JP3681971B2 - ラインパワードコーデックおよびラインパワードコーデックをパワーアップするための装置およびラインパワードコーデックを含むラインパワードデータアクセスアレンジメントをパワーアップする方法 - Google Patents

ラインパワードコーデックおよびラインパワードコーデックをパワーアップするための装置およびラインパワードコーデックを含むラインパワードデータアクセスアレンジメントをパワーアップする方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データアクセスアレンジメント(DAA)のためのラインインタフェースに係り、特に、適応形ラインパワードコーデック(line powered codec)に関する。
【0002】
【従来の技術】
多くのポータブルコンピュータデバイスは、モデムおよび電話回線を介する通信のための他のデータデバイスを使用する。そのようなデバイスにおいて、バッテリサイズおよび重量は、重要な考慮事項である。バッテリの選択により大きく左右されるデバイス全体のサイズおよび重量と充電間の許容できる動作時間の長さとの間でバランスが取られなければならない。
【0003】
残念なことに、典型的なアプリケショーンプログラムを実行している場合は許容できる時間の長さ動作するが、モデムおよびポータブルコンピュータの他のデータ通信デバイスは、電話回線を介して通信しているとき大量の電力を使用する。ポータブルコンピュータデバイスおよびそのモデムの両方に給電するバッテリ電源は、典型的に、一般的コンピューティングアプリケーションに対してのサイズであり、モデムにより電話回線を介してアクティブに通信している場合、パワーが急速になくなる。
【0004】
携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルドPC(HPC)、PCMCIAモデムおよびポータブルデータ端末のようなポータブルコンピュータデバイスは、1回のバッテリ充電により数時間まで動作するよう設計されているが、モデムを介して通信している場合1回のバッテリ充電で1時間よりも短い時間のみ動作する。したがって、ポータブルコンピュータデバイスは、バッテリにより完全に給電されたモデムにより速いデータ転送に対して十分な時間の長さ動作するが、それらは、典型的には、モデムのより長い使用を可能にするために外部AC電源が加えられることを必要とする。したがって、本来のバッテリに加えて、二次的電源からパワーを引き出すことが、バッテリ電源によるモデムを含むコンピュータデバイスにとって望ましい。
【0005】
電話回線中に本来あるDC電力は、便利な電源を提供するが、電話回線から電力を引き出すモデムの能力を制限する制限および制約がしばしばある。例えば、米国の現行の規則は、電話機またはモデムがオフフック状態またはアクティブ状態にあるときに電話回線からかなり大きな電流が引き出され得るようになっている。電話回線をオフフック状態に保持するために、約13ミリアンペア(mA)から150mAの範囲の電流が引き出されなければならない。したがって、電話回線から引き出される電流の最大量は制限される。
【0006】
電話回線から完全に給電されるように設計されたモデムは知られているが、これらの設計は、極端に制約のある電力見積もりとなるかまたは利用可能な電流の無駄遣いとなる。また、モデムは、一般に、政府の規制、例えば米国における電話のためのFCCパート68 リクワイアメント、および電話回線上に戻され得る影響およびノイズについての制限を受け、電話回線からの電力の使用をさらに制限する。
【0007】
例示的なラインパワードモデムは、米国特許出願 No.09/028,061, "Low Noise Line Powered DAA With Feedback" by Hollenbach et al., filed February 23, 1998, に示されている。
【0008】
データアクセスアレンジメント(DAA)は、モデムのようなデータソースと電話回線との間の物理的インタフェースを提供する。DAAは、電話回線に対する適切なDCターミネーションおよびAC変調特性を提供することを受け持つ。例えば、DAAは、オフフック状態において電話回線をオフフック状態に保持するために、最小量のDC電流を引き出さなければならないが、同時に、オフフック状態において最大量の電流よりも大きくない電流を引き出さなければならない。したがって、DCターミネーション即ち負荷は、DAAが使用される国の該当する電話標準に対応する所定制限内になければならない。したがって、モデムは、DAAが使用されている特定の国において電話回線から利用可能な所定の最大電流よりも大きくない電流で動作しなければならない。
【0009】
現在のグローバルエコノミーにおいて、1つの国だけではなく複数の異なる国のいずれかにおける使用に対しても製品を設計し製造することが望ましい。しかし、オフフック仕様を満たすために顧客構内装置(即ち、DC負荷)が引き出さなければならない電流の最小量および最大量に関する規則は、異なる国において大きく変化する。したがって、1つの国において使用されるDAAは、別の国において使用されるDAAにより提供される特性とは異なる可能性がありかつしばしば完全に異なる電話回線への特性を提供しなければならない。
【0010】
したがって、製造者は、様々な国の各々に対する異なる物理的構成部品を含む異なるDAAを通常製造し、またはデバイスが使用される特定の国の要求条件に基づいてスイッチが入切りされるターミネーションコンポーネントを有するDAAを製造している。別個の国に対して別個のDAAを製造すること、および/または様々な国における使用のための切り換え可能なコンポーネントを有するDAAを製造することは、世界市場においてそのようなDAAを提供する全体的コストを増大させる。また、より多くの部品数のために信頼性が低下する可能性がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
様々な国により提供される利用可能な回線電流により少なくとも部分的に給電されることのできる安価かつ信頼性のあるDAAについての必要性がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の原理によれば、ラインパワードコーデックは、ラインパワードアナログ/デジタルコンバータおよびラインパワードデジタル/アナログコンバータを含む。DC電流測定モジュールは、オフフック状態において電話回線から使用のために利用可能な電流の量を決定するように適合されている。アナログ/デジタルコンバータおよびデジタル/アナログコンバータは、それぞれ、DC電流測定モジュールがオフフック状態において電話回線から十分な電流が利用可能でないことを決定する場合、リセット状態に維持されるように適合されている。
【0013】
本発明の別の側面によるラインパワードコーデックを給電する方法は、電話回線に接続されたラインパワードコーデックのチップにおいて利用可能な電流の近似的量を決定するステップを含む。ラインパワードコーデックのラインパワードコンポーネントは、利用可能な電流の量が十分であると決定された場合、動作することが許容される。そうでない場合、ラインパワードコーデックのラインパワードコンポーネントは、リセット状態に保持される。
【0014】
本発明のさらに別の側面による出力インピーダンスをプログラム可能に調節することができるラインパワードコーデックにおける電話からの最小の電流引き出しを維持する方法は、電話回線に接続されたラインパワードコーデックのチップにおける利用可能な電流の近似的量を決定するステップを含む。ラインパワードコーデックのラインパワードコンポーネントは、利用可能な電流の量が十分であると決定された場合に動作することが許容され、そうでない場合、ラインパワードコーデックのローパワーサイドにおけるプロセッサからラインパワードコーデックのチップにおいて、最小のDC電圧レベルが維持される。
【0015】
【発明の実施の形態】
データアクセスアレンジメント(DAA)のためのコーデックが開示される。これは、電話回線から供給される電力での適切な動作を条件保証として許容し、一方同時に、多くの国々の関連する要求条件を満足する。
【0016】
特に、コンディションワラントとして電話回線電流から部分的かつ適応的に給電されることができるコーデックが開示される。従来、ラインパワードコーデックに関連づけられたいくつかの問題点が、電話回線電流により部分的に給電されるコーデックの開発を制限または妨げてきた。例えば、様々な国々における異なる規則は、電流および/または電圧が電話回線から短時間の間消えることを許容し、ラインパワードコーデックへの電源を中断させる。したがって、ラインパワードコーデックは、特定の国により設定された規則を維持する一方で、リセット状態から回復することができなければならない。従来のラインパワードコーデックは、リセットの後デフォルト状態に戻る。
【0017】
ラインパワードコーデックが1つの国で使用されるように設計される場合、デフォルト状態はその国に応じて設定され、リセットプロセスを通しての全ての規則に従うことを保証することができる。しかし、あるコーデックは異なる国において使用される場合、コーデックのデフォルトリセット設定は、ローカル規則(例えば、ACおよび/またはDCインピーダンス要求条件)に従わない可能性があり、コーデックはリセットの後少なくとも短い時間の間恐らく従わなくなり、コーデックはそのデフォルト状態に戻る。多くの国々において、これは受け入れることができない。
【0018】
したがって、ラインパワードコーデックは、従来、1つの国の規則に従うように設計されてきた。ラインパワードコーデックを1つよりも多い国において販売するためには、製造者は、対応する数のモデルのラインパワードコーデックを設計しかつストックしなければならなかった。残念なことに、複数のモデルの製品は、コストを増大させ、ラインパワードコーデックを使用する製品が複数の国での柔軟性を持たなくさせる。
【0019】
ここに開示されるラインパワードコーデックは、複数の国々のどの国に対する構成も可能なコーデックを回線給電することに関連する問題を克服する。
【0020】
特に、開示されるラインパワードコーデックは、従来のラインパワードコーデックにおいて問題であった少なくとも以下の問題点を解決する。(a)ラインパワードコーデックのラインパワード部のパワーダウンによりカスターマイズされた特定国向けレジスタセッティング(例えば、ACインピーダンス値のセッティング)を維持すること。(b)コールブリッジを通してレジスタの内容を維持することによりラインパワードコーデックのパワーダウンサイクルを通してオフフック状態を保つこと。
【0021】
(c)ラインパワードコーデックを完全に給電するには不十分な低電流状態のためにラインパワードコーデックの繰り返されるシャットダウンおよびパワーアップにより引き起こされる電話回線中の発振を防止すること。(d)オンフックまたはオフフック状態の間の利用可能な回線電流の量が大きく異なることに鑑みて、オンフックからオフフックへの変化またはオフフックからオンフックへの変化によりコーデックのラインパワードコンポーネント間で利用可能な電流引き出しを分配すること。
【0022】
国際的なラインパワードコーデックの例示的なスタートアップ手順が、所定のレジスタセッティング、例えば特定国向けレジスタセッティングを使用して開示される。これは、ラインパワードコーデックの低電圧側から(例えば、PCまたはモデム側から)給電されかつ維持される。ラインパワードコーデックの低電流引き出し側(即ち、“低電圧側”)から適切なレジスタを給電することにより、ラインパワードコーデックのプログラムされた状態は、電話回線が400ミリ秒(mS)までの間電力を失うコールブリッジによっても維持され得る。
【0023】
コールブリッジは、セントラルオフィスから構内電話機への回線電流の一時的な中断であり、400mSの長さ続く可能性がある。電話規則は、電話機が電話回線に対する電力をセントラルオフィスが回復して15mS内にオフフック電流引き出しに回復しなければならないことを指定する。
【0024】
レジスタに対する電力を維持することにより、電話回線における電力ロスによるリセットによって、ラインパワードコーデックは必ずしもデフォルト状態に戻らない。
【0025】
インタフェースコーデックが、デジタルデータアクセスアレンジメント(DAA)において、とりわけ、DAAを使用する現在のまたは他のアプリケーションデバイスにおけるプロセッサ(例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP))のようなデジタルコンポーネントと電話回線上のアナログ信号との間のデジタル/アナログ変換およびアナログ/デジタル変換を提供するために使用される。
【0026】
国際標準を満足するために、ターミナル装置(モデム)は、特定国向け電圧/電流(VI)ロードラインに従って、回線を占有しかつ適切な電流を設定しなければならない。多くの国の要求条件を満たすために、これは20ミリ秒(ms)以内に行われなけばならない。電流を設定するために、DC電流および電圧を設定するジャイレータ(gyrator )が、まず予め充電されなければならない。これは、典型的には、様々なプリチャージフィルタおよび電子インダクタを形成するいくつかの外部コンポーネントで達成される。
【0027】
さらに、ラインパワードコーデックは、回線電流が動作をサポートするのに低すぎる場合、ターンオンしてはならない。
【0028】
通常のモデムコーデックは、特定の国の要求条件に基づいてスイッチインおよびスイッチアウトされ得る外部コンポーネントを使用することにより問題を解決する。残念なことに、この方法に必要とされる外部コンポーネントのハードウェアプログラム可能性は、コストを大幅に増大させる。
【0029】
対照的に、本発明は、外部コンポーネントを変更またはスイッチインまたはスイッチアウトする必要なしに、リセット状態によっても、プログラムされたセッティングを保つことができるデジタルデータアクセスアレンジメント(DAA)におけるコーデックを提供する。
【0030】
図1は、本発明の原理による拡張されたDCフィードバック制御を備えたラインパワードコーデックに対する単純化された例示的システムトポロジーを示す。説明の単純化のために、全波整流器(即ち、極性安全装置)、ライトニング保護回路および他の詳細は、図1に示されていない。
【0031】
特に、図1において、本発明の原理によるラインパワードコーデック100は、例えばモデムのデジタルシグナルプロセッサ(DSP)102とセントラルオフィス140からの電話回線との間のDAAに対する基礎を提供する。
【0032】
開示された実施形態において、セントラルオフィス140からの電話回線のチップアンドリング接続間に、適応形ラインパワードコーデック100の回線側に互いに並列に2つの回路がある。セントラルオフィス140は、電源132(例えば、50V)および抵抗器(例えば、600オーム)の直列接続により示された電話回線上の特性インピーダンスによりある量の回線電流を提供する。
【0033】
ラインパワードコーデック100の回線側上の第1の並列回路は、電流源120、シャント抵抗器122、トランジスタ124および抵抗器126の直列接続を含む。電流源120、シャント抵抗器122およびトランジスタ124は、プログラム可能なインピーダンス技法を提供する。ラインパワードコーデック100を含む顧客構内装置のインピーダンスは、DSP102により設定される適切なレジスタの値に従って、ラインパワードコーデック100により制御される。抵抗器126は、この第1の並列回路中の電流が測定されることを可能にする。
【0034】
本発明の原理によれば、ラインパワードコーデック100の回線側上の第2の並列回路は、基準抵抗器128(Rref)と直列の基準キャパシタ130(Cref)を含む。CrefおよびRrefは、基準インピーダンスレベルを設定する。
【0035】
ラインパワードコーデック100は、受信パス中にアナログ/デジタル(A/D)コンバータ106および送信パス中にデジタル/アナログ(D/A)コンバータ110を含む。また、デフォルト電流レベル制御モジュール108は、加算点において送信パスに加えられ、電話回線から引き出される電流のレベルを制御する。デフォルト電流レベルは、例えば10mAである。
【0036】
DC電流モジュール114は、電流源120により電話回線上に生成されるDC電流のレベルを設定する。
【0037】
シャント制御モジュール116は、コーデックを動作させるために十分な電圧を生成する。
【0038】
DC電流測定モジュール118は、電話回線上で利用可能な電力の電流および電圧の測定を可能にする。
【0039】
電流グッドモジュール112は、DC電流測定モジュール118により測定された電流量が、コーデック100のラインパワードコンポーネントのラインパワード動作を可能にするのに十分であるかどうかを決定する。
【0040】
図2は、図1のシステムがオフフックになった後に得られる回線電流を示す。図2において、x軸は時間(ミリ秒(ms))を示し、y軸はチップ電流をミリアンペア(mA)で表す。
【0041】
図3は図1のシステムがオフフックになった後得られる回線電圧を示す。図3において、x軸は時間(ms)を示し、y軸はチップ電圧(ボルト)を示す。
【0042】
ラインパワードコーデック100のスタートアップ手順は、ラインパワードコーデック100がオフフック状態になり電話回線を占有した後の4つの状態によりその動作に関して最もよく説明される。4つの状態は、ここでは、状態A、状態B、状態Cおよび状態Dと任意的に呼ばれ、図1,2および3の各々において示されている。
【0043】
第1の状態(例えば、状態A)は、電話回線がオフフックになり、ラインパワードコーデックがリセット状態のままである初期的時間に関する。第2の状態(例えば、状態B)は、コーデック100中の所定のラインパワードコンポーネントが不安定であり、キャパシタが電流の初期サージを引き出す間の時間に関する。第3の状態(例えば、状態C)は、ラインパワードコーデック100のラインパワードコンポーネントが安定になり、ラインパワードコーデック100のラインパワードコンポーネントに再充電可能なエレメントが電流を戻す時点に関する。ラインパワードコーデック100は、第3の状態(状態C)が完了した後安定になる。これは、例えば、第4の状態Dと呼ばれ得るものを形成する。状態Dは、スタートップ手順の終了を示す最終状態である。
【0044】
状態AからCまでの動作は、図1,2および3を参照してさらに詳細に説明する。
【0045】
状態A:(例えば、0ないし1ms)
最初に、モデム(DSP102を含む)は、ラインパワードコーデック100をオフフックにし、短絡に近い回線電流を引き出し始める。この状態(即ち、状態A)において、コーデック102の主要なコンポーネント、即ちコーデックのラインパワードコンポーネントがリセットになる。これは、エレメント147において比喩的な意味でのスイッチを接地することにより表されている。スイッチ147は、電流源120の両端間にある。勿論、エレメント147は、説明のためのみであり、接地された実際のスイッチである必要は必ずしもない。スイッチ147の意図するところは、電流源120を一時的に短絡して、オフフックスタートアップ手順の初めにおいて大きな値のIT フローイング(flowing )を得ることである。
【0046】
コーデック102のラインパワードコンポーネントは、オフフック状態におけるその電力引き出しが、使用されるいずれかの国における電話回線から許容される最大値よりも小さい電流、例えば、電話回線からの200マイクロアンペア(μA)の電流よりも小さくなるように予め選択される。
【0047】
状態Aの間に、チップにおける電圧は、セントラルオフィス140への短絡回路をほぼ提供する一方で、最低レベル、例えば5Vに維持されることになる。この例において、コーデックのチップ電流(IT)は、例えば80mAになる。
【0048】
本発明のこの側面によれば、コーデック100のDC電流測定モジュール118は、利用可能な電流量がコーデック100のラインパワードコンポーネントの動作をサポートするのに十分大きいかどうかを決定するためにチップ電流(IT)を測定する。電流グッドモジュール112は、コンパレータ回路または同様の回路または十分な電流が電話回線から引き出されているかどうかを決定するためのデジタルプロセスである。
【0049】
電流グッドモジュール112が利用可能な電流が十分ないと決定した場合、ラインパワードコーデック100は、リセットのまま、即ち状態Aのままになる。しかし、電流グッドモジュール112が、所定時間の後電話回線から引き出されている利用可能な電流の量が、コーデック100のラインパワードコンポーネントの動作をサポートするために十分であると決定した場合、次の状態(例えば、状態B)に入る。この実施形態において、コーデックのラインパワード動作をサポートするために電話回線から引き出される十分な電流は、1msの測定の後少なくとも10mAの量である。
【0050】
状態B:(例えば、1msないし6ms)
状態Aが、ラインパワードコーデック100に給電するための十分な電流が電話回線にあるとうまく決定した後、コーデック100は第2の状態、例えば状態Bに入る。
【0051】
状態Bにおいて、最初のリセット状態(状態A)は、デアサート(de-asserted )され、コーデック100のラインパワードコンポーネントの通常動作が開始する。これは、スイッチ147を開くことを含む。この時点において、回線電流(即ち、チップ電流)は、適切なデフォルト値、例えば10mA制御モジュール108により示される10mAに設定される。
【0052】
本発明の原理によれば、インピーダンス128および130は、図2に示されているように状態Bの間に充電される。この実施形態において、インピーダンス128,130は、基準キャパシタ130(Cref)および基準抵抗器128(Rref)の直列接続からなる。
【0053】
インピーダンス128,130を充電する初期ドレインのために、デフォルト電流(例えば、制御モジュール108により設定される10mA)が、所定時間到達されることはない。したがって、状態Bは、インピーダンス128,130への充電を安定化することを可能にする十分な時間継続することになる。インピーダンス128,130に対する充電は、図2に示されているように、それが最終レベルの例えば90%に到達したときに安定化されたと考えられ得る。
【0054】
例えば、図2に示されているように、これらのインピーダンス128,130を充電するために十分な例示的な時間は、5ミリ秒(ms)である。この安定化時間(例えば、5ms)は、アナログ回路およびDAA中のフィルタ(例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)フィルタ)が安定化することを可能にする。
【0055】
DAAコンポーネントが安定化された後(例えば、状態Aの1ms後、および状態Bの5ms後)、状態Cに入る。
【0056】
状態C:(6msないし20ms)
状態Cにおいて、コーデックをサポートする適切なプロセッサ(例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP))中の拡張されたDCフィードバックが動作を始める。本発明の拡張されたDCフィードバック機能によれば、サポートするプロセッサ(例えば、DSP102)は可変抵抗器をモデルする。
【0057】
可変抵抗器として働くために、DSP102は、A/Dコンバータ106を使用してチップ電圧を測定する。チップ電圧の値に基づいて、DSP102は、デジタル/アナログ(D/A)コンバータの出力電圧を調節することにより、チップ電流の値を設定する。したがって、DSP102は、電話回線へ拡張されたまたは追加のDCフィードバックを提供し、様々な国のうちのいずれかのV/Iロードラインが所望の時間、例えば20ms内に満足されることを保証する。
【0058】
したがって、拡張されたDCフィードバックのサポートを使用して、電話回線のチップ電流(IT)は、特定の国のための最小許容可能回線電流よりも大きい値に収束することになる。理想的には、この収束は、不安定を生じさせることなしに可能な限り速く行われる。
【0059】
20msの最小時間が電流に関するほとんどの国の規則を満足するものとして説明されたが、特定の回線電流および収束時間は、好ましくは、DSP中のソフトウェアパラメータによりプログラム可能に制御され、ラインパワードコーデック100を多くの国々での使用を可能にする。
【0060】
状態D:(20msないし通話期間)
状態Cの後(即ち、その後の状態Tの間に)、システムのパラメータは満足されたことになる。好ましくは、DCロードラインは、AC信号による妨害から保護されることになる。この目的のために、DSPは、システムが大きなインダクタとして電話機に対して見えるようにDCフィードバックを調節することができる。
【0061】
換言すれば、DAAのラインパワードコーデック100のフィードバック伝達関数は、DCに可能な限り近いカットオフ周波数を有するローパスフィルタとして機能する。これは、DC値の速い変化がもはや必要でないからである。デジタルシグナルプロセッサ(DSP)が大きなインダクタをどのようにエメレートするかの適切な説明は、米国特許出願 No. 09/310,021, filed May 11, 1999, entitled "Digital Gyrator", by J. Fischer, D. Laturell, and L. Smith に提供されている。
【0062】
上述したラインパワードコーデックの適切なパワーアップを取り巻く問題に加えて、ラインパワードコーデックは、供給している電話回線における低電流または低電圧状態によるラインパワードコーデックの予期しないパワーダウンによっても、コールブリッヂの間オフフック状態を維持することができるラインパワードコーデックが開示される。本発明のこれらの側面および他の側面は、低電流電話回線における承認テストをラインパワードコーデックについて行いかつパスさせることを可能にする。
【0063】
世界中の多くの国々は、チップ/リング電圧がアクティブな通話の間0ボルトに低下することができ、低下した電圧レベルは400msまで0ボルトのままであり得ることを特定する。その後、別の通常のチップ/リング電圧レベルが回復された場合、電話回線上の電流は、以前に確立された電話通話を継続するために、所定の時間、例えば15ms内に所定のレベル、例えば15mAよりも大きく上昇しなければならない。勿論、これらの値は、多くの国々について最悪のシナリオに関するものであるが、これらの値は、例示に過ぎず、各々の特定の国は、どれぐらい長く電圧が0ボルトのままであり得るか、どれぐらい速くデバイス(例えば、モデム)が電圧が戻ったときに応答すべきかなどについて異なる仕様を有することができる。
【0064】
電話呼びをセットアップするために、通常のコーデックは、典型的には、利得を設定する、スタートアップタイマーを制御する、およびオフフックにするようにプログラムされたいくつかのプログラマブルレジスタを含む。しかし、これは、モデムの高電圧部(即ち、回線側)に置かれるラインパワードコーデックにとって問題を生じる。
【0065】
例えば、回線(即ち、チップ/リング)の電圧が、例えば実質的に0ボルトに低下した場合、ラインパワードコーデックはリセットさせられることになる。その後、電力がセントラルオフィスから電話回線に再び印加されたとき、ラインパワードコーデックは、再びパワーアップし、そのデフォルト状態、即ちオンフック状態に入る。
【0066】
これは、通常のコントローラが回線の電圧(即ち、チップ/リング電圧)がいつ回復したかの知識を有しないので、モデムのコントローラ(例えば、DSP)に対して困難な同期化問題を生じ、したがって、特定の国の要求条件を満たすように十分に速く以前のオフフック状態に、例えば15ms内に15mAにラインパワードコーデックを再び戻すことができない可能性がある。
【0067】
本発明のこの側面によれば、コールブリッジ(即ち、チップ/リング電圧が0VDCに低下すること)は、追加的な特定国向けコンポーネントをスイッチインおよびスイッチアウトする必要なしに、多くの国々の要求条件を満たすように維持され得る。
【0068】
図4は、本発明の別の側面によるラインパワードコーデックの低電流部および高電流部を有するラインパワードコーデックのブロック図を示す。
【0069】
特に、図4において、ラインパワードコーデックは、低電流部402および高電流部404の両方を含む。低電流部402および高電流部404は、別個に給電される。高電流部404は、電話回線から得られた電力から完全に給電される。しかし、重要なことに、低電流部402は、ラインパワードコーデック400の低電圧側(即ち、モデム側)から電力を得る。適切な解は、低電流部402と高電流部404との間を通過する信号に対して使用され得る。
【0070】
高電流部404は、そのレジスタおよびタイマー420を除いてラインパワードコーデック400のほとんどの回路を含む。レジスタおよびタイマー420は、ラインパワーダウンの間に引き起こされるラインパワードコーデック400のリセット状態を通して維持されなければならない。単純化のために、図4のラインパワードコーデック400には、電流に関する回路のみが示されている。電流に関して、議論は電圧および電流検出回路422である。
【0071】
レジスタおよびタイマー420は、ラインパワードコーデック400の低電圧側(即ち、図4の左側)、例えば電話回線からではなく充電されたキャパシタのような電荷蓄積デバイス171から常に給電されている。一方、ラインパワードコーデック400の高電圧側(即ち、図4の右側)における高電流部404から電力を得るコンポーネントは、常に、セントラルオフィス140からの電話回線から給電されている。
【0072】
電圧および電流検出回路422は、ラインパワードコーデック400のリセット状態の間電話回線中の電流および電圧レベルを検知する。電圧および電流検出回路422により十分な電流および電圧が検出される場合、アクティブ化信号が、ラインパワードコーデック400の高電流部404のパワーアップを可能にするために適切なステートマシーンロジック(適切なプロセッサ)に提供される。
【0073】
電荷蓄積デバイス171(例えば、充電されたキャパシタ)は、ラインパワードコーデック400の低電圧側上の適切なソースから充電される。この実施形態において、クロックアウト(例えば、異なるクロックアウト信号)が、適切なダイオードと共に使用されて、クロック信号がアクティブであるとき、電荷蓄積デバイス171に対するチャージーポンプを形成する。
【0074】
動作において、ラインパワードコーデック400は、例えばモデムコントローラ102が特定のオフフック制御ビットをラインパワードコーデック400の低電流部402中の適切なレジスタ420に書き込むときに、オフフック状態に置かれる。この時点において、410中の外部スイッチフックが閉じられて、電流が電話回線からラインパワードコーデックに流れ込む。
【0075】
ラインパワードコーデック400の高電流部404の内部の電圧/電流検出モジュール422は、回線の電圧および電流(即ち、チップ/リング電圧および電流)を監視する。電圧および電流の両方が、ラインパワードコーデック400の高電流部404中のコンポーネントが動作するために十分に高い場合、適切な信号がラインパワードコーデック400の低電流部402に送られて、低電流部402中のタイマー420に基づいてスタートアップタイマーシーケンスをアクティブ化する。
【0076】
ラインパワードコーデック400がアップしかつランニングした後、様々な国の規則は、セントラルオフィス140からの電話回線上の電圧および/または電流が中断されることを許容する。この場合において、セントラルオフィス140からの電圧および/または電流が中断される場合、電圧および電流検出回路422はトリップし、低電流部402中のタイマー420に基づいてスタートアップシーケンサをアクティブ化し、これは、高電流部404中のアナログおよび他の回路をアクティブ化することになる。この電力の中断の間、モデムコントローラ102へ送信されるデータは、リセット状態に入り、例えば全てゼロになる。
【0077】
このリセット状態において、ラインパワードコーデック400の低電流部402中のデジタル回路は、非常に小さい電流を引き出すことになる。本発明のこの側面によれば、ラインパワードコーデック400の低電流部402中のレジスタを維持するために必要な電流は、必要な時間、例えば400msまでラインパワードーコーデック400の低電圧側から供給されることになる。
【0078】
モデムコントローラ102は、例えばクロック信号または他の発振信号および外部キャパシタからの例えばチャージポンピングを使用して必要な電力を供給する。チャージポンプは、コールブリッジの間、遙かに小さくかつより実用的な電荷蓄積キャパシタ171が低電流部402を給電するために使用されることを可能にする。例示的なチャージポンプの適切な説明が、米国特許出願 No.09/192,651, filed November 16, 1998, entitled "Combination Clock And Charge Pump For Line Powered DAA", by T.E. Fuehrer, K.E. Hollenbach, D. Laturell, and S.B. Witmerに提供されている。
【0079】
この時点において、ラインパワードコーデック400の低電流部402中の全てのレジスタ420が、回線の給電が中断されたときコールブリッジを確立した例えばオフフック状態を設定する1つのビットまたは複数のビットを含むそれらのデフォルト値からそれらがプログラムされたその以前に維持された値を保持する。
【0080】
回線電力中断およびセントラルオフィス電圧が許容される時間、例えば400ms内に戻った後、電圧および電流検出回路422は、ステートマシーンロジックに対して適切なアクティブ化信号、例えばローからハイへを出力し、オリジナルスタートアップシーケンスは保持されたタイマーおよびレジスタ420に基づくが、大電流引き出し回路が電力ロスのためにリセットになるが、スタートアップシーケンスのアクティブ化は、ラインパワードコーデック100の低電圧側をパワーオフしたデバイス、例えばラインパワードコーデックの低電流部102におけるレジスタおよびタイマー420中のレジスタまたはタイマーの値をリセットしないという認識と共に繰り返すことになる。ラインパワードコーデック100の高電圧側の電力サイクルの間リセットすることなしにレジスタをそのままにすることにより、通話状態(例えば、オフフック状態)が維持され得る。
【0081】
チップ/リング電力が回復した後、ラインパワードコーデック400は、モデムコントローラ102からの相互作用を必要とすることなしに、再び、例えば15ms内に例えば少なくとも15mAの少なくとも最小の電流量を直ちに引き出すことができる。相互作用がモデムコントローラ102から必要とされるべきものであった場合、電流引き出し(即ち、15mA)を再び確立するために必要とされる速度は、激しく低下することになる。
【0082】
図5は、コールブリッジの間またはオフフック状態の間にチップ/リング電流の他の中断があった間の図4に示されたラインパワードコーデックの動作を説明するために有用なタイミング図を示す。
【0083】
特に、図5の例において、セントラルオフィス140からの電圧は、波形(a)に示されているように400msよりも短い期間低下する。波形(b)は、電圧および電流検出回路422からのアクティブ化信号出力を示す。波形(c)および(d)は、部分502において、電圧中断の前に通話が確立されたことを示し、ラインパワードコーデック400の高電流部404中で給電されるコンポーネントが低電力オフフックアイドル状態504に入り、そこでは高電流部コンポーネントは、リセット状態に保たれることを示す。この時点において、電圧/電流検出回路422は、入ってくるリング信号および/またはいつ十分な電圧が電話回線に戻るかのいずれかを検出するために電話回線を捜し回ることになる。
【0084】
電圧レベルがセントラルオフィス140から戻った後、スタートアップシーケンス506が、ラインパワードコーデック400の低電流部402中のレジスタ/タイマー420に保持されたタイマー値およびレジスター値に基づいて、波形(b)に示されているようにアクティブ化信号に基づいて開始される。そして、最大の割り当て時間、例えば15ms前に非常に速く、ラインパワードコーデック400の高電流部404中のコンポーネントのオフフック状態が、電話回線から必要とされる電流を再び引き出し、図5の波形(d)に示されているように中断が起きなかったかのように動作を続ける。
【0085】
ラインパワードコーデック400は、勿論、電話回線上に十分な電流がある場合パワーアップしかつ動作を始めて、ラインパワードコーデック100がそのようにすることを可能にする。しかし、ラインパワードコーデック100は、セントラルオフィス140から電話回線上で利用可能な電力量が不十分であるためにそうしなければ通常のラインパワードコーデックの繰り返されるパワーアップおよびパワーダウンにより引き起こされる電話回線上の電力引き出し発振を防止するために、低電流状態においてパワーアップしてはならない。本発明の一側面の原理によれば、ここに開示されるラインパワードコーデック100は、そのようにするための十分な利用可能な電流があるかどうかを、電話回線から全電流(例えば、7mA)を引き出す前に決定する。
【0086】
世界中の多くの国々は、チップ/リング電流はオフフック状態の間に300μAから5mAの範囲にあり得ることを特定する。この電流は、一般には、電流モデム回路を使用してモデム通話をサポートするためには低過ぎる。
【0087】
例えば、図6は、波形(a)におけるオフフック信号、波形(b)における電圧検出信号、波形(c)における電流検出信号、およびラインパワードコーデック100のオンフック/オフフック状態に対する波形(e)におけるセントラルオフィス電流の関係を示す。コーデック電流検出は、低いままであり、これは、適切なモデム動作に対する十分な回線電流がなく、コーデック高電流部404がリセットに保たれていることを示す。
【0088】
関連する管理団体は、モデムを見たインピーダンスが、数百msについてこれらの低電流接続の間短絡回路として見えるように十分低くなければならないという規則を定めている。また規則は、回線における電圧(即ち、チップ/リング電圧)が発振しないことを要求する。通常のラインパワードコーデックは、電話回線からの給電がそのような規則に違反している場合発振する可能性がある。
【0089】
例えば、典型的なモデムにおける能動回路は5mAよりも大きく引き出すので、モデムを単にオンすることは、チップにおける電圧を低下させ、モデムの能動回路をターンオフさせる。能動回路がターンオフすると、電圧は再び上昇することになる。そして、回線電圧がモデム回路を再びターンオンするのに十分高くなった場合、このスタートプロセスは繰り返すことになり、発振として表れて、管理規則に違反する。
【0090】
発振問題に対する通常の解決法は、かなり大きな電流を引き出す全ての回路をモデムの低電圧側(即ち、PCパワード側)に置くことである。あいにく、この通常の解決法は、コンポーネントが回線から給電され得る場合には必要とされない追加のコンポーネントおよび低電圧絶縁デバイスに対する追加の高電圧を必要とする。これらの追加的なコンポーネントおよび絶縁デバイスは、デバイスが回線から給電される場合よりもより高価でかつ潜在的により信頼性の低いデバイスとなる。
【0091】
本発明の原理によれば、図7に示されているように、ラインパワードコーデック100内部の個々のコンポーネントまたは回路は、高電流部804において電話回線から電力を引き出す電力バスからまたは低電圧側、例えばモデムコントローラ102から電力を引き出す電力バスへのいずれかで電力を引き出すように設定され得る。
【0092】
特に、図7に示されているように、ラインパワードコーデック100は、ラインパワードコーデック100の低電圧側から常に電力を引き出す回路、例えばレジスタおよびタイマー240およびラインパワードコーデック100の高電圧側(即ち、電話回線側)から常に電力を引き出す回路、例えば、電圧/電流検出回路422を含む。電話回線によりその他の場合給電される他の回路832は、電話回線から、例えば電話回線から得られる2.7ボルト電力レールを使用して、またはモデムコントローラ102からモデムコントローラ102から供給される5ボルト電力レールを使用して給電されていることの間で切り換えられる。この切り換えは、図7に示されたスイッチ834に表されている。図7(および図4)に示されているように、ツェナーダイオード189は、電荷蓄積デバイス171の電圧レベルを制限するために、電荷蓄積デバイス171の両端間に使用され得る。
【0093】
オフフックスタートアップ手順の初めにおいて、ラインパワードコーデック100は、外部コンポーネント410にセントラルオフィスから可能な限り大きな電流を引き出させ、即ち可能な限り短絡に近くし、同時に、ラインパワードコーデック100の高電流部804中の電力レールにおけるこれらのデバイスのみを給電する。例えば、電圧/電流検出回路422は、電話回線から給電されたままである。好ましくは、このときにおいて、低電流を引き出すモジュールのみが、ラインパワードコーデック100中でターンオンし、利用可能な電流の使用部がラインパワードコーデック100をバイパスし、電圧/電流検出回路422により測定されるようにする。
【0094】
ラインパワードコーデック100をバイパスする電流は、電圧/電流検出回路422の電流検出部により監視される。監視される電流が、ラインパワードコーデック100をターンオンしかつ動作させるために低すぎる場合、電流検出回路422の出力は、非アクティブ(ロー)のままとなり、デバイスは、コントローラ102により呼びの試行を終了させかつオンフックに戻ることを指示されるまで、この低回線インピーダンス状態のままとなる。しかし、ラインパワードコーデック100の動作を可能にする十分な電流および電圧が回線から検出される場合、電圧/電流検出回路422の出力は、アクティブ化し、例えば、ラインパワードコーデック100を動作させるための十分な電圧があることを示すように0から1になる。そして、図2および3を参照して説明したスタートアップ手順が、モデム接続を確立するために続いて行われる。
【0095】
電話回線電流容量を検知するこのシーケンスは、通常動作の間に5ミリアンペア(mA)の電流よりも多く引き出すラインパワードコーデックが関連する低回線電流安定度テストをパスすることを可能にする。
【0096】
ここに説明した低電流状態において電話回線からの電流引き出しを分配することのみが重要ではなく、オンフックからオフフックへおよびオフフックからオンフックへの変化の間に電話回線からの電流引き出しを分配することも重要である。
【0097】
動作において、オフフックに行く前に、モデムコントローラ102は、電話通話をセットアップするために、ラインパワードコーデック100中の1つまたは2つ以上のレジスタ420へ特定の制御値を書き込む。これは、例えば、システム利得をセットアップすること、タイマー値をスタートアップすること、および/またはラインパワードコーデック100の低電流部802中のタイマー420に基づいてオフフックシーケンサをイニシエートすることを含み得る。
【0098】
これを実行するために、多くの回路が、ラインパワードコーデック100内部でターンオンされなければならない。例えば、シリアル入出力(SIO)デバイス、データおよびクロック受信機、データ送信機、タイマーなどが、モデム接続をセットアップするためにターンオンされなければならない。これらの回路がターンオンされた場合、結合されたモジュールの全電流引き出しは、数百マイクロアンペアになり得る。
【0099】
これは、ほとんどの国々がシグナリング状態の間にセントラルオフィスから少なくとも500μAが引き出されることを許容するので、モデムがオンフック状態にまだある場合に問題にはならない。したがって、例えば必要とされる場合チップ/リング両端間の100K抵抗器においてスイッチングすることにより十分な電流が引き出され得る。チップ/リング電圧は、典型的には、オンフック状態において10Vよりも大きい。したがって、例えば500μAのアンプル電流が、コーデックを給電することに使用するために利用可能となる。
【0100】
しかし、コーデックがオフフック状態に行く場合、チップ/リング電圧は、例えば5Vに低下する可能性がある。これは、デジタル回路による使用のための例えば60μAよりも小さいままとなる。また、リング検出は、オフフック状態の間に実行される。全ての前述したデジタル回路は、バンドギャップ、基準回路、バイヤス回路および/またはアナログ/デジタル(A/D)、デジタル/アナログ(D/A)コンバータに加えて、ラインパワードコーデック100において必要とされる。この回路の多くは、モデムがオフフック状態に行った場合にも必要とされる。
【0101】
この回路を働かせるために、回路は、オンフック状態またはオフフック状態のいずれかにおいて動作させるために二重化されおよび調節されることが通常必要となる。残念ながら、オンフックおよびオフフック状態の間に必要とされる回路の二重化は、集積回路のシリコン中のかなり大きな面積を必要とし、非効率的になる。別の通常の解決法は、可能な限り多くの回路をチップ/リングインタフェースの低電力(例えば、PCまたはノンラインパワード)側に置くことである。しかし、そのような解決法は、高電流電話回線給電側上の回路と適切に働かせるために追加のおよび重複したコンポーネントを必要とし、システムのトータルコストをかなり大幅に増大させる。
【0102】
いずれかの時点で、セントラルオフィス140からの電圧および/または電流が低下した場合(これは、400msまでの間にチップ/リング電圧が0ボルトに低下するコールブリッジの間に生じ得る)、モデムコントローラ102との通信に使用される回路は、電荷蓄積デバイス171により提供される低電圧側から例えば5ボルト低電流源に供給される電流から電力を引き出すために、スイッチングメカニズム834を使用してスイッチされる。
【0103】
その後、セントラルオフィス140からの電流が適切なレベルに戻ったとき、スタートアッププロセスは反復される。スタートアッププロセスは、電圧/電流検出回路422によりラインパワードコーデック100の低電流部802上のタイムマシーン検査ロジックに提供されるアクティブ化信号によりアクティブ化される。
【0104】
動作において、ラインパワードコーデック100は、モデムコントローラ102が、適切な制御値をコーデック中の適切なレジスタビットまたは複数のレジスタビットに書き込むとき、オフフック状態にされる。この時点において、外部スイッチフックは、閉じられ、電流は、電話回線からラインパワードコーデック100に流れ込む。
【0105】
そして、関連するアナログ回路(例えば、バンドギャップおよび/またはバイアス回路)が、電話回線により供給される電力供給レール、例えば2.7ボルト電力供給レールに切り換えられる。しかし、その時点において、好ましくは、クロックおよびデータおよび送信データを受信する回路のようなより高い電流引き出し回路が、2.7ボルト電力供給レールから給電されるように切り換えられていない。
【0106】
これは、セントラルオフィス140からの電流が、より高い電流引き出し回路、たとえばモデムコントローラ102との通信を維持するために必要なアナログ回路をサポートするために十分高くない可能性があるので行われる。その代わりに、ラインパワードコーデック100内部の電圧/電流検出回路422は、チップ/リングにおける回線の電圧レベルおよび利用可能な電流レベルを監視する。電圧および電流の両方がラインパワードコーデック100の動作に給電するために十分であると検出された場合、アクティブ化信号が、電圧/電流検出回路422からラインパワードコーデック100の低電流部802に出力され、スタートアップタイマーシーケンスのアクティブ化を可能にする。この時点において、ブロック832および836の電力レールは、コーデック100内部の2.7ボルト電力バスを使用して電話回線から給電されるように切り換えられる。
【0107】
特に、この例において、ラインパワードコーデック100は、4個またはそれ以上の電力レールを含むことができる。
【0108】
永久的な電力レールは、ラインパワードコーデック100の低電圧側および高電圧側の各々に対して確立される得る。
【0109】
例えば、第1の電力レール(例えば、VDDA)は、全電力が、電話回線により、例えばA/Dコンバータ、D/Aコンバータおよび他の高電流アナログおよび/またはデジタル回路により提供されると、動作に必要なだけの高電流引き出しデバイスと関連づけられ得る。電圧/電流検出回路422は、それが電話回線からの低電力状態においてその捜し回る動作を実行することが得きるように、第1の電力レールVDDAに結びつけられ得る。第1の電力レールVDDAは、モデムがオフフックである場合電力回線から電力を引き出すために常に接続されていることができる。一例として、第1の電力レールVDDAは、他の電圧レベルが使用され得るが、2.7ボルトに調節され得る。
【0110】
第2の電力レール(例えば、VDDM)は、パワーダウンリセット状態によりラインパワードコーデックの所定の状態を維持するために必要なレジスタおよびタイマー420と関連づけられ得る。第2の電力レールVDDMは、ラインパワードコーデック100の低電圧側、例えば電荷蓄積デバイス171から電力を引き出すために常に接続され得る。第2の電力レールVDDMは、他の電圧レベルが使用され得るが、例えばツェナーダイオード189を使用して5.0ボルトに調節され得る。
【0111】
パーマネント電力レールに加えて、1つまたは2つ以上のスイッチ可能な電力レールが、ラインパワードコーデック100の低電圧側または高電圧側のいずれかからの関連するデバイスの給電を可能にするために、ラインパワードコーデック100において使用され得る。例えば、第3の電力レール(例えば、VDDBG)は、電力回線からの利用可能な電流に依存して、第1の電力レールVDDAまたは第2の電力レールVDDMのいずれかから動作電力を引き出すためにスイッチ可能に配置され得る。第3の電力レールVDDBGから給電され得るラインパワードコーデック100中のデバイスの例は、例えば、バンドギャップ基準回路、電圧基準回路を一般的に含み、かつ他の比較的低電流引き出しデバイスも含む。
【0112】
同様に、第4の電力レール(例えば、VDDAM)は、第1の電力レールVDDAまたは第2の電力レールVDDMのいずれかから動作電力を引き出すようにスイッチ可能に構成され得る。第4の電力レールVDDAMは、例えばモデムコントローラ102および/または他の高電流デバイスにインタフェースする回路と関連づけられ得る。
【0113】
オンフック状態において、第3の電力レールVDDBGおよび第4の電力レールVDDAMの両方が、第2の電力レールVDDMに対してスイッチされまたは接続される。オフフック状態の検出に応じて第3の電力レールVDDBGは、第1の電力レールVDDAにスイッチされている。この時点において、第4の電力レールVDDAMは、第2の電力レールVDDMに接続されたままである。これは、ラインパワードコーデック100が、この時点において、第4の電力レールVDDAMに接続されたデバイスを十分に給電するために電話回線から十分な電流および電圧が引き出され得るかどうかを知らないからである。その後、電話回線上の電流および電圧がラインパワードコーデック100を完全に給電するために決定されると、第4の電力レールVDDAMが第1の電力レールVDDAにスイッチされる。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、様々な国により提供される利用可能な回線電流により少なくとも部分的に給電されることのできる安価かつ信頼性のあるDAAを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理によるDCフィードバック制御を拡張されたラインパワードコーデックの単純化した例示的システムトポロジーを示す図
【図2】本発明の原理による図1のシステムがオフフックになった後の回線電流を示す図
【図3】本発明の原理による図1のシステムがオフフックになった後の回線電圧を示す図
【図4】本発明の別の側面によるラインパワードコーデックの低電流部および高電流部を有するラインパワードコーデックのブロック図
【図5】オフフック状態中のコールブリッジまたは他のチップ/リング電流の中断における図4に示されたラインパワードコーデックの動作を説明するタイミング図
【図6】本発明の原理によるラインパワードコーデックの低電流スタートアップタイミングを説明するタイミング図
【図7】本発明のさらに別の側面による別のモデムのブロック図
【符号の説明】
100 ラインパワードコーデック
102 モデムコントローラ
106 A/Dコンバータ
110 D/Aコンバータ
112 電流グッドモジュール
114 DC電流モジュール
116 シャント制御モジュール
118 DC電流測定モジュール
140 セントラルオフィス
171 電荷蓄積デバイス
400 ラインパワードコーデック
402 低電流部
404 高電流部
410 外部コンポーネント
420 レジスタ/タイマー
422 電圧/電流検出回路
502 オフフックモデムコール
504 ローパワーオフフックアイドル状態
506 スタートアップ
832 低電流及び高電流回路
836 インターフェース

Claims (21)

  1. ラインパワードコーデックを含むラインパワードデータアクセスアレンジメント(DAA)をパワーアップする方法において、
    電話回線に接続された前記ラインパワードコーデックへの短絡回路の電流を測定するステップと、
    前記測定した短絡回路の電流が前記ラインパワードコーデックを給電するのに十分である場合、前記ラインパワードコーデックのラインパワードコンポーネントが動作することを許容するステップと、
    そうでない場合、ラインパワードコーデックの前記ラインパワードコンポーネントをリセット状態に維持するステップとを有することを特徴とする方法。
  2. 前記ラインパワードコンポーネントが動作することを許容するステップの後に、
    前記電話回線から利用可能でありかつ前記ラインパワードコーデックによって使用されない余剰電流で外部電源を充電するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記外部電源は、利用可能な回線電流の安定化を可能にするために十分な時間充電されることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 前記外部電源への前記充電が安定化された後に、
    前記ラインパワードコーデックをサポートするプロセッサから前記電話回線へのDCフィードバック制御を提供するステップをさらに含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
  5. 前記DCフィードバック制御は、前記電話回線からの最小の電流引き出しを保持することを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 前記最小電流引き出しが、約13ミリアンペアである
    ことを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 前記コーデックのラインパワードコンポーネントを動作させることを可能にする前記利用可能な電流の十分な量が、少なくともラインパワードコーデックが動作するために必要とされるものであることを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 前記決定するステップの間に、
    前記ラインパワードDAAのチップ/リングにおける電圧レベルを最小レベルに保持するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 前記最小レベルは、前記ラインパワードコーデックが通常動作をするために必要とされるものであることを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 前記決定するステップは、前記ラインパワードコーデック中のラインパワードコンポーネントがリセットされている間に実行されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  11. 前記決定するステップは、前記ラインパワードコーデックがオフフック状態にあるときに実行されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  12. 前記決定するステップは、
    前記電話回線に対して短絡回路を提供するステップと、
    前記短絡回路の提供に対応して、前記電話回線中の電流の量を測定するステップとを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  13. ラインパワードアナログ/デジタルコンバータと、
    ラインパワードデジタル/アナログコンバータと、
    オフフック状態において電話回線からの短絡回路の電流を測定するDC電流測定モジュールとを有し、
    前記アナログ/デジタルコンバータおよび前記デジタル/アナログコンバータは、前記DC電流測定モジュールが、前記オフフック状態において前記電話回線から前記ラインパワードアナログ/デジタルコンバータおよびラインパワードデジタル/アナログコンバータを給電するのに不十分な短絡回路の電流を測定する場合に、リセット状態に保持されるように各々適合されていることを特徴とするラインパワードコーデック。
  14. ラインパワードコーデックをパワーアップするための装置において、
    電話回線接続された前記ラインパワードコーデックのチップにおける短絡回路の電流を測定するための手段と、
    前記測定された短絡回路の電流が十分である場合、前記ラインパワードコーデックのラインパワードコンポーネントが動作することを可能にする手段と、
    そうでない場合、前記ラインパワードコーデックの前記ラインパワードコンポーネントをリセット状態に維持するための手段とを有することを特徴とする装置。
  15. 前記ラインパワードコンポーネントが動作することを可能にした後、前記電話回線から利用可能でありかつ前記ラインパワードコーデックによって使用されない余剰電流で外部電源を充電するための手段をさらに有することを特徴とする請求項14記載の装置。
  16. 前記外部電源への充電が安定化した後、前記ラインパワードコーデックをサポートするプロセッサから前記電話回線に対してDCフィードバック制御を提供するための手段とをさらに有することを特徴とする請求項15記載の装置。
  17. 前記DCフィードバック制御を提供するための手段は、前記電話回線からの最小電流引き出しを維持することを特徴とする請求項16記載の装置。
  18. 前記最小電流引き出しは、約13ミリアンペアであることを特徴とする請求項17記載の装置。
  19. 前記コーデックのラインパワードコンポーネントが動作することを可能にするための前記利用可能な電流の十分な量は、少なくとも前記ラインパワードコーデックが動作するために必要とされるものであることを特徴とする請求項14記載の装置。
  20. 前記決定するための手段は、最小レベルにおける前記ラインパワードコーデックのチップにおける電圧レベルを維持することを特徴とする請求項14記載の装置。
  21. 前記決定するステップは、前記電話回線に対して短絡回路を提供し、前記短絡回路の提供に対応して前記電話回線中の電流の量を測定することを特徴とする請求項14記載の装置。
JP2000309803A 1999-10-08 2000-10-10 ラインパワードコーデックおよびラインパワードコーデックをパワーアップするための装置およびラインパワードコーデックを含むラインパワードデータアクセスアレンジメントをパワーアップする方法 Expired - Fee Related JP3681971B2 (ja)

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