JP3680702B2 - 搬送用パレット - Google Patents

搬送用パレット Download PDF

Info

Publication number
JP3680702B2
JP3680702B2 JP2000166071A JP2000166071A JP3680702B2 JP 3680702 B2 JP3680702 B2 JP 3680702B2 JP 2000166071 A JP2000166071 A JP 2000166071A JP 2000166071 A JP2000166071 A JP 2000166071A JP 3680702 B2 JP3680702 B2 JP 3680702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
panel
shaped side
pallet
columns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000166071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001348033A (ja
Inventor
典之 和田
浩幸 村西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2000166071A priority Critical patent/JP3680702B2/ja
Publication of JP2001348033A publication Critical patent/JP2001348033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3680702B2 publication Critical patent/JP3680702B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stackable Containers (AREA)
  • Pallets (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、側面パネルと背面パネル、及び前面を閉じる前面パネルか又は上下複数段のステーを備え、下側パレット内に上側パレットを前方に順次ずれるように嵌合させるネスティングが可能な搬送用パレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のネスティング可能な搬送用パレットとして、矩形状の荷支持台部の左右両側辺の前端と、荷支持台部の後側辺の左右両端より内側に入った位置とにそれぞれ、段積み時の上側パレットを支持する支柱を立設したものが知られている。このような構造の搬送用パレットに於いて、荷支持台部からの荷の落下を防止するために、後側左右一対の支柱間を閉じる背面パネルと、後側左右一対の支柱から前側左右一対の支柱までを荷支持台部の周縁に沿って閉じる左右一対のL形側面パネルと、前側左右一対の支柱間を閉じる前面パネルを配設したものが考えられているが、ネスティング時には、左右一対のL形側面パネルと前面パネルとが邪魔になるので、従来は、これら左右一対のL形側面パネルと前面パネルとを支柱間から取り外すように構成していたので、ネスティングの前後に於いて、これら左右一対のL形側面パネルと前面パネルの取り外し及び取り付けに多大の手間と時間を必要としていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る搬送用パレットを提供することを目的とするものであって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、矩形状の荷支持台部1と、この荷支持台部1の左右両側辺の前端に立設された前側左右一対の支柱4a,4bと、荷支持台部1の後側辺の左右両端より内側に入った位置に立設された後側左右一対の支柱5a,5bと、この後側左右一対の支柱5a,5b間の背面パネル9と、後側左右一対の支柱5a,5bに背面パネル9に重なる折り畳み姿勢に揺動可能に軸支されて当該後側左右一対の支柱5a,5bから前側左右一対の支柱4a,4bまでを荷支持台部1の周縁に沿って閉じる左右一対のL形側面パネル12,13と、左右一対のL形側面パネル12,13の少なくとも一方の前端に、前側左右一対の支柱4a,4b間の開閉とL形側面パネル12,13に重なる折り畳みとが可能に軸支された前面パネル14,15とを有し、パレット段積み時には、前記支柱4a〜5bによって上側パレットを支持するように構成され、前記前面パネル14,15は、前記L形側面パネル12,13の前端に取り付けられて前側支柱4a,4bの背面と内側面とに当接する断面アングル形の垂直部材27の前側支柱4a,4bの内側面に当接する部分27bに軸支され、下側パレット内に上側パレットを前方に順次ずれるように嵌合させるネスティング時には、左右一対のL形側面パネル12,13及び前面パネル14,15を背面パネル9の前側に重ねるように折り畳める構成となっている。
【0004】
尚、具体的には、前面パネル14,15を左右一対の観音開き扉体16〜19から構成し、各扉体16〜19を左右一対のL形側面パネル12,13の前端に軸支して各扉体16〜19を左右一対のL形側面パネル12,13の内側に重ねるように折り畳み可能に構成することができる。
【0005】
又、前面パネル14,15を外側に開いた状態で、当該前面パネル14,15と左右一対のL形側面パネル12,13とを、前側左右一対の支柱4a,4bの外側を通って互いに連結する掛け外し自在な連結具29を設けることができる。この場合、当該連結具29を、L形側面パネル12,13とその内側に重ねられた前面パネル14,15とを互いに連結する掛け外し自在な連結具にも兼用させることができるし、更に、当該連結具29を、前面パネル14,15を内側に挟むように背面パネル9の内側にL形側面パネル12,13を折り畳んだ状態に於いて、前面パネル14,15と背面パネル9とを互いに連結する掛け外し自在な連結具として、或いは、前面パネル14,15とL形側面パネル12,13とを背面パネル9を経由して互いに連結する掛け外し自在な連結具としても兼用できるように構成することができる。
【0007】
上記前面パネル14,15を使用しない場合は、前側左右一対の支柱4a,4b間に上下複数段に架設される着脱自在な複数本のステー36を使用し、下側パレット内に上側パレットを前方に順次ずれるように嵌合させるネスティング時には、各ステー36を取り外すと共に左右一対のL形側面パネル12,13を背面パネル9の前側に重ねるように折り畳むように構成することができる。具体的には、後側左右一対の支柱5a,5bの上端と前側左右一対の支柱4a,4bの上端との間に前後方向向きに支持されてパレット段積み時に上側パレットを支持する左右一対の前後方向向き部材(位置決め用突条部材8a,8b)の後端部に、取り外して両端を前記左右一対の前後方向向き部材(位置決め用突条部材8a,8b)の上に載置した各ステー36を保持するステー保持手段38a,38bを設けることができる。
【0008】
この場合、前記ステー保持手段38a,38bは、各ステー36の両端下向き軸部36a,36bが上下方向に抜き差し可能に嵌合する左右一対の被嵌合部40を備えたものとし、このステー保持手段38a,38bにより、背面パネル9の前側に重ねるように折り畳んだ左右一対のL形側面パネル12,13の上方で各ステー36を前後方向に並列支持するように構成することができる。又、背面パネル9とこの内側に重なるように折り畳まれたL形側面パネル12,13とを互いに連結する掛け外し自在な連結具41を設けることができる。
【0009】
更に、左右一対のL形側面パネル12,13を使用位置に展開したとき、当該L形側面パネル12,13の前端部に於ける水平部材33a,33bが乗り上げて嵌合する支持及び位置決め具34を前側左右一対の支柱4a,4bに付設することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適実施形態を添付図に基づいて説明すると、図1〜図5に於いて、1は矩形状の荷支持台部であって、その底面の左右両側辺には、段積み時の位置決め用溝形部材2a,2bが前後方向向きに配設され、当該左右一対の溝形部材2a,2b間で荷支持台部1の下側に前後方向に差し入れられるフォークリフトのフォークを位置決めする左右一対のフォークガイド3a,3bが配設されている。
【0011】
荷支持台部1の左右両側辺の前端外側には前側左右一対の支柱4a,4bが立設され、荷支持台部1の後側辺の左右両端より内側に寄った位置の外側には後側左右一対の支柱5a,5bが立設されている。6は後側左右一対の支柱5a,5bの上端間に水平に架設された後側上端水平架設材であり、この後側上端水平架設材6の両端上側と、前側左右一対の支柱4a,4bの上端から内向きに片持ち状に突設された左右一対の前側上端水平支持材7a,7bの内端上側との間に、段積み時の位置決め用突条部材(アングル材を山形に伏せたもの)8a,8bが前後方向向きに架設されている。
【0012】
後側左右一対の支柱5a,5b間には、背面パネル9が架設されている。この背面パネル9は、両支柱5a,5b間に水平に架設された上下複数段の水平部材10と、後側上端水平架設材6と荷支持台部1の後側辺との間に適当間隔おきに架設された多数本の垂直部材11とから構成された格子状のものであるが、板状のものであっても良い。又、前側左右一対の支柱4a,4bと後側左右一対の支柱5a,5bとの間には、荷支持台部1の周縁に沿って後端側が内向きに折曲するL形の側面パネル12,13が配設され、更に、前側左右一対の支柱4a,4b間には、上下2段に前面パネル14,15が配設されている。各前面パネル14,15は、それぞれ左右一対の観音開き扉体16,17及び18,19から構成されている。
【0013】
左右一対のL形側面パネル12,13は、格子状のパネル本体20の後端と垂直パイプ材21とを上下複数段の水平連結材22で連結して成るもので、垂直パイプ材21と上下一対のヒンジ23a,23bとを介して後側左右一対の支柱5a,5bの横外側面に水平揺動可能に支承されている。図7に示すように、各ヒンジ23a,23bは、後側左右一対の支柱5a,5bの横外側面に取り付けられるブラケット24に前記垂直パイプ材21の上下両端に内嵌するピン25を上下相対向するように固着突設したものであり、下側ヒンジ23bのブラケット24は支柱5a,5bの横外側面に前以って固着され、この下側ヒンジ23bのピン25にL形側面パネル12,13の垂直パイプ材21の下端を外嵌させた状態で、当該垂直パイプ材21の上端にピン25を内嵌させた上側ヒンジ23aのブラケット24を支柱5a,5bの横外側面にボルト26等により後付けするものである。しかして、各L形側面パネル12,13は、上下両ヒンジ23a,23bのブラケット24間に於いて、各ヒンジ23a,23bのピン25をガイドに昇降可能であり、重力により下側ヒンジ23bのブラケット24で支持されるレベルにある。
【0014】
前面パネル14,15の左右一対の観音開き扉体16〜19は、左右一対のL形側面パネル12,13の前端に、断面アングル形の垂直部材27と、各扉体16〜19ごとに上下2段のヒンジ28とを介して水平揺動可能に軸支されている。断面アングル形の垂直部材27は、図6及び図7に示すように、前側左右一対の支柱4a,4bの背面に当接する部分27aと各支柱4a,4bの内側面に当接する部分27bとを有し、支柱背面当接部分27aに各L形側面パネル12,13のパネル本体20の前端が固着され、支柱内側面当接部分27bに各ヒンジ28のパイプ材28aが固着され、観音開き扉体16〜19の外側端に固着された各ヒンジ28の下向き屈曲ピン28bを、対応する各ヒンジ28のパイプ材28aに上から嵌合させることにより、各観音開き扉体16〜19を両L形側面パネル12,13の前端に支承している。
【0015】
図1に示すように、前面パネル14,15の各観音開き扉体16〜19には、連結具29が取り付けられている。この連結具29は、ゴムベルトを使用したもので、図6に示すように、一端が各扉体16〜19の外側端寄り位置にある垂直部材30aに係止されると共に、他端にフック31が取り付けられており、通常はフック31を各扉体16〜19の内側端寄り位置にある垂直部材30bに係止することにより、各扉体16〜19に保持されている。そして、図5A及び図6にそれぞれ仮想線で示すように、各扉体16〜19を開くときはフック31を各扉体16〜19の垂直部材30bから外し、各扉体16〜19を開動限角度まで開いたとき、図6に仮想線で示すように連結具29を、前側左右一対の支柱4a,4bの外側を通して各L形側面パネル12,13の外側へ引っ張り、フック31を各L形側面パネル12,13の垂直部材32に係止することにより、各扉体16〜19を開動限角度まで開いた状態に保持することができる。
【0016】
図2、図6及び図7に示すように、前側左右一対の支柱4a,4bの背面には、L形側面パネル12,13のパネル本体20に於ける上端水平部材33aと下端水平部材33bとに対応するレベルで、上下一対の支持及び位置決め具34が突設されている。これら支持及び位置決め具34は、平面形状がL形の板材から成り、各L形側面パネル12,13を、その前端の断面アングル形垂直部材27が前側左右一対の支柱4a,4bに当接する使用姿勢まで展開したとき、各L形側面パネル12,13の上端水平部材33aの前端下側と下端水平部材33bの前端下側とに入り込む垂直板部34aの上縁には、各L形側面パネル12,13の上端水平部材33a及び下端水平部材33bが乗り上げて嵌合する凹部34bが形成されており、各L形側面パネル12,13を使用姿勢に保持すると共に、各L形側面パネル12,13の前端部にかかる垂直荷重を受け止める。
【0017】
以上のように構成された搬送用パレットは、図1に示すように前面パネル14,15の左右一対の観音開き扉体16,17及び18,19を閉じた状態で係止具35により互いに連結することにより、荷支持台部1上に周囲を背面パネル9、左右一対のL形側面パネル12,13、及び上下2段の前面パネル14,15で囲まれた荷支持空間を形成することができ、荷支持台部1上に載置した荷を安全に搬送格納することができる。又、図1に仮想線で示すように、下段の搬送用パレットの左右一対の位置決め用突条部材8a,8bに上段の搬送用パレットの荷支持台部1の下側左右一対の溝形部材2a,2bが嵌合するように、上下に複数段、段積みすることができる。
【0018】
荷を出し入れするときは、前記係止具35を外して前面パネル14,15の左右一対の観音開き扉体16,17及び18,19を、図5Aに仮想線で示すように左右外側に開けば良い。このとき、図6に示すように、各扉体16〜19を連結具29により開動限角度まで開いた状態に保持することができる。左右一対のL形側面パネル12,13が前面パネル14,15の各扉体16〜19と共に内側へ(荷支持台部1上へ)不測に揺動することは、図7に示すように、L形側面パネル12,13のパネル本体20に於ける上下両端水平部材33a,33bの前端が、前側左右一対の支柱4a,4b側の支持及び位置決め具34の凹部34bに嵌合することにより、防止されている。
【0019】
上記構成の搬送用パレットをネスティングするときは、図5Bに仮想線で示すように、先ず、係止具35(図1参照)を外して前面パネル14,15の左右一対の観音開き扉体16,17及び18,19をフリーにし、各扉体16〜19を、L形側面パネル12,13との間のヒンジ28を利用して内側へ回動させ、L形側面パネル12,13(パネル本体20)の内側に重ねる。そして、その扉体16〜19と一体にL形側面パネル12,13を、後側左右一対の支柱5a,5bとの間のヒンジ23a,23bを利用して背面パネル9の内側に交互に重ねるように折り畳む。このL形側面パネル12,13の折り畳みに際して、上下一対のヒンジ23a,23b間の遊びを利用して当該L形側面パネル12,13を持ち上げ気味に内側へ回動させることにより、そのパネル本体20に於ける上下両端水平部材33a,33bを、前側左右一対の支柱4a,4b側の支持及び位置決め具34の凹部34bから容易に離脱させることができる。
【0020】
上記のように前面パネル14,15(観音開き扉体16〜19)とL形側面パネル12,13とを背面パネル9の内側に重ねるように折り畳んだならば、後は従来通り、図4に示すように、下側搬送パレットの背面パネル9の内側に折り畳まれたパネル群12〜15の前方側に上側搬送パレットの背面パネル9及び後側左右一対の支柱5a,5bが隣接すると共に、下側搬送パレットの前側左右一対の支柱4a,4bの前方に上側搬送用パネルの前側左右一対の支柱4a,4bが位置し、そして下側搬送用パレットの左右一対の位置決め用突条部材8a,8bの上方に上側搬送用パレットの左右一対の位置決め用突条部材8a,8bが前方に順次ずれて位置するように、下側搬送用パレットの荷支持台部1上に上側搬送用パレットの荷支持台部1を嵌合載置して、ネスティングすることができる。
【0021】
上記実施形態では、上下2段に前面パネル14,15を設けているが、上下巾の大きな一つの前面パネルを使用することもできる。又、何れにしても、前面パネルを構成する各観音開き扉体16〜19とL形側面パネル12,13とを結合するヒンジの位置や構造を変えて、各観音開き扉体16〜19をL形側面パネル12,13の外側に重ねるように折り畳み可能に構成することもできる。この場合、前側左右一対の支柱4a,4bを逃げるために、L形側面パネル12,13を内側に折り畳みつつ各観音開き扉体16〜19をL形側面パネル12,13の外側に重ねるように折り畳めば良い。
【0022】
又、前側左右一対の支柱4a,4b間を閉じる1枚(上下方向に関しては複数枚あっても良い)の巾広前面パネルをL形側面パネル12,13の何れか一方の前端に折り畳み可能に軸支することもできる。この場合、L形側面パネル12,13の前後奥行き方向の長さよりも前面パネルの左右横巾が大きいときは、当該前面パネルを、複数枚の扉体を折り畳み可能に連結した折れ戸状に構成すれば良い。
【0023】
L形側面パネル12,13の少なくとも一方に重ねるように折り畳み可能な前面パネルは、本発明に必須のものではなく、省くこともできる。又、図8及び図9に示すように、前面パネルに代えて、前側左右一対の支柱4a,4b間に上下複数段に架設される着脱自在な複数本のステー36を設けることもできる。この場合、搬送用パレットのネスティング時に取り外したステー36を別の場所に保管するようにしても良いが、搬送用パレット自体に取り外したステー36の保持手段を併設しておくのが望ましい。
【0024】
その一例を、図8〜図12に基づいて説明すると、各ステー36は、両端に下向きに屈曲した下向き軸部36a,36bを有するもので、前側左右一対の支柱4a,4bの前面には、各ステー36の下向き軸部36a,36bを上下方向に抜き差し可能に嵌合させる平面形状コ形の受け具37が上下適当間隔おきに付設されている。そして、左右一対の位置決め用突条部材8a,8bの後端部外側にステー保持手段38a,38bが付設されている。
【0025】
各ステー保持手段38a,38bは、図12に示すように、位置決め用突条部材8a,8bの後端部下側に固着されて横外方に突出すると共に横外端部が下向きに折曲されたL形ブラケット39の折曲垂直板部39aの外側に、各ステー36の下向き軸部36a,36bを上下方向に抜き差し可能に嵌合させる被嵌合部40を、ステー36の本数分だけ前後方向に並設して成るものであり、各被嵌合部40は、パイプ材から構成されている。
【0026】
荷支持台部1上に載置された荷を搬送したり保管するときは、先の実施形態と同様に、L形側面パネル12,13を前後の支柱4a,5a間及び4b,5b間を塞ぐ使用位置まで展開し、支持及び位置決め具34により位置決めしておく。そして、荷支持台部1上に荷を載置したならば、図8及び図9に示すようにステー36を、その両端の下向き軸部36a,36bを前側左右一対の支柱4a,4bの前面の受け具37にそれぞれ嵌合させることにより、前側左右一対の支柱4a,4b間にステー36を上下複数段に架設する。荷を取り出すときは、ステー36の全部又は邪魔になるステー36のみを受け具37から取り外せば良い。
【0027】
搬送用パレットをネスティングするときは、図10及び図11に示すように、全てのステー36を取り外すと共に、両L形側面パレット12,13を先の実施形態に於いて説明した通り、後側左右一対の支柱5a,5bとの間のヒンジ23a,23bを利用して内側に回動させ、背面パネル9の内側に交互に重ねるように折り畳む。そして、取り外した各ステー36を、その両端の下向き軸部36a,36bを左右両ステー保持手段38a,38bの各被嵌合部40に上から嵌合させることにより、左右一対の位置決め用突条部材8a,8bの後端部上に各ステー36が前後方向に並列して外嵌する状態に保持させる。このようにして保持されたステー36群は、ネスティングのために背面パネル9の内側に重なるように折り畳まれたL形側面パネル12,13の上方(背面パネル9の前方上方位置)にあって、ネスティングに際して邪魔になることはない。
【0028】
尚、図6に示した連結具29は、図13に実線で示すように、L形側面パレット12,13とその内側に重ねるように折り畳んだ前面パネル14,15(各扉体16〜19)とを互いに連結して、前面パネル14,15(各扉体16〜19)が不測に開くのを防止する連結具としても使用できる。この場合、連結具29を引き延ばして先端のフック31をL形側面パネル12,13の適当な位置にある垂直部材32に係止すれば良い。又、前記連結具29は、図13に仮想線で示すように、前面パネル14,15(各扉体16〜19)を内側に挟むように背面パネル9の内側にL形側面パネル12,13を折り畳んだ状態に於いて、前面パネル14,15(各扉体16〜19)と背面パネル9とを互いに連結する掛け外し自在な連結具としても使用することができる。この場合、連結具29を引き延ばして先端のフック31を背面パネル9の適当な位置にある垂直部材11に係止すれば良い。
【0029】
更に、上記連結具29は次のように使用することもできる。即ち、図14Aに示すように、全てのパネル12〜15を背面パネル9の内側に重ねるように折り畳んだ状態に於いて、背面パネル9から見て遠い側の前面パネル、図示例では扉体16,18に一端が係止されている連結具29を、背面パネル9の適当な位置にある垂直部材11の外側を経由させて当該反面パネル9の内側へ引っ張り、背面パネル9から見て遠い側のL形側面パネル、図示例ではL形側面パネル12の適当な位置にある垂直部材32に先端のフック31を係止させることができる。
【0030】
前面パネル14,15(各扉体16〜19)に一端が係止された連結具29は、以上のように使用することができるが、この連結具29は、L形側面パネル12,13の適当な位置にある垂直部材32に一端を係止させ、他端にあるフック31を前面パネル14,15(各扉体16〜19)や背面パネル9に掛け外し自在に係止させるように構成することもできる。勿論、場合によっては連結具29の両端にフック31を取り付け、連結具29そのものを取り外し可能に構成することもできる。更に、図14Bに示すように、背面パネル9の適当な位置にある垂直部材11に連結具41の一端を結合しておき、この連結具41の他端のフック42を、背面パネル9から見て遠い側のL形側面パネル、図示例ではL形側面パネル12の適当な位置にある垂直部材32に係止可能に構成することもできる。この図14Bに示す実施形態は、前面パネル14,15を持たない図8〜図12に示した実施形態に於いても適用可能である。
【0031】
尚、連結具29,41としては、ゴムベルトの他、チェンや紐、棒状体等も利用できる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の搬送用パレットは以上のように実施し且つ使用することができるものであって、前面パネルを備えている場合、搬送用パレットどうしをネスティングする際には、左右一対のL形側面パネルの少なくとも一方に対して前面パネルを重ねるように折り畳み、そしてこの前面パネルと一体に左右一対のL形側面パネルを背面パネルの内側に交互に重ねるように折り畳むことができるので、ネスティングに際して前面パネルや側面パネルを取り外さなければならない場合と比較して、ネスティングのための準備作業やパレット使用前の準備作業に要する手間と時間が大巾に少なくなり、作業性が大巾に改善される。又、取り外したパネルを保管する場所を確保する必要もなくなり、取り外したパネルを無くしてしまう恐れもなくなる。更に、L形側面パネルの前端に前面パネルを水平揺動可能に軸支するものでありながら、前側左右一対の支柱の真後ろに側面パネルを配置すると共に、前側左右一対の支柱の真横に前面パネルを配置することができるので、各パネルを使用する状態での荷支持台部の荷載置領域が側面パネルによって狭められることがない。
【0033】
なお、請求項2に記載の構成によれば、左右一対の観音開き扉体から成る前面パネルを左右一対のL形側面パネルの内側に重ねるように折り畳むのであるから、このL形側面パネルを背面パネルの内側に重ねるように折り畳んだとき、当該側面パネルがL形であることによって各L形側面パネルの内側に生じる空間を前面パネルの折り畳み収納空間として活用することができ、各パネルを背面パネルの内側に重ねるように折り畳んだときのパネル群が占有する空間の前後方向厚さを小さくすることができる。従って、各パネルを折り畳むタイプのものでありながら、ネスティング時の上下両搬送用パレット間の前後方向重なり代を大きくして、安定良くネスティングし得ると共に、ネスティングの段数を増やすことができる。
【0034】
又、請求項3に記載の構成によれば、前面パネルを荷の出し入れ等のために前方外側に開いたとき、その開いた姿勢で前面パネルを連結具で保持することができ、荷の出し入れ作業に前面パネルが邪魔になるのを防止することができる。この場合、請求項4に記載の構成によれば、前記連結具をして、L形側面パネルの折り畳みに先立って当該L形側面パネルの内側に重ねるように折り畳んだ前面パネルが不測に開くのを防止する連結具としても活用することができ、更に、請求項5に記載の構成によれば、前記連結具をして、背面パネルの内側に折り畳んだ前面パネルやL形側面パネルが不測に開くのを防止する連結具としても活用することができ、専用の連結具を各別に設ける場合よりも経済的であり、しかも、パネルの折り畳み作業、延いてはネスティング作業を容易に行える。
【0036】
更に、請求項6に記載の構成によれば、前面パネルに代えて着脱自在な上下複数段のステーを有する搬送用パレットに於いて、ネスティングに際し、取り外したステーをステー保持手段により、ネスティングの邪魔にならない背面パネルの前側にまとめて保持することができ、別の場所にステーを保管しなければならない場合と比較して、ネスティングのための準備作業やパレット使用前の準備作業に要する手間と時間が大巾に少なくなり、作業性が大巾に改善される。又、取り外したステーを保管する場所を確保する必要もなくなり、取り外したステーを無くしてしまう恐れもなくなる。
【0037】
この場合、請求項7に記載の構成によれば、背面パネルの前側に重ねるように折り畳んだ左右一対のL形側面パネルの上方の空間に取り外したステーを簡単容易に並列保持させることができ、ネスティング時の上下搬送用パレット間の前後方向重なり代が、取り外したステーの保管により狭められることもない。
【0038】
更に、請求項8に記載の構成によれば、背面パネルの内側に重なるように折り畳んだL形側面パネルを連結具により係止して、当該L形側面パネルが不測に開くのを防止することができるので、ネスティング作業を容易に行える。
【0039】
又、請求項9に記載の構成によれば、使用位置に展開したL形側面パネルを当該使用位置に確実に位置決めすることができ、しかも、当該側面パネルの前端側にかかる垂直荷重を前側左右一対の支柱側で受け止めることができるので、当該側面パネルと後側左右一対の支柱との間のヒンジに無理な力がかかることがなく、耐用寿命が長くなる。特に、当該側面パネルの前端に前面パネルが軸支されている場合には、その前面パネルを含む大荷重を前側左右一対の支柱側で受け止めることができるので、一層効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る搬送用パレットの正面側端面図である。
【図2】 同パレットの側面図である。
【図3】 同パレットの背面側端面図である。
【図4】 同パレットのネスティング状態を示す側面図である。
【図5】 A図は各パネルの使用状態を示す横断平面図であり、B図はネスティングに先立って各パネルを折り畳んだ状態を示す横断平面図である。
【図6】 各パネル使用状態での要部を示す横断平面図である。
【図7】 前側支柱に対するL形側面パネルの支持及び位置決め部分と、後側支柱に対するL形側面パネルの軸支部分とを、左右にずらして同時に示す一部縦断背面図である。
【図8】 別の実施形態に係る搬送用パレットの正面側端面図である。
【図9】 同パレットの側面図である。
【図10】 同パレットのネスティングに先立って各パネルを折り畳んだ状態を示す横断平面図である。
【図11】 同パレットのネスティング状態を示す側面図である。
【図12】 ステー保持手段の詳細を示す要部の拡大斜視図である。
【図13】 図6に示す連結具の別の使用方法を示す要部の横断平面図である。
【図14】 A図は前記連結具の更に別の使用方法を示す要部の横断平面図であり、B図は連結具の別の実施形態を示す要部の横断平面図である。
【符号の説明】
1 荷支持台部
4a,4b 前側左右一対の支柱
5a,5b 後側左右一対の支柱
9 背面パネル
12,13 L形側面パネル
14,15 上下2段の前面パネル
16〜19 前面パネルを構成する左右一対の観音開き扉体
23a,23b L形側面パネルの後端を軸支する上下一対のヒンジ
27 断面アングル形の垂直部材
28 各扉体軸支用ヒンジ
29,41 連結具
33a,33b L形側面パネルの上下両端水平部材
34 L形側面パネル前端の支持及び位置決め具
35 観音開き扉体間の係止具
36 ステー
37 受け具
38a,38b ステー保持手段
40 ステー両端下向き軸部の被嵌合部

Claims (9)

  1. 矩形状の荷支持台部と、この荷支持台部の左右両側辺の前端に立設された前側左右一対の支柱と、荷支持台部の後側辺の左右両端より内側に入った位置に立設された後側左右一対の支柱と、この後側左右一対の支柱間の背面パネルと、後側左右一対の支柱に背面パネルに重なる折り畳み姿勢に揺動可能に軸支されて当該後側左右一対の支柱から前側左右一対の支柱までを荷支持台部の周縁に沿って閉じる左右一対のL形側面パネルと、左右一対のL形側面パネルの少なくとも一方の前端に、前側左右一対の支柱間の開閉とL形側面パネルに重なる折り畳みとが可能に軸支された前面パネルとを有し、パレット段積み時には、前記支柱によって上側パレットを支持するように構成され、前記前面パネルは、前記L形側面パネルの前端に取り付けられて前側支柱の背面と内側面とに当接する断面アングル形の垂直部材の前側支柱内側面に当接する部分に軸支され、下側パレット内に上側パレットを前方に順次ずれるように嵌合させるネスティング時には、左右一対のL形側面パネル及び前面パネルを背面パネルの前側に重ねるように折り畳めるようにした、搬送用パレット。
  2. 前面パネルは、左右一対の観音開き扉体から成り、各扉体が左右一対のL形側面パネルの前端の前記垂直部材の前側支柱内側面に当接する部分に軸支され、各扉体が左右一対のL形側面パネルの内側に重ねるように折り畳み可能である、請求項1に記載の搬送用パレット。
  3. 外側に開かれた状態の前面パネルと、当該前面パネルを軸支するL形側面パネルとを、前側左右一対の支柱の外側を通って互いに連結する掛け外し自在な連結具が設けられている、請求項1又は2に記載の搬送用パレット。
  4. 前記連結具が、L形側面パネルとその内側に重ねられた前面パネルとを互いに連結する掛け外し自在な連結具を兼用している、請求項3に記載の搬送用パレット。
  5. 前記連結具が、前面パネルを内側に挟むように背面パネルの内側にL形側面パネルを折り畳んだ状態に於いて、前面パネルと背面パネルとを互いに連結する掛け外し自在な連結具、又は前面パネルとL形側面パネルとを背面パネルを経由して互いに連結する掛け外し自在な連結具を兼用している、請求項3又は4に記載の搬送用パレット。
  6. 矩形状の荷支持台部と、この荷支持台部の左右両側辺の前端に立設された前側左右一対の支柱と、荷支持台部の後側辺の左右両端より内側に入った位置に立設された後側左右一対の支柱と、この後側左右一対の支柱間の背面パネルと、後側左右一対の支柱に背面パネルに重なる折り畳み姿勢に揺動可能に軸支されて当該後側左右一対の支柱から前側左右一対の支柱までを荷支持台部の周縁に沿って閉じる左右一対のL形側面パネルと、後側左右一対の支柱の上端と前側左右一対の支柱の上端との間に前後方向向きに支持されてパレット段積み時に上側パレットを支持する左右一対の前後方向向き部材と、前側左右一対の支柱間に上下複数段に架設される着脱自在な複数本のステーとを有し、前記左右一対の前後方向向き部材の後端部には、取り外して両端を前記左右一対の前後方向向き部材の上に載置した各ステーを保持するステー保持手段が設けられ、下側パレット内に上側パレットを前方に順次ずれるように嵌合させるネスティング時には、取り外した各ステーを前記ステー保持手段に保持させると共に左右一対のL形側面パネルを背面パネルの前側に重ねるように折り畳むようにした、搬送用パレット。
  7. 前記ステー保持手段は、各ステーの両端下向き軸部が上下方向に抜き差し可能に嵌合する左右一対の被嵌合部を備えている、請求項6に記載の搬送用パレット。
  8. 背面パネルとこの内側に重なるように折り畳まれたL形側面パネルとを互いに連結する掛け外し自在な連結具が設けられている、請求項6又は7に記載の搬送用パレット。
  9. 左右一対のL形側面パネルを使用位置に展開したとき、当該L形側面パネルの前端部に於ける水平部材が乗り上げて嵌合する支持及び位置決め具が前側左右一対の支柱に付設されている、請求項1〜8の何れかに記載の搬送用パレット。
JP2000166071A 2000-06-02 2000-06-02 搬送用パレット Expired - Fee Related JP3680702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000166071A JP3680702B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 搬送用パレット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000166071A JP3680702B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 搬送用パレット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001348033A JP2001348033A (ja) 2001-12-18
JP3680702B2 true JP3680702B2 (ja) 2005-08-10

Family

ID=18669446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000166071A Expired - Fee Related JP3680702B2 (ja) 2000-06-02 2000-06-02 搬送用パレット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3680702B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2728882A1 (en) * 2008-06-23 2009-12-30 Mechana Cc. Transport of goods
JP6106422B2 (ja) * 2012-12-17 2017-03-29 株式会社日立物流 輸送用コンテナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001348033A (ja) 2001-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6598756B1 (en) Knock down stillage box
JP3700676B2 (ja) リターナブルケース
KR101754192B1 (ko) 접이식 컨테이너
US7854458B2 (en) Tonneau cover
KR20060046708A (ko) 접을 수 있는 화물컨테이너
JP3680702B2 (ja) 搬送用パレット
JP4711534B2 (ja) 折畳み収納式梱包容器
JP3903253B2 (ja) 輸送用折畳コンテナ
JP2009196693A (ja) ボックスパレット
JP3899835B2 (ja) 搬送用台車
JP2007269383A (ja) 自動車用サイドパネルの梱包装置
JP3603731B2 (ja) パレットコンテナ
JP2563752B2 (ja) 運搬容器
WO2024053682A1 (ja) コンテナ
CN220683547U (zh) 一种用于运输中大型客车的框架式集装箱
JPH0333638Y2 (ja)
JP4069372B2 (ja) 搬送用台車
JP3593540B1 (ja) 荷運搬台車
JP2007076697A (ja) 扉パネルを備えた箱型パレット
JPS5911074Y2 (ja) 折畳み式ボツクスパレツト
JP3593541B1 (ja) 荷運搬台車
JP3395578B2 (ja) 物品収納具
JPH07257570A (ja) 折畳みコンテナ
JPH07285547A (ja) 運搬ボックス
JP2000281063A (ja) パレット

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees