JP3680046B2 - 抄紙機のミスト飛散防止装置 - Google Patents

抄紙機のミスト飛散防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3680046B2
JP3680046B2 JP2002244231A JP2002244231A JP3680046B2 JP 3680046 B2 JP3680046 B2 JP 3680046B2 JP 2002244231 A JP2002244231 A JP 2002244231A JP 2002244231 A JP2002244231 A JP 2002244231A JP 3680046 B2 JP3680046 B2 JP 3680046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
mist
paper machine
shield plate
duct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002244231A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004084094A (ja
Inventor
正信 松本
和彦 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002244231A priority Critical patent/JP3680046B2/ja
Publication of JP2004084094A publication Critical patent/JP2004084094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3680046B2 publication Critical patent/JP3680046B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抄紙機において、フローボックスからのパルプ縣濁液が着地する部位に設けられた一対のロール端部のミスト飛散を防止するのに用いて好適の、ミスト飛散防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
抄紙機(製紙機械)の最上流部にそなえられたフォーマ(紙層形成工程)では、フローボックスからのパルプ縣濁液を、ワイヤロールと吸引ロールとの間に進入する2枚のワイヤ(網)の相互間に向けて噴出し、両ワイヤ間で移送しながら、脱水機器で脱水してワイヤ間に挟み込んでいく工程で網目を通して繊維と分散液とを分離し、湿紙を形成する。
【0003】
このようなフォーマでは、パルプ縣濁液から大量の水分を脱水していくため、機械の周辺に紙繊維分を含んだミストが飛散し、スライムや繊維が堆積することとなり、フォーマの操業環境を悪化させる。特に、噴射されたパルプ縣濁液が着地するワイヤロール及び吸引ロールの近傍では、ミストの飛散が激しく、また、ワイヤを支持する他のガイドロールの近傍においても、ミストが飛散する。このように飛散したミストは、機械の周囲の環境悪化を招いたり、機械の内部や外部にスライムや繊維として堆積して機械内外の汚れとなったりするので好ましくない。
【0004】
そこで、従来から、このようなミストの飛散を防止する装置が開発されている。
例えば、図11は、紙パ技協誌第48巻第1号(紙パルプ技術協会から1994年1月1日付けで発行)にて開示された、ミスト回収技術を示すフォーマの模式的な側面図である。図11に示すように、フォーマ1には、紙原料液としてのパルプ縣濁液(繊維+分散液)を噴出するフローボックス2と、同期して走行する一対(2枚)のエンドレスのワイヤ(網)3,4と、フローボックス2の噴射先の近傍にワイヤ3,4を介して互いに対向して設置された吸引ロール5及びワイヤロール6と、ワイヤ3,4を支持するガイドロール7a〜7d,8a〜8eと、ワイヤ2,3を介して設置された脱水機器9a〜9cとが備えられている。なお、フォーマ1で紙層形成された湿紙は、ワイヤ4で支持され移送され吸引ロール12aで吸引されて次工程のプレスパート(脱水工程)のフェルト11aに移載される。
【0005】
ワイヤ3,4が水分(分散液)を多量に含むパルプ縣濁液を移送しながら水分を脱水していくため、ワイヤ3,4の周囲にはミストが発生し、特に、各ガイドロール7a〜7d,8a〜8eの周囲では、ワイヤ3,4の走行による判流空気の影響で、ミストが飛散しやすいため、図11中に矢印で示すように、各ロールの周囲を中心にミストを回収し、ミストの飛散を防止する。
【0006】
具体的には、例えば図12に示すように、各ロールの近傍に、ロール幅方向にロールと平行にダクト21を設置し、このダクト21に吸引ポンプ又は吸引ファン等の吸引手段22を接続して、ダクト21を通じてロール幅方向全体にわたって、ロール周囲のミストを吸引して(図12中の矢印参照)回収するようにしている。
ところで、機械周囲の環境を悪化するという点では、ロールから軸方向外方へのミストの飛散を防止することが必要になる。
【0007】
特に、フローボックス2からパルプ縣濁液が噴射される吸引ロール5及びワイヤロール6の近傍では、機械側方へのミストの飛散が激しいので、従来は、例えば図13(a),(b)に示すようにして、ミストの飛散を防止していた。
つまり、図13(a),(b)に示すように、吸引ロール5及びワイヤロール6の一端側[機械の駆動側(バック側)]に吸気ダクト23を設けて、図示しない吸引ポンプ又は吸引ファン等の吸引手段によって吸気ダクト23から吸引ロール5及びワイヤロール6の幅方向全域にわたってミストを吸引するのである。
【0008】
このように、機械の駆動側にのみ吸気ダクト23を設けているのは、機械の操作側(フロント側)では、フローボックス2からのパルプ縣濁液の噴射状態を目視できるように、機械の操作側は開放しておきたいためである。また、大きな吸気ダクト23と共に吸引手段や吸気ダクト23を吸引手段に接続するパイプ等が機械の操作側にあっては、操作の妨げになり好ましくないためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11,図12に示す従来技術では、ダクト21を通じてロール幅方向全体にわたって、ロール周囲のミストを吸引回収するので、吸引力の大きな吸引手段が必要となる上に、吸引ロール5及びワイヤロール6の近傍をはじめとして、ロールの周囲が狭隘な場合、スペース的にダクトを設置することが困難になる。しかも、かかる技術では、ロールから軸方向外方へのミストの飛散を防止することは困難であり、機械側方の環境悪化を防止するという点では、効果的ではない。
【0010】
また、図13に示す従来技術では、ロールの一端側[駆動側(バック側)]のみに吸気ダクトを設けて、ロールの幅方向全域にわたってミストを吸引する構成であり、且つ、吸引する対象は開放された空間なので、極めて吸引力の大きな吸引手段を用いても、ロールの他端側[操作側(フロント側)]のミストまではなかなか吸引することはできず、機械側方(他端側)の環境悪化を防止するという点では、効果的ではない。
【0011】
そこで、吸引ロール5及びワイヤロール6の近傍であって、ロールの他端側[操作側(フロント側)]のミスト飛散を防止するために、図14に示す構造も提案されている。
この技術は、吸引ロール5及びワイヤロール6近傍の操作側(フロント側)を十分に覆う大きなミストシールド24を設けて、このミストシールド24により、吸引ロール5及びワイヤロール6の側方に飛散したミストを捕獲し、回収するものである。
【0012】
しかしながら、ミスト飛散を抑制できるが、大きなミストシールド24によって機械の操作側が塞がれるため、フローボックス2からのパルプ縣濁液の噴射状態を操作側から目視することができないばかりではなく、吸引ロール5及びワイヤロール6周辺のパルプ縣濁液噴射部分以外の目視も困難になる。
なお、このようなロール周りのミスト飛散の課題は、フォーマのロール周りに限らず、フォーマ下流側のプレスパートにそなえられた各ロール周りにおいても発生している。
【0013】
本発明は、このような課題に鑑み案出されたもので、大きな吸引力を要することなく、且つ、フォーマの吸引ロールやワイヤロールにあってはパルプ縣濁液の噴射部分を覆い隠すことのないようにしながら、ロールの軸方向外方に飛散するミストを効率よく確実に回収できるようにしてミストの飛散を防止することができるようにした、抄紙機のミスト飛散防止装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目標を達成するため、本発明の抄紙機のミスト飛散防止装置は、例えばフォーマにおいてワイヤを支持するロール、あるいは、プレスパートにおいてフェルト又はベルト(例えば、不透水ベルトを支持するロールの端部に設けられ、該ロールに該ワイヤフェルト,ベルトのいずれかである抄紙用具が次第に接近する抄紙用具接近部に向けて開口した回収ダクトと、該回収ダクトの開口部に隣接して、該ロール端部周辺に飛散したミストを捕獲して該開口部に導くガイドプレートと、該回収ダクトに接続され、ミストを吸引する吸引手段とをそなえ、該回収ダクトを通じて該ワイヤ等の抄紙用具の接近部に飛散するミストについて吸引回収することを特徴としている(請求項1)。
【0015】
該回収ダクトは、該ロールの両端部にそれぞれ設けられていることが好ましい(請求項2)。
該回収ダクトは、該ロールの端部から抄紙機側方に飛散するミスト吸引対象とすることが好ましい(請求項3)。
【0016】
紙機の側面視にて、該ロールの端面及び該ワイヤ接近部を覆うように配置され、該ロールの端面と平行に且つ離隔して設けられたシールドプレートをそなえ、回収ダクトは、該シールドプレートにおける該ロール側の面に該シールドプレートに沿って形成され、該シールドプレートの一部が該ガイドプレートとして構成されていることが好ましい(請求項)。
【0017】
該ロールは、フローボックスからのパルプ縣濁液が着地する部位に設けられた対向する一対のロールの一方又は両方であって、該シールドプレートは、抄紙機側面視にて、該ロール端部位置から該フローボックス側に延びたスカート部をそなえるとともに、該パルプ縣濁液の流れを目視可能に配設されていることが好ましい(請求項)。
【0018】
あるいは、フローボックスからのパルプ縣濁液が着地する部位に設けられた対向する一対のロールの一方の端部には、抄紙機の側面視にて、該回収ダクトをそなえ、一部が該ガイドプレートとして構成されている該シールドプレートが配設され、上記対向する一対のロールの他方の端部には、該ダクトを備えない、該スカート部付きのシールドプレートが配設されていることが好ましい(請求項)。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[各実施形態にかかる抄紙機用フォーマおよびプレス]
まず、各実施形態のミスト飛散防止装置にかかる抄紙機用フォーマを説明すると、この抄紙機用フォーマ1は、基本的には、図11に示す従来技術と同様に構成されており、図5に示すように、紙原料液としてのパルプ縣濁液(繊維+分散液)を噴出するフローボックス2と、同期して走行する一対(2枚)のエンドレスのワイヤ(網)3,4と、フローボックス2の噴射先の近傍にワイヤ3,4を介して互いに対向して設置された吸引ロール5及びワイヤロール6と、ワイヤ3,4を支持するガイドロール7a〜7d(個々に区別しない場合は符号7で示す),8a〜8d(個々に区別しない場合は符号8で示す)と、ワイヤ2,3を介して設置された脱水機器9a〜9cとが備えられている。また、フォーマ1で紙層形成された湿紙は、ワイヤ4で支持され移送され吸引ロール10で吸引されて次工程のプレスパート(脱水工程)のフェルト11に移載される。
【0020】
また、抄紙機用フォーマ1の下流側に設けられるプレスパートには、単数又は複数のプレス(プレス装置)がそなえられている。例えば、図6に示すプレスパート10では、1番プレスとしてトップロール(ロールプレス用トップロール)16aとボトムロール(ロールプレス用ボトムロール)16bとからなるロールプレス装置15がそなえられ、2番プレスとしてシュープレス(シュープレスロール)18aとプレスロール(シュープレス用プレスロール)18bとからなるシュープレス装置17がそなえられている。
【0021】
抄紙機用フォーマ(紙層形成部)1で脱水されて形成された湿紙(ウェブ)20は、抄紙機用フォーマ出口で吸引ロール12aによりフェルト11aの下面に吸着・保持され,この後、フェルト11aとフェルト11bとの間に挟まれて、1番プレス15に移送され、この1番プレス15のニップ部で押圧されて搾水される。さらに、湿紙20は、1番プレス15により搾水された後、吸引ロール12c,12dを介してフェルト11cと不透水ベルト13との間に挟まれて、2番プレス17に移送され、この2番プレス装置17のニップ部で押圧されて搾水され、その後、サクションロール12fを介してドライヤ部入口の第1ドライヤロールに移送されてドライヤ部で乾燥される。このようなプレスパートの構成は一例であり、プレスパートはこれに限定されるものではない。
【0022】
なお、プレスパート10にそなえられたこれらの吸引ロール12a〜12e、及びトップロール16a,ボトムロール16b,シュープレス18a,プレスロール18bに加えて、各フェルト11(フェルト11a〜11cを区別せず符号11で示す)や不透水ベルト13を支持するガイドロール14a〜14eを総称して、プレス用ロール19と呼ぶことにする。
【0023】
本ミスト飛散防止装置は、抄紙機用フォーマ1における吸引ロール5及びワイヤロール6をはじめとして、抄紙機用フォーマ1やプレスパートにそなえられた各ロール5,6,7,8,19近傍における特に機械外部(機械側面)へのミストの飛散を防止するために設けられる。
第1実施形態のものは、抄紙機用フォーマ1における吸引ロール5及びワイヤロール6の側部(軸端部)に設けられ、この部分におけるミスト飛散を防止するものであり、第2実施形態のものは、抄紙機用フォーマ1におけるガイドロール7,8、及びプレスパート10におけるプレス用ロール19のうちの適宜のロールの側部(軸端部)に設けられ、この部分におけるミスト飛散を防止するものである。
[本発明の着目点]
ところで、従来のミスト飛散防止装置が、ロールの軸方向全長にわたって、即ち、ロールの軸端部だけでなくロールの軸方向中間部に対してもミストを回収しようとしているのに対して、本ミスト飛散防止装置は、ロールの軸端部近傍のミストについてのみ回収対象とし、ロールの軸方向中間部のミストについては回収対象としていない。
【0024】
つまり、ロール4,5,7,8,19の側面視で見ると、図7(a)に矢印で示すように、ワイヤ3,4あるいはフェルト等(不透水ベルトも含む)11,13(これらのワイヤやフェルト等を総称して抄紙用具という)に伴う空気流(判流)は、ロールのニップ部に近付くにつれてロール表面の影響を受けて渦流を発生する。このワイヤ3,4あるいはフェルト等11,13の抄紙用具がロール4,5,7,8,19に近付く部分におけるロール周りのミストの飛散状態を観察すると、図7(b)に矢印で示すように、ロール4,5,7,8,19の軸端部近傍では、ミストが軸方向外方へ飛散するが、ロールの軸方向中間部では、ミストはロール近傍での渦流に乗るようにして浮遊し、機械外部(機械側面)へはほとんど飛散しないことがわかった。そこで、上記のように、ロールの軸端部近傍のミストについてのみ回収するようにしているのである。
【0025】
なお、機械内部の清浄化を考えると、例えば、図10,図11に示す従来技術のように、ロールの軸方向中間部でミストを回収することも有効であるが、ロール軸端部近傍でミストが軸方向外方へ飛散し堆積する量に比して、このロール軸方向中間部で浮遊するミストが機械内部に飛散し堆積する量は少ないため、本装置による機械外部の清浄化のみを行なうだけでも機械内外の清浄化は十分に促進される。
【0026】
[第1実施形態]
ここで、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の第1実施形態に係る抄紙機用フォーマのミスト飛散防止装置を説明するもので、これらの図に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、本ミスト飛散防止装置は、吸引ロール5及びワイヤロール6の側部(軸端部)に設けられ、この部分におけるミスト飛散を防止するものであり、シールドプレート(単に、シールドともいう)31,32と、スカート部33と、ミストを回収する回収ダクト34と、ミストを吸引する吸引手段41とをそなえている。
【0027】
シールド31は、吸引ロール5の側部(軸端部)に設けられ、機械(フォーマ)の側面視で、吸引ロール5の側面とほぼ整合する円形のプレートであり、シールド32は、ワイヤロール6の側部(軸端部)に設けられ、機械(フォーマ)の側面視で、ワイヤロール6の側面とほぼ整合する円形のプレートである。これらのシールド31,32は、ロール5,6の側面と平行に(ロール5,6の軸方向と直角に)向けて配設されている。
【0028】
スカート部33は、一方(ここでは、吸引ロール5側)のシールド31の下部に、このシールドプレート31とほぼ面一に接続されて、吸引ロール5の下方を覆っている。
これらのシールド31,32,スカート部33は、ワイヤ3,4がロール5,6に次第に接近する部分(抄紙用具接近部、具体的にはワイヤ接近部)51の一部を覆うが、フローボックス2から噴射されるパルプ縣濁液の流れは目視できるように、この部分については開放するように設けられている。前述のように[図7(a)参照]、ワイヤ接近部51は、ワイヤ3,4とロール5,6の表面との間に発生する渦流の影響で、ロール5,6の端部ではミストが側方(軸方向外方)に飛散する。したがって、シールド31,32,スカート部33は、ワイヤ接近部51において飛散したミストを捕獲するように機能する。
【0029】
また、一方のシールドプレート31及びこれに接続されるスカート部33は、吸引ロール5の端面に接近して配設されているが、他方のシールドプレート32は、ワイヤロール6の端面からやや離隔して配設され、シールドプレート32とワイヤロール6の端面との間には一定の隙間が形成されている。
そして、回収ダクト34は、この他方(ここでは、ワイヤロール6側)のシールドプレート32の内側(ワイヤロール6側)の隙間にシールドプレート32の内面を利用して形成されており、飛散ミストを回収するようになっている。なお、回収ダクト34のワイヤロール6側壁面は、シールドプレート31及びスカート部33とほぼ同一の面上に形成されている。この回収ダクト34は、開口部34aをワイヤ接近部51に向けて配置されている。
【0030】
そして、回収ダクト34の後端部34bに、ベンチレーション配管や吸引ポンプ又は吸引ファン等の吸引手段41が接続され、ロール5,6の側方に飛散したミストを積極的に吸引して回収できるようになっている。なお、この吸引手段41は、ロール5,6の端部近傍のミストは吸引するがロール5,6の軸方向中間部近傍のミストは吸引しない程度に、弱い吸引力に設定されている。例えば、ミストの吸引のために必要な必要風量はワイヤ幅10mの時に従来の場合の約15%程度でよく、極めて低出力の吸引手段で十分になる。
【0031】
ところで、回収ダクト34の開口部34a付近は、シールドプレート32と平行(即ち、ロール軸と直行する方向)に延在しているが、これに対して、ワイヤ接近部51では、ミストはロール5,6の側方(即ち、ほぼロール軸方向)に向かって飛散するので、ミスト飛散方向と回収ダクト34による吸引回収方向とが大きな角度(ほぼ直角)になる。
【0032】
この点、本装置では、ミスト飛散方向と対向するように向いたシールドプレート32,シールドプレート31及びスカート部33のワイヤ接近部51近傍の部分が、ロール5,6の側方に飛散したミストを捕獲して開口部34aに導くガイドプレートとして機能するようになっている。なお、シールドプレート32の外側には、ロール6の軸端部6aを覆うようにカバー37がそなえられている。また、図中5aはロール5の軸端部である。
【0033】
本発明の第1実施形態としての抄紙機用フォーマのミスト飛散防止装置は、上述のように構成されているので、ロール5,6の端部において、ロール5,6の側方(即ち、ほぼロール軸方向)に向かって飛散するミストを、シールドプレート32,シールドプレート31及びスカート部33の一部で捕獲して、これを回収ダクト34の開口部34aに案内して、吸引手段41の吸引力によって回収ダクト34を通じて吸引し回収する。
【0034】
回収ダクト34による吸引は、ロール5,6の端部近傍で外方に飛散するミストのみで十分なので、極めて弱い吸引力でよく、吸引手段41として種々の設備を流用でき、吸引手段41を新たに設ける場合も、コスト増を抑制できる。
また、回収ダクト34はシールドプレート32とロール5との間の隙間に介設され、回収ダクト34の開口方向は、ミスト飛散方向と角度があるが、シールドプレート32,シールドプレート31及びスカート部33が飛散したミストを受け止めてこれを回収ダクト34の開口部34aに導くように働くので、回収ダクト34をスペース効率よく配置しながら、ミストを回収することができる。
【0035】
また、シールド31,32,スカート部33は、フローボックス2から噴射されるパルプ縣濁液の流れは目視できるように、この部分については開放するように設けられているが、ワイヤ接近部51の他の部分については覆っており、これとともに、シールド31,32,スカート部33によるガイドと回収ダクト34とによって、ミストを回収ダクト34側に向かわせる流れが生じるので、パルプ縣濁液の流れを目視する開放部分があっても、ミストは十分に回収することができる。
【0036】
また、両ロール5,6と一対のロール5,6のうち、一方の端部のみに回収ダクト34を設けて、両ロール5,6からのミストを回収することで、効率よくミスト回収を行なうことができる。
なお、本実施形態では、ワイヤロール6が吸引ロール5よりも下方に位置しているので、ワイヤロール6側にはシールド32のみでスカートは設けていないが、構造によっては、図2に二点鎖線で示すように、ワイヤロール6のシールド32下部にスカート35を設ける(両ロール5,6のシールド31,32下部にスカートを設ける)ようにしたり、ワイヤロール6のシールド32下部のみにスカート35を設けるようにしたりしても良い。
また、図8に示すように、一対のロール5,6の両方にダクト34,36を設けてミスト回収を行なうように構成しても良い。
【0037】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図面に基づいて説明する。
図9,図10は本発明の第2実施形態に係る抄紙機用フォーマ、プレスのミスト飛散防止装置を説明するもので、これらの図に基づいて説明する。
【0038】
本ミスト飛散防止装置は、フォーマ1のガイドロール7,8やプレスパートのプレス用ロール19のうちの適宜のロールの側部(軸端部)に設けられ、この部分におけるミスト飛散を防止するものである。
図9(a),(b)に示すように、ロール7,8,19のニップ部に近付くにつれてロール表面の影響を受けて判流空気が渦流を発生し、ロール7,8,19の軸端部近傍では、ミストが軸方向外方へ飛散する。
【0039】
そこで、本ミスト飛散防止装置は、図10(a),(b)に示すように、ロール7,8,19の側部(軸端部)に設けられ、この部分におけるミスト飛散を防止するように、シールドプレート(単に、シールドともいう)38と、ミストを回収する回収ダクト39と、ミストを吸引する吸引手段(図示略)とをそなえている。なお、本ミスト飛散防止装置は、機械の操作側及び駆動側に設けられる。
【0040】
シールド38は、吸引ロール5の側部(軸端部)に設けられ、機械(フォーマ、プレス)の側面視で、吸引ロール5の側面とほぼ整合する円形部の一部を延長させた構造になっている。延長部38aは、ワイヤ3,4あるいはフェルト(番号)がロール7,8,19に次第に接近する部分(抄紙用具持触部、具体的には、ワイヤ接近部,フェルト接近部、ニップ部近傍)51を覆うように設けられている。
【0041】
また、回収ダクト34は、シールド38の内側(ロール7,8,19側)の隙間にシールド38の内面を利用して形成されており、飛散ミストを回収するようになっている。そして、回収ダクト34の後端部34bに、ベンチレーション配管や吸引ポンプ又は吸引ファン等の吸引手段が接続され、ロール5,6の側方に飛散したミストを積極的に吸引して回収できるようになっている。
【0042】
本発明の第2実施形態としての抄紙機用フォーマ、プレスのミスト飛散防止装置は、上述のように構成されているので、ロール7,8,19)の端部において、ロール7,8,19の側方(即ち、ほぼロール軸方向)に向かって飛散するミストを、シールドプレート38で捕獲して、これを回収ダクト39の開口部39aに案内して、吸引手段の吸引力によって回収ダクト39を通じて吸引し回収する。
【0043】
回収ダクト39による吸引は、ロール7,8,19の端部近傍で外方に飛散するミストのみで十分なので、極めて弱い吸引力でよく、吸引手段として種々の設備を流用でき、吸引手段を新たに設ける場合も、コスト増を抑制できる。
また、回収ダクト39は、シールドプレート38とロール7,8との間の隙間に介設され、回収ダクト39の開口方向は、ミスト飛散方向と角度があるが、シールドプレート38が飛散したミストを受け止めてこれを回収ダクト39の開口部39aに導くように働くので、回収ダクト39をスペース効率よく配置しながら、ミストを回収することができる。
【0044】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の抄紙機のミスト飛散防止装置によれば、ロールに抄紙用具が次第に接近する抄紙用具接近部においてロール端部に飛散したミストは、回収ダクトから、吸引手段の吸引力によって吸引・回収される。したがって、効率よく、ミスト回収を行なうことができ、抄紙機の清浄化を促進できる(請求項1)。
また、回収ダクトの開口部に隣接して、ロール端部周辺に飛散したミストを捕獲して開口部に導くガイドプレートがそなえられているので、回収ダクトをスペース効率よく設置し、且つ、シールドプレートを見栄え良く設置しながら、効率よくミスト回収を行なうことができる(請求項1)。
【0046】
該回収ダクトを、該ロールの両端部にそれぞれ設けることで、抄紙機の清浄化を促進できる(請求項2)。
回収ダクトは、ロールの端部から抄紙機側方に飛散するミストを吸引対象とすれば抄紙機の清浄化を十分に促進できるので、該吸引手段の吸引力を、該ロールの端部近傍のミストは吸引し該ロールの軸方向中間部近傍のミストは吸引しないていどの弱いものに設定して、コスト削減を図りながら、抄紙機の清浄化を促進することができる(請求項3)。
【0047】
た、機械の側面視にて、該ロールの端面及び該ミスト飛散部位を覆うように配置され、該ロールの端面と平行に且つ離隔して設けられたシールドプレートをそなえ、回収ダクトを、該シールドプレートにおける該ロール側の面に該シールドプレートに沿って形成し、該シールドプレートの一部を該ガイドプレートとして構成することで、回収ダクトをスペース効率よく設置し、且つ、シールドプレートを見栄え良く設置しながら、効率よくミスト回収を行なうことができる(請求項)。
【0048】
また、該ロールは、フローボックスからのパルプ縣濁液が着地する部位に設けられた対向する一対のロールの一方又は両方であって、該シールドプレートは、装置側面視にて、該ロール端部位置から該フローボックス側に延びたスカート部をそなえるとともに、該パルプ縣濁液の流れを目視可能に配設されている場合、パルプ縣濁液の流れを目視できるようにしながら、効率よくミスト回収を行なうことができる(請求項)。
【0049】
フローボックスからのパルプ縣濁液が着地する部位に設けられた対向する一対のロールの一方の端部には、抄紙機の側面視にて、該回収ダクトをそなえ、一部が該ガイドプレートとして構成されている該シールドプレートを配設して、上記対向する一対のロールの他方の端部には、該ダクトを備えない該スカート部付きのシールドプレートを配設すれば、効率よくミスト回収を行なうことができる(請求項)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる抄紙機用フォーマのミスト飛散防止装置を説明するフォーマ要部の側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる抄紙機用フォーマのミスト飛散防止装置を説明するフォーマ要部の模式図であって、(a)はその平面図[(b)のA矢視図]、(b)はその側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる抄紙機用フォーマのミスト飛散防止装置を説明するフォーマ要部の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる抄紙機用フォーマのミスト飛散防止装置を説明するフォーマ要部の正面図(図3のB−B矢視図)であり、(a)はそのワイヤロール端部の正面図、(b)はその吸引ロール端部の正面図(図3のC−C矢視図)である。
【図5】本発明の各実施形態にかかる抄紙機用フォーマの全体構成の説明する模式的な側面図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる抄紙機プレスパートの全体構成の説明する模式的な側面図である。
【図7】本発明の各実施形態にかかる抄紙機のミスト飛散防止装置の作用を説明するためのロール部分の模式的な図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図8】本発明の各実施形態にかかる抄紙機のミスト飛散防止装置の変形例を示す図であって、(a)はそのシールドプレートの正面図、(b)はそのシールドプレートの側面図[(a)のD矢視図]である。
【図9】本発明の第2実施形態にかかる抄紙機のミスト飛散防止装置を説明するロール端部を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその端面図[(a)のE矢視図]である。
【図10】本発明の第2実施形態にかかる抄紙機のミスト飛散防止装置の構成を説明するロール端部を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその端面図[(a)のF矢視図]である。
【図11】従来例にかかる抄紙機用フォーマのミスト飛散防止装置を説明するワイヤフォーマの模式的な側面図である。
【図12】従来例にかかる抄紙機用フォーマのミスト飛散防止装置を説明するためのロールの模式的な正面図である。
【図13】他の従来例にかかる抄紙機用フォーマのミスト飛散防止装置を説明するフォーマ要部(フローボックスからのパルプ縣濁液の着地部周辺)の模式図であって、(a)はその平面図[(b)のG矢視図]、(b)はその側面図である。
【図14】さらに他の従来例にかかる抄紙機用フォーマのミスト飛散防止装置を説明するフォーマ要部(フローボックスからのパルプ縣濁液の着地部周辺)の模式図であって、(a)はその平面図[(b)のH矢視図]、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
1 抄紙機用フォーマ
2 フローボックス
3,4 抄紙用具としてのワイヤ(網)
5 吸引ロール
5a ロール5の軸端部
6 ワイヤロール
6a ロール6の軸端部
7,7a〜7d,8,8a〜8d ガイドロール
9a〜9c 脱水機器
10 プレス(プレスパート)
11,11a〜11c フェルト(抄紙用具)
12a〜12e 吸引ロール
13 不透水ベルト(抄紙用具)
14a〜14e ガイドロール
15 ロールプレス装置
16a ロールプレス用トップロール
16b ロールプレス用ボトムロール
17 シュープレス装置
18a シュープレス(シュープレスロール)
18b シュープレス用プレスロール
19 プレス用ロール
20 湿紙(ウェブ)
31,32,38 シールドプレート(シールド)
38a シールドプレート38の延長部
33,35 スカート部
34,36,39 回収ダクト
34a,39a 開口部
34b 回収ダクト34の後端部
37 カバー
41 吸引手段
51 抄紙用具接近部(ワイヤ接近部又はフェルト等接近部)

Claims (6)

  1. 抄紙機において、ワイヤ,フェルト,ベルトのいずれかである抄紙用具を支持するロールの端部に設けられ、該ロールに該抄紙用具が次第に接近する抄紙用具接近部に向けて開口した回収ダクトと、
    該回収ダクトの開口部に隣接して、該ロール端部周辺に飛散したミストを捕獲して該開口部に導くガイドプレートと、
    該回収ダクトに接続され、ミストを吸引する吸引手段とをそなえ、
    該回収ダクトを通じて該抄紙用具接近部に飛散するミストについて吸引回収する
    ことを特徴とする、抄紙機のミスト飛散防止装置。
  2. 該回収ダクトは、該ロールの両端部にそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする、請求項1記載の抄紙機のミスト飛散防止装置。
  3. 該回収ダクトは、該ロールの端部から抄紙機側方に飛散するミスト吸引対象とする
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の抄紙機のミスト飛散防止装置。
  4. 抄紙機の側面視にて、該ロールの端面及び該抄紙用具接近部を覆うように配置され、該ロールの端面と平行に且つ離隔して設けられたシールドプレートをそなえ、
    回収ダクトは、該シールドプレートにおける該ロール側の面に該シールドプレートに沿って形成され、
    該シールドプレートの一部が該ガイドプレートとして構成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の抄紙機のミスト飛散防止装置。
  5. 該ロールは、フローボックスからのパルプ縣濁液が着地する部位に設けられた対向する一対のロールの一方又は両方であって、
    該シールドプレートは、抄紙機の側面視にて、該ロール端部位置から該フローボックス側に延びたスカート部をそなえるとともに、該パルプ縣濁液の流れを目視可能に配設されている
    ことを特徴とする、請求項記載の抄紙機用のミスト飛散防止装置。
  6. フローボックスからのパルプ縣濁液が着地する部位に設けられた対向する一対のロールの一方の端部には、抄紙機の側面視にて、該回収ダクトをそなえ、一部が該ガイドプレートとして構成されている該シールドプレートが配設され、
    上記対向する一対のロールの他方の端部には、該ダクトを備えない、該スカート部付きのシールドプレートが配設されている
    ことを特徴とする、請求項記載の抄紙機のミスト飛散防止装置。
JP2002244231A 2002-08-23 2002-08-23 抄紙機のミスト飛散防止装置 Expired - Fee Related JP3680046B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002244231A JP3680046B2 (ja) 2002-08-23 2002-08-23 抄紙機のミスト飛散防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002244231A JP3680046B2 (ja) 2002-08-23 2002-08-23 抄紙機のミスト飛散防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004084094A JP2004084094A (ja) 2004-03-18
JP3680046B2 true JP3680046B2 (ja) 2005-08-10

Family

ID=32052783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002244231A Expired - Fee Related JP3680046B2 (ja) 2002-08-23 2002-08-23 抄紙機のミスト飛散防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3680046B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5558795B2 (ja) * 2009-12-03 2014-07-23 日本製紙株式会社 抄紙機用ワイヤーロールの端面用ワイパー装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004084094A (ja) 2004-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1302023C (en) Method and apparatus for extracting dust that is released when creping off a paper web
FI97981C (fi) Laite kiertävän viiran puhdistamiseksi
JP3229334B2 (ja) クレープ紙の製造装置における除塵装置
JP3680046B2 (ja) 抄紙機のミスト飛散防止装置
US6457204B1 (en) Device for dust removal from a moving paper web
JP4992053B2 (ja) ツインワイヤフォーマ
CN208884242U (zh) 一种快速验布机用织布清洁装置
US6153056A (en) Device and method for draining a paper machine felt
FI102484B (fi) Paperikoneen/kartonkikoneen kudoksen kuten viiran tai vastaavan kunnos tuslaite
US4079483A (en) Cleaning of textile carding machines
US6716315B2 (en) Water draining device
CN204734436U (zh) 吸尘器
CA2208262A1 (en) Washing pulp using an endless support fabric
CN215051604U (zh) 一种方便收集干网积灰的湿纸幅烘干装置
CN215876492U (zh) 过滤装置
US8784614B2 (en) Sheet forming unit for producing a material web and method for operating the sheet forming unit
CN202766909U (zh) 纤维幅材机的织物的洗涤设备
FI116301B (fi) Sovitelma kuiturainakoneen puristinosaa varten
WO2001034905A1 (en) Method and device for pulp web production
JPH086042Y2 (ja) 紡機におけるドラフト装置の清掃装置
WO2008077856A1 (de) Vorrichtung zur herstellung einer faserstoffbahn
RU73341U1 (ru) Крышка съемного барабана чесальной машины
CN113577884A (zh) 过滤装置
AU2012201339A1 (en) Dust Removal Apparatus and Method
JP2000129588A (ja) 抄紙機のワイヤ洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050516

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100520

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100520

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees