JP3681857B2 - 感熱ラベラーの感熱糊活性化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は感熱ラベルを容器に貼着するラベラーのラベルの感熱糊を加熱して活性化する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
貼付ドラムに吸引されたラベルに熱を加えてラベルの感熱糊を活性化し、ドラムの回転進行方向に供給される容器にラベルを貼着するラベラーは本出願前より公知である。
従来のラベラーにおいてはラベルの感熱糊を加熱するのにニクロム線ヒーターにブロワーで空気を送り込んで発生した熱風を供給して感熱糊を活性化することが行われていた。
またハロゲンランプによる加熱も行われていた。
しかしながら、熱風による加熱では騒音、発生した多量の熱風の排気、加熱効率の低いこと等多くの問題があり、一方ハロゲンランプの加熱ではハロゲンランプの発生する近赤外線の波長領域における紙の熱吸収率が1〜40%であって極めて低いため高速ラベラーには不適である問題があった。ラベルの基材は紙であるので熱吸収率が低いと感熱糊の活性化に長時間を必要とするのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は熱風加熱の低効率と熱風の排気等の問題およびハロゲンランプ加熱の長い加熱時間を必要とする問題を解決した感熱ラベルの糊活性化装置を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は以下の態様を含む。
(1)感熱ラベルを表面に吸引しながら回転移送する貼付ドラムと、貼付ドラムの外周の一部と対向する位置にドラムと非接触に配置した加熱装置とからなり、加熱装置が波長2.5〜25μmの赤外線放射加熱装置であり、非接触で赤外線の輻射熱により感熱ラベルの糊面を活性化すると共に、加熱装置と対向する位置における貼付ドラムのラベル吸引面に赤外線を反射する反射板を設けたことを特徴とする感熱ラベラーの感熱糊活性化装置。
(2)加熱装置のラベルに対向する面の反対側に赤外線を反射する反射板を設けた、請求項1に記載された感熱ラベラーの感熱糊活性化装置。
【0005】
【発明の実施の形態】
貼付ドラムに感熱ラベルを吸引保持するにはドラムの内部を減圧し、ドラム表面に開口する開口部にラベルを糊面を外側に吸引するのが好ましい。
貼付ドラム外周と対向して設けられた加熱装置はドラム外周の全周長の少なくとも1/3にわたって包囲して設けられることが糊の活性化とラベル貼付の速度から好ましい。
加熱装置を遠赤外線放射加熱装置としたのは波長が2.5μm〜25μmの遠赤外線波長による紙の熱吸収率が約80%であってラベルのように紙を基材とする物体の加熱には非常に好適で感熱糊を短時間で活性化できるからである。近赤外線による紙の熱吸収率が約1〜40%であるのに比べて非常に優れている。
【0006】
遠赤外線放射加熱装置としては発熱体からの熱線をセラミック層により遠赤外線に波長を変換して放射する市販のセラミック遠赤外線加熱装置が使用される。具体的には金属薄帯体を発熱体とし、その表面にセラミックス層を設け通電して遠赤外線を放射させるのである。
貼付ドラムに遠赤外線放射加熱装置を配置することもできる。この場合は貼付ドラムの外周面にセラミック層を設け、ドラムの内部に誘導加熱コイルを配置し、通電してドラムを加熱することによりセラミック層から遠赤外線が放射され、感熱ラベルの糊を活性化する。
勿論両加熱装置を併設しても良い。
遠赤外線を放射するセラミックとしては、例えば日本ガイシ株式会社製の遠赤外線加熱システム等が使用される。
【0007】
【実施例】
本発明を実施例によって具体的に説明する。
図1は本発明のラベラーの感熱糊活性化装置を具体的に説明する実施例であって、1は糊面を内側にしてロール状に巻かれた感熱ラベルである。
ラベルには一定寸法により切断する読み取りマークが印刷されており、読み取り検知器2でマークを検知してテープは一定寸法だけ送られ、カッター3で切断される。切断されたラベルは吸着ドラム6の吸着口7に吸引されて吸着保持される。ラベラーが作動すると吸着ドラム6も回転してラベルは貼付ドラム10のラベル吸引口8に吸引され吸着する。こうしてラベルは裏返され、糊面が表側になる。
ラベルは貼付ドラムの回転により感熱糊活性化装置12を通過する。
感熱糊活性化装置はラベルの糊面を表側にして吸着して回転する貼付ドラム10と、該貼付ドラムをその外周の長さの約1/3に亘って包囲する遠赤外線放射セラミックヒーター13で形成されている
感熱糊活性化装置を通過し糊が活性化されたラベルはコンベアー4により搬送されて来た容器5の表面に貼付ドラムによって圧着される。
図2に示すようにセラミックヒーターの熱効率を向上するために反射板14をセラミックヒーターのラベルと対向する面の反対側に配置することもできる。また貼付ドラムのラベル吸引面に反射板14を設置してラベルの両面から加熱することも有効である。
セラミックヒーター側に設けた反射板を曲面状となして反射する遠赤外線をラベルに集中させると加熱効果は大きくなる。
図3は図1の感熱糊活性化装置を拡大した図であり、反射板14の反射面側に配設した遠赤外線放射セラミックヒーター13を貼付ドラム10の外周に対向させて貼付ドラムの外周の長さの約1/3に亘って包囲して配置されている。
図4は反射板14の反射面側に配設した遠赤外線放射セラミックヒーター13を拡大した図である。
ラベルは紙を基材シートとし、裏側に例えば大日本インキ株式会社製のディレードタック接着剤等の感熱糊層を設け、表側には必要に応じて印刷をほどこす。
紙の遠赤外線吸収率は波長2.5μm〜25μmの遠赤外線の場合約80%となり、糊の活性化が高速で行われるのでラベル貼付速度を大きくすることができる。
【0008】
【発明の効果】
加熱装置として波長2.5〜25μmの赤外線放射装置を配設し、貼付ドラムのラベル吸引面に赤外線を反射する反射板を設けたことにより、ラベルの感熱糊の活性化を効率良く行うことができ、さらにラベラーを小型化する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱糊活性化装置を用いたラベラーの説明図である。
【図2】本発明の感熱糊活性化装置の断面図である。
【図3】本発明の感熱糊活性化装置の説明図である。
【図4】本発明の感熱糊活性化装置の遠赤外線放射装置説明図である。
【符号の説明】
1 ロール状に巻かれた感熱ラベル
2 読取り検知機
3 カッター
4 コンベアー
5 容器
6 吸引ドラム
7 吸引ドラムの吸引孔
8 貼付ドラムの吸引孔
9 通気管
10 貼付ドラム
11 吸着されたラベル
12 加熱装置
13 遠赤外線セラミックヒーター
14 反射板
Claims (2)
- 感熱ラベルを表面に吸引しながら回転移送する貼付ドラムと、貼付ドラムの外周の一部と対向する位置にドラムと非接触に配置した加熱装置とからなり、加熱装置が波長2.5〜25μmの赤外線放射加熱装置であり、非接触で赤外線の輻射熱により感熱ラベルの糊面を活性化すると共に、加熱装置と対向する位置における貼付ドラムのラベル吸引面に赤外線を反射する反射板を設けたことを特徴とする感熱ラベラーの感熱糊活性化装置。
- 加熱装置のラベルに対向する面の反対側に赤外線を反射する反射板を設けた、請求項1に記載された感熱ラベラーの感熱糊活性化装置。
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JP09127397A JP3681857B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 感熱ラベラーの感熱糊活性化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP09127397A JP3681857B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 感熱ラベラーの感熱糊活性化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10245018A JPH10245018A (ja) | 1998-09-14 |
JP3681857B2 true JP3681857B2 (ja) | 2005-08-10 |
Family
ID=14021855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP09127397A Expired - Fee Related JP3681857B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 感熱ラベラーの感熱糊活性化装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3681857B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20230241846A1 (en) * | 2020-06-12 | 2023-08-03 | Tata Consumer Products Gb Limited | Packaging apparatus and method |
-
1997
- 1997-03-06 JP JP09127397A patent/JP3681857B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20230241846A1 (en) * | 2020-06-12 | 2023-08-03 | Tata Consumer Products Gb Limited | Packaging apparatus and method |
US12090710B2 (en) * | 2020-06-12 | 2024-09-17 | Tata Consumer Products Gb Limited | Packaging apparatus and method |
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