JP3686017B2 - 2段式コンソールボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,自動車のセンタコンソールに設置される物入れのためのコンソールボックスに関し,特に,ボックス本体と,このボックス本体との間に下段室を画成すると共に,それを開閉する中蓋と,中蓋との間に上段室を画成すると共に,それを開閉する上蓋とを備える2段式コンソールボックスの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の2段式コンソールボックスでは,中蓋及び上蓋が何れもボックス本体にピボット連結され,それぞれの上下回動により上段室又は下段室を開閉するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来構造では,コンソールボックスの上方に中蓋及び上蓋の開閉のための大きなスペースが必要であるので,その適用範囲に制約があり,その上,開放状態の中蓋及び上蓋は上方に起立して周囲の邪魔物となってしまうため,それらを開放したまゝに置くことは許されない。
【0004】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,中蓋及び上蓋の開閉に必要なスペースは小さくて足り,しかも中蓋及び上蓋の開放状態でも,それらが周囲の邪魔物とはならないようにした2段式コンソールボックスを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明の2段式コンソールボックスは,ボックス本体と,このボックス本体との間に下段室を画成すると共に,それを開閉する中蓋と,ボックス本体及び中蓋間に設けられ,中蓋の閉じ位置及び開き位置間での摺動を可能にする第1スライドレール手段と,中蓋との間に上段室を画成すると共に,それを開閉する上蓋と,中蓋及び上蓋間に設けられ,中蓋と同一の開閉方向に沿って上蓋の閉じ位置及び開き位置間での摺動を可能にする第2スライドレール手段と,中蓋をその閉じ位置でボックス本体に係止する第1係止手段と,上蓋をその閉じ位置で中蓋に係止する第2係止手段とを備え,第1係止手段の解除用の第1ノブと,第2係止手段の解除用の第2ノブとを個別操作可能に隣接配置したことを第1の特徴とする。
【0006】
この第1の特徴によれば,中蓋及び上蓋の直線移動により下段室及び上段室の開閉を行うことができ,それらの移動に要するスペースは極めて小さいので,中蓋及び上蓋は開放状態でも周囲の邪魔物とはならず,この2段式コンソールボックスの適用範囲は広い。また第1係止手段の解除用の第1ノブと,第2係止手段の解除用の第2ノブとを個別操作可能に隣接配置したので,中蓋及び上蓋の開閉操作を集中して容易に行うことができるのみならず,第1ノブを操作することにより,上蓋を閉じたまゝで中蓋を一挙に開くことができる。
【0009】
さらに本発明は,第1の特徴に加えて,第1及び第2ノブをそれぞれ第1及び第2係止手段の解除方向へ操作したとき,これら第1及び第2ノブが当接する第3ノブを上蓋に形成したことを第2の特徴とする。
【0010】
この第2の特徴によれば,共通の第3ノブを閉じ方向に操作することにより,中蓋及び上蓋の何れをも閉じることができ,それらの閉じ操作は極めて容易である。
【0011】
さらにまた本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,ボックス本体には,下段室に臨むカップホルダを設けたことを第3の特徴とする。
【0012】
この第3の特徴によれば,ボックス本体の下方スペースを利用して充分に深いカップホルダの設置が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0014】
図1は本発明の2段式コンソールボックスを備える自動車のコックピットの斜視図,図2は上記2段式コンソールボックスの平面図(図1の2矢視図)で上蓋及び中蓋の閉鎖状態で示す。図3は図2の3矢視図,図4は図2の4−4線断面図,図5は上記2段式コンソールボックスの分解斜視図,図6は図2の6−6線断面図,図7は図2の7−7線断面図,図8は図7中の第1係止部材及び操作部材の斜視図,図9は図2の9−9線断面図,図10は図9中の第2係止部材の斜視図,図11は上蓋のみ開放した状態を示す図1との対応図,図12は図11の12−12線断面図,図13は図11の13−13線断面図,図14は中蓋の開放状態を示す図1との対応図,図15は図14の15−15線断面図,図16は図14の16−6線断面図である。
【0015】
尚,以下の説明において,前後左右とは,本発明を適用する自動車を基準にして言うものとする。
【0016】
先ず,図1において,自動車におけるインストルメントパネル1を前面に配したコックピットには,操縦席と補助席との間にセンタコンソール2が配設される。このセンタコンソール2は,インストルメントパネル1の中央部から下方に延びる垂直部2aと,この垂直部2aの下端から後方へ延びる水平部2bとを有し,その水平部2bの前部に形成された収容凹部3(図3,図4参照)に本発明の2段式コンソールボックス5が設置される。
【0017】
図2〜図5において,2段式コンソールボックス5は,ボックス本体6と,このボックス本体6との間に下段室9を画成すると共に,それを開閉する中蓋7と,ボックス本体6及び中蓋7間に設けられ,中蓋7の前後方向での開閉動作を誘導する第1スライダレール手段11と,中蓋7との間に上段室10を画成すると共に,それを開閉する上蓋8と,中蓋7及び上蓋8間に設けられ,上蓋8の前後方向での開閉動作を誘導する第2スライドレール手段12と,中蓋7をその閉じ位置Cでボックス本体6に係止する第1係止手段13と,上蓋8をその閉じ位置Cで中蓋7に係止する第2係止手段14とを備えている。ボックス本体6,中蓋7及び上蓋8は,何れも合成樹脂製である。
【0018】
ボックス本体6は,その底部をビス等により前記収容凹部3の底壁3bに固着される。このボックス本体6は,底壁6b,この底壁6bの左右両側端から立ち上がる一対の側壁6s,6sと,これら側壁6s,6s間を連結するように底壁6bの後端から立ち上がる後端壁6rとから構成される。上記底壁6bは,前半の浅底部6bfと,後半の深底部6brとからなっており,その深底部6brの上方が下段室9となる。深底部6brには,周縁に係止突起15aを形成した左右一対のカップホルダ取り付け孔15,15が開口しており,これら取り付け孔15,15に挿入したカップホルダ16,16の上端のリム部16aが係止突起15aに係止される。前記収容凹部3の底壁3bには,ボックス本体6の下方に突出したカップホルダ16,16を受容する一対の貫通孔45,45が設けられる。こうして,カップホルダ16,16は,ボックス本体6の下方スペースを有効に利用してボックス本体6の深底部6brに取り付けられる。
【0019】
図5及び図6に示すように,ボックス本体6の左右の側壁6s,6sの内面には,前後方向のレール溝17a,17aを持った左右一対のレール部材17,17が固設される。
【0020】
中蓋7には,その上面に広い範囲で開口する物入れ凹部7aが形成され,これが上段室10の主要部となる。中蓋7の左右両側面には,前記レール溝17a,17aに摺動自在に嵌合して前記第1スライダレール手段11を構成するスライダ18,18が一体に形成され,スライダ18,18のレール溝17a,17aに対する摺動により,中蓋7は,下段室9を全閉にする閉じ位置A(図2,図4参照)と,下段室9を全開にする開き位置B(図14,図15参照)との間を前後水平移動することができる。その閉じ位置Aは,中蓋7の後端がボックス本体6の後端壁6rに当接することにより規定され,またその開き位置Bは,ボックス本体6の浅底部6bf上面に突設された第1ストッパ爪19に,中蓋7の下面に形成された第1ストッパ壁20が当接することにより規定される(図4,図5,図15参照)。第1ストッパ爪19は,その上面が前方に向かって下る斜面に形成されと共に,その周囲に切り込み21が施され,第1ストッパ爪19が上下方向の弾性を持つようになっている。したがって,中蓋7をボックス本体6に取り付けるべく,スライダ18,18をレール溝17a,17aに前方から嵌合すると,第1ストッパ壁20が第1ストッパ爪19の斜面を押し下げて,その上方を通過し,その通過後,第1ストッパ爪19は自己の弾性力で上方の突出位置に復帰し,第1ストッパ壁20の後退を阻止することができる。
【0021】
また中蓋7の左右両側面には,レール溝17a,17aの上方でそれと平行に延びるレール溝22,22が形成される。
【0022】
図5,図7及び図8において,前記第1係止手段13はボックス本体6の後端壁6rと中蓋7の後端との間に構成される。即ち,ボックス本体6の後端壁6rには係止孔24が設けられ,これと協働する爪部25aを有する合成樹脂製の第1係止部材25と,この第1係止部材25を操作する合成樹脂製の操作部材26とが同一のピボットピン27を介して中蓋7の前端部にそれぞれ揺動自在に取り付けられる。
【0023】
第1係止部材25には,爪部25aの他に,第1弾性片25c及び受圧片25bが一体に成形されており,その第1弾性片25cを中蓋7に圧接させて生ずる反発力で第1係止部材25は係止孔24との係合方向へ付勢される。第1係止部材25は,その爪部25aを係止孔24に係合すると,中蓋7を閉じ位置Aで拘束し,爪部25aを係止孔24から離脱することにより,中蓋7の開放を可能にする。
【0024】
上記係止孔24が開口するボックス本体6の上面28(図7参照)は前下がりの斜面に形成され,中蓋7を閉じるときには,第1係止部材25の爪部25aがこの斜面28により係止孔24まで誘導され,第1弾性片25cの付勢力で自動的に係止孔24に係合するようになっている。
【0025】
操作部材26は,ピボットピン27の軸方向で第1係止部材25を挟むように並ぶ左右一対の腕部26a,26aと,これら腕部26a,26aの一端相互を一体に連結して中蓋7の上方まで延びる第1ノブ26bと,両腕部26a,26aの他端相互を一体に連結して,中蓋7の後端面と前記受圧片25bとの間に配置される押圧部26cとからなっていて,第1ノブ26bを前方へ押圧すると,押圧部26cが受圧片25bを押圧して,第1係止部材25を,爪部25aの係止孔24からの離脱方向へ揺動することができる。
【0026】
ボックス本体6の前端壁8fには,中蓋7が閉じ位置Aに来たとき,その前端で圧縮される第1クッションゴム29(図4参照)が取り付けられる。したがって,第1係止手段13の作動状態,即ち第1係止部材25の爪部25aが係止孔24に係合した状態では,第1クッションゴム29は圧縮状態に保持されることになり,その反発力で爪部25a及び係止孔24間のガタつきが防止される。
【0027】
上蓋8は,上方に凸状に湾曲する天井壁8tと,この天井壁8tの左右側端からそれぞれ下方に突出する左右の側壁8s,8sと,天井壁8tの前端から下方に突出する前端壁8fとから構成され,その左右両側壁8s,8sの内側面には,前記レール溝22,22に摺動自在に嵌合して前記第2スライドレール手段12を構成するスライダ23,23が固設され,スライダ23,23のレール溝22,22に対する摺動により,上蓋8は,上段室10を全閉にする閉じ位置C(図2,図4参照)と,上段室10を全開にする開き位置D(図11,図12参照)との間を前後水平移動することができる。その閉じ位置Cは,スライダ23,23の後端がレール溝22,22の後端の閉塞端壁22aに当接することにより規定され,またその開き位置Dは,中蓋の前端部上面に突設された第2ストッパ爪31に,上蓋8の下面に形成された第2ストッパ壁32が当接することにより規定される(図5,図13参照)。第2ストッパ爪31は,その上面が前方に向かって下る斜面に形成されと共に,その周囲に切り込み33が施され,第2ストッパ爪31が上下方向の弾性を持つようになっている。したがって,上蓋8を中蓋7に取り付けるべく,スライダ23,23をレール溝22,22に前方から嵌合すると,第2ストッパ壁32が第2ストッパ爪31の斜面を押し下げて,その上方を通過し,その通過後,第2ストッパ爪31は自己の弾性力で上方の突出位置に復帰し,第2ストッパ壁32の後退を阻止することができる。
【0028】
図5,図9及び図10において,前記第2係止手段14は中蓋7及び上蓋8の両後端部間に,前記第1係止手段13と左右に隣接して構成される。即ち,中蓋7の後端面には係止凹部35が設けられ,これと協働する爪部36aを有する合成樹脂製の第2係止部材36がピボットピン37を介して上蓋8の前端部に揺動自在に取り付けられる。この第2係止部材36には,爪部36aの他に,第2ノブ36b及び弾性片36cが一体に成形されており,その弾性片36cを上蓋8に圧接させて生ずる反発力で第2係止部材36は,爪部36aの係止凹部35との係合方向へ付勢される。第2係止部材36は,その爪部36aを係止凹部35に係合すると,上蓋8を閉じ位置Cに拘束し,爪部36aを係止凹部35から離脱することにより,上蓋8の開放を可能にする。第2ノブ36bを前方へ押圧すると,第2係止部材36を,爪部36aの係止凹部35からの離脱方向へ揺動することができる。
【0029】
図9に示すように,中蓋7には,上記係止凹部35の入口から前方へ向かって下る誘導斜面38が形成され,上蓋8を閉じるときには,第2係止部材36の爪部36aがこの誘導斜面38により係止凹部35まで誘導され,弾性片36cの付勢力で自動的に係止凹部35に係合するようになっている。
【0030】
図3,図5,図7及び図9に示すように,前記第1及び第2ノブ26b,36bは左右に隣接して配置され,これらノブ26b,36bを前方から覆うように第3ノブ39が上蓋8の後端部に一体に形成される。
【0031】
図4に示すように,中蓋7の後端には,上蓋8が閉じ位置Cに来たとき,その前端壁8fで圧縮される第2クッションゴム30が取り付けられる。したがって,第2係止手段14の作動状態,即ち第2係止部材36の爪部36aが係止凹部35に係合した状態では,第2クッションゴム30は圧縮状態に保持されることになり,その反発力により爪部36a及び係止凹部35間のガタつきが防止される。
【0032】
図5,図14及び図16に示すように,ボックス本体6及び上蓋8には,中蓋7の開き位置Bまで移動した状態では,上蓋8の開きを規制する上蓋開放規制手段40が設けられる。この上蓋開放規制手段40は,ボックス本体6の前端に一体に成形されて上方に起立する左右一対のストッパ爪41,41と,これらストッパ爪41,41の前面に対向するよう上蓋8の左右側壁8s,8sに形成されたストッパ面42,42とで構成され,ストッパ面42,42がストッパ爪41,41に当接することにより,中蓋7の全開状態での上蓋8の開きが規制され,中蓋7と他物との干渉が回避される。
【0033】
再び図4において,前記センタコンソール2の垂直部2aには,上蓋8及び中蓋7の前端が挿入される開口部43が設けられ,前方へ開放される上蓋8及び中蓋7を該垂直部2a内に受け入れるようになっている。
【0034】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0035】
図1〜図4は,上蓋8及び中蓋7の閉鎖状態を示し,このとき中蓋7は第1係止部材25の爪部25aとボックス本体6の係止孔24との係合によりボックス本体6に係止され,上蓋8は第2係止部材36の爪部36aと中蓋7の係止凹部35との係合により中蓋7に係止され,同時に第1及び第2クッションゴム29,30の上蓋8及び中蓋7に対する開き方向の反発作用により,両蓋7,8の振動が抑制される。
【0036】
この状態から操作部材26の第1ノブ26bを指先で前方へ押圧すると,押圧部26cが第1係止部材25の受圧片25bを押動することで,爪部25aが係止孔24から離脱し,同時に第1ノブ26bが上蓋8の第3ノブ39に当接して,前方への押圧力が上蓋8に伝わり,その上蓋8は第2係止手段14により上蓋8と連結されているので,両蓋7,8が一体となって第1スライダレール手段11に誘導されながら,即ち中蓋7のスライダ18,18をボックス本体6のレール溝17a,17aに滑らせながら前方へ直線移動し,図14及び図15に示すように下段室9を一挙に開放することができる。そして,この下段室9では,カップホルダ16,16に飲み物のカップや缶44を保持させることができる。
【0037】
下段室9を閉じるには,上蓋8の第3ノブ39に指を掛けて後方に引き寄せる。すると,上蓋8が中蓋7を引き連れて第1スライダレール手段11に誘導されながら後方へ移動するので,下段室9を閉じることができ,中蓋7が閉じ位置Aに到達すると,第1係止部材25の爪部25aが係止孔24に自動的に係合する。
【0038】
次に,上蓋8及び中蓋7の閉鎖状態から第2ノブ36bを前方へ押圧すると,第2係止部材36の爪部36aが係止凹部35から離脱し,同時に第1ノブ26bが上蓋8の第3ノブ39に当接して,前方への押圧力が上蓋8に伝わるので,上蓋8は,中蓋7を閉じ位置Aに残して,第2スライドレール手段12に誘導されながら,即ち上蓋8のスライダ23,23を中蓋7のレール溝22,22に滑らせながら前方へ直線移動し,上段室10を開放することができ,この下段室9での小物の出し入れを可能にする。
【0039】
上段室10を閉じるには,この場合も上蓋8の第3ノブ39を後方に引き寄せるもので,上蓋8は2スライドレール手段12に誘導されながら後方へ移動するので,上段室10を閉じることができ,上蓋8が閉じ位置Cに到達すると,第2係止部材36の爪部36aが係止凹部35に自動的に係合する。
【0040】
このように下段室9及び上段室10の開閉時,中蓋7及び上蓋8を直線移動させるものであり,それらの移動に要するスペースは極めて小さいので,開放した中蓋7及び上蓋8をセンタコンソール2の狭小な垂直部2a内に収めることが可能となり,したがって中蓋7及び上蓋8を開放状態に置いても周囲の邪魔になることはない。
【0041】
また第1係止手段13の解除用の第1ノブ26bと,第2係止手段14の解除用の第2ノブ36bとは個別操作可能に隣接配置されるので,中蓋7及び上蓋8の開閉操作を集中して容易に行うことができるのみならず,第1ノブ26bを操作することにより,上蓋8を閉じたまゝで中蓋7を一挙に開くことができる。
【0042】
さらに中蓋7及び上蓋8の何れを閉じるときでも,上蓋8の第3ノブ39を手前に引き寄せればよいから,それらの閉じ操作は極めて容易である。
【0043】
さらにまたボックス本体6には,下段室9に臨むカップホルダ16,16が設けられるので,ボックス本体6の下方スペースを利用して充分に深いカップホルダ16,16の設置が可能となる。
【0044】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,中蓋7及び上蓋8を,上記実施例とは反対に後方へ移動することにより,下段室9及び上段室10を開くようにすることもできる。また下段室9を単なる小物入れに形成することもできる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,2段式コンソールボックスは,ボックス本体と,このボックス本体との間に下段室を画成すると共に,それを開閉する中蓋と,ボックス本体及び中蓋間に設けられ,中蓋の閉じ位置及び開き位置間での摺動を可能にする第1スライドレール手段と,中蓋との間に上段室を画成すると共に,それを開閉する上蓋と,中蓋及び上蓋間に設けられ,中蓋と同一の開閉方向に沿って上蓋の閉じ位置及び開き位置間での摺動を可能にする第2スライドレール手段と,中蓋をその閉じ位置でボックス本体に係止する第1係止手段と,上蓋をその閉じ位置で中蓋に係止する第2係止手段とを備えるので,中蓋及び上蓋の直線移動により下段室及び上段室の開閉を行うことができ,それらの移動に要するスペースは極めて小く,中蓋及び上蓋は開放状態でも周囲の邪魔物とはならず,その適用範囲は広い。
【0046】
また第1係止手段の解除用の第1ノブと,第2係止手段の解除用の第2ノブとを個別操作可能に隣接配置したので,中蓋及び上蓋の開閉操作を集中して容易に行うことができるのみならず,第1ノブを操作することにより,上蓋を閉じたまゝで中蓋を一挙に開くことができる。
【0047】
さらに本発明の第2の特徴によれば,第1及び第2ノブをそれぞれ第1及び第2係止手段の解除方向へ操作したとき,これら第1及び第2ノブが当接する第3ノブを上蓋に形成したので,共通の第3ノブを閉じ方向に操作することにより,中蓋及び上蓋の何れをも閉じることができ,それらの閉じ操作は極めて容易である。
【0048】
さらにまた本発明の第3の特徴によれば,ボックス本体には,下段室に臨むカップホルダを設けたので,ボックス本体の下方スペースを利用して充分に深いカップホルダの設置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2段式コンソールボックスを備える自動車のコックピットの斜視図。
【図2】上記2段式コンソールボックスの平面図(図1の2矢視図)で上蓋及び中蓋の閉鎖状態で示す。
【図3】図2の3矢視図。
【図4】図2の4−4線断面図。
【図5】上記2段式コンソールボックスの分解斜視図。
【図6】図2の6−6線断面図。
【図7】図2の7−7線断面図。
【図8】図7中の第1係止部材及び操作部材の斜視図。
【図9】図2の9−9線断面図。
【図10】図9中の第2係止部材の斜視図。
【図11】上蓋のみ開放した状態を示す図1との対応図。
【図12】図11の12−12線断面図。
【図13】図11の13−13線断面図。
【図14】中蓋の開放状態を示す図1との対応図。
【図15】図14の15−15線断面図。
【図16】図14の16−6線断面図。
【符号の説明】
A・・・・・中蓋の全閉位置
B・・・・・中蓋の全開位置
C・・・・・上蓋の全閉位置
D・・・・・上蓋の全開位置
5・・・・・コンソールボックス
6・・・・・ボックス本体
7・・・・・中蓋
8・・・・・上蓋
9・・・・・下段室
10・・・・上段室
11・・・・第1スライドレール手段
12・・・・第2スライドレール手段
13・・・・第1係止手段
14・・・・第2係止手段
16・・・・カップホルダ
26b・・・第1ノブ
36b・・・第2ノブ
39・・・・第3ノブ
Claims (3)
- ボックス本体(6)と,このボックス本体(6)との間に下段室(9)を画成すると共に,それを開閉する中蓋(7)と,ボックス本体(6)及び中蓋(7)間に設けられ,中蓋(7)の閉じ位置(A)及び開き位置(B)間での摺動を可能にする第1スライドレール手段(11)と,中蓋(7)との間に上段室(10)を画成すると共に,それを開閉する上蓋(8)と,中蓋(7)及び上蓋(8)間に設けられ,中蓋(7)と同一の開閉方向に沿って上蓋(8)の閉じ位置(C)及び開き位置(D)間での摺動を可能にする第2スライドレール手段(12)と,中蓋(7)をその閉じ位置(A)でボックス本体(6)に係止する第1係止手段(13)と,上蓋(8)をその閉じ位置(C)で中蓋(7)に係止する第2係止手段(14)とを備え,
第1係止手段(13)の解除用の第1ノブ(26b)と,第2係止手段(14)の解除用の第2ノブ(36b)とを個別操作可能に隣接配置したことを特徴とする,2段式コンソールボックス。 - 請求項1記載の2段式コンソールボックスにおいて,
第1及び第2ノブ(26b,36b)をそれぞれ第1及び第2係止手段(13,14)の解除方向へ操作したとき,これら第1及び第2ノブ(26b,36b)が当接する第3ノブ(39)を上蓋(8)に形成したことを特徴とする,2段式コンソールボックス。 - 請求項1又は2に記載の2段式コンソールボックスにおいて,
ボックス本体(6)には,下段室(9)に臨むカップホルダ(16)を設けたことを特徴とする,2段式コンソールボックス。
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