JP3684291B2 - 電力系統の総合異常判定装置及び保護装置 - Google Patents

電力系統の総合異常判定装置及び保護装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力系統の電力設備の異常を総合的に判定する総合異常判定装置及びその判定結果に基づいて電力設備の保護を行う保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、電力設備の保全用に配置されている各センサからの情報、例えば、ガス絶縁開閉装置(以下、GISという)のガス圧力、電力用変圧器の内部過熱、付属の負荷タップ切換器の油汚れ等に関する情報は、保守支援用として扱われ、監視制御・保護・運転支援とは独立して扱われている。
【0003】
また、従来の電力系統の保護装置においては、保護対象とされる電力設備の事故及び事故波及を電力設備に設置されている計器用変流器装置(以下、単にCTという場合もある)や計器用変圧器装置(以下、単にPTという場合もある)の情報から検出するものと、電力設備に設けられ電力設備の状態を検出するセンサの情報から検出するものとがある。そして、電力設備の事故や事故波及を検出すると保護装置間で時間的協調をとりながら、電力設備内の遮断器を開放する。しかし、事故や事故波及をCT、PTからの情報に基づいて検出するものと、センサの情報から検出するものとは、互いに相手の情報を活用することはしていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の保護装置は、CT、PTからの電気的情報あるいはセンサからの状態の検知情報のいづれか一方のだけの情報に基づいて保護動作を行うため、すなわち関連遮断器を開放するために、事故電力設備を絞り込むことができれば開放しなくてもよい遮断器まで開放してしまい不必要に広範囲な停電を招く場合がある。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解決して、次のような電力系統の総合異常判定装置あるいは保護装置を得ることを目的とする。
・検知情報の比較方法を予め定め、複数の電力設備に設けられた事故判定装置の判定の確度の比較を行うことができる総合異常判定装置。
【0006】
・総合異常判定装置により判定された結果に基づき、適切に電力遮断装置を動作させ、停電が不必要に広範囲に及ばないようにできる電力系統の保護装置。
・電力遮断装置がその機能を果たさないときそのことを検知して停電範囲が最小になるようにして保護できる保護装置。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電力系統の総合異常判定装置においては、電力系統を構成する複数の電力設備にそれぞれ設けられたものであって設備状態検出手段により検出される各電力設備の状態に関する検知情報及び電力設備の電流あるいは電圧に関する電気的情報が所定の条件を満たすとき各電力設備に事故の可能性ありと判定する複数の事故判定装置、及び複数の事故判定装置が各電力設備に事故の可能性ありと判定したときに検知情報が同種の場合はその大きさにより異種の場合は予め定められた検知情報の種類の順位に従って複数の事故判定装置の判定の確度の比較を行う再判定装置を設けたものである。
検知情報には、事故に直接結びついたものや、間接的なものがあるので、検知情報が同種の場合はその大きさにより、異種の場合は予め定められた検知情報の種類の順位に従って、複数の事故判定装置の判定の確度の比較を行うようにしている。
【0008】
この発明の電力系統の保護装置においては、上記電力系統の総合異常判定装置により事故の可能性ありと判定された電力設備への電圧の印加を停止するために所定の電力遮断装置に開放指令を発する停止指令装置を設けたものである。
開放指令により所定の電力遮断装置が開路して事故電力設備への電圧の印加を停止し、事故の拡大を防止する。総合異常判定装置により判定された事故電力設備を停電の対象とし、他の電力設備は停止しないようにして停電範囲を限定する。
【0009】
さらに、停止指令装置から開放指令を受けた電力遮断装置が電流の遮断動作をしない場合あるいは電流の遮断に失敗した場合を電力遮断装置機能異常として検知する電力遮断装置機能異常検知手段、及び電力遮断装置機能異常検知手段が電力遮断装置機能異常を検知したとき当該機能異常電力遮断装置への電圧の印加を停止するために機能異常電力遮断装置に隣接する他の電力遮断装置に緊急開放指令を発する緊急指令装置を設けたものである。
電力遮断装置機能異常検知手段により機能異常が発生した電力遮断装置を特定し、その後備保護を行うことにより、事故や停電範囲の拡大を防止する。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の一形態を図1〜図3により説明する。図1は保護装置の全体構成を示す構成図、図2は保護装置の動作を示すフロー図、図3はセンサの検知情報の例を示す説明図である。
図1において、GIS10は甲母線11と乙母線12との二重母線で構成されている。送電線TLは遮断器CB1から断路器LS1、断路器LS2を介して甲母線11、乙母線12に接続しうるようにされている。甲母線11と乙母線12とは母線連絡用の遮断器CB2により断路器LS3、断路器LS4を介して連絡されている。遮断器CB3は断路器LS5、断路器LS6により甲母線11、乙母線12に接続しうるようにされている。
【0011】
また、GIS10には、ガス区分された構成部(ガス区分については図示を省略している)のうち主要な部分にガス圧センサ13、部分放電センサ14等がそれぞれ設けられ、GIS10内における放電によるガス容器内の急激な圧力上昇、内部部分放電を検出する。部分放電センサ14は、例えばGIS10のタンクカバーに取り付けられたコンデンサカップリングを応用して微小な放電電流を検出するものである。なお、これらの各種センサがこの発明における設備状態手段である。
なお、図1において甲母線11の保護装置50しか図示していないが、従来のものと同様の、主保護装置と母線分離装置と後備保護装置とを有する母線保護装置が設けられている。また、乙母線12にも、甲母線11と全く同様に保護装置50を含む母線保護装置が設けられている。油入変圧器30には、主保護装置と甲後備保護装置と乙後備保護装置とを有する変圧器保護装置が設けられている。
【0012】
油入変圧器30は遮断器CB3に接続され、断路器LS5、断路器LS6を介して甲母線11、乙母線12から電力の供給を受け、二次側に設けられた遮断器CB4を介して図示しない負荷に電力を供給する。油入変圧器30には、油入タンク内の内部放電による急激な圧力上昇を検出する圧力リレー33、内部における微小な部分放電を検出する部分放電センサ34等が設けられている。
【0013】
また、母線11への電流の流入を測定する計器用変流装置CT1,CT2,CT4、油入変圧器30への電流の流入を測定する計器用変流装置CT3,CT5、甲母線11、乙母線12の電圧を測定するためにGIS10のタンク内に計器用変圧装置PTが設けられている。なお、計器用変流装置CT1〜CT5、計器用変圧装置PTからはアナログのあるいはデジタル化された電流、電圧の波形情報が発信される。
【0014】
保護対象の電力設備は、上記のように構成され、図1において黒く塗りつぶした機器(遮断器、断路器)は閉路され、白ぬきで表した機器は開放状態にある。従って、油入変圧器30は遮断器CB3、甲母線11、遮断器CB1を介して送電線TLから電力の供給を受けている状態である。
【0015】
保護装置50はCT、PT情報入力部51、センサ情報入力部52、電力設備事故検出部53を有する総合判定部54及び操作信号出力部55を備えている。総合判定部54がこの発明における事故判定装置である。CT、PT情報入力部51には、電力設備の各部の電流、電圧の計測値が計器用変流装置CT1,CT2,CT4、計器用変圧装置PTから送信される。センサ情報入力部52にはGIS10に設けられたガス圧センサ13、部分放電センサ14、油入変圧器30に設けられた圧力リレー33と部分放電センサ34等から電力設備を構成する各機器の状態に関するセンサ情報が入力される。
【0016】
この各機器の状態に関する情報の一例を図3に示すが、GIS10のタンク内における圧力の急変、ガス圧、部分放電、油入変圧器30における油入タンク内の圧力の急変、油流、部分放電等に関する情報である。図3において、左方の情報ほど右方の情報に比し異常レベルが高い。なお、図3に示した情報を検知するセンサは、図1においてはその一部だけを図示し、他は図示を省略している。
【0017】
電力設備事故検出部53は、CT、PT情報入力部51、センサ情報入力部52から入力された情報に基づいて当該電力設備、図1の例ではGIS10において事故が発生した可能性の高さ、すなわち事故発生の確度を判定し、事故発生の可能性が高い場合当該電力設備(以下、単に事故設備という場合がある)を電力系統から切り離すべく所定の遮断器へトリップ信号T1を発信する。
【0018】
詳細動作は後で述べるが、電力設備事故検出部53は次の条件を満たすときに事故と判定する。
a.計測された電流の方向が保護対象の電力設備へ流入する方向である。
b.計測された電流の値がしきい値よりも大きい。
c.計器用変流装置CT1,CT2,CT4のうち少なくとも一つが上記a項及びb項の条件を満足し、かつガス圧センサ13による内部事故発生アラームまたは部分放電センサ14による部分放電検出アラームのいずれかが発生している。
【0019】
GIS10の甲母線11において、例えば内部放電事故が発生したとする。このとき、通常は、計器用変流装置CT1,CT2,CT4の電流の和がしきい値を超えると、上記図示しない甲母線の保護装置の主保護装置が動作して、遮断器CB1,CB2,CB3を開放する。しかし、何らかの原因、例えば計器用変流装置CT1の二次側巻線が部分短絡していて電流を正確に検出できなかった場合、保護装置は50が、次のように動作して、主保護装置が正常に動作したときと同様に遮断器CB1,CB2,CB3を開放する。この場合、送電線TLから供給を受ける負荷LOADは停電しない。これに対し、甲母線11の後備保護装置が動作して遮断器CB2を、送電線TLの後備保護装置が動作してCB7を、変圧器30の後備保護装置がCB4を開放する場合は、負荷LOADは停電し、停電範囲が広くなる。
【0020】
なお、保護装置50は、従来の母線保護装置の後備保護装置が動作するよりも早い時限で動作するようにしている。そして、保護装置50が正常に動作しなかったときには、従来の後備保護装置が働く。保護装置50を、後備保護装置の一つとして用いているが、従来の一般的な後備保護装置と区別するために以下では副保護装置と称する。
【0021】
次に、保護装置50の動作の詳細を図2のフロー図を用いて説明する。
ステップS1において、全てのフラッグF1,F2,F4を初期化して0に設定する。ステップS2において計器用変流装置CT1の電流の方向が母線11,12への流入方向か否かを判定し、流入方向であればステップS3へ行く。ステップS3にてしきい値以上であればステップS4にてフラッグF1を1にする。ステップS2,S3で条件を満たさなければステップS5へ行く。以下、同様にしてステップS5〜S7にて計器用変流装置CT2の電流について判定して、電流の方向が流入方向で、かつ、値がしきい値以上ならばフラッグF2を1にする。
【0022】
さらに、ステップS8〜S10にて計器用変流装置CT4の電流について判定して、電流の方向が流入方向でかつ値がしきい値以上ならばフラッグF4を1にする。ステップS11にて、値が1のフラッグがあるか否かを判定し、あればステップS12においてガス圧センサ13による内部事故発生アラームまたは部分放電センサ14による部分放電検出アラームが発生したかどうかを判定する。センサのアラームが発生していれば、ステップS13において母線11,12の事故と判定し、ステップS14において操作信号を発信する。この操作信号は、停電範囲が最小となるように予め定められた遮断器を開放する
【0023】
このようにして、保護装置50を設けることにより、主保護装置が動作しなかった場合に、副保護装置として従来の後備保護装置よりも速い時限で動作して主保護装置の機能を補うので、停電範囲を最小限に限定できる。
【0024】
実施の形態2.
図4、図5は、この発明の他の実施の形態を示すものであり、図4は保護装置の構成を示す構成図、図5は保護装置と動作を示すフロー図である。図4において、GIS20は油入変圧器30の低圧側に遮断器CB4を介して接続されている。GIS20もGIS10と同様の構成を有するが、図4では簡略化して図示している。また、計器用変流装置CT3が図示のように遮断器CB3の甲母線11側に、計器用変流装置CT5が遮断器CB4のGIS20側に設けられている。その他の電力設備における断路器、遮断器等の機器は図1のものと同様のものであるので、相当するものに同一符号を付して説明を省略する。
【0025】
保護装置60は総合判定部54、再判定部61、指令信号出力部62を有し、保護の対象として区分された電力設備である甲母線11、乙母線12、油入変圧器30ごとに設けられているが、図では甲母線と油入変圧器30についてだけ示している。総合判定部54は図1におけるものと同様のものである。再判定部61は、図4の右方の保護装置60、すなわち甲母線11側の保護装置60において、電力設備事故検出部53において事故の可能性があると判定され、かつ、図4の左方の油入変圧器30側の保護装置60においても電力設備事故検出部53において事故の可能性があると判定されると次の動作を行う。甲母線11側の保護装置60に入力されたPT、CT情報及びセンサ情報と、油入変圧器30側の保護装置60に入力されたPT、CT情報及びセンサ情報とを比較して、両保護装置60における電力設備事故検出部53の判定結果の確度について再評価を行う。そして、その結果に応じておのおの再判定部61から操作信号T2、T3を発信して、遮断器の開放を行う。
【0026】
ここで、保護装置60のさらに詳細な動作を図5のフロー図により説明する。CT、PT情報入力部51、センサ情報入力部52、センサ情報入力部52によって、当該電力設備例えば甲母線11における事故の可能性の確度の判定がなされる(ステップS21)。この過程は図2のステップS1〜ステップS14と同様にしてなされる。そして、当該電力設備(甲母線11)において事故の可能性ありと判定されると、ステップS22において、隣接設備、すなわち油入変圧器30側の保護装置60においても事故の可能性ありと判定されているか否かを確認する。ステップS22において油入変圧器30側に事故の可能性がないと判断されるとステップS23において例えば甲母線11側の保護装置60によって特定された甲母線11に事故ありと判定する。
【0027】
ステップS22において、隣接設備である油入変圧器30側にも事故の可能性ありと判定されるとステップS24において、当該電力設備(甲母線11側)の中に隣接設備(油入変圧器30側)の全てのアラームよりも異常レベルが大きいアラームが存在するかどうかを判断し、存在すればステップS25にて甲母線11側の方が油入変圧器30側よりも事故の可能性が高いと判定する。ステップS24において隣接設備(油入変圧器30側)の全てのアラームよりも異常レベルが大きいアラームが母線11側に存在しなければ、ステップS26において油入変圧器30側に甲母線11側全てのアラームよりも異常レベルが大きいアラームが存在するか否かを判断し、存在すればステップS27において隣接設備である油入変圧器30側の方が当該電力設備である甲母線11側よりも事故の可能性が高いと判定する。
【0028】
ステップS26において、油入変圧器30側の中に当該電力設備である甲母線11の全てのアラームよりも異常レベルが大きいアラームが存在しないと判定されるとステップS28において、両電力設備(甲母線11側と油入変圧器30側)における事故の可能性は同じ確度であると判定する。
【0029】
アラーム間の異常レベルの大きさの比較は、センサが同種の場合には検出値の大きさで行い、センサが異種の場合は図3に示した順位に従って決定する。すなわち、甲母線11において検出されたアラームであるガス圧センサ13による内部事故と、油入変圧器30において検出されたアラームである部分放電センサによる部分放電とが、ともに発生した場合は、例えば図3に示した順位に従って甲母線11側の電力設備事故検出部53の判定確度の方が、油入変圧器30側の電力設備事故検出部53の事故判定の確度よりも高いと判定する。
【0030】
実施の形態3.
図6、図7は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すもので、図6は保護装置の構成を示す構成図、図7は保護装置の動作を示すフロー図である。
この実施の形態においては、図6に示すようにGIS10には断路器LS7、断路器LS8が設けられ、断路器LS5を介して油入変圧器40が甲母線11、乙母線12に接続するようにされている。GIS10とGIS20とに油入変圧器30、油入変圧器40が並列に接続されている。
【0031】
GIS10と油入変圧器40との間には、遮断器CB5を挟んで計器用変流装置CT7、計器用変流装置CT6が設けられ、油入変圧器40のGIS20側に計器用変流装置CT8が設けられ、各部を通過する電流を計測し、計測値をアナログあるいはデジタル信号に変換して発信する。
開極完了検出器15は、遮断器CB5の可動電極を駆動する駆動軸(図示せず)に取り付けられた光スロットセンサにより遮断器CB5の開極動作の完了を検出する。遮断時間検出器16は遮断器CB5内に取り付けられ電流遮断時のアークを光学的に検出してアーク発生中であるとの信号を発信する。
なお、開極完了検出器15、遮断時間検出器16は、遮断器CB1、CB3等の他の所定の遮断器にも設けられており、この発明の設備状態手段の一種である。
【0032】
図6において、遮断器CB5に設けられた保護装置70は遮断器機能不良検出部71、操作信号出力部72を有する。遮断器機能不良検出部71は遮断器CB5に設けられた開極完了検出器15、遮断時間検出器16からの信号を受信するとともに、変圧器保護装置75の動作信号を参照して、遮断器CB5が正常に遮断をしたか否かを判定する。操作信号出力部72は、遮断器機能不良検出部71の判定結果に基づき、停電範囲が最小になるように予め決められている遮断器を開放するよう操作信号を出力する。
【0033】
変圧器保護装置75は、従来方式のものであり、差動電流方式にて計器用変流装置CT6、CT8間の事故を検出する。
なお、開極完了検出器15、遮断時間検出器16、及び保護装置70は、遮断器CB6等の各遮断器ごとに設けられており、遮断器CB6等について遮断器CB5に関する保護装置70と同様に停電範囲が最小になるように保護動作をする。
【0034】
次に、保護装置70の動作の詳細例を図7のフロー図によって説明する。油入変圧器40の図示しない主保護装置が動作して、遮断器CB5,CB6に開放指令を出したが、遮断器CB5が遮断失敗した場合の動作例である。
油入変圧器40において事故が発生した場合、変圧器保護装置75は計器用変流装置CT6と計器用変流装置CT8にて測定された電流の和が所定値以上のとき、計器用変流装置CT6と計器用変流装置CT8との間の事故であるとして遮断器CB5、遮断器CB6に開放指令を出す。
【0035】
図7のステップS31において、保護装置70の遮断器機能不良検出部71は、遮断器CB5に開放指令が出されているか否かを変圧器保護装置75からの信号により判定し、開放指令が出されていればステップS32にて遮断器CB5が開極したか判定し、開極動作を完了していなければ遮断器CB5の機械的動作不良や他の何らかの原因で開極しなかったと判断しステップS33にて保護対象である甲母線11に接続する全ての遮断器、すなわち遮断器CB1,CB2,CB3に開放指令を発する。
【0036】
ステップS32にて遮断器CB5が開極を完了していればステップS34にてアークの遮断が完了しているか、すなわちアークの継続時間が所定時間以下か否かを判定し、所定時間を超えていれば遮断器CB5の遮断失敗としてステップS33へ行く。ステップS34にて遮断器CB5の遮断が成功していれば保護動作を終了する。
ステップS33において、遮断器CB1,CB2,CB3を開放すると甲母線11、油入変圧器30,40が停電するが、遮断器CB7は開放しないので負荷LOADは停電しない。
【0037】
なお、副保護装置としての保護装置70は、油入変圧器40の従来の後備保装置が動作するよりも早い時限で動作するようにしている。副保護装置70が何らかの原因で動作しなかった場合は、従来の後備保護装置が動作して、遮断器CB5の遮断失敗の後備保護を行う。
【0038】
図示をしていないが、遮断器CB6についても遮断器CB5に設けられた保護装置50と同様の保護装置により、遮断器CB6の開極動作完了の判定、アーク遮断の完了の判定がなされ、開極動作、アーク遮断の不良があれば、隣接する遮断器CB4を開放する。
このようにして、送電線TLの停電を防止し、停電の範囲を最小限にすることができる。
【0039】
実施の形態4.
上記の図6の実施の形態においては、油入変圧器40の主保護装置が動作して遮断器CB5に開放指令を出したが、遮断器CB5に遮断失敗等の機能不良が発生した場合の保護装置70の動作について示した。これに代り図1や図4に示した後備保護装置としての保護装置50、保護装置60が動作して所定の遮断器に開放指令を発信したときに当該遮断器が機械的動作不良や遮断失敗などの機能不良をおこした場合においても同様に適用できる。また、後備保護において遮断器に遮断不能等の機能不良を起した場合についても同様に適用できる。
【0040】
このような場合の実施の形態について、図8〜図10により説明する。図8は動作を説明するための電力設備の回路図、図9は図8の電力設備に設けられた保護システムの構成図、図10は図9の保護システム80の動作を示すフロー図である。
【0041】
図8の回路図は、図6に示したものと同様のものである。図9において、この発明の保護装置としての保護システム80は、母線保護装置81と変圧器保護装置82と送電線保護装置83とを有し、各母線11,12他、変圧器30,40、送電線TLごとに設けられている。母線保護装置81は、主保護装置81aと副保護装置81bと母線分離装置81cと甲後備保護装置81dを有する。変圧器保護装置81は、主保護装置82aと副保護装置82bと甲後備保護装置82dと乙後備保護装置82eを有する。送電線保護装置83は、主保護装置83aと副保護装置83bと乙後備保護装置83eを有する。
【0042】
そして、主保護装置81a、82a、83aには、従来と同様の保護方式のものを用いている。副保護装置81b,82b,83bは、図6に示した保護装置70と同様のものを用いている。母線分離装置81cには、従来方式である距離リレー方式を用いている。甲後備保護装置81d、82dには、図4に示した保護装置60と同様のものを用いている。乙後備保護装置82e、83eには従来方式である距離リレー方式、過電圧方式などのものを用いている。
【0043】
保護システム80への入力情報としては、各保護装置81、82、83に計器用変流装置CT及び計器用変圧器装置PTから計測値を入力する。副保護装置81b、82b、83bには各遮断器CB1〜CB8にそれぞれ設置されている開極完了検出器15、遮断時間検出器14の情報を図6に示した保護装置70と同様に入力する。母線保護装置の甲後備保護装置81dには、母線11,12等のに設置されたガス圧センサ13、部分放電センサ16等の情報を入力し、変圧器保護装置の甲後備保護装置82dには油入変圧器30、40に設けられた圧力リレー33、部分放電センサ34等の情報を入力する。
【0044】
次に、動作の一例を図10のフロー図により説明する。ステップS41において電力設備の一つである油入変圧器40において事故が発生したとすると、ステップS42において当該変圧器保護装置82の主保護装置82aが計器用変流装置CT6とCT8とで電流差動方式で事故を検出し、ステップS43にて所定の遮断器CB5、CB6へ遮断指令を出す。
【0045】
ステップS44において図6の遮断器機能不良検出部71と同様のものにて変圧器主保護用の各遮断器CB5,CB6が正常に動作したかどうかを判定する。ステップS44にて、遮断器が正常に作動しなかった場合は、ステップS45において所定の遮断器へトリップ信号を発信する。具体的には、ステップS44において、例えば遮断器CB5が遮断不能を起したと判定された場合は、ステップS45において油入変圧器40の副保護装置82bが所定の遮断器CB1、CB2、CB3へトリップ信号を発信して遮断失敗した遮断器CB5の後備保護をする。
【0046】
ステップS41の事故発生と同時に油入変圧器40の甲後備保護装置82d(保護装置60と同様のもの)が事故を検出し、ステップS46〜ステップS48にて事故継続時間を判定し、所定時間を超えていれば関連する遮断器へトリップ信号を発し後備保護を行う。同様に油入変圧器40の乙後備保護装置82eもステップS49〜ステップS51において一連の判定及び後備保護動作を行う。ステップS44において、甲母線11の副保護装置81bが所定の遮断器の遮断動作を判定して、ステップS45において所定の遮断器へ開放指令を出して、後備保護のさらに副保護を行う。
【0047】
なお、母線及び変圧器保護装置81、82の甲後備保護装置81d、82dはその保護動作の開始にあたり、どこの電力設備において事故が発生したかを図4の実施例に示した保護装置60と同様に互いの情報を交換しながら判定し、この場合は例えば甲母線11ではなく、油入変圧器40で事故が発生したことを例えば圧力リレー33の情報から判断し、油入変圧器40の甲後備保護装置82dの動作を優先させて保護動作を行う。
【0048】
このようにして、例えば、油入変圧器40の主保護装置が動作して遮断器CB5が遮断失敗したとき、甲母線11の副保護装置81bによって副保護動作が行われた後は、図6に示した回路の状態から図8に×印を付した各遮断器CB1、CB2、CB3、CB5(これは遮断不能)、CB6が開路して保護動作が終了する。しかし、遮断器CB7は開放されないので送電線TLから給電される負荷LOADの停電を防止できる。
【0049】
さらに、別の動作例を図11の回路図及び図12のフロー図を用いて説明する。なお、図11の回路は、図6と同様のものである。甲母線11(図11)に事故が発生し(ステップS60)、主保護装置81aが、動作すべきときに動作しなかった場合(ステップS61)、甲母線11用の母線分離装置81cが母線連絡用の遮断器CB2の回路に設けられた計器用変流装置CT2で計測した電流値から事故を検出して動作し(ステップS62)、遮断器CB2を開放する(ステップS63)。
【0050】
また、甲母線11の甲後備保護装置81d(保護装置60に相当)が計器用変流装置CT1(図11では図示を省略している。図1にCT1参照)の計測電流と、センサによる検知情報である部分放電センサのアラームとにより甲母線11の事故の可能性を検出し(ステップS64)、同時に油入変圧器40の甲後備保護装置82d(保護装置60に相当)が変流装置CT8と油入変圧器の部分放電センサ34のアラームより油入変圧器40の事故の可能性を検出する(ステップS65)。
【0051】
母線保護装置81の甲後備保護装置81dと油入変圧器40の甲後備保護装置82dとの間で情報交換が行われ、各々の判定結果が再評価され、母線保護装置81の甲後備保護装置81dが甲母線11の事故と判定して動作し(ステップS66)、遮断器CB1,CB3,CB5がトリップし(ステップS67)、甲母線11が停電する(ステップS68)。
【0052】
油入変圧器40の甲後備保護装置82dは、再評価の結果、油入変圧器40の事故でないと判定するので動作しない。これにより、停電範囲を限定することができる。従って、母線保護装置81の甲後備保護装置81dの動作により、最終的に図11に×印を付した遮断器CB1,CB2,CB3,CB5が開放される。しかし、送電線TLから負荷LOADへの給電は可能である。従来のように、状態の検知情報を用いない場合は、母線11,12、油入変圧器30,40、送電線TLのいずれの事故かの判定が的確にできないので、送電線TLへの給電も停止しなければならなかった。
【0053】
なお、例えば母線保護装置81の副保護装置81bは母線に接続する全ての遮断器に設けられており、そのうちの一台でも遮断不能などの機能不良を起した場合、甲後備保護装置81dが動作するよりも早く副保護装置81bが動作して停電範囲が最小になるように予め決められている遮断器を開放する。
【0054】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
電力系統を構成する複数の電力設備にそれぞれ設けられたものであって設備状態検出手段により検出される各電力設備の状態に関する検知情報及び電力設備の電流あるいは電圧に関する電気的情報が所定の条件を満たすとき各電力設備に事故の可能性ありと判定する複数の事故判定装置、及び複数の事故判定装置が各電力設備に事故の可能性ありと判定したときに検知情報が同種の場合はその大きさにより異種の場合は予め定められた検知情報の種類の順位に従って複数の事故判定装置の判定の確度の比較を行う再判定装置を設けたので、検知情報には、事故に直接結びついたものや、間接的なものがあるが、検知情報が同種の場合はその大きさにより、異種の場合は予め定められた検知情報の種類の順位に従って、複数の事故判定装置の判定の確度の比較を行うことができる。
【0055】
この発明の電力系統の保護装置においては、上記電力系統の総合異常判定装置により事故の可能性ありと判定された電力設備への電圧の印加を停止するために所定の電力遮断装置に開放指令を発する停止指令装置を設けたので、所定の電力遮断装置を開路して事故電力設備への電圧の印加を停止し、事故の拡大を防止できる。総合異常判定装置により判定された事故電力設備を停電の対象とし、他の電力設備は停止しないので停電範囲を限定できる。
【0056】
さらに、停止指令装置から開放指令を受けた電力遮断装置が電流の遮断動作をしない場合あるいは電流の遮断に失敗した場合を電力遮断装置機能異常として検知する電力遮断装置機能異常検知手段、及び電力遮断装置機能異常検知手段が電力遮断装置機能異常を検知したとき当該機能異常電力遮断装置への電圧の印加を停止するために機能異常電力遮断装置に隣接する他の電力遮断装置に緊急開放指令を発する緊急指令装置を設けたので、電力遮断装置機能異常検知手段により機能異常が発生した電力遮断装置を特定し、その後備保護を行うことにより、事故や停電範囲の拡大を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態である保護装置の構成を示す構成図である。
【図2】 図1の保護装置の動作を示すフロー図である。
【図3】 図1のセンサの検知情報の例を示す説明図である。
【図4】 この発明の他の実施の形態である保護装置の構成を示す構成図である。
【図5】 図4の保護装置の動作を示すフロー図である。
【図6】 さらに、この発明の他の実施の形態である保護装置の構成を示す構成図である。
【図7】 図6の保護装置の動作を示すフロー図である。
【図8】 さらに、この発明の他の実施の形態における電力設備の回路図である。
【図9】 図8の回路に設けられた保護システムの構成を示す構成図である。
【図10】 図9の保護システムの動作を示すフロー図である。
【図11】 図8のシステム装置の別の動作例を示す電力設備の回路図である。
【図12】 図8の保護システムの別の動作例を示す動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 GIS、11 甲母線、12 乙母線、13 ガス圧センサ、
14 部分放電センサ、15 開極完了検出器、16 遮断時間検出器、20 GIS、
30 油入変圧器、33 圧力リレー、34 部分放電センサ、40 油入変圧器、
50 保護装置、51 CT、PT情報入力部、52 センサ情報入力部、
53 電力設備事故検出部、54 総合判定部、55 操作信号出力部、
60 保護装置、61 再判定部、62 指令信号出力部、70 保護装置、
71 遮断器機能不良検出部、72 操作信号出力部、80 保護システム、
LS1〜LS8 断路器、CB1〜CB6 遮断器、TL 送電線、
CT1〜CT8 計器用変流装置、PT 計器用変圧装置。

Claims (3)

  1. 電力系統を構成する複数の電力設備にそれぞれ設けられたものであって設備状態検出手段により検出される上記各電力設備の状態に関する検知情報及び上記電力設備の電流あるいは電圧に関する電気的情報が所定の条件を満たすとき上記各電力設備に事故の可能性ありと判定する複数の事故判定装置、及び上記複数の事故判定装置が上記各電力設備に事故の可能性ありと判定したときに上記検知情報が同種の場合はその大きさにより異種の場合は予め定められた上記検知情報の種類の順位に従って上記複数の事故判定装置の判定の確度の比較を行う再判定装置を備えた電力系統の総合異常判定装置。
  2. 請求項1に記載の電力系統の総合異常判定装置により事故の可能性ありと判定された電力設備への電圧の印加を停止するために所定の電力遮断装置に開放指令を発する停止指令装置を備えた電力系統の保護装置。
  3. 停止指令装置から開放指令を受けた電力遮断装置が電流の遮断動作をしない場合あるいは電流の遮断に失敗した場合を電力遮断装置機能異常として検知する電力遮断装置機能異常検知手段、及び上記電力遮断装置機能異常検知手段が電力遮断装置機能異常を検知したとき当該機能異常電力遮断装置への電圧の印加を停止するために上記機能異常電力遮断装置に隣接する他の電力遮断装置に緊急開放指令を発する緊急指令装置を設けたことを特徴とする請求項2記載の電力系統の保護装置。
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