JP3686109B2 - メモリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の微小なプローブにより情報の読出し書込みを行うメモリ装置に関し、プローブと読出し書込み回路(以下、「W/R回路」と言う)との間の配線のストレー容量が小さく、またノイズの影響を受けにくく、製造コストが低く、しかも記録密度が高い上記メモリ装置に関する。
【0002】
【技術背景】
複数の微小なプローブにより情報の読出し書込みを行うメモリ装置として、従来、スリワによる装置(特開平4−289580号公報、米国特許5,216,631号)が知られている。上記のスリワによる装置は、STM(走査トンネル顕微鏡)やノンコンタクトモード動作のAFM(原子間力顕微鏡)に用いられる針と被検物表面との間隔制御技術を、メモリ装置の針とメモリ媒体との間隔制御に応用したものである。このメモリ装置での情報の読出し書込みは、メモリ媒体表面と針先端との間の距離を調整しつつ行われる。この距離調整はメモリ媒体表面と針先端との距離を検出することにより行われる。
【0003】
また、スリワのメモリ装置では、上述したメモリ媒体表面と針先端との距離を、トンネル電流または力により検出している。このため、上記メモリ装置ではW/R回路の他、距離検出や距離制御に伴う検出回路,信号処理回路等を、プローブ毎に設ける必要がある。これらの回路(W/R回路,検出回路,信号処理回路等)は、全体で専有面積が大きくなるため、プローブと上記回路とを同一基板に設けようとすると、プローブの高密度化が上記回路によって更に困難となる。
【0004】
以上のような理由から、スリワのメモリ装置ではW/R回路,検出回路,信号処理回路等はプローブが形成されている基板とは異なる基板に設けざるを得ない。この結果、当然、針が設けられている部材と、上記各種回路とは別々の製造工程により離れた場所に配置形成されることになる。
【0005】
スリワの装置では、各プローブはハイブリッド半導体プロセスにより製造される。すなわち、スリワの装置では、各プローブと、該プローブに関連する各種回路(W/R回路、検出回路、信号処理回路等)とは同一基板上には設けられず(すなわち、離れた場所にあり)、該プローブと上記各種回路とは比較的長い配線で接続される。このため、プローブと該プローブに対応する上記各種回路との距離がプローブ毎で異なり、各プローブ間にスキューが生じるなどが原因して「高い並列性」が得られず、プローブと該プローブに対応する上記各種回路との間の電気的特性が異なる等の不都合が生じる。この結果、データ転送速度、冗長性の確保や誤り訂正機能のようなメモリー装置としての重要な性能が損なわれる。また、プローブとW/R回路との間のストレー容量やノイズの増大により、メモリ媒体のビットサイズの拡大を余儀無くされると言った問題も生じる。
【0006】
この種のメモリ装置では、当然、プローブの密度が高い程、1回のアクセスにおけるデータの読出し書込み量が多い。この読出し書込み信号の転送に用いられる配線が、各プローブにつき1本必要となる。このため、この多数の配線がプローブの高密度化を阻害する原因となっている。
【0007】
【発明の目的】
本発明の目的は、プローブとW/R回路との間の配線のストレー容量が小さく、ノイズの影響を受けにくく、各プローブについての「高い並列性」が保障され、しかも製造コストが低く、記録密度が高いメモリ装置を提供することにある。
【0008】
【発明の概要】
本発明者等は、
(1)各プローブと、プローブにそれぞれ対応するW/R回路、プローブ駆動回路等の種々の回路とを一連の成形プロセスにより同一基板上に成形するようにすれば、プローブおよび上記回路を近接配置することができるので、上記各プローブについての「高い並列性」は損なわれない、
(2)1本のバスで、複数のW/R回路等と周辺回路との間の信号のやり取りを行うようにすれば、プローブの高密度化は損なわれない、
(3)プローブの動作機構として適切なものを選定することで、プローブに近接して設けるべき回路(たとえば、検出回路を省略できるW/R回路、プローブ駆動回路等)を簡素化でき、更にプローブの高密度化を図ることができる、
等の知見に基づき本発明をなすに至った。
【0009】
すなわち、本発明のメモリ装置は、
表面にメモリ媒体が形成されたメモリ基板と、
以下の(a)〜(d)の構成要素、
(a)前記メモリ媒体に対して情報の読出し書込みを行うための複数の導電性針を持つプローブ、
(b)前記各導電性針を、前記メモリ媒体表面上のそれぞれの所定位置に一斉に位置決めするための位置決め装置、
(c)前記各導電性針を介して前記メモリ媒体に対して情報の読出し書込みを行うためのW/R回路、
(d)前記メモリ媒体表面と前記導電性針の先端とを接触状態に置くための、該各導電性針ごとに設けられたプローブ駆動回路、
を含むプローブ装置と、
を備えてなり、
前記プローブと前記W/R回路と前記プローブ駆動回路とが、モノリシック半導体プロセスにより、前記プローブ装置上に近接配置して形成されてなることを特徴とする。なお、このようにして、近接配置された、プローブとW/R回路とプローブ駆動回路との組みを、以下「プローブセル」とも言う。
【0010】
本発明では、プローブセルは一つのメモリ装置につき複数、好ましくは多数(たとえば、一つのメモリ装置あたり10万個)設けられる。プローブセルを多数とすることで、単位時間あたりの情報の読出し書込み量が飛躍的に増大する。プローブセルの配置は一次元配列であってもよいし、二次元配列であってもよいが、通常、高記録密度化等の観点から二次元配列とされる。
【0011】
本発明では、プローブセルは、モノリシック半導体プロセスおよびマイクロマシーニングによる一連の工程により製造される。したがって、各プローブおよびこれに付随する回路の製造工程が、従来のものと比較して飛躍的に簡素化され、メモリ装置全体としての低コスト化が図れる。
また、特にW/R回路と各プローブとは近接しているので、各プローブについての「高い並列性」が保障される。しかも、W/R回路と各プローブとの距離は全てのプローブについて同一とすることもできるので、配線のストレー容量が従来に比較して極めて小さくなり、ノイズの影響を飛躍的に低減できる。加えて、本発明では、プローブセルが上述したようにモノリシック半導体プロセスおよびマイクロマシーニングによる一連の工程により製造されるので、プローブセルおよび該セルを構成する回路の構成上のバラツキが少なくなる。
【0012】
W/R回路と周辺回路との間の信号伝達には、通常バスライン方式が採用される。情報の読出し書込み速度は、通常のバスラインのデータ転送速度と比較するとかなり低速である。したがって、1本のバスラインを、100以上のプローブセルで共用できる。したがって、バスラインによりプローブの高密度化が阻害がされると言った問題は生じない。
【0013】
本発明において、プローブとして、静電気力により動作するもの、および圧電力(バイモルフ型)により動作するものが用いられる。
【0014】
静電気力により動作するプローブは、バイモルフにより動作するプローブよりも構造が単純である。静電気力により動作するプローブでは、メモリ基板をプローブ駆動用の電極とし、該電極とプローブとの間に静電気力を発生させ、これによりプローブを動作させることができる。静電気力により動作するプローブは、マイクロアクチュエータ機構を有しており、基本的にはカンチレバーである。カンチレバーでは、斥力制御するよりは引力制御する方が、導電性針の制御を効率良く行うことができる。
【0015】
本発明におけるプローブ装置を製造する場合、種々の層構造のウェーハが使用される。
通常は、この種のウェーハとして、ウェーハ製造メーカから容易に入手できる、シリコン(Si)表面層,酸化シリコン(SiO)中間層,シリコン裏面層からなるウェーハが用いられる。このウェーハを用いることにより、シリコン表面層を用いてプローブの本体部分(梁部分)を形成することができる。
また、本発明におけるプローブ装置を、バルクシリコンウェーハを用いて製造することもできる。この場合、プローブ本体部分は、通常、シリコン層上に形成した酸化シリコン層上に積層したポリシリコンを用いて形成される。
【0016】
また、本発明のメモリ装置では、メモリ基板に対して平行な羽根を持つ補助電極(本発明においては、「電極フィン」とも言う)を設けることができる。このプローブでは、通常、電極フィンはメモリ基板側に向けて所定高さで形成する。これにより、プローブ装置に形成された回路の凹凸にかかわらず、プローブの駆動を容易ならしめることができる。
【0017】
ところで、同一基板上に、プローブと種々の回路(W/R回路等)を形成する場合、トランジスタ等の回路要素は、プローブ装置の基板面上(たとえば、ウェーハの元々の表面層上)に厚みを持って形成される。
このため、前記シリコン表面層やポリシリコンを用いてプローブを形成する場合、メモリ媒体とプローブとの間の距離を大きく取らざるを得ない。この結果、プローブとメモリ基板との間に静電気力を発生させて、該プローブを引力制御する場合には、駆動力が小さくなり、良好な制御を行うことができないと言った不都合も生じ得る。
本発明においては、上記のような不都合は、プローブに羽根を持つ補助電極、すなわち電極フィンを形成し、この電極フィンとメモリ基板との間に電圧を与えてプローブを駆動することで解決される。
【0018】
プローブの先端には、メモリ媒体に情報を書き込み、またメモリ媒体に記録された情報を読み取るための導電性針がメモリ媒体に向けて設けられる。本発明においては、この導電性針の先端を、均一な横断面を持つ柱状体とすることができる。この場合には、導電性針が仮に擦り減ったとしても、記録媒体に接触する導電性針先端の面積が変化しない。したがって、読出し書込み時にエラーが生じる可能性は極めて小さくなる。
【0019】
本発明のメモリ装置において、メモリ基板は、たとえば、基材層,メモリ媒体層等との積層体により構成される。ここで、基材層としてとたえばシリコンが用いられる。メモリ媒体層としては、導電性針からの電気的な刺激により書込みが可能であり、また書き込まれた情報を電気的に検出できる種々の材料が用いられる。たとえば、メモリ媒体として、導電性針によりメモリ媒体表面に電子を与えたときに前記メモリ媒体表面に電子がトラップされるような材料を用いてもよいし、導電性針に与えられた電位によりメモリ媒体が分極するような材料を用いてもよい。具体的には、メモリ媒体として、誘電体、強誘電体等の材料が使用される。
【0020】
ところで、メモリ基板は、製造工程等において熱膨張,熱収縮等に伴う反りが生じる場合がある。メモリ基板にこのような反りが生じると、メモリ媒体と針先端との間隔がプローブにより異なってしまう。このような場合には、プローブの制御が複雑となり、たとえばメモリ媒体の反りの度合いに応じて、メモリ媒体と針の先端との距離制御や接触圧制御を行う必要が生じる。また、このような反りはメモリ基板にとっては致命的となることも多い。
メモリ基板の上記の反りを防止ないし低減させるためには、メモリ基板を厚くすればよいが、この場合にはメモリ基板が重くなる。この結果、メモリ媒体を移動してプローブの位置決めを行う機構を持つメモリ装置では、情報の読出し書込みを高速に行うことができなくなると言った問題も生じる。
【0021】
本発明のメモリ装置においては、前記メモリ基板に複数の格子状の分離溝を形成することで、メモリ基板の反りを大幅に低減することができる。このメモリ媒体の表面には複数の記録領域(一つの導電性針がアクセスする範囲が一つの記録領域に対応する)が複数形成されるが、通常、分離溝はこの記録領域の境界に位置するように形成される。分離溝を形成した本発明におけるメモリ基板では、メモリ基板を厚くする必要はない。これにより、メモリ基板の軽量化を図ることができる。たとえば、メモリ媒体を移動させることによりプローブの位置決めを行う場合においても、高速な情報の読出し書込みが可能となる。
【0022】
導電性針は、前述したように、メモリ媒体表面の所定の記録領域に電気的な刺激を与えて情報の書込みを行い、また該記録領域に書き込まれた情報を通常電気的に検出する役割をなす。メモリ媒体が強誘電体である場合には、導電性針は強誘電体のメモリ媒体表面に接触して該表面の分極の極性を検出し(通常、破壊読出しにより記録情報を取得し)、あるいは該メモリ媒体表面を所望の極性で分極させる(すなわち、情報を記録する)。
【0023】
情報の読出し書込みに際し、プローブ装置を構成する各プローブの導電性針は、位置決め装置によりメモリ媒体表面の所定の位置に一斉に位置決めされる。この位置決め装置には、X−Y方向(メモリ媒体表面に平行な面における方向)への制御機構(以下、「X−Y制御機構」と言う)が含まれる。X−Y制御機構により、メモリ媒体表面に沿ったプローブの移動が行われる。
【0024】
ここで、位置決め装置は、プローブの導電性針を、メモリ基板に対して相対的にX,Y方向に移動できればよい。たとえば、メモリ基板を静止させておきプローブを移動させてもよいし、逆にプローブを静止させておきメモリ基板を移動させてもよい。また、たとえばメモリ基板をX方向に移動させ、プローブをY方向に移動させることもできる。前記プローブのX−Y制御(または前記位置決め等に伴うZ制御)は、たとえば圧電材(ピエゾ素子)を用いた周知の制御技術を用いて達成できる。
【0025】
プローブの導電性針が、メモリ媒体に接触した状態で、情報の読出し書込みを行う場合には、メモリ媒体表面と導電性針先端との距離検出や距離制御は必要ない。この場合には、プローブ駆動回路は、前記導電性針先端に加わる斥力が前記導電性針の先端原子の結合力を超えないように、プローブを制御することができる。これにより、導電性針の摩耗や損傷が防止される。また、この場合には、読出しや書込みに際して、導電性針に加わる斥力を上記結合力よりも小さくすることで、導電性針の摩耗や損傷を防ぐことができる。
なお、導電性針の先端を、均一な横断面をもつ柱状体とすることで、仮に導電性針が摩耗したとしても、メモリ媒体との接触面積が変化しないので、読出しエラー等の支障が生じることはない。
【0026】
たとえば、メモリ媒体が強誘電体である場合には分極の極性を検出する。具体的には、通常、導電性針に正または負の適宜の電圧を印加し、該電圧印加に対応する電流応答(たとえば、電流値の変化や電流の積分値等)をセンスアンプ等の適宜の手段により検出する。これにより、前記電流応答が前記電圧印加による分極反転を伴うものなのか、あるいは伴わないものなのかを識別することができる。このような破壊読出しを行う場合には、読出し後に破壊されたデータの再書込みが行われる。
【0027】
導電性針に加わる斥力は、導電性針先端の一つ以上の原子に分散しているので、導電性針先端の原子間結合力が上記斥力よりも仮に小さい場合であっても、導電性針の摩耗や損傷が生じるとは限らない。
たとえば、導電性針先端の材料が、SiCである場合には、上記斥力をたとえば約6nN以下にすれば、導電性針の摩耗や損傷の発生率を飛躍的に低減することができる。上記斥力の値をたとえば約1nN以下とした場合には、上記摩耗や損傷の発生を、導電性針先端の材料によらず、実用的レベルにまで低減することができる。
【0028】
なお、導電性針を、メモリ媒体表面と導電性針との接触が連続的である(すなわち、位置決めのために移動することきも接触している)ように制御することができる。換言すると、導電性針がメモリ媒体表面に接触した状態で、プローブをX−Y方向に移動させ、導電性針が記録領域の所定点に位置したときにW/R回路により情報の読出し書込みを行うようにすることができる。また、メモリ媒体表面と前記導電性針との接触が間欠的となるようにメモリ媒体または導電性針を制御することもできる。なお、メモリ装置以外の走査型プローブ顕微鏡等の、導電性針を有する装置にも上記のプローブを適用することができる。
【0029】
【実施例】
図1は、プローブ装置の一例を示す図である。図1において、プローブ装置1には、プローブ2がアレイ状に形成され、該プローブ2に対応する、W/R回路31とプローブ駆動回路32とが、それぞれプローブ2に近接して設けられている。ここで、プローブ2、W/R回路31およびプローブ駆動回路32とがプローブセル4を構成している。また、プローブ装置1の表面には、バスライン5が形成されている。W/R回路31およびプローブ駆動回路32は、このバスライン5とプローブ装置1に形成された図示しない端子とを介して、プローブ装置1の周辺に設けられた回路と信号のやり取りを行う。本発明のメモリ装置では、プローブ2,W/R回路31,プローブ駆動回路32,バスライン5等は、後述するように、モノリシック半導体プロセスにより形成される。
【0030】
図2には、図1に示したプローブ1の一つが詳細に示されている。図2のプローブ装置1は、たとえば半導体表面層1A、絶縁体中間層1Bおよび半導体裏面層1Cからなるウェーハにより製造することができる。
本実施例では、プローブ2の本体21は、カンチレバー(平板状長手梁)により構成され、プローブ本体21は基板面S(本実施例では、絶縁体中間層1B表面)から張り出して形成されている。プローブ本体21の先端には、導電性針22が形成され、該導電性針22の先端22aは均一な横断面を持つ柱状体となっている。また、プローブ本体21は、プローブ駆動回路32(図1参照)に接続されている半導体層a(前記半導体表面層1Aにより形成される)と、この半導体層aの上面に形成された絶縁体層bとを有し、この絶縁体層bの上面には、メタル配線層cが形成されている。このメタル配線層cにより、導電性針22とW/R回路31(図1,図2参照)とが電気接続される。
【0031】
プローブ本体21は、溝23上に張り出して形成されており、溝23の底部には、半導体裏面層1Cが露出している。この半導体裏面層1Cと半導体電極層aとは絶縁体中間層1Bにより絶縁されている。半導体層aは駆動用電極P1を形成し、溝23の底面(半導体裏面層1Cの露出面)は駆動用電極P2を形成している。
【0032】
また、溝23の長手部分に沿った基板面には、一対の補助電極P3,P3(前記半導体裏面層1Aにより作られる)が形成されている。図3(A)に示すように、電極P1,P2,P3は、プローブ駆動回路32に電気接続される。同図(A)では、プローブ駆動回路32は、電極P1,P2が「−」極に、補助電極P3が「+」極となるように結線され、P1,P2と、P3との間に適宜の電圧Vを与えて、所望の制御を行うことができる。
【0033】
図4は、本発明のメモリ装置の説明図である。図4には、前述のあるいは後述するプローブ装置1(および該基板1に形成されたプローブセル4)、ならびにメモリ基板7が示されている(メモリ基板7については一部切り欠いて示す)。図4において、プローブ(たとえば、図1,図2等の符号2参照)の各導電性針(図1,図2等の符号22参照)は、位置決め装置91を用いてメモリ基板7の表面層をなすメモリ媒体71の所望位置に一斉に位置決めされる。プローブ装置1とメモリ基板7の相対移動距離は、最大で前記導電性針22の間隔分あれば足りる。
【0034】
上記位置決めに際して、図4では位置決め装置91を用いてメモリ基板7をX−Y制御する場合を示しているが、プローブ装置1をX−Y制御するようにしてもよい。また、たとえば、メモリ基板7をX制御し、プローブ装置1をY制御するようにしてもよい。なお、図4では位置決め装置91は概念的に示されており、現実のものとは異なる。
【0035】
本発明のメモリ装置においては、上記メモリ基板7を、静電気力によりプローブと相互作用する電極とすることができる。この場合には、プローブは、メモリ基板7との間の静電気力により引力制御される。通常は、プローブを制御する場合には、斥力制御するより、引力制御した方がプローブを小さな電圧で制御することができる。
【0036】
ところで、図1および図2に示したプローブ本体21の場合には、通常、W/R回路31およびプローブ駆動回路32が、プローブ装置1の基板面S(図2参照)よりも上方に突出して形成される。このため、プローブ本体21とメモリ基板7との距離が大きくなり、上記引力制御によりプローブ21を駆動しようとしても、プローブ2を良好に制御できない場合がある。
【0037】
このような場合には、図5に示すように、プローブ本体21先端のメモリ基板7側に、該メモリ基板7に対して平行な羽根を持つ補助電極(電極フィンPF)を、所定高さで形成することができる。なお、この場合には、図2に示した補助電極P3は設けられず、電極フィンPFとメモリ基板7に形成される電極PM(図4参照)との間で引力制御が行われる。上記のような電極フィンPFを設けることにより、プローブ2を小さな電圧で制御することが可能となる。図5では、プローブ本体21は、図2と同様、半導体層aと、絶縁体層bと、絶縁体層bの上面に形成されたメタル配線層cとからなる。半導体層aは、電極フィンPFとプローブ駆動回路32とを電気接続する。また、メタル配線層cが導電性針22とW/R回路31とを電気接続する。
【0038】
プローブ2を引力制御する場合の電極フィンPF,電極PMの極性を図3(B)に示す。PF、PMは、プローブ駆動回路32に電気接続される。同図(B)では、プローブ駆動回路32は、PMが「−」極に、PFが「+」極となるように結線され、PMとPFとの間に適宜の電圧Vを与えて、所望の制御を行うことができる。
【0039】
図1に示したように、本発明のメモリ装置では、W/R回路31およびはプローブ駆動回路32がプローブ2に近接して設けられている。したがって、これら回路(特に、W/R回路9)とプローブとの間の配線長さは極めて短いので、ストレー容量やノイズの影響は殆ど無視できる。
【0040】
ところで、図1,図2および図5に示した平板状長手梁型のプローブ2は、一点支持によりプローブ装置1の基板面S(図2,図5参照)から張り出しているため、該プローブ2が該基板面Sに平行な方向に撓み、導電性針22の位置が、該プローブ2の支点を中心にずれることがある。
【0041】
このような不都合を解消するために、図6に示すようなL字形梁をプローブとするプローブ装置1が用いられる。図6におけるプローブ装置1は、プローブ2がL字形状をなしている以外、W/R回路31、プローブ駆動回路32、プローブセル4、バスライン5等は、図1のプローブ装置1と同様であり、またこれらがモノリシック半導体プロセスにより形成されることも、図1のプローブ装置1と同様である。
【0042】
図7には、図6に示したプローブ2の一例が詳細に示されている。プローブ2の本体21はプローブ装置1から張り出した第1,第2の腕21A,21BからなるL字形梁により構成されている。なお、図17では、プローブ本体21の支点部分の図示は省略してある。
【0043】
プローブ本体21は、溝23上に張り出して形成されており、溝23の底部には、半導体裏面層1Cが露出している。上記二つの腕21A,21Bは半導体表面層1Aにより形成されている。ここでは、第1,第2の腕21A,21Bは共にN形半導体である。第1,第2の腕21A,21Bの境界部にはP形領域210が形成され、第1,第2の腕21A,21Bは、P形領域210を介して絶縁状態で当接している。
【0044】
第1の腕21Aの裏面が、プローブ2の駆動用電極P1となる。第2の腕21Bの頂部側端には、導電性針22が形成されている。該導電性針22の先端22aは均一な横断面を持つ柱状体に形成され、この先端22aがメモリ媒体71(図4参照)との接触を行う。
【0045】
図7では、半導体裏面層1Cが露出した面のうち、第1の腕21Aに対応する部分が、第2の電極P2を形成している。また、第1の腕21Aがある側の溝23に沿った基板面S上には、一対の補助電極P3,P3(前記半導体表面層1Aにより形成される)が形成されている。電極P1,P2,P3は、図2のプローブ2に関して既に示した図3(A)のような結線によりプローブ駆動回路32(図6参照)に接続されている。
【0046】
また、導電性針22は、第2の腕21B(これ自体が配線の役割をなす)および図示しない配線を介してW/R回路31(図6参照)に接続されている。プローブ本体を、図2や図5に示したような積層構造とすると、製造時に該プローブ本体に反りが生じ実用的な使用ができない場合があるが、図7に示した構造のプローブ本体21は、単層構造をなすので実用上問題となる反りが生じることはない。
【0047】
図6および図7に示したプローブ2は、図4に示したような位置決め装置91により所定位置に位置決めされ、プローブ駆動回路32により斥力制御される。また、図6および図7に示したプローブ2は、L字形梁の頂部が、二つの腕31A,31Bの支持部を支点として動作する。すなわち、導電性針22がメモリ媒体61の表面に対して垂直に動作はするが、該表面に対して水平に動作することはない。したがって、プローブ本体21が基板面Sに平行な方向に撓み導電性針22の位置がずれると言った問題は生じないので、導電性針22の位置決めが正確に行われる。
【0048】
図6および図7に示したプローブ2についても、図5で述べた電極フィンPFを用いて、メモリ基板7(図4参照)との間で引力制御を行わせることができる。この場合には、図8に示すように、電極フィンPFは第1の腕21Aに設けられる。なお、この場合には、図7に示した補助電極P3は設けられず、図3(B)に示したと同様の結線により、電極フィンPFと上記メモリ基板7に形成された電極PMとの間で引力制御が行われる。
【0049】
図7および図8に示すプローブ2を用いたメモリ装置も、図2,図5に示したプローブ2を用いたメモリ装置と同様、W/R回路31およびプローブ駆動回路32がプローブ2に近接して設けられている。したがって、ストレー容量やノイズの影響は殆ど無視できる。
【0050】
しかも、図7および図8に示したプローブ2を用いたメモリ装置では、第2の腕21Bは、第1の腕21Aから空間的に離れている。したがって、配線として機能する第2の腕21Bに生ずるストレー容量は殆ど無視できる。
【0051】
図8に示すプローブ2の製造工程の一例を図9〜図18により説明する。
(1−1)半導体表面層1A、絶縁体中間層1B、半導体裏面層1CからなるSOIウェーハを用意する。このSIOウェーハは、たとえばウェーハはり合わせ技術等の周知のSIO技術により製造されるもので、特殊なものではない。
【0052】
(1−2)図9に示すように、半導体表面層1Aのパターニングにより、プローブ本体21の第1,第2の腕21A,21Bとなる第1,第2の部分21A′,21B′、該第1,第2の部分21A′,21B′に接続される端子TpA,TpBとなる部分,第1の部分21A′と端子TpAとを接続する配線LA,第2の部分21B′と端子TpBとを接続する配線LB、ならびにプローブ駆動回路(後述するように、本実施例ではCMOSFETである)のシリコン基板Mと端子Td,Tsとなる部分を形成する。
【0053】
(1−3)第1,第2の部分21A′,21B′に、イオン注入を行いN形領域とP形領域(図10のP形領域210部分)とを形成する。なお、同図では、プローブ駆動回路の図示は省略する。N形領域のイオン注入量は、配線として必要な導電性が確保できるだけ行えばよく、通常1017〜1018cm−3程度でよい。P形領域のイオン注入量は、PNP接合による電気的絶縁が充分に得られる量とする。通常、1018cm−3程度でよい。各領域のドーピング濃度を余り高くすると、プローブ本体に反りが生じる場合があるが、ドーピング濃度を上記の値程度とすることで、プローブ本体の反りは充分に抑制される。このイオン注入後の状態を図10に示す。
(1−4)上記CMOSFETのゲート酸化膜を形成する。
【0054】
(1−5)たとえば、LPCVでポリシリコン層の堆積を行い、CMOSFETのシリン基板M部分にドーピングを行う。
【0055】
(1−6)ポリシリコン層のパターニングを行う。このパターニングにより、CMOSFETのゲート電極G、該電極Gのゲート端子Tgを形成する(これら電極G、端子Tg以外のポリシリコン層は全て除去される)。
なお、MOSFETのN拡散領域を形成するに際して、配線LA,LB部分もN拡散領域としておく。これにより、プローブ本体21と後述するメタル配線((1−20)参照)との良好なコンタクトを得ることができる。N拡散後のプローブ本体21部分のドーピングの状態を図11(A)に示し、同図(B)は同図(A)のA−A′線の断面図を示し、同図(C)は同図(A)のB−B′線の断面図を示していた。
【0056】
(1−7)SiO層dを、たとえば0.4μm程度堆積する。
【0057】
(1−8)電極フィンPFを形成する部分に、幅がたとえば0.44μm程度の孔Hfを開孔する。電極フィンPF形成用の孔Hfを開けた後の状態における、断面図(図11(A)のA−A′線に相当する線の断面図)を図12に示す。
【0058】
(1−9)N形ポリシリコン層eをたとえば0.1μm程度堆積する。
【0059】
(1−10)N形ポリシリコン層eのパターニングにより、電極フィンPFを形成する。電極フィンPFのパターニング後の前記A−A′線に相当する線の断面図を図13に示す。
【0060】
(1−11)SiO層fをたとえば0.2μm程度堆積する。
【0061】
(1−12)導電性針22を形成する部分に、径がたとえば0.2μm程度の孔Hnを開孔する。孔Hnを開孔した後の前記A−A′線に相当する線の断面図を図14に示す。
【0062】
(1−13)N形ポリシリコン層をたとえば0.15μm程度堆積する。
【0063】
(1−14)このN形ポリシリコン層を、たとえば0.15μmよりやや大きい厚さ程度分エッチング除去する。これにより、導電性針22の本体部分が形成される。
【0064】
(1−15)レジスト層gを、たとえば0.1μm程度形成する。
【0065】
(1−16)レジスト層gの導電性針22の先端部22aを形成する部分に、たとえば、電子ビームリソグラフィー,イオンビームリソグラフィー,X線リソグラフィー等による所定径(本実施例では30nm程度)の孔Htを開ける。これと共に、該孔の他に慣用のリフトオフプロセスを容易にするために、ウェーハの所望の部分にダミー用の孔Hdumを少なくとも1つ適切に配置する。これらの孔Ht,Hdumを開孔した後の状態を示す断面図を図15に示す。
【0066】
(1−17)導電性針22の先端部22aの材料からなる層((1−21)の工程におけるSiOのエッチングの際に侵されない材料からなる層、本実施例ではIr層h)を50nm程度形成する。このIr層hの形成は、異方性膜堆積により行われる。これにより、導電性針22が形成される。
【0067】
(1−18)リフトオフプロセスによりレジスト層gの剥離を行う。図16(A)〜(D)はリフトオフのプロセスを示す説明図である。図16(A)は、レジスト層gに開けられたダミー用の孔Hdum(上記(1−16)参照)の近傍を示し、図16(B)はIr層hが堆積した状態(上記(1−17)参照)を示している。図16(B)のIr層hに対して、図16(C)に示すような等方性エッチングを施す。これにより、レジスト層gが溶け出し、図16(D)に示すようにレジスト層g上に形成されていたIr膜hが剥離する。上記リフトオフプロセス後の状態を図17に示す。
【0068】
(1−19)SiO層をたとえば0.1μm程度堆積する。
【0069】
(1−20)通常のメタライゼーションプロセスにより、必要な部分にメタル配線を施す。
【0070】
(1−21)等方性エッチングにより、レジスト層gおよびプローブ2の下面の絶縁体中間層1B(SiO)を除去する。これにより、図8に示したプローブ2が製造される。
【0071】
図9〜図17で説明した製法では、L字形梁を持つプローブ2を、半導体表面層1A、絶縁体中間層1B、半導体裏面層1CからなるSOIウェーハにより製造したが、以下に示すように、L字形梁を持つプローブ2をバルクウェーハを使用して製造することもできる。
【0072】
(2−1)W/R回路,プローブ駆動回路のMOSFETのゲート電極の形成までを、通常のCMOSプロセスにより行う。ここで、プローブ領域は、素子間分離領域としておく。
【0073】
(2−2)プローブ本体21として使用される第2ポリ膜を堆積する。
【0074】
(2−3)(1−3)〜(1−6)と同様の工程を、第2ポリ膜に対して施す。このとき、プローブ本体21の第1,第2の腕21A,21Bとなる第1,第2の部分とW/R回路31,プローブ駆動回路32との接続は周知の方法により適宜行う。たとえば、第2ポリ膜と、MOSFETのゲート電極配線またはN拡散層とを直接コンタクトホールで接続してもよいし、後の工程においてメタルを介して配線してもよい。
【0075】
(2−4)(1−7)以降と同様の工程を行う。これにより、L字形梁を持つプローブ2が製造される。
【0076】
上記の(1−1)〜(1−21)、あるいは(2−1)〜(2−4)では、プローブとプローブ駆動回路の形成方法を中心に説明し、W/R回路、バス等についての形成方法については説明を省略した。また、チャンネルイオン注入等のいくつかの工程を省略した。しかし、当業者であれば、上記の製造工程を理解することにより上記工程中に、W/R回路、バス等の形成工程、イオン注入等の工程を付加することができることは自明である。さらに当業者であれば、以上の説明に基づき、適当なモノリシック半導体プロセスおよびマイクロマシーニング技術により、本発明のメモリ装置のプローブ装置1を製造することができることも自明である。
【0077】
ところで、図2,図5、図7,図8に示したプローブ2では、該プローブ2が動作したときに、図18(i)および(ii)に示すように、プローブ装置1の基板面Sに対して平行な方向に、導電性針先端21aの位置にずれが生じる場合がある。なお、図18(i)は図2または図7に示すプローブ2が駆動される前の状態を、(ii)は該プローブ2が駆動された後の状態を表している。
この位置ずれが問題となる場合には、図19に示すように、プローブ本体21を、腕211,212からなる折り返し梁により構成することができる。
【0078】
図19では、腕211の終端部は、プローブ装置1の基板に固定されている。また、導電性針22が折り返し梁の他方の終端部の頂部に、メモリ基板7(図4参照)に向けて取り付けられている。電極P1は、腕211,212の裏面に設けられる。図19に示すプローブ2は、プローブ2が折り返された形状となっている以外は、図2に示したプローブ2と略同様の構成となっている。
【0079】
図20は、図19に示すプローブ本体21の腕212に電極フィンPFを設けた場合を示している。図20に示すプローブ2は、プローブ2が折り返された形状となっている以外は、図5に示したプローブ2と略同様の構成となっている。
【0080】
図21は、図20に示した折り返し梁を1対(左右対称のもの)使用して、それぞれの腕の先端を結合した形状をなすプローブ2を示している。プローブ本体21は、プローブ装置1の基板面Sに平行に張り出した、腕211、212、213、214とからなる。腕211と腕212とは平行であり、腕213と腕214とは平行であり、これら各腕211〜214によりプローブ本体21が構成される。そして、腕211,213のL字形梁の頂部側がプローブ装置1の基板に固定されている。
【0081】
また、導電性針22が、腕212,214のL字形梁の頂部に、取り付けられている。電極P1は各腕211〜214の下面に形成されている。また、各腕211〜214には、導電性針22とW/R回路とを接続するためのメタル配線層cが設けられている。
【0082】
図22は、図21に示した折り返し構造のプローブに、図8のプローブのNPN絶縁構造を応用した電極フィン付のプローブ2を示している。この電極フィンPFは、メモリ基板7(図4参照)との間で静電気力による引力制御を行う。図20や図21に示したような積層構造のプローブ本体を用いるた場合には、図2や図5の場合と同様、製造時に反りが生じ実用的な使用ができない場合がある。しかし、図22に示した構造のプローブ本体21は単層構造をなすので、図8のプローブと同様、実用上問題となる反りが生じることはない。
【0083】
図19〜図22のようにプローブを折り返し梁形状とすることで、図23(i)および(ii)に示すように、プローブ本体21の動作の大小によらず、導電性針22aの前記した位置ずれが殆ど生じないようにできる。なお、図23(i)は図19に示すプローブ2が駆動される前の状態を、(ii)は該プローブ2が駆動された後の状態を表している。
【0084】
本発明のメモリ装置に適用されるメモリ基板2としては、メモリ媒体21が表面に形成された平板状のもの、該平板状のメモリ媒体に格子溝が形成されたもの等、種々の構成のものが用いられる。
【0085】
図24(A)および(B)は、本発明のメモリ装置に適用される表面に格子溝が形成されたメモリ基板7の一例を示す断面模式図および平面模式図である。
メモリ基板7(Si基板)は厚さ10〜100μm程度、1辺1cm程度の方形タイル状をなしている。メモリ基板7は、基材72とメモリ媒体71が積層して形成されている。メモリ基板7には全面にわたり分離溝73が形成されている。
【0086】
一般に、メモリ基板は、薄すぎると、その製造の際の熱膨張や熱収縮による歪が生じやすいが、図24(A),(B)に示したメモリ基板7は、その表面に分離溝73が形成されているので、該メモリ基板7が薄くても実際上問題となる程の反りが生じることはない。これにより、位置決め装置91(図4参照)がメモリ基板7を移動させる構成をとる場合には、軽量化によるメモリ基板7の高速な移動が可能となる。なお、分離溝73はフォトリソグラフィー,エッチング等により形成できる。
【0087】
上記分離溝73は、通常はメモリ媒体71の記録領域(一つのプローブがアクセスする範囲)とこれに隣接する記録領域との境界に位置するように形成することが好ましい。分離溝73の間隔は、大きすぎると反りを所望程度にまで低減できない。また、分離溝73は、通常すべての記録領域の上記境界に形成される。分離溝73の間隔が小さすぎると、該分離溝73が隣接する記録領域の境界に位置することが不可能となる等の不都合が生じる。
製造の際の熱膨張や熱収縮による反りが問題となる場合、上記分離溝73の深さは、メモリ基板7の厚さの半分程度あるいはそれ以上の深さに形成することもできる。
【0088】
以上述べたように、本発明のメモリ装置は、〔1〕表面にメモリ媒体が形成されたメモリ基板と、
以下の(a)〜(d)の構成要素、
(a)前記メモリ媒体に対して情報の読出し書込みを行うための導電性針を持つプローブ、
(b)前記各導電性針を、前記メモリ媒体表面上のそれぞれの所定位置に一斉に位置決めするための位置決め装置、
(c)前記各導電性針を介して前記メモリ媒体に対して情報の読出し書込みを行うためのW/R回路、
(d)前記メモリ媒体表面と前記導電性針の先端とを接触状態に置くための、該各導電性針ごとに設けられたプローブ駆動回路、
を含むプローブ装置と、
を備えたメモリ装置において、
前記プローブと前記W/R回路と前記プローブ駆動回路とが、モノリシック半導体プロセスにより、前記プローブ装置上に近接配置して形成されてなることを特徴とするものであり、以下のような好適な実施態様を有している。
【0089】
〔2〕前記プローブは、静電気力により動作するものであることを特徴とする〔1〕に記載のメモリ装置。
【0090】
〔3〕前記メモリ基板が、静電気力により前記プローブと相互作用する電極であることを特徴とする〔2〕に記載のメモリ装置。
【0091】
〔4〕前記メモリ基板に対して平行な羽根を持つ補助電極(電極フィン)が、前記プローブの前記メモリ基板側に所定高さで形成されてなることを特徴とする〔3〕に記載のメモリ装置。
【0092】
〔5〕プローブ装置が、シリコン表面層,酸化シリコン中間層,シリコン裏面層からなるウェーハから製造され、前記プローブが前記ウェーハのシリコン表面層により形成されてなることを特徴とする〔1〕〜〔4〕の何れかに記載のメモリ装置。
【0093】
〔6〕前記プローブは、圧電力(具体的にはバイモルフの発生する力)により動作するものであることを特徴とする〔1〕または〔5〕に記載のメモリ装置。
【0094】
〔7〕前記導電性針の先端が、均一な横断面を持つ柱状体であることを特徴とする、〔1〕〜〔6〕の何れかに記載のメモリ装置。
【0095】
〔8〕前記W/R回路は、前記メモリ媒体表面と前記各導電性針先端とが接触しているときにのみ前記記録領域に対して情報の読出し書込みを行うことを特徴とする〔1〕〜〔7〕の何れかに記載のメモリ装置。
【0096】
〔9〕前記メモリ基板が複数の格子状の分離溝を有することを特徴とする〔1〕〜〔8〕の何れかに記載のメモリ装置。
【0097】
〔10〕前記メモリ媒体が誘電体または強誘電体であることを特徴とする〔1〕〜〔9〕の何れかに記載のメモリ装置。
【0098】
〔11〕前記プローブ駆動回路は、前記メモリ媒体表面と前記各導電性針の先端とが接触状態にあるときには、前記各導電性針先端に加わる斥力が前記導電性針の材料の原子間結合力を超えないように制御することを特徴とする〔1〕〜〔10〕の何れかに記載のメモリ装置。
【0099】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成したので、以下の効果を奏することができる。
(1)プローブとW/R回路とプローブ駆動回路とが、モノリシック半導体プロセスにより製造されるので、プローブの低製造コスト化が可能となる。また、プローブ装置上に近接配置されているので、各プローブについての「高い並列性」が保障される。
また、プローブとW/R回路とプローブ駆動回路とが、プローブ装置上に近接配置されているので、各プローブについての「高い並列性」を得ることができる。これにより、並列性を保障するための回路が不要となる等、周辺回路が簡素化される。
また、プローブとW/R回路やプローブ駆動回路を近接させることで、バスラインを複数のプローブセルで共用できるので、プローブの高密度化を図ることができると共に、1本バスラインを複数のプローブセルで共用することができる。
【0100】
(2)プローブとして、静電気力により動作するもの、または圧電力により動作するものの何れを使用することができるので、プローブ装置の設計の自由度が広がる。
【0101】
(3)プローブが静電気により動作するものである場合において、メモリ基板との間の静電気力により、該プローブを動作させることができるので、プローブ駆動力を大きくすることができる。特に、電極フィンをプローブに設けることで、W/R回路、プローブ駆動回路がプローブ装置の基板面よりも突出している場合であっても、十分な駆動力を確保することができる。
【0102】
(4)導電性針33の先端を、均一な横断面を持つ柱状体に構成したので、該導電性針の先端が、メモリ媒体との接触に際して、擦り減ったとしても、メモリ媒体との接触部の形状は変わらない。
【0103】
(5)誘電体や強誘電体等のメモリ媒体に複数の分離溝を備えたので、熱膨張によるメモリ基板の反りがなくなる。このため、材料コストが低減され、また従来のメモリ基板に比べて軽量化される。したがって、メモリ基板を移動させることによりプローブの位置決めを行う場合においても、高速な情報の読出し書込みが可能となる。
【0104】
(6)第1,第2の腕からなるL字形梁をプローブとして使用した場合、情報の伝送を行う配線(第2の腕)と、駆動用の電極を有する第1の腕とは空間的に離れるように構成できる。この場合には、情報の書込み読出し用用の配線に生ずる前記電極との間のストレー容量を極小にできる。
【0105】
(7)プローブと記録領域とが接触しているときの、導電性針先端原子に加わる斥力が、前記導電性針の先端原子の結合力を超えないようにできる。したがって、導電性針の摩耗や損傷が殆ど生じないようにでき、プローブの耐久性が従来に比較して飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プローブが平板状長手梁をなすカンチレバーである本発明のメモリ装置の一実施例を示す説明図である。
【図2】図1のプローブの一つを拡大して示す図である。
【図3】(A)はプローブを斥力制御する場合の電極とプローブ駆動回路との結線図、(B)はプローブを引力制御する場合の電極フィンPFと電極PMとの結線図である。
【図4】本発明のメモリ装置の概略を示す図である。
【図5】図2に示すプローブに電極フィンを設けた実施例を示す図である。
【図6】L字形梁をプローブとする本発明におけるプローブ装置を示す図である。
【図7】図6のプローブの一つを拡大して示す図である。
【図8】図7に示すプローブに電極フィンを設けた実施例を示す図である。
【図9】本発明におけるプローブの製造工程例(1−1),(1−2)後の様子を示す図である。
【図10】本発明におけるプローブの製造工程例(1−3)後の様子を示す図である。
【図11】本発明におけるプローブの製造工程例(1−5),(1−6)後の様子を示す図である。
【図12】本発明におけるプローブの製造工程例(1−7),(1−8)後の様子を示す図である。
【図13】本発明におけるプローブの製造工程例(1−9),(1−10)後の様子を示す図である。
【図14】本発明におけるプローブの製造工程例(1−11),(1−12)後の様子を示す図である。
【図15】本発明におけるプローブの製造工程例(1−13)〜(1−16)後の様子を示す図である。
【図16】(A)〜(D)は工程(1−18)におけるリフトオフプロセスの説明図である。
【図17】本発明におけるプローブの製造工程例(1−17),(1−18)後の様子を示す図である。
【図18】従来のプローブの不都合を説明するための図である。
【図19】折り返し梁の形状を持つ本発明におけるプローブを示す図である。
【図20】図19に示すプローブの腕に電極フィンPFを設けた場合を示す図である。
【図21】図18のプローブの折り返し梁を1対使用して、それぞれの腕の先端を結合した形状をなすプローブを示す図である。
【図22】図21に示した折り返し構造のプローブに、図8のプローブのNPN絶縁構造を応用した電極フィン付のプローブを示す図である。
【図23】折り返し梁の形状を持つプローブを用いた場合の、該プローブの動作を説明するための図である。
【図24】本発明のメモリ装置に適用される表面に格子溝が形成されたメモリ基板の一例を示す図であり、(A)は断面模式図および(B)は平面模式図である。
【符号の説明】
1 プローブ装置
1A 半導体表面層
1B 絶縁体中間層
1C 半導体裏面層
2 プローブ
21 プローブ本体
a 半導体層
b 絶縁体層
c メタル配線層
21A L字形梁の第1の腕
21B L字形梁の第2の腕
211〜214 折り返し梁の腕
23 溝
22 導電性針
22a 導電性針の先端
31 W/R回路
32 プローブ駆動回路
4 プローブセル
5 バスライン
7 メモリ基板
71 メモリ媒体
72 メモリ基材
73 分離溝
91 位置決め装置
P1,P2 プローブ駆動用電極
P3 プローブ駆動用補助電極
PF 電極フィン
PM メモリ基板に形成される電極
S プローブ装置の基板面

Claims (6)

  1. 表面にメモリ媒体が形成された基板と、
    均一な横断面を備える柱状の先端を有し、前記メモリ媒体に対して情報の読出し書込みを行うための導電性針を有する複数のプローブを含むプローブ装置と、
    前記各導電性針を、前記メモリ媒体表面上の所定位置に同時に位置決めするための位置決め装置と、
    前記各導電性針を介して前記メモリ媒体に対して情報の読出し書込みを行うための少なくとも1つの読出し書込み回路と、
    前記メモリ媒体表面と前記導電性針の先端とを接触状態に置くための、該各導電性針ごとに設けられたプローブ駆動回路と、
    を備えて成り、
    前記プローブと、前記読出し書込み回路と、前記プローブ駆動回路とが、モノリシック半導体プロセスにより、前記プローブ装置上に互いに近接配置して形成されて成ることを特徴とするメモリ装置。
  2. 前記プローブが静電気力により動作する、請求項1に記載のメモリ装置。
  3. 前記メモリ基板が、静電気力により前記プローブと相互作用する電極であることを特徴とする、請求項2に記載のメモリ装置。
  4. 前記プローブ装置が、シリコン表面層,酸化シリコン中間層,シリコン裏面層からなるウェーハから製造され、前記プローブが該ウェーハのシリコン表面層により形成されてなることを特徴とする、請求項1に記載のメモリ装置。
  5. 前記読出し書込み回路は、前記メモリ媒体表面と前記各導電性針先端とが接触状態にあるときにのみ前記メモリ媒体に対して情報の読出し書込みを行うことを特徴とする、請求項1に記載のメモリ装置。
  6. 前記プローブ駆動回路は、前記メモリ媒体表面と前記各導電性針の先端とが接 触しているときには、前記各導電性針先端に加わる斥力が前記導電性針の材料の原子間結合力を超えないように制御することを特徴とする、請求項5に記載のメモリ装置。
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