JP3685948B2 - 戸袋構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動式開閉体を収納するための戸袋の構造に係り、例えば、上吊り式引戸や、上下レールに案内されて移動する一般的な引戸、上吊り式等の可動型間仕切りパネル等のための戸袋に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
特開平10−46923号には、上吊り式引戸の戸袋が示されている。この戸袋の外面は外面形成部材となっている面材の配置によって形成され、この面材の外面に壁材が取り付けられ、戸袋は壁材による壁の内部に配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上吊り式引戸のための戸袋の設置場所の一例は、建物内の例えば廊下と部屋との境界部である。この境界部には、建物構成部である室内柱や部屋間の間仕切り壁等が設けられることがある。このような建物構成部が戸袋に近接して存在しているときには、工場から戸袋施工現場に資材を搬送して戸袋を組み立てる際、戸袋の外面を形成する面材を戸袋の枠部材等にビスなどで撓み等が発生しないようにより確実に取り付けることは難しくなる。
【0004】
特に、特開平10−46923号のように戸袋が壁内に配置されるものとなっており、このため、面材の外面に壁材を取り付けなければならないときには、面材を撓み等が発生しない大きな強度で取り付けることが求められることになり、このような要望に応えられる戸袋の構造が必要になる。
【0005】
本発明の目的は、戸袋に近接して建物構成部があっても、戸袋の外面形成部材を撓み等が発生しないように確実に取り付けることが可能になる戸袋構造を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る戸袋構造は、移動式開閉体を収納する戸袋の外面の少なくとも一部に外面形成部材が配置され、この外面形成部材で戸袋の外面が形成されている戸袋構造において、戸袋に近接して建物構成部が設けられ、この建物構成部に、この建物構成部に近い位置に配置されている外面形成部材の少なくとも一部が取り付けられていることを特徴とするものである。
【0007】
この戸袋構造によると、建物構成部に外面形成部材の少なくとも一部が取り付けられるため、戸袋と建物構成部とが近接していても、建物構成部を利用して外面形成部材の取り付けが可能になり、その取り付けを例えば撓み等が発生しないように確実に行えるようになる。
【0008】
ここで、戸袋のそれぞれの片側外面について外面形成部材は1個でもよく、複数でもよい。また、これらの1個又は2個の外面形成部材が戸袋の片側全面を形成してもよく、片側外面の一部を形成し、残りの部分に外面形成部材が配置されていなくてもよい。
【0009】
また、戸袋の両方の外面に外面形成部材を配置せず、一方の外面だけに外面形成部材を配置し、他方の外面から戸袋に収納された移動式開閉体を視認できる戸袋構造になっていてもよい。
【0010】
さらに、複数の外面形成部材を並設して戸袋の外面を形成する場合には、その並設方向は左右方向でもよく、上下方向でもよく、これら両方を併用したものでもよい。
【0011】
また、本発明に係る戸袋構造は、戸袋を壁の内部に配置しない場合にも適用でき、壁の内部に配置する場合にも適用できる。
【0012】
戸袋を壁の内部に配置する場合には、外面形成部材の外面に壁を形成する壁材を取り付けもよく、取り付けなくてもよい。外面形成部材の外面に壁材を取り付ける場合には、外面形成部材の取付強度を大きくすることが必要になる。建物構成部を利用して外面形成部材の取り付けを行う本発明は、このような場合に特にその効果を発揮する。
【0013】
戸袋に建物構成部が極めて近接し、このため、建物構成部と対面する戸袋の外面に外面形成部材を配置できない場合には、外面形成部材をこの外面からずれた位置に配置し、この外面形成部材の少なくとも一部を建物構成部に取り付けてもよい。この場合には、戸袋及び建物構成部を壁材で覆い、これら全部を壁の内部に収納する構造としてもよく、建物構成部とこの建物構成部側の戸袋の片面に配置された外面形成部材とを壁材で覆い、反対側の戸袋の片面に外面形成部材だけを配置する構造としてもよい。
【0014】
以上において、外面形成部材の少なくとも一部を取り付ける建物構成部は室内柱や壁等の建物躯体でもよく、建物躯体に戸袋施工前に結合配置されるパネルなどによる間仕切り壁等の非建物躯体でもよい。
【0015】
また、建物構成部に外面形成部材を取り付けるための構造はブラケット等を使用しない直接的なものでもよく、ブラケット等の連結部材を使用した間接的なものでもよい。間接的な取付構造とする場合には、外面形成部材を連結部材にビス、溶接等による固着手段で結合してもよく、挟着部材等を使用した挟み込み方式で結合してもよく、これらを併用してもよく、任意なものを採用できる。
【0016】
また、外面形成部材は建物構成部だけに取り付けてもよく、可能であれば建物構成部と戸袋構成部材の両方に取り付けてもよい。戸袋構成部材にも外面形成部材を取り付ける場合には、その取り付け構造はビス、リベット、溶接等による固着手段を使用したものでもよく、挟着部材等を使用した挟み込み方式のものでもよく、これらを併用したものでもよく、任意である。
【0017】
また、外面形成部材は補強部のない平面的部材でもよく、折り曲げや補強部材の固着による補強部が設けられた部材でもよい。
【0018】
また、建物構成部には、戸袋の外面形成部材だけではなく、例えば、戸袋の上枠、下枠、竪枠等の戸袋外枠部材を直接又はブラケット等により間接的に取り付け、これらの大きな取付強度を確保するようにしてもよい。
【0019】
さらに、本発明は、上吊り式引戸や、上下レールに案内されて移動する一般的な引戸、上吊り式等の可動型間仕切りパネル等を収納するための戸袋に適用でき、戸袋に収納される移動式開閉体は任意である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る戸袋構造が適用された上吊り式引戸装置を含む建物の平断面図で、図2はその引戸装置の正面図である。
【0021】
図1において、建物内の廊下Aと部屋Bとの境界部である壁Cに上吊り式引戸装置1が設置されており、この引戸装置1の戸袋2に近接して建物躯体であって建物構成部である室内柱3が設けられている。図2に示すとおり、引戸装置1は、左右動することにより出入口用の開口部4を開閉する移動式開閉体である引戸5を有し、引戸5は、開口部4の上縁を形成している上枠6の内部のレールから吊り下げられた上吊り式である。開口部4における引戸移動方向に対して直角をなす戸先側の縁部は戸先側竪枠7で形成され、開口部4における引戸移動方向に対して直角をなす戸尻側の縁部は竪額縁8で形成され、開口部4における下縁は床9で形成されている。戸先側竪枠7に引戸5の戸先が当接することにより、引戸5は閉じ側の移動限に達する。
【0022】
竪額縁8の後側は前記壁Cになっており、この壁Cの内部に、後退して開口部4を開けたときの引戸5を収納するための戸袋2が配置されている。戸袋2の後端は上下方向を長さ方向とする戸尻側竪枠10で形成され、上枠6は戸先側竪枠7から戸尻側竪枠10までの長さを有している。戸袋2の下端は下枠11で形成され、この下枠11は竪額縁8から戸尻側竪枠10までの長さを有する。
【0023】
図2のIII−III線断面図である図3及び上枠6の内部構造の正面図である図4には、上枠6の内部に配置されている引戸移動機構が示されている。図3で示すとおり、上枠6の閉鎖面部6Aの内面には補強部材12が取り付けられ、この補強部材12は、図4で示すように、引戸5の移動方向に複数設けられている。これらの補強部材12には上枠6とほぼ同じ長さのレール13が結合され、このレール13は図3のように縦断面L字状であり、水平部13Aの先端に引戸5の移動を案内するガイド部13Bが設けられている。図4で示すとおり、上枠6内に挿入されている引戸5の上部にはローラ14がローラ保持部材15に取り付けられて回転自在に支持され、複数個あるローラ14がレール13のガイド部13Bに係合されている。これにより引戸5はレール13に吊り下げ支持されているとともに、レール13に沿って移動自在になっている。
【0024】
また、図2で示す床9にはガイドローラ16が配置され、図3で示すとおり、このガイドローラ18は引戸5の下向きに開口した下フレーム5A内に挿入され、開口部4を開閉する引戸5の移動は、引戸5の下端がガイドローラ16で案内されながら行われる。
【0025】
図4で示す複数のローラ保持部材15のうち、最後部のローラ保持部材15にはゴム等による緩衝部材17が後ろ向きに取り付けられ、この緩衝部材17が引戸5の後退によりレール13に結合されているストップ部材18に当接することにより引戸5は後退限に達する。また、レール13の先端に連結された連結部材19にはピン20が垂下固定され、このピン20にはワイヤー21の一端が結合され、ワイヤー21の他端は、複数個のローラ保持部材15のうちの最前部のローラ保持部材15に連結されているブラケット22内の図示されていない渦巻きばね機構に結合されている。
【0026】
このため、図2で示す把持部5Bを握った手で引戸5を後退させると、ワイヤー21が渦巻きばね機構から繰り出されるとともに、ワイヤー21からの引っ張り力で渦巻きばね機構の渦巻きばねが蓄圧され、把持部5Bから手を離すと、この渦巻きばねの蓄圧力により引戸5が自動的に前進し、開口部4を閉じるようになっている。このため、本実施形態に係る上吊り式引戸装置1は、半自動式(自閉式)である。
【0027】
また、図4で示すように上枠6内のレール13にはブラケット23でエアシリンダ24が後ろ向きに取り付けられ、このエアシリンダ24のピストンロッド25の先端部は、最後部のローラ保持部材15に設けられているキャッチ部材26で把持されている。このため、引戸3の往復動によりピストンロッド25はエアシリンダ24に対して伸縮動し、エアシリンダ24には、引戸3が後退したとき、すなわちピストンロッド25が伸び作動したときに多量の空気をエアシリンダ26内部に吸引し、引戸5が前進したときはこの空気を絞りながら排出するバルブが設けられているため、上記渦巻きばねの蓄圧力により開口部4を閉じるときの引戸5の前進は、エアシリンダ24のダンパー作用で低速で行われるようになっている。
【0028】
上枠6の内部に配置されている以上の機構、構造を点検できるように、上枠6には図3で示す点検口27が設けられ、図2で示した開口部4の真上に設けられているこの点検口27は、通常時、点検カバー28で塞がれている。図3に示すとおり、上枠6には斜め上向きの傾斜突片6Bが設けられ、点検カバー28の上辺にはこの傾斜突片6Bに係止する係止部28Aが形成されている。係止部28Aを傾斜突片6Bに係止し、図2で示した戸先側竪枠5と竪額縁8のそれぞれに設けられている図示しないブラケットのねじ孔に点検カバー28を挿通させたローレットねじ29をねじ込むことにより、点検カバー30は上枠6に点検口27を塞いで取り付けられる。また、ローレットねじ29の取り外しを行い、係止部28Aを傾斜突片6Bから外すことにより、点検カバー28を上枠6から取り除いて点検口27を開放でき、これにより、上枠4の内部に配置されている上記機構、構造の点検が可能になる。
【0029】
図5は図2のV−V線断面図であり、図6は図5の要部拡大図である。これらは前記戸袋2の構造を示す平断面図である。また、図7は図6のVII−VII線断面図で、戸袋2の縦断面図である。
【0030】
図5及び図6に示すように、戸袋2の前記廊下A側の外面には2枚の面材30,31が配置され、これにより戸袋2の廊下A側の外面が形成されているため、面材30,31は戸袋2の外面形成部材となっている。面材30,31は左右方向に並設され、開口部4側の面材30における開口部4側の端部には挟着部材32が上下方向に複数個取り付けられ、これらの挟着部材32と面材30との間の隙間には、廊下A側の竪額縁8の後方延出部8Aが挟み込まれている。また、戸尻側竪枠10側の面材31における戸尻側竪枠10側の端部にも挟着部材32が上下方向に複数個取り付けられ、これらの挟着部材32と面材31との間の隙間には、戸尻側竪枠10から前方へ延びるブラケット33が挟み込まれている。
【0031】
また、図7に示すとおり、これらの面材30,31の上部は上枠7に取り付けられたブラケット34にビス35で結合され、下部はチャンネル材からなる下枠11の立上部11Aにビス36で結合されている。そして、図6に示すように、面材30,31の互いに向かい合う端部は折曲端部30A,31Aとなっており、これらの折曲端部30A,31Aは重ねられ、ビス37で結合されている。
【0032】
また、これらの面材30,31の外面には前記壁Cを形成するボードによる壁材38がステープルやビス等の止め具で取り付けられ、その表面には壁仕上げ材である壁クロスが貼られており、面材30,31は、この部分の壁Cを形成するための壁材38の下地材となっている。
【0033】
一方、図5及び図6に示すとおり、戸袋2の前記部屋B側の外面近くには、この外面のほぼ半分を覆うように前記室内柱3が設けられている。言い換えると、本実施形態に係る上吊り式引戸装置1が設けられる壁Cは室内柱3の近くに設置されており、この引戸装置1の戸袋2は、戸袋2のほぼ半分と室内柱3とが対面する位置に配置されている。
【0034】
戸袋2の室内柱3と対面しない外面には、外面形成部材である面材40が配置され、この面材40により戸袋2のこの部分の外面が形成されている。面材40の開口部4側の端部には挟着部材32が上下方向に複数個取り付けられ、これらの挟着部材32と面材40との間の隙間には、部屋B側の竪額縁8の後方延出部8Aが挟み込まれている。また、面材40の戸尻側竪枠10側の端部にも挟着部材32が上下方向に複数個取り付けられ、これらの挟着部材32と面材40との間の隙間には、上下方向の長さを有するアングル材からなるブラケット41の第1片部41Aが挟み込まれている。このブラケット41の第2片部41Bは室内柱3にアンカー部材42で結合されている。
【0035】
図7に示すように、面材40の上部は上枠6に取り付けられたブラケット43にビス44で結合され、下部は下枠11の立上部11Bにビス45で結合されている。
【0036】
図5及び図6に示すとおり、面材40の外面には壁Cを形成する壁材46がステープルやビス等による止め具で取り付けられ、この壁材46の端部に直角に接続されて壁材47が配置されている。さらに、図1に示すとおり、壁材47に室内柱3を囲むように壁材48,49が順次接続配置されている。このため、壁Cは戸袋2の部分で室内柱3のために膨らんだ形状となっており、戸袋2は、壁Cのこの膨らんだ部分の内部に配置されている。
【0037】
戸袋2の配置部分を除く壁Cは、図1、図3等で示す他の壁材50の配置により形成され、これらの壁材50は下地フレーム51に取り付けられている。また、壁材47〜49は室内柱3の周囲を囲むように設置された下地フレーム52に取り付けられ、面材40の外面に取り付けられた壁材46、壁材47〜50、壁材50の表面には、前記壁材38と同様に壁クロスが貼られている。
【0038】
建物内の所定位置に壁C及び上吊り式引戸装置1を設置する場合には、先ず、下地フレーム51の設置作業を行い、次いで、上吊り式引戸装置1の上枠6、戸先側竪枠7、戸尻側竪枠10を下地フレーム51に取り付ける作業、下枠11を床9に設置する作業、上枠6と下枠11に竪額縁8を結合する作業を行う。そして、廊下A側の面材30,31を左右方向に移動させてこれらの面材30,31を挟着部材32で廊下A側の竪額縁8の後方延出部8A、戸尻側竪枠10のブラケット32に取り付ける作業、面材30,31の上下部をブラケット34、下枠11にビス35,36で結合する作業、面材30,31の折曲部30A,31A同士をビスで37で結合する作業を行う。
【0039】
また、部屋B側の面材40における開口部4側の端部を、面材40を図5及び図6中左移動させることにより、挟着部材32で部屋B側の竪額縁8の後方延出部8Aに取り付ける作業、アングル材からなるブラケット41の第2片部41Bをアンカー部材42で室内柱3に取り付ける作業、このブラケット41の第1片部41Aに面材40の戸尻側竪枠10側の端部を、面材40を図5及び図6中右移動させることにより、挟着部材32で取り付ける作業、面材40の上下部をブラケット43、下枠11にビス44,45で結合する作業を行う。
【0040】
さらに、室内柱3の周囲に下地フレーム52を設置する作業を行い、この後、面材30,31の外面に壁材38を取り付ける作業、面材40の外面に壁材46を取り付ける作業、下地フレーム52に壁材47〜49を取り付ける作業、下地フレーム51に壁材50を取り付ける作業を行い、全部の壁材38,46〜49,50の表面に壁クロスを貼る作業を行う。
【0041】
以上の本実施形態によると、室内柱3の近くに配置されている面材40における戸尻側竪枠10側の端部は、ブラケット41を介して室内柱3に取り付けられており、挟着部材32で部屋B側の竪額縁8の後方延出部8Aに取り付けられている開口部4側の端部、ブラケット43、下枠11にビス44,45で結合されている上下部と併せ、面材40の四周辺は固定されることになるため、面材40の取付強度を撓みが発生しない大きなものにできる。
【0042】
すなわち、図5及び図6に示すように、室内柱3に近接する位置に戸袋2が設けられ、このため、室内柱3と直接対面する戸袋2の外面位置に、面材40と左右方向に隣接する面材を配置できない場合には、廊下A側の面材30,31のように左右方向に隣接する面材の端部同士を結合して面材に撓みが生じない程の面材取付強度を確保することは難しくなるが、本実施形態によると、面材40における面材を配置できない側の端部をブラケット41を介して室内柱3に結合できるため、面材40の取り付けをこの端部で撓みが発生しないようにより確実なものにでき、その取付強度を充分に大きくできる。
【0043】
特に、本実施形態では、面材40の外面には壁材46が取り付けられ、この壁材46は他の壁材38、47〜49,50と共に戸袋2を内部に収納するための壁Cの構成材となっているため、壁材46を下地材としての面材40に大きな強度で取り付けることが必要になり、このためにも、面材40に撓みが発生しないように面材40を戸袋2に大きな強度で取り付けなければならないが、本実施形態によると、ブラケット41を介して面材40を室内柱3に結合することにより、面材40を撓みが発生しない充分な強度で取り付けることができるようになる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によると、戸袋に近接して建物構成部があっても、戸袋の外面形成部材を撓み等が発生しないように確実に取り付けることが可能になるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る上吊り式引戸装置の戸袋構造が適用された壁を示す平断面図である。
【図2】図1の上吊り式引戸装置の正面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2の上吊り式引戸装置の上枠内に配置された引戸の移動機構を示す正面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】図5の戸袋部分を示す要部拡大図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【符号の説明】
1 上吊り式引戸装置
2 戸袋
3 建物構成部である室内柱
5 移動式開閉体である上吊り式引戸
6 上枠
7,10 竪枠
8 竪額縁
11 下枠
30,31,40 外面形成部材である面材
38,46〜50 壁材
A 廊下
B 部屋
C 壁
Claims (3)
- 移動式開閉体を収納する戸袋の外面の少なくとも一部に外面形成部材が配置され、この外面形成部材で前記戸袋の外面が形成されている戸袋構造において、前記戸袋と対面しかつ近接して建物構成部が設けられ、この建物構成部に、この建物構成部と対面する前記戸袋の外面の部分には配置されておらず、前記戸袋の前記建物構成部と対面しない外面の部分に配置されている前記外面形成部材の少なくとも一部が取り付けられていることを特徴とする戸袋構造。
- 請求項1に記載の戸袋構造において、前記戸袋は、前記外面形成部材の外面に取り付けられた壁材による壁の内部に配置されていることを特徴する戸袋構造。
- 請求項1又は2に記載の戸袋構造において、前記移動式開閉体は上吊り式引戸であることを特徴とする戸袋構造。
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