JP3017358B2 - 焼結体の製造方法 - Google Patents

焼結体の製造方法

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JP3017358B2 JP4120119A JP12011992A JP3017358B2 JP 3017358 B2 JP3017358 B2 JP 3017358B2 JP 4120119 A JP4120119 A JP 4120119A JP 12011992 A JP12011992 A JP 12011992A JP 3017358 B2 JP3017358 B2 JP 3017358B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミクスもしくは金属
粉末製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粉末治金,セラミクス製造におい
て、金属あるいは無機質の粉末を所定形状に成形する方
法としては、金型成形,静水圧成形,ホットプレス,テ
ープ成形,押出成形および鋳込成形などの種類がある。
その中でも、近年複雑形状を比較的容易に製造できる方
法として、セラミクス粉末射出成形法もしくは金属粉末
射出成形法が注目され初めている。例えば、特開昭59
−229403号公報や特開昭62−270458号公
報記載に見られるように、セラミクスもしくは金属粉末
と有機バインダーとを混練し、その混練体を射出成形し
た後に前記有機バインダーを除去し(脱脂)、その脱脂
体を焼結して製品を得る方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
従来技術におけるいずれの方法で製造したとしても、焼
結体のセラミクスもしくは金属部品を組み立てる必要が
ある。当該方法の利点として製造される製品は複雑形状
であり、今後さらに複雑さを増すことが予想される。
そのため、完成した焼結体のハンドリング性および位置
合わせ精度等はその形状の複雑さゆえ、益々困難さを増
加しつつある。従ってその組み立ては益々困難になりつ
つあり、近い将来組立ることが出来なくなる可能性すら
ある。
【0004】因って、本発明は前記従来技術における問
題点に鑑みて開発されたもので、セラミクスもしくは金
属粉末製品を組み立てることなく製造できる焼結体の製
造方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも2
ケ以上の物体を成形しつつ組み立てるセラミクスもしく
は金属粉焼結体の製造方法において、セラミクスもしく
は金属粉末と有機バインダーとを混練した混練体を射出
成形して所定の1次射出成形体を得る1次射出成形工程
と、該1次射出成形体表面の1部へ選択的にセラミクス
を付着させる付着工程と、1次射出成形体表面のセラミ
クスが付着した部分とセラミクスが付着していない部分
へ同時に前記混練体を射出成形して所定の2次射出成形
体を得る2次射出成形工程と、前記付着工程と多次射出
成形工程を繰り返して最終射出成形体を得る工程とから
成る製造方法である。
【0006】
【作用】本発明では、焼結時に1次射出成形体のセラミ
クスが付着された部分は2次射出成形工程または多次射
出成形工程によって新たに成形された部分と溶着せず、
セラミクスが付着されていない1次射出成形体と2射出
成形工程または多次射出成形工程によって新たに成形さ
れた部分の接触面は溶着する。
【0007】
【実施例】図1〜図4は本実施例を示し、図1はフロー
チャート、図2は製造工程図、図3は製品の側面図、図
4は製品の平面図である。平均粒度10μm、ステンレ
ス鋼(SUS3161L)粉末91wt%に対し、ポリス
チレン3wt%、アクリル3wt%、ワックス2WT%
およびステアリン酸1wt%、を混練機(図示せず)に
投入し、混練する。その後、造粒機(図示せず)に前記
混練体を投入し、ペレット状に造粒する。
【0008】このペレットを射出成形機の加熱筒(図示
せず)に投入し、流動状態にせしめる。また、前記射出
成形機のプラテン(図示せず)には上型1と下型2とキ
ャビティー3とからなる金型4,上型5と下型6とキャ
ビティー7とからなる金型8および上型9と下型10と
キャビティー11とからなる金型12が自動順送装置
(図示せず)によって前記加熱筒の下を順送可能に取り
付けられている。
【0009】まず前記加熱筒の下に金型4を設置し、キ
ャビティー3に前記混練体を第1次射出して第1次射出
成形体13を得る。次に、キャビティー3から前記第1
次射出成形体13を取り出し、該第1次射出成形体13
の表面の塗布部13aにヘキサンに分散させた平均粒度
11μmの立法晶窒化臭素(c−BN)を付着させる。
この後、金型4と金型8を入れ換えて、金型8のキャビ
ティー7に前記第1次射出成形体13を挿入した状態で
前記混練体を第2次射して第2次射出成形部16を成形
して第2次射出成形体14を得る。同様に、キャビティ
ー7から前記第2次射出成形体14を取り出し、該第2
次射出成形体14の表面の塗布部14aに前記c−BN
溶液を付着させる。次に、金型8と金型12を入れ換え
て、金型12のキャビティー11に前記第2次射出成形
体14を挿入した状態で前記混練体を第3次射出成形し
て第3次射出成形部17を成形して第3次射出成形体1
5を得る。
【0010】この後、第3次射出成形体15をキャビテ
ィー11から取り出し、脱脂炉(図示せず)に移送して
脱脂する。さらに、この脱脂後の第3次射出成形体15
を焼結炉(図示せず)に移送して焼結する。
【0011】上記構成において、第1次射出成形体13
および第2次射出成形体14に付着させるc−BNを分
散させたヘキサンは、第1次射出成形体13,第2次射
出成形体14および第3次射出成形体15を保形してい
るポリスチレン、アクリル、ワックスおよびステアリン
酸を侵することがなく、第1次射出成形体13,第2次
射出成形体14に何ら影響を及ぼすことはない。
【0012】さらに、第1次射出成形体13の塗布部1
3aと第2次射出成形部16および第2次射出成形体1
4の塗布部14aと第3次射出成形部17は、前記ヘキ
サンに分散させたc−BNによって非接触に保たれてい
る。また、第2次射出成形体14の前記c−BN溶液を
付着させない非塗布部14bと第3次射出成形部17は
互いに接触した状態に保たれている。
【0013】また、脱脂工程では前記ヘキサンは前記ポ
リスチレン,アクリル,ワックスおよびステアリン酸と
共に除去されるが、c−BNは残留し、前記第1次射出
成形体13の塗布部13aと第2次出成形部16および
第2次射出成形体14の塗布部14aと第3次射出成形
部17とは依然として非接触に保たれている。
【0014】さらに、焼結工程では脱脂後の前記第1次
射出成形体13の塗布部13aと第2次射出成形部16
および第2次射出成形体14の塗布部14aと第3次射
出成形部17とは非接触に保たれているため溶着しな
い。また、第2次射出成形体14の非塗布部14bと第
3次射出成形部17は互いに接触しているため溶着す
る。これにより製品18を得る。
【0015】本実施例によれば、c−BN溶液の付着さ
せる部位を操作することにより、溶着させる部位と溶着
させない部位とを射出成形工程中に操作することがで
き、焼結後に組立工程を得ることなく組立完了の製品が
得られる。
【0016】
【実施例2】図5〜図10は本実施例を示し、図5は製
品の斜視図、図6は下型の平面図、図7は側面図、図8
〜図10は斜視図である。本実施例は、混練体の造粒工
程、脱脂工程および焼結工程を前記実施例1の通りと
し、記述を省略する。
【0017】上型21および下型22には成形品ガイド
23部と軸受成形部24と軸成形部25とが彫刻されて
いる。まず、成形品ガイド部23にあらかじめ成形品ガ
イド部23と同形状に加工された治具(図示せず)を挿
入した状態で、射出成形機の加熱筒(図示せず)から混
練体を軸受成形部24と軸成形部25に第1次射出して
第1次射出成形体27を得る。
【0018】次に、第1次射出成形体27を金型より取
り出し、軸28の軸受摺動部29と軸受け継手30の軸
受継手連結部31と軸継手32の軸継手連結部33とに
c−BN溶液を付着させる。さらに、前記軸28を軸受
成形部24の軸ガイド34aに、かつ軸受34を成形品
ガイド部23の軸受ガイド35に位置するように上型2
1及び下型22内に挿入する。この状態で混練体を軸受
成形部24と軸成形部25とに第2次射出して、第2次
射出成形体36を得る。
【0019】次に、第2次射出成形体36を金型より取
り出し、軸37の軸受摺動部38にc−BN溶液を付着
させる。その後、軸37を軸受成形部24の軸ガイド3
4aに、かつ軸受39を成形品ガイド部23の軸受ガイ
ド35に位置するように上型21および下型22内に挿
入する。この状態で混練体を軸受成形部24と軸成形部
25とに第3次射出して第3次射出成形体40を得る。
【0020】以下同様に、第m次射出成形体(m=2i
−1、i=1,2,3…)には、軸受摺動部と軸受継手
連結部と軸継手連結部とにc−BN溶液を付着させ、第
n次射出成形体(n=2i、i=1,2,3…)には軸
受摺動部のみにc−BN溶液を付着させてから、軸を軸
受成形部24の軸ガイド34aに、かつ軸受を成形品ガ
イド部23の軸受ガイド35に位置するように上型およ
び下型22内に挿入したのち、混練体を軸受成形部24
と軸成形部25に射出して射出成形体41を得る。
【0021】上記構成において、前記実施例1と同様
に、射出成形工程および脱脂工程では第m次射出成形体
のc−BN溶液を付着させた部位と第n次射出によって
形成された部位とは非接触に保たれ、c−BN溶液を付
着させない部位は接触状態に保たれる。さらに、焼結工
程では第m次射出成形体のc−BN溶液を付着させた部
位と第n次射出によって形成された部位とは溶着せず、
c−BN溶液を付着させない部位は溶着する。
【0022】本実施例によれば、前記実施例1の効果に
加え、摺動部を有する連続体を焼結工程後に組立ること
なく製造することが出来る。
【0023】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る焼結体
の製造方法によれば、セラミクスもしくは金属粉末を用
いた複雑形状部品を組立工程を経ずとも組立状態の製品
を比較的容易に得られる。因って、製品コストを安価に
できるのみならず、従来では極めて組立困難だったより
複雑で繊細な製品であっても容易に製造することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示すフローチャートである。
【図2】実施例1を示す製造工程図である。
【図3】実施例1を示す側面図である。
【図4】実施例1を示す平面図である。
【図5】実施例2を示す斜視図である。
【図6】実施例2を示す平面図である。
【図7】実施例2を示す側面図である。
【図8】実施例2を示す斜視図である。
【図9】実施例2を示す斜視図である。
【図10】実施例2を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,5,9 上型 2,6,10 下型 3,7,11 キャビティー 4,8,12 金型 13 第1次射出成形体 14 第2次射出成形体 15 第3次射出成形体 16 第2次射出成形部 17 第3次射出成形部 18 製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 克己 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 志賀 直仁 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 白井 道雄 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 稲橋 潤 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−39908(JP,A) 特開 平4−346604(JP,A) 特開 平4−202704(JP,A) 特開 平4−354807(JP,A) 特開 平2−44056(JP,A) 特開 昭64−103964(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 1/24 B22F 3/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2ケ以上の物体を成形しつつ
    組み立てるセラミクスもしくは金属粉焼結体の製造方法
    において、セラミクスもしくは金属粉末と有機バインダ
    ーとを混練した混練体を射出成形して所定の1次射出成
    形体を得る1次射出成形工程と、該1次射出成形体表面
    の1部へ選択的にセラミクスを付着させる付着工程と、
    1次射出成形体表面のセラミクスが付着した部分とセラ
    ミクスが付着していない部分へ同時に前記混練体を射出
    成形して所定の2次射出成形体を得る2次射出成形工程
    と、前記付着工程と多次射出成形工程を繰り返して最終
    射出成形体を得る工程とから成ることを特徴とする焼結
    体の製造方法。
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