JP3679462B2 - 焼結体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属粉末と有機バインダとの混練物からなる成形体を脱脂、焼結する焼結体の製造方法であって、2以上の部品からなり、互いが摺動可能となるような摺動複合体である焼結体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属部品、特に複雑形状である金属部品を多数個製造する方法として、金属粉末と有機バインダーとの混練物であるコンパウンドを射出成形法にて成形し、得られた成形体(グリ−ン体)を脱脂して脱脂体(ブラウン体)とし、これを焼結して焼結体(シンター体)とする、いわゆる金属粉末射出成形法(Metal Injection Molding 以下、MIMと称する。)のプロセスが広く用いられている。
【0003】
このMIMのプロセスを用いて、互いの部品同士が摺動するような摺動複合体を製造する方法が特開平6−93306号公報に記載されている。この公報に記載された摺動複合体の製造方法について、図24を用いて説明する。
摺動複合体100は、両端が大径となっている円柱状のオス部材101と、オス部材101の軸部101aを摺動自在なリング状のメス部材102とからなる。上記摺動複合体100を製造するには、先にオス部材101を射出成形し、インサート成形法によりオス部材101と一体にメス部材102を成形する。そして、一体のまま脱脂、焼結し、摺動複合体を得ている。このとき、焼結後にオス部材101とメス部材102とが摺動可能となるように、上記オス部材101およびメス部材102の成形材料であるコンパウンドの収縮率は、メス部材102のものよりオス部材101のものの方を大きくしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によると、射出成形直後、オス部材101とメス部材102とが互いに接触している。この状態のまま焼結すると、オス部材101とメス部材102とが溶着し、確実に摺動しない場合がある。そのため、互いが摺動しあうような摺動部品100を焼結によって得るのに、接触しあう双方の部材同士の間に、セラミックスの粉末、もしくは、溶媒等の分散剤にセラミックスの粉末を分散した分離剤と呼ばれるものを介在し、焼結時に、互いの部材同士が溶着するのを防止する技術が検討されている。
【0005】
しかしながら、分離剤による分離効果(接触しあう双方の部材同士が、焼結工程を経ても溶着しない、という効果)を得るには、相応の分離剤の厚さが必要となる。上記のように分離剤を用いて焼結した摺動複合体には、塗布した分離剤の厚さと同じ大きさのクリアランスが形成されてしまい、分離剤の厚さより小さなクリアランスとすることはできなかった。つまり、焼結後の摺動複合体に必要以上のクリアランスが形成されてしまい、これによって、部品同士の摺動にガタが大きかった。
【0006】
本発明は、摺動複合体を構成する部材同士が焼結時に溶着せず、かつ、焼結後の部材同士のクリアランスを必要最小限のものとする技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、金属粉末と有機バインダとの混練物によって第1の成形体を成形する第1の成形工程と、前記第1の成形体に主成分がセラミックス粉末からなる分離材を塗布する塗布工程と、前記分離材を塗布後に、前記第1の成形体に対して前記分離材を介して第2の成形体を成形する第2の成形工程と、を有し、前記成形後に脱脂・焼結して前記第1の成形体と前記第2の成形体とが摺動可能な摺動複合体を形成する焼結体の製造方法において、前記第1の成形体及び前記第2の成形体のうちオス側となる成形体がグリーン体からシンター体に至るまでに収縮する際の収縮率を、メス側となる成形体がグリーン体からシンター体に至るまでに収縮する際の収縮率より小さくしたものである。
【0008】
(作用)
摺動複合体を構成する部材同士の接触部位に、セラミックスの粉末を介在するため、焼結時にオス部材とメス部材とが非接触のまま焼結される。また、オス部材の収縮率を、メス部材の収縮率より小さくしたため、塗布した分離剤の厚さに相当する部材同士のクリアランスは、脱脂、焼結時に小さくなる。また、上記収縮率の差を、焼結後に各部材同士が摺動可能なクリアランスを形成する程度とすることで、各部品同士が締まり嵌めとならない。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本実施の形態は、分割不可能な2部品からなる摺動複合体をMIMのプロセスを用いて製造するものである。
図1は本実施の形態にて製造する摺動複合体を示す図、図2はオス部材を成形する金型の構成および作用を説明するための図、図3はメス部材を成形する金型の構成および作用を説明するための図、図4〜図7は本実施の形態における摺動複合体の成形順序を説明するための図である。
【0010】
まず、本実施の形態における摺動複合体の構成および製造方法の概略を説明する。
図1に示す摺動複合体は、2つの金属部品よりなる。これら金属部品は、シンター体であり、一方がオス部材2で、もう一方がオス部材2の軸部2aを摺動自在なリング状のメス部材3である。オス部材2は、軸部2aと軸部2aの両端に軸部2aより大径の円柱部2bとで形成され、メス部材3はオス部材2の軸部2aにはめ込まれてある。上記構成からなる摺動複合体1において、メス部材3は、軸部2aを摺動するとともに両端に円柱部2bにてそれぞれ係止されるものであり、オス部材2とメス部材3とは分割不可能となっている。
【0011】
本実施の形態において、上記摺動複合体1は、インサート成形およびMIMのプロセスを用いて製造するものである。従って、摺動複合体1を構成するオス部材2およびメス部材3は、初めは、コンパウンドを成形材料として射出成形したグリ−ン体である。よって、グリ−ン体時におけるオス部材2およびメス部材3を、以下、オス部材2´、メス部材3´と称する。また、オス部材2´とメス部材3´とを一体に成形したものを複合成形品1´と称する。
この複合成形品1´はグリ−ン体であり、これを脱脂してブラウン体、さらに焼結してシンター体とし、これで初めて摺動複合体1となるのである。
【0012】
次に、オス部材2´を成形するオス成形型4について図2を用いて説明する。図2に示す通り、オス成形型4は、固定側金型5と可動側金型6とからなる。固定側金型5は、固定側取付板7に固定した固定側型板8およびロケートリング9(図示省略した射出成形機との位置決めに用いる。)と、固定側取付板7および固定側型板8に固定したマニホールド10とからなる。一方、可動側金型6は、可動側取付板11と、スペーサブロック12を介して可動側取付板11に固定された可動側型板13と、成形体を突き出すための突き出しロッド14と、突き出しロッド14を摺動するための突き出し板15とからなる。そして、固定側型板8と可動側型板13とが密着することで、オス部材2´を成形するためのキャビティ16が形成される。
【0013】
次に、メス部材3´を成形するメス成形型17について、図3を用いて説明する。メス成形型17は、固定側金型5´を構成する固定側型板7および可動側金型6´を構成する可動側型板13´に、先に成形されたオス部材2´(成形の順序については後述)を収めるためのキャビティ18と、メス部材3´を成形するためのキャビティ19とが形成されている。その他の構成は上記オス成形型4と同一の構成であるため、説明を省略する。
【0014】
ここで、図2、図3に示したオス成形型4、メス成形型17におけるキャビティ16、18、19の具体的な寸法は、オス部材2およびメス部材3の寸法と、コンパウンドの収縮率と、より決まるのである。
上記の各寸法、収縮率は、以下の順序で決定した。
オス部材2の軸部2aの外径寸法はφ3.6mmとした。また、軸部2aとメス部材3の内径とのクリアランスは、互いの軸芯を一致させた状態で、片側0.05mmとした。従って、メス部材3の内径は、φ3.7mmとなる。また、オス部材2の成形に使用するコンパウンドAの収縮率(線収縮)は、10%と設定する。従って、軸部2a´の外径寸法は、φ4mmとなる。
【0015】
次に、脱脂および焼結時、オス部材2とメス部材3とが互いに溶着しない程度の分離剤の厚さを設定する。分離剤の塗布厚さは、分離効果が得られる限り薄くするのが望ましい。また、分離剤の厚さは、分離効果の程度、および、その構成要素によって様々に異なる。本実施の形態における分離剤の構成要素は、平均粒径10μmのBN粉末と、このBN粉末を分散した溶媒であるフロリナートである。一般的に、平均粒径が10μmの場合、その中には、30μm程度の粉末も含まれる。つまり、分離剤の塗布を極薄くしても、最大で30μmの厚さとなる部分が生じる。また、余りに薄いと、分離効果を得られなくなってしまう。
【0016】
これらのことから、十分な分離効果を得、かつ、一様に平滑な分離剤の塗布面を得るには、100μm程度の塗布厚さが必要であり、また、適当である。そのため、本実施の形態では、分離剤の塗布厚さを100μmとした。この分離剤の厚さ(100μm)と、オス部材2´の軸部2a´の外径寸法φ4mmとから、メス部材3´の内径寸法はφ4.2mmとなる。
【0017】
以上述べた各寸法に基づいて、予め各キャビティ16、18、19の加工をおこなう。
ところで、オス部材2とメス部材3とのクリアランス(片側0.05mm)と軸部2aの寸法(φ3.6mm)から、メス部材3の内径寸法は、3.7mmとなる。また、上記メス部材3´の内径寸法4.2mmと、メス部材3の内径寸法3.7mmとから、メス部材3の収縮率は約11.9%となる。
従って、メス部材3を成形するためのコンパウンドBの収縮率は約11.9%となるよう配合する。
【0018】
次に、上記コンパウンドA、コンパウンドBを、各収縮率に合わせて配合する。コンパウンドの収縮率は、コンパウンドに対して有機バインダが占める割合によって変化するものである。コンパウンドに対して有機バインダが占める容量と、グリ−ン体からシンター体に至るまでのコンパウンドの収縮率の関係を示すグラフを図25に示す。図25に示すものは一般的なものであるが、本実施の形態では、このグラフを基に、有機バインダの割合を決定する。尚、コンパウンド中に占める有機バインダの割合は、射出成形時の成形性、脱脂や焼結時の保形性、等を考慮し、20〜60%(線収縮で6〜25%程度)となるように配合されることが多い。
【0019】
本実施の形態では、コンパウンドAは線収縮率が10%としたため、図25から、有機バインダが29vol%含まれることが解る。従って、有機バインダーとしてポリスチレン15vol%、アクリル10vol%,ワックス2vol%,ステアリン酸2vol%と、金属粉末として平均粒径10μmのSUS316L粉末71vol%とを混練機に投入し、混練後、造粒機に投入してペレット状にしたものをコンパウンドAとする。
【0020】
また、コンパウンドBは線収縮率が11.9%であるため、図25から、有機バインダが33vol%含まれることが解る。従って、有機バインダーとしてポリスチレン17vol%、アクリル12vol%,ワックス2vol%,ステアリン酸2vol%と、金属粉末として平均粒径10μmのSUS316L粉末67vol%とを混練機に投入し、混練後、造粒機に投入してペレット状にしたものをコンパウンドBとする。
以上で成形前の準備が完了する。
【0021】
次に、図1にて示す摺動複合体1の製造順序について説明する。
まず、可動側金形5と固定側金型型6とを閉じ、マニホールドにて加熱、溶融したコンパウンドAをキャビティ16に射出し、図4に示す状態とする。射出成形の諸条件は公知のものである。成形後、図4に示す状態のまま、一定時間冷却し、しかる後、可動側金型5と固定側金型6とを開き、図5に示すように、突出しロッド14によりオス部材2´をキャビティ16より突き出す。そして、オス部材2´の軸部2a´に上記分離剤を塗布する。分離剤は、図示しないスプレー装置によって塗布した。
【0022】
分離剤塗布後、オス部材2´を図3に示したメス成形型17のキャビティ18に挿入する。挿入したオス部材2´の軸部2a´の一部は、メス部材3´を成形するためのキャビティ19の一部を形成する。そして、図6に示すように、可動側金型5と固定側金型6とを閉じ、マニホールドにて加熱溶融したコンパウンドBをキャビティ19に射出し、オス部材2´とメス部材3´とが分離剤(図示省略)を介して一体となった複合成形品1´を得る。
成形後、図6に示す状態のまま一定時間冷却し、しかる後、突出しロッド14により、図7に示す如くメス成形型17から複合成形品1´を取り出す。
尚、複合成形品1´はグリ−ン体であり、この状態でオス部材2´とメス部材3´とを摺動しようとすると破損してしまう。
【0023】
次に、セッターと呼ばれるセラミックス製の皿(図示省略。本実施の形態では、アルミナ製)に上記複合成形品1´を載置する。上記セッターを図示省略した脱脂炉に投入し、大気雰囲気中、325℃で加熱し、上記複合成形体1´をグリ−ン体からブラウン体とする。このとき、分離剤の構成要素である溶媒のフロリナートは、加熱により揮発し、分離剤は、BN粉末のみとなる。脱脂後、ブラウン体となった複合成形品1´を載置したままの上記焼結皿を図示省略した焼結炉に投入し、Ar雰囲気中、1300℃の温度で焼結する。ここで、脱脂および焼結における上記以外の諸条件は公知のものであるため、説明を省略する。
【0024】
焼結終了後、焼結炉より上記セッターを取出し、セッターよりシンター体となった摺動複合体1を取出す。摺動複合体1を構成するオス部材2とメス部材3との間には、分離剤として用いたBN粉末が付着しているので、洗浄によりこれを除去する。本実施の形態では、洗浄液中に上記摺動複合体1を浸し、超音波をかけて洗浄した。
【0025】
(作用)
オス部材2´とメス部材3´との間に介在しているBN粉末は、オス部材2´およびメス部材3´を構成するSUS316Lとは、脱脂、焼結中において、何等反応することはなく、焼結後にも粉末の状態を維持し、オス部材2とメス部材3との間に介在しているから、オス部材2とメス部材3とが接触することはない。
【0026】
また、オス部材2(2´)の収縮率を、メス部材3(3´)の収縮率より小さくしたため、オス部材2とメス部材3との間隔は、焼結による収縮が進むにつれて、小さくなる。つまり、塗布した分離剤を構成するBN粉末の層の厚さが縮小することになるのであるが、オス部材2とメス部材3との間隔が狭くなるのに伴って、BN粉末が凝集されてその嵩密度が上がることで、この縮小代を吸収している。
【0027】
(効果)
オス部材とメス部材との間にセラミックスの粉末を介在することで、オス部材とメス部材とを非接触のまま脱脂、焼結することができるので、オス部材とメス部材とが溶着するようなことはない。
また、脱脂から焼結に至るまでのオス部材の収縮率を、メス部材の収縮率より小さくし、かつ、この収縮率の差に基づく焼結後のオス部材とメス部材との間隔を、焼結後、オス部材とメス部材とが摺動するのに必要なクリアランスとすることにより、オス部材とメス部材とが締りばめとなることがなく、摺動可能となる。つまり、焼結時にオス部材とメス部材とが互いに溶着しない、という分離効果を得るのに十分な分離剤の厚さを分離剤塗布時に確保しつつ、焼結後、オス部材とメス部材とを小さなクリアランスとして互いに摺動可能なものとすることができる。
【0028】
尚、本実施の形態では、金属粉末として、SUS316L粉末を用いたがこれに限らず、その他のステンレス鋼や、チタン、銅等の他の焼結性金属を使用してもよい。また、金属以外のセラミックス粉末を用いてもよい。この場合、オス部材もしくはメス部材を構成するセラミックス粉末の焼結温度よりも、分離剤を構成するセラミックス粉末の焼結温度の方が高いものを選ぶ必要がある。また、分離剤として使用したセラミックス粉末には、BN粉末の他に、アルミナ、酸化ジルコニア、酸化チタン、カーボン等をしようしてもよい。また、コンパウンドA,Bを構成する有機バインダーとしては、上記したものに限らず、一般的にMIMにて用いられているものであれば、いずれのものを使用してもよい。
【0029】
尚、本実施の形態では、第1の成形体としてオス部材2を成形した後に、第2の成形体としてメス部材3を成形したが、第1の成形体としてメス部材3を成形した後に、メス部材3と一体的に第2の成形体としてオス部材2を成形してもよい。この場合、分離剤は、メス部材3に塗布することとなる。(メス部材3を第1の成形体とする場合の成形型の図示は省略する。)
【0030】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、摺動複合体として、2種類の環状の構造体を多数個交互に連結してなる湾曲管を、MIMのプロセスにて製造するものである。
図8〜図11を用いて、本実施の形態における湾曲管、および、その構成部品について説明する。
図8は本実施の形態における湾曲管を示す図、図9は図8に示す湾曲管を湾曲した状態を示す図、図10は図8、図9にて示す湾曲管を構成するオス環体の形状を示す図、図11は図8、図9にて示す湾曲管を構成するメス環体の形状を示す図である。
【0031】
図8に示す通り、本実施の形態における湾曲管20は、オス環体21とメス環体22とを交互に連結してなるものである。オス環体21とメス環体22とは互いが摺動して屈曲可能となっており、これによって、湾曲管20は、図9に示す如く全体的に湾曲する。
この湾曲管20は、MIMのプロセスを用いて製造されるものである。
湾曲管20を構成するオス環体21およびメス環体22は、初めは、コンパウンドを成形材料として射出成形したグリ−ン体である。従って、グリ−ン体時におけるオス環体21およびメス環体22を、以下、オス環体21´およびメス環体22´と称する。また、オス環体21´とメス環体22´とを一体に成形したものを、複合成形品20´と称する。
複合成形品20´を脱脂してブラウン体とし、さらに焼結してシンター体とし、これで初めて湾曲管20とする。
【0032】
上記湾曲管20を構成するオス環体21およびメス環体22の詳細な形状を以下に説明する。尚、これらの形状は、オス環体21´およびメス環体22´の形状と同一である。
オス環体21は、図10(a)、(b)に示す通り、筒状を呈する胴部21aと、胴部21aの外周に平面部21bと突起部21cを有する。平面部21bは、1つのオス環体21に4カ所設けられており、それら全ては、互いに平行な平面で、かつ、2つづつ同一平面内となっている。また、突起21cは、上記平面部21bの全てに設けたものであり、その形状は円柱状で、その軸芯は上記平面部21bおよび上記胴部21aの軸芯に対してすべて直交している。
尚、胴部21a、平面部21b、突起21cについて、これらがグリーン体時においては、以下、胴部21a´、平面部21b´、突起21c´と称することとする。
【0033】
一方、メス環体22は、図11(a)、(b)に示す通り、筒状を呈する胴部22aと、胴部22aの軸方向に突出した耳部22bと、耳部22bにそれぞれ形成された円筒状の貫通孔である孔部22cとからなる。孔部22cは図10に示したオス環体21の突起21cに、また、耳部22bの内側の幅D2は図10に示したオス環体21の平面部21bの幅d2に対応するものである。
上記図10、11にてそれぞれ示したオス側環体21とメス環体22とは、おのおのに設けた突起21cと孔部22cとを嵌め合わせることで連結されるものである。このようにして複数個のオス環体21およびメス環体22を連結し、図8に示す湾曲管20を構成する。
尚、胴部22a、耳部22b、孔部22cについて、これらがグリ−ン体時においては、以下、胴部22a´、耳部22b´、孔部22c´と称する。
【0034】
次に、図12を用いて、図8〜11にて示したオス環体21およびメス環体22を成形する金型装置について説明する。
図12に示す通り、金型装置23は、図示しない駆動手段によって軸方向(図12中左右方向)にスライドする円柱状のスライドコア24と、オス環体21´およびメス環体22´を成形するようスライドコア24を中心に上下一対に備えられたオス成形型25およびメス成形型26と、成形後のオス環体21に分離剤を塗布するスプレー装置27と、からなる。
ここで、スライドコア24は、オス環体21´およびメス環体22´の内径部分を成形する入子であるとともに、成形後のオス環体21´およびメス環体22´を支持する支持体でもある。
【0035】
次に、図12にて示したオス成形型25の断面である図13を用いて、オス成形型25の構成を説明する。
オス成形金型25は、主に一対の上型28,下型29より構成される。この上型28,下型29は、図示しない駆動手段にて、スライドコアの24軸芯に対して直交する方向(図中矢印方向)に進退自在となっている。上型28には、溶融したコンパウンドが通過する流路30を有するとともに、流路30内のコンパウンドの固化を防ぐヒータ31が設けられたマニホールド32が備えられている。流路30はキャビティ33に連通しており、キャビティ33との境界であるゲート34は、キャビティ33側程先が細くなるテーパとなっている。
尚、下型29は、マニホールド32を有していない点以外は、上記上型28と同様であるため、その説明を省略する。
【0036】
次に、図12においてオス成形型25を矢印S1方向よりみた斜視図である図14を用いて、上記上型28のキャビティ33側の形状について説明する。
上型28には、破線にて示すスライドコア24と同じ曲率の凹溝28aと、オス環体21´の外径と同じ曲率である半円筒状の溝であるキャビティ33を設けてある。このキャビティ33には、図10にて示すオス成形体21´の平面部21b´および突起21c´を成形するための凹部28bを設けてある。また、キャビティ33は、ゲート34を介して、図13にて説明したマニホールド32の流路30連通している。
尚、図13にて示す下型29のキャビティ33側の形状は、ゲート34を有していない点を除いて図14にて示したキャビティ33側の形状と同一であるため、説明を省略する。
【0037】
次に、図12に示すメス成形型26の断面図である図15を用いて、メス成形型26の構成を説明する。
メス成形型26は、スライドコア24を中心に一対の上型35、下型36より構成され、上型35には、図13にて示した上記オス成形型25の上型28と同様のマニホールド32を備えている。
マニホールド32のゲ−ト34は、キャビティ39に達している。
尚、下型36は、マニホールドを有していない点以外は、上記上型28と同様である。
【0038】
次に、図12におけるメス成形型26を矢印S2方向よりみた状態を示す斜視図である図16を用いて上型35のキャビティ39側の形状について説明する。上型35に形成したキャビティ39は、半円状の溝を呈している。この溝の曲率は、メス環体22´の外径と同一である。キャビティ39には、メス環体22´の耳部22c´を成形するための凹部35aを形成している。また、キャビティ39は、ゲート34を介して、図13にて説明したマニホールド32の流路30連通している。
尚、図15にて示す下型36のキャビティ39側の形状は、ゲート34を有していない点を除いて図16にて示したキャビティ39側の形状と同一であるため、説明を省略する。
【0039】
また、上型35各々が同一形状で板状のスライドA37、B38を、互いに対向配置して、一対のものとして備えている。
これらスライドA37、B38の先端はスライドコア24(破線にて図示)の外径と同じ曲率である1/4円形状となっている。
また、スライドA37、B38は、図示しない駆動手段にて、上型35内を矢印の方向に摺動自在となっている。
尚、下型29のキャビティ33側の形状は、ゲート34を有していない点を除いて同一であるため、説明を省略する。
【0040】
次に、上記スライドA37、B38の駆動について、図17〜図18を用いて説明する。
図17は、図15のX−X断面を示すものである。上記各スライドA37、B38を前進したとき、各スライドA37、B38の1/4円形状部分はスライドコア24の外周に接触するとともに、対向しあう各スライドA37、B38の互いの先端同士は接触する。
このとき、スライドA37、B38は凹部35aに干渉せず、凹部35aの空間は確保される(下型36の凹部36aも同様)。従って、凹部35aはスライドA37、B38を跨ぐこととなる。
【0041】
図18は、図17の状態から、各スライドA37、B38を矢印方向に後退した状態を示すものである。図18に示すように、スライドA37、B38の後退量は、少なくとも、凹部35aとスライドA37、B38の先端とが干渉しない程度離れる程度とする。
スライドがA37、B38が後退することで、メス環体22´の耳部22c´を破損することなく、上型35と下型36とを開くことができる。
図12に示す金型装置23の全体の構成は以上の通りである。
【0042】
次に、上記図12〜18にて示した金型装置23にて、上記湾曲管20を製造する手順を説明する。
まず、図10(a),(b)にて示すオス環体21の寸法を決める。
突起21cの外径寸法d1はφ0.8mm、オス環体21の胴部21aの外径寸法であるとともに平面部21bの幅d2はφ4mm、胴部21aの内径寸法d3はφ3.2mm、とした。
【0043】
次に、オス環体21´を成形するための成形材料であるコンパウンドCの、グリ−ン体からシンター体に至るまでの収縮率(線収縮)を設定する。本実施の形態では、コンパウンドCの収縮率を20%と設定した。従って、オス環体21´の胴部21a´の寸法はφ5mm、平面部21b´の幅d2´は胴部21a´の寸法と同様で5mm、突起21c´の外径寸法d1´はφ1mm、胴部21a´の内径寸法d3´はφ4mm、となる。
これらのグリ−ン体時の寸法に合致するよう、上記図12〜14に示すオス成形型25のキャビティおよびスライドコア24を加工する。
【0044】
次に、設定した上記収縮率から、コンパウンドCの配合を行う。
コンパウンドCは線収縮率が20%であるため、図25から、有機バインダが51vol%含まれることが解る。従って、有機バインダーとしてポリスチレン25vol%、アクリル20vol%,ワックス3vol%,ステアリン酸3vol%と、金属粉末として平均粒径10μmのSUS316L粉末49vol%とを混練機に投入し、混練後、造粒機に投入してペレット状にしたものをコンパウンドCとする。
【0045】
次に、オス環体21とメス環体22との溶着を防止する分離剤と、分離剤の厚さによって決定する各部寸法について説明する。
分離剤は、アクリル系樹脂を溶剤に溶いた分散剤に平均粒径10μmのBN粉末を分散したものである。本実施の形態では、突起21c´と孔部22c´との間、平面部21b´と耳部22b´との間の2カ所に分離剤を介在することになる。まず、突起21c´と孔部22c´との間に介在する分離剤の厚さを決める。
【0046】
本実施の形態では、突起21c´と孔部22c´との間に介在する分離剤の厚さを、上記第1の実施の形態と同様に100μmとした。
この分離剤の厚さと突起21c´の外径d1´(1mm)とから、孔部22c´の内径D1´はφ1.2mmとなる。
また、突起21cの寸法D1(φ0.8mm)、および、オス環体21とメス環体22とを連結したときの突起21cと孔部22cとのクリアランス(本実施の形態では片側0.05mm)から、メス環体22の孔部22cの径D1はφ0.9mmとなる。
上記孔部22cの径D1(φ0.9mm)と、孔部22c´の径D1´(φ1.2mm)から、メス環体22のグリ−ン体からシンター体に至る収縮率は、線収縮で25%となる。
【0047】
また、平面部21bの幅d2(4mm)と、耳部22bと平面部21bとのクリアランス(本実施の形態では片側0.05mmとする)とから、耳部22bの幅D2は4.1mmとなる。
この耳部22bの幅D2と、グリ−ン体からシンター体に至るまでのメス環体22の収縮率(線収縮で25%)とから、耳部22b´の幅D2´は5.467mmとなる。
従って、平面部21b´と耳部22b´との間に塗布する分離剤の厚さは、上記耳部22b´の幅D2´(5.467mm)と、平面部21bの幅D2(5mm)とから、0.467mmとなる。
【0048】
尚、胴部22a´の内径寸法D3´は、胴部21a´の内径寸法d3´に合わせて4mmとする。これは、スライドコア24の寸法に合致するためである。従って、胴部22aの内径寸法D3は3mmとなる。
【0049】
次に、設定した上記収縮率から、コンパウンドDの配合を行う。
コンパウンドCは線収縮率が25%であるため、図25から、有機バインダが60vol%含まれることが解る。従って、有機バインダーとしてポリスチレン30vol%、アクリル24vol%,ワックス3vol%,ステアリン酸3vol%と、金属粉末として平均粒径10μmのSUS316L粉末40vol%とを混練機に投入し、混練後、造粒機に投入してペレット状にしたものをコンパウンドDとする。
【0050】
次に、上記コンパウンドC、D、および図12〜18金型装置23を用いて、実際にオス環体21´およびメス環体22´を成形する。
成形の順序は、図19〜22を用いて説明する。
まず、第1の成形体として、オス環体21´を成形する。図19に示す通り、オス成形型25を構成する上型28と下型29とを閉じ、マニホールド32内に上記コンパウンドCを供給する。上記コンパウンドCをマニホールド32内にて加熱溶融し、これをキャビティ33内に射出する。射出後、一定時間成形型内で冷却した後、上型28を上方に、下型29を下方に開く。
型開き後、スライドコア24を図20中左方向に移動し、スプレー装置27、によって、成形したオス環体21´に分離剤を塗布する。塗布する分離剤の厚さは上記の通りである。
【0051】
以上説明したのと同様の手順で、スライドコア24上に、図11にて示すメス環体22´一つ分の間隔をおいて、所定の数のオス環体21´を成形してゆく。そして、上記と同じ作業を繰り返し、所定の数のオス環体21´を成形し、それぞれに分離剤を塗布する。
尚、分離剤の塗布は、所定数のオス環体21´の成形が終了した後に、全てをまとめて行ってもよい。
【0052】
所定数のオス環体21´を成形し、それぞれに塗布した分離剤が乾燥した後、第2の成形体としてのメス環体22´の成形に入る。
メス環体22´の成形は以下の通りである。
まず、図21に示す通り、すでに成形したオス環体21´同士の間の中心をメス成形型26を構成する上型35と下型36の中心に位置決し、上型35と下型36とを閉じ、キャビティ39を構成する。また、型閉じと同時に、図17に示すように、スライド37、38を前進し、スライドコア24に当接する。このとき、すでに成形したオス環体21´は、上型35と下型36との間に挟まれ、メス環体22´を成形するキャビティ39の一部を構成する。具体的には、図10に示すオス環体21´の突起21c´および平面部21b´が、図11に示すメス環体22´の孔部22c´と耳部22b´とを成形するキャビティ39の一部となる。
【0053】
以上のようにしてキャビティが形成された後、図21に示す如くマニホールド32内に上記コンパウンドDを供給して加熱溶融し、キャビティ39内に射出する。射出後、一定時間成形型内で冷却した後、図18に示すようにスライド37、38を後退した後、図22に示すように上型35を上方に、下型36を下方に開く。上記のような手順を繰り返し、上記オス環体21´同士の間にメス環体22´を成形し、複合成形品20´とする。所定数(予め成形したオス環体21´の数によって決まる)の成形が終了した後、図22に示すように上型35および下型36を開き、スライドコア24を複合成形品20´より引き抜き、この複合成形品20´を脱脂、焼結する。脱脂は大気雰囲気中、330℃でおこない、焼結は真空中、1300℃でおこなった。
【0054】
(作用)
オス環体21´とメス環体22´との間に介在している分離剤の構成要素であるBN粉末は、SUS316L粉末の焼結時の温度においても、グリ−ン体の構成要素であるSUS316L粉末とは反応することがなく、粉末の状態を維持する。そのため、オス環体21´とメス環体22´とは互いに非接触のまま脱脂、焼結される。
また、オス環体21の収縮率をメス環体22の収縮率より小さく設定したことにより、脱脂および焼結時、塗布した当初の分離剤の厚さは縮小されることになるが、分離剤を構成するアクリル樹脂およびその溶剤が分解して除去されるに伴って残るBN粉末が凝集するので、その縮小代は吸収される。
【0055】
(効果)
本実施の形態によると、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、複数の部品からなる摺動複合体(ここでは湾曲管)を、成形と同時に組み立てることができる。
【0056】
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、上記第2の実施の形態において図12に示すスライドコア24の形成を変更したものである。
図23は本実施の形態におけるスライドコア24の断面を示すものである。
スライドコア24には、軸方向に長いリブ24aを形成した。他の構成については第2の実施の形態と同様である。
【0057】
(作用)
スライドコア24に形成したリブ24aが、オス環体21´およびメス環体22´に、溝となって転写される。
そして、スライドコア24上に成形したオス環体21´およびメス環体22´がリブ24aに引掛かり、スライドコア24の円周方向への回転が防止される。他の作用については第2の実施の形態と同様である。
【0058】
(効果)
成形したオス環体およびメス環体が、スライドコア上で回転することがないので、オス環体成形後、オス環体とメス環体とを一体に成形する際におけるオス環体とメス成形型との位置決め精度が向上する。
【0059】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、摺動複合体を構成するオス側の成形体とメス側の成形体とを一体に成形し、脱脂、焼結するにあたり、脱脂、焼結時において互いの溶着するのを防ぐことができる。
また、同時に、オス側成形体とメス側成形体との焼結後のクリアランスを、焼結前のオス側成形体とメス側成形体とのクリアランスである分離剤の厚さよりも小さくするため、オス側成形体とメス側成形体とのガタを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における摺動複合体を示す斜視図。
【図2】第1の実施の形態におけるオス部材を成形する金型を示す断面図。
【図3】第1の実施の形態におけるメス部材を成形する金型を示す断面図。
【図4】第1の実施の形態におけるオス部材を成形した状態を示す断面図。
【図5】第1の実施の形態におけるオス部材を型より突出す状態を示す断面図。
【図6】第1の実施の形態におけるオス部材とメス部材とを一体成形する状態を示す断面図。
【図7】第1の実施の形態におけるオス部材とメス部材とを型より突出す状態を示す断面図。
【図8】第2の実施の形態における湾曲管を示す斜視図。
【図9】図8における湾曲管を湾曲した状態を示す斜視図。
【図10】図8に示す湾曲管を構成するオス側環体を示す斜視図および断面図。
【図11】図8に示す湾曲管を構成するメス側環体を示す斜視図および断面図。
【図12】図8にて示す湾曲管を成形する金型装置の概略構成図。
【図13】図12にて示すオス成形型の構成を示す断面図。
【図14】図12における矢印S1方向からの斜視図。
【図15】図12にて示すメス成形型の構成を示す断面図。
【図16】図12における矢印S2方向からの斜視図。
【図17】図15のX−X断面図。
【図18】図17にて示すスライドを後退した状態を示す断面図。
【図19】図12にて示すオス成形型にてオス側環体を成形する状態を示す断面図。
【図20】図19にて示すオス側環体に分離剤を塗布する状態を示す断面図。
【図21】図12にて示すメス成形型にてメス側環体を成形する状態を示す断面図。
【図22】図21にて示すメス成形型を開いた状態を示す断面図。
【図23】第3の実施の形態の構成を示す断面図。
【図24】従来の方法にて成形する成形体を示す側面図。
【図25】有機バインダの占める割合(vol%)と線収縮率の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 摺動複合体
2 オス部材
3 メス部材
4、25 オス成形型
17、26 メス成形型
20 湾曲管
21 オス側環体
22 メス側環体
Claims (1)
- 金属粉末と有機バインダとの混練物によって第1の成形体を成形する第1の成形工程と、
前記第1の成形体に主成分がセラミックス粉末からなる分離材を塗布する塗布工程と、
前記分離材を塗布後に、前記第1の成形体に対して前記分離材を介して第2の成形体を成形する第2の成形工程と、
を有し、前記成形後に脱脂・焼結して前記第1の成形体と前記第2の成形体とが摺動可能な摺動複合体を形成する焼結体の製造方法において、
前記第1の成形体及び前記第2の成形体のうちオス側となる成形体がグリーン体からシンター体に至るまでに収縮する際の収縮率を、メス側となる成形体がグリーン体からシンター体に至るまでに収縮する際の収縮率より小さくしたことを特徴とする焼結体の製造方法。
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