JP3677019B2 - 立体画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は右目用画像と左目用画像の視差に基づいて画像を立体的に表示可能な表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の立体画像表示装置では、特開2002−77940号公報等で開示されるように、左右の目にそれぞれ異なる画像を表示して、両眼の視差により立体画像を認識可能に表示する立体画像表示装置が知られている。
【0003】
この種の装置においては、表示装置の奇数ラインを左目用画像、偶数ラインを右目画像として表示するものがあり、この場合、左目用画像と右目用画像を生成してから、これらの画像を1ラインおきに描画することで左右の画像を合成し、表示を行っていた。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−77490号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においては、左右の画像が交互に更新されるため、画面のリフレッシュレートを上げた方がより見やすい画像を提供できるのであるが、画像のリフレッシュレートを毎秒60フレームとすると、一画面を16.7msec毎に更新することになり、16.7msec間に左右の二画面を生成して左目用画像または右目用画像を交互に出力することになる。このため、2次元画像であれば、16.7msecごとに1画面を描画すればよいのに対し、立体画像(3次元画像)では、16.7msecごとに2画面を生成しなければならず、このため描画を行うプロセッサの負荷が増大し、処理能力の高いプロセッサあるいは複数のプロセッサが必要になり装置の製造コストが上昇するという問題があった。
【0006】
特に、スプライトデータを用いて立体画像を生成する場合、左目用のスプライトデータと右目用のスプライトデータを用いて左右の画像を表示すると、一つの画像を表示するのに2つのスプライトデータが必要になり、処理するデータ量が増大するためプロセッサの負荷が増大するだけでなく、スプライトデータを格納する記憶手段の容量も増大してしまい、さらに製造コストが上昇するという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、製造コストを抑制しながらも立体画像の描画を高速で行うことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、左目用画像及び右目用画像を表示領域の所定ライン毎に交互に表示することにより立体画像を表示可能な表示装置と、前記表示装置の画像表示を制御する表示制御手段とを備えた立体画像表示装置において、
前記表示制御手段は、画素ごとにカラーインデックス番号を設定したスプライトデータと、前記カラーインデックス番号に対応する色情報が予め設定されているカラーパレットから前記スプライトデータに基づいてスプライト画像を描画する描画手段とを備え、前記スプライトデータは、前記左目用画像となる画素と右目用画像となる画素とが同色であっても異なるカラーインデックス番号を設定し、前記カラーパレットは、左目用カラーパレットと右目用カラーパレットとから構成され、前記左目用カラーパレットでは、前記右目用画像となる画素のカラーインデックス番号に対応する色情報に透明色を設定し、前記右目用カラーパレットでは、前記左目用画像となる画素のカラーインデックス番号に対応する色情報に透明色を設定し、前記描画手段は、前記スプライトデータと左目用カラーパレットの色情報とに基づいて左目用画像を描画するとともに、前記スプライトデータと右目用カラーパレットの色情報とに基づいて右目用画像を描画する。
【0009】
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記表示制御手段は、前記左目用画像と右目用画像とで立体視可能に表示される立体画像の奥行き情報に基づいて、前記左目用画像と右目用画像の描画位置を設定する。
【0010】
また、第3の発明は、前記第1または第2の発明において、前記描画手段は、スプライトデータを2次元画像で表示する場合には、前記左目用画像と右目用画像とを同一位置に重ねて描画を行う。
【0011】
また、第4の発明は、前記第1または第2の発明において、前記描画手段は、スプライトデータを2次元画像として表示する際に用いる2次元画像用カラーパレットを有し、スプライトデータを2次元画像で表示する場合には、2次元画像用カラーパレットの色情報に基づいて描画を行う。
【0012】
また、第5の発明は、前記第4の発明において、前記表示制御手段は、2次元画像専用スプライトデータを記憶する記憶手段と、2次元画像専用スプライトデータから立体画像用のスプライトデータを生成する立体画像用スプライトデータ演算手段を備え、前記スプライトデータを立体画像として表示する場合に、前記2次元画像専用スプライトデータから立体画像用のスプライトデータを生成する。
【0013】
また、第6の発明は、前記第5の発明において、前記立体画像用スプライトデータ演算手段は、2次元画像用のスプライトの左目用画像に相当する画素と右目用画像に相当する画素との双方に設定されているカラーインデックス番号を、左目用画像と右目用画像とで異なるカラーインデックス番号に再設定して立体画像用のスプライトデータを生成する。
【0014】
【発明の効果】
したがって、第1の発明は、立体画像を構成する右目用画像と左目用画像は、一つのスプライトデータから左目用カラーパレットにより左目用画像を、また右目用カラーパレットにより右目用画像を生成することができ、表示制御手段が扱うデータ量の増大を防ぎながらも左右の画像を描画することが可能となり、表示制御手段の演算負荷を低減することで高速な描画を廉価なプロセッサでも実現可能となり、また、データ量の削減によりスプライトデータやカラーパレットを格納する記憶手段の容量を低減でき、製造コストを抑制しながらも高速な描画を行うことができる。そして、左目用カラーパレットでは、左目用画像の描画に使用しないカラーインデックス番号を透明色とし、右目用カラーパレットでは右目用画像の描画に使用しないカラーインデックス番号を透明色としたので、生成した左目用画像と右目用画像を重ねて描画するだけで立体画像を生成することができる。
【0015】
また、第2の発明は、スプライトデータを表示する表示装置の奥行き情報に基づいて左目用画像と右目用画像の描画位置を設定するので、立体画像の生成を容易に行うことができる。
【0016】
また、第3の発明は、左目用画像と右目用画像を同一位置に重ねることで、一方の画像の画素が透明色となり他方の画像の画素を表示することとなり、視差のない2次元画像を表示することができる。
【0017】
また、第4の発明は、立体画像を表示する左目用カラーパレットと右目用カラーパレットに加えて、2次元画像用カラーパレットを設けたので、2次元画像描画時にはスプライトデータを2次元画像用カラーパレットを用いて描画することで視差のない2次元画像を表示することができる。
【0018】
また、第5の発明は、スプライトデータが2次元画像専用スプライトデータで構成されており、スプライトデータを立体画像として表示する場合には、演算処理によってスプライトデータを生成するので、立体画像用のスプライトデータに設定されるカラーインデックス番号の制限のない2次元画像表示を行うことができるとともに、立体画像用のスプライトデータを記憶手段に別途設ける必要がなくなり記憶手段の容量を抑えることができる。
【0019】
また、第6の発明は、2次元画像専用スプライトデータから立体画像用スプライトデータを生成する際には、左目用画像と右目用画像とで異なるカラーインデックス番号に再設定するようにしたので、2次元画像用のスプライトデータから立体画像用のスプライトデータを容易に生成することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を遊技機の変動表示装置に適用した場合の実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態を示す遊技機(カード球貸ユニットを併設したCR機)全体の構成を示す正面図で、図2は制御系のブロック図である。
遊技機(パチンコ遊技機)1の前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回動可能に組み付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレーム(図示省略)に収装される。
【0022】
遊技盤6の表面には、変動表示装置(表示装置)8、大入賞口を備えた変動入賞装置10、一般入賞口11〜15、始動口16、普通図柄始動ゲート27A、27B、普通図柄表示器7、普通変動入賞装置9(補助入賞手段)等が配設された遊技領域が形成される。前面枠3には、遊技盤6の前面を覆うカバーガラス18が取り付けられている。
【0023】
変動表示装置8は、表示領域に、例えば、左、中、右の三つの表示図柄(識別情報)が表示される。これらの表示図柄には、例えば「0」〜「9」までの各数字と、「A」〜「E」のアルファベット文字等が割り当てられている。
【0024】
変動表示装置8は、始動口16へ遊技球の入賞があると、前述した数字、文字で構成される表示図柄が順に表示される。始動口16への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、大当たり状態となり、三つの表示図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、変動入賞装置10の大入賞口が所定の時間(例えば30秒)だけ大きく開き、多くの遊技球を獲得することができる。
【0025】
この始動口16への遊技球の入賞は、特別図柄始動センサ51(図2参照)で検知される。この遊技球の通過タイミング(具体的には、入賞検出時点での遊技制御装置100(図2参照)内に備えられた特別図柄乱数カウンタの値)は、特別図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(特別図柄乱数記憶領域)に、最大で連続した所定回分を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、変動表示装置8の下側に設けられた複数のLEDからなる特別図柄記憶状態表示器17に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づいて、変動表示装置8にて変動表示ゲームを行う。
【0026】
普通図柄表示器7は、普通図柄始動ゲート27A、27Bへ遊技球の入賞があると、普通図柄(例えば一つの数字からなる図柄)の変動表示を始める。普通図柄始動ゲート27A、27Bへの入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄(当たり番号)で停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9が所定の時間(例えば0.5秒)だけ大きく開き、遊技球の始動口16への入賞可能性が高められる。
【0027】
この普通図柄始動ゲート27A、27Bへの遊技球の通過は、普通図柄始動センサ52(図2参照)で検知される。この遊技球の通過タイミング(具体的には、遊技制御装置100内に備えられた普通図柄乱数カウンタの通過検出時点での値)は、普通図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄乱数記憶領域)に、所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は、普通図柄表示器7の左右に設けられた複数のLEDからなる普通図柄記憶状態表示器19に表示される。遊技制御装置100は、普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。なお、普通図柄記憶状態表示器19の記憶数は任意の値に設定される。
【0028】
前面枠3の下部の開閉パネル20には球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル22には下皿23及び打球発射装置の操作部24等が配設される。
【0029】
カバーガラス18の上部の前面枠3には、点灯により球の排出の異常等の状態を報知する第1報知ランプ31、第2報知ランプ32(図2参照)が設けられている。
【0030】
カード球貸ユニット用の操作パネル26には、カードの残高を表示するカード残高表示部(図示省略)と、球貸しを指令する球貸しスイッチ28と、カードの返却を指令するカード返却スイッチ30等が設けられている。
【0031】
カード球貸ユニット2には、前面のカード挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)のデータの読込、書込等を行うカードリーダライタと球貸制御装置が内蔵され、カード球貸ユニット用の操作パネル26は遊技機1の上皿21の外面に形成される。
【0032】
図2は、遊技制御装置100を中心とする制御系を示すブロック構成図である。
【0033】
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM、遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ101、入力インターフェース102、出力インターフェース103、発振器104等から構成される。
【0034】
遊技用マイクロコンピュータ101は、入力インターフェース102を介しての各種検出装置(特別図柄始動センサ51、一般入賞口センサ55A〜55N、カウントセンサ54、継続センサ53、普通図柄始動センサ52)からの検出信号を受けて、大当たり抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース103を介して、各種制御装置(表示制御装置150、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)、大入賞口ソレノイド36、普通電動役物ソレノイド90、普通図柄表示器7等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0035】
排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号またはカード球貸ユニット2からの貸球要求に基づいて、払出ユニットの動作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。
【0036】
装飾制御装置250は、遊技制御装置100からの装飾指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置を制御すると共に、特別図柄記憶表示器(特図保留LED)18、普通図柄記憶表示器19の表示を制御する。
【0037】
音制御装置300は、スピーカからの効果音出力を制御する。なお、遊技制御装置100から、各種従属制御装置(表示制御装置150、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)への通信は、遊技制御装置100から従属制御装置に向かう単方向通信のみが許容されるようになっている。これにより、遊技制御装置100に従属制御装置側から不正な信号が入力されることを防止することができる。
【0038】
表示制御手段を構成する表示制御装置150は、画像の表示制御を行うもので、合成変換装置170と共に表示制御手段として機能する。この表示制御装置150は、CPU151、GDP(Graphic Display Processor)156、RAM153、インターフェース155、プログラムやシーケンスデータ等を格納したROM152、画像データ(図柄データ、背景画データ、動画キャラクタデータ、テクスチャデータ等)を格納したフォントROM157、同期信号やストローブ信号を発生させるタイミング信号を生成する発振器158等から構成される。
【0039】
CPU151は、ROM152に格納したプログラムを実行し、遊技制御装置100からの信号に基づいて所定の変動表示ゲームのための画像制御情報(スプライトデータやポリゴンデータ等で構成される図柄表示情報、背景画面情報、動画オブジェクト画面情報等)を演算して画像生成をGDP156に指示する。
【0040】
GDP156は、フォントROM157に格納された画像データ及びCPU151により画像制御情報を演算した内容に基づいて、例えば、画像のポリゴン描画(または、通常のビットマップ描画)を行うとともに、各ポリゴンに所定のテクスチャを貼り付けてフレームバッファとしてのRAM153に格納する。そして、GDP156は、RAM153の画像を所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC、水平同期信号H_SYNC)でLCD側(合成変換装置170)へ送信する。
【0041】
GDP156が行う描画処理は、点描画、線描画、トライアングル描画、ポリゴン描画を行い、さらにテクスチャマッピング、アルファブレンディング、シェーディング処理(グローシェーディングなど)、陰面消去(Zバッファ処理など)を行って、γ補正回路159を介して画像信号を合成変換装置170に出力する。
【0042】
なお、GDP156は、描画した画像データをフレームバッファとしてのRAM153へ一旦格納した後、同期信号(V_SYNCなど)に合わせて合成変換装置170へ出力しても良い。
【0043】
ここで、フレームバッファは、複数のフレームバッファをそれぞれRAM153の所定の記憶領域などに設定しておき、GDP156は、任意の画像に重ね合わせて(オーバーレイ)出力することも可能である。
【0044】
GDP156には、クロック信号を供給する発振器158が接続されている。発振器158が生成するクロック信号は、GDP156の動作周期を規定している。GDP156は、このクロック信号を分周して垂直同期信号(V_SYNC)と、水平同期信号(H_SYNC)を生成し、合成変換装置170へ出力する。同時に、GDP156は、合成変換装置170を経由して、変動表示装置8にも垂直同期信号(V_SYNC)と水平同期信号(H_SYNC)を出力する。
【0045】
GDP156から出力されるRGB信号は、γ補正回路159に入力されている。このγ補正回路159は、変動表示装置8の信号電圧に対する照度の非線形特性を補正して、変動表示装置8の表示照度を調整して、変動表示装置8に対して出力するRGB信号(画像データ)を生成する。
【0046】
さらに、CPU151は、変動表示装置8の発光量(輝度)を制御するため、デューティ制御信号DTY_CTRを発振器158のクロック信号(または垂直同期信号V_SYNC)に基づいて生成し、変動表示装置8へ出力する。
【0047】
変動表示装置8内には液晶ドライバ(LCD DRV)181、バックライトドライバ(BL DRV)182が設けられている。液晶ドライバ(LCD DRV)181は、表示制御装置170から送られてきたV_SYNC信号、H_SYNC信号及びRGB信号(画像データ)に基づいて、液晶表示パネルの電極に順次電圧をかけて、液晶表示パネル804に立体視用の合成画像を表示する。
【0048】
バックライトドライバ182は、CPU151から出力されたDTY_CTR信号に基づいて発光素子(バックライト)810に加わる電圧のデューティー比を変化させて、液晶表示パネル804の明るさを変化させる。
【0049】
図3は、変動表示装置8の構成を示す説明図で、光源801は、発光素子810、偏光フィルタ811、フレネルレンズ812によって構成されている。発光素子810には白色発光ダイオード(LED)等の点光源を横に並べて用いたり、冷陰極管等の線光源を水平に配置して構成されている。偏光フィルタ811は、左側領域811bと右側領域811aとで透過する光の偏光が異なる(例えば、左側領域811bと右側領域811aとで透過する光の偏光を90度ずらす)ように設定されている。フレネルレンズ812は一側面に同心円上の凹凸を有するレンズ面を有している。
【0050】
発光素子810から放射された光は、偏光フィルタ811によって一定の偏光の光のみが透過される。すなわち、発光素子810から放射された光のうち、偏光フィルタ811の左側領域811bを通過した光と、右側領域811aを通過した光とが異なる偏光の光としてフレネルレンズ812に照射される。後述するように、偏光フィルタ811の左側領域811bを通過した光は観察者の右目に到達し、右側領域811aを通過した光は観察者の左目に到達するようになっている。
【0051】
なお、発光素子と偏光フィルタを用いなくても、異なる偏光の光を異なる位置から照射するように構成すればよく、例えば、異なる偏光の光を発生する発光素子を二つ設けて、異なる偏光の光を異なる位置からフレネルレンズ812に照射するように構成してもよい。
【0052】
偏光フィルタ811を透過した光はフレネルレンズ812に照射される。フレネルレンズ812は凸レンズであり、フレネルレンズ812では発光素子810から拡散するように放射された光の光路を略平行に屈折し、微細位相差板802を透過して、液晶表示パネル804に照射する。
【0053】
このとき、微細位相差板802を透過して照射される光は、上下方向に広がることがないように出射され、液晶パネル804に照射される。すなわち、微細位相差板802の特定の領域を透過した光が、液晶表示パネル804の特定の表示単位の部分を透過するようになっている。
【0054】
また、液晶表示パネル804に照射される光のうち、偏光フィルタ811の右側領域811aを通過した光と左側領域811bを通過した光とは、異なる角度でフレネルレンズ812に入射し、フレネルレンズ812で屈折して左右異なる経路で液晶表示パネル804から放射される。
【0055】
液晶表示パネル804は、2枚の透明板(例えば、ガラス板)の間に所定の角度(例えば、90度)ねじれて配向された液晶が配置されており、例えば、TFT型の液晶表示パネルを構成している。液晶表示パネルに入射した光は、液晶に電圧が加わっていない状態では、入射光の偏光が90度ずらして出射される。一方、液晶に電圧が加わっている状態では、液晶のねじれが解けるので、入射光はそのままの偏光で出射される。
【0056】
液晶表示パネル804の光源1側には、微細位相差板802及び偏光板803(第2偏光板)が配置されており、観察者側には、偏光板805(第1偏光板)が配置されている。
【0057】
微細位相差板802は、透過する光の位相を変える領域が、微細な間隔で繰り返して配置されている。具体的には、光透過性の基材に、微細な幅の1/2波長板821が設けられた領域802aと、1/2波長板821の幅と同一の微細な間隔で、1/2波長板821が設けられていない領域802bとが微細な間隔で繰り返して設けられている。すなわち、設けられた1/2波長板によって透過する光の位相を変える領域802aと、1/2波長板821が設けられていないために透過する光の位相を変えない領域802bとが微細な間隔で繰り返して設けられている。この1/2波長板821は、透過する光の位相を変化させる位相差板として機能している。
【0058】
1/2波長板821は、その光学軸を偏光フィルタ811の右側領域811aを透過する光の偏光軸と45度傾けて配置して、右側領域811aを透過した光の偏光軸を90度回転させて出射する。すなわち、右側領域811aを透過した光の偏光を90度回転させて、左側領域811bを透過する光の偏光と等しくする。すなわち、1/2波長板821が設けられていない領域802bは左側領域811bを通過した、偏光板803と同一の偏光を有する光を透過する。そして、1/2波長板821が設けられた領域2aは右側領域11aを通過した、偏光板803と偏光軸が直交した光を、偏光板803の偏光軸と等しくなるように回転させて出射する。
【0059】
この微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位と略同一のピッチとして、表示単位毎(すなわち、表示単位の横方向の水平ライン毎)に透過する光の偏光が異なるようにする。よって、液晶表示パネル804の表示単位の水平ライン(走査線)毎に対応する微細位相差板802の偏光特性が異なるようになって、水平ライン毎に出射する光の方向が異なる。
【0060】
あるいは、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位のピッチの整数倍のピッチとして、微細位相差板802の偏光特性が複数の表示単位毎(すなわち、複数の表示単位の水平ライン毎)に変わるようにして、複数の表示単位毎に透過する光の偏光が異なるように設定してもよい。この場合において、液晶表示パネル804の表示単位の水平ライン(走査線)の複数本毎に微細位相差板の偏光特定が異なって、水平ラインの複数本毎に出射する光の方向が異なるようになる。
【0061】
このように、微細位相差板802の偏光特性の繰り返し毎に異なる光を液晶表示パネル804の表示素子(水平ライン)に照射する必要があるため、微細位相差板802を透過して液晶表示パネル804に照射される光は、上下方向の拡散を抑制したものである必要がある。
【0062】
すなわち、微細位相差板802の光の位相を変化させる領域802aは、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光を、左側領域811bを透過した光の偏光と等しい傾きの光に変えて透過する。また、微細位相差板802の光の位相を変化させない領域802bは、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光をそのまま透過する。そして微細位相差板802を出射した光は、左側領域811bを透過した光と同じ偏光を有して、液晶表示パネル804の光源側に設けられた偏光板803に入射する。
【0063】
偏光板803は第2偏光板として機能し、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光と同一の偏光の光を透過する偏光特性を有する。すなわち、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光は第2偏光板803を透過し、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光は偏光軸を90度回転させられて第2偏光板803を透過する。また、偏光板805は第1偏光板として機能し、偏光板803と90度異なる偏光の光を透過する偏光特性を有する。
【0064】
このような微細位相差板802、偏光板803及び偏光板805を液晶表示パネル804に貼り合わせて、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804及び偏光板805を組み合わせて画像表示装置を構成する。このとき、液晶に電圧が加わった状態では、偏光板803を透過した光は偏光板805を透過する。一方、液晶に電圧が加わっていない状態では、偏光板803を透過した光は偏光が90度ねじれて液晶表示パネル804から出射されるので、偏光板805を透過しない。
【0065】
デフューザ806は、第1偏光板805の前面側(観察者側)に取り付けられており、液晶表示パネルを透過した光を上下方向に拡散する拡散手段として機能する。具体的には、縦方向にかまぼこ状の凹凸が繰り返し設けられたレンチキュラーレンズを用い液晶表示パネルを透過した光を、上下に拡散する。
【0066】
なお、レンチキュラーレンズに代わって縦方向により強い拡散指光性を持つマット状拡散面を設けたものであってもよい。液晶パネル804透過まで上下方向の拡散を抑制したことにより視野角が狭くなっていることを改善することができる。
【0067】
図4は、変動表示装置8の光学系を示す平面図である。
【0068】
図4に示すように、発光素子810から放射された光は偏光フィルタ811を透過して放射状に広がっている。光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光(一点鎖線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で拡散光源の垂直方向の拡散を抑制するとともに、略平行光として出射する。そして、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を透過して左目に至る。
【0069】
一方、光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光(破線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で拡散光源の垂直方向の拡散を抑制するとともに、略平行光として出射する。そして、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を透過して右目に至る。
【0070】
このように、発光素子810から放射され偏光フィルタ811を透過した光を、光学手段としてのフレネルレンズ812によって、液晶表示パネル804に照射するようにしている。すなわち、発光素子810、偏光フィルタ811及びフレネルレンズ812によって、偏光が異なる光を異なる経路で液晶表示パネル804に照射する光源801を構成し、液晶表示パネル804を透過した光を異なる経路で放射して、右目又は左目に到達させる。すなわち、液晶表示パネル804の走査線ピッチと、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しピッチとを等しくして、液晶表示パネル804の走査線ピッチ毎に異なる方向から到来した光が照射され、異なる方向に光を出射する。
【0071】
図5は、変動表示装置8の表示面8Aから遊技者側の奥行き方向(図中Z軸方向)へ2次元の図柄850を表示する一例を示す斜視図で、表示面8Aから遊技者側へ向けた図中Z1の位置に図柄850が飛び出すように立体画像(虚像)を表示した場合で、図柄850は表示面8Aのほぼ中央の位置である。
【0072】
ここで、図柄850は「7」の字状の図形で構成した場合を示し、図中X軸は表示面8Aの水平方向(水平走査方向)で、Y軸は上下方向(垂直走査方向)、Z軸は奥行き方向を示す。また、図柄850は、フォントROM157に格納された2次元のスプライトデータで、相対的な座標(水平座標及び垂直座標)が予め定義されており、Z軸位置と大きさに応じて表示空間上の座標(X−Y−Z座標)に変換したものである。なお、スプライトとは、背景や他のスプライトとの重なりの順序を有して任意に移動可能なビットマップパターンであって、背景や他の画像を透過可能な透明色を設定可能な画像データを指す。
【0073】
このように図柄850を3次元画像として表示する場合、右目で観察する右目用画像850Rと、左目で観察する左目用画像850Lが表示面8Aに実際に表示されており、これら画像850R、850Lは遊技者が観察する3次元画像850の水平方向位置に対して、それぞれ所定量dxだけずれて表示される。
【0074】
すなわち、左目用画像850Lは、図5において、3次元画像850の水平方向位置から図中左側にdxだけずれた位置に表示され、右目用画像850Rは、3次元画像850の水平方向位置から図中左側に−dxだけずれた位置に表示されて、表示面8Aに実際に表示される左右の画像850L、Rの位置は、3次元画像850の奥行き方向の位置(飛び出し量)に応じたずれ量2dxだけずれて表示される。このずれ量2dxが両眼観察時の左目用画像と右目用画像との視差に相当する。
【0075】
したがって、図5において、左目用画像850Lと右目用画像850RのX軸方向のずれ量(右目と左目の視差)2dxを変化させることによって、3次元画像850のZ軸方向位置を制御することができる。例えば、図中実線の位置に表示されている3次元画像850を表示面8A側へ移動するには、ずれ量(座標パラメータ)2dxを減少させればよく、逆に遊技者側へ移動するにはずれ量2dxを増大させればよいのである。また、表示面8Aから遊技者側へ3次元画像850を飛び出させるには、左目用画像850Lに正のずれ量(図中右側)+dxを与え、右目用画像850Rには負のずれ量(図中左側)−dxを与えたが、表示面8Aの反対側(液晶表示パネル804の奥側)に3次元画像850を表示させるには、左目用画像850Lに負のずれ量(図中左側)−dxを与え、右目用画像850Rには正のずれ量(図中右側)+dxを与えればよく、遊技者が観測する立体的な図柄(虚像)850は、左目用画像850Lと右目用画像850Rに水平方向のずれ量2dxを与えたものから生成される。
【0076】
なお、上記図5では、説明を簡易にするため左目用画像850Lと右目用画像850Rが重なるように図示したが、実際には後述するように、液晶表示パネル804の水平方向ラインの上下方向位置に応じて左目用画像850Lを表示するラインと右目用画像850Rを表示するラインが予め設定されており、左目用画像850Lと右目用画像850Rは交互に表示され、同一水平方向ライン上で重なることはなく、例えば、左目用画像は液晶パネル804の偶数ラインに、右目用画像は液晶パネル804の奇数ラインに表示されるのである。
【0077】
なお、図5においては、表示面8Aから遊技者側へ図柄850を飛び出すように表示する場合について述べたが、表示面8Aよりも奥に遠ざかった位置に図柄850を表示する場合には、右目用画像850Rのずれ量を+dxとし、左目用画像850Lのずれ量を−dxとすれば良く、さらに、ずれ量dx=0とすれば左右の視差は無いので2次元画像として表示される。
【0078】
次に、図6は、表示制御装置150でスプライトを描画する様子を示す。
【0079】
図中スプライト800は、スプライト番号によって識別される画像データとしてフォントROM157に格納されており、表示制御装置150のCPU151は、スプライト番号を選択してフォントROM157からスプライトデータを読み出すとともに、スプライト800を表示する座標を決定し、後述するように左目用画像(偶数ライン)と右目用画像(奇数ライン)の画像データに展開して、GDP156に描画指令を送出する。
【0080】
GDP156は、CPU151から指示された画像データを指示された表示座標に、スプライト800の基準座標を一致させて、CPU151の指令に応じた位置に表示する。
【0081】
なお、スプライト800は、図中左上方の点を原点とした相対座標系を有し、この原点をCPU151が指示した表示座標に設定することで、所定の表示領域(例えば、図中320×240ドット)内の任意の位置へ表示を行う。
【0082】
次に、図7は、スプライトのデータ構造の一例を示し、上記図5に示した「7」の字の図柄850を示す。
【0083】
図7(A)は、二次元画像用スプライトデータで透明色を対応させるカラーインデックス番号0と任意の色を対応させるカラーインデックス番号(奇数番号)とから構成されている。(B)は(A)の補正スプライトデータで、(A)で任意の色を対応させたカラーインデックス番号に+1のオフセットをとったカラーインデックス番号(偶数番号)と透明色を対応させるカラーインデックス番号0とから構成されている。(C)は(A)の再設定スプライトデータで、(A)の左目用画像(偶数ライン)と(B)の右目用画像(奇数ライン)とを合成した三次元画像用スプライトデータである。(D)はスプライトを表示した状態である。
【0084】
図7(A)〜(C)のスプライトデータの各画素は、図8に示すカラーパレット870のカラーインデックス番号「0」〜「7」に対応する色情報が予め設定されている。
【0085】
まず、図8(A)のカラーパレット870は、左目画像用と右目画像用を合わせたパレットを示し、このカラーパレット870は、カラーインデックス番号871に対応して色データ872がそれぞれ格納されたもので、色データ872としては、例えば、色データは、2バイトでRGBのそれぞれを5ビット32階調で表現すると、白={R(11111b)、G(11111b)、B(11111b)}、黒={R(00000b)、G(00000b)、B(00000b)}などとなる。2バイト(16ビット)のうちの後ろ15ビットがRGBの諧調情報となり、先頭の1ビットが透明情報となる。つまり、先頭の1ビットが0であれば残り15ビットは色情報として扱わないこととなり、先頭ビットが1であれば残り15ビットから色を特定することになる。つまり、透明色=00h、白=FFh、黒=80hとなる。
【0086】
このカラーパレット870では、カラーインデックス番号871のそれぞれに、色データ872が設定されており、色データ872には表示可能な色の中から予め選択した色が、数値データとしてカラーインデックス番号871に対応付けられて格納されている。
【0087】
ここで、カラーパレット870に定義されるカラーインデックス番号871は、カラーインデックス番号「0」が左目用画像と右目用画像で共用する非描画データ(透明)であり、奇数のカラーインデックス番号は左目画像用(ただし、ここではカラーインデックス番号「7」は透明色)であり、偶数のカラーインデックス番号は右目画像用として予め定義されており、さらに、共用するカラーインデックス番号以外は、隣り合う1組のカラーインデックス番号が同色に設定されている。なお、カラーインデックス番号「0」の色データ「−」は、透明色(透過色)を示す数値データ(またはコード)が設定されており、カラーインデックス番号「0」に設定された画素は、実際には描画されることがない非描画の画素で、背景や他の画像を透過して表示する。なお、図7のスプライトデータにおいてカラーインデックス番号が「0」の領域は、実際には描画されない非描画領域となる。
【0088】
例えば、カラーインデックス番号「1」、「2」は第1の色、カラーインデックス番号「3」、「4」は第2の色、カラーインデックス番号「5」、「6」は第3の色が定義されている。
【0089】
すなわち、隣り合う1組のカラーインデックス番号は同色に設定され、描画するラインの奇数、偶数のみが異なるように設定されて、「1」〜「6」のカラーインデックス番号で3色を定義する。カラーインデックス番号「1」の第1の色は左目画像用で、これと隣り合い、かつ1だけ大きいカラーインデックス番号「2」は同色であるが右目画像用のパレットとなる。
【0090】
このカラーパレット870は、後述するように、左目画像用カラーパレット(偶数ライン用カラーパレット)870Lと右目画像用カラーパレット(奇数ライン用カラーパレット)870Rとして、スプライトデータとともに表示制御装置150のフォントROM157に格納されるもので、CPU151はスプライトデータを描画する際に、処理するスプライトが左目用であるか右目用であるかに応じて図8(B)、(C)で示すカラーパレット870L、Rを切り替える。
【0091】
すなわち、左目用画像を処理するカラーパレット870Lは、図8(B)のように、カラーインデックス番号「2」、「4」、「6」、「7」を透明とし、右目用画像を処理するカラーパレット870Rは、図8(C)のように、カラーインデックス番号「1」、「3」、「5」、「7」を透明としたものである。なお、図中「−」は透明の意味である。
【0092】
次に、図7(A)〜(C)のスプライトデータの生成について説明する。
【0093】
まず、偶数ライン用のスプライトデータを示す図7(A)は、図7(D)で示す最終的に描画するビットマップデータから、各画素のカラーインデックス番号を左目画像用カラーパレット870Lによって求めたもので、ここで求めた偶数ライン用のスプライトデータを加工して奇数ライン用のスプライトデータを作成する。
【0094】
例えば、図7(D)において第1の色が指定された列C4、行D2〜D4の画素は、左目用画像のD2、D4に左目画像用カラーパレット870Lよりカラーインデックス番号「1」が指定され、右目用画像のD3にも左目画像用カラーパレット870Lによりカラーインデックス番号「1」を指定する。なお、描画対象とならない画素は、偶数、奇数ライン共通のカラーインデックス番号「0」に指定する。
【0095】
次に、奇数ライン用のスプライトデータを図7(A)の偶数ライン用のスプライトデータから求める。
【0096】
すなわち、偶数ライン用スプライトデータでカラーインデックス番号が「1」以上の画素(描画対象の画素)であって、透過色の設定されていないものについてそれぞれカラーインデックス番号に1(オフセット)を加えたものを奇数ライン用スプライトデータとして演算する。
【0097】
例えば、図7(A)で左目画像用カラーパレット870Lによりカラーインデックス番号「1」に指定された画素C4、D3は、このカラーインデックス番号に1を加えるとカラーインデックス番号「2」となり、図8で示す右目画像用カラーパレット870Rのカラーインデックス番号になって、全画素について加算を行うことで、図7(B)で示す奇数ライン用スプライトデータが求められる。
【0098】
こうして、図7(A)、(B)のように最初に作成した偶数ライン用スプライトデータから奇数ライン用スプライトデータを求めることで、2つのスプライトデータが得られる。
【0099】
次に、フォントROM157に格納されるスプライトデータを、上記偶数ライン用スプライトデータの偶数ラインD2、D4、D6………を抽出し、上記奇数ライン用スプライトデータの奇数ラインD1、D3、D5………を抽出して、図7(C)で示すように、抽出した偶数ラインと奇数ラインを交互に再配置して、左目用画像となる偶数ラインは偶数ライン用スプライトデータで構成され、右目用画像となる奇数ラインが奇数ライン用スプライトデータで構成されて、左目用画像と右目用画像が合成され、フォントROM157に格納するスプライトデータが生成(エンコード)される。
【0100】
このようにして生成されたスプライトデータ及びカラーパレットデータをフォントROM157に格納する。
【0101】
なお、上記においては、説明を簡易にするためカラーパレットのカラーインデックス番号を0〜7(3ビット)で扱ったが、実際にはGDP156の仕様などに応じたビット数で表現すればよい。ただし、偶数と奇数の一組のカラーインデックス番号は同一色に設定するので、カラーパレットで指定できる色数の半分の色数を上限(共通透明色を設定しない場合に半数)とする実効数となる。
【0102】
図9は、フォントROM157等の記憶手段に格納された複数種のスプライトデータを示しており、n個のデータが格納されている。
【0103】
スプライトデータSDiには、スプライトの色を定義するカラーパレットとして、左目画像用カラーパレットCPiLと、右目画像用カラーパレットCPiRが一意で対応付けられている。なお、iは図6で示したスプライト番号で、自然数である。
【0104】
表示制御装置150のCPU151は、描画するスプライト番号を決定すると、スプライト番号をインデックスとしてフォントROM157からスプライトデータ(図7(C))と左目用画像と右目用画像のカラーパレットCPiL、CPiRを読み込んで、ビットマップデータに展開する。
【0105】
スプライトデータSDiと左目用画像及び右目用画像のカラーパレットを一組のデータとして扱うことで、スプライト毎に多種多様な色の組み合わせを可能にしながら、CPU151による描画を高速に行うのである。
【0106】
なお、これに2次元画像専用のカラーパレットを加えて扱えるようにしてもよい。
【0107】
また、このような形態に限らず、予め用意したカラーパレット群(左目用カラーパレット群、右目用カラーパレット群、2次元用カラーパレット群)から任意のカラーパレットを選択して、適宜スプライトデータと対応をとるようにしてもよい。2次元画像専用カラーパレットを用意することで、2次元画像描画時に用いるスプライト数が1つで済む。したがって、2D状態が継続するようなとき(例えば、通常変動)には2次元画像用カラーパレットを用いた方がよい。2Dと3Dの切替が発生することが予測できる場合(例えば、リーチ変動など)は1つのスプライトデータと、左目用カラーパレット及び右目用カラーパレットのそれぞれを用いて生成した2つのスプライトを同一座標に描画して2D状態を表現した方がよい。
【0108】
次に、図10は、表示制御装置150で行われるスプライトの描画の様子を示し、上記のようにエンコードされたスプライトデータを展開(デコード)し、描画する処理の概要を説明する。ここでは、上記図5に示した「7」の図柄850を表示する一例を示す。
【0109】
表示制御装置150のCPU151は、シーケンスデータ(図示せず)等から描画するスプライトを決定し、上述のようにスプライト番号iをインデックスとして、スプライトデータ800と、これに対応する左目画像用カラーパレット870L、と右目画像用カラーパレット870Rとを、フォントROM157からまとめて読み込む(図10(A))。
【0110】
次に、図10(B)のように、スプライトデータ800と左目画像用カラーパレット870Lから、左目画像用ビットマップデータ(左目用画像850L)を演算する。
【0111】
ここで、左目画像用カラーパレット870Lには、カラーインデックス番号「1」、「3」、「5」に描画する色の値が格納され、その他のカラーインデックス番号は非描画「−」を示す値が格納されている。
【0112】
スプライトデータ800の各画素のカラーインデックス番号から左目画像用カラーパレット870Lを用いて各画素の色を決定すると、図10(B)の左目画像用ビットマップデータのように、奇数ラインは全て透明(非描画)になり、偶数ラインは、スプライトデータに指示されるカラーインデックス番号の値が設定されて描画可能な画素が生成される。
【0113】
例えば、スプライトデータ800の奇数ラインD3には、カラーインデックス番号「0」及び「2」、「4」、「6」が設定されているが、左目画像用カラーパレット870Lの偶数のカラーインデックス番号は全て非描画(透明色)であるため、右目画像用ビットマップの奇数ラインには描画可能な画素が生成されず、1ラインおきに描画可能な画素が設定される。
【0114】
次に、図10(C)のように、スプライトデータ800と右目画像用カラーパレット870Rから、右目画像用ビットマップデータ(右目用画像850R)を演算する。
【0115】
右目画像用カラーパレット870Rには、カラーインデックス番号「2」、「4」、「6」に描画する色の値が格納され、その他のカラーインデックス番号は非描画「−」を示す値(透明色)が格納されている。
【0116】
スプライトデータ800の各画素のカラーインデックス番号から右目画像用カラーパレット870Rを用いて各画素の色を決定すると、図10(C)の右目画像用ビットマップのように、偶数ラインは全て透明(非描画)になり、奇数ラインは、スプライトデータに指示されるカラーインデックス番号の値が設定されて描画可能な画素が生成される。
【0117】
例えば、スプライトデータ800の偶数ラインD2には、カラーインデックス番号「0」及び「1」が設定されているが、右目画像用カラーパレット870Rの奇数のカラーインデックス番号は全て非描画であるため、右目画像用ビットマップの偶数ラインには描画可能な画素が生成されず、1ラインおきに描画可能な画素が設定される。
【0118】
こうしてデコードされた左目画像用ビットマップ(左目用画像850L)と右目画像用ビットマップ(右目用画像850R)を、上記図6に示したような表示座標とともにGDP156に描画するよう指令する。
【0119】
GDP156は、所定の表示領域内に左目画像用及び右目画像用ビットマップを描画し、図10(D)のように左目用画像と右目用画像を合成する。この後、GDP156は描画した1フレームの画像を、左目用画像と右目用画像に分けて変動表示装置8へ送出し、変動表示装置8では、左目用画像と右目用画像を液晶パネル804に順次表示する。なお、図柄850を立体的に表示する場合には、上記図5で示したように、左目用画像850Lと右目用画像850Rに視差dxを付けて表示を行う。
【0120】
図11は、上記図10でデコードした図柄850を立体的に表示する際に、視差dxに応じた左目用画像と右目用画像の位置関係を示す。
【0121】
図11(A)は、図柄850を表示面8Aから遊技者側へ飛び出すように表示する場合を示す。
【0122】
飛び出す方向に立体画像(虚像)850’を表示する場合には、上記図5でも述べたように、視差dx>0とする。
【0123】
そして、展開された左目画像用ビットマップ(以下、左目用画像850L)と、右目画像用ビットマップ(以下、右目用画像850R)の座標原点は、上記図6のスプライトデータ800と同様に、左上とすると、表示面8A上のX−Y平面内の座標は、
左目用画像の原点:(x+dx、y)
右目用画像の原点:(x−dx、y)
となり、遊技者側から見て左目用画像850Lは右目用画像850Rの右側に位置することになる。なお、x、yは、スプライトデータを表示する原点座標である。
【0124】
図11(B)は、図柄850を2次元画像として表示する場合で、この場合、視差dx=0であるので、左目用画像と右目用画像の原点座標は一致する。
【0125】
図11(C)は、図柄850を表示面8Aよりも奥へ遊技者側から遠ざかるように表示する場合を示す。
【0126】
遠ざかる方向に立体画像(虚像)850’を表示する場合には、上記図5でも述べたように、視差dx<0とする。
【0127】
したがって、展開された左目用画像850Lと右目用画像850Rの座標原点は、遊技者側から見て左目用画像850Lが右目用画像850Rの左側に位置することになる。
【0128】
このように、一つのスプライトデータ800から左右の画像を展開し、これら展開した左目用画像850Lと右目用画像850Rを、奥行き方向の座標に対応する視差dxに応じて左目用画像と右目用画像の表示位置を補正することで、表示面8Aと遊技者の奥行き方向の任意の位置で立体画像を表示し、あるいは2次元画像として表示することができる。これにより、生成画像を櫛歯状にフィルタリングしてから左右画像を合成するプロセスが、2つのスプライトを描画するという簡潔なプロセスで実現可能になった。
【0129】
なお、立体画像用のデータと2次元画像用のデータを分ける必要がなくなって、データ容量の低減と、データの作成に要する労力を大幅に減らして、製造コストの低減を推進することもできる。
【0130】
図12は、表示制御装置150のCPU151で行われるスプライト描画処理の一例を示すフローチャートである。
【0131】
まず、ステップS1では、シーケンスデータなどから表示するシーン(描画対象、描画位置など)を読み込んで、描画するオブジェクト(スプライト)を読み込んで、スプライト番号、表示する座標(水平面内)を抽出する。
【0132】
なお、各シーケンスデータには使用するオブジェクト(スプライト番号など)、座標、3次元または2次元画像の設定などが時間の経過などに対応して予め設定されている。
【0133】
ステップS2では、上記読み込んだシーンから抽出したスプライトの奥行き方向の座標を示す視差dxを読み込む。
【0134】
ステップS3、S4では、上記図9で示したように、スプライト番号をインデックスとして、スプライトデータと左目画像(偶数ライン用)のカラーパレット870L及び右目画像用(奇数ライン用)のカラーパレット870Rを読み込む。
【0135】
次に、ステップS5では、読み込んだスプライトデータから左目画像用カラーパレット870Lを用いて、上記図10(B)のように、左目画像用のビットマップ(左目用画像850L)を演算する。
【0136】
ステップS6では、同様にスプライトデータから右目画像用のカラーパレット870Rを用いて、上記図10(C)のように、右目画像用ビットマップ(右目用画像850R)を演算する。
【0137】
ステップS7では、視差dxに応じて左目画像用ビットマップと右目画像用ビットマップの原点座標を設定する。
【0138】
そして、ステップS8では、上記演算した左目画像用及び右目画像用ビットマップと、表示する原点座標をGDP156に指令して、実際の描画を指令する。
【0139】
上記処理を1フレーム内の全てのスプライトデータについて実行する。
【0140】
図13〜図16は、第2の実施形態を示し、前記第1実施形態のスプライトデータの色数を、2次元画像の場合に増大しながらも、一つのスプライトデータで2次元画像と立体画像(3次元画像)の表示を行うようにしたものである。
【0141】
図13は、2次元画像専用スプライトデータ800Aと、立体画像用の偶数ライン用スプライトデータ800L及び表示される図柄のビットマップデータを示した説明図で、図柄としては上記図5で示した「7」の図柄を示す。
【0142】
図13(A)は、2次元画像専用スプライトデータ800Aと図柄850A及び2次元画像用カラーパレット880の関係を示し、図13(B)は、立体画像用の偶数ライン用スプライトデータ800Lと図柄850及び左目画像用カラーパレット810Lの関係を示す。
【0143】
本実施形態では、色数を増やしたスプライトデータ800AをフォントROM157に格納しておき、スプライトを2次元画像として表示する場合には、2次元画像用カラーパレットによってそのまま描画を行い、3次元画像として表示する場合には、2次元画像用スプライトデータ800Aをフィルタ処理することで、偶数ライン用スプライトデータ800Lを演算して、その後は前記第1実施形態と同様の描画処理により立体画像の表示を行うものである。
【0144】
まず、図13(A)の2次元画像について説明すると、まず、2次元画像用のカラーパレット880は、カラーインデックス番号「1」〜「5」の5色に、カラーインデックス番号「0」、「6」、「7」の透過色(非描画)からなり、前記第1実施形態のように2次元画像の場合でも立体画像とスプライトデータを共用するために、カラーパレットで定義できる色数が規制されるという点を改善したものである。なお、本実施形態においても、カラーパレットは、前記第1実施形態と同様に、0〜7(3ビット)として描画する色をカラーインデックス番号で指示された数値で定義したものである。なお、カラーインデックス番号「6」、「7」は透過色となっているが、任意の色を設定することもできる。
【0145】
スプライトデータ800Aを2次元画像として、図柄850Aのように表示を行う場合では、2次元画像用のカラーパレット880を用いて各画素の色を設定すればよい。
【0146】
一方、スプライトデータ800Aを立体画像として表示する場合には、フィルタ処理を行って、立体画像用の偶数ライン用スプライトデータ800Lを演算によって算出する。
【0147】
このフィルタ処理は、例えば、スプライトデータ800Aのカラーインデックス番号のうち、偶数のカラーインデックス番号から1を差し引いたものを新たな偶数ライン用スプライトデータ800Lとして求め、元のスプライトデータ800Aから色数を減らす減色処理を行う。そして、図13(B)のように、前記第1実施形態のカラーパレット870を適用すれば、上記図7(A)と同様に、立体画像用の偶数ライン用スプライトデータ800Lを得ることができ、このスプライトデータ800Lにカラーパレット870を適用して各画素の色を設定すれば、図13(B)の図柄850を描画することができる。
【0148】
2次元画像用のカラーパレット880と立体画像用のカラーパレット870とでは、透過色の色情報が設定されているカラーインデックス番号「0」と、非透過色の色情報が設定されているカラーインデックス番号「1」、「3」、「5」が共通設定となっている。そして、カラーインデックス番号「2」、「4」、「6」は、2次元画像用のカラーパレット880で2次元画像専用の値が設定され、立体画像用のカラーパレット870でカラーインデックス番号「1」、「3」、「5」のそれぞれに対応する色情報が設定される。なお、スプライトデータ880Aで未使用のカラーインデックス番号「6」、「7」は2次元画像用のカラーパレット880で任意の値が設定されていてもよい。同じく、スプライトデータ880Lで未使用のカラーインデックス番号「7」は立体画像用のカラーパレット870で任意の値が設定されていてもよい。
【0149】
つまり、2次元画像用カラーパレット880のカラーインデックス番号のうち奇数あるいは偶数の一方は、立体画像用のカラーパレット870と同一色にしておくことで、2次元画像の際には立体画像に比して2倍の色数を設定でき、鮮やかな図柄850Aを表示できる。
【0150】
次に、立体画像用の偶数ライン用スプライトデータ800Lを求めた後は、前記第1実施形態と同様に、非描画の画素を示すカラーインデックス番号「0」を除くカラーインデックス番号に1を加算して、図14(B)で示すように奇数ライン用スプライトデータ800Rを演算する。
【0151】
こうして、左目用画像と右目用画像の偶数ライン及び奇数ライン用スプライトデータ800L、800Rを得た後に、偶数ライン用スプライトデータ800L及び奇数ライン用スプライトデータ800Rから、図14(C)で示すように、スプライトデータ800を1ラインおきに合成する。
【0152】
次に、この合成したスプライトデータ800に対して、左目画像用カラーパレット870Lを用いて、上記図10(B)と同様に左目用画像を生成する。また、合成したスプライトデータ800に対して、右目画像用カラーパレット870Rを用いて、上記図10(C)と同様に右目用画像を生成する。
【0153】
そして、これら生成された左右の画像を重ね合わせて図14(D)のように図柄850を生成する。
【0154】
また、このような形態に限らず、予め用意したカラーパレット群(左目用カラーパレット群、右目用カラーパレット群、2次元用カラーパレット群)から任意のカラーパレットを選択して、適宜スプライトデータと対応をとるようにしてもよい。
【0155】
この場合、2次元画像と立体画像では、使用するカラーパレットが異なるため、フォントROM157に格納されるスプライトデータとカラーパレットの関係は、図15のようになる。
【0156】
図中SDiで示されるスプライトデータ800Aには、スプライトの色を定義するカラーパレットとして、左目画像用カラーパレット870L(CPiL)と、右目画像用カラーパレット870R(CPiR)に加えて、2次元画像用カラーパレット880(CPiLR)が一意で対応付けられている。なお、iは図6で示したスプライト番号で、自然数である。
【0157】
表示制御装置150のCPU151は、描画するスプライト番号を決定した後、描画するスプライトが2次元画像か立体画像かのいずれかを判定し、2次元画像であれば、スプライト番号をインデックスとしてフォントROM157からスプライトデータ800Aと2次元画像用カラーパレット880を読み込んでビットマップに展開する。
【0158】
一方、描画するスプライトが立体画像であれば、スプライト番号をインデックスとしてフォントROM157からスプライトデータ800Aと左目画像用カラーパレット870Lと右目画像用カラーパレット870Rを読み込んで、スプライトデータを立体画像表示用に再設定してから、左目用画像と右目用画像をそれぞれ描画する。
【0159】
スプライトデータと左目用画像及び右目用画像及び2次元画像用カラーパレット880を一組のデータとして扱うことで、スプライト毎に多種多様な色の組み合わせを可能にしながら、CPU151による立体画像描画を高速に行うのである。
【0160】
なお、上記では偶数ライン用スプライトデータ800Lに加算処理を行うことで奇数ライン用スプライトデータ800Rを求めたが、2次元画像用のスプライトデータを必要に応じて減色(カラーパレットに設定可能な色数の半数を透過色に設定した上で、2次元画像用のスプライトデータで透過色を用いている場合には残る半数のうち少なくとも一つに透過色を設定)し、偶数ライン用スプライトデータと奇数ライン用スプライトデータとで共用する色を異なるカラーインデックス番号に再設定すればよい。この再設定は、所定数の加減算によるオフセット演算などを適宜選択すればよい。
【0161】
また、2次元画像専用カラーパレットを用意することで、2次元画像描画時に用いるスプライト数が1つで済む。したがって、2D状態が継続するようなとき(例えば、通常変動)には2次元画像用カラーパレットを用いた方がよい。2Dと3Dの切替が発生することが予測できる場合(例えば、リーチ変動など)は1つのスプライトデータと、左目用カラーパレット及び右目用カラーパレットのそれぞれを用いて生成した2つのスプライトを同一座標に描画して2D状態を表現した方がよい。
【0162】
図16は、表示制御装置150のCPU151で行われるスプライト描画処理の一例を示すフローチャートである。
【0163】
ステップS1〜S3は、前記第1実施形態の図12と同様であり、シーケンスデータなどから表示するシーンを読み込み、描画するオブジェクト(スプライト)を読み込んで、スプライト番号、表示する座標(水平面内)を抽出し、スプライトの奥行き方向の座標を示す視差dxを読み込んで、また、スプライトデータ800Aを読み込んでおく。
【0164】
ステップS11では、ステップS2で読み込んだ視差dxが0であるか否かより2次元画像と立体画像のいずれであるかを判定する。
【0165】
立体画像の場合には、ステップS12〜S17の処理を行って、前記第1実施形態のステップS4〜S8と同様の処理を行う。
【0166】
一方、ステップS11の判定で、視差dx=0となる2次元画像の場合には、ステップS18へ進んで2次元画像用カラーパレット880を読み込んでから、ステップS19でスプライトデータ800Aをカラーパレット880に基づいて各画素の色を描画する。
【0167】
そして、ステップS20で描画したスプライトを表示する座標を上記ステップS1で読み込んだ座標に設定してから、ステップS17よりGDP156に描画指令を送出する。
【0168】
上記処理を1フレーム内の全てのスプライトデータについて実行することによって、色数の豊富な2次元画像用スプライトデータ800Aを立体画像のデータとして用いることが可能となり、フォントROM157に格納するデータ量の増大を抑制しながらも2次元画像の表現力を向上させることが可能となり、立体画像への変換はスプライトデータ800Aに簡易な減色フィルタ処理を施すだけでよいので、CPU151の処理負荷の増大を抑制することができ、データ量と処理負荷の増大を抑制しながら、表現力の向上を図ることができるのである。
【0169】
なお、上記実施形態のカラーパレットでは、隣り合う一組のカラーインデックス番号で奇数ラインと偶数ラインを分ける例を示したが、一つのカラーパレットで同一色の奇数ラインと偶数ラインとが規則的に識別できれば良く、例えば、図17で示すように、左目画像用カラーパレットのカラーインデックス番号にオフセットとして、例えば3を加えたものが同一色の右目画像用カラーパレットとなるように構成することもできる。
【0170】
また、2次元画像用スプライトデータ800Aから立体画像用の偶数ライン用スプライトデータ800Lを求める際に、カラーインデックス番号に所定値を加算するようにしても良い。
【0171】
また、左右の区別なくカラーインデックス番号の設定を行える2次元画像専用のカラーパレットによって、2次元画像の際の色数を増大して、表現力を向上させることもできる。
【0172】
なお、上記実施形態では、遊技機に本発明を適用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、立体画像を表示する表示装置を備えた機器に適用することができ、例えば、パチスロ機やゲーム機、テレビ、カーナビゲーションシステム、携帯電話、コンピュータなどに適用することもできる。
【0173】
また、上記実施形態では、1ラインおきに左目用画像と右目用画像を表示する例を示したが、所定ライン数毎に左目用画像と右目用画像を交互に表示してもよく、例えば、2ライン毎に左目用画像と右目用画像を交互に表示してもよい。この場合、スプライトのカラーインデックス番号の指定は、2ライン毎に左目用画像と右目用画像を設定すればよい。
【0174】
また、上記実施形態において、視差dxを読み込むようにしたが、画像の表示位置が奥行き方向(図5のZ軸方向)で指示される場合には、図18に示すマップからZ軸座標に応じて視差dxを求め、左目用画像と右目用画像の表示位置を設定すればよい。なお、図18のマップは、光学系の仕様、特性に応じて適宜設定されたものである。
【0175】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の遊技機全体の構成を示す正面図である。
【図2】同じく制御系の一部を示すブロック図である。
【図3】同じく光学系を説明するための分解斜視図である。
【図4】同じく光学系の平面図である。
【図5】図柄を立体的に表示したときの実際の画像と虚像(立体画像)との関係を示す斜視図である。
【図6】表示領域上のスプライトを示す説明図である。
【図7】スプライトデータを生成する様子を示す説明図で、(A)は偶数ライン用のスプライトデータを示し、(B)は奇数ライン用のスプライトデータを、(C)は偶数ラインと奇数ラインを合成したスプライトデータを、(D)左右の画像を合成した状態のビットマップを示す。
【図8】カラーパレットのカラーインデックス番号と色データの関係を示し、(A)は左目用画像と右目用画像を合わせた場合のカラーパレットを、(B)は左目画像用カラーパレットを、(C)は右目画像用カラーパレットをそれぞれ示す。
【図9】記憶手段に格納されたスプライトデータとカラーパレットを示す説明図である。
【図10】スプライトデータから左目用画像と右目用画像を再生する様子を示す説明図で、(A)は読み込んだ状態のスプライトデータを、(B)は左目画像用カラーパレットで生成した左目用画像の画像(左目用画像)を、(C)は右目画像用カラーパレットで生成した右目用画像の画像(右目用画像)を、(D)は左目用画像と右目用画像を合成した画像をそれぞれ示す。
【図11】視差に応じた左目用画像と右目用画像の関係を示す説明図で、(A)は表示面8Aの手前に立体画像を表示した状態を、(B)は2次元画像として表示した状態を、(C)は表示面8Aの奥に立体画像を表示した状態をそれぞれ示す。
【図12】表示制御装置150で行われる描画処理のフローチャートである。
【図13】第2の実施形態を示し、2次元画像と立体画像で色数が異なる場合の説明図で、(A)は2次元画像の場合のビットマップとカラーパレット及びスプライトデータを、(B)は立体画像の場合のビットマップとカラーパレット及びスプライトデータをそれぞれ示す。
【図14】立体画像を生成する様子を示す説明図で、(A)は偶数ライン用スプライトデータを、(B)は奇数ライン用スプライトデータを、(C)は偶数ラインと奇数ラインを合成した場合のスプライトデータを、(D)は左目用画像と右目用画像のカラーパレットによって生成された画像のビットマップを示す。
【図15】記憶手段に格納されたスプライトデータとカラーパレットを示す説明図である。
【図16】表示制御装置150で行われる描画処理のフローチャートである。
【図17】カラーパレットの他の形態を示す説明図である。
【図18】奥行き方向の表示位置と視差の関係を示すマップである。
【符号の説明】
8 変動表示装置
150 表示制御装置
151 CPU
800 スプライトデータ
801 光源
810 発光素子
811 偏光フィルタ
812 フレネルレンズ
802 微細位相差板
803 偏光板
804 液晶表示パネル
805 偏光板
806 デフューザ
870 カラーパレット

Claims (6)

  1. 左目用画像及び右目用画像を表示領域の所定ライン毎に交互に表示することにより立体画像を表示可能な表示装置と、前記表示装置の画像表示を制御する表示制御手段とを備えた立体画像表示装置において、
    前記表示制御手段は、
    画素ごとにカラーインデックス番号を設定したスプライトデータと、
    前記カラーインデックス番号に対応する色情報が予め設定されているカラーパレットから前記スプライトデータに基づいてスプライト画像を描画する描画手段とを備え、
    前記スプライトデータは、前記左目用画像となる画素と右目用画像となる画素とが同色であっても異なるカラーインデックス番号を設定し、
    前記カラーパレットは、左目用カラーパレットと右目用カラーパレットとから構成され、
    前記左目用カラーパレットでは、前記右目用画像となる画素のカラーインデックス番号に対応する色情報に透明色を設定し、
    前記右目用カラーパレットでは、前記左目用画像となる画素のカラーインデックス番号に対応する色情報に透明色を設定し、
    前記描画手段は、前記スプライトデータと左目用カラーパレットの色情報とに基づいて左目用画像を描画するとともに、前記スプライトデータと右目用カラーパレットの色情報とに基づいて右目用画像を描画することを特徴とする立体画像表示装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記左目用画像と右目用画像とで立体視可能に表示される立体画像の奥行き情報に基づいて、前記左目用画像と右目用画像の描画位置を設定することを特徴とする請求項1に記載の立体画像表示装置。
  3. 前記描画手段は、スプライトデータを2次元画像で表示する場合には、前記左目用画像と右目用画像とを同一位置に重ねて描画を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の立体画像表示装置。
  4. 前記描画手段は、スプライトデータを2次元画像として表示する際に用いる2次元画像用カラーパレットを有し、
    スプライトデータを2次元画像で表示する場合には、2次元画像用カラーパレットの色情報に基づいて描画を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の立体画像表示装置。
  5. 前記表示制御手段は、
    2次元画像専用スプライトデータを記憶する記憶手段と、
    2次元画像専用スプライトデータから立体画像用のスプライトデータを生成する立体画像用スプライトデータ演算手段を備え、
    前記スプライトデータを立体画像として表示する場合に、前記2次元画像専用スプライトデータから立体画像用のスプライトデータを生成することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の立体画像表示装置。
  6. 前記立体画像用スプライトデータ演算手段は、
    2次元画像用のスプライトの左目用画像に相当する画素と右目用画像に相当する画素との双方に設定されているカラーインデックス番号を、
    左目用画像と右目用画像とで異なるカラーインデックス番号に再設定して立体画像用のスプライトデータを生成することを特徴とする請求項5に記載の立体画像表示装置。
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