JP3682025B2 - 粉末滑沢剤による粉末層形成方法 - Google Patents

粉末滑沢剤による粉末層形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば回転式粉末圧縮成形機や同成形機により圧縮成形された例えば錠剤等の成形品の物理的諸元を検査する検査装置等において、圧縮成形する原料や成形品等が接触する接触面に粉末滑沢剤の粉末層を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば薬剤粉末を圧縮して錠剤に成形する回転式粉末圧縮成形機が知られている。この種の回転式粉末圧縮成形機では、フレーム内に回転盤を立シャフトを介して回転可能に配設し、その回転盤に臼孔を有する臼を設けるとともに、臼の上下に上杵及び下杵を上下摺動可能に保持させておき、杵先を臼孔内に挿入した状態で上杵及び下杵を互いに相寄る向きに移動、押圧することにより、臼孔内に充填した薬剤粉末を上杵下端面及び下杵上端面間で圧縮して錠剤を成形するものである。
【0003】
このような構成の回転式粉末圧縮成形機では、圧縮成形する薬剤粉末は、その供給手段を構成するホッパに貯留された後、そのホッパから回転盤の上面に沿って設けられた粉末充填部を介して臼に供給され、上杵と下杵とにより圧縮成形されて錠剤となるものである。一般に、ホッパは、四角錐台を倒立させたような形状をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、薬剤粉末が円滑に滑り落ちるように壁面の角度を設定しても、薬剤粉末の状態により、ブリッジと呼ばれる現象が発生することがある。このブリッジは、ホッパ内の壁面に薬剤粉末が付着したり、接触している薬剤粉末の流れが遅くなることで、内部に存在する薬剤粉末だけがホッパから流れ出し、上部分の薬剤粉末アーチ状に残ってポッパ内に空洞ができる現象である。このようなブリッジが形成されると、薬剤粉末がほとんどない状態であるにもかかわらず、ホッパ内に薬剤粉末があると誤って貯蓄量を検出することになった。このため、薬剤粉末のホッパへの補給が遅れ、錠剤の成形に支障を来すことがあった。
【0005】
このような不具合を解消するために、ホッパ内壁面に摩擦抵抗の小さい合成樹脂例えばフッ素樹脂を張り付けたり、内壁面の摩擦抵抗を小さくする加工を施したりすることが行なわれているが、薬剤粉末の状態やホッパ壁面の角度によってはブリッジが発生する場合があった。
【0006】
本発明は、このような不具合を解消することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る粉末滑沢剤による粉末層形成方法は、粉末滑沢剤を帯電させ、粉体が接触する接触面、及び粉体を圧縮成形して得た成形品が接触する接触面を粉末滑沢剤とは反対の極性に帯電させ、帯電させた粉末滑沢剤を前記接触面に向けて噴射し、前記接触面に粉末滑沢剤を付着させるものであって、粉末滑沢剤を噴射する噴射口を備えた噴射ノズルを駆動機構により往復作動させつつ粉末滑沢剤を噴射することを特徴とする。
【0008】
本発明における粉末滑沢剤とは、ステアリン酸、ステアリン酸塩(Al,K,Na,Ca,Mg等の金属塩)、あるいはラウリル硫酸ナトリウム等の撥水性を有する粉体を指すものであり、粉末圧縮成形機において例えば錠剤を圧縮成形する場合に、成形品の原料となる粉末が臼孔内や上下杵の先端に付着することを抑制するためのものである。
【0009】
このような構成のものであれば、接触面に、帯電させた粉末滑沢剤を付着させることにより、粉体の接触面への付着を防止して、粉末の移動を円滑にすることが可能になる。すなわち、粉末滑沢剤を帯電させ、かつ接触面を粉末滑沢剤とは反対極性に帯電させているので、粉末滑沢剤を接触面に向けて噴射すると、粉末滑沢剤は静電力により接触面に一様に静電吸着する。この結果、接触面には粉末滑沢剤の薄層が形成される。
【0010】
したがって、粉末滑沢剤が接触面に付着して薄層を形成することにより、接触面の粉末及び/又は粉末を圧縮成形して得られる成形品に対する摩擦抵抗が低くなり、これらのものが接触面に付着することが妨げられる。このため、例えば回転式粉末圧縮成形機においては、例えば粉体を貯留するホッパの内面部分においても粉体が円滑に移動することとなり、従来におけるホッパにおいて生じたブリッジを防止することが可能になる。
【0011】
接触面への付着性をよくするためには、粉末滑沢剤を負に帯電させ、かつ接触面を正に帯電させることが好ましい。
【0012】
このような粉末滑沢剤による粉末層形成方法を好適に実現できる態様としては、上杵と下杵とにより回転盤に取り付けられた臼内に供給された粉末を圧縮する回転式粉末圧縮成形装置の粉体を臼内に供給する供給手段の内面が、前記粉体が接触する接触面であるもの、回転式粉末圧縮成形装置の回転盤の上杵に対向する表面が、前記粉体が接触する接触面及び前記粉体を圧縮成形して得た成形品が接触する接触面を兼ねる面であるもの、さらには回転式粉末圧縮成形装置の圧縮成形された成形品を取り出す製品取出部の傾斜面等が、前記粉体を圧縮成形して得た成形品が接触する接触面であるものが挙げられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図面を参照して説明する。
【0014】
この実施の形態では、回転式粉末圧縮成形機における、成形品の原料となる粉末の供給手段を構成して粉末を貯留するホッパ、その粉末や成形品が通過する回転盤表面等に粉末滑沢剤の薄膜を形成する方法を説明する。この実施の形態で使用される粉末滑沢剤は、錠剤等の製品を圧縮成形する場合に、回転式粉末圧縮成形機の杵や臼に原料粉末が付着するのを防止するために使用されるものと同一のものである。
【0015】
図1は、回転式粉末圧縮成形機の全体構成を示している。回転式粉末圧縮成形機は、フレーム1内に回転盤3を立シャフト2を介して水平回転可能に配設し、その回転盤3に複数の臼4を所定のピッチで設けるとともに、各臼4の上下に上杵5及び下杵6を上下摺動可能に保持させてある。
【0016】
詳述すれば、フレーム1の略中央部には軸受21により軸支された立シャフト2が配設してあり、この立シャフト2の下端近傍にウォームホィール22が固定してあって、このウォームホィール22にウォーム23及びベルト24を介してモータ25の回転駆動力が伝達されるようになっている。そして、この立シャフト2のヘッド近傍に、2つの機能部分に分けられる回転盤3が固定してある。
【0017】
回転盤3は、その上側部分に設けられて上杵5を上下摺動可能に保持する上杵保持部32と、その下側部分に設けられて下杵6を上下摺動可能に保持するとともに、前記上杵保持部32に対面する位置に臼4を着脱可能に嵌装するための臼取付孔を同一円周上に複数個設けてなる臼部33とから構成されている。上杵保持部32及び臼部33には、上杵5及び下杵6を摺動移動可能に保持する杵保持孔がそれぞれ複数穿設されている。この回転盤3において、下杵6と上杵5と臼4とが、各中心線を一致させて上下に配置されるように、それぞれの杵保持孔と臼取付孔とが穿設されている。
【0018】
この回転式粉末圧縮成形機には、図2に示すように、粉末充填部7と、粉末摺切部8と、圧縮成形部9と、製品取出部10とが、回転盤3の回転方向に沿って順次に設けてある。
【0019】
粉末充填部7は、下杵6を図示しない低下器により降下させて回転盤3上に供給された粉末をフィードシュー72により臼4内に導入するようにしたもので、回転盤3上への粉末の供給は、例えばステンレス製のホッパ73a及びシュータ73bを有する供給手段である粉末供給機構73により行われる。ホッパ73aは、シュータ73bに連通するようにしてシュータ73bの上端側に位置するもので、四角錐台を倒立させた形状をしており、底面になるその下端部に粉末の供給量を制御する図示しない開閉扉を有している。シュータ73bは、ホッパ73aから排出された粉末を粉末充填部7まで案内するものである。粉末の接触する接触面であるホッパ73aの内面73aaには、後述する手順により粉末滑沢剤Lの薄層を形成するものである。
【0020】
粉末摺切部8は、分量レール82により下杵6を所定位置まで上昇させるとともに下杵6の上昇により臼4内から溢れ出た粉末を摺切板83により臼4上から除去するようにしたものである。
【0021】
圧縮成形部9は、上杵5を下り傾斜面に沿わせて降下させその杵先を臼4内に挿入させるための図示しない上杵降下カムと、杵先を臼4内に挿入した上杵5と下杵6とを上下から拘束して臼4内の粉末を予備的に圧縮する上予圧縮ロール92、下予圧縮ロール93と、前記上杵5と下杵6とを上下から拘束して臼4内の粉末を本格的に圧縮する上本圧縮ロール94及び下本圧縮ロール95とを具備してなる。
【0022】
製品取出部10は、上杵5を上り傾斜面に沿わせて上昇させその杵先を臼4から抜き取るための上杵上昇カムと、下杵6を上方に付勢して臼4内の製品Qを完全に臼4外に押出す押上レール(ともに図示しない)と、押出された製品Qを側方に案内してシュート104に導く案内板105とを具備してなる。
【0023】
粉末滑沢剤Lの薄層の形成は、粉末滑沢剤噴射装置(以下、噴射装置と称する)IDを用いて、次の手順で行なう。噴射装置IDは、粉末滑沢剤Lを貯留する貯留槽ID1と、粉末滑沢剤Lを圧送する圧送手段DI2と、圧送手段ID2により貯留槽ID1から圧送された粉末滑沢剤Lを噴射する噴射ノズルID3aを有する噴射ノズル体ID3と、噴射ノズルID3aから噴射される粉末滑沢剤Lおよびホッパ73aの内面73aaを帯電させるための高電圧発生手段ID4とを備えている。
【0024】
圧送手段ID2は、例えばコンプレッサを備えており、圧縮空気により粉末滑沢剤Lを貯留槽ID1から噴射ノズル体ID3の噴射ノズルID3aまで圧送するものである。この圧送手段ID2においては、圧送に要する空気圧を、噴射ノズルID3aとホッパ73aの内面73aaとの距離に応じて噴射の強さを調整し得るよう、変更可能に構成してある。すなわち、噴射ノズルID3aとホッパ73aの内面73aaとの距離が短い場合では、空気圧を低くし、逆に距離が長い場合では、空気圧を高くするものである。圧送手段ID2がこのように空気圧を調整することにより、ホッパ73aの内面73aaに粉末滑沢剤Lが衝突して散乱することが防止される。
【0025】
噴射ノズル体ID3は、上下方向に広角度で粉末滑沢剤を噴射することができる噴射口ID3aaを備える噴射ノズルID3aと、噴射ノズルID3aに一体的にその先端部を噴射口ID3aaの近傍に露出して取り付けられて粉末滑沢剤Lを帯電させるための電極ID3bと、噴射ノズルID3aを往復作動させるとともに回転させる駆動機構ID3cとを備えている。噴射ノズルID3aは、背向する面にそれぞれ噴射口ID3aaを備えている。この実施の形態の噴射ノズルID3aは、例えばフッ素樹脂製のもので、圧送時の摩擦により粉末滑沢剤Lを負の極性に帯電させることができるものである。電極ID3bは、露出するその先端部分が例えば円錐形状に尖った針状のもので、噴射口ID3aaの近傍に電界を形成するもので、粉末滑沢剤Lが形成された電界中を通過することにより負の極性に帯電するようにしてある。駆動機構ID3cは、噴射ノズルID3aが先端に取り付けられる駆動棒体ID3caと、その駆動棒体ID3caを回転及び往復作動させる駆動体ID3cbとを備えている。
【0026】
高電圧発生手段ID4は、100kVを限度に、連続的に出力電圧を変更できる構成で、電極ID3bに対して負の高電圧を印加するとともに、ホッパ73aの内面73aaに対して正の高電圧を印加するものである。実際には、高電圧発生手段ID4の正極をホッパ73aの内面73aaに接続し、その負極を電極に接続するもので、ホッパ73aの内面73aaを基準電位とした場合に電極が負の高電圧となるものであってよい。
【0027】
このような構成において、まず高電圧発生手段ID4の正極をホッパ73aに電気的に接続するとともに、その負極を噴射ノズル体ID3を介して電極ID3bに電気的に接続する。これにより、ホッパ73aの内面73aaが正の極性に帯電する。次に、噴射ノズルID3aをホッパ73a内の最も下位置まで挿入する。この後、高電圧発生手段ID4を作動させ、さらに駆動機構ID3cを作動させて、粉末滑沢剤Lを噴射ノズルID3aから噴射させながら、噴射ノズルID3aを引き上げる。噴射に際して、圧送手段ID2は、噴射ノズルID3aがホッパ73aの最も下位置にある場合には、空気圧を最も低くし、噴射ノズルID3aが引き上げられるに応じて空気圧を高くする。これは、ホッパ73aの内面73aaは、上方に行くほど噴射ノズルID3aから遠ざかる位置になるため、噴射された粉末滑沢剤Lが不足なくホッパ73aの内面73aaに到達するようにするためである。このように空気圧を制御し、噴射ノズルID3aを回転させながら引き上げるので、ホッパ73aの内面73aaの全てに対してほぼ均等に粉末滑沢剤Lを噴射することになる。
【0028】
噴射ノズルID3aから噴射された粉末滑沢剤Lは、電極ID3bにより負の極性に帯電される。そして、接触面であるホッパ73aの内面73aaに接近すると、ホッパ73aの内面73aaが正の極性に帯電しているので、負の極性に帯電している粉末滑沢剤Lが引き付けられてホッパ73aの内面73aaに静電吸着により付着する。この場合、粉末滑沢剤Lは、噴射ノズルID3aから噴射された直後に帯電されることにより、その粒子が互いに反発して微粒子の状態となってホッパ73aの内面73aaに付着するものである。したがって、粉末滑沢剤Lは、ホッパ73aの内面73aaに達するまでにほぼ均等な状態で拡散し、ホッパ73aの内面73aaに付着することにより薄膜状の薄層を形成するものである。この薄層は、粉末の粒子径の例えば1〜5倍程度の厚みである。薄層の厚みを増す場合には、噴射ノズルID3aを複数回往復作動させればよい。
【0029】
このようにして薄層が形成されることにより、ホッパ73a内に粉末が投入されて貯留していると、粉末はホッパ73aの内面73aaに付着することなくその自重でホッパ73a内を下つまりシュータ73bに向かって自在に移動可能となる。これにより、ホッパ73aの内面73aaにある粉末は、ホッパ73aが開かれると回転盤3に向かって落下するので、ホッパ73a内に空洞が生じるブリッジ現象を防止することができる。
【0030】
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。
【0031】
上記実施の形態にあっては、回転式粉末圧縮成形機のホッパ73aの内面73aaに粉末滑沢剤Lの薄層を形成するものを説明したが、回転盤3の上杵5と対向する表面や製品取出部10のに薄層を形成するものであってもよい。
【0032】
回転盤3の上記表面に薄層を形成する場合は、上記実施の形態において説明した噴射装置IDを用いて粉末滑沢剤Lを噴射することができる。ただし、回転盤3の表面は、一方向に位置する平面であるので、背向する方向に粉末滑沢剤Lを噴射する必要がない。このため、回転盤3の表面に粉末滑沢剤Lの薄層を形成する場合には、噴射装置IDの噴射ノズルを一方向にのみ粉末滑沢剤Lを噴射する形状のものに変更するものである。この噴射ノズルID31aは、噴射ノズルID31aの往復作動方向を横切る方向に、広角度で粉末滑沢剤Lを噴射できるものである。
【0033】
回転盤3の表面に粉末滑沢剤Lを付着させる場合は、粉末充填部7と製品取出部10との間に噴射ノズルID31aを位置させるとともに、図5に示すように、噴射ノズルID31aが回転盤3の表面と平行に往復作動するようにセットし、噴射ノズルID31aを回転させることなく往復作動のみさせて噴射する。この例の場合、噴射ノズルID31aと回転盤3の表面との間の距離が短いので、圧送手段ID2を調整して粉末滑沢剤Lが最低の空気圧で噴射されるようにすれば、余分な粉末滑沢剤Lの拡散を防止して効率よく粉末滑沢剤Lの薄層を形成することができる。また、粉末滑沢剤Lを噴射させる場合、回転盤3を低速で回転させることにより、噴射装置IDの位置を変更することなく回転盤3のほぼ全表面に粉末滑沢剤Lを付着させることができる。したがって、回転盤3のほぼ全表面に粉末滑沢剤Lの薄層を形成することができる。
【0034】
上記した構成の噴射装置IDを使用することにより、製品取出部10のシュート104の表面に粉末滑沢剤Lの薄層を形成することもできる。
【0035】
シュート104は、傾斜方向に長尺で、幅の比較的狭いものであるので、作業性を考慮して側方から噴射ノズルID32aをシュート104表面上方に突出させる。この場合、粉末滑沢剤Lがシュート104の幅方向に拡がって噴射されるように、噴射ノズルID32aは駆動機構ID3cの駆動棒体ID3caの往復作動方向に広角度に粉末滑沢剤Lを噴射するものを使用する。このような噴射ノズルID32aとしては、粉末滑沢剤Lの噴射角度が大きく、噴射された粉末滑沢剤のもっとも拡散した状態で、ほぼシュート104の幅となるものが好適である。
【0036】
この例にあっては、上述したように、側方から噴射ノズルID32aをシュート104の表面上方に突出させているので、シュート104の長さに合わせて、シュート104の長手方向に噴射ノズルID32aを移動させるものである。この場合に、粉末滑沢剤Lの噴射角度が小さい噴射ノズルの場合には、シュート104の幅に合わせて、噴射ノズルを往復作動させればよい。シュート104表面に形成される薄層の厚みは、シュート104の角度に応じて適宜変更すればよい。すなわち、シュート104の角度の大きいものでは、その角度により製品Qは比較的自然に下方に移動するが、角度が小さい場合に、摩擦抵抗が低いほど移動し易くなるので、薄層は厚めに形成すればよい。
【0037】
このようにして、製品取出部10のシュート104に粉末滑沢剤Lの薄膜が形成されることにより、回転盤3から送られてくる成形品である製品Qを渋滞なく取り出すことができる。したがって、製品Qが渋滞することにより、圧縮成形が停止することを防止することができる。
【0038】
上記においては、粉末あるいはその粉末を圧縮成形して得られる成形品が接触する回転式粉末圧縮成形機の代表的な部分における粉末滑沢剤の薄膜の形成方法を説明したが、例えば錠剤の外観を検査する検査装置の、検査のために錠剤を一時的に保持する保持部分の表面等に適用されるものであってもよい。
【0039】
その他、各部の構成は図示例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、粉末滑沢剤を帯電させて噴射し、静電吸着を利用しているので、接触面にほぼ均一な状態で粉末滑沢剤を付着させて、粉末滑沢剤の薄層を形成することができる。加えて、粉末滑沢剤は静電吸着により付着しているので剥がれにくく、一度接触面に形成した後は長期にわたって摩擦抵抗の低い状態を維持することができる。したがって、接触面に接触する粉末やその粉末を圧縮成形した成形品を円滑に流動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す回転式粉末圧縮成形機の全体正断面図。
【図2】同実施の形態の回転盤上を示す模式的な平面図。
【図3】同実施の形態における粉末滑沢剤噴射装置の概略構成を示すブロック図。
【図4】同実施の形態におけるホッパへの粉末滑沢剤の噴射を要部を拡大して示す構成説明図。
【図5】本発明の他の実施の形態を要部を拡大して示す構成説明図。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態を要部を拡大して示す構成説明図。
【符号の説明】
73a…ホッパ
73aa…内面(接触面)
L…粉末滑沢剤
ID…粉末滑沢剤噴射装置

Claims (5)

  1. 粉末滑沢剤を帯電させ、
    粉体が接触する接触面、及び粉体を圧縮成形して得た成形品が接触する接触面を粉末滑沢剤とは反対の極性に帯電させ、
    帯電させた粉末滑沢剤を前記接触面に向けて噴射し、
    前記接触面に粉末滑沢剤を付着させるものであって、
    粉末滑沢剤を噴射する噴射口を備えた噴射ノズルを駆動機構により往復作動させつつ粉末滑沢剤を噴射することを特徴とする粉末滑沢剤による粉末層形成方法。
  2. 粉末滑沢剤を負に帯電させ、かつ接触面を正に帯電させることを特徴とする請求項1記載の粉末滑沢剤による粉末層形成方法。
  3. 上杵と下杵とにより回転盤に取り付けられた臼内に供給された粉末を圧縮する回転式粉末圧縮成形装置の粉体を臼内に供給する供給手段の内面が、前記粉体が接触する接触面であることを特徴とする請求項1又は2記載の粉末滑沢剤による粉末層形成方法。
  4. 上杵と下杵とにより回転盤に取り付けられた臼内に供給された粉末を圧縮する回転式粉末圧縮成形装置の回転盤の上杵に対向する表面が、前記粉体が接触する接触面及び前記粉体を圧縮成形して得た成形品が接触する接触面を兼ねる面であることを特徴とする請求項1又は2記載の粉末滑沢剤による粉末層形成方法。
  5. 上杵と下杵とにより回転盤に取り付けられた臼内に供給された粉末を圧縮する回転式粉末圧縮成形装置の圧縮成形された成形品を取り出す製品取出部の傾斜面が、前記粉体を圧縮成形して得た成形品が接触する接触面であることを特徴とする請求項1又は2記載の粉末滑沢剤による粉末層形成方法。
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