JP2007076697A - 扉パネルを備えた箱型パレット - Google Patents

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Abstract

【課題】箱型パレットにおける扉パネルの閉じ状態でのロック機能を高める。
【解決手段】ロック部材14には、ロックピン21が被係止部15に係合するロック位置にあって且つ把手部22が扉パネル5の外側に沿う垂下姿勢にあるときに扉パネル5側の被当接部(26,30)に隣接してロックピン21のロック解除方向への移動を阻止するロック保持用当接部(25,29)が設けられ、把手部22を垂下姿勢から上方に回動させることによりロック保持用当接部(25,29)が被当接部(26,30)から離れてロック解除されるように構成された箱型パレットであって、前記ロック保持用当接部(25,29)と前記被当接部(26,30)とは、ロック部材14の把手部22が、垂下姿勢とほぼ真上まで回動した起立姿勢との間の上下回動範囲の中間特定角度にあるときのみ、ロック位置にあるロックピン21のロック解除方向への移動を許すように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、開閉自在な扉パネルを備えた箱型パレット、特にその扉パネルのロック手段に関するものである。
扉パネルを備えた箱型パレットとして、特許文献1に記載のように、開閉自在な扉パネルと当該扉パネルを閉じた状態でロックする係止手段とを備え、当該係止手段が、扉パネルに隣接する側壁パネル側の被係止部と、この被係止部に対して係脱自在なロック部材とから成り、このロック部材は、扉パネル側に設けられた支持部に水平移動と自転とが可能に支持されたロックピンと当該ロックピンに連設された把手部とから構成され、前記ロック部材には、ロックピンが被係止部に係合するロック位置にあって且つ前記把手部が扉パネルの外側に沿う垂下姿勢にあるときに扉パネル側の被当接部に隣接してロックピンのロック解除方向への移動を阻止するロック保持用当接部が設けられ、把手部を前記垂下姿勢から上方に回動させることにより前記ロック保持用当接部が前記被当接部から離れてロック解除されるように構成された箱型パレットが知られている。
この種の箱型パレットの使用方法として、内袋をパレット内にセットし、この内袋に穀物などのバラものを収納する使用方法が知られている。このような使用方法でパレットを使用する場合、その内袋の内容物を取り出すときは、フォークリフトが備える反転機により内袋ごとパレットを掬い上げて反転させ、下向きになった内袋の口から内容物を排出させることになるのであるが、パレットが上下逆向きになることで、垂下姿勢にあってロックピンをロック位置に保持していた把手部がパレットに対し重力で上下逆向きに反転し、ロックピンに対するロックが解除された状態になる。この状態では、パレットを取り扱うときの振動でロックピンがロック解除方向にスライドして、扉パネルのロックが不測に外れてしまう恐れがある。従って、このパレットをフォークリフトで持ち上げて反転させる作業の途中で扉パネルが開いてしまったり、扉パネルのロックが外れた状態でパレットが正立姿勢に戻されたときに扉パネルが開いてしまうような、危険を伴う異常事態が発生することになる。このような問題点を解決する手段として、特許文献2に記載のように、把手部をスプリングでパレットに対する垂下姿勢に付勢保持させ、仮にパレットが上下逆向きになっても把手部をロック解除姿勢に回転しないように構成することが知られている。
実公平8−2101号公報 実公昭50−5460号公報
上記のような特許文献2に記載の構成を採用した従来の箱型パレットでは、スプリングのような別部品とその取り付け作業が必要であるため、扉パネルのロック機構にかかるコストの大幅アップを免れないばかりでなく、スプリングの劣化や破損に起因する動作不良の恐れもある。又、確実な動作を期待しようとするとスプリングが強力になり、この結果、普段のロック解除時の操作性が悪くなる。
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る扉パネルを備えた箱型パレットを提供することを目的とするものであって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、開閉自在な扉パネル5と当該扉パネル5を閉じた状態でロックする係止手段12Aとを備え、当該係止手段12Aが、扉パネル5に隣接する側壁パネル2側の被係止部15と、この被係止部15に対して係脱自在なロック部材14とから成り、このロック部材14は、扉パネル5側に設けられた支持部13に水平移動と自転とが可能に支持されたロックピン21と当該ロックピン21に連設された把手部22とから構成され、前記ロック部材14には、ロックピン21が被係止部15に係合するロック位置にあって且つ前記把手部22が扉パネル5の外側に沿う垂下姿勢にあるときに扉パネル5側の被当接部(26,30)に隣接してロックピン21のロック解除方向への移動を阻止するロック保持用当接部(25,29)が設けられ、把手部22を前記垂下姿勢から上方に回動させることにより前記ロック保持用当接部(25,29)が前記被当接部(26,30)から外側に離れてロック解除されるように構成された箱型パレットであって、前記ロック保持用当接部(25,29)と前記被当接部(26,30)とは、前記ロック部材14の把手部22が、前記垂下姿勢とほぼ真上まで回動した起立姿勢との間の上下回動範囲の中間特定角度θにあるときのみ、ロック位置にあるロックピン21のロック解除方向への移動を許す構成となっている。
上記構成の本発明を実施するについて、具体的には請求項2に記載のように、前記ロック保持用当接部は第一当接部25と第二当接部29とから構成し、前記被当接部は、前記第一当接部25に対して作用する第一被当接部26と、前記第二当接部29に対して作用する第二被当接部30とから構成し、把手部22が垂下姿勢にあるときは、第一当接部25と第一被当接部26との当接によりロック位置にあるロックピン21のロック解除方向への移動を阻止し、把手部22が前記中間特定角度θ以外の角度まで上方に回動した状態では、第二当接部29と第二被当接部30との当接によりロック位置にあるロックピン21のロック解除方向への移動を阻止するように構成することができる。
上記の請求項2に記載の構成を採用する場合、具体的には請求項3に記載のように、前記扉パネル5側の支持部13は、扉パネル5の外側に付設されて前記ロックピン21の支持孔を形成する支持部材18で構成し、前記第二当接部29は、ロックピン21から突設された突起部で構成し、前記第二被当接部30は、ロックピン21がロック位置にあるときに前記第二当接部29に隣接する前記支持部材18で構成することができる。第一当接部25と第一被当接部26とは、従来周知の構成、即ち、ロックピン21に両端部が交叉状に固着されて前記把手部22を構成するU字形把手部材23の端部で第一当接部25を構成し、第一被当接部26は、扉パネル5を構成する縦方向線材20bで構成することができる。
又、上記の請求項3に記載の構成を採用する場合、具体的には請求項4に記載のように、前記支持部材18は、線材を門形に曲げ加工すると共に、その左右両縦軸部16a,16bに外側へ円弧形に突出して前記ロックピン21の支持孔を扉パネル5との間で構成する突出部17a,17bが形成されたものから構成し、前記第二被当接部は、一方の前記突出部で形成することができる。
更に、請求項5に記載のように、前記第二当接部29を構成する突起部は、ロックピン21の周面の一部を両側から押しつぶして半径方向に張り出させた張出肉部により形成するのが望ましい。
上記構成の本発明に係る扉パネルを備えた箱型パレットによれば、閉じ位置でロックされている扉パネルを開くときには、ロック部材の把手部を、垂下姿勢とほぼ真上まで回動した起立姿勢との間の上下回動範囲の中間特定角度まで上方に回動させた状態で当該把手部でロックピンをロック解除方向にスライドさせ、側壁パネル側の被係止部からロックピンを離脱させれば良い。即ち、従来のものと比較して、扉パネルのロック解除時に把手部の上方への回動操作角度が当該把手部の回動範囲内の中間特定角度に規制される、という不便さはあるが、当該中間特定角度以外の角度、例えば把手部が上下逆向きになる起立姿勢まで回動した状態では、ロックピンがロック解除方向にスライドすることは、ロック部材側のロック保持用当接部と扉パネル側の被当接部との当接により阻止されるので、この箱型パレットに内袋をセットしてバラものの搬送保管に使用する場合において、内袋からの内容物の取り出しのためにこのパレットを上下逆向きに反転させたときに把手部が重力で上下逆向きの姿勢(パレット側からみて起立姿勢)に回動しても、ロックピンのロックが外れてしまう恐れはない。
従って本発明による箱型パレットは、内袋をセットしてバラものの搬送保管に使用する場合においても、内袋からの内容物の取り出しのためにこのパレットを上下逆向きに反転させたことに起因して、そのとき又はその後で扉パネルが不測に開いてしまうような危険な異常事態が発生することが無くなり、安全に活用することができる。しかもスプリングやこれに代わるゴムベルトなどの付勢手段を必要とせず、比較的安価に実施することができると共に、普段の扉パネルのロック解除のための把手部の回動操作に余計な力が必要になるような不都合もない。
尚、請求項2に記載の構成によれば、第一当接部と第一被当接部とは、先に説明したように従来周知の構成を利用できるので、従来の既製箱型パレットに、把手部が前記中間特定角度以外の角度まで上方に回動した状態でロックピンのロック解除方向への移動を阻止する第二当接部と第二被当接部とを追加するだけで、上記作用効果が期待できる本発明を実施することができる。従って、従来の既製箱型パレットの改良が簡単容易に行え、資産を有効活用できる。
又、請求項3や4に記載の構成によれば、従来周知の箱型パレットが備える扉パネル側のロック部材(ロックピン)の支持部をそのまま活用して前記第二被当接部を構成でき、前記第二当接部としては、ロックピンに突起部を突設させるだけで良いので、従来の既製箱型パレットの改良が一層簡単容易に行える。
更に、請求項5に記載の構成によれば、ロックピンの第二当接部(突起部)も、当該ロックピンの押しつぶし加工で一体成形できるので、当該突起部を設けるために別部材をロックピンに取り付ける場合と比較して安価に実施することができる。
先ず、本発明の具体的実施形態を示す添付図に基づいて、従来周知の箱型パレットの具体構造を説明すると、図1において、1は矩形の荷台部であって、その周囲三側辺に左右両側壁パネル2,3と背パネル4とが立設され、残る一側辺に扉パネル5が立設されている。具体的には、背パネル4は、その水平下側辺が荷台部1の後側辺にコイルヒンジを介して荷台部1の上に重ねるように折り畳み可能に取り付けられ、左右両側壁パネル2,3は、その垂直後側辺が背パネル4の垂直左右両側辺にコイルヒンジ6,7を介して背パネル4の内側に重ねるように折り畳み可能に取り付けられ、扉パネル5は、内側に折曲された水平下側辺が荷台部1の前側辺に近い位置にコイルヒンジ8を介して前後開閉可能に取り付けられた下半部5Aと、この扉パネル下半部5Aの水平上側辺にコイルヒンジ9を介して前後開閉可能に取り付けられた下半部5Bとから構成されている。従って、左右両側壁パネル2,3を背パネル4の内側に重ねるように折り畳んだ状態で当該背パネル4を荷台部1の上に重ねるように折り畳み、その上に重ねるように扉パネル5を折り畳むことができる。
尚、荷台部1の四隅下側には、フォークリフトのフォーク差し込み空間を形成すると共に同一パレットの段積みのための脚体10が下向きに突設されている。又、各パネル2〜5は、縦方向の線材(鋼線材)と横方向の線材(鋼線材)とを碁盤目状に配列し、各交点で両線材を互いに固着して構成されたメッシュ構造の従来周知のものである。
扉パネル5の下半部5Aの垂直左右両側辺の上端寄り2箇所には係止手段11A,11Bが配設され、扉パネル5の上半部5Bの垂直左右両側辺の上端寄り2箇所には、係止手段12A,12Bが配設されている。左右の一方にある係止手段11A,12Aと左右の他方にある係止手段11B,12Bとは左右対称形に構成されたもので、基本構造は全て同一であるから、以下、扉パネル上半部5Bの左側にある係止手段12Aを例にとって各係止手段の構成を説明する。
図2及び図3に示すように、係止手段12Aは、扉パネル上半部5Bの外側に取り付けられた支持部13、この支持部13に支持されたロック部材14、及び側壁パネル2の垂直前側辺から前方に突設された被係止部15から構成されている。
支持部13は、1本の線材(鋼線材)を門形に折曲すると共に、その左右両縦軸部16a,16bの横軸部16cに連なる上端部に、外側に円弧形に突出する突出部17a,17bが曲げ加工された支持部材18を利用するもので、この支持部材18を、左右両縦軸部16a,16bが扉パネル上半部5Bの内側の横方向線材19a,19bの上に重なると共に、横軸部16cが扉パネル上半部5Bの外側の縦方向線材20a,20bの上に重なるように、扉パネル上半部5Bの外側に取り付けて構成している。ロック部材14は、支持部材18の左右両縦軸部16a,16bにおける突出部17a,17bと扉パネル上半部5Bの外側の縦方向線材20a〜20eとの間に左右水平方向に挿通されたロックピン21と、このロックピン21に連設された把手部22とから構成されている。把手部22は、1本の線材(鋼線材)をU字形に曲げ加工した把手部材23を利用するもので、この把手部材23を、その左右両縦軸部24a,24bの遊端部を、支持部材18の左右両縦軸部16a,16b間でロックピン21の内側(扉パネル上半部5Bの側)に交叉するように重ねて互いに固着して構成している。被係止部15は、1本の線材(鋼線材)をU字形に曲げ加工したもので、側壁パネル2の垂直前側辺に前方に突出するように取り付けられている。把手部材23の左右両縦軸部24a,24b間の間隔や、当該把手部材23の左右両縦軸部24a,24bと支持部材18の左右両縦軸部16a,16b間に位置する扉パネル上半部5Bの縦方向線材20a,20bとの位置関係は、以下の如く係止手段12Aを機能させることができるように設定されている。
図1〜図3に示すように、扉パネル5を閉じることにより、側壁パネル2の垂直前側辺に扉パネル上半部5Bの垂直になった左右両側辺が重なり、図2及び図3に示すように側壁パネル2側の被係止部15が、ロックピン21と同一レベルで扉パネル上半部5Bの縦方向線材20c,20d間を外向きに貫通突出することになる。この状態で係止手段12Aにより扉パネル上半部5Bをロックするときは、ロックピン21を回転軸として手前上方に把手部材23を回動させ、当該把手部材23の左右両縦軸部24a,24bの遊端部を、扉パネル上半部5Bの縦方向線材20a,20bと干渉しないロックピン21の外側位置へ回動させた状態で、当該把手部材23を利用してロックピン21を被係止部15に向かってロック方向に移動させることにより、当該ロックピン21の先端部を扉パネル上半部5Bの外側で被係止部15内を水平横方向に貫通させる。そして把手部材23の左側の縦軸部24aの遊端部と支持部材18の左側縦軸部16a(突出部17aを含む)とが隣接してロックピン21のロック方向への移動が制限された状態で把手部材23を下方に回動させ、この把手部材23の横軸部24cが扉パネル上半部5Bの縦方向線材20aに当接すると共に当該把手部材23の左右両縦軸部24a,24bの遊端部がロックピン21の内側位置へ復帰する垂下姿勢に当該把手部材23を切り換える。このとき、当該把手部材23の右側縦軸部24bの遊端部が扉パネル上半部5Bの縦方向線材20bの左側に隣接し、ロック位置に達したロックピン21がロック解除方向に移動するのを、把手部材23の右側縦軸部24bの遊端部と扉パネル上半部5Bの縦方向線材20bとの当接により阻止され、ロックピン21はロック位置に保持される。即ち、把手部材23の右側縦軸部24bの遊端部は、ロックピン21をロック位置に保持するロック保持用の第一当接部25を構成し、扉パネル上半部5Bの縦方向線材20bは、当該第一当接部25に作用する扉パネル上半部5B側の第一被当接部26を構成していることになる。
扉パネル5(扉パネル上半部5B)を開くときは、上記垂下姿勢にある把手部材23を手前上方に回動させ、その左右両縦軸部24a,24bの遊端部を扉パネル上半部5Bの縦方向線材20a,20bと干渉しないロックピン21の外側位置へ回動させてロック解除状態に切り換えた後、当該把手部材23でロックピン21を、被係止部15から先端部が離脱するロック解除方向に移動させる。これで扉パネル5(扉パネル上半部5B)を手前に開動させることができるが、把手部材23の左側縦軸部24aの遊端部が扉パネル上半部5Bの縦方向線材20aを右方へ乗り越えた位置で把手部材23を元の垂下姿勢に戻すことにより、ロックピン21が不測にロック方向にスライドするのを、把手部材23の左側縦軸部24aの遊端部が扉パネル上半部5Bの縦方向線材20aに当接することにより阻止できる。即ち、把手部材23の左側縦軸部24aの遊端部は、ロックピン21をロック解除位置に保持する第三当接部27を構成し、扉パネル上半部5Bの縦方向線材20aは、当該第三当接部27に作用する扉パネル上半部5B側の第三被当接部28を構成していることになる。
以上のような従来周知の構成の係止手段12Aにおいて、本発明に係る本実施形態では、図4及び図5に示すようにロックピン21にロック保持用の第二当接部29が突設される。即ち、図2に示すようにロックピン21がロック位置にあって且つ垂下姿勢の把手部材23でそのロック位置に保持されているときに、支持部材18における左側縦軸部16aの突出部17aに対し当該ロックピン21の先端部が係合する被係止部15のある側に隣接し且つ把手部材23の横軸部24c側から見た左右両縦軸部24a,24bの遊端部(第一第三各当接部25,27)の向きとほぼ同一向きに突出する第二当接部29がロックピン21から突設されている。この第二当接部29は、ロックピン21から半径方向に突出する突起部から成るもので、当該突起部は、ロックピン21の周面の一部を両側から押しつぶしてほぼ半円形に張り出させた張出肉部により形成されている。そしてこの第二当接部29の張出量と厚さは、次の如く機能するように設定されている。
即ち、上記の第二当接部29の存在により、側壁パネル2側の被係止部15に先端部が係合するロック位置にあるロックピン21をロック解除方向にスライドさせるために把手部材23を手前上方に回動させたとき、単に把手部材23を図4Bに仮想線で示すように上下反転した起立姿勢まで回転させたのでは、当該把手部材23の左右両縦軸部24a,24bの遊端部(第一第三各当接部25,27)が扉パネル上半部5Bの縦方向線材20a,20bと干渉しないロックピン21の外側位置に移動するが、第二当接部29が斜め外下向きの姿勢となり、その先端部が側面視(ロックピン21の軸方向から見たとき)において支持部材18における左側縦軸部16aの突出部17aと重なることになり、仮に図示のように把手部材23でロックピン21を持ち上げて、突出部17a,17b内の遊びの範囲内でロックピン21の位置を上げても、突出部17aと第二当接部29とが干渉し合ってロックピン21をロック解除方向にスライドさせることができない。換言すれば、この実施形態では、支持部材18における左側縦軸部16aの突出部17aがロックピン21側の第二当接部29と当接してロックピン21をロック位置に保持する第二被当接部30を構成していることになる。
従って、ロック位置にあるロックピン21をロック解除方向にスライドさせるために把手部材23を手前上方に回動させるとき、図4Bに実線で示すように当該把手部材23でロックピン21を持ち上げた状態で、側面視(ロックピン21の軸方向から見たとき)において、把手部材23側の第一当接部(右側縦軸部24bの遊端部)25が扉パネル側の第一被当接部26(扉パネル上半部5Bの縦方向線材20b)と重ならない向きになり且つロックピン21側の第二当接部29が扉パネル側の第二被当接部30(支持部材18における左側縦軸部16aの突出部17a)と重ならない向きになる角度、即ち、垂下姿勢と上下反転した起立姿勢との間の中間特定角度θまで把手部材23を手前上方に回動させる。この状態で把手部材23を介してロックピン21をロック解除方向に移動させることにより、把手部材23側の第一当接部25と扉パネル側の第一被当接部26との干渉やロックピン21側の第二当接部29と扉パネル側の第二被当接部30との干渉を受けずにロックピン21をロック解除方向に移動させ、扉パネル上半部5Bの閉じ位置でのロックを解除して当該扉パネル上半部5Bを回動させることができる。
尚、把手部材23でロックピン21を持ち上げることと、当該把手部材23を手前上方に中間特定角度θまで回動させることの2条件が必要であるように説明したが、この実施形態では、第二当接部29が半円形の突起部で構成されると共に、第二被当接部30を構成する支持部材18における左側縦軸部16aの突出部17aが丸棒状の線材から構成されているので、実際には、把手部材23でロックピン21を持ち上げないまま、中間特定角度θまで手前上方に回動させた把手部材23でロックピン21をロック解除方向に移動させても、第二当接部29の周面が第二被当接部30の周面に乗り上げてロックピン21を押し上げながら通過できるので、一応問題なくロックピン21をロック解除方向に移動させることは可能である。
勿論、この実施形態では、支持部材18における左側縦軸部16aの突出部17a(第二被当接部30)の内側は開放されているので、把手部材23を中間特定角度θまで回動させたときに側面視において第一当接部29が前記突出部17aと重ならない向きとなるように当該第二当接部29をロックピン21から突設させておけば、把手部材23でロックピン21を持ち上げないまま、中間特定角度θまで手前上方に回動させた把手部材23でロックピン21をロック解除方向に移動させ、第二当接部29が突出部17a(第二被当接部30)を通過し終わると、その後は、把手部材23を中間特定角度θから更に上方に、例えば上下反転した起立姿勢まで回動させて、ロックピン21を更にロック解除方向に移動させることができる。
上記構成の本発明の実施形態に係る箱型パレットによれば、この箱型パレットに内袋をセットしてバラものの搬送保管に使用する場合においても、内袋からの内容物の取り出しのためにこのパレットを上下逆向きに反転させたとき、図6に示すように、仮に重力で把手部材23が下方に回動して垂れ下がると共に支持部材18の左右両突出部17a,17b内の遊び空間内の範囲で下方に移動しても、図4Bに仮想線で示す状態、即ち、把手部材23を起立姿勢まで手前上方に回動させると共にロックピン21を持ち上げた状態と同一状態であって、把手部材23側の第一当接部25と扉パネル側の第一被当接部26とは互いに干渉しなくなってロックピン21をロック位置に保持することができなくなっても、ロックピン21側の第二当接部29と支持部材18側の第二被当接部30(突出部17a)とが互いに干渉し合ってロックピン21をロック位置に保持することになるので、振動などでロックピン21が不測にロック解除方向に移動して扉パネル上半部5Bが開いてしまう恐れは解消する。
箱型パレットの全体を示す斜視図である。 1つの係止手段を示す要部の拡大正面図である。 1つの係止手段を示す要部の拡大側面図である。 A図は図2のX−X線拡大断面図、B図はA図の把手部材を中間特定角度まで回動させると共に当該把手部材でロックピンを持ち上げた状態を示す縦断側面図である。 A図はロック部材の要部を示す正面図、B図はA図のY−Y線断面図である。 パレットが上下反転されたときの係止手段の状態を示す要部の縦断側面図である。
符号の説明
1 荷台部
2,3 左右両側壁パネル
4 背パネル
5 扉パネル
5A 扉パネル下半部
5B 扉パネル上半部
6〜9 コイルヒンジ
11A〜12B 係止手段
13 支持部
14 ロック部材
15 被係止部
16a,16b 左右両縦軸部(支持部材)
17a,17b 突出部(支持部材)
18 支持部材(支持部)
19a,19b 扉パネル横方向線材
20a〜20e 扉パネル縦方向線材
21 ロックピン(ロック部材)
22 把手部(ロック部材)
23 把手部材
24a,24b 左右両縦軸部(把手部材)
25 第一当接部(右側縦軸部24bの遊端部)
26 第一被当接部(扉パネル縦方向線材20b)
29 第二当接部
30 第二被当接部(支持部材18の左側突出部17a)

Claims (5)

  1. 開閉自在な扉パネルと当該扉パネルを閉じた状態でロックする係止手段とを備え、当該係止手段が、扉パネルに隣接する側壁パネル側の被係止部と、この被係止部に対して係脱自在なロック部材とから成り、このロック部材は、扉パネル側に設けられた支持部に水平移動と自転とが可能に支持されたロックピンと当該ロックピンに連設された把手部とから構成され、前記ロック部材には、ロックピンが被係止部に係合するロック位置にあって且つ前記把手部が扉パネルの外側に沿う垂下姿勢にあるときに扉パネル側の被当接部に隣接してロックピンのロック解除方向への移動を阻止するロック保持用当接部が設けられ、把手部を前記垂下姿勢から上方に回動させることにより前記ロック保持用当接部が前記被当接部から離れてロック解除されるように構成された箱型パレットにおいて、前記ロック保持用当接部と前記被当接部とは、前記ロック部材の把手部が、前記垂下姿勢とほぼ真上まで回動した起立姿勢との間の上下回動範囲の中間特定角度にあるときのみ、ロック位置にあるロックピンのロック解除方向への移動を許すように構成されている、扉パネルを備えた箱型パレット。
  2. 前記ロック保持用当接部は第一当接部と第二当接部とから構成され、前記被当接部は、前記第一当接部に対して作用する第一被当接部と、前記第二当接部に対して作用する第二被当接部とから構成され、把手部が垂下姿勢にあるときは、第一当接部と第一被当接部との当接によりロック位置にあるロックピンのロック解除方向への移動を阻止し、把手部が前記中間特定角度以外の角度まで上方に回動した状態では、第二当接部と第二被当接部との当接によりロック位置にあるロックピンのロック解除方向への移動を阻止するように構成されている、請求項1に記載の扉パネルを備えた箱型パレット。
  3. 前記扉パネル側の支持部は、扉パネルの外側に付設されて前記ロックピンの支持孔を形成する支持部材で構成され、前記第二当接部は、ロックピンから突設された突起部で構成され、前記第二被当接部は、ロックピンがロック位置にあるときに前記第二当接部に隣接する前記支持部材で構成されている、請求項2に記載の扉パネルを備えた箱型パレット。
  4. 前記支持部材は、線材を門形に曲げ加工すると共に、その左右両縦軸部に外側へ円弧形に突出して前記ロックピンの支持孔を扉パネルとの間で構成する突出部が形成されたものから成り、前記第二被当接部は、一方の前記突出部で形成されている、請求項3に記載の扉パネルを備えた箱型パレット。
  5. 前記第二当接部を構成する突起部は、ロックピンの周面の一部を両側から押しつぶして半径方向に張り出させた張出肉部により形成されている、請求項3又は4に記載の扉パネルを備えた箱型パレット。
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