JP2003211065A - 粉末滑沢剤による粉末層形成方法 - Google Patents

粉末滑沢剤による粉末層形成方法

Info

Publication number
JP2003211065A
JP2003211065A JP2002015785A JP2002015785A JP2003211065A JP 2003211065 A JP2003211065 A JP 2003211065A JP 2002015785 A JP2002015785 A JP 2002015785A JP 2002015785 A JP2002015785 A JP 2002015785A JP 2003211065 A JP2003211065 A JP 2003211065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
lubricant
powder lubricant
contact surface
hopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002015785A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3682025B2 (ja
Inventor
Keiji Shimada
啓司 島田
Yoshiji Oneda
好次 小根田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikusui Seisakusho Ltd
Original Assignee
Kikusui Seisakusho Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikusui Seisakusho Ltd filed Critical Kikusui Seisakusho Ltd
Priority to JP2002015785A priority Critical patent/JP3682025B2/ja
Publication of JP2003211065A publication Critical patent/JP2003211065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3682025B2 publication Critical patent/JP3682025B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0005Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing for briquetting presses
    • B30B15/0011Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing for briquetting presses lubricating means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば回転式粉末圧縮成形機の、粉末を貯留し
ておくホッパにおいて、粉末が常時接触するその内面に
粉末が付着すると、粉末の供給が円滑に行なわれない場
合があった。 【解決手段】粉末滑沢剤を帯電させ、粉体及び/又はそ
の粉体を圧縮成形して得た成形品が接触する接触面を粉
末滑沢剤とは反対の極性に帯電させ、帯電させた粉末滑
沢剤を前記接触面に向けて噴射し、前記接触面に粉末滑
沢剤を付着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば回転式粉末
圧縮成形機や同成形機により圧縮成形された例えば錠剤
等の成形品の物理的諸元を検査する検査装置等におい
て、圧縮成形する原料や成形品等が接触する接触面に粉
末滑沢剤の粉末層を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば薬剤粉末を圧縮して錠剤に
成形する回転式粉末圧縮成形機が知られている。この種
の回転式粉末圧縮成形機では、フレーム内に回転盤を立
シャフトを介して回転可能に配設し、その回転盤に臼孔
を有する臼を設けるとともに、臼の上下に上杵及び下杵
を上下摺動可能に保持させておき、杵先を臼孔内に挿入
した状態で上杵及び下杵を互いに相寄る向きに移動、押
圧することにより、臼孔内に充填した薬剤粉末を上杵下
端面及び下杵上端面間で圧縮して錠剤を成形するもので
ある。
【0003】このような構成の回転式粉末圧縮成形機で
は、圧縮成形する薬剤粉末は、その供給手段を構成する
ホッパに貯留された後、そのホッパから回転盤の上面に
沿って設けられた粉末充填部を介して臼に供給され、上
杵と下杵とにより圧縮成形されて錠剤となるものであ
る。一般に、ホッパは、四角錐台を倒立させたような形
状をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、薬剤粉末が
円滑に滑り落ちるように壁面の角度を設定しても、薬剤
粉末の状態により、ブリッジと呼ばれる現象が発生する
ことがある。このブリッジは、ホッパ内の壁面に薬剤粉
末が付着したり、接触している薬剤粉末の流れが遅くな
ることで、内部に存在する薬剤粉末だけがホッパから流
れ出し、上部分の薬剤粉末アーチ状に残ってポッパ内に
空洞ができる現象である。このようなブリッジが形成さ
れると、薬剤粉末がほとんどない状態であるにもかかわ
らず、ホッパ内に薬剤粉末があると誤って貯蓄量を検出
することになった。このため、薬剤粉末のホッパへの補
給が遅れ、錠剤の成形に支障を来すことがあった。
【0005】このような不具合を解消するために、ホッ
パ内壁面に摩擦抵抗の小さい合成樹脂例えばフッ素樹脂
を張り付けたり、内壁面の摩擦抵抗を小さくする加工を
施したりすることが行なわれているが、薬剤粉末の状態
やホッパ壁面の角度によってはブリッジが発生する場合
があった。
【0006】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る粉末滑沢剤による粉末層形
成方法は、粉末滑沢剤を帯電させ、粉体及び/又はその
粉体を圧縮成形して得た成形品が接触する接触面を粉末
滑沢剤とは反対の極性に帯電させ、帯電させた粉末滑沢
剤を前記接触面に向けて噴射し、前記接触面に粉末滑沢
剤を付着させることを特徴とする。
【0008】本発明における粉末滑沢剤とは、ステアリ
ン酸、ステアリン酸塩(Al,K,Na,Ca,Mg等
の金属塩)、あるいはラウリル硫酸ナトリウム等の撥水
性を有する粉体を指すものであり、粉末圧縮成形機にお
いて例えば錠剤を圧縮成形する場合に、成形品の原料と
なる粉末が臼孔内や上下杵の先端に付着することを抑制
するためのものである。
【0009】このような構成のものであれば、接触面
に、帯電させた粉末滑沢剤を付着させることにより、粉
体の接触面への付着を防止して、粉末の移動を円滑にす
ることが可能になる。すなわち、粉末滑沢剤を帯電さ
せ、かつ接触面を粉末滑沢剤とは反対極性に帯電させて
いるので、粉末滑沢剤を接触面に向けて噴射すると、粉
末滑沢剤は静電力により接触面に一様に静電吸着する。
この結果、接触面には粉末滑沢剤の薄層が形成される。
【0010】したがって、粉末滑沢剤が接触面に付着し
て薄層を形成することにより、接触面の粉末及び/又は
粉末を圧縮成形して得られる成形品に対する摩擦抵抗が
低くなり、これらのものが接触面に付着することが妨げ
られる。このため、例えば回転式粉末圧縮成形機におい
ては、例えば粉体を貯留するホッパの内面部分において
も粉体が円滑に移動することとなり、従来におけるホッ
パにおいて生じたブリッジを防止することが可能にな
る。
【0011】接触面への付着性をよくするためには、粉
末滑沢剤を負に帯電させ、かつ接触面を正に帯電させる
ことが好ましい。
【0012】接触面としては、上杵と下杵とにより回転
盤に取り付けられた臼内に供給された粉末を圧縮する回
転式粉末圧縮成形装置の粉体を臼内に供給する供給手段
の内面、回転式粉末圧縮成形装置の回転盤の上杵に対向
する表面、さらには回転式粉末圧縮成形装置の圧縮成形
された成形品を取り出す製品取出部の傾斜面等が挙げら
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図面を参照して説明する。
【0014】この実施の形態では、回転式粉末圧縮成形
機における、成形品の原料となる粉末の供給手段を構成
して粉末を貯留するホッパ、その粉末や成形品が通過す
る回転盤表面等に粉末滑沢剤の薄膜を形成する方法を説
明する。この実施の形態で使用される粉末滑沢剤は、錠
剤等の製品を圧縮成形する場合に、回転式粉末圧縮成形
機の杵や臼に原料粉末が付着するのを防止するために使
用されるものと同一のものである。
【0015】図1は、回転式粉末圧縮成形機の全体構成
を示している。回転式粉末圧縮成形機は、フレーム1内
に回転盤3を立シャフト2を介して水平回転可能に配設
し、その回転盤3に複数の臼4を所定のピッチで設ける
とともに、各臼4の上下に上杵5及び下杵6を上下摺動
可能に保持させてある。
【0016】詳述すれば、フレーム1の略中央部には軸
受21により軸支された立シャフト2が配設してあり、
この立シャフト2の下端近傍にウォームホィール22が
固定してあって、このウォームホィール22にウォーム
23及びベルト24を介してモータ25の回転駆動力が
伝達されるようになっている。そして、この立シャフト
2のヘッド近傍に、2つの機能部分に分けられる回転盤
3が固定してある。
【0017】回転盤3は、その上側部分に設けられて上
杵5を上下摺動可能に保持する上杵保持部32と、その
下側部分に設けられて下杵6を上下摺動可能に保持する
とともに、前記上杵保持部32に対面する位置に臼4を
着脱可能に嵌装するための臼取付孔を同一円周上に複数
個設けてなる臼部33とから構成されている。上杵保持
部32及び臼部33には、上杵5及び下杵6を摺動移動
可能に保持する杵保持孔がそれぞれ複数穿設されてい
る。この回転盤3において、下杵6と上杵5と臼4と
が、各中心線を一致させて上下に配置されるように、そ
れぞれの杵保持孔と臼取付孔とが穿設されている。
【0018】この回転式粉末圧縮成形機には、図2に示
すように、粉末充填部7と、粉末摺切部8と、圧縮成形
部9と、製品取出部10とが、回転盤3の回転方向に沿
って順次に設けてある。
【0019】粉末充填部7は、下杵6を図示しない低下
器により降下させて回転盤3上に供給された粉末をフィ
ードシュー72により臼4内に導入するようにしたもの
で、回転盤3上への粉末の供給は、例えばステンレス製
のホッパ73a及びシュータ73bを有する供給手段で
ある粉末供給機構73により行われる。ホッパ73a
は、シュータ73bに連通するようにしてシュータ73
bの上端側に位置するもので、四角錐台を倒立させた形
状をしており、底面になるその下端部に粉末の供給量を
制御する図示しない開閉扉を有している。シュータ73
bは、ホッパ73aから排出された粉末を粉末充填部7
まで案内するものである。粉末の接触する接触面である
ホッパ73aの内面73aaには、後述する手順により
粉末滑沢剤Lの薄層を形成するものである。
【0020】粉末摺切部8は、分量レール82により下
杵6を所定位置まで上昇させるとともに下杵6の上昇に
より臼4内から溢れ出た粉末を摺切板83により臼4上
から除去するようにしたものである。
【0021】圧縮成形部9は、上杵5を下り傾斜面に沿
わせて降下させその杵先を臼4内に挿入させるための図
示しない上杵降下カムと、杵先を臼4内に挿入した上杵
5と下杵6とを上下から拘束して臼4内の粉末を予備的
に圧縮する上予圧縮ロール92、下予圧縮ロール93
と、前記上杵5と下杵6とを上下から拘束して臼4内の
粉末を本格的に圧縮する上本圧縮ロール94及び下本圧
縮ロール95とを具備してなる。
【0022】製品取出部10は、上杵5を上り傾斜面に
沿わせて上昇させその杵先を臼4から抜き取るための上
杵上昇カムと、下杵6を上方に付勢して臼4内の製品Q
を完全に臼4外に押出す押上レール(ともに図示しな
い)と、押出された製品Qを側方に案内してシュート1
04に導く案内板105とを具備してなる。
【0023】粉末滑沢剤Lの薄層の形成は、粉末滑沢剤
噴射装置(以下、噴射装置と称する)IDを用いて、次
の手順で行なう。噴射装置IDは、粉末滑沢剤Lを貯留
する貯留槽ID1と、粉末滑沢剤Lを圧送する圧送手段
DI2と、圧送手段ID2により貯留槽ID1から圧送
された粉末滑沢剤Lを噴射する噴射ノズルID3aを有
する噴射ノズル体ID3と、噴射ノズルID3aから噴
射される粉末滑沢剤Lおよびホッパ73aの内面73a
aを帯電させるための高電圧発生手段ID4とを備えて
いる。
【0024】圧送手段ID2は、例えばコンプレッサを
備えており、圧縮空気により粉末滑沢剤Lを貯留槽ID
1から噴射ノズル体ID3の噴射ノズルID3aまで圧
送するものである。この圧送手段ID2においては、圧
送に要する空気圧を、噴射ノズルID3aとホッパ73
aの内面73aaとの距離に応じて噴射の強さを調整し
得るよう、変更可能に構成してある。すなわち、噴射ノ
ズルID3aとホッパ73aの内面73aaとの距離が
短い場合では、空気圧を低くし、逆に距離が長い場合で
は、空気圧を高くするものである。圧送手段ID2がこ
のように空気圧を調整することにより、ホッパ73aの
内面73aaに粉末滑沢剤Lが衝突して散乱することが
防止される。
【0025】噴射ノズル体ID3は、上下方向に広角度
で粉末滑沢剤を噴射することができる噴射口ID3aa
を備える噴射ノズルID3aと、噴射ノズルID3aに
一体的にその先端部を噴射口ID3aaの近傍に露出し
て取り付けられて粉末滑沢剤Lを帯電させるための電極
ID3bと、噴射ノズルID3aを往復作動させるとと
もに回転させる駆動機構ID3cとを備えている。噴射
ノズルID3aは、背向する面にそれぞれ噴射口ID3
aaを備えている。この実施の形態の噴射ノズルID3
aは、例えばフッ素樹脂製のもので、圧送時の摩擦によ
り粉末滑沢剤Lを負の極性に帯電させることができるも
のである。電極ID3bは、露出するその先端部分が例
えば円錐形状に尖った針状のもので、噴射口ID3aa
の近傍に電界を形成するもので、粉末滑沢剤Lが形成さ
れた電界中を通過することにより負の極性に帯電するよ
うにしてある。駆動機構ID3cは、噴射ノズルID3
aが先端に取り付けられる駆動棒体ID3caと、その
駆動棒体ID3caを回転及び往復作動させる駆動体I
D3cbとを備えている。
【0026】高電圧発生手段ID4は、100kVを限
度に、連続的に出力電圧を変更できる構成で、電極ID
3bに対して負の高電圧を印加するとともに、ホッパ7
3aの内面73aaに対して正の高電圧を印加するもの
である。実際には、高電圧発生手段ID4の正極をホッ
パ73aの内面73aaに接続し、その負極を電極に接
続するもので、ホッパ73aの内面73aaを基準電位
とした場合に電極が負の高電圧となるものであってよ
い。
【0027】このような構成において、まず高電圧発生
手段ID4の正極をホッパ73aに電気的に接続すると
ともに、その負極を噴射ノズル体ID3を介して電極I
D3bに電気的に接続する。これにより、ホッパ73a
の内面73aaが正の極性に帯電する。次に、噴射ノズ
ルID3aをホッパ73a内の最も下位置まで挿入す
る。この後、高電圧発生手段ID4を作動させ、さらに
駆動機構ID3cを作動させて、粉末滑沢剤Lを噴射ノ
ズルID3aから噴射させながら、噴射ノズルID3a
を引き上げる。噴射に際して、圧送手段ID2は、噴射
ノズルID3aがホッパ73aの最も下位置にある場合
には、空気圧を最も低くし、噴射ノズルID3aが引き
上げられるに応じて空気圧を高くする。これは、ホッパ
73aの内面73aaは、上方に行くほど噴射ノズルI
D3aから遠ざかる位置になるため、噴射された粉末滑
沢剤Lが不足なくホッパ73aの内面73aaに到達す
るようにするためである。このように空気圧を制御し、
噴射ノズルID3aを回転させながら引き上げるので、
ホッパ73aの内面73aaの全てに対してほぼ均等に
粉末滑沢剤Lを噴射することになる。
【0028】噴射ノズルID3aから噴射された粉末滑
沢剤Lは、電極ID3bにより負の極性に帯電される。
そして、接触面であるホッパ73aの内面73aaに接
近すると、ホッパ73aの内面73aaが正の極性に帯
電しているので、負の極性に帯電している粉末滑沢剤L
が引き付けられてホッパ73aの内面73aaに静電吸
着により付着する。この場合、粉末滑沢剤Lは、噴射ノ
ズルID3aから噴射された直後に帯電されることによ
り、その粒子が互いに反発して微粒子の状態となってホ
ッパ73aの内面73aaに付着するものである。した
がって、粉末滑沢剤Lは、ホッパ73aの内面73aa
に達するまでにほぼ均等な状態で拡散し、ホッパ73a
の内面73aaに付着することにより薄膜状の薄層を形
成するものである。この薄層は、粉末の粒子径の例えば
1〜5倍程度の厚みである。薄層の厚みを増す場合に
は、噴射ノズルID3aを複数回往復作動させればよ
い。
【0029】このようにして薄層が形成されることによ
り、ホッパ73a内に粉末が投入されて貯留している
と、粉末はホッパ73aの内面73aaに付着すること
なくその自重でホッパ73a内を下つまりシュータ73
bに向かって自在に移動可能となる。これにより、ホッ
パ73aの内面73aaにある粉末は、ホッパ73aが
開かれると回転盤3に向かって落下するので、ホッパ7
3a内に空洞が生じるブリッジ現象を防止することがで
きる。
【0030】なお、本発明は以上に説明した実施の形態
に限定されるものではない。
【0031】上記実施の形態にあっては、回転式粉末圧
縮成形機のホッパ73aの内面73aaに粉末滑沢剤L
の薄層を形成するものを説明したが、回転盤3の上杵5
と対向する表面や製品取出部10のに薄層を形成するも
のであってもよい。
【0032】回転盤3の上記表面に薄層を形成する場合
は、上記実施の形態において説明した噴射装置IDを用
いて粉末滑沢剤Lを噴射することができる。ただし、回
転盤3の表面は、一方向に位置する平面であるので、背
向する方向に粉末滑沢剤Lを噴射する必要がない。この
ため、回転盤3の表面に粉末滑沢剤Lの薄層を形成する
場合には、噴射装置IDの噴射ノズルを一方向にのみ粉
末滑沢剤Lを噴射する形状のものに変更するものであ
る。この噴射ノズルID31aは、噴射ノズルID31
aの往復作動方向を横切る方向に、広角度で粉末滑沢剤
Lを噴射できるものである。
【0033】回転盤3の表面に粉末滑沢剤Lを付着させ
る場合は、粉末充填部7と製品取出部10との間に噴射
ノズルID31aを位置させるとともに、図5に示すよ
うに、噴射ノズルID31aが回転盤3の表面と平行に
往復作動するようにセットし、噴射ノズルID31aを
回転させることなく往復作動のみさせて噴射する。この
例の場合、噴射ノズルID31aと回転盤3の表面との
間の距離が短いので、圧送手段ID2を調整して粉末滑
沢剤Lが最低の空気圧で噴射されるようにすれば、余分
な粉末滑沢剤Lの拡散を防止して効率よく粉末滑沢剤L
の薄層を形成することができる。また、粉末滑沢剤Lを
噴射させる場合、回転盤3を低速で回転させることによ
り、噴射装置IDの位置を変更することなく回転盤3の
ほぼ全表面に粉末滑沢剤Lを付着させることができる。
したがって、回転盤3のほぼ全表面に粉末滑沢剤Lの薄
層を形成することができる。
【0034】上記した構成の噴射装置IDを使用するこ
とにより、製品取出部10のシュート104の表面に粉
末滑沢剤Lの薄層を形成することもできる。
【0035】シュート104は、傾斜方向に長尺で、幅
の比較的狭いものであるので、作業性を考慮して側方か
ら噴射ノズルID32aをシュート104表面上方に突
出させる。この場合、粉末滑沢剤Lがシュート104の
幅方向に拡がって噴射されるように、噴射ノズルID3
2aは駆動機構ID3cの駆動棒体ID3caの往復作
動方向に広角度に粉末滑沢剤Lを噴射するものを使用す
る。このような噴射ノズルID32aとしては、粉末滑
沢剤Lの噴射角度が大きく、噴射された粉末滑沢剤のも
っとも拡散した状態で、ほぼシュート104の幅となる
ものが好適である。
【0036】この例にあっては、上述したように、側方
から噴射ノズルID32aをシュート104の表面上方
に突出させているので、シュート104の長さに合わせ
て、シュート104の長手方向に噴射ノズルID32a
を移動させるものである。この場合に、粉末滑沢剤Lの
噴射角度が小さい噴射ノズルの場合には、シュート10
4の幅に合わせて、噴射ノズルを往復作動させればよ
い。シュート104表面に形成される薄層の厚みは、シ
ュート104の角度に応じて適宜変更すればよい。すな
わち、シュート104の角度の大きいものでは、その角
度により製品Qは比較的自然に下方に移動するが、角度
が小さい場合に、摩擦抵抗が低いほど移動し易くなるの
で、薄層は厚めに形成すればよい。
【0037】このようにして、製品取出部10のシュー
ト104に粉末滑沢剤Lの薄膜が形成されることによ
り、回転盤3から送られてくる成形品である製品Qを渋
滞なく取り出すことができる。したがって、製品Qが渋
滞することにより、圧縮成形が停止することを防止する
ことができる。
【0038】上記においては、粉末あるいはその粉末を
圧縮成形して得られる成形品が接触する回転式粉末圧縮
成形機の代表的な部分における粉末滑沢剤の薄膜の形成
方法を説明したが、例えば錠剤の外観を検査する検査装
置の、検査のために錠剤を一時的に保持する保持部分の
表面等に適用されるものであってもよい。
【0039】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、粉末滑
沢剤を帯電させて噴射し、静電吸着を利用しているの
で、接触面にほぼ均一な状態で粉末滑沢剤を付着させ
て、粉末滑沢剤の薄層を形成することができる。加え
て、粉末滑沢剤は静電吸着により付着しているので剥が
れにくく、一度接触面に形成した後は長期にわたって摩
擦抵抗の低い状態を維持することができる。したがっ
て、接触面に接触する粉末やその粉末を圧縮成形した成
形品を円滑に流動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す回転式粉末圧縮成
形機の全体正断面図。
【図2】同実施の形態の回転盤上を示す模式的な平面
図。
【図3】同実施の形態における粉末滑沢剤噴射装置の概
略構成を示すブロック図。
【図4】同実施の形態におけるホッパへの粉末滑沢剤の
噴射を要部を拡大して示す構成説明図。
【図5】本発明の他の実施の形態を要部を拡大して示す
構成説明図。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態を要部を拡大し
て示す構成説明図。
【符号の説明】
73a…ホッパ 73aa…内面(接触面) L…粉末滑沢剤 ID…粉末滑沢剤噴射装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末滑沢剤を帯電させ、 粉体及び/又はその粉体を圧縮成形して得た成形品が接
    触する接触面を粉末滑沢剤とは反対の極性に帯電させ、 帯電させた粉末滑沢剤を前記接触面に向けて噴射し、 前記接触面に粉末滑沢剤を付着させることを特徴とする
    粉末滑沢剤による粉末層形成方法。
  2. 【請求項2】粉末滑沢剤を負に帯電させ、かつ接触面を
    正に帯電させることを特徴とする請求項1記載の粉末滑
    沢剤による粉末層形成方法。
  3. 【請求項3】接触面が、上杵と下杵とにより回転盤に取
    り付けられた臼内に供給された粉末を圧縮する回転式粉
    末圧縮成形装置の粉体を臼内に供給する供給手段の内面
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の粉末滑沢
    剤による粉末層形成方法。
  4. 【請求項4】接触面が、上杵と下杵とにより回転盤に取
    り付けられた臼内に供給された粉末を圧縮する回転式粉
    末圧縮成形装置の回転盤の上杵に対向する表面であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の粉末滑沢剤による
    粉末層形成方法。
  5. 【請求項5】接触面が、上杵と下杵とにより回転盤に取
    り付けられた臼内に供給された粉末を圧縮する回転式粉
    末圧縮成形装置の圧縮成形された成形品を取り出す製品
    取出部の傾斜面であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の粉末滑沢剤による粉末層形成方法。
JP2002015785A 2002-01-24 2002-01-24 粉末滑沢剤による粉末層形成方法 Expired - Fee Related JP3682025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002015785A JP3682025B2 (ja) 2002-01-24 2002-01-24 粉末滑沢剤による粉末層形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002015785A JP3682025B2 (ja) 2002-01-24 2002-01-24 粉末滑沢剤による粉末層形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003211065A true JP2003211065A (ja) 2003-07-29
JP3682025B2 JP3682025B2 (ja) 2005-08-10

Family

ID=27652056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002015785A Expired - Fee Related JP3682025B2 (ja) 2002-01-24 2002-01-24 粉末滑沢剤による粉末層形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3682025B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005110726A1 (ja) * 2004-05-18 2005-11-24 Shionogi & Co., Ltd. 回転式粉末圧縮成形機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005110726A1 (ja) * 2004-05-18 2005-11-24 Shionogi & Co., Ltd. 回転式粉末圧縮成形機
US7690906B2 (en) 2004-05-18 2010-04-06 Kikusui Seisakusho Ltd. Rotary powder compression molding machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP3682025B2 (ja) 2005-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0225803B1 (en) Manufacture of tablets
JP2019111565A (ja) 制御装置、制御方法
JP2003211065A (ja) 粉末滑沢剤による粉末層形成方法
EP3616894B1 (en) Compression molding system and method of controlling the same
JP2004277047A (ja) 粉体供給装置
US20160288375A1 (en) Spray device and compression molding machine including the same
EP2133195B1 (en) Powder compression molding machine
JP2005535375A (ja) カプセル充填機械
JP5704597B2 (ja) 粉体圧縮成形機
JP2007210022A (ja) 粉末充填装置及び粉末充填方法
JP3082274B2 (ja) 錠剤製造法
US9289393B2 (en) Single stroke compression molding machine and method of producing compression molded product
JP7037617B1 (ja) 自動車用ブレーキパッド成形装置
CN212607772U (zh) 一种棉签瓶料斗的自动下料装置
JPH08300194A (ja) 粉体充填装置及び粉体充填方法
JP2695757B2 (ja) 回転式粉末圧縮成形機
JP2748563B2 (ja) 錠剤製造法
JP4889211B2 (ja) 回転式粉末圧縮成形機とこれを用いた圧縮成形方法
CN217650299U (zh) 一种气雾罐的喷头压装机
JP5913549B2 (ja) 粉体圧縮成形機
JP2001205493A (ja) 回転式粉末圧縮成形機
JPH0677997U (ja) 回転式粉末圧縮成形機の不良品排出装置
TWI638621B (zh) 口紅充填機
JPH0517146Y2 (ja)
CN105109932B (zh) 入料装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050519

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080527

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110527

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees