JP2005006881A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者が独占的に表示内容を楽しめ、且つ斬新な表示を行って遊技の興趣向上を図ることができる遊技機を提供する。
【解決手段】画像表示装置9は、表示部と、フレネルレンズ等を含む光照射部とを備え、光照射部は、特定観察位置よりも左方の位置においては、左眼用画像を観察可能にするとともに右眼用画像を観察不能にし、特定観察位置よりも右方の位置においては、右眼用画像を観察可能にするとともに左眼用画像を観察不能にし、表示制御装置は、左眼用画像を識別情報Sの一部とし、可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態で表示制御するとともに、右眼用画像を識別情報Sの一部とし、可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態で表示制御し、特定観察位置において両眼により観察された場合に識別情報Sの全体を形成するように左眼用画像と右眼用画像とを合成し、該合成画像を可変表示ゲーム上で識別性が完備した状態で表示する合成変換装置を備えた。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関し、特に、可変表示装置に識別情報を可変表示することで可変表示ゲームを実行可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機、例えばパチンコ遊技機では、遊技領域が形成された遊技盤上に、識別情報を可変表示可能な可変表示装置(画像表示装置)を備え、識別情報を可変表示することで可変表示ゲームを実行できるものがある。そして、可変表示ゲームが終了した際に識別情報が特定の表示態様(例えば、7,7,7)となった場合に、遊技者が多量の遊技価値(賞球)を獲得可能な状態となる。
【0003】
この可変表示ゲームにおける遊技の興趣向上を図るため、表示画像が立体的に見えるようにした所謂3D方式の可変表示装置を備えた遊技機が開発されており、例えば、眼鏡を使用することなく立体表示が見える方式として、パララックスバリア方式やレンティキュラー方式、あるいは立体視認可能範囲を広げ、且つ通常の平面画像も表示可能な方式(例えば、特許文献1参照。)等による可変表示装置を備えた遊技機がある。これらの可変表示装置は、右眼のみで見える画像と左眼のみで見える画像とを左右にずらして両眼視差を発生させることで立体画像を表示している。
【0004】
さらに、入賞玉制御装置の表示画面の前に、遊技者からの正面視界は確保するが、隣席からの斜め視界は遮蔽する視界制御フィルムを備えて、隣席からの覗き見を防止できる遊技機が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−262370号公報(第2頁,第3図)
【特許文献2】
特開2001−129204号公報(第2頁,第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技者の中には、折角お金を出して遊技機で遊技を楽しむのだから、可変表示装置に表示される遊技の進行や結果を、自分だけで楽しみたいと願望し、さらには、自分だけで楽しむなら一層斬新な表示が見たいと期待する者がいる。
【0007】
ところが、上記した遊技機は、ただ単に表示画面の前に視界制御フィルムを備えただけであり、隣席から覗き見できないようにして遊技者が不快感を感じるのを防ぐだけしか効果が得られない。したがって、覗き見防止と同時に、遊技の興趣を向上させるような表示態様を示すことができず、遊技者の要求に応えることができない。
【0008】
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者が独占的に表示内容を楽しめ、且つ斬新な表示を行って遊技の興趣向上を図ることができる遊技機を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、識別情報を可変表示する可変表示装置と、前記可変表示装置で可変表示ゲームを表示制御する表示制御手段とを備え、
前記可変表示ゲームの結果態様として表示される識別情報が特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を付与する遊技機において、
前記可変表示装置は、左眼用画像と右眼用画像とを含んで前記識別情報を可変表示する表示部と、前記左眼用画像を特定観察位置において左眼で観察可能にするとともに、前記右眼用画像を前記特定観察位置において右眼で観察可能とし、前記特定観察位置よりも左方の位置においては、前記左眼用画像を観察可能にするとともに前記右眼用画像を観察不能にし、前記特定観察位置よりも右方の位置においては、前記右眼用画像を観察可能にするとともに前記左眼用画像を観察不能にする光学手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記左眼用画像を識別情報の一部とし、前記可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態で表示制御する左眼用画像表示制御手段と、前記右眼用画像を識別情報の一部とし、前記可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態で表示制御する右眼用画像表示制御手段と、
前記特定観察位置において両眼により観察された場合に識別情報全体を形成するように前記左眼用画像と前記右眼用画像とを合成し、該合成画像を可変表示ゲーム上で識別性が完備した状態で表示する合成画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機である。
【0010】
ここで、「可変表示ゲーム上で識別性が完備した状態」とは、識別情報が可変表示ゲームの結果態様を構成し得る一つの情報として設定した状態(結果態様を判断しても良い状態)まで体裁を整えたことを意味する。また、「可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態」とは、上記体裁が整っていないことを意味する。例えば、結果態様を判断する際の識別情報が形状で構成される場合、形状の一部が欠けている識別情報や、識別情報を構成する一部のみの情報(画像)、識別情報とは掛け離れた状態の情報(画像)は、「可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態」である。また、結果態様を判断する際の識別情報が形状と色で構成される場合、形状が欠けている状態の他に、形状は欠けていないが、色彩や模様が欠けていたり混色前の色(本来の識別情報の色が紫であれば、赤あるいは青)であったりする状態の情報(画像)も「可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態」である。
【0011】
また、「表示制御」とは、制御対象(画像、識別情報等)を可変表示装置へ表示させる際の制御のみだけでなく、可変表示装置へ表示させるための準備の制御、例えば左眼用画像や右眼用画像を合成画像表示手段に送る制御をも含む。
【0012】
請求項2に記載のものは、前記識別情報は、複数のスプライトの合成画像で構成され、
前記左眼用画像表示制御手段は、前記複数のスプライトのうちのいずれかであって、前記右眼用画像表示制御手段が表示制御しないスプライトを前記左眼用画像として表示制御し、
前記右眼用画像表示制御手段は、前記複数のスプライトのうちのいずれかであって、前記左眼用画像表示制御手段が表示制御しないスプライトを前記右眼用画像として表示制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
【0013】
請求項3に記載のものは、複数の識別情報を可変表示する可変表示装置と、前記可変表示装置で可変表示ゲームを表示制御する表示制御手段とを備え、
前記可変表示ゲームの結果態様として表示される複数の識別情報の組み合わせが特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を付与する遊技機において、
前記可変表示装置は、左眼用画像と右眼用画像とを含んで前記識別情報を可変表示する表示部と、前記左眼用画像を特定観察位置において左眼で観察可能にするとともに、前記右眼用画像を前記特定観察位置において右眼で観察可能とし、前記特定観察位置よりも左方の位置においては、前記左眼用画像を観察可能にするとともに前記右眼用画像を観察不能にし、前記特定観察位置よりも右方の位置においては、前記右眼用画像を観察可能にするとともに前記左眼用画像を観察不能にする光学手段を備え、
前記表示制御手段は、前記左眼用画像を表示制御する左眼用画像表示制御手段と、前記右眼用画像を表示制御する右眼用画像表示制御手段とを備え、
前記可変表示ゲーム中に可変表示状態にある識別情報あるいは停止状態にある識別情報のうち、一方を前記左眼用画像として前記左眼用表示制御手段で表示制御し、他方を前記右眼用画像として前記右眼用表示制御手段で表示制御することを特徴とする遊技機である。
【0014】
ここで、「停止状態」とは、識別情報が所定時間に亘って停止位置から動かない状態だけでなく、識別情報が停止位置にて微少に変動(振動)する状態、所謂仮停止状態をも含む。
【0015】
請求項4に記載のものは、前記表示部は、後方から照射された光を透過可能な液晶表示パネルを含み、
前記光学手段は、特定の偏光方向の光と、前記特定の偏光方向と直交する偏光方向の光とを、前記液晶表示パネルに照射する光源と、
前記液晶表示パネルと前記光源との間に配置され、前記特定の偏光方向の光を透過する第1領域と、前記特定の偏光方向と直交する偏光方向の光を透過する第2領域とが、縦方向に繰り返して設けられたフィルタと、を備え、
前記光源は、偏光方向が特定されない光を放射する発光源と、前記偏光方向が特定されない光を、前記特定の偏光方向の光と、前記特定の偏光方向と直交する偏光方向の光とに変換して出力する偏光手段と、異なる偏光方向の光を左右各々の目に到達する向きに屈折させて前記液晶表示パネルに照射する光屈折手段と、を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機である。
【0016】
請求項5に記載のものは、前記第1領域と前記第2領域とは、前記表示部の水平方向1ラインおきに対応して縦方向に交互に設けられ、
前記左眼用画像表示制御手段は、前記表示部に形成された表示領域のうち前記第1領域あるいは前記第2領域の一方に対応した表示領域で左眼用画像を表示制御し、
前記右眼用画像表示制御手段は、前記表示部に形成された表示領域のうち前記第1領域あるいは前記第2領域の他方に対応した表示領域で右眼用画像を表示制御することを特徴とする請求項4に記載の遊技機である。
【0017】
請求項6に記載のものは、前記表示制御手段は、前記左眼用画像表示制御手段と前記右眼用画像表示制御手段とで異なる画像を表示する異画像表示状態と、同じ画像を表示する共通画像表示状態とに変換可能であることを特徴とする請求項5に記載の遊技機である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機に画像表示装置(可変表示装置)を備えた例を挙げて本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【0019】
パチンコ遊技機の遊技盤1は、図1に示すように、合板やプラスチック等からなる矩形状の遊技盤本体2の表面にガイドレール5や遊技領域区画部材6等を止着することで略円形状の遊技領域7を区画形成している。そして、遊技盤1は、該遊技領域7内において、略中央からガイドレール5とは反対側(図中右側)に亘ってセンターケース8を配設し、該センターケース8には、遊技領域7の略中央に位置するように画像表示装置9(本発明の可変表示装置に相当)を前面に備えている。また、遊技盤1は、画像表示装置9の下方にチューリップタイプの始動入賞具(入賞具の一種)10を配設し、該始動入賞具10の下方に、画像表示装置9の作動結果によって遊技球を受け入れない第1状態と受け入れ易い第2状態とに変換可能な特別変動入賞装置(大入賞口)11を配設している。さらに、遊技盤1は、この他に、一般入賞具(入賞具の一種)12、遊技球の流下方向を変える風車13や障害釘(図示せず)、発光により各種の装飾表示を行うランプ・LED14、及び入賞せずに流下した遊技球を回収するアウト口15を設けている。
【0020】
センターケース8は、中央部分に矩形の開口窓部16を開設し、遊技盤1の表面に取り付ける取付基板17を備え、該取付基板17の上部に波飛沫を模した鎧部18を前方へ突設して、ガイドレール5により遊技領域7へ誘導された遊技球が画像表示装置9に直接衝突しないように構成されている。
【0021】
次に、画像表示装置9について説明する。
画像表示装置9は、複数の可変表示領域19(例えば、左側、中央、右側の3つの可変表示領域19)を設定して各表示領域で独立して画像表示がなされる表示装置である。そして、画像表示装置9は、複数の可変表示領域19に複数の識別情報(数字や記号等の図柄)を可変表示する可変表示ゲーム(変動表示ゲーム)等、遊技の進行に基づく画像を表示するものである。なお、可変表示ゲームが終了した際に複数の可変表示領域19の各々に停止表示された結果態様、すなわち各図柄の組み合わせが、予め定められた組み合わせ態様、例えば『7,7,7』という特定の表示態様となった場合に、遊技者への遊技価値の付与として特別遊技状態が発生(所謂大当たり)し、遊技者が多量の遊技球を獲得可能な状態となる。
【0022】
具体的に構造を説明すると、画像表示装置9は、図2および図3に示すように、樹脂により成形された筐体20と、該筐体20の前面に設けられた表示部21と、該表示部21へ光を照射する光照射部29(本発明の光学手段に相当)とから概略構成される。そして、光照射部29は、複数の発光素子22(図5参照)を並設した状態で筐体20内に収納した発光ユニット23(本発明の発光源に相当)と、発光ユニット23からの光を表示部21へ反射する反射鏡24と、発光素子22からの光を遊技者(観察者)の左右いずれかの眼に届くような光に、例えば略平行光に屈折させるフレネルレンズ25(本発明の光屈折手段に相当)と、微細位相差板39(後述)と、第1偏光シート40(後述)とを備えている。また、この画像表示装置9は、発光ユニット23と、この発光ユニット23に設けられた偏光フィルタ26(後述)と、フレネルレンズ25とを含んで光源27を構成して、表示部21の液晶表示パネル28(後述)に特定の偏光方向の光と、前記特定の偏光方向と直交する偏光方向の光とを照射できるようになっている(図12参照。後で詳細に説明する。)
【0023】
筐体20は、図3に示すように、前面を開口し、後上面を後方に下り傾斜させたリアケース31と、該リアケース31の左右両側および上側の開口縁に沿って取り付けられる額縁状のフロントフレーム32と、該フロントフレーム32の下方であってリアケース31の開口下側を塞ぐ状態で取り付けられるフロントカバー33とにより構成されている。そして、筐体20は、当該筐体20の前面、すなわちフロントフレーム32に大きな矩形状の開口部34を開設し、この開口部34の前側を塞ぐ状態でディフューザ35、微細位相差板39、第1偏光シート40、および表示部21を取り付け、このディフューザ35、微細位相差板39、第1偏光シート40、表示部21の周縁を額縁状の表示部保持枠36で前方から止着している。
【0024】
この表示部21は、識別情報を可変表示する箇所であって、後述する発光ユニット23からの光を透過可能な部材であり、液晶表示パネル28と第2偏光シート41とから構成されている。そして、表示部21は、微細位相差板39(本発明のフィルタの一部に相当)および第1偏光シート40(本発明のフィルタの一部に相当)を重合している。具体的には、発光ユニット23からの光の入射側、すなわち画像表示装置9の後ろ側(図中右側)から微細位相差板39(本発明のフィルタの一部に相当)、第1偏光シート40(本発明のフィルタの一部に相当)、液晶表示パネル28、および第2偏光シート41を順に重合した状態になっている。すなわち、微細位相差板39および第1偏光シート40は、液晶表示パネル28と光源27との間に配置されている。そして、微細位相差板39は、偏光特性が互いに異なる第1領域39aおよび第2領域39bを交互に有しており、液晶表示パネル28の水平方向に延設された水平走査線と略同じ繰り返しピッチ(例えば、1ラインおき)で上下方向(縦方向)に交互に並べている。なお、第1領域39aと、第1偏光シート40のうち第1領域39aに対向する部分とは、後述の発光ユニット23から出射される光を照射すると、特定方向に偏光された光を透過する。また、第2領域39bと、第1偏光シート40のうち第2領域39bに対向する部分とは、発光ユニット23から出射される光を照射すると、上記特定の偏光方向の光と直交する偏光方向を有する光を透過する。また、液晶表示パネル28は、後方から照射された光を透過可能な部材であり、微細位相差板39の第1領域39aに対応する走査線上に左眼用画像を表示し、第2領域39bに対応する走査線上に右眼用画像を表示する。すなわち、液晶表示パネル28は、左眼用画像と右眼用画像とを1走査線ずつ交互に上下方向へ並べて表示するように構成されている(図4参照)。なお、この液晶表示パネル28は、第1領域39aに対応する走査線上に右眼用画像を表示し、第2領域39bに対応する走査線上に左眼用画像を表示するようにしてもよい。また、左眼用画像および右眼用画像の表示については、後で詳細に説明する。
【0025】
また、筐体20は、開口部34の後ろ側を塞ぐ状態でフレネルレンズ25を取り付け、このフレネルレンズ25の周縁をレンズホルダ43で後方から止着している。フレネルレンズ25は、焦点が後方に位置する状態で取り付けられており、後方から入射した光を略平行光あるいは前方に向かって絞り込まれる光に変換して、言い換えると、異なる偏光方向の光を左右各々の目に到達する向きに屈折させて、前方の表示部21、すなわち液晶表示パネル28に照射するように配設されている(図6参照)。
【0026】
反射鏡24は、後述する発光ユニット23からの光を表示部21へ反射させるための鏡であり、筐体20の内側上部の傾斜した壁部20aに沿って、後方に下り傾斜した状態で取り付けられている。この反射鏡24は、発光ユニット23の発光素子22から照射された光の大部分(約90%〜95%)を反射光として表示部21へ反射し、発光ユニット23の発光素子22から照射された光の一部(約10%〜5%)を透過光として裏側に透過できるように構成された表面反射鏡である。
【0027】
次に発光ユニット23について説明する。
発光ユニット23は、液晶表示パネル28へ光を照射するためのユニットである。発光ユニット23は、発光素子22を反射鏡24に対向させ、液晶表示パネル28に対して左右方向に亘る状態でリアケース31の内側下部、すなわちフロントカバー33の後方に配置されている。
【0028】
図5(a)は、発光ユニット23の後方から見た分解斜視図である。この発光ユニット23は、図5(a)に示すように、前後に分割可能な発光ユニットケース45(ケース蓋45aおよびケース本体45b)の中に横長な発光基板46を収納し、該発光基板46上に複数のLED(例えば、白色LED)等の発光素子22を、発光基板46の長手方向に沿って所定の配列ピッチで並設して線状に発光する線状発光源の発光部分を形成している。また発光ユニット23は、発光素子22上にプリズム列48を備え、発光ユニットケース45の上方には、発光素子22の並設方向に長尺な偏光フィルタ26(本発明の偏光手段に相当)を、フィルタ保持枠(偏光フィルタ保持枠)49に装着した状態で保持している。
【0029】
発光基板46は、図6に示すように、フレネルレンズ25の中心までの光路長が等距離となる仮想円弧線Aを仮定し、この仮想円弧線Aに近似した仮想折れ線L上に沿う状態で折曲している。したがって、この発光基板46上の発光素子22は、上記した仮想折れ線L上に整列し、この発光素子22からの光の光軸がフレネルレンズ25の中心近傍に位置するように構成されている。なお、図6のフレネルレンズ25から出射した光について、実線で示す光路の中心(図中フレネルレンズ25の中心から左上へ向かう矢印)と、二重線で示す光路の中心(図中フレネルレンズ25の中心から右上へ向かう矢印)との間の領域R1は、後述の特定観察位置となり、液晶表示パネル28上の識別情報を十分に観察できる位置(画像を識別情報と判断できる観察位置、左眼用画像と右眼用画像とが観察できる位置)になる。また、領域R1の左右外側の領域R2は、識別情報を十分に観察できない位置(画像を識別情報と判断できない観察位置、)となる。具体的には、図中左側の領域R2は、右眼用画像を観察できるが左眼用画像を観察できない位置であり、図中右側の領域R2は、左眼用画像を観察できるが右眼用画像を観察できない位置である。なお、識別情報の観察状態については、後で詳細に説明する。
【0030】
プリズム列48は、発光素子22から入射した光を絞って好適に液晶表示パネル28に出射するためのものである。このプリズム列48は、図5(a)に示すように、平板部52を発光基板46および発光素子22の列と略平行に配設し、この平板部52の表面に後述するプリズム53の光の出射面54を形成している。また、プリズム列48は、平板部52の裏面から各発光素子22に向かって複数のプリズム53を櫛歯状に突設(一体成形)して光路を構成し、各プリズム53の先端面を光の入射面55として発光素子22に当接している(図7参照)。すなわち、このプリズム列48は、発光素子22毎のプリズム53を連接した部材であり、発光素子22に対して入射面55を一対一に設けている。そして、プリズム列48は、各プリズム53の側面がベジエ曲線から形成される曲面で構成されており、入射面55から入射した光をプリズム53の側面で全反射して、出射面54以外から当該プリズム列48の外部に透過しないようになっている(図7(b)参照)。このようにして、プリズム列48は、プリズム53の側面部(すなわち光路の補正部)により光を発光素子22の近傍で周囲に拡がるのを規制して、光の光路を、照射範囲を絞って光度を高めるように補正し、途中で弱めることなく出射面54から出射することができる。
【0031】
偏光フィルタ26は、発光素子22からの光を左眼用と右眼用とで異なる方向に偏光する透光性板材であり、発光素子22からフレネルレンズ25までの光路上であって、発光ユニット(線状発光源)23の光の出射側に備えられている。偏光フィルタ26は、図5(b)に示すように、横長で透明なベースフィルム60の表面に、長手方向一側(図中左側)には左眼用偏光部を形成する第1偏光フィルタ61を、長手方向他側(図中右側)には右眼用偏光部を形成する第2偏光フィルタ62をそれぞれ備えて一体化している。具体的には、この偏光フィルタ26は、ベースフィルム60の左右方向(長手方向)の略中央に第1偏光フィルタ61と第2偏光フィルタ62との境界(突合せ部)が位置する状態で各偏光フィルタ61,62を透明な接着剤等を介して貼付している。そして、偏光フィルタ26は、第1偏光フィルタ61と第2偏光フィルタ62とで透過する光の偏光方向が互いに異なる。具体的には、偏光フィルタ26は、第1偏光フィルタ61と第2偏光フィルタ62との偏光方向を90度ずらして、発光素子22から放射される光、すなわち偏光方向が特定されない光を、特定の偏光方向の光と、この特定の偏光方向と直交する偏光方向の光とに変換して出力する(透過する)ように設定されている。
【0032】
なお、偏光フィルタ26は、1枚のベースフィルム60に表から同等の大きさの偏光フィルム(図示せず)を貼付し、偏光フィルムの表面のうち第1偏光フィルタ61あるいは第2偏光フィルタ62のいずれかを形成しようとする領域に位相差フィルム(図示せず)を貼付して2種類の偏光フィルタ61,62を形成してもよい。
【0033】
そして、発光ユニット23は、内部に冷却空気を流す構成を備えている。具体的には、発光ユニット23は、前側に位置するケース蓋45aの両側に吸気口68を、後ろ側に位置するケース本体45bの左右方向の中央部分に排気口69をそれぞれ開設し、吸気口68と排気口69とを発光ユニットケース45内の空間を介して連通している。また、発光ユニット23は、吸気口68をフロントカバー33に開設された吸気スリット70と連通させ、排気口69をリアケース31の外側に設けられた排気ファン71に、ダクト72を介して連通させている。このような構成により発光ユニット23は、画像表示装置9の前方から空気を取り入れて、発光素子22の周辺にこの空気を強制対流させ、さらに排気ファン71から排気することで発光素子22を冷却できるようになっている。
【0034】
次に、パチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置75とその制御内容について説明する。図8は、パチンコ遊技機に備えられる制御装置の構成図で、主として、遊技制御装置75を中心とする制御系統部分をブロック構成図として示したものである。
【0035】
遊技制御装置75は、遊技を統括的に制御する主制御装置(制御手段)として機能し、遊技用マイクロコンピュータ76、入力インターフェース77、出力インターフェース78等から構成されている。遊技用マイクロコンピュータ76は、遊技制御を司るCPUと、遊技制御のためのプログラム等を記憶しているROMと、および遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMとを内蔵している。また、遊技用マイクロコンピュータ76は、外部通信用端子79を設け、遊技用マイクロコンピュータ76に一意に設定された識別番号をこの外部通信用端子79から出力できるように構成されている。具体的には、この外部通信用端子79に検査装置や管理用コンピュータ(図示せず。所謂ホールコン)を接続し、識別番号を読み出すことで遊技機を識別することができるように構成されている。
【0036】
このような構成からなる遊技制御装置75は、入力インターフェース77を介して各種検出装置(一般入賞口センサ81、特別図柄始動センサ82、普通図柄始動センサ83、カウントセンサ84、継続センサ85)からの検出信号を受けて、大当たり遊技(特別遊技)等、種々の処理を行う。そして、各種従属制御装置(表示制御装置87、排出制御装置88、装飾制御装置92、音制御装置93)の他、普通電動役物ソレノイド89、大入賞口ソレノイド90等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0037】
そして、遊技制御装置75は、表示制御装置87へ表示制御指令信号として変動表示コマンド、識別情報コマンド、確定コマンド、デモ表示コマンド、ファンファーレコマンド、大当たりコマンド、エラーコマンド等を送信する。さらに、通常の遊技状態、確率変動状態、変動時間短縮状態などの遊技状態の違いによって表示態様を変化させるための指令信号も送信する。
【0038】
排出制御装置88は、遊技制御装置75からの賞球指令信号またはカードユニット(球貸ユニット)91からの貸球要求に基づいて、払出ユニットの動作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。
【0039】
装飾制御装置92は、遊技制御装置75からの装飾制御指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置(センターケース8内の装飾ランプ、遊技領域7のランプ・LED14等)を制御する。
【0040】
音制御装置93は、遊技制御装置75からの音制御指令信号に基づいて、スピーカから出力される効果音を制御する。
【0041】
表示制御装置87(本発明の表示制御手段、左眼用画像表示制御手段および右眼用画像表示制御手段に相当)は、画像表示装置9での可変表示ゲームの表示、具体的には識別情報の表示を制御する装置であり、画像表示装置9のうち、液晶表示パネル28を駆動するためのLCDドライバ(LCDDRV)や発光ユニット23を駆動するためのBLドライバ(BLDRV)を接続している。なお、LCDドライバ(LCDDRV)と表示制御装置87との間には、左眼用画像と右眼用画像とを合成する合成変換装置96(後述)を接続している。この表示制御装置87は、表示制御用CPU94、プログラムや画像データ(図柄データ、背景画データ、動画キャラクタデータ、テクスチャデータ等)等を格納したROM、表示制御用CPU94の動作時のワークエリアや、画像表示装置9に表示される画像データを一時的に記憶するフレームバッファが設けられたRAM、GDP(Graphic Display Processor)95等から構成されている。
【0042】
表示制御用CPU94は、ROMに記憶されたプログラムを実行し、遊技制御装置75からの信号に基づいて、遊技状態に応じた可変表示ゲームのための画像制御情報(スプライトデータやポリゴンデータ等で構成される図柄表示情報、背景画面情報、動画オブジェクト画面情報等)を演算し、GDP95へ画像表示装置9に表示する画像の信号を生成するように指示する。
【0043】
GDP95は、ROMに記憶された画像データ及び表示制御用CPU94により画像制御情報を演算した内容に基づいて、例えば、画像のポリゴン描画(または、通常のビットマップ描画)を行うとともに、各ポリゴンに所定のテクスチャを貼り付けてフレームバッファとしてのRAMに記憶する。そして、GDP95は、RAMに記憶された画像を所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC、水平同期信号H_SYNCのタイミング)で、後述の合成変換装置96を介して画像表示装置9へ送信して画像を表示させる。
【0044】
また、GDP95は、点描画、線描画、トライアングル描画、ポリゴン描画、テクスチャマッピング、アルファブレンディング、シェーディング処理(グローシェーディングなど)、陰面消去(Zバッファ処理など)等の描画処理を行う。これらの描画処理がされた画像信号は、画像表示装置9に出力される。
【0045】
ここで、表示制御装置87は、複数のフレームバッファをそれぞれRAMの所定の記憶領域に設定しておき、GDP95により任意の画像を重ね合わせた状態(オーバーレイ)で画像表示装置9に出力することもできる。
【0046】
さらに、GDP95は、クロック信号を供給する発振器を接続している。この発振器により生成されるクロック信号は、GDP95の動作周期を規定している。そして、このクロック信号に基づいて、垂直同期信号(V_SYNC)及び水平同期信号(H_SYNC)が生成され、画像表示装置9へタイミング信号として出力される。
【0047】
そして、表示制御装置87は、遊技制御装置75との接続インターフェースにバッファ(信号伝達方向規制手段)を設け、遊技制御装置75と表示制御装置87との間の通信において、遊技制御装置75から表示制御装置87への信号入力のみが許容され、表示制御装置87から遊技制御装置75への信号出力を禁止するように構成されている。
【0048】
なお、本実施形態では、装飾制御装置92及び音制御装置93を、表示制御装置87とは別個に設けたが、従属制御装置のうち、装飾制御装置92及び音制御装置93を表示制御装置87に含めて、装飾制御装置92、及び音制御装置93を表示制御装置87と一体に構成してもよい。
【0049】
また、装飾制御装置92及び音制御装置93を、遊技制御装置75に直接接続せずに、表示制御装置87に接続するように構成してもよい。
【0050】
そして、表示制御装置87は、画像表示装置9との間に合成変換装置96(本発明の合成画像表示手段に相当)を備えている。合成変換装置96は、左眼用画像と右眼用画像とを合成する装置であり、図9に示すように、制御部97と、画像データを一時的に記憶可能なフレームバッファを設けたRAM98と、制御部97の動作に必要なプログラムやデータを記憶したEEPROM、ROMとから構成されている。そして、合成変換装置96は、表示制御装置87からH_SYNC、V_SYNC、RGB(左眼用画像および右眼用画像を含む画像データ)、L/Rの各信号を制御部97で受信できるように構成されている。制御部97は、L/R信号に基づいてRGBデータを左眼用画像データと右眼用画像データとに区分し、L/R信号が「L」を示すときには左眼用画像データをRAM98に設けられた左眼用フレームバッファ98Lに書き込み、L/R信号が「R」を示すときには右眼用画像データをRAM98に設けられた右眼用フレームバッファ98Rに書き込む。そして、制御部97は、左眼用フレームバッファ98Lに書き込んだ左眼用画像データと、右眼用フレームバッファ98Rに書き込んだ右眼用画像データとを所定のタイミングで読み出して合成用フレームバッファ98Mに書き込み、この合成用フレームバッファ98Mに合成画像データを生成する。
【0051】
なお、制御部97は、左眼用フレームバッファ98L及び右眼用フレームバッファ98Rから画像データを水平ライン1本おきに(例えば、左眼用フレームバッファ98Lからは奇数ラインの画像データを、右眼用フレームバッファ98Rからは偶数ラインの画像データを)読み出す。あるいは、制御部97は、左眼用フレームバッファ98L及び右眼用フレームバッファ98Rから画像データを、所定のライン数ずつ交互に読み出すようにしてもよい。
【0052】
そして、合成変換装置96は、合成用フレームバッファ98Mに記憶された合成画像データを、所定のタイミング(H_SYNC、V_SYNC等の同期信号のタイミング)で読み出し、画像表示装置9に送って左眼用画像と右眼用画像とから構成される合成画像を表示させる。
【0053】
次に、画像表示装置9に表示される画像のうち、可変表示ゲームの結果態様として表示される識別情報について説明する。識別情報は、複数の画像要素、具体的には複数のスプライトから構成されている。例えば、図10に示す識別情報Sは、数字「7」を表現したもので、6個のスプライトSDx_1〜SDx_6により不規則に分割された状態で構成されている。
【0054】
この識別情報Sは、表示制御装置87により制御され、スプライトSDx_1〜SDx_6のうちの何れかを左眼用画像とし、スプライトSDx_1〜SDx_6のうちの何れかであって左眼用画像以外のスプライトを右眼用画像として、画像表示装置9に表示される。具体的に説明すると、スプライトを左眼用画像として表示する場合には、表示制御装置87は、合成画像の中で左眼用画像に設定するスプライトを、液晶表示パネル28のうち微細位相差板39の第1領域39aに対応する走査線上のみに表示し、第2領域39bに対応する走査線上には表示しない。また、スプライトを右眼用画像として表示する場合には、表示制御装置87は、合成画像の中で右眼用画像に設定するスプライトを、液晶表示パネル28のうち微細位相差板39の第2領域39bに対応する走査線上のみに表示し、第1領域39aに対応する走査線上には表示しない。
【0055】
次に、画像表示装置9の画像表示の作用について説明する。
なお、表示制御装置87の合成変換装置96は、図11(a)に示すように、識別情報S全体を形成するように合成画像を表示し、この合成画像の識別情報Sを構成するスプライトのうち、一部のスプライトを左眼用画像とし、その他のスプライトを右眼用画像として表示している。具体的には、例えば、左側可変表示領域19の識別情報Sにおいては、3つのスプライトSDx_1,SDx_4,SDx_5を左眼用画像とし、残りの3つのスプライトSDx_2,SDx_3,SDx_6を右眼用画像として設定し、液晶表示パネル28に表示しいている。また、合成変換装置96は、合成画像を可変表示ゲーム上で識別性が完備した状態(識別情報Sとして設定された本来の状態、設定から何も欠けていない状態)で表示している。
【0056】
上記のような構成を有する画像表示装置9において、発光素子22から光を発すると、この光は、図12に示すように、偏光フィルタ26を透過するとともに放射状に広げられる。そして、放射状に広がった光のうち、偏光フィルタ26の第1偏光フィルタ(右側領域)61を透過した光(一点鎖線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ25により特定観察位置(本実施形態では、画像表示装置9の正面)に位置する遊技者(観察者)の左眼に届くように、例えば略平行光や観察者の左眼位置に向かって徐々に絞り込まれる光となるように屈折して進行方向を変えられる。そして、フレネルレンズ25から出射された光のうち、微細位相差板39の第1領域39aに入射した光は、偏光軸が90度回転した状態で透過する。この第1領域39aから出射した光は、第1偏光シート40、液晶表示パネル28、第2偏光シート41を略垂直(やや右側から左側)に透過して左眼に至る。このようにして、液晶表示パネル28に表示された合成画像のうち、第1領域39aに対応する位置に表示された左眼用画像、すなわち図11(b)においては、左側可変表示領域19LのスプライトSDx_1,SDx_4,SDx_5、中央可変表示領域19CのスプライトSDx_2,SDx_3,SDx_6、右側可変表示領域19RのスプライトSDx_1〜4が特定観察位置の遊技者の左眼に到達する。したがって、遊技者は、特定観察位置において左眼で識別情報Sの一部を、可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態(識別情報Sが可変表示ゲームにおいて設定された形態とは異なる形態)で観察する。
【0057】
また、左眼用画像を照射する光は、フレネルレンズ25によって遊技者の右方の位置、すなわち特定観察位置よりも右方の位置へ到達するのを阻止される。したがって、画像表示装置9のフレネルレンズ25は、特定観察位置よりも右方の位置では左眼用画像を観察不能とすることができる。このことから、遊技者の右方から画像表示装置9を覗き見ようとする観察者がいても、この観察者は、左眼用画像に設定したスプライトを見ることができず、画像表示装置9にどのような識別情報Sが表示されているかが判定できない。
【0058】
なお、微細位相差板39の第1領域39aと交互に並んで配置されている第2領域39bは、透過する光の偏光軸を変化させない。したがって、偏光フィルタ26の第1偏光フィルタ61を透過しても、第2領域39bから出射した光は、上記の第1領域39aからの光に対して偏光方向が90度ずれているので、第1偏光シート55を透過しない。このことより、液晶表示パネル28の表示素子に表示された画像のうち、第2領域39bに対応する位置に表示された右眼用画像は、左眼に到達しない。
【0059】
一方、偏光フィルタ26の第2偏光フィルタ(左側領域)62を透過した光(破線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ25により遊技者の右眼に届くように、例えば略平行光や観察者の右眼位置に向かって徐々に絞り込まれる光となるように進行方向を変えられる。そして、フレネルレンズ25から出射された光のうち、微細位相差板39の第2領域39bに入射した光は、偏光フィルタ26の第2偏光フィルタ62と同一の偏光方向の光を透過する。この第2領域39bから出射した光は、第1偏光シート40、液晶表示パネル28、第2偏光シート41を略垂直(やや左側から右側)に透過して右眼に至る。このようにして、液晶表示パネル28の表示素子に表示された画像のうち、第2領域39bに対応する位置に表示された右眼用画像が右眼に到達する。このようにして、液晶表示パネル28に表示された合成画像のうち、第2領域39bに対応する位置に表示された右眼用画像、すなわち図11(c)においては、左側可変表示領域19LのスプライトSDx_2,SDx_3,SDx_6、中央可変表示領域19CのスプライトSDx_1,SDx_4,SDx_5、右側可変表示領域19RのスプライトSDx_5,6が特定観察位置の遊技者の右眼に到達する。したがって、遊技者は、特定観察位置において右眼で識別情報Sの一部を、可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態(識別情報Sが可変表示ゲームにおいて設定された形態とは異なる形態)で観察する。
【0060】
また、右眼用画像を照射する光は、フレネルレンズ25によって遊技者の左方の位置、すなわち特定観察位置よりも左方の位置へ到達するのを阻止される。したがって、画像表示装置9のフレネルレンズ25は、特定観察位置よりも左方の位置では右眼用画像を観察不能とすることができる。このことから、遊技者の左方から画像表示装置を覗き見ようとする観察者がいても、この観察者は、右眼用画像に設定したスプライトを見ることができず、画像表示装置9にどのような識別情報Sが表示されているかが判定できない。
【0061】
なお、微細位相差板39の第2領域39bと交互に並んで配置されている第1領域39aは、上記したとおり、透過する光の偏光軸を90度回転させるように構成されている。したがって、偏光フィルタ26の第2偏光フィルタ62を透過しても、第1領域39aから出射した光は、上記の第2領域39bからの光に対して偏光方向が90度ずれているので、第1偏光シート40を透過しない。このことより、液晶表示パネル28の表示素子に表示された画像のうち、第1領域39aに対応する位置に表示された左眼用画像は右眼に到達しない。
【0062】
以上のように、遊技者は、特定観察位置から左眼で識別情報Sの一部分を、右眼で識別情報Sの残りの部分を見ることができる。したがって、遊技者は、画像表示装置に表示された識別情報Sを可変表示ゲーム上で識別性が完備した状態(識別情報Sが可変表示ゲームにおいて設定された形態)で観察することができ、可変表示ゲームの結果態様を知ることができる。一方、特定観察位置の遊技者の左右から覗き見る遊技者以外の他人は、識別情報Sのうち一部しか見ることができない。すなわち、この他人は、可変表示ゲームの結果態様を知ることができない。このことから、遊技者は、自分が行う遊技を独占的に楽しむことができ、遊技の興趣を独占することができる。さらに、画像表示装置9は、遊技者の右眼で見える画像と左眼で見える画像とを異ならせて斬新な画像表示を行うことができ、遊技の興趣向上を図ることができる。
【0063】
また、識別情報Sを複数のスプライトの合成画像で構成し、各スプライトで左眼用画像または右眼用画像を形成するので、左眼用画像と右眼用画像とを容易に表示制御することができる。さらに、左眼用画像と右眼用画像とを簡単に合成することができ、可変表示ゲーム上で識別性を完備する合成画像の表示を、表示制御装置87に過大な処理負担を掛けることなく、容易に制御することができる。また、識別性を完備した画像と識別性が不備な画像とを予め別々に準備する必要がなく、表示制御装置87の負担軽減を図ることができる。
【0064】
さらに、右眼用画像と左眼用画像とを異ならせて表示する画像表示装置9を、大掛かりな機材を必要とせず簡素な構成で実現することができる。したがって、島設備(パチンコ遊技機の設置設備)のパチンコ遊技機の設置スペースが限られていても、画像表示装置9が支障とならずにパチンコ遊技機を設置することができる。
【0065】
なお、表示制御装置87は、識別情報Sを特定観察位置以外からでも識別性が完備した状態で観察できるように表示状態を選択できるようにしてもよい。具体的には、図13に示すフローチャートの制御において、表示制御装置87は、特定観察位置以外から見た識別情報Sの識別性を低下させるか否かを判断する(S1)。このとき、例えば遊技開始から所定時間が経過していたり、あるいは識別性を低下させる旨の外部入力が遊技者からあったりして、識別性を低下させると判断したならば、表示制御装置87は、識別性を低下させようとする識別情報Sのスプライトの中から、左眼用画像とするスプライト(例えば、図14(a)に示す左眼用画像部分集合SDL)を選択し(S2)、右眼用画像とするスプライト(図14(a)に示す左眼用画像部分集合SDLの補集合、すなわち右眼用画像部分集合SDR)を選択し(S3)する。換言すると、表示制御装置87は、左眼用画像の表示制御と右眼用画像の表示制御とで異なる画像を表示する状態、すなわち異画像表示状態を維持する。そして、表示制御装置87は、表示制御処理に復帰(RET)する。
【0066】
一方、ステップS2で識別情報Sの識別性を低下させないと判断した場合には、表示制御装置87は、判断対象となった識別情報Sの全てのスプライトを左眼用画像として選択する(S4)とともに、右眼用画像としても選択する(S5)。換言すると、表示制御装置87は、異画像表示状態から、左眼用画像の表示制御と右眼用画像の表示制御とで同じ画像を表示する状態、すなわち共通画像表示状態に変換する。そして、表示制御装置87は、表示制御処理に復帰(RET)する。なお、このとき、図6に示す領域R1およびR2のいずれにおいても、左眼用画像および右眼用画像を観察することができ、観察者は、観察位置を問わず識別情報Sを識別性が完備した状態で観察することができる。
【0067】
このように全てのスプライトを画像表示装置9の前方あるいは左右両側から見えるようして、識別情報Sの観察可能な位置を拡げれば、例えば隣席で遊技をしている友人等にも自分の遊技での可変表示ゲームの結果態様を見せることができ、遊技の興趣を共有することができる。さらに、遊技者の後方から覗き込む遊技者以外の客(他人)にも可変表示ゲームの結果態様を見せることで、同機種のパチンコ遊技機への呼び込み効果を期待することができる。加えて、遊技店の従業員が表示内容、例えば、大当たりであることを容易に確認し易くすることができ、遊技者に対するサービス(球箱の準備等)を迅速に行えるようにすることができる。
【0068】
また、上記した左眼用画像とするスプライトの部分集合SDLは、スプライトの組み合わせを更新できるようにしてもよい。具体的には、図15に示すフローチャートの制御において、表示制御装置87は、例えば、可変表示ゲームのスタートとともにスプライトの部分集合SDLを新しい部分集合に更新するか否かを判断する(S6)。新しい部分集合に更新すると判断した場合には、表示制御装置87は、無作為にスプライトの部分集合SDLを更新し(S7)、表示制御処理に復帰(RET)する。また、新しい部分集合に更新しないと判断した場合には、そのまま表示制御処理に復帰(RET)する。
【0069】
このようにスプライトの部分集合SDLを無作為に更新できるようにすれば、個々の識別情報Sについて、特定観察位置以外から観察される画像、すなわち識別性の不備な状態の画像を所定のタイミングでランダムに変化させることができる。したがって、特定観察位置以外から観察する観察者が識別性の不備な状態の画像から識別情報Sを推測して可変表示ゲームの結果を知ってしまうのを防ぐことができ、遊技者は、可変表示ゲームによる遊技の興趣を一層独占し易くすることができる。
【0070】
なお、上記した各スプライトは、左眼用画像あるいは右眼用画像のいずれかとして画像表示装置9に表示されていたが、これに限定されず、左眼用画像および右眼用画像として、すなわち左眼でも右眼でも観察可能な状態(例えば、図14(b)に示す左右共用画像部分集合SDLR)で表示されてもよい。このようにすると、遊技者は、右眼だけで見えるスプライトと、左眼だけで見えるスプライトと、両眼で見えるスプライトの3種類の画像により識別情報Sを観察することができる。したがって、一層斬新な画像表示を行うことができ、遊技の興趣向上をさらに図ることができる。
【0071】
また、左眼用画像あるいは右眼用画像は、複数のスプライトから構成されることに限定されず、1つのスプライトから構成されてもよい。
【0072】
上記実施形態では、複数のスプライトを隣り合う状態で表示できるように合成して、1つの識別情報Sを構成していたが、本発明はこれに限定されず、前後に複数のスプライト(右眼用画像と左眼用画像)を重ね合わせるように合成して、1つの識別情報を表示できるようにしてもよい。
【0073】
例えば、図16に示す実施形態は、識別情報Tの表示に所謂ランダムドットステレオグラムを適用したものである。すなわち、この識別情報Tは、左眼用画像および右眼用画像では、一見無作為に点を描画したような状態のスプライトT1,T2であり、識別性が不備な状態で表示される(図16(b),(c)参照)。したがって、特定観察位置の左右両方から見ても、どのような識別情報Tが表示されているのかが判定できない。しかしながら、この識別情報Tは、特定観察位置から見ると、可変表示ゲームにおいて識別性が完備した状態の合成画像、具体的には、ドットで構成された識別情報Tの中から図柄(数字や絵など。図16(a)では「7」。)が立体的に浮き出るように表現された画像を観察することができる。したがって、遊技者は、特定観察位置から識別情報Tを見ることで、画像表示による遊技の興趣を独り占めすることができ、しかも、斬新な立体画像を楽しむことができる。
【0074】
あるいは、表示制御装置87は、識別情報の形状をそのままにして、識別情報の色彩を異ならせた状態のスプライトを形成して左眼用画像あるいは右眼用画像に採用してもよい。例えば、図17に示す識別情報Uは、色の違いにより可変表示ゲーム上の識別性が不備であるか完備であるかを示している。具体的には、赤色(図17(b),(c)において図柄「7」の内側を黒の塗りつぶしで表現)の図柄のスプライトU1、あるいは青色(図17(b),(c)において図柄「7」の内側を白抜きで表現)の図柄のスプライトU2を左眼用画像あるいは右眼用画像とし、赤と青とを混ぜた紫色(図17(a)において図柄「7」の内側を灰色の塗りつぶしで表現)の図柄を合成画像(識別情報U)としている。そして、合成画像の色は、前記した合成変換装置96によって左眼用画像と右眼用画像とを合成し、液晶表示パネル28において、混色前の2色、すなわち左眼用画像の有する色と右眼用画像の有する色とを所定の走査線数毎に交互に表示させることで表現することができる。したがって、識別情報Uを単独のスプライトとして構成した場合の記憶領域の確保など、表示制御装置87に掛かる負担を軽減することができる。なお、図17に示す識別情報Uにおいては、各可変表示領域19に表示される識別情報Uの色がすべて同じ色(例えば、紫色)に見えた状態で可変表示ゲームの結果態様を判断する。また、識別情報Uの色の組み合わせは、混ぜた色(合成画像の色)と混ぜる前の色(右眼用画像及び左眼用画像の色)とが整合すればどのような色の組み合わせでもよい。
【0075】
ところで、上記した実施形態では、各識別情報を複数のスプライトで構成し、該スプライトを左眼用画像あるいは右眼用画像に設定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、表示制御装置87は、複数の識別情報のうち何れかを左眼用画像として表示し、残りの識別情報を右眼用画像として画像表示装置9に表示してもよい。具体的に説明すると、表示制御装置87は、図18に示すように、可変表示ゲームが終了する間際のリーチ時(例えば、左側の識別情報V1と右側の識別情報V3とが仮停止して同じ数字や絵等の表示態様となった時)に、仮停止状態の識別情報(図中左右両側の識別情報V1,V3)を全て左眼用画像とし(図18(b)参照)、可変表示状態を続ける識別情報(図中中央の識別情報V2)を右眼用画像としている(図18(c)参照)。そして、表示制御装置87は、この左眼用画像および右眼用画像を合成変換装置96により図18(a)に示す合成画像を生成し、画像表示装置9に表示している。
【0076】
このようにリーチ時において可変表示領域19毎に識別情報を左眼用画像とするか、あるいは右眼用画像とするかを設定して画像表示装置9に表示すれば、画像表示装置9は、特定観察位置から両眼で観察された場合に、可変表示ゲームの結果態様が判断可能な状態で全ての識別情報を呈示し、特定観察位置よりも左方あるいは右方から観察された場合には、可変表示状態あるいは停止状態にある識別情報の何れかが視認できない状態で画像を呈示することができる。したがって、特定観察位置の遊技者の左右から遊技者以外の他人が可変表示ゲームを覗き見ても、可変表示ゲームのリーチ状態や結果態様を知られないようにすることができる。このことから、遊技者は、遊技の興趣を独占することができる。
【0077】
なお、可変表示状態の識別情報を左眼用画像とし、仮停止状態の識別情報を右眼用画像とするのは勿論のこと、仮停止状態の識別情報のうち何れか一つを右眼用(あるいは左眼用)画像とし、残りの識別情報を左眼用(あるいは右眼用)画像としてもよい。また、識別情報の何れかを右眼用画像且つ左眼用画像として、特定観察位置の左右方いずれからでも観察できるようにしてもよい。
【0078】
さらに、上記実施形態では、可変表示ゲームの識別情報に対して左眼用画像あるいは右眼用画像を設定したが、これに限定されない。例えば、可変表示ゲームにおいて予告報知するキャラクタ等に適用してもよい。特に、複数のキャラクタが複合して予告を報知する場合に、表示制御装置87は、各キャラクタを左眼用画像あるいは右眼用画像として設定すれば、特定観察位置の遊技者には全てのキャラクタが観察できるが、特定観察位置よりも左右方で観察する観察者には、全てのキャラクタを観察することができない。したがって、遊技者は、観察者に自分の可変表示ゲームの動向全てを把握されてしまうことがなく、観察者の覗き見によって遊技の興趣を損なわないようにすることができる。
【0079】
上記した実施形態は、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、識別情報を可変表示可能な画像表示装置を備えていれば、例えば、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
【0080】
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次の効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、前記可変表示装置は、左眼用画像と右眼用画像とを含んで前記識別情報を可変表示する表示部と、前記左眼用画像を特定観察位置において左眼で観察可能にするとともに、前記右眼用画像を前記特定観察位置において右眼で観察可能にする光学手段とを備え、前記光学手段は、前記特定観察位置よりも左方の位置においては、前記左眼用画像を観察可能にするとともに前記右眼用画像を観察不能にし、前記特定観察位置よりも右方の位置においては、前記右眼用画像を観察可能にするとともに前記左眼用画像を観察不能にする画像観察状態調整手段を含み、前記表示制御手段は、前記左眼用画像を識別情報の一部とし、前記可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態で表示制御する左眼用画像表示制御手段と、前記右眼用画像を識別情報の一部とし、前記可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態で表示制御する右眼用画像表示制御手段と、前記特定観察位置において両眼により観察された場合に識別情報全体を形成するように前記左眼用画像と前記右眼用画像とを合成し、該合成画像を可変表示ゲーム上で識別性が完備した状態で表示する合成画像表示手段とを備えたので、特定観察位置から両眼で観察された場合に、可変表示装置は、識別情報であると判断可能な状態で画像を呈示することができる。また、特定観察位置よりも左方あるいは右方から観察された場合には、可変表示装置は、識別情報であると判断できない状態で画像を呈示することができる。したがって、特定観察位置の遊技者の左右から遊技者以外の他人が可変表示ゲームを覗き見ても、可変表示ゲームの結果が知られてしまうことがない。このことから、遊技者は、自分が行う遊技を独占的に楽しむことができ、遊技の興趣を独占することができる。さらに、右眼で見える画像と左眼で見える画像とを異ならせて斬新な画像表示を行うことができ、遊技の興趣向上を図ることができる。
【0082】
請求項2に記載の発明によれば、前記識別情報は、複数のスプライトの合成画像で構成され、前記左眼用画像表示制御手段は、前記複数のスプライトのうちのいずれかであって、前記右眼用画像表示制御手段が表示制御しないスプライトを前記左眼用画像として表示制御し、前記右眼用画像表示制御手段は、前記複数のスプライトのうちのいずれかであって、前記左眼用画像表示制御手段が表示制御しないスプライトを前記右眼用画像として表示制御するので、左眼用画像と右眼用画像とを容易に表示制御することができる。さらに、左眼用画像と右眼用画像とを簡単に合成することができ、可変表示ゲーム上で識別性を完備する合成画像の表示を、表示制御手段に過大な処理負担を掛けることなく、容易に制御することができる。また、識別性を完備した画像と識別性が不備な画像とを予め別々に準備する必要がなく、表示制御手段の負担軽減を図ることができる。
【0083】
請求項3に記載の発明によれば、前記可変表示装置は、左眼用画像と右眼用画像とを含んで前記識別情報を可変表示する表示部と、前記左眼用画像を特定観察位置において左眼で観察可能にするとともに、前記右眼用画像を前記特定観察位置において右眼で観察可能にする光学手段を備え、前記光学手段は、前記特定観察位置よりも左方の位置においては、前記左眼用画像を観察可能にするとともに前記右眼用画像を観察不能にし、前記特定観察位置よりも右方の位置においては、前記右眼用画像を観察可能にするとともに前記左眼用画像を観察不能にする画像観察状態調整手段を含み、前記表示制御手段は、前記左眼用画像を表示制御する左眼用画像表示制御手段と、前記右眼用画像を表示制御する右眼用画像表示制御手段とを備え、前記可変表示ゲーム中に可変表示状態にある識別情報あるいは停止状態にある識別情報のうち、一方を前記左眼用画像として前記左眼用表示制御手段で表示制御し、他方を前記右眼用画像として前記右眼用表示制御手段で表示制御するようにしたので、特定観察位置から両眼で観察された場合に、可変表示装置は、可変表示ゲームの結果態様が判断可能な状態で各識別情報を呈示することができる。また、特定観察位置よりも左方あるいは右方から観察された場合には、可変表示装置は、可変表示状態あるいは停止状態にある識別情報の何れかが視認できない状態で画像を呈示することができる。したがって、特定観察位置の遊技者の左右から遊技者以外の他人が可変表示ゲームを覗き見ても、可変表示ゲームの結果態様を知られないようにすることができる。このことから、遊技者は、自分が行う遊技を独占的に楽しむことができ、遊技の興趣を独占することができる。
【0084】
請求項4に記載の発明によれば、前記表示部は、後方から照射された光を透過可能な液晶表示パネルを含み、前記光学手段は、特定の偏光方向の光と、前記特定の偏光方向と直交する偏光方向の光とを、前記液晶表示パネルに照射する光源と、前記液晶表示パネルと前記光源との間に配置され、前記特定の偏光方向の光を透過する第1領域と、前記特定の偏光方向と直交する偏光方向の光を透過する第2領域とが、縦方向に繰り返して設けられたフィルタと、を備え、前記光源は、偏光方向が特定されない光を放射する発光源と、前記偏光方向が特定されない光を、前記特定の偏光方向の光と、前記特定の偏光方向と直交する偏光方向の光とに変換して出力する偏光手段と、異なる偏光方向の光を左右各々の目に到達する向きに屈折させて前記液晶表示パネルに照射する光屈折手段とを含むので、簡素な構成で右眼用画像と左眼用画像とを異ならせた画像を観察可能な可変表示を実現することができる。
【0085】
請求項5に記載の発明によれば、前記第1領域と前記第2領域とは、前記表示部の水平方向1ラインおきに対応して縦方向に交互に設けられ、前記左眼用画像表示制御手段は、前記表示部に形成された表示領域のうち前記第1領域あるいは前記第2領域の一方に対応した表示領域で左眼用画像を表示制御し、前記右眼用画像表示制御手段は、前記表示部に形成された表示領域のうち前記第1領域あるいは前記第2領域の他方に対応した表示領域で右眼用画像を表示制御するので、左眼用画像と右眼用画像とを重ね合わせるようにして、一層斬新な画像表示を行なうことができ、遊技の興趣を高めることができる。
【0086】
請求項6に記載の発明によれば、前記表示制御手段は、前記左眼用画像表示制御手段と前記右眼用画像表示制御手段とで異なる画像を表示する異画像表示状態と、同じ画像を表示する共通画像表示状態とに変換可能であるので、特定観察位置の遊技者の左右から覗き見る他人にも可変表示ゲームの結果がわかるように画像表示を切り換えることができる。したがって、友人等と隣り合う遊技機で遊技を楽しむ場合に、互いの遊技機の画像を隣の位置から立体視することができ、遊技の興趣を共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】画像表示装置の斜視図である。
【図3】画像表示装置の分解斜視図である。
【図4】画像表示装置の光学系の構成図である。
【図5】(a)は発光ユニットの後方から見た分解斜視図、(b)は第1偏光フィルタと第2偏光フィルタとの境界の拡大図である。
【図6】フレネルレンズの中心と発光基板との関係図である。
【図7】(a)は発光ユニットの断面拡大図、(b)はプリズムの側面図である。
【図8】パチンコ遊技機の制御系のブロック構成図である。
【図9】合成変換装置のブロック構成図である。
【図10】識別情報の構成概略図である。
【図11】(a)は合成画像としての識別情報の説明図、(b)は(a)における左眼用画像の説明図、(c)は(a)における右眼用画像の説明図である。
【図12】画像表示装置の光学系の平面図である。
【図13】スプライトを左眼用画像あるいは右眼用画像として選択する制御のフローチャートである。
【図14】(a)は左眼用画像であるスプライトの集合と右眼用画像であるスプライトの集合とを示した図、(b)はは左眼用画像であるスプライトの集合と右眼用画像であるスプライトの集合と左右共用画像であるスプライトの集合とを示した図である。
【図15】スプライトの部分集合を更新する制御のフローチャートである。
【図16】ランダムドットステレオグラムを適用した識別情報の概略図であり、(a)は合成画像、(b)は左眼用画像、(c)は右眼用画像の概略図である。
【図17】色彩の相違により各画像を区別する識別情報の概略図であり、(a)は合成画像、(b)は左眼用画像、(c)は右眼用画像の概略図である。
【図18】複数の識別情報を左眼用画像と右眼用画像とで表示する場合の概略図であり、(a)は合成画像、(b)は左眼用画像、(c)は右眼用画像の概略図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
2 遊技盤本体
5 ガイドレール
6 遊技領域区画部材
7 遊技領域
8 センターケース
9 画像表示装置
10 始動入賞口
11 特別変動入賞装置
12 一般入賞具
13 風車
14 ランプ・LED
15 アウト口
16 開口窓部
17 取付基板
18 鎧部
19 可変表示領域
19L 左側可変表示領域
19C 中央可変表示領域
19R 右側可変表示領域
20 筐体
20a 壁部
21 表示部
22 発光素子
23 発光ユニット
24 反射鏡
25 フレネルレンズ
26 偏光フィルタ
27 光源
28 液晶表示パネル
29 光照射部
31 リアケース
32 フロントフレーム
33 フロントカバー
34 開口部
35 ディフューザ
36 表示部保持枠
39 微細位相差板
39a 第1領域
39b 第2領域
40 第1偏光シート
41 第2偏光シート
43 レンズホルダ
45 発光ユニットケース
45a ケース蓋
45b ケース本体
46 発光基板
48 プリズム列
49 フィルタ保持枠
52 平板部
53 プリズム
54 出射面
55 入射面
60 ベースフィルム
61 第1偏光フィルタ
62 第2偏光フィルタ
68 吸気口
69 排気口
70 吸気スリット
71 排気ファン
72 ダクト
75 遊技制御装置
76 遊技用マイクロコンピュータ
77 入力インターフェース
78 出力インターフェース
79 外部通信用端子
81 一般入賞口センサ
82 特別図柄始動センサ
83 普通図柄始動センサ
84 カウントセンサ
85 継続センサ
87 表示制御装置
88 排出制御装置
89 普通電動役物ソレノイド
90 大入賞口ソレノイド
91 球貸ユニット
92 装飾制御装置
93 音制御装置
94 表示制御用CPU
95 GDP
96 合成変換装置
97 制御部
98 RAM
98L 左眼用フレームバッファ
98R 右眼用フレームバッファ
98M 合成用フレームバッファ

Claims (6)

  1. 識別情報を可変表示する可変表示装置と、前記可変表示装置で可変表示ゲームを表示制御する表示制御手段とを備え、
    前記可変表示ゲームの結果態様として表示される識別情報が特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を付与する遊技機において、
    前記可変表示装置は、左眼用画像と右眼用画像とを含んで前記識別情報を可変表示する表示部と、前記左眼用画像を特定観察位置において左眼で観察可能にするとともに、前記右眼用画像を前記特定観察位置において右眼で観察可能とし、前記特定観察位置よりも左方の位置においては、前記左眼用画像を観察可能にするとともに前記右眼用画像を観察不能にし、前記特定観察位置よりも右方の位置においては、前記右眼用画像を観察可能にするとともに前記左眼用画像を観察不能にする光学手段とを備え、
    前記表示制御手段は、前記左眼用画像を識別情報の一部とし、前記可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態で表示制御する左眼用画像表示制御手段と、前記右眼用画像を識別情報の一部とし、前記可変表示ゲーム上で識別性が不備な状態で表示制御する右眼用画像表示制御手段と、
    前記特定観察位置において両眼により観察された場合に識別情報全体を形成するように前記左眼用画像と前記右眼用画像とを合成し、該合成画像を可変表示ゲーム上で識別性が完備した状態で表示する合成画像表示手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記識別情報は、複数のスプライトの合成画像で構成され、
    前記左眼用画像表示制御手段は、前記複数のスプライトのうちのいずれかであって、前記右眼用画像表示制御手段が表示制御しないスプライトを前記左眼用画像として表示制御し、
    前記右眼用画像表示制御手段は、前記複数のスプライトのうちのいずれかであって、前記左眼用画像表示制御手段が表示制御しないスプライトを前記右眼用画像として表示制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 複数の識別情報を可変表示する可変表示装置と、前記可変表示装置で可変表示ゲームを表示制御する表示制御手段とを備え、
    前記可変表示ゲームの結果態様として表示される複数の識別情報の組み合わせが特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を付与する遊技機において、
    前記可変表示装置は、左眼用画像と右眼用画像とを含んで前記識別情報を可変表示する表示部と、前記左眼用画像を特定観察位置において左眼で観察可能にするとともに、前記右眼用画像を前記特定観察位置において右眼で観察可能とし、前記特定観察位置よりも左方の位置においては、前記左眼用画像を観察可能にするとともに前記右眼用画像を観察不能にし、前記特定観察位置よりも右方の位置においては、前記右眼用画像を観察可能にするとともに前記左眼用画像を観察不能にする光学手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記左眼用画像を表示制御する左眼用画像表示制御手段と、前記右眼用画像を表示制御する右眼用画像表示制御手段とを備え、
    前記可変表示ゲーム中に可変表示状態にある識別情報あるいは停止状態にある識別情報のうち、一方を前記左眼用画像として前記左眼用表示制御手段で表示制御し、他方を前記右眼用画像として前記右眼用表示制御手段で表示制御することを特徴とする遊技機。
  4. 前記表示部は、後方から照射された光を透過可能な液晶表示パネルを含み、
    前記光学手段は、特定の偏光方向の光と、前記特定の偏光方向と直交する偏光方向の光とを、前記液晶表示パネルに照射する光源と、
    前記液晶表示パネルと前記光源との間に配置され、前記特定の偏光方向の光を透過する第1領域と、前記特定の偏光方向と直交する偏光方向の光を透過する第2領域とが、縦方向に繰り返して設けられたフィルタと、を備え、
    前記光源は、偏光方向が特定されない光を放射する発光源と、前記偏光方向が特定されない光を、前記特定の偏光方向の光と、前記特定の偏光方向と直交する偏光方向の光とに変換して出力する偏光手段と、異なる偏光方向の光を左右各々の目に到達する向きに屈折させて前記液晶表示パネルに照射する光屈折手段と、を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記第1領域と前記第2領域とは、前記表示部の水平方向1ラインおきに対応して縦方向に交互に設けられ、
    前記左眼用画像表示制御手段は、前記表示部に形成された表示領域のうち前記第1領域あるいは前記第2領域の一方に対応した表示領域で左眼用画像を表示制御し、
    前記右眼用画像表示制御手段は、前記表示部に形成された表示領域のうち前記第1領域あるいは前記第2領域の他方に対応した表示領域で右眼用画像を表示制御することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記表示制御手段は、前記左眼用画像表示制御手段と前記右眼用画像表示制御手段とで異なる画像を表示する異画像表示状態と、同じ画像を表示する共通画像表示状態とに変換可能であることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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