JP3685391B6 - パワードライブ機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力を変換出力するスイッチング素子からなるインバータ、サーボアンプなどのパワードライブ機器に関し、特にスイッチング素子から発生して入力電源に伝導するノイズを抑制するために挿入されるフィルタを実装可能とするパワードライブ機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来のフィルタ別置型のパワードライブ機器を示す分解斜視図である。
図7において、パワードライブ機器は、ケース1と、このケース1内に収納され、電力を変換出力するスイッチング素子を含むパワーモジュールや入力端子台3などが実装された主回路基板2と、ケース1の下部に配設され、主回路基板2に実装されたスイッチング素子などの発熱部品で発生する熱を外部に放熱する放熱板4とから構成されている。フィルタユニット6は、チョークコイルやコンデンサによって構成されたフィルタ回路を内部に備え、取付ネジ5により放熱板4の下部に締着固定されている。そして、中継配線12のフィルタ側端子12aがフィルタ出力端子台8に接続され、ドライブ側端子12bが入力端子台3に接続されて、パワードライブ機器とフィルタユニット6とが中継配線12を介して接続される。また、電源配線10がフィルタ入力端子台7に接続されて、フィルタユニット6と電源(図示せず)とが電源配線10を介して接続される。
このように、フィルタユニット6と一体となったパワードライブ機器は、据付ネジ9の締着により据付場所に据え付けられる。
【0003】
この従来のフィルタ別置型のパワードライブ機器においては、図8に示されるように、フィルタユニット6が電源11と入力端子台3との間に挿入され、主回路基板2に実装されたパワーモジュール18を構成するスイッチング素子から電源11へのノイズの伝播が阻止される。
【0004】
しかしながら、この従来のフィルタ別置型のパワードライブ機器では、電源11とフィルタ入力端子台7との間を電源配線10で接続し、さらにフィルタ出力端子台8と入力端子台3との間を中継配線12で接続しなければならず、配線作業性が悪くなるとともに、中継配線12を別途用意する必要があった。また、フィルタユニット6を別置しているので、パワードライブ機器の外部にフィルタユニット6の設置スペースが必要となり、機器の小型化が図れなかった。さらに、パワードライブ機器単体で使用する用途においては、電源配線10を入力端子台3に接続し、パワードライブ機器とフィルタユニット6とを併用する用途においては、電源配線10をフィルタ入力端子台7に接続し、かつ、中継配線12をフィルタ出力端子台8および入力端子台3に接続しなければならなかった。即ち、用途に応じて配線を変更しなければならなかった。この時、電源配線10の入力端子台3への接続方向と、電源配線10のフィルタ入力端子台7への接続方向とが異なるので、用途に応じてパワードライブ機器の向きを変更しなければならなかった。
【0005】
このようなフィルタ別置型のパワードライブ機器の不具合を解消する一つとして、従来、フィルタ内蔵型のパワードライブ機器があった。
このフィルタ内蔵型のパワードライブ機器は、図9に示されるように、チョークコイル14やコンデンサ15などからなるフィルタ回路13が主回路基板2に実装されている。そして、この主回路基板2がケース1内に収納され、図7に示されるフィルタユニット6を省略するものである。
この従来のフィルタ内蔵型のパワードライブ機器においては、図10に示されるように、フィルタ回路13が入力端子台3とパワーモジュール18との間に挿入され、パワーモジュール18を構成するスイッチング素子から電源11へのノイズの伝播が阻止される。
【0006】
しかしながら、従来のフィルタ内蔵型のパワードライブ機器においては、フィルタの要、不要に拘わらず、フィルタ回路13を常に実装しなければならない。欧州では、規制上ノイズ抑制の需要が多いが、その他の地域では、フィルタを実装しない場合もある。従って、フィルタを必要としない場合でも、余分なフィルタ回路13がパワードライブ機器に実装されてしまっており、パワードライブ機器の不要なコストアップをもたらしていた。
【0007】
また、パワードライブ機器の入力端子台に特殊な構造を採用することによってフィルタユニットをパワードライブ機器に装着させる従来例が、例えば特開平8−308250号公報に提案されている。
【0008】
図11は例えば特開平8−308250号公報に記載された特殊な構造の入力端子台を有するパワードライブ機器を示す斜視図、図12は図11に示されたパワードライブ機器にフィルタユニットを装着した状態を示す断面図である。
【0009】
この従来のパワードライブ機器301にはその底面に放熱フィン311が設置され、フィルタユニット303aの底面にも放熱フィン311aが設置されている。パワードライブ機器301の入力端子台302は、電源側に接続されるR,SおよびT端子、外部機器に接続されるU,VおよびW端子、ならびに双方の側に接続されるG(接地)端子を有している。この入力端子台302の各端子は、導電性材料からなる一対の板バネ315、316がそれぞれの一端側を上下に互いに相対するように絶縁体313に支持され、ネジ314が板バネ315を板バネ316に押圧するように絶縁体313に螺着されて構成されている。そして、一対の板バネ315、316が雌端子305を構成している。また、板バネ316の他端がパワードライブ機器301の基板317の配線パターン317Aに接続されている。
【0010】
また、フィルタユニット303aは雌端子305a、雄端子304a、基板325aおよびコモンモードリアクトル310aを備え、雌端子305aは基板325aの一方に形成され、雄端子304aは基板325aの他方に形成されている。雌端子305aは、2枚の導電性接触片322a、322b並びに接触片322a、322bを固定する絶縁物321aから構成されている。
【0011】
そして、電源配線10がネジ314により板バネ315に押圧されて電気的に接続される。そして、雄端子304aが板バネ315、316間に圧入されていない状態では、板バネ315、316がネジ314の締着力により接触している。そこで、電源から供給される電流は、板バネ315、316および配線パターン317Aを経てパワードライブ機器301の内部に供給される。
ついで、雄端子304aが板バネ315、316間に圧入されて、フィルタユニット303aがパワードライブ機器301に装着される。そこで、電源から供給される電流は、図12に矢印で示されるように、板バネ315、雄端子304aの上面、基板325aの上面に形成された配線パターン324a、接触片322a、322b、基板325aの下面に形成された配線パターン324b、コモンモードリアクトル310a、基板325aの下面に形成された配線パターン324cおよび雄端子304aの下面を通り、さらに板バネ316および配線パターン317Aを経てパワードライブ機器301の内部に供給される。
この場合においても、フィルタユニット303aが入力端子台302とスイッチング素子を含むパワーモジュールとの間に挿入され、スイッチング素子から電源へのノイズの伝播が阻止される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のパワードライブ機器においては、パワードライブ機器301の外部にフィルタユニット303aを設置するスペースが必要となり、機器の大型化を招いてしまうとともに、特殊な端子台302が必要となり、コストアップを招いてしまっていた。
【0013】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、フィルタの要、不要に応じてフィルタの着脱を可能として不要なコストアップを抑え、フィルタ使用の有無に応じて発生する追加配線作業や配線変更作業を簡略化して作業性を向上させ、さらにはフィルタを内部に格納可能としてフィルタ装着に伴う大型化を抑えることができるパワードライブ機器を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明によるパワードライブ機器は、電源配線の接続用の入力端子台が一面に実装された主回路基板と、ダイオードからなる順変換部とスイッチング素子およびダイオードからなる逆変換部とを有し、上記主回路基板の他面に実装されて上記入力端子台を介して供給される電力を変換出力するパワーモジュールと、上記パワーモジュールの上記主回路基板と逆側の面に密接して配設されて該パワーモジュールで発生する熱を放熱する放熱板と、フィルタ回路が構成されたフィルタ基板を有し、上記入力端子台と上記順変換部の入力部との間の配線経路中に介装されて上記スイッチング素子から発生するノイズの電源側への伝播を防止するフィルタモジュールとを備えたパワードライブ機器において、凹空間が上記放熱板に形成され、上記フィルタモジュールが上記凹空間内に収納されて上記放熱板に着脱可能に取り付けられ、上記放熱板が接地導体を兼用するように構成され、上記フィルタモジュールが上記フィルタ基板のアースパターンに電気的に接するように該アースパターンを貫通する導電性の取付ネジにより上記放熱板に締着固定されているものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な形態について図面を参照して説明する。
実施例1.
図1はこの発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ装着状態を示す分解斜視図、図2はこの発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ未装着状態を示す分解斜視図、図3はこの発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ基板の部品実装状態を示す側面図、図4はこの発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ基板の配線パターンを示す平面図、図5はこの発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ装着状態を示す電気接続図、図6はこの発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ未装着状態を示す電気接続図である。
【0016】
各図において、主回路基板2の主面(一面)には、所望の配線パターンが形成され、主回路を構成する平滑コンデンサ34、トランス35、IC36などの部品や、電源および外部機器との接続用の入力端子台3が実装されている。パワーモジュール18は、電力を変換出力するスイッチング素子32やダイオード33が逆変換部30および順変換部31を構成するように金属基板上に実装されて構成されている。さらに、複数の入出力ピンがこのパワーモジュール18から延出されている。このパワーモジュール18は、取付ネジ26により放熱板4に締着固定されるとともに、入出力ピンを主回路基板2に穿設された穴に主回路基板2の下面(他面)側から挿入し、配線パターンに半田付けして主回路基板2に実装される。また、入力端子台3の電源端子とパワーモジュール18の順変換部31の入力ピンとを接続する主回路基板2の配線パターンの一部が分断され、4本の切り換え端子16が一端を分断された配線パターンの端部のそれぞれに半田接合されて主回路基板2から下面側に延出されている。
【0017】
放熱板4はアルミダイカスト製でコ字状断面に形成され、パワードライブ機器の接地導体を兼ねている。そして、接続穴4aが主回路基板2の取付時に切り換え端子16と相対するように放熱板4の基部に穿設され、係止爪4bが放熱板4の基部外面の四隅に立設され、フランジ4cが放熱板4の両側辺の先端に突設され、爪穴4dが放熱板4の両側辺の先端側に穿設されている。また、放熱フィン4eがパワーモジュール18の取付領域をカバーするように放熱板4の基部内面に形成されている。さらに、4本のフィルタ取付ポスト4fが放熱板4の基部内面に突設されている。それぞれのフィルタ取付ポスト4fの先端部には、ネジ穴が形成されている。なお、放熱板4のコ字状の内部空間の内、放熱フィン4eの設置領域を除いた空間がフィルタモジュール19を収納する凹空間に相当する。
【0018】
ケース1は樹脂製で一側を開口とする箱形に形成され、爪穴1aがその開口縁部に穿設されている。このケース1は、爪穴1aに係止爪4bを嵌合させて主回路基板2を覆うように放熱板4に取り付けられる。そして、ケース1の一部が除去され、入力端子台3が露出するようになっている。
【0019】
フィルタモジュール19は、チョークコイル14やコンデンサ15がフィルタ回路13を構成するように実装されたフィルタ基板22と、フィルタ基板22を上下から挟み込む上カバー20および下カバー24とから構成されている。フィルタ基板22の四隅には、取付穴25aがアースパターン25を貫通するように設けられている。また、上カバー20および下カバー24には、取付穴20a、24aが組立時に取付穴25aと一致するように設けられている。受容端子23がフィルタ回路13の入力端子および出力端子のそれぞれから引き出された配線23aの端部にそれぞれ設けられている。そして、受容端子ハウジング21が上カバー20に設けられ、受容端子23がこのハウジング21に設けられた挿入穴21aにそれぞれ嵌め込まれる。また、下カバー24には放熱板4の爪穴4dに嵌合する爪24bが設けられている。このフィルタモジュール19は、上カバー20および下カバー24でフィルタ基板22を挟み込み、導電性の取付ネジ27を下方から取付穴24a、25a、20aに通してフィルタ取付ポスト4fに締着することにより放熱板4に取り付けられる。この時、受容ハウジング21が接続穴4a内に挿入される。そこで、切り換え端子16が挿入穴21aに差し込まれて受容端子23に嵌入され、入力端子台3の電源端子とパワーモジュール18の順変換部31の入力ピンとがフィルタ回路13を介して電気的に接続される。 短絡板17は下方から接続穴4aに挿入されて切り換え端子16に嵌着され、主回路基板2の分断された配線パターンを短絡し、入力端子台3の電源端子とパワーモジュール18の順変換部31の入力ピンとを電気的に接続する。
【0020】
このように構成されたパワードライブ機器は、下記の手順により組み立てられる。
まず、パワーモジュール18が入出力ピンを上側に向けて放熱板4の基部外面の所定位置に配置され、取付ネジ26により放熱板4に締着固定される。この時、パワーモジュール18の下面には、予めシリコーングリースが塗布されており、パワーモジュール18と放熱板4とが直接あるいはシリコーングリースを介して隙間なく接続されている。
ついで、主回路基板2に穿設された穴にパワーモジュール18の入出力ピンを挿通させ、入出力ピンを主回路基板2の配線パターンに半田付けして、主回路基板2とパワーモジュール18とを接続する。そこで、切り換え端子16の延出部が接続穴4a内に位置する。
ついで、ケース1を主回路基板2を収納するように上方から放熱板4に押し当てる。これにより、放熱板4の基部外面に立設された係止爪4bが爪穴1aに嵌合され、ケース1が放熱板4に組み付けられる。
【0021】
つぎに、上カバー20と下カバー24とでフィルタ基板22を挟み込み、導電性の取付ネジ27を下方から取付穴24a、25a、20aに通してフィルタ取付ポスト4fに締着する。同時に、爪24bが爪穴4dに嵌合される。これにより、フィルタモジュール19が取付ネジ27の締着力と爪24bと爪穴4dとの嵌合力により放熱板4に取り付けられる。この時、受容ハウジング21が接続穴4a内に挿入され、かつ、挿入穴21aの位置が切り換え端子16の位置に一致するように構成されているので、取付ジネ27の締着力により、切り換え端子16が挿入穴21aに差し込まれて受容端子23に嵌入される。そして、入力端子台3の電源端子とパワーモジュール18の順変換部31の入力ピンとがフィルタ回路13を介して電気的に接続される。また、フィルタ基板22のアースパターン25が導電性の取付ネジ27によりパワードライブ機器の接地導体を兼ねている放熱板に電気的に接続され、フィルタ回路13の接地が行われる。
【0022】
このように組み立てられたパワードライブ機器は、据付ネジ9を放熱板4のフランジ4cに設けられた穴に通して架台等の据え付け場所に締着固定される。そして、電源配線10を入力端子台3に接続することで、電源11とパワードライブ機器とが電気的に連結される。そこで、図5に示されるように、フィルタモジュール19が入力端子台3とパワーモジュール18との間に挿入され、パワーモジュール18を構成するスイッチング素子から電源11へのノイズの伝播が阻止される。
【0023】
つぎに、フィルタが不要な用途に対しては、取付ネジ27をゆるめてフィルタモジュール19を取り外す。そして、短絡板17を下方から接続穴4aに挿入して切り換え端子16に嵌着する。これにより、主回路基板2の分断された配線パターンが短絡され、図6に示されるように、入力端子台3の電源端子とパワーモジュール18の順変換部31の入力ピンとが電気的に接続され、フィルタが不要な用途に供せられる。
【0024】
このように、この実施例1によれば、フィルタモジュール19がコ字状の放熱板4内に格納されているので、フィルタモジュール19を設置することに起因するスペースは増加せず、機器の大型化が抑えられる。
また、フィルタモジュール19は取付ネジ27により放熱板4に締着固定されているので、フィルタモジュール19の着脱が可能となる。そこで、フィルタを必要としない場合にはフィルタモジュール19を装着しなくでき、不要なコスト増を抑えることができる。
また、電源配線10が入力端子台3に接続され、フィルタモジュール19が入力端子台3と順変換部31の入力部との間に介装されているので、フィルタの有無に拘わらず電源配線10を入力端子台3に接続すればよく、パワードライブ機器の配線とりまわしを変更する必要がなく、作業性を向上できる。
【0025】
また、放熱板4が接地導体を兼用するように構成され、フィルタモジュール19がフィルタ基板22のアースパターン25に電気的に接するように該アースパターン25を貫通する導電性の取付ネジ27により放熱板4に締着固定されているので、フィルタ回路13の接地がフィルタモジュール19を取り付けるための取付ネジ27の締着により自動的に行え、取付作業性が向上される。さらに、接地用の端子を別途設ける必要がなく、その分低コスト化が図られる。
ノイズフィルタは、電源とアースの間で発生するコモンモードノイズを除去することを主目的とするため、電源線とアース線との間にコンデンサを挿入する。そのため、ノイズフィルタの回路はアースを接地することが重要であり、接地インピーダンスをできる限り低く抑える必要となる。この実施例では、フィルタ基板22のアースパターン25が導電性の取付ネジ27を介して接地導体として機能する放熱板4に電気的に接続されるので、接地インピーダンスが十分低くなり、ノイズフィルタの効果が効率よく発揮されるようになる。
【0026】
また、主回路基板2の入力端子台3と順変換部31の入力部との間の配線経路途中が分断され、配線経路の分断端部のそれぞれに電気的に接続された複数の切り換え端子16が主回路基板2から接続穴4a内に至るように延出され、さらにフィルタ回路13の入力端子および出力端子のそれぞれに配線23aを介して電気的に接続され、かつ、複数の切り換え端子16のそれぞれに嵌合可能に構成された複数の受容端子23が受容端子ハウジング21に装着されている。そして、フィルタモジュール19が取付ネジ27により下方からフィルタ取付ポスト4fに締着固定されたときに、複数の受容端子23が複数の切り換え端子16のそれぞれに嵌合され、フィルタ回路13が入力端子台3と順変換部31の入力部との間の配線経路中に介装される。そこで、フィルタ回路13がフィルタモジュール19を放熱板4に取り付けることにより自動的に入力端子台3と順変換部31の入力部との間の配線経路中に挿入され、フィルタ装着時に必要であった追加配線や配線変更の作業が一切不要となり、作業性が著しく向上される。
【0027】
また、フィルタモジュール19が取り外されたときに、主回路基板2から接続穴4a内に至るように延出された複数の切り換え端子16に短絡板17を嵌着することにより、配線経路の分断端部同士を短絡するようにしているので、フィルタ取り外し時の追加配線や配線変更の作業が短絡板17の嵌合のみとなり、作業性が向上される。
【0028】
なお、上記実施例1では、放熱板4がコ字状断面形状に形成され、放熱板4のコ字状の内部にフィルタモジュール19を格納するものとしているが、放熱板4はコ字状断面に限定されるものではなく、フィルタモジュール19を完全に格納できる凹空間が形成されるものであればよい。
また、上記実施例1では、フィルタモジュール19が取付ネジ27により放熱板4に締着固定されるものとしているが、フィルタモジュール19は放熱板4に着脱可能に取り付けられていればよく、その取付手段は取付ネジ27に限定されるものではない。
【0029】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、電源配線の接続用の入力端子台が一面に実装された主回路基板と、ダイオードからなる順変換部とスイッチング素子およびダイオードからなる逆変換部とを有し、上記主回路基板の他面に実装されて上記入力端子台を介して供給される電力を変換出力するパワーモジュールと、上記パワーモジュールの上記主回路基板と逆側の面に密接して配設されて該パワーモジュールで発生する熱を放熱する放熱板と、フィルタ回路が構成されたフィルタ基板を有し、上記入力端子台と上記順変換部の入力部との間の配線経路中に介装されて上記スイッチング素子から発生するノイズの電源側への伝播を防止するフィルタモジュールとを備えたパワードライブ機器において、凹空間が上記放熱板に形成され、上記フィルタモジュールが上記凹空間内に収納されて上記放熱板に着脱可能に取り付けられているので、フィルタモジュールの設置にともなうスペース増加がなく、機器の大型化が抑えられ、フィルタの要、不要に応じてフィルタモジュールを着脱でき、不要なコストアップが抑えられ、さらに電源配線の接続が入力端子台に固定され、フィルタ使用の有無に応じて発生する追加配線作業や配線変更作業の簡略化が図られるパワードライブ機器が得られる。
【0030】
また、上記放熱板が接地導体を兼用するように構成され、上記フィルタモジュールが上記フィルタ基板のアースパターンに電気的に接するように該アースパターンを貫通する導電性の取付ネジにより上記放熱板に締着固定されているので、フィルタ回路がフィルタモジュールを取り付けることにより自動的に接地され、別途接地端子を設ける必要がない。
【0031】
また、上記凹空間は少なくとも上記主回路基板と逆側を開口とするように上記放熱板に形成され、接続穴が上記主回路基板側と上記凹空間とを連通するように上記放熱板に形成され、上記主回路基板の上記入力端子台と上記順変換部の入力部との間の配線経路途中が分断され、上記配線経路の分断端部のそれぞれに電気的に接続された複数の切り換え端子が上記主回路基板から上記接続穴内に至るように延出され、さらに上記フィルタ回路の入力端子および出力端子のそれぞれに配線を介して電気的に接続され、かつ、上記複数の切り換え端子のそれぞれに嵌合可能に構成された複数の受容端子が上記フィルタモジュールに設けられており、上記フィルタモジュールが上記凹空間内に収納され、かつ、上記主回路基板と逆側の開口側から取付ネジを上記放熱板に締着して固定されたときに、上記複数の受容端子が上記複数の切り換え端子のそれぞれに嵌合されて、上記フィルタ回路が上記入力端子台と上記順変換部の入力部との間の配線経路中に介装されるようにしたので、フィルタ回路がフィルタモジュールを放熱板に取り付けることにより自動的に入力端子台と順変換部の入力部との間の配線経路中に挿入され、フィルタ装着時に必要であった追加配線や配線変更の作業が一切不要となり、作業性が著しく向上される。
【0032】
また、上記フィルタモジュールが取り外されたときに、上記主回路基板から上記接続穴内に至るように延出された上記複数の切り換え端子に嵌着されて上記配線経路の分断端部同士を短絡する短絡板を備えたので、フィルタ取り外し時の追加配線や配線変更の作業が短絡板の嵌合のみとなり、作業性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ装着状態を示す分解斜視図である。
【図2】この発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ未装着状態を示す分解斜視図である。
【図3】この発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ基板の部品実装状態を示す側面図である。
【図4】この発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ基板の配線パターンを示す平面図である。
【図5】この発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ装着状態を示す電気接続図である。
【図6】この発明の実施例1に係るパワードライブ機器におけるフィルタ未装着状態を示す電気接続図である。
【図7】従来のフィルタ別置型のパワードライブ機器を示す分解斜視図である。
【図8】従来のフィルタ別置型のパワードライブ機器においてフィルタを接続した時の電気接続図である。
【図9】従来のフィルタ内蔵型のパワードライブ機器に適用される主回路基板を示す斜視図である。
【図10】従来のフィルタ内蔵型のパワードライブ機器における電気接続図である。
【図11】特殊な構造の入力端子台を有する従来のパワードライブ機器を示す斜視図である。
【図12】図11に示されたパワードライブ機器にフィルタユニットを装着した状態を示す断面図である。

Claims (3)

  1. 電源配線の接続用の入力端子台が一面に実装された主回路基板と、ダイオードからなる順変換部とスイッチング素子およびダイオードからなる逆変換部とを有し、上記主回路基板の他面に実装されて上記入力端子台を介して供給される電力を変換出力するパワーモジュールと、上記パワーモジュールの上記主回路基板と逆側の面に密接して配設されて該パワーモジュールで発生する熱を放熱する放熱板と、フィルタ回路が構成されたフィルタ基板を有し、上記入力端子台と上記順変換部の入力部との間の配線経路中に介装されて上記スイッチング素子から発生するノイズの電源側への伝播を防止するフィルタモジュールとを備えたパワードライブ機器において、
    凹空間が上記放熱板に形成され、上記フィルタモジュールが上記凹空間内に収納されて上記放熱板に着脱可能に取り付けられ、上記放熱板が接地導体を兼用するように構成され、上記フィルタモジュールが上記フィルタ基板のアースパターンに電気的に接するように該アースパターンを貫通する導電性の取付ネジにより上記放熱板に締着固定されていることを特徴とするパワードライブ機器。
  2. 上記凹空間は少なくとも上記主回路基板と逆側を開口とするように上記放熱板に形成され、接続穴が上記主回路基板側と上記凹空間とを連通するように上記放熱板に形成され、上記主回路基板の上記入力端子台と上記順変換部の入力部との間の配線経路途中が分断され、上記配線経路の分断端部のそれぞれに電気的に接続された複数の切り換え端子が上記主回路基板から上記接続穴内に至るように延出され、さらに上記フィルタ回路の入力端子および出力端子のそれぞれに配線を介して電気的に接続され、かつ、上記複数の切り換え端子のそれぞれに嵌合可能に構成された複数の受容端子が上記フィルタモジュールに設けられており、
    上記フィルタモジュールが上記凹空間内に収納され、かつ、上記主回路基板と逆側の開口側から取付ネジを上記放熱板に締着して固定されたときに、上記複数の受容端子が上記複数の切り換え端子のそれぞれに嵌合されて、上記フィルタ回路が上記入力端子台と上記順変換部の入力部との間の配線経路中に介装されるようにしたことを特徴とする請求項1記載のパワードライブ機器。
  3. 上記フィルタモジュールが取り外されたときに、上記主回路基板から上記接続穴内に至るように延出された上記複数の切り換え端子に嵌着されて上記配線経路の分断端部同士を短絡する短絡板を備えたことを特徴とする請求項2記載のパワードライブ機器。
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