JP3687685B2 - 増速機装置 - Google Patents

増速機装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3687685B2
JP3687685B2 JP15129494A JP15129494A JP3687685B2 JP 3687685 B2 JP3687685 B2 JP 3687685B2 JP 15129494 A JP15129494 A JP 15129494A JP 15129494 A JP15129494 A JP 15129494A JP 3687685 B2 JP3687685 B2 JP 3687685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
speed increaser
generator
gearbox
cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15129494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0819215A (ja
Inventor
春樹 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP15129494A priority Critical patent/JP3687685B2/ja
Publication of JPH0819215A publication Critical patent/JPH0819215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3687685B2 publication Critical patent/JP3687685B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、増速機装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、ハイブリッド型車両においては、エンジン等の機関によって発電機を駆動して電気エネルギーを発生させ、該電気エネルギーによってモータを回転させ、その回転を駆動輪に伝達するようにしている。この場合、前記機関に増速機が接続され、該増速機によって前記機関の回転が増速されて発電機に伝達される。そのために、機関、増速機及び発電機が同軸上に配設される(特開平5−153758号、特開平4−308454号公報参照)。
【0003】
ところで、機関、増速機及び発電機を同軸上に配設する場合、それぞれの性能を評価するために、機関、増速機及び発電機はコンポーネント化される。
図2は従来の増速機装置の概略図である。
図において、11は図示しないエンジン等の機関を収容する機関ケース、12は図示しない発電機を収容する発電機ケース、14は図示しない増速機を収容する増速機ケースである。該増速機ケース14は、増速機ケース本体15及び円環板状の増速機ケースカバー16を有し、該増速機ケースカバー16は、ボルト20によって前記増速機ケース本体15の機関側の端部に固定され、両者によって増速機収容室17が形成される。
【0004】
また、前記増速機ケース本体15の機関側の端部は、ボルト18によって機関ケース11に固定され、一方、発電機側の端部は、ボルト19によって発電機ケース12に固定される。前記増速機ケース本体15の外周面には円筒状段部21が形成され、該円筒状段部21によって発電機ケース12と増速機ケース本体15とがいんろう接合されるようになっている。
【0005】
そして、増速機の入力軸23が前記増速機ケースカバー16を貫通するように配設され、該増速機ケースカバー16に回転自在に支持される。一方、増速機の出力軸24が増速機ケース本体15を貫通するように配設され、該増速機ケース本体15に回転自在に支持される。そのために、前記増速機ケースカバー16に貫通口16aが形成され、該貫通口16aの増速機側の端面には円筒状段部28が形成され、該円筒状段部28にベアリング25が配設される。一方、増速機ケース本体15に貫通口15aが形成され、該貫通口15aの増速機側の端面には円筒状段部29が形成され、該円筒状段部29にベアリング26が配設される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の増速機装置においては、出力軸24はベアリング26を介して増速機ケース本体15に支持されるのに対して、入力軸23はベアリング25及び増速機ケースカバー16を介して増速機ケース本体15に支持されるようになっているので、出力軸24と入力軸23との間において心ずれが生じ、心合せが困難になってしまう。
【0007】
また、前記円筒状段部21が増速機ケース本体15の発電機ケース12側から加工されるのに対して、前記円筒状段部29が増速機ケース本体15の増速機側から加工されるので、円筒状段部21の中心と円筒状段部29の中心との間において加工上の心ずれが生じ、増速機の出力軸24と前記発電機の図示しない入力軸との心合せが困難になってしまう。
【0008】
そして、増速機によって増速された回転が前記発電機に伝達されるようになっているので、動力を伝達するための各ギヤの噛(かみ)合い部においてギヤノイズが発生したり、ギヤ及びベアリングの耐久性が低下したりしてしまう。
本発明は、前記従来の増速機装置の問題点を解決して、増速機の入力軸と出力軸との心合せ、及び増速機の出力軸と発電機の入力軸との心合せが容易で、しかも、ギヤノイズの発生を低減して増速機の耐久性を向上させることができる増速機装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の増速機装置においては、発電機を収容する発電機ケースと、該発電機ケースに形成された内径円筒部と嵌合(かんごう)させられた増速機ケースと、該増速機ケースに対して回転自在に支持される入力軸と、前記増速機ケースに収容され、入力軸の回転を増速して出力する増速機と、前記増速機ケースに回転自在に支持され、前記増速機の出力を発電機に伝達する出力軸とを有する。
【0010】
そして、前記増速機ケースは、発電機ケースと軸方向に連結して配設され、増速機を収容する増速機ケース本体と、該増速機ケース本体に固定され、前記出力軸を回転自在に支持する増速機ケースカバーとから成る。
また、前記増速機ケース本体は、発電機側の端面に大径の開口を、機関側の端面に入力軸を貫通させる小径の貫通口を備え、前記開口の端面の発電機側に円筒状段部が、前記増速機ケース本体の貫通口の端面の増速機側に軸受部材を配設するための円筒状段部が形成される。
そして、前記増速機ケースカバーは、外周円筒部、及び増速機の出力軸を貫通させる貫通口を備え、前記増速機ケースカバーの貫通口の端面の増速機側に軸受部材を配設するための円筒状段部が形成される。
また、前記増速機ケース本体の開口の端面に形成された円筒状段部に増速機ケースカバーの外周円筒部を嵌合させて固定し、前記増速機ケース本体の貫通口の端面に形成された円筒状段部の中心軸と、前記増速機ケースカバーの貫通口の端面に形成された円筒状段部の中心軸とを一致させる。
【0011】
そして、増速機ケースカバーの外周円筒部を発電機ケースの内径円筒部に嵌合させて、増速機ケースと発電機ケースとを連結する。
【0012】
【作用及び発明の効果】
本発明によれば、前記のように増速機装置においては、発電機を収容する発電機ケースと、該発電機ケースに形成された内径円筒部と嵌合させられた増速機ケースと、該増速機ケースに対して回転自在に支持される入力軸と、前記増速機ケースに収容され、入力軸の回転を増速して出力する増速機と、前記増速機ケースに回転自在に支持され、前記増速機の出力を発電機に伝達する出力軸とを有する。
【0013】
そして、前記増速機ケースは、発電機ケースと軸方向に連結して配設され、増速機を収容する増速機ケース本体と、該増速機ケース本体に固定され、前記出力軸を回転自在に支持する増速機ケースカバーとから成る。
また、前記増速機ケース本体は、発電機側の端面に大径の開口を、機関側の端面に入力軸を貫通させる小径の貫通口を備え、前記開口の端面の発電機側に円筒状段部が、前記増速機ケース本体の貫通口の端面の増速機側に軸受部材を配設するための円筒状段部が形成される。
そして、前記増速機ケースカバーは、外周円筒部、及び増速機の出力軸を貫通させる貫通口を備え、前記増速機ケースカバーの貫通口の端面の増速機側に軸受部材を配設するための円筒状段部が形成される。
また、前記増速機ケース本体の開口の端面に形成された円筒状段部に増速機ケースカバーの外周円筒部を嵌合させて固定し、前記増速機ケース本体の貫通口の端面に形成された円筒状段部の中心軸と、前記増速機ケースカバーの貫通口の端面に形成された円筒状段部の中心軸とを一致させる。
【0014】
そして、増速機ケースカバーの外周円筒部を発電機ケースの内径円筒部に嵌合させて、増速機ケースと発電機ケースとを連結する。
この場合、前記増速機ケース本体において、開口の端面に形成された円筒状段部と、貫通口の端面に形成された円筒状段部とをいずれも発電機側から加工することができるので、各円筒状段部における中心軸に対する径方向寸法の精度を高くすることができる。
【0015】
また、前記増速機ケースカバーの外周円筒部及び円筒状段部をいずれも機関側から加工することができるので、外周円筒部及び円筒状段部における中心軸に対する径方向寸法の精度を高くすることができる。
そして、前記増速機ケースカバーの外周円筒部を、増速機ケース本体の開口の端面に形成された円筒状段部と嵌合させて固定し、前記増速機ケース本体の貫通口の端面に形成された円筒状段部の中心軸と増速機ケースカバーの円筒状段部の中心軸とを一致させるとともに、発電機カバーの内径円筒部とも嵌合するようになっている。したがって、前記増速機の入力軸と出力軸との心合せを行うことができる。また、増速機の出力軸と発電機の入力軸との心合せを行うこともできる。
【0016】
その結果、増速機におけるギヤの噛合い部において発生するギヤノイズを低減するとともに、増速機の耐久性を向上させることができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施例における増速機装置の概略図、図3は本発明の第1の実施例における増速機装置の断面図である。
図において、11はエンジン等の機関47を収容する機関ケース、12は発電機48を収容する発電機ケース、45は増速機49を収容するとともに前記機関ケース11及び発電機ケース12に対して軸方向に連結された筒状の増速機ケースである。前記機関47によって発生させられた回転は、出力軸すなわちクランク軸51に伝達され、該クランク軸51の回転はフライホイール/ダンパ52を介して前記増速機49の入力軸54に伝達される。この時、フライホイール/ダンパ52によって回転の衝撃が吸収される。なお、55は前記クランク軸51と入力軸54との相対回転を許容するためのベアリング、56はフライホイール/ダンパ52と入力軸54との間に形成されたスプラインである。
【0018】
前記増速機ケース45は、増速機ケース本体60及び増速機ケースカバー61を有し、該増速機ケースカバー61は、ボルト63によって前記増速機ケース本体60の発電機48側の端部に固定され、増速機収容室64が形成される。そのために、前記増速機ケース本体60の発電機48側の端部には、前記増速機ケースカバー61の外周縁の形状に対応する形状を有する大径の開口が形成される。
【0019】
また、前記増速機ケース本体60の発電機48側の端部は、ボルト65によって発電機ケース12に固定され、一方、機関47側の端部は、ボルト68によって機関ケース11に固定される。
前記増速機ケース本体60の発電機48側の端面の外周縁部には円筒状段部66が形成され、該円筒状段部66が前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67と嵌合させられ、位置決めされる。この場合、前記増速機ケース本体60の発電機48側の端面から円筒状段部66までの距離より、前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67の軸方向長さが長くされ、前記増速機ケースカバー61と円筒状段部66とを嵌合させたときに、前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67の一部が増速機ケース本体60の発電機48側の端面から突出するようになっている。
【0020】
一方、前記発電機ケース12の増速機49側の端面の外周縁部には内径円筒部70が形成され、該内径円筒部70が前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67の一部と嵌合させられ、位置決めされる。
そして、増速機49の入力軸54が前記増速機ケース本体60を貫通するように配設され、増速機ケース本体60に回転自在に支持される。一方、増速機49の出力軸71が増速機ケースカバー61を貫通するように配設され、増速機ケースカバー61に回転自在に支持される。
【0021】
そのために、前記増速機ケース本体60に小径の貫通口60aが形成されるとともに、該貫通口60aにスリーブ72が配設される。該スリーブ72は、前記入力軸54内に油を供給するための油路を形成するとともに、入力軸54に配設されたシールリングによって増速機ケース本体60が摩耗するのを防止する。また、前記増速機ケース本体60の前記貫通口60aの増速機49側の端面には円筒状段部60bが形成され、該円筒状段部60bに軸受部材としてのベアリング74が配設される。
【0022】
この場合、前記増速機ケース本体60において、円筒状段部60b、66をいずれも発電機48側から加工することができるので、各円筒状段部60b、66における中心軸に対する径方向寸法の精度を高くすることができる。
ところで、前記入力軸54の発電機48側の端部には増速機49が連結される。該増速機49はプラネタリギヤユニットによって構成され、該プラネタリギヤユニットはサンギヤS、ピニオンP、リングギヤR及び前記ピニオンPを支持するキャリヤCRから成る。前記サンギヤSは、前記出力軸71の増速機49側の端部を包囲し、出力軸71とスプライン連結される。そして、前記入力軸54にキャリヤCRが固定され、前記増速機ケースカバー61にリングギヤRが固定され、出力軸71とサンギヤSとがスプライン連結される。したがって、前記入力軸54の回転は増速機49によって増速され、サンギヤSから出力軸71に伝達される。
【0023】
前記入力軸54の後端には、キャリヤCRの一部を構成するフランジ部54aが形成され、該フランジ部54aにドライブギヤ76が固定される。該ドライブギヤ76はスリーブ状の形状を有し、前記入力軸54と嵌合させられるようになっている。そして、前記ベアリング74は、ドライブギヤ76のハブ部を介して入力軸54を支持する。
【0024】
また、前記貫通口60aより機関47側の端面にはメカニカルシール75が配設される。
一方、増速機ケースカバー61に貫通口61aが形成され、該貫通口61aの増速機49側の端面には円筒状段部61bが形成され、該円筒状段部61bに軸受部材としてのベアリング78が配設され、該ベアリング78によって前記出力軸71が回転自在に支持される。
【0025】
また、前記貫通口61aより発電機48側の端面にはメカニカルシール77が配設される。
この場合、前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67及び円筒状段部61bをいずれも機関47側から加工することができるので、外周円筒部67及び円筒状段部61bにおける中心軸に対する径方向寸法の精度を高くすることができる。
【0026】
ところで、前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67は、増速機ケース本体60の円筒状段部66と嵌合させられるとともに、発電機ケース12の内径円筒部70とも嵌合させられるようになっている。したがって、前記円筒状段部60bの中心軸と円筒状段部61bの中心軸とを一致させることができるので、前記入力軸54と出力軸71との心合せを行うことができる。また、該出力軸71と発電機48の入力軸81との心合せを行うこともできる。
【0027】
その結果、サンギヤSと出力軸71との間のスプライン連結部、出力軸71と入力軸81との間のスプライン連結部等における心合せを行うことができ、プラネタリギヤユニットにおいて発生するギヤノイズを低減するとともに、プラネタリギヤユニット、ベアリング78等の耐久性を向上させることができる。
そして、前記発電機ケース12は増速機49側に円板状壁部12aを有し、該円板状壁部12aに貫通口12bが形成され、該貫通口12bを発電機48の入力軸81が貫通する。また、前記貫通口12bの発電機48側の端面には円筒状段部12cが形成され、該円筒状段部12cにベアリング83が配設され、該ベアリング83によって前記入力軸81が回転自在に支持される。
【0028】
前記出力軸71はスリーブ状の形状を有していて、前記入力軸81と前記出力軸71とが嵌合させられ、スプライン連結される。
また、前記増速機ケース本体60の下面にはオイルパン30が配設され、該オイルパン30内にストレーナ32が配設される。一方、増速機ケース本体60にオイルポンプ85が配設され、該オイルポンプ85は油路L−4を介してストレーナ32から供給された油を吸引して、油路L−3に吐出する。
【0029】
そして、該油路L−3に吐出された油は、前記入力軸54において径方向に形成された油路91、前記入力軸54において軸方向に形成された油路92、及びフランジ部54aにおいて径方向に形成された油路93を介してキャリヤCRに供給される。
前記オイルポンプ85には、ドライブギヤ76と噛合(しごう)して歯車列を形成するドリブンギヤ86が配設され、前記入力軸54、ドライブギヤ76及びドリブンギヤ86を介して出力された回転によってオイルポンプ85が作動させられる。このように、前記オイルポンプ85と入力軸54とは非同軸的に連結される。
【0030】
そして、前記増速機ケース本体60の増速機49側の端面に、取付部60cが形成され、該取付部60cにオイルポンプ85が配設される。この場合、増速機ケースカバー61は増速機収容室64の発電機48側に配設されるので、ストレーナ32からオイルポンプ85に油を供給するために、増速機ケース本体60に油路L−4を形成するだけでよい。したがって、油路の構造を簡素化することができる。
【0031】
また、前記オイルポンプ85は入力軸54と非同軸的に配設され、入力軸54によって駆動されるようになっているので、入力軸54と同軸的に配設されたものと比較してオイルポンプ85を小径化することができる。したがって、オイルポンプ85の駆動損失を低減することができる。
そして、前記入力軸54を支持するための円筒状段部60b及び前記取付部60cを増速機ケース本体60の増速機49側から加工することができる。したがって、入力軸54とオイルポンプ85とを連結する歯車列の精度を向上させることができ、該歯車列によって発生させられるギヤノイズを低減することができる。
さらに、オイルポンプ85及び歯車列を増速機49と共に増速機49側から増速機ケース本体60に組み付けることができるので、歯車列の組付け、すなわち、歯車の嵌合(はめあわ)せを容易にすることができる。
【0032】
また、増速機49のサンギヤSと出力軸71とを別体にして、出力軸71を増速機ケースカバー61によって一点支持し、出力軸71とサンギヤSとのスプライン連結部にわずかな余裕(隙間)を持たせてサンギヤSを浮動化しているので、増速機49の入力軸54と出力軸71との間の心ずれを吸収することができる。したがって、ギヤノイズの発生を低減し、ギヤの耐久性を向上させることができる。
【0033】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
図4は本発明の第2の実施例における増速機装置の断面図である。
図において、12は発電機48を収容する発電機ケース、45は増速機491を収容するとともに図示しない機関ケース及び発電機ケース12に対して軸方向に連結された筒状の増速機ケースである。この場合機関47によって発生させられた回転は前記増速機491の入力軸54に伝達される。
【0034】
前記増速機ケース45は、増速機ケース本体60及び増速機ケースカバー61を有し、該増速機ケースカバー61は、前記増速機ケース本体60の発電機48側の端部においてボルト63によって前記増速機ケース本体60に固定され、増速機収容室64が形成される。そのために、前記増速機ケース本体60の発電機48側の端部には、前記増速機ケースカバー61の外周縁の形状に対応する形状を有する大径の開口が形成される。
【0035】
前記増速機ケース本体60の発電機48側の端面の外周縁部には円筒状段部66が形成され、該円筒状段部66が前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67と嵌合させられ、位置決めされる。この場合、前記増速機ケース本体60の発電機48側の端面から円筒状段部66までの距離より、前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67の軸方向長さが長くされ、前記増速機ケースカバー61と円筒状段部66とを嵌合させたときに、前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67の一部が増速機ケース本体60の発電機48側の端面から突出するようになっている。
【0036】
一方、前記発電機ケース12の増速機491側の端面の外周縁部には内径円筒部70が形成され、該内径円筒部70が前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67の一部と嵌合させられ、位置決めされる。
そして、増速機491の入力軸54が前記増速機ケース本体60を貫通するように配設され、該増速機ケース本体60に回転自在に支持される。一方、増速機491の出力軸71が増速機ケースカバー61を貫通するように配設され、該増速機ケースカバー61に回転自在に支持される。
【0037】
そのために、前記増速機ケース本体60に小径の貫通口60aが形成され、該貫通口60aの増速機491側の端面には円筒状段部60bが形成され、該円筒状段部60bにベアリング74が配設される。そして、前記ベアリング74によって入力軸54が支持される。
この場合、前記増速機ケース本体60において、円筒状段部60b、66をいずれも発電機48側から加工することができるので、各円筒状段部60b、66における中心軸に対する径方向寸法の精度を高くすることができる。
【0038】
ところで、前記入力軸54の発電機48側の端部には増速機491が連結される。該増速機491はプラネタリギヤユニットによって構成され、該プラネタリギヤユニットはサンギヤS、ピニオンP、リングギヤR及び前記ピニオンPを支持するキャリヤCRから成る。前記サンギヤSは前記出力軸71の増速機491側の端部を包囲し、出力軸71とスプライン連結される。そして、前記入力軸54にリングギヤRが固定され、前記増速機ケースカバー61にキャリヤCRが固定され、出力軸71とサンギヤSとがスプライン連結される。したがって、前記入力軸54の回転は増速機491によって増速され、サンギヤSから出力軸71に伝達される。
【0039】
前記入力軸54の後端には、リングギヤフランジ部54bが形成され、該リングギヤフランジ部54bにドライブギヤ76が固定される。
この場合、前記キャリヤCRが固定され、回転駆動されないので、キャリヤCRと入力軸54との間、及びキャリヤCRと出力軸71との間の相対回転の回転数を低くすることができる。したがって、キャリヤCRを挟んで増速機491の入力軸54側及び出力軸71側にそれぞれスラストベアリング95、96を配設することができる。しかも、該スラストベアリング95、96の耐久性を向上させることができる。
【0040】
一方、増速機ケースカバー61に貫通口61aが形成され、該貫通口61aの増速機491側の端面には円筒状段部61bが形成され、該円筒状段部61bにベアリング78が配設され、該ベアリング78によって前記出力軸71が回転自在に支持される。
この場合、前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67及び円筒状段部61bをいずれも機関47側から加工することができるので、外周円筒部67及び円筒状段部61bにおける中心軸に対する径方向寸法の精度を高くすることができる。
【0041】
ところで、前記増速機ケースカバー61の外周円筒部67は、増速機ケース本体60の円筒状段部66と嵌合されるとともに、発電機ケース12の内径円筒部70とも嵌合されるようになっている。したがって、前記円筒状段部60bの中心軸と円筒状段部61bの中心軸とを一致させることができるので、前記入力軸54と出力軸71との心合せを行うことができる。また、該出力軸71と発電機48の入力軸81との心合せを行うこともできる。
【0042】
その結果、サンギヤSと出力軸71との間のスプライン連結部、出力軸71と入力軸81との間のスプライン連結部等における心合せを行うことができ、プラネタリギヤユニットにおいて発生するギヤノイズを低減するとともに、プラネタリギヤユニット、ベアリング78等の耐久性を向上させることができる。
そして、前記発電機ケース12は増速機491側に円板状壁部12aを有し、該円板状壁部12aに貫通口12bが形成され、該貫通口12bを発電機48の入力軸81が貫通する。また、前記貫通口12bの発電機48側の端面には円筒状段部12cが形成され、該円筒状段部12cにベアリング83が配設され、該ベアリング83によって前記入力軸81が回転自在に支持される。
【0043】
前記出力軸71はスリーブ状の形状を有していて、前記入力軸81と嵌合させられ、スプライン連結される。
また、前記増速機ケース本体60の下面にはオイルパン30が配設され、該オイルパン30内に図示しないストレーナが配設される。一方、増速機ケース本体60にオイルポンプ85が配設され、該オイルポンプ85はストレーナから油を吸引して、油路L−3に吐出する。
【0044】
そして、該油路L−3に吐出された油は、増速機ケースカバー61内に径方向に形成された油路98を通ってキャリヤCRに供給される。この場合、前記キャリヤCRは増速機ケースカバー61に固定されているので、キャリヤCRに発生する遠心力が油の供給に影響を与えることがない。
また、前記オイルポンプ85には、ドライブギヤ76と噛合して歯車列を形成するドリブンギヤ86が配設され、前記オイルポンプ85と入力軸54とは非同軸的に連結される。したがって、入力軸54と同軸的に配設されたものと比較してオイルポンプ85を小径化することができ、駆動損失を低減することができる。
【0045】
そして、前記入力軸54を支持するための円筒状段部60b及び前記取付部60cを増速機ケース本体60の増速機491側から加工することができる。したがって、入力軸54とオイルポンプ85とを連結する歯車列の精度を向上させることができ、歯車列によって発生させられるギヤノイズを低減することができる。
【0046】
さらに、オイルポンプ85及び歯車列を増速機491と共に増速機491側から増速機ケース本体60に組み付けることができるので、歯車列の組付け、すなわち、歯車の嵌合せを容易にすることができる。
また、増速機491のサンギヤSと出力軸71とを別体にして、出力軸71を増速機ケースカバー61によって一点支持し、出力軸71とサンギヤSとのスプライン嵌合部にわずかな余裕(隙間)を持たせてサンギヤSを浮動化しているので、増速機491の入力軸54と出力軸71と発電機48の入力軸81との間の心ずれを吸収することができる。したがって、ギヤノイズの発生を低減し、ギヤの耐久性を向上させることができる。
【0047】
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における増速機装置の概略図である。
【図2】従来の増速機装置の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施例における増速機装置の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例における増速機装置の断面図である。
【符号の説明】
12 発電機ケース
45 増速機ケース
47 機関
48 発電機
49、491 増速機
54 入力軸
60 増速機ケース本体
60a、61a 貫通口
60b、61b 円筒状段部
61 増速機ケースカバー
67 外周円筒部
68 円筒状段部
70 内径円筒部
71 出力軸
74、78 ベアリング

Claims (1)

  1. 発電機を収容する発電機ケースと、該発電機ケースに形成された内径円筒部と嵌合させられた増速機ケースと、該増速機ケースに対して回転自在に支持される入力軸と、前記増速機ケースに収容され、入力軸の回転を増速して出力する増速機と、前記増速機ケースに回転自在に支持され、前記増速機の出力を発電機に伝達する出力軸とを有するとともに、前記増速機ケースは、発電機ケースと軸方向に連結して配設され、増速機を収容する増速機ケース本体と、該増速機ケース本体に固定され、前記出力軸を回転自在に支持する増速機ケースカバーとから成り、前記増速機ケース本体は、発電機側の端面に大径の開口を、機関側の端面に入力軸を貫通させる小径の貫通口を備え、前記開口の端面の発電機側に円筒状段部が、前記増速機ケース本体の貫通口の端面の増速機側に軸受部材を配設するための円筒状段部が形成され、前記増速機ケースカバーは、外周円筒部、及び増速機の出力軸を貫通させる貫通口を備え、前記増速機ケースカバーの貫通口の端面の増速機側に軸受部材を配設するための円筒状段部が形成され、前記増速機ケース本体の開口の端面に形成された円筒状段部に増速機ケースカバーの外周円筒部を嵌合させて固定し、前記増速機ケース本体の貫通口の端面に形成された円筒状段部の中心軸と、前記増速機ケースカバーの貫通口の端面に形成された円筒状段部の中心軸とを一致させ、増速機ケースカバーの外周円筒部を発電機ケースの内径円筒部に嵌合させて増速機ケースと発電機ケースとを連結することを特徴とする増速機装置。
JP15129494A 1994-07-01 1994-07-01 増速機装置 Expired - Fee Related JP3687685B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15129494A JP3687685B2 (ja) 1994-07-01 1994-07-01 増速機装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15129494A JP3687685B2 (ja) 1994-07-01 1994-07-01 増速機装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0819215A JPH0819215A (ja) 1996-01-19
JP3687685B2 true JP3687685B2 (ja) 2005-08-24

Family

ID=15515545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15129494A Expired - Fee Related JP3687685B2 (ja) 1994-07-01 1994-07-01 増速機装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3687685B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3335550B2 (ja) 1997-04-30 2002-10-21 ファナック株式会社 機械側の軸とモータシャフト間の心出し構造
DE102005049879A1 (de) 2005-10-17 2007-04-19 Rolls-Royce Deutschland Ltd & Co Kg Generator für ein Triebwerk
JP6199102B2 (ja) * 2013-07-19 2017-09-20 本田技研工業株式会社 エンジン発電機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0819215A (ja) 1996-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7661495B2 (en) Drive unit for motor vehicles with hybrid drive in a longitudinal arrangement
US8102087B2 (en) Drive device that is reduced in size while maintaining high axial center accuracy of a rotor shaft
US7651425B2 (en) Vehicular power transmitting apparatus
JP5413633B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JP5255555B2 (ja) 車両用駆動装置
US7421928B2 (en) Motor vehicle drive arrangement
EP0751025A1 (en) Hybrid type vehicle
JP4234947B2 (ja) 油圧発生装置用の駆動装置
JP2003191760A (ja) 電動機付駆動装置
JP4247748B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JP2012200074A (ja) 車両用駆動装置
JP2005238913A (ja) 回転駆動装置
US7753821B2 (en) Power transmission device
JP2019147524A (ja) 動力伝達装置
JP4427700B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JP2009286367A (ja) ハイブリッド駆動装置
JP3687685B2 (ja) 増速機装置
JP4406883B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動装置
JP2944815B2 (ja) 電気自動車の駆動装置
JP2014119071A (ja) 動力伝達装置
JP3440556B2 (ja) 高速回転部の軸連結装置
JP4055535B2 (ja) 遊星歯車装置およびパワートレーン
JP5093601B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JP3261939B2 (ja) 発電機の冷却装置
JP4853279B2 (ja) ハイブリッド駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030506

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080617

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees