JPH09140046A - カメラドアホンシステム - Google Patents

カメラドアホンシステム

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JPH09140046A
JPH09140046A JP29955195A JP29955195A JPH09140046A JP H09140046 A JPH09140046 A JP H09140046A JP 29955195 A JP29955195 A JP 29955195A JP 29955195 A JP29955195 A JP 29955195A JP H09140046 A JPH09140046 A JP H09140046A
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transistor
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Masahiro Asahida
正浩 旭田
Yuzo Kawahara
雄三 川原
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラ付ドアホン子器へ電源を供給するテレビ
付ドアホン親機が短絡保護回路を備えたカメラドアホン
システムを安価に提供することを目的とする。 【解決手段】テレビ付ドアホン親機1aとカメラ付ドア
ホン子器2とが2線式信号線Lにより接続されて構成さ
れるカメラドアホンシステムにおいて、テレビ付ドアホ
ン親機1が、カメラ付ドアホン子器2へ高レベルの電圧
VHを印加するための定電流回路11と、定電流回路1
1をオン/オフ制御する定電流スイッチ回路10a、1
0bと、定電流回路11に過電流が流れるのを防止する
ための短絡保護回路12aとを備えて構成され、短絡保
護回路12が、その印加電圧が予め定められた閾値レベ
ルVthよりも低下した場合には、定電流回路11をオ
フ制御して、印加電圧を低レベルVLへ切り換える回路
として構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラドアホンシ
ステムに係り、更に詳しくは、テレビ付ドアホン親機か
らカメラ付ドアホンへ電源供給されるカメラドアホンシ
ステムの短絡保護回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラドアホンシステムの概要を
図2に示す。このカメラドアホンシステムは、テレビ付
ドアホン親機1とカメラ付ドアホン子器2とが2線式信
号線Lにより接続されて構成される。上記2線式信号線
Lは、ドアホン親機1、ドアホン子器2間の信号伝送
と、ドアホン親機1からドアホン子器2への電源供給と
を同一の信号線にて行うものである。このため、ドアホ
ン親機1に備えられたドアホン子器2への電源供給回路
には、回線のインピーダンスを低下させない様に定電流
回路が使用されている。また、上記電源供給は、カメラ
ドアホンシステムの通話動作時には、高レベルの電圧が
印加され、通話待機時には低レベル電圧が印加されて行
われる。
【0003】図2に示したドアホン親機1の回路図の要
部を図3に示す。このドアホン親機1は、定電流スイッ
チ回路10と、定電流回路11と、短絡保護回路12と
により構成される。定電流回路11は、トランジスタQ
3と抵抗R5、R6と、シャントレギュレータSRとに
より構成される。この定電流回路11は、定電流スイッ
チ回路10からの制御信号によりオン/オフ制御され、
オン時には短絡保護回路12を介して2線式信号線Lへ
一定の電流を供給する回路である。
【0004】即ち、定電流スイッチ回路11のトランジ
スタQ1が、オン状態であればトランジスタQ3のベー
ス端子の電圧が上昇し、ベース、エミッタ間の電圧Vb
e3が増大する。このため、トランジスタQ3もオン状
態となって、22Vの電圧源から短絡保護回路12へ電
流が供給される。この時、シャントレギュレータSRの
制御端子、アノード端子間の電圧Vcaは一定値である
ため、抵抗R6による電圧降下も一定値となる。従っ
て、定電流回路11の出力電流値、即ち、抵抗R6を流
れる電流値は、抵抗R6及びシャントレギュレータSR
により定められる一定値となる。
【0005】定電流スイッチ回路10は、トランジスタ
Q1、Q2と、抵抗R1〜R4とにより構成され、印加
電圧制御信号に基づいて、定電流回路11の出力をオン
又はオフするための制御信号を出力する。なお、印加電
圧制御信号は、通話動作時に高い電圧レベルとなり、通
話待機時に低い電圧レベルとなる信号である。印加電圧
制御信号が、入力用トランジスタQ2を活性化するため
のベース、エミッタ間電圧Vbe2よりも高いレベルで
あれば、入力用トランジスタQ2がオン状態となり、抵
抗R1及びR2に電流が流れる。従って、抵抗R1の電
圧降下により、出力用トランジスタQ1のベース、エミ
ッタ間の電圧Vbe1が増大して、出力用トランジスタ
Q1がオン状態となる。これにより、出力用トランジス
タQ1のコレクタ端子から、定電流回路11へ高レベル
の電圧が印加されて、定電流回路11がオン制御され
る。
【0006】一方、印加電圧制御信号が低いレベルであ
り、入力用トランジスタQ2を活性化することができな
ければ、抵抗R1には電流が流れず、出力用トランジス
タQ1はオフ状態となる。従って、定電流回路11へ電
圧が印加されず、定電流回路11がオフ制御される。な
お、抵抗R4はプルダウン抵抗であり、印加電圧制御信
号の入力端子が開放状態であれば、トランジスタQ2の
ベース端子に接地レベルが入力され、定電流回路11が
オフ制御される。
【0007】短絡保護回路12は、抵抗R7〜R9と、
トランジスタQ4と、ツェナダイオードZDとにより構
成され、2線式信号線Lの入力インピーダンスが低下し
た場合に、定電流回路11に過電圧がかかり、トランジ
スタQ3が壊れるのを防止するための保護回路である。
即ち、通話動作時において短絡が発生すると、2線式通
話線Lの回線電圧が低下してトランジスタQ3のコレク
タ、エミッタ間の電圧Vce3が増加する。このため、
トランジスタQ3の損失が許容損失を越えると、トラン
ジスタQ3は破損する。従って、短絡保護回路12が、
短絡発生時に定電流回路11と2線式信号線Lとを電気
的に遮断することにより、定電流回路11のトランジス
タQ3の破損を防止することができる。
【0008】まず、短絡が発生していない通常時におけ
る短絡保護回路12の動作について説明する。システム
の通話動作時には、定電流回路11から電流が出力され
て、抵抗R7の電圧降下によりトランジスタQ4がオン
状態となる。このため、定電流回路11からの電流は、
トランジスタQ4及び2線式信号線Lを介してドアホン
子器2へ供給されて、ドアホン子器2には高い電圧が印
加される。一方、定電流回路11から電流の出力がなけ
れば、トランジスタQ4はオフ状態となり、ドアホン子
器2には、電源電圧22Vを抵抗R9とドアホン子器の
内部インピーダンスとで分圧した電圧が印加されるのみ
であり、ドアホン子器2には低い電圧が印加されること
になる。
【0009】次に、短絡発生時における短絡保護回路1
2の動作について説明する。通話動作時において、2線
式信号線L又はドアホン子器2内部の短絡等により2線
式信号線Lの入力インピーダンスが低下した場合であっ
ても、定電流回路11により、一定の電流しか流れな
い。このため、トランジスタQ4のエミッタ端子の電位
が低下し、その値を抵抗R7、R8で分圧したトランジ
スタQ4のベース端子の電位も低下する。
【0010】この電圧の低下により、ツェナダイオード
ZDに印加される電圧がツェナ電圧を越えれば、電圧源
22VからツェナダイオードZDを介して抵抗R8へ電
流が流れるため、この電流による電圧降下分だけトラン
ジスタQ4のベース端子の電位が上昇する。この様にし
て、トランジスタQ4のベース、エミッタ間の電圧Vb
e4が減少すれば、トランジスタQ4はオン状態からオ
フ状態へ遷移する。従って、ドアホン子器2へは、定電
流回路11の出力電流が供給されず、通話待機時と同じ
低いレベルの電圧が印加されることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した通り、従来の
カメラドアホンシステムは、その短絡保護回路12が、
定電流回路11の出力端子、2線式信号線L間に設けら
れる回路である。このため、短絡保護回路12は、短絡
が発生していない通常時には、十分な電流を流すことが
可能な回路として構成される必要がある。
【0012】即ち、通常時の通話動作時においては、定
電流回路11の出力電流が、上記短絡保護回路12を介
して2線式信号線Lへ出力されるので、短絡保護回路1
2のトランジスタQ4は、この電流が通過できるもので
なければならない。従って、トランジスタQ4には、電
流の許容量が大きいパワートランジスタを使用すること
が必要となる。
【0013】しかしながら、パワートランジスタは他の
回路部品に比べて高価であるために、パワートランジス
タの使用によって、カメラドアホンシステムが高価にな
ってしまうという問題があった。本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたもので、ドアホン子器へ電源を供給す
るドアホン親機が短絡保護回路を備えたカメラドアホン
システムを安価に提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明によるカメラドアホンシステムは、テレビ付ドアホン
親機とカメラ付ドアホン子器とが2線式信号線により接
続されて構成され、テレビ付ドアホン親機が、2線式信
号線に高レベル及び低レベルの少なくとも2種類の電圧
を選択的に印加するカメラドアホンシステムであって、
上記テレビ付ドアホン親機が、上記2線式信号線を介し
てカメラ付ドアホン子器へ一定の電流を供給し、高レベ
ルの電圧を印加するための定電流回路と、印加電圧制御
信号に基づいて上記定電流回路をオン/オフ制御して、
カメラ付ドアホン子器へ印加する電圧を高レベル又は低
レベルに切り換える定電流スイッチ回路と、上記高レベ
ルの電圧印加時に、上記定電流回路に過電圧がかかるの
を防止するための短絡保護回路とを備えて構成され、上
記短絡保護回路が、カメラ付ドアホン子器への印加電圧
を監視し、その電圧値が予め定められた所定の閾値レベ
ルよりも低下した場合には、上記定電流回路をオフ制御
して、印加電圧を低レベルへ切り換える回路として構成
される。
【0015】請求項2に記載した本発明によるカメラド
アホンシステムは、請求項1に記載した本発明によるカ
メラドアホンシステムであって、上記定電流スイッチ回
路が、印加電圧制御信号を入力するための入力用トラン
ジスタと、定電流回路へオン/オフ制御信号を出力する
ための出力用トランジスタとを備えて構成され、上記短
絡保護回路が、カメラ付ドアホン子器への印加電圧と予
め定められた所定の閾値レベルとを比較して、印加電圧
の低下を検出する電圧検出回路と、この電圧検出回路の
検出結果によりオン/オフ制御される短絡保護用トラン
ジスタとを備えて構成され、上記短絡保護用トランジス
タが、定電流スイッチ回路の入力用トランジスタ、出力
用トランジスタ間に設けられて構成される。
【0016】請求項3に記載した本発明によるカメラド
アホンシステムは、請求項2に記載した本発明によるカ
メラドアホンシステムであって、上記短絡保護用トラン
ジスタは、その制御端子に電圧検出回路の検出結果が入
力され、一方の被制御端子が上記の入力用トランジスタ
に接続されるとともに、他方の被制御端子が出力用トラ
ンジスタに接続され、さらに、上記被制御端子間には、
コンデンサが接続されて構成される。
【0017】請求項4に記載した本発明によるカメラド
アホンシステムは、請求項3に記載した本発明によるカ
メラドアホンシステムであって、上記印加電圧制御信号
に基づいて、出力用トランジスタがオン状態へ変化した
後に、上記コンデンサが充電されて、再びオフ状態とな
るまでの上記コンデンサの充電時間が、上記短絡保護用
トランジスタがオン状態となるまでの時間よりも大きく
なる様に、上記コンデンサの容量及び充電電流の通過す
る抵抗の抵抗値が決定された回路として構成される。
【0018】
【発明の実施の態様】本発明によるカメラドアホンシス
テムに適用されるテレビ付ドアホン親機の要部の回路図
の一例を図1に示す。このテレビ付ドアホン親機1a
は、定電流スイッチ回路10a、10bと、定電流回路
11と、短絡保護回路12aとにより構成される。
【0019】上記定電流回路11は、図3に示した定電
流回路11と同じ回路であり、その出力電流は、短絡保
護回路を介することなく、直接、2線式信号線Lへ出力
されて、ドアホン子器2へ供給される。上記定電流スイ
ッチ回路10a、10bも、図3に示した定電流スイッ
チ回路10と基本的な構成は同じであり、上記定電流回
路11のオン/オフ制御を行うが、出力用トランジスタ
Q1を含む回路10aと、入力用トランジスタQ2を含
む回路10bとに分割され、その間に短絡保護回路12
aが挿入されて構成される。
【0020】上記短絡保護回路12aは、短絡保護用ト
ランジスタQ5と、ダイオードDと、ツェナダイオード
ZDaと、抵抗R10〜R13と、コンデンサC0、C
1とにより構成される回路であり、このうち、ツェナダ
イオードZDa、抵抗12、13、ダイオードD及びコ
ンデンサC1が、電圧検出回路120を構成している。
【0021】電圧検出回路120は、ツェナダイオード
ZDaにツェナ電圧を越える電圧が印加されている場合
には、抵抗R12に電流が流れ、その電圧降下により短
絡保護用トランジスタQ5がオン状態となる。一方、ツ
ェナダイオードZDaに印加される電圧がツェナ電圧以
下であれば、短絡保護用トランジスタQ5がオフ状態と
なる。
【0022】短絡保護用トランジスタQ5がオン状態の
場合には、上記定電流スイッチ回路10aと10bが電
気的に接続され、オフ状態の場合には、上記定電流スイ
ッチ回路10aと10bが切り離される。また、短絡保
護用トランジスタQ5には、出力用トランジスタQ1を
活性化するために必要な抵抗R1の電圧降下を得るのに
十分な電流を流すことができればよい。従って、定電流
回路11の出力電流の様な大きな電流が流れることはな
いため、パワートランジスタを使用する必要はない。
【0023】まず、このドアホン親機1aの静特性につ
いて説明する。2線式信号線Lの回線電圧が、所定の電
圧レベルよりも高く、ツェナダイオードZDaに印加さ
れる電圧がツェナ電圧を越えていれば、定電流スイッチ
回路10aと10bとが電気的に接続されて、図3に示
した定電流スイッチ回路10と同様の動作を行う。即
ち、印加電圧制御信号に基づいて定電流回路11をオン
/オフ制御する。
【0024】一方、2線式信号線Lの回線電圧が、所定
の電圧レベルよりも低く、ツェナダイオードZDaに印
加される電圧がツェナ電圧以下であれば、定電流スイッ
チ回路10aと10bとが電気的に切り離されて、印加
電圧制御信号の有無に関わらず、定電流スイッチ回路1
0aの出力用トランジスタQ1はオフ状態となって、定
電流回路11はオフ制御される。
【0025】この様にして、電圧検出回路120が2線
式信号線Lの回線電圧を監視し、その電圧が所定の閾値
電圧レベルVthより低下すれば、定電流回路11をオ
フ制御し、出力電流を停止させることができる。この閾
値電圧レベルVthは、 Vth=Vz+Vf+Vbe5+Vce2 (1) で表される。ここで、VzはツェナダイオードZDaの
ツェナ電圧であり、Vfはダイオードの順方向の電圧降
下であり、Vbe5はトランジスタQ5のベース、エミ
ッタ間の電圧であり、Vce2はトランジスタQ2のエ
ミッタ、コレクタ間の電圧である。
【0026】従って、ツェナダイオードZDaには、そ
のツェナ電圧が、 Vz=Vth−(Vbe2+Vbe5+Vf) (2) となるものを使用すればよい。例えば、閾値電圧レベル
Vthを、 VH>Vth>VL (3) となる様に定めることができる。ここで、VHは、通話
動作時にドアホン子器2に印加される高レベルの電圧値
であり、VLは、通話待機時にドアホン子器2に印加さ
れる低レベルの電圧値である。
【0027】なお、コンデンサC1は、ノイズによる誤
動作を防止するため、高周波成分を除去するバイパスコ
ンデンサであり、ダイオードDは、トランジスタQ5の
オフ時に抵抗R10、R12、R13を介して電圧源か
ら2線式信号線Lへ電流が流れ込むのを防止する逆流防
止用の素子である。また、コンデンサC0については、
後述する。
【0028】次に、このドアホン親機1aの動特性、特
に、通話待機状態から通話動作状態に遷移する際の動作
について説明する。通話待機状態とは、印加電圧制御信
号が入力されていない状態であり、入力用トランジスタ
Q2、出力用トランジスタQ1及びトランジスタQ3は
いずれもオフ状態となって、ドアホン子器2に低レベル
の電圧VLが印加されている。従って、上式(3)より
短絡保護用トランジスタQ5もオフ状態である。
【0029】この状態において、印加電圧制御信号を入
力すると、トランジスタQ2がオン状態となる。ところ
が、上述の通りトランジスタQ5はオフ状態であるた
め、コンデンサC0には抵抗R1、R2及びR11を介
して充電電流が流れる。この充電電流による抵抗R1の
電圧降下によって、出力用トランジスタQ1がオン状態
となり、定電流回路11をオン制御して、一定の電流が
ドアホン子器2へ供給される。
【0030】これにより、短絡発生時を除き、2線式信
号線Lの回線電圧が上昇するため、回線電圧が所定の閾
値電圧レベルVthを越えれば、電圧検出回路120が
これを検出して、短絡保護用トランジスタQ5をオフ状
態からオン状態へ移行させる。その一方で、コンデンサ
C0の充電電流は、抵抗R2、R11及びコンデンサC
0によって決まる時定数に基づいて、次第に減少して行
くため、所定の時間が経過すれば、抵抗R1の電圧降下
の減少により出力用トランジスタQ1が再びオフ状態へ
戻る。即ち、コンデンサC0は、トランジスタQ2がオ
ンした直後から短時間の間、トランジスタQ1をオンさ
せるスピードアップコンデンサに類似した役割を果た
す。
【0031】従って、この充電時間が、トランジスタQ
5がオン状態へ移行するまでに要する時間よりも短けれ
ば、トランジスタQ5がオンする前にトランジスタQ1
がオフしてしまう。即ち、印加電圧制御信号の入力によ
り、ドアホン子器2への印加電圧が一時的に上昇する
が、すぐに低レベルの印加電圧VLに戻ってしまい、高
レベルの電圧VHを印加することができなくなる。
【0032】ところが、上記充電時間が、トランジスタ
Q5がオン状態へ移行するまでに要する時間よりも長け
れば、印加電圧制御信号の入力により、それ以降のドア
ホン子器2への印加電圧を高レベルの電圧VHとするこ
とができる。即ち、上記充電時間が十分長い時間であれ
ば、ドアホン子器2に対する印加電圧が、印加電圧制御
信号に基づいて、低レベルの電圧VLから高レベル電圧
VHへ移行でき、その後、短絡が発生した場合には、ト
ランジスタQ5がオフ状態となって、印加電圧を低レベ
ルVLへ切り換えることができる。
【0033】なお、上式(3)に示した閾値電圧レベル
Vthを Vth<VL(<VH) (4) と定めれば、通話待機においても短絡防止用トランジス
タQ5はオン状態となって、短絡発生時にのみ短絡防止
用トランジスタQ5がオフ状態となるため、上述の動特
性を考慮する必要がなくなって、コンデンサC0及び抵
抗R11も不要となる。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明によるカメラ
ドアホンシステムは、ドアホン親機の短絡保護回路が、
ドアホン子器への印加電圧を監視し、その電圧値が予め
定められた所定の閾値レベルよりも低下した場合には、
定電流回路をオフ制御して、印加電圧を低レベルへ切り
換える。即ち、定電流回路の出力電流は、直接、2線式
信号線へ出力され、短絡発生時に定電流回路をオフ制御
する。
【0035】従って、定電流回路の出力端子、2線式信
号線間に短絡保護回路を設けて、パワートランジスタに
より、定電流回路の出力を通過又は遮断させる従来のカ
メラドアホンシステムに比べ、高価なパワートランジス
タを必要としないため、短絡防止機能を有するカメラド
アホンシステムを安価に提供することができる。請求項
2に記載した本発明によるカメラドアホンシステムは、
ドアホン親機の短絡保護回路が、電圧検出回路と短絡保
護用トランジスタを備えて構成され、電圧検出回路がド
アホン子器への印加電圧の低下を検出し、この検出結果
に基づいて短絡保護用トランジスタがオフ状態となる
と、入力用トランジスタがオン状態であっても、出力用
トランジスタがオフ状態となって定電流回路がオフ制御
される。
【0036】このため、上記電圧検出回路が、ドアホン
子器への印加電圧と予め定められた所定の閾値レベルと
を比較して電圧の低下を検出すれば、印加電圧制御信号
の有無に関わらず、定電流回路がオフ制御されて、短絡
発生時に定電流回路を保護することができる。請求項3
に記載した本発明によるカメラドアホンシステムは、ド
アホン親機の短絡保護用トランジスタの被制御端子間に
コンデンサが設けられており、ドアホン子器への印加電
圧を低レベルから高レベルへ遷移させる際には、印加電
圧制御信号を入力してからコンデンサが充電されるまで
の短時間の間は、上記コンデンサが定電流回路をオン制
御し、その後、短絡保護用トランジスタの被制御端子間
が導通することにより定電流回路のオン状態を維持する
ことができる。
【0037】従って、ドアホン子器に低レベルの電圧を
印加している場合に、短絡保護トランジスタがオフ状態
となる短絡保護回路であっても、印加電圧制御信号に基
づいて、低レベルから高レベルへ遷移させる際に、定電
流回路をオン状態へ移行させることができる。請求項4
に記載した本発明によるカメラドアホンシステムは、出
力用トランジスタがオン状態へ変化した後に、上記コン
デンサが充電されて、再びオフ状態となるまでの上記コ
ンデンサの充電時間が、上記短絡保護用トランジスタが
オン状態となるまでの時間よりも大きい。
【0038】従って、ドアホン子器に低レベルの電圧を
印加している場合に、短絡保護トランジスタがオフ状態
となる短絡保護回路を備えたドアホン親機において、印
加電圧制御信号に基づいて低レベルから高レベルへ遷移
させる際に、短絡保護用トランジスタがオン状態となる
までコンデンサの充電電流により定電流スイッチ回路の
出力用トランジスタをオン状態に維持して、定電流回路
をオフ制御からオン制御へ移行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラドアホンシステムに適用さ
れるドアホン親機の要部の一例を示した回路図である。
【図2】従来のカメラドアホンシステムの概要を示した
図である。
【図3】図2に示したドアホン親機の要部を示した回路
図である。
【符号の説明】
1 ・・・テレビ付ドアホン親機 2 ・・・カメラ付ドアホン子器 L ・・・2線式信号線 10a、10b・・・定電流スイッチ回路 11 ・・・定電流回路 12 ・・・短絡保護回路 Q1 ・・・入力用トランジスタ Q2 ・・・出力用トランジスタ 120・・・電圧検出回路 Q5 ・・・短絡保護用トランジスタ C0 ・・・コンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビ付ドアホン親機とカメラ付ドアホン
    子器とが2線式信号線により接続されて構成され、テレ
    ビ付ドアホン親機が、カメラ付ドアホン子器に対して2
    線式信号線を介して高レベル及び低レベルの少なくとも
    2種類の電圧を選択的に印加するカメラドアホンシステ
    ムにおいて、 上記テレビ付ドアホン親機が、 上記2線式信号線を介してカメラ付ドアホン子器へ一定
    の電流を供給し、高レベルの電圧を印加するための定電
    流回路と、 印加電圧制御信号に基づいて上記定電流回路をオン/オ
    フ制御して、カメラ付ドアホン子器へ印加する電圧を高
    レベル又は低レベルに切り換える定電流スイッチ回路
    と、 上記高レベルの電圧印加時に、上記定電流回路に過電圧
    がかかるのを防止するための短絡保護回路とを備えて構
    成され、 上記短絡保護回路が、カメラ付ドアホン子器への印加電
    圧を監視し、その電圧値が予め定められた所定の閾値レ
    ベルよりも低下した場合には、上記定電流回路をオフ制
    御して、印加電圧を低レベルへ切り換える回路として構
    成されることを特徴とするカメラドアホンシステム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したカメラドアホンシステ
    ムにおいて、 上記定電流スイッチ回路が、印加電圧制御信号を入力す
    るための入力用トランジスタと、定電流回路へオン/オ
    フ制御信号を出力するための出力用トランジスタとを備
    えて構成され、 上記短絡保護回路が、カメラ付ドアホン子器への印加電
    圧と予め定められた所定の閾値レベルとを比較して、印
    加電圧の低下を検出する電圧検出回路と、 この電圧検出回路の検出結果によりオン/オフ制御され
    る短絡保護用トランジスタとを備えて構成され、 上記短絡保護用トランジスタが、定電流スイッチ回路の
    入力用トランジスタ、出力用トランジスタ間に設けられ
    ることを特徴とするカメラドアホンシステム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載したカメラドアホンシステ
    ムにおいて、 上記短絡保護用トランジスタは、その制御端子に電圧検
    出回路の検出結果が入力され、一方の被制御端子が上記
    の入力用トランジスタに接続されるとともに、他方の被
    制御端子が出力用トランジスタに接続され、 さらに、上記被制御端子間には、コンデンサが接続され
    て構成されることを特徴とするカメラドアホンシステ
    ム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載したカメラドアホンシステ
    ムにおいて、 上記印加電圧制御信号に基づいて、出力用トランジスタ
    がオン状態へ変化した後に、上記コンデンサが充電され
    て、再びオフ状態となるまでの上記コンデンサの充電時
    間が、 上記短絡保護用トランジスタがオン状態となるまでの時
    間よりも大きいことを特徴とするカメラドアホンシステ
    ム。
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