JP3683953B2 - 樹脂モールドコイルの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイルの回りを樹脂で覆った樹脂モールドコイルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の樹脂モールドコイルとしては、例えば、特開昭59−43514号公報に示すものがある。
【0003】
この樹脂モールドコイルの製造では、図2に示すように、まず、巻線機21に取り付けられた巻線型22の外周に絶縁性プリプレグシート18を巻線型22に巻き付ける。そして、巻線機21を駆動して、巻線型22を回転させつつ、巻線型22に導線を巻いてコイル11を形成する。続いて、コイル11の外周13にも、絶縁性プリプレグシート18を巻き付け、この樹脂モールドコイル中間製造物10を巻線型22ごと巻線機21から外す。次に、絶縁性プリプレグシート18の端部とコイル11の端面14との間に形成された凹部Aに、エポキシ樹脂等のパテ状樹脂を充填すべく、樹脂モールドコイル中間製造物10を垂直に立てる。すなわち、コイル11の貫通孔が鉛直方向を向くように、樹脂モールドコイル中間製造物10を乾燥場に置く。これは、その後、エポキシ樹脂等のパテ状樹脂を熱硬化させる過程で、一度、樹脂の粘度が低下するため、樹脂モールドコイル中間製造物10を垂直に立てて置かないと、コイル端部の凹部Aから樹脂が垂れてくるからである。
【0004】
樹脂モールドコイル中間製造物10を乾燥場に置くと、上を向いているコイル端部に、ハケやヘラ等を使ってパテ状樹脂を充填し、これを加熱して、パテ状樹脂を熱硬化させる。一方の端部に充填したパテ状樹脂が熱硬化すると、他方の端部が上を向くように、樹脂モールドコイル中間製造物10をひっ繰り返す。そして、この他方の端部にも同様に、ハケやヘラ等を使ってパテ状樹脂を充填し、これを加熱して、パテ状樹脂を熱硬化させる。
コイルの両端部の樹脂が硬化すると、端部の角にグラインダーをかけて、そこのバリ等を取って、樹脂モールドコイルを完成させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術では、コイルの端部に樹脂を充填するに当たり、樹脂モールドコイル中間製造物10を巻線機21から外して、これを垂直に立て、一方の端部に樹脂を充填し、この樹脂が熱硬化した後、樹脂モールドコイル中間製造物10をひっ繰り返して、他方の端部にも同様の処理を行わなければならないため、非常に作業工数が多くなると共に、製造時間も長くなるという問題点がある。
【0006】
また、エポキシ樹脂には、一般的に酸無水物硬化剤が添加されているため、充填作業の際には、樹脂が手に触れぬような配慮が必要である上に、グラインダーによるバリ取り作業の際には、塵埃対策も必要になり、各作業ごとに特殊な安全対策が必要であるという問題点がある。さらに、エポキシ樹脂は、充填する際において粘度が非常に高いために、樹脂射出ガンを用いて充填することができず、ハケやヘラ等を用いて手作業にて充填しなければならず、自動化が困難であるという問題点もある。
【0007】
本発明の目的は、上記事情に鑑みてなされたものであって、作業工数が少なく製造時間も短く、さらに特殊な安全対策が不要で、しかも自動化が比較的容易な樹脂モールドコイルの製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための樹脂モールドコイルの製造方法は、
コイル(11,11a)の内周面(12)及び外周面(13)絶縁性樹脂シートで覆い、
難燃性及び絶縁性を有する増量剤を添加した熱硬化型シリコン樹脂を、前記コイル(11,11a)の両端面(14,14)に配し、
前記コイル ( 11 , 11 a) の両端面 ( 14 , 14 ) のそれぞれに配した前記熱硬化型シリコン樹脂を同時に加熱して、該熱硬化型シリコン樹脂を硬化させる、ことを特徴とするものである。
【0010】
また、以上の樹脂モールドコイルの製造方法において、前記コイル(11a)は、
導線(16)と、仮想の巻軸(25)を中心としてこの巻軸(25)が伸びている巻軸方向(S)に、導線(16)を何度も巻くにあたり、該巻軸方向(S)に隣り合う導線間の絶縁性を確保するための絶縁性樹脂シート(18)と、仮想の巻軸(25)を中心としてこの巻軸(25)から遠ざかる層方向(R)に、導線(16)を複数層巻くにあたり、層方向(R)に隣り合う導線間の絶縁性を確保するための層間絶縁用絶縁材(17)とを有し、
導線(16)の外周の一部に隣接し且つ導線(16)の長手方向に沿って、層間絶縁用絶縁材(17)を施し、この層間絶縁用絶縁材(17)が施された導線(16)の外周に絶縁性樹脂シート(18)を巻き付けて、線材(15)を形成し、
線材(15)の層間絶縁用絶縁材(17)が施されている側が層方向(R)を向くよう、巻軸(25)を中心として巻軸方向(S)に線材(15)何度も巻き、且つ巻軸(15)を中心として層方向(R)に何層にも線材(15)いて、コイル(11a)を形成するものであってもよい。
【0012】
なお、以上の説明において、( )内の符号は、以下に説明する実施形態における対応部位の符号である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る各種実施形態としての樹脂モールドコイルについて説明する。
【0014】
まず、図1〜図4を用いて、本発明に係る一実施形態としての樹脂モールドコイルについて説明する。
この樹脂モールドコイルは、図1に示すように、略角柱状に形成されたコイル11と、コイル11の内周面12及び外周面13を覆う絶縁性プリプレグシート18,18と、コイル11の両端面14,14を覆う熱硬化型シリコン樹脂19とを有して構成されている。
【0015】
この樹脂モールドコイルの製造では、図2を用いて従来技術で述べたように、まず、略角柱状の巻線型22を巻線機21の回転軸21aに取り付ける。続いて、この巻線型22の外周に、絶縁性プリプレグシート18を巻き付ける。この絶縁性プリプレグシート18は、ガラス布にエポキシ樹脂を含浸させたものである。そして、巻線機21を駆動して、巻線型22を回転させつつ、巻線機21の回転軸21aの延長線上に形成される仮想の巻軸25を中心として、巻軸方向Sに線材を巻く。一層目が巻終わると、その外周に層間絶縁シート(図示されていない。)を施した後、さらにその外周に線材を巻き付けて、二層目を形成し、その外周にも層間絶縁シートを施す。以上の処理を何度か繰り返して、巻軸25から遠ざかる層方向Rに何層にも線材を巻いてコイル11を形成する。コイル11が形成されると、このコイル11の外周面13にも、絶縁性プリプレグシート18を巻き付ける。ここで、コイル11の内周面12及び外周面13に絶縁性プリプレグシート18が施されたものを樹脂モールドコイル中間製造物10とする。
【0016】
この樹脂モールドコイル中間製造物10において、内外周の絶縁性プリプレグシート18の巻軸方向Sの長さは、コイル11の巻軸方向Sの長さよりも長く、このコイル11の端面14,14と内外周の絶縁性プリプレグシート18,18とで凹部Aが形成されている。
次に、樹脂モールドコイル中間製造物10の端部の凹部Aに、図3に示すように、樹脂射出ガン23を用いて、熱硬化型シリコン樹脂19を充填する。この際、巻線機21を駆動して、樹脂モールドコイル中間製造物10を回転させつつ、この熱硬化型シリコン樹脂19を充填する。
【0017】
次に、熱硬化型シリコン樹脂の充填が終了した樹脂モールドコイル中間製造物10aを、巻線型22ごと巻線機21から外し、図4に示すように、テフロン性のセパレートシート27を敷いた乾燥板26の上に、横にして並べて行く。樹脂モールドコイル中間製造物10aを横置きにできるのは、常温時において熱硬化型シリコン樹脂が樹脂モールドコイル中間製造物10の凹部Aから垂れてこないだけの粘性があり、しかも、後で行う熱硬化過程で、その粘度がエポキシ樹脂のように低下しないからである。一定数量の樹脂モールドコイル中間製造物10aを並べ終わると、これらの上に再びテフロン性のセパレートシート27を敷いて、この上にも樹脂モールドコイル中間製造物10aを置く。以上のようにして、乾燥板26の上に、複数の樹脂モールドコイル中間製造物10a,10a,…を複数段積み重ねる。そして、これら全部を乾燥炉内に入れて130〜150℃程度に加熱し、コイル11の内外周に配した絶縁性プリプレグシート18,18と共に、コイル11の端部に充填した熱硬化型シリコン樹脂19を硬化させる。このように、熱硬化型シリコン樹脂を充填した複数の樹脂モールドコイル10a,10a,…を複数段に積み重ねて、1度に硬化させることができるので、乾燥炉を効率良く利用することができる。
【0018】
絶縁性プリプレグシート18及び熱硬化型シリコン樹脂19が硬化したら、巻線型22を外し、整形作業を行って、図1に示す樹脂モールドコイルを完成させる。この整形作業では、カッターナイフを用いて、コイル端部の角の面取りする。
【0019】
以上のように、この樹脂モールドコイルの製造では、コイル11の両端面14,14に一度に樹脂を充填することができ、しかもコイル11の内外周面12,13に配した絶縁性プリプレグシート18,18と共に、コイル11の両端面14,14に充填した熱硬化型シリコン樹脂19を一工程で硬化させることができるので、作業工数を少なくすることができると共に製造時間を短くすることができる。また、シリコン樹脂は、硬化収縮に対して粘性があるため、内部残留応力が発生せずクラック等の問題もないことから、短時間硬化及び短時間徐冷が可能である。従って、この面からも、製造時間を短くすることができる。
【0020】
また、熱硬化型シリコン樹脂19は、人体に対して無害であるために、これが皮膚に触れぬような配慮は特に必要なく、さらに、グラインダーによるバリ取り作業が無くなるために、集塵対策も不要になる。したがって、各作業ごとの安全対策が容易になり、製造コストの低減を図ることもできる。
また、熱硬化型シリコン樹脂19は、前述したように、樹脂モールドコイル10を横置きにして、その端部の凹部Aにこのシリコン樹脂を充填しても垂れないだけの粘性を有するものの、エポキシ樹脂より、粘性が低いので、樹脂充填の際に樹脂射出ガン23を用いることができ、充填作業が容易になって充填作業の自動化を図ることもできる。
【0021】
また、導線の外周を覆う素線絶縁材や、コイル11の各層間を絶縁するための層間絶縁材として、例えば、ポリエステルフィルム(ポリエチレンテレフタレート)やポリエチレンナフタレートなど化学加合性フィルムを用いることがあるが、この場合、エポキシ樹脂に添加されている酸無水物硬化剤によって劣化が促進されることがある。しかしながら、シリコン樹脂を用いた場合、これらフィルムに対しては無害であり、長期的絶縁劣化に対して非常に有利になる。
【0022】
コイル11の端面14への充填剤として、従来のエポキシ樹脂の換わり、熱硬化型シリコン樹脂19を用いることで、以上のように、多くの有利な点があるものの、現状では、熱硬化型シリコン樹脂19がエポキシ樹脂に比べて、高価であるという難点もある。さらに、シリコン樹脂硬化物はゴム状で軟かいために、ユーザーがその指触感から不安視することも考えられる。そこで、安価で、シリコン樹脂よりも硬く、難燃性及び絶縁性を有する材料を増量剤として、熱硬化型シリコン樹脂19に添加することで、比較的高価な熱硬化型シリコン樹脂19の使用量を削減して、製造コストの低減を図ると共に、その指触感を高めることが好ましい。
具体的には、熱硬化型シリコン樹脂19に、増量剤として石英粉末を80%Wt添加する。これにより得られた樹脂は、価格的には、増量剤を含まない通常シリコン樹脂の約1/2であり、十分に製造コストの低減を図ることができる。
【0023】
ところで、石英粉末を80%Wt添加したシリコン樹脂を用いて実験したところ、ある程度粘性が高まるものの、樹脂射出ガン23による充填作業は良好であった。また、硬化時間は110〜120℃で3〜5時間で所定の特性が得られた。また、石英粉末を添加した硬化物の硬度は、石英粉末の未添加の硬化物の硬度よりも高まり、ショアー硬度として80°以上が得られた。また、難燃性の指標として一般的に用いられるJISK6911(1979)(熱硬化型プラスチック一般試験方法)記載の耐燃性(A法)で試験したところ、石英粉末80%Wt添加品では、燃焼時間は0(秒)、燃焼距離は5(mm)で、難燃区分としては不燃性であった。この比較として一般的な酸無水物硬化剤と結晶質石英粉末を添加したエポキシ樹脂の硬化物の同様の耐燃試験では、燃焼時間は12〜14(秒)、燃焼距離は11〜14(mm)であった。これらの耐燃試験では、両者とも燃焼区分としては不燃性となるが、石英粉末を80%Wt添加したシリコン樹脂が、エポキシ樹脂に比べると難燃性は向上したと言える。
【0024】
次に、図5及び図6を用いて、本発明に係る他の実施形態としての樹脂モールドコイルについて説明する。
この実施形態においては、図6に示すように、コイル11aを形成する線材15として、線材15の本体である導線16と、この導線16の外周の一部に隣接し且つ導線16の長手方向に沿って施された層間絶縁用絶縁材17aと、この層間絶縁用絶縁材17aが施された導線16の外周に巻き付けられた絶縁性樹脂シート17bとで構成されているものを用いている。
【0025】
絶縁性樹脂シート17bは、仮想の巻軸25を中心として巻軸25が伸びている巻軸方向Sに、導線16を何度も巻くに当たり、この巻軸方向Sに隣合う導線16,16間の絶縁性を確保するものである。また、層間絶縁用絶縁材17aは、仮想の巻軸25を中心として巻軸25から遠ざかる層方向Rに、導線16を複数層巻くにあたり、層方向Rに隣合う導線16,16間の絶縁性を確保するものである。コイル11aにおいては、巻軸方向Sに隣合う導線間よりも層方向Rに隣合う導線間の方が電位差が大きいので、絶縁性樹脂シート17bよりも層間絶縁用絶縁材17aの方が絶縁性は高い。なお、この実施形態では、絶縁性樹脂シート17bも層間絶縁用絶縁材17aも、プリプレグシートで形成されている。
【0026】
この実施形態では、以上で説明した線材15を用いて、図5に示すように、層間絶縁用絶縁材17aが施されている側が層方向Rを向くよう、巻線型(図示されていない)の回りに巻軸方向Sに線材15を何度も巻き、さらに、層方向Rに何層にも線材15を巻いてコイル11aを形成している。このように、予め層間絶縁用絶縁材17aが施されている線材15を用いることにより、コイル形成過程で、各層を形成した後に層間絶縁シートを配する手間を省くことができる。
【0027】
この実施形態においても、以上のように形成したコイル11aを用いて、先の実施形態と同様に、コイル11aの内外周に絶縁性プリプレグシート18,18を配し、コイル11aの両端部に熱硬化型シリコン樹脂19を施して、樹脂モールドコイルを形成している。従って、先に述べた層間絶縁シート施工の工程の省略という効果の他に、先の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、コイルの両端面に一度に樹脂を充填することができ、しかも充填した樹脂を一工程で硬化させることができるので、作業工数を少なくすることができると共に製造時間を短くすることができる。また、コイルの端面に充填する熱硬化型シリコン樹脂は、人体に対して無害であるために、これが皮膚に触れぬような配慮は特に必要なく、さらに、グラインダーによるバリ取り作業が無くなるために、集塵対策も不要になる。したがって、各作業ごとの安全対策が容易になり、製造コストの低減を図ることもできる。また、熱硬化型シリコン樹脂は、従来用いられていたエポキシ樹脂より、粘性が低いので、樹脂充填の際に樹脂射出ガンを用いることができ、充填作業が容易になって充填作業の自動化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態としての樹脂モールドコイルの縦断面図である。
【図2】本発明に係る一実施形態としての樹脂モールドコイルの中間製造物の縦断面図である。
【図3】本発明に係る一実施形態としての樹脂モールドコイルのシリコン樹脂充填作業を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る一実施形態としての樹脂モールドコイルの硬化時姿勢を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る他の実施形態としての樹脂モールドコイルの縦断面図である。
【図6】本発明に係る他の実施形態としての樹脂モールドコイルに用いられる線材の断面図である。
【符号の説明】
10…樹脂モールドコイル中間製造物、11,11a…コイル、12…内周面、13…外周面、14…端面、15…線材、16…導線、17a…層間絶縁用絶縁材、17b…絶縁用樹脂シート、18…絶縁性プリプレグシート、19…熱硬化型シリコン樹脂、21…巻線機、22…巻線型、25…巻軸。

Claims (2)

  1. コイルの回りが樹脂で覆われている樹脂モールドコイルの製造方法において、
    前記コイルの内周面及び外周面絶縁性樹脂シートで覆い、
    難燃性及び絶縁性を有する増量剤を添加した熱硬化型シリコン樹脂を、前記コイルの両端面に配し、
    前記コイルの両端面のそれぞれに配した前記熱硬化型シリコン樹脂を同時に加熱して、該熱硬化型シリコン樹脂を硬化させる、
    ことを特徴とする樹脂モールドコイルの製造方法
  2. 請求項1に記載の樹脂モールドコイルの製造方法において、
    前記コイルは、
    導線と、
    仮想の巻軸を中心として該巻軸が伸びている巻軸方向に、前記導線を何度も巻くにあたり、該巻軸方向に隣り合う導線間の絶縁性を確保するための絶縁性樹脂シートと、
    仮想の巻軸を中心として該巻軸から遠ざかる層方向に、該導線を複数層巻くにあたり、該層方向に隣り合う導線間の絶縁性を確保するための層間絶縁用絶縁材と、
    を有し、
    前記導線の外周の一部に隣接し且つ該導線の長手方向に沿って、前記層間絶縁用絶縁材を施し、該層間絶縁用絶縁材が施された該導線の外周に前記絶縁性樹脂シートを巻き付けて、線材を形成し、
    記線材の前記層間絶縁用絶縁材が施されている側が前記層方向を向くよう、前記巻軸を中心として前記巻軸方向に該線材何度も巻き、且つ該巻軸を中心として該層方向に何層にも該線材いて、前記コイルを形成する、
    ことを特徴とする樹脂モールドコイルの製造方法。
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