JP2011182548A - 母線保護システム - Google Patents

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▲吉▼浩 梶川
Yasuhiko Kyooka
泰彦 京岡
Toshinari Ueda
聡成 上田
Naoko Morihisa
直子 森久
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Abstract

【課題】母線保護装置が設置されていない電気所で発生した母線事故から電力系統を保護することができる母線保護システムを提供する。
【解決手段】母線保護装置が設置されていない電気所であるB変電所で発生した母線事故から電力系統を保護するための母線保護システムであって、B変電所の母線の第1の送電線1Lと第2の送電線2Lとの間に設置された母線分割開閉器5と、第1および第2の送電線1L,2Lの電源端側に設置されたかつB変電所で発生した母線事故を検出すると母線分割開閉器5を開放するための母線事故検出手段として機能する第1および第2の距離継電器101,102並びに監視制御装置20とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、母線保護装置が設置されていない電気所で発生した母線事故から電力系統を保護するのに好適な母線保護システムに関する。
従来、電力会社では母線事故から電力系統を保護するために母線保護装置を設置している(たとえば、下記の特許文献1参照)が、母線保護装置は高価であるため、110kV以下の変電所のような電気所では母線保護装置を必ずしも設置しているとは限らない。そのため、このような電気所では、母線事故が発生した場合には、電源端の変電所に設置した遠端の保護装置や構内保護装置によって母線を切分けることなく停電させ、その後母線の切分け操作を人間系で行うことにより対処している。そのときには,第1の送電線1Lが接続している母線に事故があるのか第2の送電線2Lが接続している母線に事故があるのか試充電をしてみるまで事故点は判明しない。
また、インピーダンス継電器の適用により、たとえば図5(a)に示すような2回線送電線電力系統では、送電線短絡事故から電力系統を保護するために、第1および第2の送電線1L,2Lの電源1側(A変電所側、以下、「電源端側」と称する。)に第1および第2の距離継電器(DZ)1101,1102を設置して、第1および第2の距離継電器1101,1102の1段保護範囲内(電源端から線路インピーダンスの85%以内)で発生した送電線短絡事故については、第1および第2の送電線1L,2Lの電源端側に設置された第1および第2の遮断器21,22を第1および第2の距離継電器1101,1102や、線路主保護リレー(送電線保護継電器の主保護継電器)と呼んでいる回線選択継電器や電流差動継電器によって高速(約0.1s。回線選択継電器リレーのシーケンシャル遮断では0.3s程度かかる場合もある。)に遮断(開放)するようにしている。
さらに、送電線地絡事故からこのような電力系統を保護するために、図5(b)に示すように第1および第2の送電線1L,2Lの電源端側に第1および第2の地絡方向継電器(DG)1201,1202を設置して、第1および第2の送電線1L,2Lの電源端側を流れる第1および第2の零相電流とA変電所の2重母線の各母線に発生する第1および第2の零相電圧とに基づいて送電線地絡事故の発生を検出して、第1および第2の遮断器21,22を第1および第2の地絡方向継電器1201,1202によって高速に遮断するようにしている。
特開平11−318026号公報 特開2009−17620号公報
しかしながら、図5(a)に示した第1および第2の距離継電器1101,1102では、1段保護範囲は電源端から線路インピーダンスの85%以内と設定されるため、第1および第2の距離継電器1101,1102の2段保護範囲内で発生するB変電所における母線事故については高速に除去することはできない(第1および第2の距離継電器1101,1102の2段保護範囲の動作時限は約0.7sである)。また、第1および第2の距離継電器1101,1102の2段保護範囲内で発生したB変電所における母線短絡事故と送電線同相同時短絡事故との判別もできない。
なお、搬送継電器であるPCM電流差動継電器を併用すれば、計器用変流器(CT)の配置にもよるが、送電線および母線の保護範囲を確実に区別することができるため、第1および第2の距離継電器1101,1102が2段保護範囲で動作すればB変電所における母線短絡事故であると判断することができるが、PCM電流差動継電器を設置する必要がある。
また、方向比較継電器を並用しても、背後電源がないため、B変電所における母線短絡事故と送電線同相同時短絡事故とを判別することができない。回線選択継電器についても同様である。
図5(b)に示した第1および第2の地絡方向継電器1201,1202では、零相電流と零相電圧とに基づいて地絡事故を検出するため、地絡相を判別することはできない。
また、地絡電源の末端から地絡電源端へ向かって時限協調しているため、地絡電源に近付くほど事故除去時間が長くなる。これは、一般に2重事故の発生頻度が少なく、単純事故を主保護継電器で除去するような設計としているためであり、地絡事故の除去は可能であるが、B変電所における母線地絡事故と送電線同相同時地絡事故とを最初の地絡事故発生で判別することができない。
本発明の目的は、母線保護装置が設置されていない電気所で発生した母線事故から電力系統の停電範囲を極小化することで供給支障を極小化し、事故区間を特定することで従来の復旧方法より復旧時間を短縮させ、事故点に複数回事故電流を流さないようにすることによる機器損壊や健全系統への電圧降下の恐れを防止して、電力系統を保護することができる母線保護システムを提供することにある。
本発明の母線保護システムは、母線保護装置が設置されていない電気所で発生した母線事故から電力系統を保護するための母線保護システムであって、前記電気所の母線の第1の送電線(1L)と第2の送電線(2L)との間に設置された母線分割開閉器(5)と、前記第1および第2の送電線の電源端側に設置された、かつ、前記母線事故を検出すると前記母線分割開閉器を開放するための母線事故検出手段とを具備することを特徴とする。
ここで、前記母線事故検出手段が、前記第1および第2の送電線の電源端側にそれぞれ設置された、かつ、前記電気所の母線に発生した母線短絡事故を検出するための第1および第2の距離継電器(101,102)と、前記第1および第2の距離継電器が共に前記母線短絡事故を検出したときにのみ、前記母線分割開閉器を開放する母線分割開閉器開放手段(20)とを備えてもよい。
前記母線分割開閉器開放手段が、送電線保護継電器の主保護継電器が動作して事故を除去する時限よりは長い動作時限で、前記第1および第2の距離継電器の2段保護範囲での動作時限から該第1および第2の距離継電器の2段保護範囲での単体の動作復帰時限を引いた値未満の動作時限で前記母線分割開閉器を開放してもよい。
前記母線事故検出手段が、前記第1および第2の送電線の電源端側にそれぞれ設置された、かつ、前記電気所の母線に発生した母線地絡事故を検出するための第1および第2の地絡方向継電器(311,312)と、前記第1および第2の送電線の電源端側の2重母線の各母線にそれぞれ設置された第1および第2の不足電圧継電器(331,332)と、前記第1および第2の地絡方向継電器が共に前記母線地絡事故を検出し、かつ、前記第1および第2の不足電圧継電器が共に前記2重母線の各母線の同じ相の電圧が所定の電圧整定値以下になったことを検出したときにのみ、前記母線分割開閉器を開放する母線分割開閉器開放手段(40)とを備えてもよい。
前記母線分割開閉器開放手段が、送電線保護継電器の主保護継電器が動作して事故を除去する時限よりは長い動作時限で、前記第1および第2の地絡方向継電器の動作時限から該第1および第2の地絡方向継電器の単体の動作復帰時限を引いた値未満の動作時限で前記母線分割開閉器を開放してもよい。
本発明の母線保護システムは、母線保護装置が設置されていない電気所の母線の第1の送電線と第2の送電線との間に母線分割開閉器を設置するとともに第1および第2の送電線の電源端側に母線事故検出手段を設置して、母線事故検出手段によって母線事故を検出すると母線分割開閉器を開放することにより、母線保護装置が設置されていない電気所で発生した母線事故から電力系統を保護することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施例による母線保護システムについて説明するための図である。 図1に示した監視制御装置20の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例による母線保護システムについて説明するための図である。 図3に示した監視制御装置40の構成を示すブロック図である。 従来の技術の課題を説明するための図である。
上記の目的を、母線保護装置が設置されていない電気所の母線の第1の送電線と第2の送電線との間に母線分割開閉器を設置し、第1および第2の送電線の電源端側に設置された母線事故検出手段によってこの電気所における母線事故を検出すると母線分割開閉器を開放することにより実現した。
以下、本発明の母線保護システムの実施例について図面を参照して説明する。
まず、本発明の第1の実施例による母線保護システムについて、図1および図2を参照して説明する。
本実施例による母線保護システムは、以下に示す点を特徴とする。
(1)母線保護装置が設置されていないB変電所(電気所)の母線の第1の送電線1Lと第2の送電線2Lとの間に設置された母線分割開閉器5を具備する(図1参照)。
(2)第1の送電線1Lの電源端側に設置された第1の距離継電器(DZ)101が、2段保護範囲内のa相−b相間の短絡事故を検出するとハイレベルの第1のab相短絡事故検出信号S1abを監視制御装置20に出力し、2段保護範囲内のb相−c相間の短絡事故を検出するとハイレベルの第1のbc相短絡事故検出信号S1bcを監視制御装置20に出力し、2段保護範囲内のc相−a相間の短絡事故を検出するとハイレベルの第1のca相短絡事故検出信号S1caを監視制御装置20に出力し、2段保護範囲内のa相−b相−c相間の短絡事故を検出するとハイレベルの第1のabc相短絡事故検出信号S1abcを監視制御装置20に出力する。
(3)第2の送電線2Lの電源端側に設置された第2の距離継電器(DZ)102が、2段保護範囲内のa相−b相間の短絡事故を検出するとハイレベルの第2のab相短絡事故検出信号S2abを監視制御装置20に出力し、2段保護範囲内のb相−c相間の短絡事故を検出するとハイレベルの第2のbc相短絡事故検出信号S2bcを監視制御装置20に出力し、2段保護範囲内のc相−a相間の短絡事故を検出するとハイレベルの第2のca相短絡事故検出信号S2caを監視制御装置20に出力し、2段保護範囲内のa相−b相−c相間の短絡事故を検出すると第2のabc相短絡事故検出信号S2abcを監視制御装置20に出力する。
(4)監視制御装置20は、第1の距離継電器101からハイレベルの第1のab相短絡事故検出信号S1abが入力されるとともに第2の距離継電器102からハイレベルの第2のab相短絡事故検出信号S2abが入力されるか、第1の距離継電器101からハイレベルの第1のbc相短絡事故検出信号S1bcが入力されるとともに第2の距離継電器102からハイレベルの第2のbc相短絡事故検出信号S2bcが入力されるか、第1の距離継電器101からハイレベルの第1のca相短絡事故検出信号S1caが入力されるとともに第2の距離継電器102からハイレベルの第2のca相短絡事故検出信号S2caが入力されるか、第1の距離継電器101からハイレベルの第1のabc相短絡事故検出信号S1abcが入力されるとともに第2の距離継電器102からハイレベルの第2のabc相短絡事故検出信号S2abcが入力されると、母線分割開閉器5を開放するためのトリップ信号TRを生成する。
(5)監視制御装置20は、線路主保護リレーと呼んでいる回線選択継電器や電流差動継電器によって高速(約0.1s。回線選択継電器リレーのシーケンシャル遮断では0.3s程度かかる場合もある。)に事故を除去する時間よりは長くする必要があるので、0.4sよりは長時限で、第1および第2の距離継電器101,102の2段保護範囲での動作時限を0.7sとし、第1および第2の距離継電器101,102の2段保護範囲での単体の動作復帰時限を0.05sとすると、0.65s(=0.7s−0.05s)未満の動作時限でトリップ信号TRを母線分割開閉器5に出力する。
そのため、監視制御装置20は、図2に示すように、第1のab相短絡事故検出信号S1abおよび第2のab相短絡事故検出信号S2abの論理積をとる第1の論理積回路211と、第1のbc相短絡事故検出信号S1bcおよび第2のbc相短絡事故検出信号S2bcの論理積をとる第2の論理積回路212と、第1のca相短絡事故検出信号S1caおよび第2のca相短絡事故検出信号S2caの論理積をとる第3の論理積回路213と、第1のabc相短絡事故検出信号S1abcおよび第2のabc相短絡事故検出信号S2abcの論理積をとる第4の論理積回路214と、第1乃至第4の論理積回路211〜214の出力信号の論理和をとる論理和回路22と、論理和回路22の出力信号(トリップ信号TR)を0.4s以上、0.65s未満の動作時限で母線分割開閉器5に出力するためのタイマ23とを備える。
次に、図1に実線の矢印で示すように、B変電所の母線の母線分割開閉器5よりも第1の送電線1L側でa相−b相間の短絡事故が発生したときの本実施例による母線保護システムの動作について説明する。
B変電所の母線の母線分割開閉器5よりも第1の送電線1L側でa相−b相間の短絡事故が発生すると、第1の距離継電器101からハイレベルの第1のab相短絡事故検出信号S1abが監視制御装置20に出力されるとともに、第2の距離継電器102からハイレベルの第2のab相短絡事故検出信号S2abが監視制御装置20に出力される。
監視制御装置20では、ハイレベルの第1のab相短絡事故検出信号S1abおよびハイレベルの第2のab相短絡事故検出信号S2abが入力されると、第1の論理積回路211の出力信号がロウレベルからハイレベルになって、論理和回路22の出力信号がロウレベルからハイレベルになる(図2参照)。
その結果、論理和回路22のハイレベルの出力信号がタイマ23に入力されることにより、ハイレベルのトリップ信号TRが0.4s以上、0.65s未満の動作時限で母線分割開閉器5に出力されて、母線分割開閉器5が開放される。
これにより、第2の送電線2Lは短絡事故点から切り離されるため、第1の送電線1LとB変電所の母線の第1の送電線1L側に接続されたC変電所およびD変電所とは停電するが、第2の送電線2LとB変電所の母線の第2の送電線2L側に接続されたE変電所、F変電所およびG変電所とは停電しないようにすることができるとともに、事故除去時間を短縮することができる。
次に、図1に破線の矢印で示すように、B変電所の母線の母線分割開閉器5よりも第2の送電線2L側でb相−c相間の短絡事故が発生したときの本実施例による母線保護システムの動作について説明する。
B変電所の母線の母線分割開閉器5よりも第2の送電線2L側でb相−c相間の短絡事故が発生すると、第1の距離継電器101からハイレベルの第1のbc相短絡事故検出信号S1bcが監視制御装置20に出力されるとともに、第2の距離継電器102からハイレベルの第2のbc相短絡事故検出信号S2bcが監視制御装置20に出力される。
監視制御装置20では、ハイレベルの第1のbc相短絡事故検出信号S1 bcおよびハイレベルの第2のbc相短絡事故検出信号S2bcが入力されると、第2の論理積回路212の出力信号がロウレベルからハイレベルになって、論理和回路22の出力信号がロウレベルからハイレベルになる。
その結果、論理和回路22のハイレベルの出力信号がタイマ23に入力されることにより、ハイレベルのトリップ信号TRが0.4s以上、0.65s未満の動作時限で母線分割開閉器5に出力されて、母線分割開閉器5が開放される。
これにより、第1の送電線1Lは短絡事故点から切り離されるため、第2の送電線2LとB変電所の母線の第2の送電線2L側に接続されたE変電所、F変電所およびG変電所とは停電するが、第1の送電線1LとB変電所の母線の第1の送電線1L側に接続されたC変電所およびD変電所とは停電しないようにすることができるとともに、事故除去時間を短縮することができる。
次に、本発明の第2の実施例による母線保護システムについて、図3および図4を参照して説明する。
本実施例による母線保護システムは、以下に示す点を特徴とする。
(1)母線保護装置が設置されていないB変電所(電気所)の母線の第1の送電線1Lと第2の送電線2Lとの間に設置された母線分割開閉器5を具備する(図3参照)。
(2)第1の送電線1Lの電源端側に設置された第1の地絡方向継電器311が、地絡事故を検出するとハイレベルの第1の地絡事故検出信号SDZ1を監視制御装置40に出力する。
(3)第2の送電線2Lの電源端側に設置された第2の地絡方向継電器312が、地絡事故を検出するとハイレベルの第2の地絡事故検出信号SDZ2を監視制御装置40に出力する。
(4)A変電所の2重母線のうちの第1の送電線1Lが接続された甲母線に設置された第1の計器用変圧器(PT)321と、第1の計器用変圧器32から甲母線の第1のa相電圧、第1のb相電圧および第1のc相電圧が入力される第1の不足電圧継電器(UV)331と、A変電所の2重母線のうちの第2の送電線2Lが接続された乙母線に設置された第2の計器用変圧器(PT)322と、第2の計器用変圧器322から乙母線の第2のa相電圧、第2のb相電圧および第2のc相電圧が入力される第2の不足電圧継電器(UV)332とを具備する(図3参照)。
(5)第1の不足電圧継電器331が、第1のa相電圧が所定の電圧整定値以下であるとハイレベルの第1のa相電圧不足検出信号SUV1aを監視制御装置40に出力し、第1のb相電圧が電圧整定値以下であるとハイレベルの第1のb相電圧不足検出信号SUV1bを監視制御装置40に出力し、第1のc相電圧が電圧整定値以下であるとハイレベルの第1のc相電圧不足検出信号SUV1cを監視制御装置40に出力する。
(6)第2の不足電圧継電器332が、第2のa相電圧が電圧整定値以下であるとハイレベルの第2のa相電圧不足検出信号SUV2aを監視制御装置40に出力し、第2のb相電圧が電圧整定値以下であるとハイレベルの第2のb相電圧不足検出信号SUV2bを監視制御装置40に出力し、第2のc相電圧が電圧整定値以下であるとハイレベルの第2のc相電圧不足検出信号SUV2cを監視制御装置40に出力する。
(7)監視制御装置40が、第1の地絡方向継電器311からハイレベルの第1の地絡事故検出信号SDZ1が入力されるとともに第2の地絡方向継電器312からハイレベルの第2の地絡事故検出信号SDZ2が入力され、かつ、第1の不足電圧継電器331からハイレベルの第1のa相電圧不足検出信号SUV1aが入力されるとともに第2の不足電圧継電器332からハイレベルの第2のa相電圧不足検出信号SUV2aが入力されるか、第1の不足電圧継電器331からハイレベルの第1のb相電圧不足検出信号SUV1bが入力されるとともに第2の不足電圧継電器332からハイレベルの第2のb相電圧不足検出信号SUV2bが入力されるか、第1の不足電圧継電器331からハイレベルの第1のc相電圧不足検出信号SUV1cが入力されるとともに第2の不足電圧継電器332からハイレベルの第2のc相電圧不足検出信号SUV2cが入力されると、母線分割開閉器5を開放するためのトリップ信号TRを生成する。
(8)監視制御装置40は、第1および第2の地絡方向継電器311,312の動作時限(B変電所の母線から分岐されてC変電所およびD変電所と接続された送電線とB変電所の母線から分岐されてE変電所、F変電所およびD変電所と接続された送電線とに設置されている地絡方向継電器の動作時限と協調されている。)を0.9sとし、第1および第2の地絡方向継電器311,312の単体の動作復帰時限を0.05sとすると、線路主保護リレーの0.5s以上、0.85s(=0.9s−0.05s)未満の動作時限でトリップ信号TRを母線分割開閉器5に出力する。
そのため、監視制御装置40は、図4に示すように、第1の地絡事故検出信号SDZ1および第2の地絡事故検出信号SDZ2の論理積をとる第1の論理積回路411と、第1のa相電圧不足検出信号SUV1aおよび第2のa相電圧不足検出信号SUV2aの論理積をとる第2の論理積回路412と、第1のb相電圧不足検出信号SUV1bおよび第2のb相電圧不足検出信号SUV2bの論理積をとる第3の論理積回路413と、第1のc相電圧不足検出信号SUV1cおよび第2のc相電圧不足検出信号SUV2cの論理積をとる第4の論理積回路414と、第1の論理積回路411の出力信号および第2の論理積回路412の出力信号の論理積をとる第5の論理積回路415と、第1の論理積回路411の出力信号および第3の論理積回路413の出力信号の論理積をとる第6の論理積回路416と、第1の論理積回路411の出力信号および第4の論理積回路414の出力信号の論理積をとる第7の論理積回路417と、第5乃至第7の論理積回路415〜417の出力信号の論理和をとる論理和回路42と、論理和回路42の出力信号(トリップ信号TR)を線路主保護リレーの0.5s以上、0.85s未満の動作時限で母線分割開閉器5に出力するためのタイマ43とを備える。
次に、図3に実線の矢印で示すように、B変電所の母線の母線分割開閉器5よりも第1の送電線1L側でa相の母線地絡事故が発生したときの本実施例による母線保護システムの動作について説明する。
B変電所の母線の母線分割開閉器5よりも第1の送電線1L側でa相の母線地絡事故が発生すると、第1の地絡方向継電器311からハイレベルの第1の地絡事故検出信号SDZ1が監視制御装置40に出力されるとともに、第2の地絡方向継電器312からハイレベルの第2の地絡事故検出信号SDZ2が監視制御装置40に出力される。
また、第1の不足電圧継電器331からハイレベルの第1のa相電圧不足検出信号SUV1aが監視制御装置40に出力されるとともに、第2の不足電圧継電器332からハイレベルの第2のa相電圧不足検出信号SUV2aが監視制御装置40に出力される。
監視制御装置40では、ハイレベルの第1の地絡事故検出信号SDZ1およびハイレベルの第2の地絡事故検出信号SDZ2が入力されると、第1の論理積回路411の出力信号がロウレベルからハイレベルになり、また、ハイレベルの第1のa相電圧不足検出信号SUV1aおよびハイレベルの第2のa相電圧不足検出信号SUV2aが入力されると、第2の論理積回路412の出力信号がロウレベルからハイレベルになるため、第5の論理積回路415の出力信号がロウレベルからハイレベルになって、論理和回路42の出力信号がロウレベルからハイレベルになる。
その結果、論理和回路42のハイレベルの出力信号がタイマ43に入力されることにより、ハイレベルのトリップ信号TRが線路主保護リレーの0.5s以上、0.85s未満の動作時限で母線分割開閉器5に出力されて、母線分割開閉器5が開放される。
これにより、第2の送電線2Lは地絡事故点から切り離されるため、第1の送電線1LとB変電所の母線の第1の送電線1L側に接続されたC変電所およびD変電所とは停電するが、第2の送電線2LとB変電所の母線の第2の送電線2L側に接続されたE変電所、F変電所およびG変電所とは停電しないようにすることができるとともに、事故除去時間を短縮することができる。
このとき、0.2sの動作時限で母線分割開閉器5を開放するようにすれば、第1および第2の地絡方向継電器311,312の動作時限を0.9sから0.7sにすることができるため、事故除去時間を更に短縮することができる。
次に、図1に破線の矢印で示すように、B変電所の母線の母線分割開閉器5よりも第2の送電線2L側でc相の母線地絡事故が発生したときの本実施例による母線保護システムの動作について説明する。
B変電所の母線の母線分割開閉器5よりも第2の送電線2L側でc相の母線地絡事故が発生すると、第1の地絡方向継電器311からハイレベルの第1の地絡事故検出信号SDZ1が監視制御装置40に出力されるとともに、第2の地絡方向継電器312からハイレベルの第2の地絡事故検出信号SDZ2が監視制御装置40に出力される。
また、第1の不足電圧継電器331からハイレベルの第1のc相電圧不足検出信号SUV1cが監視制御装置40に出力されるとともに、第2の不足電圧継電器332からハイレベルの第2のc相電圧不足検出信号SUV2cが監視制御装置40に出力される。
監視制御装置40では、ハイレベルの第1の地絡事故検出信号SDZ1およびハイレベルの第2の地絡事故検出信号SDZ2が入力されると、第1の論理積回路411の出力信号がロウレベルからハイレベルになり、また、ハイレベルの第1のc相電圧不足検出信号SUV1cおよびハイレベルの第2のc相電圧不足検出信号SUV2cが入力されると、第4の論理積回路414の出力信号がロウレベルからハイレベルになるため、第7の論理積回路417の出力信号がロウレベルからハイレベルになって、論理和回路42の出力信号がロウレベルからハイレベルになる。
その結果、論理和回路42のハイレベルの出力信号がタイマ43に入力されることにより、ハイレベルのトリップ信号TRが線路主保護リレーの0.5s以上、0.85s未満の動作時限で母線分割開閉器5に出力されて、母線分割開閉器5が開放される。
これにより、第1の送電線1Lは地絡事故点から切り離されるため、第2の送電線2LとB変電所の母線の第2の送電線2L側に接続されたE変電所、F変電所およびG変電所とは停電するが、第1の送電線1LとB変電所の母線の第1の送電線1L側に接続されたC変電所およびD変電所とは停電しないようにすることができるとともに、事故除去時間を短縮することができる。
このとき、0.2sの動作時限で母線分割開閉器5を開放するようにすれば、第1および第2の地絡方向継電器311,312の動作時限を0.9sから0.7sにすることができるため、事故除去時間を更に短縮することができる。
以上の説明では、監視制御装置20,40を用いて母線分割開閉器5を開放したが、転送遮断装置(たとえば、上記の特許文献2参照)を用いて母線分割開閉器5を開放してもよい。
1 電源
1,22 第1および第2の遮断器
5 母線分割開閉器
101,102,1101,1102 第1および第2の距離継電器
20,40 監視制御装置
211〜214 第1乃至第4の論理積回路
22,42 論理和回路
23,43 タイマ
311,312,1201,1202 第1および第2の地絡方向継電器
321,322 第1および第2の計器用変圧器
331,332 第1および第2の不足電圧継電器
411〜417 第1乃至第7の論理積回路
1L,2L 第1および第2の送電線
1ab,S2ab 第1および第2のab相短絡事故検出信号
1bc,S2bc 第1および第2のbc相短絡事故検出信号
1ca,S2ca 第1および第2のca相短絡事故検出信号
1abc,S2abc 第1および第2のabc相短絡事故検出信号
DZ1,SDZ2 第1および第2の地絡事故検出信号
UV1a,SUV2a 第1および第2のa相電圧不足検出信号
UV1b,SUV2b 第1および第2のb相電圧不足検出信号
UV1c,SUV2c 第1および第2のc相電圧不足検出信号
TR トリップ信号

Claims (5)

  1. 母線保護装置が設置されていない電気所で発生した母線事故から電力系統を保護するための母線保護システムであって、
    前記電気所の母線の第1の送電線(1L)と第2の送電線(2L)との間に設置された母線分割開閉器(5)と、
    前記第1および第2の送電線の電源端側に設置された、かつ、前記母線事故を検出すると前記母線分割開閉器を開放するための母線事故検出手段と、
    を具備することを特徴とする、母線保護システム。
  2. 前記母線事故検出手段が、
    前記第1および第2の送電線の電源端側にそれぞれ設置された、かつ、前記電気所の母線に発生した母線短絡事故を検出するための第1および第2の距離継電器(101,102)と、
    前記第1および第2の距離継電器が共に前記母線短絡事故を検出したときにのみ、前記母線分割開閉器を開放する母線分割開閉器開放手段(20)と、
    を備えることを特徴とする、請求項1記載の母線保護システム。
  3. 前記母線分割開閉器開放手段が、送電線保護継電器の主保護継電器が動作して事故を除去する時限よりは長い動作時限で、前記第1および第2の距離継電器の2段保護範囲での動作時限から該第1および第2の距離継電器の2段保護範囲での単体の動作復帰時限を引いた値未満の動作時限で前記母線分割開閉器を開放することを特徴とする、請求項2記載の母線保護システム。
  4. 前記母線事故検出手段が、
    前記第1および第2の送電線の電源端側にそれぞれ設置された、かつ、前記電気所の母線に発生した母線地絡事故を検出するための第1および第2の地絡方向継電器(311,312)と、
    前記第1および第2の送電線の電源端側の2重母線の各母線にそれぞれ設置された第1および第2の不足電圧継電器(331,332)と、
    前記第1および第2の地絡方向継電器が共に前記母線地絡事故を検出し、かつ、前記第1および第2の不足電圧継電器が共に前記2重母線の各母線の同じ相の電圧が所定の電圧整定値以下になったことを検出したときにのみ、前記母線分割開閉器を開放する母線分割開閉器開放手段(40)と、
    を備えることを特徴とする、請求項1記載の母線保護システム。
  5. 前記母線分割開閉器開放手段が、送電線保護継電器の主保護継電器が動作して事故を除去する時限よりは長い動作時限で、前記第1および第2の地絡方向継電器の動作時限から該第1および第2の地絡方向継電器の単体の動作復帰時限を引いた値未満の動作時限で前記母線分割開閉器を開放することを特徴とする、請求項4記載の母線保護システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105071352A (zh) * 2015-08-27 2015-11-18 神华集团有限责任公司 一种母线保护设备和方法
CN111313555A (zh) * 2020-03-23 2020-06-19 北京四方继保工程技术有限公司 一种用于智能变电站的全冗余智能终端装置

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