JP3680478B2 - 改質された繊維製品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、独特の風合い、香り、あるいは潤いのある素肌を保つ保湿性や抗菌性、防臭性等を付与した改質された繊維製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、疎水性物質とバインダー樹脂によって布帛等の繊維構造物を改質することが行なわれており、かかる疎水性物質およびバインダー樹脂を繊維製品に付与する加工処理方法として、処理剤としては疎水性物質を有機溶剤に溶解し有機溶剤系バインダー樹脂を用いるか、または乳化剤を用い水に分散乳化させエマルジョン系バインダー樹脂を用いる方法が知られている。前者の有機溶剤を使用する方法の場合、有機溶剤自体有害のものが多いため取扱いに十分なる注意が必要で、生産における設備では換気装置が必要となってくること、また繊維製品の染色堅牢度を低下させる傾向が強いなどの問題があること等からあまり採用されてない。また、エマルジョン系バインダー樹脂の場合は、有機溶剤による問題はないが、乳化剤を用いるため染色堅牢度を低下させるという課題があった。
【0003】
また、これらの処理剤を繊維製品に付与する方法としては、パッド法、スプレイ法、グラビアコーティング法など通常の方法が用いられ、このときの処理温度は通常常温であり、その後乾燥機にて乾燥される。処理された繊維製品は疎水性物質およびバインダー樹脂の付与前に比較して、かなり風合いの固いものにできあがっている。これを顕微鏡で観察してみると、疎水性物質およびバインダー樹脂が部分的に固まった状態で特に繊維の交絡点に多く見受けられ、また繊維が束状に拘束されている。これが風合いの固くなる原因で繊維製品では致命的である。またこの様な付着形態は物理的作用で脱落し易いので耐久性に問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、かかる従来技術での問題に鑑み、風合いが柔らかく、耐久性に優れたレベルを維持したまま、独特の風合い、香り、さらに潤いのある素肌を保つ保湿性や抗菌性、防臭性などを付与した繊維製品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。
【0006】
すなわち、本発明の改質された繊維製品は、疎水性物質およびバインダー樹脂が付与された繊維構造物において、該疎水性物質を被覆してなるバインダー樹脂被膜が該繊維構造物の単繊維表面に付着しており、かつ、該被膜が不連続な山脈状のひだを形成しており、かつ、該各単繊維は実質的に独立した状態が保たれていることを特徴とするものである。
【0007】
本発明の改質された繊維製品は、次の好ましい実施態様を含む。
【0008】
(a) 前記疎水性物質およびバインダー樹脂の付着量の総和が繊維重量に対して0.5〜15%であること。
【0009】
(b) 前記繊維構造物が合成繊維を含むこと。
【0010】
(c) 前記疎水性物質と該バインダー樹脂の割合が20〜80%/80〜20%の範囲であること。
【0011】
(d) 前記疎水性物質が、エステル油、動植物系油性材料、鉱物性油性材料、高級アルコール系材料および固形微細粉体からなる群より選ばれた少なくとも一種であること。
【0012】
(e) 前記エステル油が、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチル、ミリスチン酸オクタデシルおよび2−エチルヘキサン酸セチルから選ばれた少なくとも一種であること。
【0013】
(f) 前記該動植物系油性材料がラノリン、スクワラン、スクワレン、馬油、ミンク油、ヤシ油、オリーブ油、ひまし油、オレンジラフィー油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油およびしそ油から選ばれた少なくとも一種であること。
(g) 前記鉱物性油性材料が流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィンおよびワセリンから選ばれた少なくとも一種であること。
【0014】
(h) 前記高級アルコール系材料が、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、バノールアルコールおよびベヘニルアルコールから選ばれた少なくとも一種であること。
【0015】
(i) 前記固形微細粉体が金属化合物および無機物の少なくとも一種であること。
(j) 前記バインダー樹脂が、アクリル酸エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂および酢酸ビニール系樹脂から選ばれた少なくとも一種であること。
【0016】
また、本発明の改質された繊維製品は、繊維構造物を、疎水性物質、バインダー樹脂および曇点のある界面活性剤を含む水溶液に浸漬し、該界面活性剤の曇点以上の温度で処理することによって得ることができる。この場合、前記疎水性物質と該界面活性剤からなる処理液は予め調整されていることが好ましい。
【0017】
このようにして本発明の繊維製品は、疎水性物質およびバインダー樹脂が繊維表面上における単位面積当り概略均一に付着していることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、独特の風合い、香り、あるいは潤いのある素肌を保つ保湿性や抗菌性、防臭性などを付与した繊維製品について、鋭意検討し、疎水性物質およびバインダー樹脂の混合液を繊維表面上に付着させて乾燥してみたところ、疎水性物質を被覆してなるバインダー樹脂被膜が該繊維構造物の単繊維表面に付着し、さらに、該被膜が不連続な山脈状のひだを形成しており、これが、意外にも、上述の課題を一挙に解決することができることを究明したものである。
【0019】
その技術思想の中心は、かかる処理剤を使用して繊維製品を製造する際に、該処理剤の曇点を利用して、すなわち、曇点以上の温度条件を維持しながら処理すると、意外にも浴中で繊維表面上にむらなく疎水性物質およびバインダー樹脂を付着させることができることにあり、これが上述課題の解決に極めて優れた効果を奏することを究明したものである。
【0020】
ここで、曇点とは、ある界面活性剤の水溶液を徐々に加熱していくと急に全体が白濁してきて、その界面活性剤が細かい液滴になって析出してくるときの温度のことである。本発明では、このとき析出した界面活性剤、および疎水性物質とバインダー樹脂が繊維製品にむらなく付着(吸着ともいう)する。
【0021】
本発明において、繊維表面上における単位面積とは、繊維製品の布帛物1cm2 当たりのことをいう。また、本発明において概略均一に混在とは、繊維重量に対する疎水性物質およびバインダー樹脂の付着量のバラツキが、平均付着量の概略±20%以内に混在することをいう。
【0022】
本発明において、疎水性物質およびバインダー樹脂が単繊維表面に概略均一被膜状に付着とは、疎水性物質およびバインダー樹脂が単繊維1本、1本毎に繊維表面に付着し、繊維外周を実質的に筒状に覆うように被膜化されている状態のことをいう。ただし全繊維が均一被膜状に付着してなく、部分的に繊維を覆っている場合も含まれる。
【0023】
また本発明において、被膜の表面がひだ状とは、被膜が不連続な山脈状のひだの部分を有している状態のことである。これは、浴中で繊維に均一に付着した疎水性物質およびバインダー樹脂が、乾燥により水分が蒸発する際に、収縮して山脈状のひだができたものと思われる。被膜の厚さは繊維の繊度と疎水性物質およびバインダー樹脂の付着量によって異なるが概略0.01〜1.5μm程度である。
【0024】
本発明において、疎水性物質およびバインダー樹脂の繊維構造物への付着量の総和は、繊維重量に対して0.5〜15%の範囲が好ましい。より好ましくは1〜10%の範囲である。付着量が少ないと、本発明の目的である独特の風合い、香り、あるいは潤いのある素肌を保つ保湿性や抗菌性、防臭性などの性能が不十分となる傾向にあり、多すぎると風合いの硬いものになったり、耐久保持率の面で悪くなり、変化の大きいものとなり好ましくない。
【0025】
本発明において、疎水性物質とバインダー樹脂の割合とは、固形分としての割合で、疎水性物質が20〜80%の範囲が好ましい。より好ましくは30〜70%の範囲である。疎水性物質が少ないと、逆にバインダー樹脂の割合が多くなり風合いの硬いものになり、また本発明の目的である独特の風合い、香り、あるいは潤いのある素肌を保つ保湿性や抗菌性、防臭性などの性能が不十分となる。また、疎水性物質が多すぎるとバインダー樹脂が少なくなり耐久性の面で不十分である。
【0026】
また、本発明で疎水性物質およびバインダー樹脂を繊維表面に単位面積当たり概略均一な割合で混在させるためには、処理剤自体が疎水性物質とバインダー樹脂の混合物からなり、曇点を利用して同時に付着させることが好ましい。
【0027】
本発明の繊維構造物は合成繊維を含むことが好ましく、その素材としては特にナイロン、ポリエステル、ポリアクリロニトリルおよび共重合体が挙げられる。繊維構造物全重量におけるこの合成繊維の占める割合は50%以上が好ましい。合成繊維以外の繊維として、半合成繊維、再生繊維あるいは天然繊維等を混用することができ、本発明ではこれらの混用繊維からなる混合繊維構造物も好適に使用される。
【0028】
本発明の繊維構造物には、かかる繊維からなる糸条物、紐状物、帯状物あるいは布帛状物が含まれ、いかなる構造、形状のものであってもさしつかえないが、好適には、合成繊維単独からなる編織物や不織布、あるいは混紡混繊や交編織などの混用繊維布帛などの各種布帛が用いられる。
【0029】
本発明において、疎水性物質としては、エステル油、動植物系油性材料、鉱物性油性材料、高級アルコール系材料、および固形微細粉体などが挙げられる。
【0030】
具体的にエステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチル、ミリスチン酸オクタデシル、2−エチルヘキサン酸セチルなどを使用することができる。動植物系油性材料にはラノリン、スクワラン、スクワレン、馬油、ミンク油、ヤシ油、オリーブ油、ひまし油、オレンジラフィー油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、しそ油などを使用することができる。
【0031】
また鉱物性油性材料としては、流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィン、ワセリンなどを使用することができる。
【0032】
また高級アルコール系材料としては、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、バノールアルコール、ベヘニルアルコールなどを使用することができる。さらに固形微細粉体としては、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄のような金属化合物類、二酸化ケイ素、炭酸カルシウムのような無機物類等を使用することができる。
【0033】
これらの薬剤の中には、化粧品にも用いられ保湿、肌荒れ防止、抗菌性、日焼け防止などの効果があるものや、また布帛状物に独特のヌメリ感、さらさら感や香りなどを付与する機能を有するものがあるので、本発明では適宜必要に応じて、使用することができる。
【0034】
本発明の繊維製品のバインダー樹脂としては、水分散乳化系のアクリル酸エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、および酢酸ビニール系樹脂等から適宜選ぶことができる。また、バインダー樹脂の重合度は特に限定されないが、低分子量の樹脂を用い、ある一定温度になったとき溶液中で重合が開始し高分子量となり繊維に付着するものが好ましい。この場合、架橋剤を用いることができる。
【0035】
また、本発明で使用される界面活性剤は曇点を有するものが好ましく用いられ、例えば、部分ケン化ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤等が挙げられる。
【0036】
次に、本発明の繊維製品の製法を例示する。
【0037】
まず、重合度およびケン化度をコントロールし、曇点を60〜70℃にした部分ケン化ポリビニールアルコールの10%以下の水溶液を事前に作製しておく。次に、疎水性物質、適量の乳化剤、それに事前に作製した部分ケン化ポリビニルアルコールの水溶液、さらに必要な水の約1/10〜約3/10の水をホモジナイザーを用いて混合し、温度を約50℃に保ちながら5000rpm以上で30分乳化する。その後、必要な水の残り約9/10〜約7/10を加えて希釈し、撹拌しながら冷却することによって、本発明の繊維構造物の加工用処理剤が得られる。
【0038】
また、本発明の繊維製品を製造するために、繊維布帛等の繊維構造物に対して付着必要な処理剤、およびバインダー樹脂の水分散液を事前に秤量しておく。一方、液流染色機や撹拌付きバスなどに、浴比1:5〜100になるように水を張り、その中に繊維構造物を投入し、撹拌しながら事前に秤量しておいた処理剤およびバインダー樹脂を投入する。その後、徐々に昇温していき曇点温度に達すると液の乳化剤の白い色が消えて透明になってくるので、その温度より若干高めの温度を保ちながら約5〜30分間処理を行ない、その後、徐冷し繊維製品を取り出し乾燥する。
【0039】
本発明で、処理温度は曇点またはそれ以上の温度が必要で、処理温度が50℃より低い場合疎水性物質等薬剤が繊維に急激に付着して斑付きとなり好ましくない。また処理温度が140℃より高い場合には染色堅牢度などの物性面や設備上の制約から好ましくない。より好ましい温度範囲は60〜100℃である。
【0040】
本発明の繊維製品は主に衣料用途に用いられ、具体的には、婦人用スーツ、スラックス、スカート、セーター、シャツ、インナー、アウター、パンティストッキング等に用いるのが好ましく、インナー関係は肌荒れ防止のため保湿性のあるスクワランやホホバ油、馬油等が特に好ましく用いられ、またアウター関係はカシミア調のヌメリ風合いとしてラノリン等が特に好ましく用いられ、さらに風合い調整としてミンク油、ミリスチン酸イソプロピル等が特に好ましく使用される。
【0041】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0042】
(実施例1)
ラノリン(疎水性物質)500g、部分ケン化ポリビニルアルコール(市販のケン化度75%のもの)の5%水溶液200g、乳化剤のソルビタントリオレエート40g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数10モル)15gおよび水100gを秤量した。次に、バス付きビーカーに部分ケン化ポリビニルアルコール5%水溶液とポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと水を投入し、ホモジナイザーを用いて7000rpmで撹拌しながら昇温し、温度が50℃になった時点で、事前に50℃で溶解して調整したラノリンとソルビタントリオレエート混合物をビーカーに添加した。その後、30分間温度を50℃に保ちながら撹拌し、加熱を停止した。次に、これに約40℃の水1000gを加えて希釈し、撹拌速度を1000rpmに落とし冷却した。得られた処理液は、白色に乳化し均一なものであった。
【0043】
次いで、タテ糸にポリエステルフィラメントの加工糸、ヨコ糸にポリエステルスパン糸使いからなる紡毛調のブルーに染めた染色上がり織物40gをミニカラー染色機のポットに投入し、上記で作成した処理剤8gと水系ウレタン樹脂(純分25%)8gと重炭酸ソーダ0.5gと水800gをポットに注入した。市販の染色機を2℃/分で昇温し80℃×30分間キープした。その後、2℃/分で常温まで降温し、織物を取出し水洗、乾燥した。
【0044】
得られた繊維製品は、重量変化によるラノリン等の付着量が10%で、理論付着量11%に対して付着効率は91%であった。疎水性物質のラノリンとバインダー樹脂のポリウレタンとの割合は、ラノリン55%、ポリウレタン45%であった。タッチはウールに良く似たヌメリ感のある良質なもので高級感があり、また硬さは若干柔らかいか、変化がない程度で問題ないレベルであった。
【0045】
ラノリンとポリウレタン樹脂の付着状態を顕微鏡で観察してみたところ、ラノリン、ポリウレタン樹脂が単繊維1本、1本の繊維表面に均一に被膜状に付着された状態であり、単繊維が独立しており、また被膜の表面が不連続な山脈状のひだを有していた。
【0046】
得られた繊維製品を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切り、各々の重量を測定し、加工前の繊維の目付から計算した1cm2 の重さを引いて、実付着量と平均付着量を計算した結果、平均付着量は9.85%で、最低付着量は8.67%で平均付着量の−12%であった。最高付着量は11.23%で平均付着量の+14%であり、付着量のバラツキは、平均付着量の概略±20%以内となり概略均一に混在していた。ちなみにこの加工前の繊維を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切った重量のバラツキの範囲は、平均重量の−3%、+4%であった。
【0047】
また、重量変化による洗濯20回の耐久性を測定した結果、保持率65%であった。
【0048】
(実施例2)
スクワラン(疎水性物質)500g、部分ケン化ポリビニルアルコール(市販のケン化度75%のもの)の5%水溶液200g、乳化剤のソルビタントリオレエート40g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数10モル)15gおよび水100gを秤量した。次に、バス付きビーカーに部分ケン化ポリビニルアルコール5%水溶液とポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと水を投入し、ホモジナイザーを用いて7000rpmで撹拌しながら昇温し、温度が40℃になった時点で、事前に常温で溶解しておいたスクワランとソルビタントリオレエート混合物をビーカーに添加した。その後、50℃を30分間保ちながら撹拌し、その後加熱を停止した。次に、約40℃の水1000gを加えて希釈し撹拌速度を1000rpmに落とし冷却した。得られた処理液は、白色に乳化し均一なものであった。
【0049】
別に、タテ糸50デニール、ヨコ糸75デニールのナイロン繊維製平織物の染色上り品40gを市販の染色機に投入し、上記で作成した処理剤6gと水系ウレタン樹脂(純分25%)1gと水系アクリル樹脂(純分40%)4gと水400gを前記染色機に注入した。前記染色機の温度を2℃/分で昇温し、80℃×30分間保った。その後、2℃/分で常温まで降温し、水洗し織物を取出し水洗、乾燥した。
【0050】
得られた繊維製品は、スクワラン等の重量変化による付着量は8.0%で、理論付着量9.1%に対して付着効率は88%であった。疎水性物質のスクワランとバインダー樹脂のポリウレタン+アクリルの割合は、スクワラン49%、バインダー樹脂51%であった。繊維製品のタッチはシットリした感じの良質なものであり、また硬さは染色上がりに比較して若干柔らかく良い方向であった。
【0051】
スクワランとバインダー樹脂の付着状態を顕微鏡で観察したところ、スクワラン等が単繊維1本、1本繊維表面に均一に被膜状に付着された状態であり、また被膜の表面が、不連続な山脈状のひだを有していた。
【0052】
得られた繊維製品を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切り、各々の重量を測定し、加工前の繊維の目付から計算した1cm2 の重さを引いて、実付着量と平均付着量を計算した結果、平均付着量は8.03%で、最低付着量は7.38%で平均付着量の−8%であった。最高付着量は8.83%で平均付着量の+10%であり、概略均一に混在していた。ちなみにこの加工前の繊維を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切った重量のバラツキの範囲は、平均重量の−4%、+4%であった。重量変化による洗濯20回の耐久性を測定した結果、保持率72%であった。
【0053】
(実施例3)
ミリスチン酸オクタデシル(疎水性物質)500g、部分ケン化ポリビニルアルコール(市販のケン化度75%のもの)の5%水溶液300g、ソルビタントリオレエート40g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数10モル)15gおよび水100gを秤量した。次に、バス付きビーカーに部分ケン化ポリビニルアルコール5%水溶液とポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと水を投入しホモジナイザーを用いて7000rpmで撹拌しながら昇温し、温度が40℃になったら、事前に常温で溶解しておいたミリスチン酸オクタデシルとソルビタントリオレエート混合物をビーカーに添加した。その後50℃を30分間保ちながら撹拌し、その後加熱を停止した。次に、約40℃の水1000gを加えて希釈し撹拌速度を1000rpmに落とし冷却した。得られた処理液は、白色に乳化し均一なものであった。
【0054】
別に、ポリアクリロニトリル繊維40%、ナイロン繊維30%、ウール30%製のソックス1Kgをパッケージ染色機に投入し、上記で作成した処理剤180gと水系ウレタン樹脂(純分25%)30gと水系アクリル樹脂(純分40%)120gと水20Kgを染色機に注入した。パッケージ染色機を2℃/分で昇温し80℃×30分間保った。その後2℃/分で降温し、水洗しソックスを取出し乾燥した。
【0055】
得られた繊維製品は、ミリスチン酸オクタデシル等の重量変化による付着量が9.5%で、理論付着量10.7%に対して付着効率は89%であった。疎水性物質のミリスチン酸オクタデシルとバインダー樹脂のポリウレタン+アクリルの割合は、ミリスチン酸オクタデシル50%、バインダー樹脂50%であった。タッチはシットリした感じの良質なものであり、また硬さは処理前に比較して若干柔らかく良い方向であった。ミリスチン酸オクタデシルとバインダー樹脂の付着状態を顕微鏡で観察してみたところ、実施例1と同様に単繊維1本、1本繊維表面に均一に被膜状に付着された状態であり、また被膜の表面が不連続な山脈状のひだを有していた。
【0056】
得られた繊維製品を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切り、各々の重量を測定し、加工前の繊維の目付から計算した1cm2 の重さを引いて、実付着量と平均付着量を計算した結果、平均付着量は9.47%で、最低付着量は8.71%で平均付着量の−8%であった。最高付着量は10.12%で平均付着量の+7%であり、概略均一に混在していた。ちなみに、この加工前の繊維を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切った重量のバラツキの範囲は、平均重量の−5%、+6%であった。重量変化による洗濯20回の耐久性を測定した結果、保持率79%であった。
【0057】
(実施例4)
流動パラフィン(疎水性物質)500g、部分ケン化ポリビニルアルコール(市販のケン化度75%のもの)の5%水溶液200g、乳化剤のソルビタントリオレエート40g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数10モル)15gおよび水100gを秤量した。次に、バス付きビーカーに部分ケン化ポリビニルアルコール5%水溶液とポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと水を投入しホモジナイザーを用いて7000rpmで撹拌しながら昇温し、温度が40℃になったら、事前に常温で溶解しておいた流動パラフィンとソルビタントリオレエート混合物をビーカーに添加した。その後50℃を30分間保ちながら撹拌し、その後加熱を停止した。次に、約40℃の水1000gを加えて希釈し撹拌速度を1000rpmに落とし冷却した。得られた処理液は、白色に乳化し均一なものであった。
【0058】
別に、実施例3で用いたと同じポリアクリロニトリル繊維40%、ナイロン繊維30%、ウール30%製のソックス1Kgをパッケージ染色機に投入し、上記で作成した処理剤180gと水系シリコーン樹脂(純分40%)120gと芒硝50gと酢酸4gと水20Kgを染色機に注入した。パッケージ染色機を2℃/分で昇温し80℃×30分間保った後、2℃/分で降温し、その後水洗しソックスを取出し乾燥した。
【0059】
得られた繊維製品は、流動パラフィン等の重量変化による付着量は9.0%で、理論付着量10.2%に対して付着効率は88%であった。疎水性物質の流動パラフィンとバインダー樹脂のシリコーンの割合は流動パラフィン53%、シリコーン樹脂47%であった。タッチはフンワリとしたボリューム感の良質なものであり、また硬さは処理前に比較して柔らかく良い方向であった。流動パラフィンとシリコーン樹脂の付着状態を顕微鏡で観察して見れば、実施例1と同様に単繊維1本、1本繊維表面に均一に被膜状に付着された状態であり、また被膜の表面が、不連続な山脈状のひだを有していた。
【0060】
得られた繊維製品を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切り、各々の重量を測定し、加工前の繊維の目付から計算した1cm2 の重さを引いて、実付着量と平均付着量を計算した結果、平均付着量は8.97%で、最低付着量は8.08%で平均付着量の−10%であった。最高付着量は9.78%で平均付着量の+9%であり、概略均一に混在していた。ちなみにこの加工前の繊維を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切った重量のバラツキの範囲は、平均重量の−5%、+6%であった。
【0061】
(実施例5)
ミリスチルアルコール(疎水性物質)500g、部分ケン化ポリビニルアルコール(市販のケン化度75%のもの)の5%水溶液300g、乳化剤のソルビタントリオレエート40g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数10モル)15gおよび水100gを秤量した。次に、バス付きビーカーに部分ケン化ポリビニルアルコール5%水溶液とポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと水を投入し、ホモジナイザーを用いて7000rpmで撹拌しながら昇温し、温度が40℃になった時点で、事前に50℃で溶解して調整しておいたミリスチルアルコールとソルビタントリオレエート混合物をビーカーに添加した。その後、30分間温度を50℃に保ちながら撹拌し、加熱を停止した。次に、これに約40℃の水1000gを加えて希釈し、撹拌速度を1000rpmに落とし冷却した。得られた処理液は、白色に乳化し均一なものであった。
【0062】
別に、タテ糸にポリエステルフィラメントの加工糸、ヨコ糸にポリエステルスパン糸使いからなる紡毛調の黒に染めた染色上がり織物40gをミニカラー染色機のポットに投入し、上記で作成した処理剤8gと水系ウレタン樹脂(純分25%)8gと重炭酸ソーダ0.5gと水800gをポットに注入した。市販の染色機を2℃/分で昇温し80℃×30分間キープした。その後、2℃/分で常温まで降温し、織物を取出し水洗、乾燥した。
【0063】
得られた繊維製品は、重量変化によるミリスチルアルコール等の付着量が10%で、理論付着量11%に対して付着効率は91%であった。疎水性物質のミリスチルアルコールとバインダー樹脂のポリウレタンとの割合は、ミリスチルアルコール55%、ポリウレタン45%であった。タッチはフンワリしたボリューム感のある良質なもので高級感があり、また硬さは柔らかく問題のないレベルであった。
【0064】
ミリスチルアルコールとポリウレタン樹脂の付着状態を顕微鏡で観察してみたところ、ミリスチルアルコールとポリウレタン樹脂が単繊維1本、1本の繊維表面に均一に被膜状に付着された状態であり、単繊維が独立しており、また被膜の表面が不連続な山脈状のひだを有していた。
【0065】
得られた繊維製品を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切り、各々の重量を測定し、加工前の繊維の目付から計算した1cm2 の重さを引いて、実付着量と平均付着量を計算した結果、平均付着量は9.92%で、最低付着量は8.96%で平均付着量の−10%であった。最高付着量は11.05%で平均付着量の+11%であり、概略均一に混在していた。ちなみにこの加工前の繊維を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切った重量のバラツキの範囲は、平均重量の−4%、+5%であった。また、重量変化による洗濯20回の耐久性を測定した結果、保持率は72%であった。
【0066】
(実施例6)
平均粒径1.4μmの二酸化ケイ素(疎水性物質)500g、部分ケン化ポリビニルアルコール(市販のケン化度75%のもの)の5%水溶液300g、乳化剤のソルビタントリオレエート40g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数10モル)15gおよび水100gを秤量した。次に、バス付きビーカーに部分ケン化ポリビニルアルコール5%水溶液とポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと水を投入し、ホモジナイザーを用いて7000rpmで撹拌しながら昇温し、温度が40℃になった時点で、ソルビタントリオレエートをビーカーに添加し、その後二酸化ケイ素を徐々に添加した。その後、温度を50℃に保ちながら30分間撹拌し、加熱を停止した。次に、これに約40℃の水1000gを加えて希釈し、撹拌速度を1000rpmに落とし冷却した。得られた処理液は、白色に乳化し均一なものであった。
【0067】
別に、タテ糸75デニール、ヨコ糸75デニールのポリエステルフィラメント使いの平織物の染色上がり品40gをミニカラー染色機のポットに投入し、上記で作成した処理剤3gと水系ウレタン樹脂(純分25%)10gと重炭酸ソーダ0.5gと水800gをポットに注入した。市販の染色機を2℃/分で昇温し80℃×30分間キープした。その後、2℃/分で常温まで降温し、織物を取出し水洗、乾燥した。
【0068】
得られた繊維製品は、重量変化による二酸化ケイ素とバインダー樹脂の付着量が7.5%で、理論付着量8.5%に対して付着効率は88%であった。疎水性物質の二酸化ケイ素とバインダー樹脂のポリウレタンとの割合は、二酸化ケイ素26%、ポリウレタン74%であった。タッチはサラットしたドライタッチの感じであり、また硬さは染色上がりに比較して若干硬い傾向にあったが、特に問題となるレベルではなかった。
【0069】
二酸化ケイ素とポリウレタン樹脂の付着状態を顕微鏡で観察してみたところ、ミリスチルアルコールとポリウレタン樹脂が単繊維1本、1本の繊維表面に均一に被膜状に付着され、その中に二酸化ケイ素が粒子状に分散した状態であった。また被膜の表面は不連続な山脈状のひだを有していた。
【0070】
得られた繊維製品を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切り、各々の重量を測定し、加工前の繊維の目付から計算した1cm2 の重さを引いて、実付着量と平均付着量を計算した結果、平均付着量は7.48%で、最低付着量は7.02%で平均付着量の−6.1%であった。最高付着量は8.12%で平均付着量の+8.6%であり、概略均一に混在していた。ちなみにこの加工前の繊維を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切った重量のバラツキの範囲は、平均重量の−5%、+5%であった。また、重量変化による洗濯20回の耐久性を測定した結果、保持率は82%であった。
【0071】
(比較例1)
実施例1と同じラノリン(疎水性物質)含有処理剤24gと、実施例1と同じ水系ウレタン樹脂(純分25%)24gを水92gで希釈した。次に、実施例1で用いた紡毛調のブルーに染めた染色上がり織物40gを希釈液に浸漬しマングルで絞液した。そのときの絞り率は95%owfであった。その後乾燥を行なった。
【0072】
得られた繊維品は、ラノリン等の重量変化による付着量は9.5%であった。疎水性物質のラノリンとバインダー樹脂のウレタンの割合はラノリン57%、ウレタン樹脂43%であった。タッチは実施例1に比較してヌメリ感が不足し、また風合いも硬くなり悪い方向であった。ラノリンとウレタン樹脂の付着状態を顕微鏡で観察して見れば、実施例1と異なり単繊維1本、1本繊維表面に均一に被膜状に付着されず、3,4本束状に拘束されたり、また繊維の交絡点に多く見受けられ部分的に固まった状態であった。また被膜の表面が、実施例1であるような不連続な山脈状のひだがなく、実施例1よりも表面の凹凸が少ない状態を有していた。
【0073】
得られた繊維品を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切り、各々の重量を測定し、加工前の繊維の目付から計算した1cm2 の重さを引いて、実付着量と平均付着量を計算した結果、平均付着量は9.47%で、最低付着量は7.28%で平均付着量の−23%であった。また最高付着量は11.85%で平均付着量の+25%であった。実施例1のバラツキ範囲は26%であったが、本比較例1のバラツキ範囲は48%とかなり大きいものであった。ちなみにこの加工前の繊維を、1cm×1cmの大きさ(1cm2 )に100個切った重量のバラツキの範囲は、平均重量の−3%、+4%であった。重量変化による洗濯20回の耐久性を測定した結果、実施例1よりもかなり悪く保持率が42%であった。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、疎水性物質およびバインダー樹脂が繊維表面上における単位面積当り概略均一な割合で混在し、単繊維表面上に概略均一被膜状に付着し、単繊維が接着せず独立していることにより、風合いが柔らかく、耐久性に優れたレベルを維持したまま、独特の風合い、香り、あるいは潤いのある素肌を保つ保湿性や抗菌性、防臭性などを付与した繊維製品が得られる。
【0075】
また、本発明の繊維製品は、有機溶剤を用いることなく加工できると共に、主に染色後に加工を行なうことができるので、染色機をそのまま用いて連続加工ができ効率的である。

Claims (11)

  1. 疎水性物質およびバインダー樹脂が付与された繊維構造物において、該疎水性物質を被覆してなるバインダー樹脂被膜が該繊維構造物の単繊維表面に付着しており、かつ、該被膜が不連続な山脈状のひだを形成しており、かつ、該各単繊維は実質的に独立した状態が保たれていることを特徴とする改質された繊維製品。
  2. 前記疎水性物質およびバインダー樹脂の付着量の総和が繊維重量に対して0.5〜15%であることを特徴とする請求項1記載の改質された繊維製品。
  3. 前記繊維構造物が合成繊維を含むことを特徴とする請求項1または2記載の改質された繊維製品。
  4. 前記疎水性物質と該バインダー樹脂の割合が20〜80%/80〜20%の範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の改質された繊維製
    品。
  5. 前記疎水性物質が、エステル油、動植物系油性材料、鉱物性油性材料、高級アルコール系材料および固形微細粉体からなる群より選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の改質された繊維製品。
  6. 前記エステル油が、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチル、ミリスチン酸オクタデシルおよび2−エチルヘキサン酸セチルから選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項に記載の改質された繊維製品。
  7. 前記動植物系油性材料が、ラノリン、スクワラン、スクワレン、馬油、ミンク油、ヤシ油、オリーブ油、ひまし油、オレンジラフィー油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油およびしそ油から選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項に記載の改質された繊維製品。
  8. 前記鉱物性油性材料が流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィンおよびワセリンから選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項に記載の改質された改質された繊維製品。
  9. 前記高級アルコール系材料が、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、バノールアルコールおよびベヘニルアルコールから選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項に記載の改質された改質された繊維製品。
  10. 前記固形微細粉体が、金属化合物および無機物の少なくとも一種であることを特徴とする請求項に記載の改質された改質された繊維製品。
  11. 前記バインダー樹脂が、アクリル酸エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂および酢酸ビニール系樹脂から選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の改質された繊維製品。
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