JP3686116B2 - シートトラック - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、シートトラックに関し、更に詳しくは、非着座状態でシート後部に設けられたウォークインレバーを操作するとシートバックが最前傾位置へ傾動するともに、シートスライドのロック機構がアンロック状態となり、シート全体が最前部へ移動するウォークイン機構、及び、ウォークイン後シートを後方へ移動すると、所定の位置でシートスライドのロック機構がロック状態へ移行するメモリ機構とが設けられたシートトラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
次に図面を用いて従来例を説明する。図9は従来例の一例を示す斜視図、図10は図9を別の角度より見た斜視図、図11は図9におけるA-A断面図、図12及び図13は図11におけるメモリブロックの断面図である。
【0003】
これらの図において、101はフロア側に固設されるロアレール、102は該ロアレール101にその長手方向に摺動可能に嵌合するアッパレールである。ロアレール1は基壁部101aと、該基壁部101aの両側より反フロア方向に折曲した側壁部101bと、該側壁部101bより外側に向って延出するフランジ部101cとよりなる。又、アッパレール102は基壁部102aと、該基壁部102aの両側よりフロア方向に延出する側壁部102bと、該側壁部102bより内側に向って延出するフランジ部102cとよりなる。そして、スチールボール103、ローラ104でもってロアレール101とアッパレール102とは摺動可能に嵌合している(図11参照)。ロアレール101の基壁部101aには、長手方向に複数のロック孔105aが所定のピッチで穿設されたロックプレート105が固着されている。又、アッパレール102の基壁部102aにはアッパレール102と並ぶように沿設されたハンドルシャフト106を回動可能に支持するハンドルシャフトブラケット107が固着されている。ハンドルシャフトブラケット107には2つのハンドルシャフト支持部107aと、ウォークインケーブル支持部107b(図9では、ウォークインケーブル支持部107bの内側の構成を示すため、この先端側部分を破断し、図示を省略している)とが設けられている。前記2つのハンドルシャフト支持部107aの間のハンドルシャフト106部分の後部にはロックレバー108が固着され、前部にはウォークインレバー109が垂直回動可能に嵌合されている。ロックレバー108はロックプレート105のロック孔105aに選択的に係合可能なロック歯108aとウォークインレバー109に当接する突起部108bとを有している。ウォークインレバー109は図示しないウォークインハンドル(又はリクライニングレバー)の作動、即ちシートバックの前倒を伝達するウォークインケーブル110に接続されている。このため、ウォークインレバー109は、ウォークインケーブル110の先端部が回動可能に接続されるウォークインケーブル接続部109aを有している。又、該ウォークインケーブル接続部109aの両側には、第1突起部109bと第2突起部109cとが設けられている。尚、ウォークインケーブル110のアウタケーブル110aはハンドルシャフトブラケット107のケーブル支持部107bに固定されている。ハンドルシャフト106の一方の端部には、すり割部106aが設けられ、該すり割部106aの近傍のハンドルシャフト106には、第1のスプリング114が巻装されている。そして、第1のスプリング114の一方の端部はすり割部106aに、他方の端部はハンドルシャフトブラケット107にそれぞれ係止され、ハンドルシャフト106をロックレバー108とロックプレート105との係合方向に回動付勢している。
【0004】
又、アッパレール102の基壁部102aのハンドルシャフトブラケット107の前方には、ハンドルシャフトブラケット107と並んで、ホールドレバーブラケット111が固着されている。ホールドレバーブラケット111にはホールドレバー112がピン113を用いて水平回動可能に取付けられている。ホールドレバー112の一方の回動端部には、非ウォークイン時のウォークインレバー109の第2突起部109cと当接しウォークインレバー109のウォークインのための回動当初はウォークインレバー109の第2突起部109cに押動され、ウォークインレバー109の回動量が増えるとウォークインレバー109の第2突起部109cとの当接が外れる突起部112aと、この突起部112aのウォークインレバー109の第2突起部109cとの当接が外れた後のウォークイン時にウォークインレバー109の第2突起部109cと係合し、ロックレバー109を非係合位置に保持する切欠部112bとが設けられ、他方の回動端部には、非ウォークイン時のシートトラック位置への復帰時に後述のメモリブロック117に当接して押動されウォークインレバー109の第2突起部109cと切欠部112bとの係合を解くキック部112cが設けられている。ピン113には第2のスプリング115が巻装され、該第2のスプリング115の一方の端部はホールドレバー112に、他方の端部はピン113にそれぞれ係止されている。そして、第2のスプリング115は、ホールドレバー112の一方の回動端部が非ウォークイン時におけるウォークインレバー109の方向(図9における反時計方向)に回動するような付勢力をホールドレバー112へ与えている。ロックプレート105には、ロック孔116aが所定のピッチで穿設されたガイドプレート116がロックプレート105と並んで固着されている。該ガイドプレート116には、メモリブロック117がガイドプレート116の長手方向に摺動可能に嵌合している。
【0005】
メモリブロック117は、図11及び図12に示すように、一面が開放されたメモリブロック本体118と、メモリブロック本体118内に配設される弾性体(例えば、ポリアセタール)でできたスライダ119と、メモリブロック本体118の開放された面に嵌合するふた120とからなっている。メモリブロック本体118は、ガイドプレート116が嵌入するスリット118aと、ホールドレバー112のキック部112cに当接可能な突起部118bと、メモリブロック117の上方に配設されるハンドル121を回動可能に支持するための前後2つのハンドル支持部118cとを備えている。スライダ119にはガイドプレート116のロック孔116bに係合可能なピン(突起)122が突設され、スライダ119の底部には第3のスプリング123が設けられる溝119aが両サイド(シートスライド方向を基準にすると前方と後方)に設けられている。そして、第3のスプリング123により、スライダ119はガイドプレート116に当接する方向の付勢力を与えられている。又、スライダ119の中央部(シートスライド方向を基準にすると中間部)にはスリット119bが設けられ、このスリット119bをまたぐようにシャフト124が設けられている。又、スライダ119の上部には突起部119cが設けられている。ふた120の下部には突起部120aが設けられ、この突起部120aがメモリブロック本体118の底部に刻設されたスリット118dに係合することにより、ふた120はメモリブロック本体118の解放された面に嵌合している。メモリブロック本体118の2つのハンドル支持部118c間にはシャフト125が設けられ、このシャフト125に、ハンドル121が回動可能に取付けられている。ハンドル121には下方に延出する延出部121aが設けられ、この延出部121aにはシャフト124が遊嵌する長溝121bが刻設されている。
【0006】
一方、アッパレール102のメモリブロック117側の側壁部102bにはスライダ119の突起部119cが係合可能なメモリプレート126が取付けられている。メモリプレート126のホールドレバー112近傍には溝126aが設けられている(図10参照)。
【0007】
尚、127はハンドルシャフト16に固着されたハンドルレバー回転ストッパで、穴127aが穿設されている。この穴127aにワイヤケーブル等の一端を係止し、他端を他方のシートトラックのロック装置に連結することにより、ハンドルシャフト106の回動を他方のシートトラックのロック装置に伝達することができる。
【0008】
次に上記構成のシートトラックの作動を説明する。
先ず、通常のシートトラック位置の調整は、図9において、ハンドルシャフト106を第1のスプリング114の付勢力に抗して矢印I方向に回動させる。すると、ハンドルシャフト106に固着されたロックレバー108がロックプレート105との反係合方向に回動し、シートトラックのロック解除がなされ、アッパレール102はロアレール101に対し摺動可能な状態となる。そして、所望のシートスライドを行った後、ハンドルシャフト106を回動させていた力を解除すると、ロックレバー108がロックプレート105方向に回動し、ロックレバー108のロック歯108aがロックプレート105のロック孔105aに再び係合し、ロック状態となる。
【0009】
次に図示しないウォークインハンドル(又はリクライニングレバー)を作動させると、シートバックが前方に倒れると共に、その作動はウォークインケーブル110を介して、ウォークインレバー109に伝達され、ウォークインレバー109を図9において矢印II方向に回動させる。ウォークインレバー109が回動すると、第1突起部109bがロックレバー108の突起部108bに当接し、ロックレバー108も共に矢印II方向に回動し、ロックレバー108とロックプレート105との係合の解除、つまり、シートトラックのロック解除がなされる。更に、ウォークインレバー109が矢印II方向に回動することにより、第2突起部109cは、ホールドレバー112の突起部112aを第2のスプリング115の付勢力に抗して、矢印III方向に押して回動させる。そして、ホールドレバー112が一定量回動すると、第2突起部109cと突起部112aとの当接が外れ、ホールドレバー112が元の位置の方向に若干回動し、ホールドレバー112の切欠部112bが第2突起部109cと係合する。このホールドレバー112の切欠部112bとウォークインレバー109の第2突起部109cとの係合では、ホールドレバー112の切欠部112bにウォークインレバー109が十分突き当たっており、ホールドレバー112はこの係合状態を保持したまま図9の矢印III方向に回動することはできない。このため、ロックレバー108はロックプレート105との非係合位置に保持されることになる。このようにして、シートトラックのロック解除がなされると同時に、図示しないばねにより前方に付勢されているシートは、最前位にスライドし、ウォークインがなされる。
【0010】
次に、ウォークインがなされたシートをウォークイン前のシートトラック位置(正確にはメモリブロック117により設定されたシートトラック位置)に復帰させるには、前方に倒れたシートを起こし、シートを後方にスライドさせていく(ここで、メモリブロック117は、ウォークイン前のホールドレバー112近傍に配置されているものとする)。後方にシートをスライドさせていくと、メモリブロック本体118の突起部118bにホールドレバー112のキック部112cが当接する。これにより、ホールドレバー112を図9の矢印III方向に回動する(キック部112cのカム形状の選択によりホールドレバー112を矢印III方向に回転させることは容易である)。ホールドレバー112が一定量回動すると、ロックレバー108を非係合位置に保持していたホールドレバー112の切欠部112bとウォークインレバー109の第2突起部109cとの係合が外れ、ウォークインレバー109及びロックレバー108は第1のスプリング114の付勢力でもって反矢印II方向に回動し、ロックレバー108のロック歯108aがロックプレート105のロック孔105aに係合し、再びロックがなされ、ウォークイン前のシートトラック位置への復帰が完了する。このウォークイン後に復帰させるシートトラック位置は、メモリブロック117がガイドプレート116上のどのロック孔116aに、スライダ119及びピン122によって係止されているかにより決まる。
【0011】
次に、このメモリブロック117のガイドプレート116上の係止位置を変更する方法を説明する。まずメモリブロック117のガイドプレート116の係止を解除する場合は、図12において、ハンドル121を矢印IV方向に回転させる。これにより、スライダ119が第3のスプリング123の付勢力に抗して反ガイドプレート116方向に移動し、ピン122とガイドプレート116のロック孔116aとの係合が解除される。このとき、スライダ119の突起部119cがメモリプレート126のA面からB面に乗り越えており、ハンドル121を操作する力を解除しても、スライダ119上のピン122はガイドプレート116のロック孔116aとの非係合位置に保持される。この状態でウォークイン後に復帰させるべきシートトラック位置にアッパレール102を移動させる。これにより、メモリプレート126も移動する。この移動後、メモリブロック117をシートトラック方向に移動させると、メモリプレート126の溝126a上にメモリブロック117の突起部119cが来たところで、ピン122の前記非係合位置に保持された状態が解除される。即ち、突起部119cが上記溝126aを通過して図12の状態に戻り、スライダ119のピン122はその位置にあるガイドプレート116上のロック孔116aに係合し、メモリブロック117がガイドプレート116上の特定のロック孔116aに係止される。ここで、このピン122がガイドプレート116上のロック孔116aに係合したときのガイドプレート116上のメモリブロック117の位置は、ウォークイン後に復帰させるべきシートトラック位置を与えるためのメモリブロック117の位置でもある。
【0012】
上記構成によれば、ウォークイン後、シートをウォークイン前のシートトラック位置へワンアクションで復帰させることができる。又、ウォークイン後に復帰させるシートスライド位置を変えたい場合は、ハンドル121を回転させ、メモリブロック117をスライドさせることにより、簡単に変更することができる。即ち、復帰させるべきシートトラック位置は、メモリブロック117が係止されるガイドプレート116上のロック孔116aを変えることにより、任意に設定できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成のシートトラックにおいては、ロック機構,ウォークイン機構が、移動するアッパレール102の側部にブラケットを介して張り出して設けられているので、ロック機構,ウォークイン機構が占めるスペースが大きいという問題点がある。
【0014】
又、このロック機構の構成部品点数も多いという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ロック機構,ウォークイン機構の占めるスペースが小さく、ロック機構,ウォークイン機構の構成部品点数が少ないシートトラックを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、フロア側に固着され、長手方向に沿って複数の歯が設けられた1組のロアレールと、該ロアレールに摺動可能に係合し、シート側に設けられた1組のアッパレールと、該アッパレールを前方に付勢する第1のスプリングと、前記アッパレールに沿って配設され、中間部が前記アッパレールに対して上下方向に回転可能に設けられ、一方の端部が前記歯に係合可能なロックレバーと、シートの前縁下部近傍に配置され、端部が前記ロックレバーの他方の端部に接続されたループハンドルと、ループハンドル,前記ロックレバーのうちどちらか一方に設けられたピンと、前記アッパレールの前部に回転可能に設けられ、係合部が形成され、ウォークインレバーによって回転駆動される第1のカムと、該第1のカムに接続され、カム面に前記ピンが当接し、前記ロックレバーを前記歯に対して係合/離反する2つの位置に案内する第2のカムと、前記ロックレバーを前記歯に係合する方向、及び、前記ピンが前記第2のカムに当接する方向に付勢する第2のスプリングと、前記アッパレールの前部に回転可能に設けられ、第1の回転端部が前記ロアレールの上面に当接可能で、第2の回転端部が前記第1のカムの係合部に係合可能なメモリーレバーと、一端部が前記メモリーレバーに係止され、他端部が前記第1のカムに係止され、前記メモリーレバーの第1の回転端部が前記ロアレールの上面に当接する方向に付勢する第3のスプリングとを具備するものである。
【0016】
【作用】
本発明のシートトラックにおいて、着座した状態で、第2のスプリングの付勢力に抗してループハンドルを上方に移動すると、ロックレバーとロアレールの歯との係合が解除され、アッパレールは、ロアレールに対して摺動可能となり、所望のシートトラック位置を選択することができる。そして、所望のシートトラック位置の選択後、ループハンドルの操作力を解除すると、第2のスプリングの付勢力によりロックレバーは再びアッパレールの歯に係合し、アッパレールの摺動が禁止される。
【0017】
次に、着座していない状態で、ウォークインレバーを操作すると、シートバックが最前傾位置まで傾動すると共に、第1及び第2のカムが回転し、ピンがロックレバーを歯から離反する位置に移動し、ループハンドル,ロックレバーが第2のスプリングの付勢力に抗して回転し、ロックレバーとロアレールの歯との係合が解除される。そして、第1のスプリングの付勢力によりアッパレールは最前方位置まで移動する。
【0018】
このアッパレールの前方への移動により、ロアレールの天面に当接するメモリーレバーの第1の回転端部が、ロアレールの天面より離れ、第3のスプリングの付勢力により回転し、第2の回転端部が第1のカムの係合部に係合し、第1のカム及び第2のカムの回転が禁止され、ロックレバーとロアレールの歯との係合解除状態は保持される。
【0019】
次に、第1のスプリングの付勢力に抗して、アッパレールを後方へ移動させると、メモリーレバーの第1の回転端部が再びロアレールの天面に乗り上げ、第2の回転端部の第1のカムの係合部への係合が解除される。すると、第3のスプリングの付勢力により、第1のカム,第2のカムは元の位置に復帰し、ロックレバーは第2のスプリングの付勢力により回転し、ロックレバーとロアレールの歯との係合が再びなされ、アッパレールの後方への移動は禁止される。
【0020】
【実施例】
次に、図面を用いて本発明の一実施例を説明する。図1は本発明の一実施例の要部構成図、図2は図1においてシートトラック部分を説明する図、図3は図2におけるB-B断面図、図4は図2におけるC-C断面図、図5は図2におけるD方向矢視図、図6は図2におけるE方向矢視図、図7は図1において主要部を拡大した図、図8は図1における作動を説明する図である。
【0021】
先ず、図2を用いて本実施例のシートトラックを説明する。
尚、本実施例のシートトラックは、ウォークイン機構を備えた助手席のシート下面の両サイドに設けられるものであるが、構成は同一なので、一方のシートトラックを用いて説明し、他方のシートトラックの説明は行なわない。
【0022】
先ず、図2及び図3を用いてシートトラックの構成部品であるアッパレール及びロアレールの断面形状を説明する。
フロア側に固着されるロアレール11は、フロアと略平行に設けられた基底部12と、基底部12の一方の端部に下方の端部が接続され、フロアから離れる方向に延出する第1の側壁部13と、基底部11の他方の端部に下方の端部が接続され、フロアから離れる方向に延出し、第1の側壁部13と略同じ長さの第2の側壁部14と、第1の側壁部13の上方の端部に一方の端部が接続され、基底部12と略平行に第2の側壁部14方向へ延出する第1の天部15と、第2の側壁部14の上方の端部に一方の端部が接続され、基底部12と略平行に第1の側壁部13方向へ延出し、第1の天部と略同じ長さの第2の天部16と、第1の天部15の他方の端部から基底部方向12に折曲し、第1の側壁部13より長さが短い第1の垂下部17と、第2の天部16の他方の端部から基底部12方向に折曲し、第1の垂下部17と空間Sを介して対向し、第1の垂下部17と略同じ長さの第2の垂下部18とからなっている。
【0023】
そして、第1の垂下部17,第2の垂下部18のうちどちらか一方、本実施例では第1の垂下部17には、ロアレール11の長手方向に沿って歯としてのロック突起19が複数形成されている。
【0024】
アッパレール21は、第1のアッパレール22と第2のアッパレール23とから構成される。
第1のアッパレール22はロアレール11の第1の垂下部17,第2の垂下部18間に形成された空間Sを介してロアレール11内に嵌入する第1の基部24と、第1の基部24から延出し、ロアレール11の第1の側壁部13,第1の天部15,第1の垂下部17で形成された空間S1まで延出する第1の延出部25とからなっている。
【0025】
一方、第2のアッパレール23は、ロアレール11の第1の垂下部17,第2の垂下部18間に形成された空間Sを介してロアレール11内に嵌入し、第1のアッパレール22の第1の基部24に固着された第2の基部26と、第2の基部26から延出し、ロアレール11の第2の側壁部14,第2の天部16,第2の垂下部18で形成された空間S2まで延出する第2の延出部27とからなっている。
【0026】
そして、ロアレールの基底部12,第1の側壁部13及びアッパレール21の第1の延出部25間に配置された鋼球30と、ロアレールの基底部12,第2の側壁部14及びアッパレール21の第2の延出部27間に配置された鋼球31とにより、アッパレール21はロアレール11に対して摺動可能となっている。
【0027】
そして、本実施例のアッパレールは、図示しない第1のスプリングによって、前方へ付勢されている。
アッパレール21において、第1のアッパレール22の第1の基部24の下部と、第2のアッパレール23の第2の基部26下部との間には、アッパレール21の長手方向に沿って空間S3が形成されている。
【0028】
又、アッパレール21の後部において、第1のアッパレール22の第1の基部24と、第2のアッパレール23の第2の基部26との間には、前述の空間S3の延出方向と直交する方向(上下方向)延出し、空間S3に接続する空間S3′が形成されている。
【0029】
次に、図2から図6を用いてシートトラックロック機構の説明を行なう。41はアッパレール21の第1のアッパレール22と第2のアッパレール23との間に形成された空間S3に配設されるロックレバーである。
【0030】
ロックレバー41の略中間部には穴42が形成され、アッパレール21(第2のアッパレール23)に形成された穴43及びロックレバー41の穴42に係合するピン44を用いて、上下方向に回転可能に設けられている。
【0031】
このロックレバー41の一方の回転端部(後端部)下部には、ロアレール11のロック突起19方向に折曲された折曲部45と、一方の回転端部上部には、アッパレール21の第1のアッパレール22と第2のアッパレール23との間に形成された空間S3′に嵌入する嵌合部46とが形成されている。折曲部45には、ロアレール11のロック突起19に係合可能なロック穴47が形成され、又、嵌合部46に穴48が形成されている。尚、本実施例の場合、第1のアッパレール22の第1の基部24,第1の延出部25において、ロックレバー41の折曲部45の移動範囲と干渉する部分は図6に示すように切りかかれている。
【0032】
一方、アッパレール21の第1のアッパレール22及び第2のアッパレール23には、穴51が穿設されている。第2のアッパレール23の穴51の近傍には上方に延出した切り欠き片52が形成され、更に、穴51を中心とし、ロックレバー41の穴48と交差する円弧状の長穴53が形成されている。そして、第2の付勢部材としてのトーションバー60の基端部が穴51に係合し、中間部が切り欠き片52に係止され、先端部側は下方に弾性変形された状態で長穴53を介してロックレバー41の穴48に係合し、ロックレバー41のロック穴47が、ロアレール11のロック突起19に係合する方向に付勢している。
【0033】
70はシートクッション前縁部下方に配置され、一方の端部が一方のリクライニング装置のロックレバー41の先端部に、他方の端部が他方のリクライニング装置のロックレバー41の先端部にそれぞれ嵌合するループハンドルである。
【0034】
次に、図1及び図7を用いて、本実施例のウォークイン機構を説明する。80はアッパレール21の前部に立設されるブラケットである。このブラケット80には2つの穴80a,80bが穿設され、後部にはワイヤー係止部80cが形成されている。81はアウターケーブルとインナケーブルとから構成され、助手席後部に設けられたウォークインハンドルに接続されたワイヤーである。そして、このワイヤー81のアウタケーブル81aは、ブラケット80のワイヤー係止部80cに係止されている。
【0035】
82はブラケット80の穴80aにピン61を用いて回転可能に取付けられたメモリーレバーである。このメモリーレバー82の第1の回転端部82aは、ロアレール11の第2の天部16に当接可能となっている。
【0036】
83,84は段付きピン85を用いてブラケット80を介してブラケット80の両サイドに回転可能に取付けられた第1のカム及び第2のカムである。尚、段付きピン85にはセレーションが刻設され、第1のカム83と第2のカム84とは、一体となって回転するようになっている。
【0037】
第1のカム83には、メモリーレバー82の第2の回転端部82bが当接可能な係合部83aが形成されている。更に、第1のカム83には、ワイヤー81のインナケーブル81bが係止されたブラケット86がピン87を用いて取付けられている。
【0038】
そして、一端部がメモリーレバー82に係止され、他端部が第1のカム83に係止された第3のスプリングとしてのトーションスプリング88により、メモリーレバー82の第1の回転端部82aがロアレール11の第2の天部16に当接する方向に付勢されている。
【0039】
また、ロックレバー41の前部には、第2のカム84のカム面に当接可能なピン89が立設されている。
次に、上記構成の作動を説明する。ロックレバー41のロック穴47はトーションバー60により、ロアレール11のロック突起19に係合し、アッパレール21の摺動は禁止されている。
【0040】
ここで、着座した状態で、ループハンドル70を上方に持ち上げると、ロックレバー41は、ピン44を中心に回転し、ロックレバー41の折曲部45側は下方に移動し、ロックレバー41のロック穴47のロアレール11のロック突起19への係合は解除される。よって、アッパレール21はロアレール11に対して摺動可能な状態となり、所望のシートトラック位置へアッパレール21を摺動させる。
【0041】
この時、ロックレバー41に係合するトーションバー60も穴51を中心に回転しようとするが、切り欠き片52により、それ以上の回転が禁止され、切り欠き片52との当接部から先端部迄は下側に更に弾性変形する。
【0042】
所望の位置へアッパレール21が移動したならば、ループハンドル70の操作力を解除する。すると、トーションバー60は元の位置へ弾性復帰し、トーションバー60が係合するロックレバー41も元の位置に復帰し、ロックレバー41のロック穴47が、ロアレール11のロック突起19に係合し、アッパレール21の摺動は再び禁止される。
【0043】
次に、着座していない状態で、助手席の後部に設けられたウォークインレバーを操作すると、シートバックが最前傾位置まで傾動するとともに、ウォークインレバーの操作力はワイヤー81を介して第1のカム83及び第2のカム84を回転させる。この時、第2のカム84が回転することにより、図8に示すようにロックレバー41のピン89を上方に持ち上げ、即ち、ロックレバー41のロック穴47が下方に移動し、ロックレバー41のロック穴47のロアレール11のロック突起19への係合は解除される。そして、第1のスプリングの付勢力によりアッパレール21は最前方位置まで移動する。
【0044】
このアッパレール21の前方への移動により、ロアレール11の第2の天部16に当接する方向に付勢されているメモリーレバー82の第1の回転端部82aがロアレール11の天部から離れ、図8において、トーションスプリング88の付勢力によりメモリーレバー82は反時計方向へ、第1のカム83は時計方向にそれぞれ回転し、メモリーレバー82の第2の回転端部82bが第1のカム83の係合部83aに係合し、第1のカム83及び第2のカム84の回転が禁止され、ロックレバー41とロアレール11のロック突起19との係合解除状態は保持される。
【0045】
次に、第1のスプリングの付勢力に抗して、アッパレール21を後方へ移動させると、メモリーレバー82の第1の回転端部82aが再びロアレール11の天面に乗り上げ、メモリーレバー82の第2の回転端部82aの第1のカム83の係合部83aへの係合が解除される。すると、トーションスプリング88の付勢力により、第1のカム83,第2のカム84は元の位置に復帰し、ロックレバー41はトーションバー60の付勢力により回転し、ロックレバー41のロック穴47とロアレール11のロック突起19との係合が再びなされ、アッパレール21の後方への移動は禁止される。
【0046】
上記構成によれば、ウォークイン機構の構成要素は、アッパレール21上に立設されたブラケット80に設けられたメモリーレバー82、第1及び第2のカム83,84、トーションスプリング88によって構成され、シートトラックの横方向に張り出していないので、ウォークイン機構の占めるスペースが小さく、ウォークイン機構の構成部品点数も少ない。
【0047】
ロックレバー41は、アッパレール21の第1の基部24,第2の基部26間に形成された空間S3に配設されているので、ロック機構の占めるスペースが小さく、しかも、従来ロック機構のように、ブラケットを用いていないのでロック機構の構成部品点数が減少する。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、メモリーレバー82、第1及び第2のカム83,84、トーションスプリング88によってウォークイン機構を構成したことにより、ウォークイン機構の占めるスペースが小さく、ウォークイン機構の構成部品点数も少ない。
【0049】
ロックレバーは、アッパレールの第1の基部,第2の基部間に形成された空間に配設されているので、ロック機構の占めるスペースが小さく、しかも、ブラケットを用いていないのでロック機構の構成部品点数が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成図である。
【図2】図1においてシートトラック部分を説明する図である。
【図3】図2におけるB-B断面図である。
【図4】図2におけるC-C断面図である。
【図5】図2におけるD方向矢視図である。
【図6】図2におけるE方向矢視図である。
【図7】図1において主要部を拡大した図である。
【図8】図1における作動を説明する図である。
【図9】従来例の一例を示す斜視図である。
【図10】図9を別の角度より見た斜視図である。
【図11】図9におけるA-A断面図である。
【図12】図11におけるメモリブロックの断面図である。
【図13】図11におけるメモリブロックの断面図である。
【符号の説明】
11 ロアレール
12 基底部
13 第1の側壁部
14 第2の側壁部
15 第1の天部
16 第2の天部
17 第1の垂下部
18 第2の垂下部
19 ロック突起
21 アッパレール
22 第1のアッパレール
23 第2のアッパレール
24 第1の基部
25 第1の延出部
26 第2の基部
27 第2の延出部
41 ロックレバー
41a 第1カーリング部
41b 第2カーリング部
60 トーションバー(付勢部材)
70 ループハンドル
72 スプリング
80 ブラケット
81 ワイヤー
82 メモリーレバー
82a 第1の回転端部
82b 第2の回転端部
83 第1のカム
83a 係合部
84 第2のカム
88 トーションスプリング

Claims (1)

  1. フロア側に固着され、長手方向に沿って複数の歯が設けられた1組のロアレールと、
    該ロアレールに摺動可能に係合し、シート側に設けられた1組のアッパレールと、
    該アッパレールを前方に付勢する第1のスプリングと、
    前記アッパレールに沿って配設され、中間部が前記アッパレールに対して上下方向に回転可能に設けられ、一方の端部が前記歯に係合可能なロックレバーと、
    シートの前縁下部近傍に配置され、端部が前記ロックレバーの他方の端部に接続されたループハンドルと、
    ループハンドル,前記ロックレバーのうちどちらか一方に設けられたピンと、
    前記アッパレールの前部に回転可能に設けられ、係合部が形成され、ウォークインレバーによって回転駆動される第1のカムと、
    該第1のカムに接続され、カム面に前記ピンが当接し、前記ロックレバーを前記歯に対して係合/離反する2つの位置に案内する第2のカムと、
    前記ロックレバーを前記歯に係合する方向、及び、前記ピンが前記第2のカムに当接する方向に付勢する第2のスプリングと、
    前記アッパレールの前部に回転可能に設けられ、第1の回転端部が前記ロアレールの上面に当接可能で、第2の回転端部が前記第1のカムの係合部に係合可能なメモリーレバーと、
    一端部が前記メモリーレバーに係止され、他端部が前記第1のカムに係止され、前記メモリーレバーの第1の回転端部が前記ロアレールの上面に当接する方向に付勢する第3のスプリングと、
    を具備することを特徴とするシートトラック。
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