炎孔路の構造を任意に設定することが可能となる。同時に、複数の炎孔路の位置、構造関係についても、任意設定可能である。従って、上記の目的を達成できる、バーナ構造体の製造方法を得ることができる。
このような炎孔路を形成する場合は、積層される貫通孔の位置関係で積層が進むに従って、板面方向に曲線状にずらしていくことで、実現できる。そして、炎孔路を螺旋とすることができ、吐出される燃焼ガスの噴出方向を、所望の螺旋状態で設定するものを、例えば、同径の貫通孔を開けた板を積層するだけの操作で得ることができる。
【0005】
先に説明した、本願の目的を達成することができるバーナ構造体としては、請求項2に記載されているように、積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、
前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れが、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れに交差する構成とできる。
本願のバーナ構造体にあっては、その炎孔路の構造を任意に設定できる。そして、このバーナ構造体には、少なくとも一対の炎孔路を備え、一方の炎孔路を他方の炎孔路に対して、その吐出方向が互いに交差する。従って、各炎孔路からの火炎は、相互に干渉することとなり、保炎性等の点で、好ましい燃焼状態を実現することができる。
【0006】
先に説明した、本願の目的を達成することができるバーナ構造体としては、請求項3に記載されているように、積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れが、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れに交差しており、一方の前記炎孔路が、他方の前記炎孔路に対する保炎用の炎孔路として構成する。
ここで、保炎用の炎孔路とは、この炎孔路により形成される火炎が、他の炎孔路に形成される火炎に対して、その着火(保炎)用のエネルギーを与えることができる状態にあることを意味する。この構成では、各炎孔路からの火炎は、相互に干渉することとなり、保炎性等の点で、好ましい燃焼状態を実現することができる。結果、保炎性能を高めることができる。
【0007】
先に説明した、本願の目的を達成することができるバーナ構造体としては、請求項4に記載されているように、積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、
前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れと、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れとが収束するように配置されており、少なくとも一対の前記炎孔路に形成される火炎が保炎されるものとする。
この構成でも、各炎孔路からの火炎は下手側で収束することにより、相互に干渉することとなり、保炎性等の点で、好ましい燃焼状態を実現することができる。結果、保炎性能を高めることができる。
【0008】
先に説明した、本願の目的を達成することができるバーナ構造体としては、請求項5に記載されているように、積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、
曲線流路である前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れと、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れとが干渉するように配置されており、少なくとも一対の前記炎孔路に形成される火炎が保炎されるものとする。
この構成でも、曲線流路である各炎孔路からの火炎は下手側で干渉することにより、保炎性等の点で、好ましい燃焼状態を実現することができる。結果、保炎性能を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本願の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(イ)には、本願のバーナ構造体の一例であるバーナプレート1の要部平面図が、図1(ロ)には、その断面図が示されている。さらに、図2に、このバーナプレート1の使用状態を示した。図2に示されるように、バーナプレート1は、燃焼ガスが供給されるバーナ本体2の燃焼部位に配設されて使用される。バーナ本体2の基端側には、燃料ガス供給管3及び燃焼用酸素含有ガスである空気を吸気するためのファン4が設けられており、バーナプレート1の裏面側に、燃料ガスと空気との混合ガスである燃焼ガスが供給される構造とされ、バーナプレート1に設けられた炎孔路5(所謂、炎孔)を介して、プレート裏面側から表面側へガスが吐出されて、燃焼をおこなうことができる。
【0014】
図1に基づいて、前記バーナプレート1の構造、及び、その製造方法について説明する。このバーナプレート1は、板厚が0.1mm程度のステンレス板(SUS304)6を10枚程度積層した板状の積層体として構成されており、その全厚みは、1mm程度のものである。ここで、複数の板6の積層、固着するにあたっては、耐熱性の接着剤による接着、もしくは、加熱圧着の手法により、このような積層体が形成される。
【0015】
バーナプレート1には、炎孔路5が備えられるのであるが、図1(イ)には、1組として設けられる4個の炎孔路5が図示されている。実際のバーナプレート1には、これらの複数組が、プレート表面の左右方向に均等に配設される。
図1(イ)において、炎孔路5の図示にあたっては、燃焼ガス吐出口7とされる表面側にある板6の貫通孔8を実線で示すとともに、この板6の下側(裏面側)にある板6、それぞれに設けられる貫通孔8の外縁と最下層の貫通孔8を破線で示している。さらに、最下層(バーナプレートの裏面)に設けられ、燃焼ガス流入口9とされる貫通孔8の中心を×印で示している。さらに、この炎孔路5の流路中心経路Cを、実線矢印で示している。
図より明らかなように、このバーナプレート1を構成する各板6には、円形の貫通孔8が、それぞれ開けられ、その積層状態にあって、互いの貫通孔8の位置を平面視で、徐々に螺旋状にずらした構成とされている。従って、相積層される複数の貫通孔8が、螺旋を描きながら互いに連通接続する。この炎孔路5は、積層された板6によって形成されるため、流路壁面10は、概略階段状となっている。この階段状構造は、渦の形成に寄与するため、保炎の点からは、好ましい傾向を示す。
さらに、一組となっている4個の炎孔路5は、その流路中心の先端が、4個、一組の炎孔路5の中央部位Oに集まる構成とされている。
ここで、各々の貫通孔8は、孔径1.6mm程度の円孔である。
【0016】
この構成のバーナプレート1にあっては、4個の炎孔路5から吐出した燃焼ガスは、前記中央部位Oに向かって吹き出し、それぞれの流路からの噴出ガスが、互いに、交差、干渉しながら、保炎性能を発揮して、良好な燃焼をおこなうことができる。
この構成の炎孔路5は、流路中心経路Cが螺旋を描くものであるため、これが曲線流路となっているとともに、板6の積層方向(図1(ロ))に於ける上下方向に対して傾いた方向に形成されるものとなっている。このように、バーナプレート表面に対して傾斜して燃焼ガスが吐出される場合は、燃焼ガス流れがプレート側へ寄ることとなるため、リフトが発生しにくく、騒音等の発生しにくい状態での、燃焼を可能とすることができる。
以上が、本願の代表的な実施形態である。
【0017】
以下、本願の別実施の形態を説明するが、炎孔路の図示は、先に説明した図1(イ)の手法に従うものとする。
別実施の形態
(1) 図3に示す例は、基本的には、図1に示すものとほぼ同様のものであり、4個の炎孔路5が1組とされている。しかしながら、それぞれ、一対が、孔径の異なったものとされている。さらに、小径側の炎孔路5aが、基本的にパイロット用に使用される。この例の場合は、小径側の火炎をパイロット炎として確保して、保炎性を向上させることができる。
(2) 図4に示すものは、一対の螺旋状をした炎孔路5を備えて、燃焼ガスが、互いに螺旋軌跡を描きながら、絡み合うようにして吐出できるように構成したものである。この例では、一対の流入口9aと一対の吐出口7aとが、直線上に配設され、流入口間の離間距離に対して、流入口間の離間距離が短く形成されている。一対の炎孔路5により、先端側に収束した二重螺旋が描かれる構成となっている。この例の場合も、互いの炎孔路5から吐出するガスによって形成される火炎が相互に干渉し、高い保炎性能を発揮することができる。
【0018】
(3) 図5に示すものも、一対の炎孔路5を備えて構成される。この例の場合は、流路は、バーナプレート1の厚み方向に対して傾斜した直線状の流路中心線を備えるとともに、これらの一対の中心線が、互いに対向して交差するように構成されている。この例のバーナプレート1の断面を図5(ロ)に示した。
この例の場合は、燃焼ガスが互いに交差して吐出されることにより、干渉を起こし、保炎性が高まる。
(4) 図6(イ)(ロ)に示すものは、一対の炎孔路5を一組とするものであるが、この組が、所定の方向(図6(イ)(ロ)の紙面横方向)に並設配置される。
図6(イ)に示すものは、一対の炎孔路5において、一方の炎孔路5bは、燃焼ガス流入口9bと燃焼ガス吐出口7bとの位置が、平面視、重なった直線路となっている。そして、他方の炎孔路5cは、流路方向が、前記一方の炎孔路5b側に傾斜した流路として形成されている。従って、この他方の炎孔路5cが、一方のものに対してパイロットとしての機能を果たす。
図6(ロ)に示すものは、図6(イ)に示すものと、基本概念は同一であるが、先に説明した他方の炎孔路5cであるパイロット側のものが、バーナプレート裏面側の貫通孔程、孔径が大きく、表面側に行くに従って、孔径が小さく、さらに、一方の炎孔路5bに近接する位置に配設される構成とされている。従って、この場合も、パイロット機能を発揮できるとともに、流路を絞ることで、流速を増大して、燃焼ガスの到達位置を延ばすことができる。
【0019】
(5) これまで、説明してきた例においては、貫通孔8の形状を、その断面が円形のものとしたが、貫通孔8の断面形状は、任意に選択できる。即ち、断面が円形とは異なった非円形孔を使用することも好ましい場合がある。
例えば、貫通孔がそれぞれ楕円形とし、楕円の長軸側に位置ずれを起こしながら各板を積層し、この位置ずれ量を、流路軸方向視で、連通部が円形で近似できる様な量とすることができる。このようにしておくと、炎孔路の断面を円形に近いものとでき、流れを良好なものとすることができる。
さらに、楕円形の代わりに、断面が長方形の貫通孔を使用してもよい。このような方形の貫通孔を開口断面が長い軸方向に、所定量づつずらしながら積層すると、連通開口が正方形に近い孔を軸線を傾斜させた状態で形成することができる。
(6) さて、これまで説明してきた例にあっては、主に、バーナに於ける保炎性を向上させる目的で、本願製造方法、構造のバーナを使用する例を示したが、このような保炎、燃焼性の向上を目的とするのみならず、発生する騒音の防止の用にも使用できる。このような例について、以下に説明する。
本願のような、バーナプレートを備えたバーナにあっては、従来型のものは複数の炎孔を規則的に配置するため、一連の炎孔群が、同時に、ほぼ同形の火炎を形成しながら燃焼がすすむ。このようなバーナにあっては、各炎孔に形成される火炎の状態が、振動発生条件で一致した場合に、騒音を共鳴状態で発生したり、この騒音の要因である流体振動を起こしたりする。そこで、このような問題を解消するには、各炎孔の構造を、相互に異ならせることが好ましい。即ち、各炎孔の断面形状、噴出方向、炎孔径、配置等を異ならせて、バーナプレートから吐出するガス流れに、規則性が現れるのを回避するのである。
図7に、上記のような対策を施した典型的な(理解を容易にするため、かなりの誇張がある)バーナプレート100の例を示した。図7(イ)は平面図を、図7(ロ)は断面図を示している。平面図に示すように、炎孔路5の吐出口の形状が相互に異ならせられるとともに、断面図に示すように、その吐出方向も相互に異なったものとなっている。本願の方法にあっては、積層構造で、炎孔路5を備えたバーナ構造体を形成するため、このような複雑な構成のものを、容易に実現することができる。
(7) これまで説明してきた例にあっては、基本的には、バーナプレートに関する例について説明したが、板を積層して得られる積層体の形状は、例えば、直方体状のブロック状となっていてもよい。円筒、円錐、波板形状等の形状を有していてもよい。従って、本願のように、板を積層して、内部に連通状の炎孔路を設けたものをバーナ構造体と呼ぶ。
本願にあっては、ハニカム状の板状多孔体を積層したものは、本願の対象ではない。このような例にあっては、特定の孔を通過する燃焼ガスが後続する特定の
孔に、選択的に流れるとは限らず、本願でいう炎孔路の形成がされないからである。
さらに、バーナ構造体が薄板状のバーナプレート(板厚0.5〜10mm程度のもの)である場合は、従来吐出方向の制御に限界があったものを、本願のものにあっては、この限界を大幅に緩和することができる。
(8) さらに、このようにして得られるバーナの使用用途としては、任意の加熱機器に使用することが可能で、主な、用途としては、ボイラ、給湯器等が考えられる。
(9) さらに、バーナ構造体を成す板の材料としては、SUSの他、銅、セラミックス板、多孔質繊維マット等、任意のものが利用できる。さらに、各板間の積層、固着手法としては、任意の手法を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の一実施形態のバーナプレートの構造を示す図
【図2】 本願のバーナプレートの使用状態を示す図
【図3】 バーナプレートの別実施形態を示す図
【図4】 さらなるバーナプレートの別実施形態を示す図
【図5】 さらなるバーナプレートの別実施形態を示す図
【図6】 さらなるバーナプレートの別実施形態を示す図
【図7】 流体振動防止・騒音防止構造のバーナプレートを示す図
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱装置のバーナに関するものであり、さらに詳細には、バーナの所定部に配設されて、その裏面側から炎孔を介して表面側に燃焼ガスが吐出され、表面側で燃焼ガスの燃焼をおこなうバーナ構造体(代表的な例は、所謂、バーナプレート)に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、説明にあたり、バーナ構造体の代表として、バーナプレートを例にとって説明する。
従来、複数の炎孔をあけたバーナプレートは、ドリル、プレスなどにより加工、製造される。これらのバーナプレートは、これを1枚の板状体をして製造するため炎孔の中心線は直線状であり、燃焼ガスの吹き出し方向は炎孔中心の延長線上で直線となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
バーナの性能向上を考えた場合、その燃焼性(主に保炎性)を向上することが好ましく、燃焼によって発生する窒素酸化物の量を低減し、同時に発生する騒音を低いものとすることが好ましい。
このようなバーナの性能向上を考える手法として、所謂、炎孔の構造、さらには複数の炎孔間の配置状態を任意に調節したい。例えば、バーナの燃焼性を改善する場合、複数の炎孔を適切に配置し、それらの炎孔に形成される燃焼炎が互いに干渉し、保炎性能を発揮できるような構成とすることが考えられる。このような目的を実現しようとすると、各炎孔からのガス吹き出し方向を適切に制御する必要があるが、現行の技術では、炎孔の中心線が直線状であり、この中心線をバーナプレートのプレート面に対して、垂直もしくは一定方向の角度にしかできなかったために、実現できる構造は限られていた。
即ち、バーナの性能向上には、上記の要因からの大きな制限があった。
従って、本発明の目的は、バーナに形成される炎孔の形状・構造の選択性を格段に上げることが可能であるとともに、炎孔相互間の位置関係にあってもこれを、任意に設定することが可能なバーナ構造体の製造方法を得るとともに、性能向上の一環として比較的保炎性の良好なバーナ構造体を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明によるバーナ構造体の製造方法の第1の特徴手段は、請求項1に記載されるように、積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層して積層体を形成し、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とし、前記炎孔路を、流路中心が螺旋を成す曲線流路として形成することにある。
本願のバーナ構造体の製造にあたっては、複数の板が用意される。ここで、これらの板には、それぞれ貫通孔が、その表裏面間に渡って貫通されている。そして、これら複数の板を積層してバーナ構造体を製造するに、異なった板にある貫通孔間で、これらが互いに連通接続する配置関係で積層される。従って、積層体、表裏面間に渡って、連通接続された流路が形成され、この流路が、本願のバーナ構造体に於ける炎孔路とされる。即ち、炎孔路の積層体表面に位置する貫通孔は燃焼ガス吐出口とされ、積層体裏面に位置する貫通孔は燃焼ガス流入口とされることにより、この炎孔路が、従来の炎孔に相当するものとなる。
本願の製造方法にあっては、積層される板に設けられる貫通孔の位置関係、貫通孔の径関係等を任意に選択することができるため、炎孔路の構造を任意に設定することが可能となる。同時に、複数の炎孔路の位置、構造関係についても、任意設定可能である。従って、上記の目的を達成できる、バーナ構造体の製造方法を得ることができる。
このような炎孔路を形成する場合は、積層される貫通孔の位置関係で積層が進むに従って、板面方向に曲線状にずらしていくことで、実現できる。そして、炎孔路を螺旋とすることができ、吐出される燃焼ガスの噴出方向を、所望の螺旋状態で設定するものを、例えば、同径の貫通孔を開けた板を積層するだけの操作で得ることができる。
【0005】
先に説明した、本願の目的を達成することができるバーナ構造体としては、請求項2に記載されているように、積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、
前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れが、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れに交差する構成とできる。
本願のバーナ構造体にあっては、その炎孔路の構造を任意に設定できる。そして、このバーナ構造体には、少なくとも一対の炎孔路を備え、一方の炎孔路を他方の炎孔路に対して、その吐出方向が互いに交差する。従って、各炎孔路からの火炎は、相互に干渉することとなり、保炎性等の点で、好ましい燃焼状態を実現することができる。
【0006】
先に説明した、本願の目的を達成することができるバーナ構造体としては、請求項3に記載されているように、積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れが、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れに交差しており、一方の前記炎孔路が、他方の前記炎孔路に対する保炎用の炎孔路として構成する。
ここで、保炎用の炎孔路とは、この炎孔路により形成される火炎が、他の炎孔路に形成される火炎に対して、その着火(保炎)用のエネルギーを与えることができる状態にあることを意味する。この構成では、各炎孔路からの火炎は、相互に干渉することとなり、保炎性等の点で、好ましい燃焼状態を実現することができる。結果、保炎性能を高めることができる。
【0007】
先に説明した、本願の目的を達成することができるバーナ構造体としては、請求項4に記載されているように、積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、
前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れと、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れとが収束するように配置されており、少なくとも一対の前記炎孔路に形成される火炎が保炎されるものとする。
この構成でも、各炎孔路からの火炎は下手側で収束することにより、相互に干渉することとなり、保炎性等の点で、好ましい燃焼状態を実現することができる。結果、保炎性能を高めることができる。
【0008】
先に説明した、本願の目的を達成することができるバーナ構造体としては、請求項5に記載されているように、積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、
曲線流路である前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れと、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れとが干渉するように配置されており、少なくとも一対の前記炎孔路に形成される火炎が保炎されるものとする。
この構成でも、曲線流路である各炎孔路からの火炎は下手側で干渉することにより、保炎性等の点で、好ましい燃焼状態を実現することができる。結果、保炎性能を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本願の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(イ)には、本願のバーナ構造体の一例であるバーナプレート1の要部平面図が、図1(ロ)には、その断面図が示されている。さらに、図2に、このバーナプレート1の使用状態を示した。図2に示されるように、バーナプレート1は、燃焼ガスが供給されるバーナ本体2の燃焼部位に配設されて使用される。バーナ本体2の基端側には、燃料ガス供給管3及び燃焼用酸素含有ガスである空気を吸気するためのファン4が設けられており、バーナプレート1の裏面側に、燃料ガスと空気との混合ガスである燃焼ガスが供給される構造とされ、バーナプレート1に設けられた炎孔路5(所謂、炎孔)を介して、プレート裏面側から表面側へガスが吐出されて、燃焼をおこなうことができる。
【0014】
図1に基づいて、前記バーナプレート1の構造、及び、その製造方法について説明する。このバーナプレート1は、板厚が0.1mm程度のステンレス板(SUS304)6を10枚程度積層した板状の積層体として構成されており、その全厚みは、1mm程度のものである。ここで、複数の板6の積層、固着するにあたっては、耐熱性の接着剤による接着、もしくは、加熱圧着の手法により、このような積層体が形成される。
【0015】
バーナプレート1には、炎孔路5が備えられるのであるが、図1(イ)には、1組として設けられる4個の炎孔路5が図示されている。実際のバーナプレート1には、これらの複数組が、プレート表面の左右方向に均等に配設される。
図1(イ)において、炎孔路5の図示にあたっては、燃焼ガス吐出口7とされる表面側にある板6の貫通孔8を実線で示すとともに、この板6の下側(裏面側)にある板6、それぞれに設けられる貫通孔8の外縁と最下層の貫通孔8を破線で示している。さらに、最下層(バーナプレートの裏面)に設けられ、燃焼ガス流入口9とされる貫通孔8の中心を×印で示している。さらに、この炎孔路5の流路中心経路Cを、実線矢印で示している。
図より明らかなように、このバーナプレート1を構成する各板6には、円形の貫通孔8が、それぞれ開けられ、その積層状態にあって、互いの貫通孔8の位置を平面視で、徐々に螺旋状にずらした構成とされている。従って、相積層される複数の貫通孔8が、螺旋を描きながら互いに連通接続する。この炎孔路5は、積層された板6によって形成されるため、流路壁面10は、概略階段状となっている。この階段状構造は、渦の形成に寄与するため、保炎の点からは、好ましい傾向を示す。
さらに、一組となっている4個の炎孔路5は、その流路中心の先端が、4個、一組の炎孔路5の中央部位Oに集まる構成とされている。
ここで、各々の貫通孔8は、孔径1.6mm程度の円孔である。
【0016】
この構成のバーナプレート1にあっては、4個の炎孔路5から吐出した燃焼ガスは、前記中央部位Oに向かって吹き出し、それぞれの流路からの噴出ガスが、互いに、交差、干渉しながら、保炎性能を発揮して、良好な燃焼をおこなうことができる。
この構成の炎孔路5は、流路中心経路Cが螺旋を描くものであるため、これが曲線流路となっているとともに、板6の積層方向(図1(ロ))に於ける上下方向に対して傾いた方向に形成されるものとなっている。このように、バーナプレート表面に対して傾斜して燃焼ガスが吐出される場合は、燃焼ガス流れがプレート側へ寄ることとなるため、リフトが発生しにくく、騒音等の発生しにくい状態での、燃焼を可能とすることができる。
以上が、本願の代表的な実施形態である。
【0017】
以下、本願の別実施の形態を説明するが、炎孔路の図示は、先に説明した図1(イ)の手法に従うものとする。
別実施の形態
(1) 図3に示す例は、基本的には、図1に示すものとほぼ同様のものであり、4個の炎孔路5が1組とされている。しかしながら、それぞれ、一対が、孔径の異なったものとされている。さらに、小径側の炎孔路5aが、基本的にパイロット用に使用される。この例の場合は、小径側の火炎をパイロット炎として確保して、保炎性を向上させることができる。
(2) 図4に示すものは、一対の螺旋状をした炎孔路5を備えて、燃焼ガスが、互いに螺旋軌跡を描きながら、絡み合うようにして吐出できるように構成したものである。この例では、一対の流入口9aと一対の吐出口7aとが、直線上に配設され、流入口間の離間距離に対して、流入口間の離間距離が短く形成されている。一対の炎孔路5により、先端側に収束した二重螺旋が描かれる構成となっている。この例の場合も、互いの炎孔路5から吐出するガスによって形成される火炎が相互に干渉し、高い保炎性能を発揮することができる。
【0018】
(3) 図5に示すものも、一対の炎孔路5を備えて構成される。この例の場合は、流路は、バーナプレート1の厚み方向に対して傾斜した直線状の流路中心線を備えるとともに、これらの一対の中心線が、互いに対向して交差するように構成されている。この例のバーナプレート1の断面を図5(ロ)に示した。
この例の場合は、燃焼ガスが互いに交差して吐出されることにより、干渉を起こし、保炎性が高まる。
(4) 図6(イ)(ロ)に示すものは、一対の炎孔路5を一組とするものであるが、この組が、所定の方向(図6(イ)(ロ)の紙面横方向)に並設配置される。
図6(イ)に示すものは、一対の炎孔路5において、一方の炎孔路5bは、燃焼ガス流入口9bと燃焼ガス吐出口7bとの位置が、平面視、重なった直線路となっている。そして、他方の炎孔路5cは、流路方向が、前記一方の炎孔路5b側に傾斜した流路として形成されている。従って、この他方の炎孔路5cが、一方のものに対してパイロットとしての機能を果たす。
図6(ロ)に示すものは、図6(イ)に示すものと、基本概念は同一であるが、先に説明した他方の炎孔路5cであるパイロット側のものが、バーナプレート裏面側の貫通孔程、孔径が大きく、表面側に行くに従って、孔径が小さく、さらに、一方の炎孔路5bに近接する位置に配設される構成とされている。従って、この場合も、パイロット機能を発揮できるとともに、流路を絞ることで、流速を増大して、燃焼ガスの到達位置を延ばすことができる。
【0019】
(5) これまで、説明してきた例においては、貫通孔8の形状を、その断面が円形のものとしたが、貫通孔8の断面形状は、任意に選択できる。即ち、断面が円形とは異なった非円形孔を使用することも好ましい場合がある。
例えば、貫通孔がそれぞれ楕円形とし、楕円の長軸側に位置ずれを起こしながら各板を積層し、この位置ずれ量を、流路軸方向視で、連通部が円形で近似できる様な量とすることができる。このようにしておくと、炎孔路の断面を円形に近いものとでき、流れを良好なものとすることができる。
さらに、楕円形の代わりに、断面が長方形の貫通孔を使用してもよい。このような方形の貫通孔を開口断面が長い軸方向に、所定量づつずらしながら積層すると、連通開口が正方形に近い孔を軸線を傾斜させた状態で形成することができる。
(6) さて、これまで説明してきた例にあっては、主に、バーナに於ける保炎性を向上させる目的で、本願製造方法、構造のバーナを使用する例を示したが、このような保炎、燃焼性の向上を目的とするのみならず、発生する騒音の防止の用にも使用できる。このような例について、以下に説明する。
本願のような、バーナプレートを備えたバーナにあっては、従来型のものは複数の炎孔を規則的に配置するため、一連の炎孔群が、同時に、ほぼ同形の火炎を形成しながら燃焼がすすむ。このようなバーナにあっては、各炎孔に形成される火炎の状態が、振動発生条件で一致した場合に、騒音を共鳴状態で発生したり、この騒音の要因である流体振動を起こしたりする。そこで、このような問題を解消するには、各炎孔の構造を、相互に異ならせることが好ましい。即ち、各炎孔の断面形状、噴出方向、炎孔径、配置等を異ならせて、バーナプレートから吐出するガス流れに、規則性が現れるのを回避するのである。
図7に、上記のような対策を施した典型的な(理解を容易にするため、かなりの誇張がある)バーナプレート100の例を示した。図7(イ)は平面図を、図7(ロ)は断面図を示している。平面図に示すように、炎孔路5の吐出口の形状が相互に異ならせられるとともに、断面図に示すように、その吐出方向も相互に異なったものとなっている。本願の方法にあっては、積層構造で、炎孔路5を備えたバーナ構造体を形成するため、このような複雑な構成のものを、容易に実現することができる。
(7) これまで説明してきた例にあっては、基本的には、バーナプレートに関する例について説明したが、板を積層して得られる積層体の形状は、例えば、直方体状のブロック状となっていてもよい。円筒、円錐、波板形状等の形状を有していてもよい。従って、本願のように、板を積層して、内部に連通状の炎孔路を設けたものをバーナ構造体と呼ぶ。
本願にあっては、ハニカム状の板状多孔体を積層したものは、本願の対象ではない。このような例にあっては、特定の孔を通過する燃焼ガスが後続する特定の
孔に、選択的に流れるとは限らず、本願でいう炎孔路の形成がされないからである。
さらに、バーナ構造体が薄板状のバーナプレート(板厚0.5〜10mm程度のもの)である場合は、従来吐出方向の制御に限界があったものを、本願のものにあっては、この限界を大幅に緩和することができる。
(8) さらに、このようにして得られるバーナの使用用途としては、任意の加熱機器に使用することが可能で、主な、用途としては、ボイラ、給湯器等が考えられる。
(9) さらに、バーナ構造体を成す板の材料としては、SUSの他、銅、セラミックス板、多孔質繊維マット等、任意のものが利用できる。さらに、各板間の積層、固着手法としては、任意の手法を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の一実施形態のバーナプレートの構造を示す図
【図2】 本願のバーナプレートの使用状態を示す図
【図3】 バーナプレートの別実施形態を示す図
【図4】 さらなるバーナプレートの別実施形態を示す図
【図5】 さらなるバーナプレートの別実施形態を示す図
【図6】 さらなるバーナプレートの別実施形態を示す図
【図7】 流体振動防止・騒音防止構造のバーナプレートを示す図
Claims (5)
- 積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層して積層体を形成し、
前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とし、
前記炎孔路を、流路中心が螺旋を成す曲線流路として形成するバーナ構造体の製造方法。 - 積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、
前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れが、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れに交差する構成のバーナ構造体。 - 積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れが、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れに交差しており、一方の前記炎孔路が、他方の前記炎孔路に対する保炎用の炎孔路として構成されるバーナ構造体。
- 積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、
前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れと、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れとが収束するように配置されており、少なくとも一対の前記炎孔路に形成される火炎が保炎されるバーナ構造体。 - 積層状態で複数の貫通孔を互いに連通接続させて炎孔路を形成するように、前記貫通孔をそれぞれ有する板を複数積層した構成の積層体で、前記炎孔路の積層体表面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス吐出口とし、積層体裏面に位置する前記貫通孔を燃焼ガス流入口とするバーナ構造体であって、
曲線流路である前記炎孔路を少なくとも一対備え、一方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れと、他方の前記炎孔路から吐出する燃焼ガス流れとが干渉するように配置されており、少なくとも一対の前記炎孔路に形成される火炎が保炎されるバーナ構造体。
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