JP3676556B2 - 気化器のエアベント装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃エンジンに装着される気化器のエアベント装置に関し、特に、気化器のフロート室の油面上空間に一端を開口する主通気路の他端と、一端を大気に開放する複数の分岐通気路の他端とを相互に連通してなるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かゝる気化器のエアベント装置において、分岐通気路を二本設けたものが、例えば特開平7−166961号公報に開示されているように、知られている。
【0003】
図6に従来の気化器のエアベント装置を示す。符号1は気化器本体、3は、気化器本体1の下部に形成されたフロート室である。このフロート室3の燃料油面上空間3aが左右一対のエアベント装置010により大気に連通される。各エアベント装置010は、気化器本体1に形成されたT型の通路30を有する。この通路30において、フロート室3の天井面に開口する下端から通路合流点30aまでの部分301 が主通気路12を構成し、通路合流点30aから側方に延びる部分302 に、気化器の下方まで垂下して大気に開放する第1ベントチューブ16を接続して第1分岐通気路13が構成され、合流点30aから上方に延びる部分302 に、逆U型の第2ベントチューブ18を接続して第2分岐通気路14が構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かゝる気化器のエアベント装置では、例えば、これを装備した自動二輪車が不整地を走行することに伴い生ずる、フロート室3内の燃料油面の激しい波立ちにより、その燃料fが主通気路12と第1分岐通気路13の一部を満たすように浸入した場合でも、第2分岐通気路13が主通気路12と第1分岐通気路13との間に大気圧を作用させることにより、主通気路12及び第1分岐路13をそれぞれ満たした燃料が分割され、一部の燃料は主通気路12からフロート室3へ、残余の燃料は第1分岐通気路13から大気中にそれぞれ速やかに流下することができる。こうして、エアベント装置010での燃料の滞留時間を極力短縮して、フロート室3の大気圧状態が確保される。
【0005】
しかしながら、従来のものでは、主通気路12及び第1、第2分岐通気路13,14の連通部、即ち合流点30aに流路断面積の変化がないため、フロート室3から主通気路12側へ比較的多量の燃料が勢いよく浸入した場合には、図7に示すように、その燃料fが第1及び第2分岐通気路13,14に同時に浸入することがあり、そうすると、上記合流点30aに大気圧が作用し難くなるから、その燃料fのフロート室3及び大気への流下に遅れが生じ、その間はフロート室3が大気と遮断された状態となる。その結果、フロート室3の燃料油面下に連通する燃料ノズルの燃料噴出性能が多少とも低下して、ドライバビリティに違和感を生ずることがある。
【0006】
本発明は、かゝる点に鑑みてなされたもので、フロート室から主通気路側へ比較的多量の燃料が勢いよく浸入した場合でも、その燃料が全ての分岐通気路に同時に浸入することを防止して、浸入燃料を速やかにフロート室及び大気に流下させ、燃料ノズルの燃料噴出性能の安定化に寄与し得る、気化器のエアベント装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、気化器のフロート室の油面上空間に一端を開口する主通気路の他端と、一端を大気に開放する複数の分岐通気路の他端とを相互に連通してなる、気化器のエアベント装置において、主通気路の他端と、複数の分岐通気路の他端とを、フロート室の上方で気化器本体の側部に形成され且つ主通気路及び各分岐通気路より断面積が大きい膨張室を介して相互に連通し、その膨脹室は上下方向に長く形成されていて、該膨脹室の底部に主通気路の他端と第1分岐通気路の他端とが各々上向きに開口すると共に該膨脹室の天井部に第2分岐通気路の他端が下向きに開口しており、主通気路の他端と、第2分岐通気路の他端とは、それぞれの延長軸線が相互にずれるように配置されることを第1の特徴とする。
【0008】
この第1の特徴によれば、フロート室から主通気路側に比較的多量の燃料が勢いよく浸入した場合でも、主通気路を通過した燃料は、断面積が大きく且つ上下方向に長い膨張室で減衰されて、余裕をもって受容されるため、その燃料が全ての分岐通気路に同時に浸入することは避けられる。したがって、膨張室は、燃料の浸入が無い少なくとも一部の分岐通気路を通して常に大気圧を受けているから、膨張室で勢力を失った燃料は速やかに主通気路を流下し、フロート室に戻ることができる。
【0009】
また第1及び第2分岐通気路の他端を膨張室の底部及び天井部にそれぞれ開口したことで、その両分岐通気路の他端間の距離を極力大きく設定して、膨張室に浸入してきた燃料の、複数の分岐通気路への同時浸入を、より確実に回避することができる。
【0010】
さらに膨張室底部に上向きに開口する主通気路の他端と、膨張室天井部に下向きに開口する第2分岐通気路の他端とを、それぞれの延長軸線が相互にずれるように配置したことにより、主通気路を通過した燃料が勢いよく膨張室の天井面に向かって進行してきた場合でも、主通気路及び第2分岐通気路の各他端の延長線のずれにより、その燃料の第2分岐通気路への浸入を防ぎ、第2分岐通気路により、膨張室を常に確実に大気圧状態に維持することができる。
【0011】
さらに本発明は、第の特徴に加えて、通気路の他端を第1分岐通気路の他端より上方に配置したことを第2の特徴とする。
【0012】
この特徴によれば、膨張室に浸入した燃料が主通気路と第1分岐通気路とに分かれて、より速やかに流下することができる。その際、膨張室内の燃料油面が主通気路の他端以下に下がった時点で、主通気路への燃料の戻りは終わり、これにより主通気路での燃料の滞留時間を極力短縮させることができる。そして、膨張室内の残余の燃料は第1分岐通気路のみを流下して、外部に排出される。
【0013】
さらに本発明は、第1又は第2の特徴に加えて、前記気化器が、自動二輪車に搭載した内燃エンジンに装着され、前記膨脹室は、前記気化器の気化器本体に設けた車体前後方向の吸気道を挟むように該気化器本体の左右両側部にそれぞれ配置されることを第3の特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】
先ず、図1において、オフロード型の自動二輪車Mの内燃エンジンEの吸気ポートに気化器Cが装着され、その吸気道入口に吸気ダクトDを介してエアクリーナAが接続される。
【0016】
図2及び図3に示すように、上記気化器Cは、車体前後方向に延びる水平の吸気道1aを有する気化器本体2と、この気化器本体2の下面に、それとの間にフロート室3を画成すべくビス4により接合されるフロート室体2とを備える。気化器本体1の上部に形成されて起立する弁筒5には、吸気道1aを開閉するピストン型絞り弁6が摺動可能に収容され、この絞り弁6は、前記自動二輪車Mの操向ハンドルHに付設されたスロットルグリップG(図1参照)により、スロットルワイヤ7を介して開閉操作される。
【0017】
フロート室3は、フロート21により自動的に開閉される公知のフロート弁(図示せず)を介して前記自動二輪車Mの燃料タンクT内と連通され、上記フロート弁の開閉により、燃料タンクTの燃料がフロート室3へ常に規定レベルまで供給されるようになっている。また気化器本体1には、下端をフロート室3の燃料油面下に浸漬させると共に上端を吸気道1aに突出させる燃料ノズル8が設けられ、絞り弁6の開度に応じてフロート室3の燃料が燃料ノズル8から吸気道1aに噴出するようになっている。
【0018】
このようなフロート室3における燃料の出入りをスムーズに行わせるべく、フロート室3の燃料油面上空間3aを大気に連通する本発明のエアベント装置10が気化器本体1に左右一対設けられるのであって、以下、それについて説明する。
【0019】
気化器本体1の左右両側部には、フロート室3の上方に吸気道1aを挟むようにしてそれぞれ配置される上下方向に長い左右一対の膨張室11と、これら膨張室11をフロート室3の燃料油面上空間3aの左右両側部にそれぞれ連通する一対の主通気路12とが形成される。また気化器本体1には、各膨張室11の底面を大気に開放する第1分岐通気路13と、各膨張室11の天井面を大気に開放する第2分岐通気路14とが接続される。膨張室11は、主通気路12及び第1、第2通気路13,14の各断面積より充分大なる断面積を有して軸線を上下に向けた円筒状に形成される。
【0020】
各主通気路12は、その下端12a(一端)をフロート室3の天井面に直接開口し、その上端12b(他端)を膨張室11の底面より一定高さ突出させて開口する。
【0021】
各第1分岐通気路13は、各膨張室11の底面に開口するように気化器本体1に鋳包み結合された下部チューブジョイント15と、それに接続されて気化器Cの下方まで垂下する第1ベントチューブ16とで構成される。そして、この第1ベントチューブ16の、大気に開放した外端が第1分岐通気路13の一端13aとなり、下部チューブジョイント15の、膨張室11に開口した内端が第1分岐通気路13の他端13bとなる。
【0022】
各第2分岐通気路14は、各膨張室11の天井面に開口するように気化器本体1に螺着された上部チューブジョイント17と、それに接続されて気化器Cの上方に延びる第2ベントチューブ18と、左右の第2ベントチューブ18にT型チューブジョイント19を介して接続されて気化器Cの下方に延びる共通の第3ベントチューブ20とで構成される。そして、この第3ベントチューブ20の、大気に開放した外端が各第2分岐通気路14の一端14aとなり、上部チューブジョイント17の、膨張室11の天井面に開口した内端が第2分岐通気路14の他端14bとなる。
【0023】
こゝで、主通気路12の上端12b及び上部チューブジョイント17の内端14bは、それぞれの延長軸線L1 ,L2 を相互にずらすように配置される。
【0024】
次に、この実施例の作用について説明する。
【0025】
内燃エンジンEの作動により自動二輪車Mが比較的平坦な直線コースを走行している場合、フロート室3の燃料油面は比較的安定しているので、該室3は、左右の主通気路12、膨張室11及び第1、第2分岐通気路13,14を通して大気と連通し、大気圧状態となっている。
【0026】
また、自動二輪車Mのローリング走行等に伴い、フロート室3の燃料油面が気化器Cに対して相対的に左右方向に大きく傾斜すると、その燃料fにより一方の主通気路12は塞がれるが、他方の主通気路12は、燃料油面から大きく離れて、燃料fにより塞がれることがないから、該他方の主通気路12及びそれに連なる第1、第2分岐通気路13,14により、フロート室3の大気圧状態を維持することができる。
【0027】
自動二輪車Mが起伏の激しい不整地を走行することにより、ジャンプと接地を繰り返すと、気化器Cのフロート室3では、燃料油面が激しく波立ち、比較的多量の燃料fが、図4に示すように、左右の主通気路12に勢いよく浸入することがある。こうした場合、主通気路12を通過した燃料fは、断面積が大きい膨張室11で減衰され、しかも余裕をもって受容されるため、その燃料fが第1及び第2分岐通気路13,14に同時に浸入することはない。
【0028】
その際、特に、第1分岐通気路13の内端13b及び第2分岐通気路14の内端14bが膨張室11で上下方向に大きく離間していることから、膨張室11に浸入してきた燃料fが第1及び第2分岐通気路13,14へ同時に浸入すること防ぐことができる。
【0029】
また膨張室11の底面側に開口する主通気路12の上端12bの延長軸線L1 と、膨張室11の天井面に開口する第2分岐通気路の内端14bの延長軸線L2 とが相互にずれているから、主通気路12から膨張室11に浸入した燃料fが勢いよく真っ直ぐに進行しても、それが第2分岐通気路14に浸入することを防ぎ、若しくは少なく抑えることができる。したがって、この実施例のように、左右の第2分岐通気路14の大気側半部を共通の第3ベントチューブ20で構成して、構造の簡素化を図ると共に、左右の第2分岐通気路14の通気状態を常に良好に保つことができる。
【0030】
また膨張室11まで浸入した燃料fが第1及び第2分岐通気路13,14に同時に浸入することがないことにより、第1及び第2分岐通気路13,14の何れか一方を通して膨張室11に大気圧を作用させ続けることができる。
【0031】
そこで、膨張室11内に浸入した燃料fが勢力を失うと、図5に示すように、その燃料fは、主通気路12と第1分岐通気路13とに分かれて流下し、特に、管路長が短い主通気路12では燃料fが速やかにフロート室3に戻り、即座に空になるから、膨張室11まで来ている大気圧が直ちにフロート室3に作用することになり、フロート室3の大気圧状態を確保することができる。したがって、フロート室3での燃料fの出入りがスムーズであり、燃料ノズル8の燃料噴出性能を安定させることができから、絞り弁6の急開きによる加速操作時にも、内燃エンジン回転のスムーズな加速が得られ、ドライバブリティが良好となる。
【0032】
膨張室11の燃料fが主通気路12及び第1分岐通気路13に分かれて流下していく場合、主通気路12の上端12bは、下部チューブジョイント15の内端14bより上方位置を占めているから、膨張室11の燃料fが空になる前に主通気路12への燃料fの戻りは無くなり、これにより主通気路12での燃料fの滞留時間の短縮を一層図ることができる。しかも、主通気路12の上端12bレベル以下の、膨張室11の燃料fは全て第1分岐通気路13を通して外部に排出されるので、膨張室11の底部に溜まったゴミ類を上記燃料fと共に外部に排出することができ、したがって、そのゴミ類のフロート室3への侵入を防ぐことができる。
【0033】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲を逸脱することなく種々の設計変更が可能である。例えば、各エアベント装置10において、分岐通気路を三本以上設けることもできる。また、主通気路12の下端12aをフロート室3の天井面中心部に配置して、エアベント装置10を一組のみとすることもできる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば、気化器のフロート室の油面上空間に一端を開口する主通気路の他端と、一端を大気に開放する複数の分岐通気路の他端とを相互に連通してなる、気化器のエアベント装置において、主通気路の他端と、複数の分岐通気路の他端とを、フロート室の上方で気化器本体の側部に形成され且つ主通気路及び各分岐通気路より断面積が大きい膨張室を介して相互に連通したので、フロート室から主通気路側に比較的多量の燃料が勢いよく浸入した場合でも、主通気路を通過した燃料は、断面積が大きく且つ上下方向に長い膨張室で減衰され、しかも余裕をもって受容されることにより、浸入燃料の全分岐通気路の同時浸入を回避して、膨張室の大気圧状態を確保することができる。その結果、膨張室で勢力を失った燃料を速やかに主通気路からフロート室に戻して、フロート室の大気圧状態を確保し、燃料ノズルの燃料噴出性能の安定化を図ることができる。
【0035】
また特に上記膨脹室は上下方向に長く形成されていて、該膨脹室の底部に主通気路の他端と第1分岐通気路の他端とが各々上向きに開口すると共に該膨脹室の天井部に第2分岐通気路の他端が下向きに開口しており、主通気路の他端と、第2分岐通気路の他端とは、それぞれの延長軸線が相互にずれるように配置されるので、第1及び第2分岐通気路の他端間の距離を極力大きく設定して、膨張室に浸入してきた燃料の、分岐通気路への同時浸入を、より確実に回避することができる。その上、膨張室底部に上向きに開口する主通気路の他端と、膨張室天井部に下向きに開口する第2分岐通気路の他端とを、それぞれの延長軸線が相互にずれるように配置したので、主通気路を通過した燃料が勢いよく膨張室の天井面に向かった場合でも、その燃料の第2分岐通気路への浸入を防ぎ、膨張室の大気圧状態の確保をより確実なものとすることができる。
【0036】
さらに本発明の第の特徴によれば、通気路の他端を第1分岐通気路の他端より上方に配置したので、膨張室に浸入した燃料を分けて、主通気路と分岐通気路へ速やかに流下させることができる。しかも、膨張室内の燃料油面が主通気路の他端以下に下がった時点で、主通気路への燃料の戻りは終わり、これにより主通気路での燃料の滞留時間を極力短縮させることができ、フロート室の大気圧状態を、より確実に維持できる。
【0037】
さらに本発明の第3の特徴によれば、気化器が、自動二輪車に搭載した内燃エンジンに装着され、膨脹室は、気化器の気化器本体に設けた車体前後方向の吸気道を挟むように該気化器本体の左右両側部にそれぞれ配置される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエアベント装置付き気化器を持つ内燃エンジンを搭載した自動二輪車の側面図。
【図2】 エアベント装置付き気化器の背面図。
【図3】 エアベント装置付き気化器の横断面。
【図4】 エアベント装置の作用説明図。
【図5】 エアベント装置の別の作用説明図。
【図6】 従来の気化器のエアベント装置を示す横断面図。
【図7】 従来の気化器のエアベント装置の作用説明図。
【符号の説明】
C・・・・・気化器
1 ・・・・主通気路の他端の延長軸線
2 ・・・・第2分岐通気路の他端の延長軸線
1・・・・・気化器本体
1a・・・・吸気道
3・・・・・フロート室
3a・・・・燃料油面空間
6・・・・・絞り弁
8・・・・・燃料ノズル
10・・・・エアベント装置
11・・・・膨張室
12・・・・主通気路
12a・・・主通気路の一端
12b・・・主通気路の他端
13・・・・第1分岐通気路
13a・・・第1分岐通気路の一端
13b・・・第1分岐通気路の他端
14・・・・第2分岐通気路
14a・・・第2分岐通気路の一端
14b・・・第2分岐通気路の他端

Claims (3)

  1. 気化器(C)のフロート室(3)の油面上空間(3a)に一端(12a)を開口する主通気路(12)の他端(12b)と、一端(13a,14a)を大気に開放する複数の分岐通気路(13,14)の他端(13b,14b)とを相互に連通してなる、気化器のエアベント装置において、
    主通気路(12)の他端(12b)と、複数の分岐通気路(13,14)の他端(13b,14b)とを、フロート室(3)の上方で気化器本体(2)の側部に形成され且つ主通気路(12)及び各分岐通気路(13,14)より断面積が大きい膨張室(11)を介して相互に連通し、
    その膨脹室(11)は上下方向に長く形成されていて、該膨脹室(11)の底部に主通気路(12)の他端(12b)と第1分岐通気路(13)の他端(13b)とが各々上向きに開口すると共に該膨脹室(11)の天井部に第2分岐通気路(14)の他端(14b)が下向きに開口しており、
    主通気路(12)の他端(12b)と、第2分岐通気路(14)の他端(14b)とは、それぞれの延長軸線(L 1 ,L 2 )が相互にずれるように配置されることを特徴とする、気化器のエアベント装置。
  2. 請求項記載のものにおいて、
    通気路(12)の他端(12b)を第1分岐通気路(13)の他端(13b)より上方に配置したことを特徴とする、気化器のエアベント装置。
  3. 請求項1又は2記載のものにおいて、
    前記気化器(C)は、自動二輪車(M)に搭載した内燃エンジン(E)に装着され、
    前記膨脹室(11)は、前記気化器(C)の気化器本体(2)に設けた車体前後方向の吸気道(1a)を挟むように該気化器本体(2)の左右両側部にそれぞれ配置されることを特徴とする、気化器のエアベント装置。
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