JP3676316B2 - ターボ冷凍機の容量制御法及びターボ冷凍機 - Google Patents

ターボ冷凍機の容量制御法及びターボ冷凍機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターボ冷凍機の容量制御法及びターボ冷凍機に関し、特に、安定した性能が得られるとともに、サージングを回避できるターボ冷凍機の容量制御法及びターボ冷凍機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ターボ冷凍機には単段ターボ冷凍機と多段ターボ冷凍機とがあり、単段ターボ冷凍機は、ガス冷媒を単段に昇圧する単段の羽根車を有するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機で昇圧した冷媒を凝縮、液化する凝縮器と、凝縮器において液化した冷媒を減圧する膨張弁と、膨張弁で減圧した冷媒を蒸発、気化させる蒸発器とを備えている。
【0003】
また、多段ターボ冷凍機(例えば、2段ターボ圧縮機)は、ガス冷媒を2段階に昇圧する2段の羽根車を有するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機で昇圧した冷媒を凝縮、液化する凝縮器と、凝縮器において液化した冷媒を2段階に減圧する2つの膨張弁を有する中間冷却器と、各膨張弁で減圧した冷媒を蒸発、気化させる蒸発器とを備えている。
【0004】
このような構成の各種のターボ冷凍機にあっては、容量を制御する場合に、羽根車に連設されているベーンの開閉度を調整し、羽根車のガス冷媒の吸込み量を制御する方法(ベーン制御)がとられ、膨張弁の開閉度を制御することにより凝縮器と中間冷却器との間での凝縮器の液位を制御する方法(膨張弁制御)、及び中間冷却器と蒸発器の間では中間冷却器の液位を制御する方法を採っている。また演算により循環量算定し、さらに適正流量に膨張弁開度を制御する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような3つのパラメータを制御しようとした場合、各々の応答感度(遅れ)によって制御が不安定になってしまい、ハンチング現象を起す虞がある。また、膨張弁に電動式のものを用いたり、中間冷却器にフロート式のものを用いた場合には、価格が高いために装置全体としての価格が高くなってしまう。また、これらは機械的な可動部分を有しているため、作動不良を起す虞があり、長期的に安定した性能を発揮することができない。さらに、2段ターボ冷凍機の場合には、第1段羽根車と第2段羽根車に連設される第1ベーン及び第2ベーンが同時に作動するようになっているため、不安定制御に起因するサージング現象を起す虞がある。
【0006】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、上述した3つのパラメータを制御しようとする場合に、各々の応答感度(遅れ)によって制御が不安定になってハンチング現象を起すようなことがなく、装置全体としての価格を安く抑えることができ、さらに、凝縮器からの冷媒を減圧する部分に機械的な可動部分がなく、長期的に安定した性能を発揮することができ、さらに、2段ターボ冷凍機の場合であっても、サージング現象を起す虞が全くない、ターボ冷凍機の容量制御法及びターボ冷凍機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、以下のような手段を採用している
【0008】
請求項に係る発明は、ベーンを介して吸い込んだ冷媒ガスを羽根車の回転による遠心力で昇圧するターボ圧縮機と、該ターボ圧縮機で昇圧した冷媒ガスを凝縮、液化する凝縮器と、該凝縮器で液化した冷媒を導入する2つの冷却部を有する中間冷却器と、該中間冷却器でからの冷媒を蒸発、気化させる蒸発器とを備えたターボ冷凍機について、前記冷媒の循環量を制御するターボ冷凍機の容量制御法において、前記中間冷却器の各冷却部にそれぞれフルイディクス素子を設けて、一方のフルイディクス素子により前記凝縮器からの冷媒の液位を制御し、他方のフルイディクス素子により一方のフルイディクス素子からの冷媒の液位を制御するようにしたことを特徴とする。
この発明によるターボ冷凍機の容量制御法によれば、凝縮器からの冷媒の液位の上限位置に一方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を他方のフルイディスク素子側に接続することで、凝縮器からの冷媒の液位が自立制御されることになる。また、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位の上限位置に他方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を蒸発器側に接続することで、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位が自立制御されることになる。
【0009】
請求項3に係る発明は、第1ベーンを介して冷媒ガスを吸い込み、この冷媒ガスを第1段羽根車の回転による遠心力で中間圧に昇圧し、該第1羽根車で中間圧に昇圧した冷媒ガスを第2ベーンを介して吸いこみ、第2段羽根車の回転による遠心力で凝縮圧力に昇圧するターボ圧縮機と、該ターボ圧縮機で昇圧した冷媒ガスを凝縮、液化する凝縮器と、該凝縮器で液化した冷媒が導入される2つの冷却部を有する中間冷却器と、該中間冷却器からの冷媒を蒸発、気化させる蒸発器とを備えたターボ冷凍機について、前記第1ベーン及び第2ベーンを同時に作動させることにより冷媒ガスの吸込み量を制御するターボ冷凍機の容量制御法において、前記第1ベーン及び前記第2ベーンを独立して作動させ、前記第1ベーンを前記蒸発器の冷水出口温度により制御し、前記第2ベーンを前記中間冷却器の圧力により制御するとともに、前記中間冷却器の各冷却部にそれぞれフルイディクス素子を設けて、一方のフルイディクス素子により前記凝縮器からの冷媒の液位を制御し、他方のフルイディクス素子により一方のフルイディクス素子からの冷媒の液位を制御するように構成したことを特徴とする。
この発明によるターボ冷凍機の容量制御法によれば、第1ベーン及び第2ベーンは独立して制御され、第1ベーンは蒸発器の冷却水出口温度により制御され、第2ベーンは中間冷却器の圧力により制御されることになる。
【0010】
また、第1ベーン及び第2ベーンは独立して制御され、第1ベーンは蒸発器の冷却水出口温度により制御され、第2ベーンは中間冷却器の圧力により制御されることになる。また、凝縮器からの冷媒の液位の上限位置に一方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を他方のフルイディスク素子側に接続することで、凝縮器からの冷媒の液位が自立制御されることになる。さらに、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位の上限位置に他方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を蒸発器側に接続することで、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位が自立制御されることになる。
【0011】
請求項に係る発明は、ベーンを介して吸い込んだ冷媒ガスを羽根車の回転による遠心力で昇圧するターボ圧縮機と、該ターボ圧縮機で昇圧した冷媒ガスを凝縮、液化する凝縮器と、該凝縮器で液化した冷媒を蒸発、気化させる蒸発器とを備えたターボ冷凍機において、前記凝縮器からの冷媒の液位を制御するフルイディクス素子を設けたことを特徴とする。
この発明によるターボ冷凍機によれば、凝縮器からの冷媒の液位の上限位置にフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を蒸発器側に接続することで、凝縮器からの冷媒の液位が自立制御されることになる。
【0012】
請求項に係る発明は、ベーンを介して吸い込んだ冷媒ガスを羽根車の回転による遠心力で昇圧するターボ圧縮機と、該ターボ圧縮機で昇圧した冷媒ガスを凝縮、液化する凝縮器と、該凝縮器で液化した冷媒が導入される2つの冷却部を有する中間冷却器と、該中間冷却器からの冷媒を蒸発、気化させる蒸発器とを備えたターボ冷凍機において、前記中間冷却器の各冷却部にそれぞれ前記凝縮器からの冷媒の液位を制御するフルイディクス素子を設けたことを特徴とする。
この発明によるターボ冷凍機によれば、凝縮器からの冷媒の液位の上限位置に一方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を他方のフルイディスク素子側に接続することで、凝縮器からの冷媒の液位が自立制御されることになる。また、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位の上限位置に他方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を蒸発器側に接続することで、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位が自立制御されることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6には、本発明によるターボ冷凍機の第1の実施の形態が示されている。図1、図2においてターボ冷凍機1は、吸入口5から吸い込んだガス冷媒を昇圧するターボ圧縮機2と、ターボ圧縮機2において昇圧した冷媒を凝縮、液化する凝縮器10と、凝縮器10において液化した冷媒を導入する中間冷却器13と、中間冷却器13からの冷媒を蒸発、気化させる蒸発器25とを備えている。
【0014】
図2において符号30は、冷媒の一部を利用してターボ圧縮機2の潤滑油を冷却する油冷却器、符号9は、ターボ圧縮機2を駆動させるための駆動機構であって、駆動機構9は、駆動源である電動機7と、動力伝達機構8とから構成されている。また、ターボ圧縮機2、凝縮器10、中間冷却器13、及び蒸発器25は、冷媒を循環させる閉じた系を構成するために主配管28によって接続されている。
【0015】
この実施の形態においては、ターボ圧縮機2に2段ターボ圧縮機を使用している。2段ターボ圧縮機2は、第1段羽根車3と第2段羽根車4とを有し、第1段羽根車3には第1段羽根車3へのガス冷媒の吸い込み量を制御する第1ベーン26が連設され、第2段羽根車4には第2段羽根車4へのガス冷媒の吸い込み量を制御する第2ベーン27が連設されている。
【0016】
そして、第1ベーン26を介して第1段羽根車3に導かれたガス冷媒は、第1段羽根車3の高速回転による遠心力で中間圧に昇圧され、中間圧に昇圧されたガス冷媒は、第2ベーン27を介して第2羽根車4に導かれ、第2段羽根車4の高速回転による遠心力で凝縮圧に昇圧される。この場合、第1ベーン26及び第2ベーン27の開閉角度を制御することにより、第1段羽根車3に導くガス冷媒の量、及び第2羽根車4に導くガス冷媒の量を制御することができるものである。
【0017】
凝縮器10は、凝縮器11と、サブクーラーと呼ばれる過冷却器12とからなり、凝縮器11、サブクーラー12の順に冷媒が導かれる。この場合、凝縮器11において冷却された冷媒の一部は、サブクーラー12を経ずに油冷却器30に導かれ、潤滑油を冷却する。また、それとは別に、凝縮器11において冷却された冷媒の一部は、サブクーラー12を経ずに電動機7のケーシング内に導かれ、ステータやコイル(図示せず)を冷却する。
【0018】
中間冷却器13は、中空の容器を有し、この容器の内部は第1室13aと第2室13bの2つの冷却部に区画され、第1室13aは主配管28を介して凝縮器10側に接続され、第2室13bは主配管13を介して蒸発器25側に接続されるようになっている。第1室13a内には凝縮器10からの冷媒が貯留され、第2室13b内には第1室13aからの冷媒が貯留されるようになっている。
【0019】
中間冷却器13の第1室13a及び第2室13bにはそれぞれフルイディクス素子14が設けられている。フルイディクス素子14は、図3から図6に示すように、上下端が閉塞された筒状の本体部15と、本体部15の下端中央部に設けられるとともに、本体部15内外を貫通する流出口16と、本体部15の同一接線上に設けられるとともに、接線方向の両方向から本体部15内外を貫通し、かつ本体部15の周縁部で相互に合流する2つの流入口17、19とを備えている。この場合、一方の流入口17はチューブ18を介して液面の上限位置に開口され、他方の流入口19はチューブ20を介して液面の下限位置に開口されるようになっている。また、第1室13a側のフルイディクス素子14の流出口16は第2室13b側に接続され、第2室13b側のフルイディクス素子14の流出口16は主配管28を介して蒸発器25側に接続されるようになっている。
【0020】
第1室13a内の液面の位置がフルイディスク素子14の一方の流入口17よりも上方に位置する場合には、図3及び図4に示すように、一方及び他方の流入口17、19からフルイディスク素子14の本体部15内に冷媒が流入し、フルイディスク素子14内には渦が発生しないので、抵抗が小さくなる。従って、流出口16から第2室13b側に流出する冷媒の流量が大流量となる。一方、液面がフルイディスク素子14の一方の流入口17の開口部よりも下方に位置する場合には、図5及び図6に示すように、他方の流入口19の開口部のみからフルイディスク素子14の本体部15内に冷媒が流入し、フルイディスク素子14の本体部15内には渦が発生するので、遠心力により抵抗が大きくなる。従って、流出口16から第2室13b側に流出する冷媒の流量が小流量となる。
【0021】
また、第2室13b内の液面の位置がフルイディスク素子14の一方の流入口17よりも上方に位置する場合には、図3及び図4に示すように、一方及び他方の流入口17、19からフルイディスク素子14の本体部15内に冷媒が流入し、フルイディスク素子14内には渦が発生しないので、抵抗が小さくなる。従って、流出口から蒸発器側に流出する冷媒の流量が大流量となる。一方、液面がフルイディスク素子14の一方の流入口17の開口部よりも下方に位置する場合には、図5及び図6に示すように、他方の流入口19の開口部のみからフルイディスク素子14の本体部15内に冷媒が流入し、フルイディスク素子14の本体部15内には渦が発生するので、遠心力により抵抗が大きくなる。従って、流出口16から蒸発器25側に流出する冷媒の流量が小流量となる。
【0022】
蒸発器25では、中間冷却器13からの冷媒はチューブ内を流通する冷水との間で熱交換が行われることにより蒸発、気化し、再びターボ圧縮機2の第1羽根車3に吸い込まれる。
【0023】
上記のように構成したこの実施の形態によるターボ冷凍機1にあっては、容量を制御する場合に、中間冷却器13にフルイディクス素子14、14を設けているので、凝縮器10と蒸発器25との間での冷媒の循環量を制御するのに応答遅れが生じることがなく、応答遅れにより制御が不安定になるようなことはない。従って、ハンチング現象を起す虞を完全になくすことができる。また、フルイディスク素子14は、安価であるので、装置全体としての価格を安く抑えることができる。さらに、フルイディスク素子14は、機械的な可動部分がないので、作動不良を起す虞が全くなく、長期的に安定した性能を発揮することができる。
【0024】
次に、本発明によるターボ冷凍機の第2の実施の形態について図1及び図2を参照しつつ説明する。
この実施の形態に示すターボ冷凍機1は、ターボ圧縮機2の第1段羽根車3に連設される第1ベーン26を蒸発器25の冷水出口温度により制御し、第2段羽根車3に連設される第2ベーン27を中間冷却器13の圧力により制御するよう構成したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
【0025】
そして、この実施の形態に示すターボ冷凍機1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様の作用効果を奏するとともに、第1ベーン26と第2ベーン27とを独立して制御することができるので、サージングを回避することができるものである。
【0026】
なお、前記各実施の形態においては、2段ターボ圧縮機を使用した2段ターボ冷凍機に本発明を適用したが、3段以上のターボ圧縮機を使用した多段ターボ冷凍機、又は単段ターボ圧縮機を使用した単段ターボ冷凍機に本発明を適用しても良いものであり、その場合にも同様の作用効果を奏するのは勿論のことである。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載のターボ冷凍機の容量制御法にあっては、中間冷却器の2つの冷却部にそれぞれフルイディクス素子を設け、一方のフルイディクス素子により凝縮器からの冷媒の液位を制御し、他方のフルイディクス素子により一方のフルイディクス素子からの冷媒の液位を制御するように構成しているので、凝縮器からの冷媒の液位の上限位置に一方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を他方のフルイディスク素子側に接続することで、凝縮器からの冷媒の液位を自立制御することができることになる。また、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位の上限位置に他方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を蒸発器側に接続することで、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位を自立制御することができることになる。
従って、凝縮器と蒸発器との間での冷媒の循環量を制御するのに応答遅れが生じることがなく、応答遅れにより制御が不安定になるようなことはなくなり、ハンチング現象を起す虞を完全になくすことができることになる。また、フルイディスク素子は、安価であるので、装置全体としての価格を安く抑えることができることになる。さらに、フルイディスク素子は、機械的な可動部分がないので、作動不良を起す虞が全くなく、長期的に安定した性能を発揮することができることになる。
【0029】
さらに、請求項に記載のターボ冷凍機の容量制御法によれば、第1ベーン及び第2ベーンを独立して作動させ、第1ベーンを蒸発器の冷水出口温度により制御し、第2ベーンを中間冷却器の圧力により制御するように構成しているので、第1ベーン26と第2ベーン27とを独立して制御することができ、サージングを回避することができることになる。
【0030】
さらに、第1ベーン及び第2ベーンは独立して制御され、第1ベーン、第2ベーンは蒸発器の冷却水出口温度により制御される。また、凝縮器からの冷媒の液位の上限位置に一方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を他方のフルイディスク素子側に接続することで、凝縮器からの冷媒の液位を自立制御することができる。さらに、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位の上限位置に他方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を蒸発器側に接続することで、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位が自立制御することができる。
従って、凝縮器と蒸発器との間での冷媒の循環量を制御するのに応答遅れが生じることがなく、応答遅れにより制御が不安定になるようなことはなくなり、ハンチング現象を起す虞を完全になくすことができることになる。また、フルイディスク素子は、安価であるので、装置全体としての価格を安く抑えることができることになる。さらに、フルイディスク素子は、機械的な可動部分がないので、作動不良を起す虞が全くなく、長期的に安定した性能を発揮することができることになる。さらに、第1ベーン26と第2ベーン27とを独立して制御することができるので、サージングを回避することができることになる。
【0031】
さらに、請求項に記載のターボ冷凍機によれば、凝縮器からの冷媒の液位の上限位置にフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を蒸発器側に接続することで、凝縮器からの冷媒の液位を自立制御することができることになる。
従って、凝縮器と蒸発器との間での冷媒の循環量を制御するのに応答遅れが生じることがなく、応答遅れにより制御が不安定になるようなことはなくなり、ハンチング現象を起す虞を完全になくすことができることになる。また、フルイディスク素子は、安価であるので、装置全体としての価格を安く抑えることができることになる。さらに、フルイディスク素子は、機械的な可動部分がないので、作動不良を起す虞が全くなく、長期的に安定した性能を発揮することができることになる。
【0032】
さらに、請求項に記載の発明によれば、凝縮器からの冷媒の液位の上限位置に一方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を他方のフルイディスク素子側に接続することで、凝縮器からの冷媒の液位を自立制御することができることになる。また、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位の上限位置に他方のフルイディクス素子の一方の流入口を開口させ、他方の流入口を下限位置に開口させ、流出口を蒸発器側に接続することで、一方のフルイディスク素子からの冷媒の液位を自立制御することができることになる。
従って、凝縮器と蒸発器との間での冷媒の循環量を制御するのに応答遅れが生じることがなく、応答遅れにより制御が不安定になるようなことはなくなり、ハンチング現象を起す虞を完全になくすことができることになる。また、フルイディスク素子は、安価であるので、装置全体としての価格を安く抑えることができることになる。さらに、フルイディスク素子は、機械的な可動部分がないので、作動不良を起す虞が全くなく、長期的に安定した性能を発揮することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるターボ冷凍機の一実施の形態を示した斜視図である。
【図2】 図1に示すものの系統図である。
【図3】 図1に示すフルイディクス素子の正面図であって、大流量状態を示した説明図である。
【図4】 図3に示すフルイディクス素子の横断面図である。
【図5】 図1に示すフルイディクス素子の正面図であって、小流量状態を示した説明図である。
【図6】 図5に示すフルイディクス素子の横断面図である。
【符号の説明】
1 ターボ冷凍機
2 ターボ圧縮機
3 第1段羽根車
4 第2段羽根車
10 凝縮器
13 中間冷却器
13a 冷却部(第1室)
13b 冷却部(第2室)
14 フルイディクス素子
25 蒸発器
26 第1ベーン
27 第2ベーン

Claims (4)

  1. ベーンを介して吸い込んだ冷媒ガスを羽根車の回転による遠心力で昇圧するターボ圧縮機と、該ターボ圧縮機で昇圧した冷媒ガスを凝縮、液化する凝縮器と、該凝縮器で液化した冷媒を導入する2つの冷却部を有する中間冷却器と、該中間冷却器でからの冷媒を蒸発、気化させる蒸発器とを備えたターボ冷凍機について、前記冷媒の循環量を制御するターボ冷凍機の容量制御法において、
    前記中間冷却器の各冷却部にそれぞれフルイディクス素子を設けて、一方のフルイディクス素子により前記凝縮器からの冷媒の液位を制御し、他方のフルイディクス素子により一方のフルイディクス素子からの冷媒の液位を制御するようにしたことを特徴とするターボ冷凍機の容量制御法。
  2. 第1ベーンを介して冷媒ガスを吸い込み、この冷媒ガスを第1段羽根車の回転による遠心力で中間圧に昇圧し、該第1羽根車で中間圧に昇圧した冷媒ガスを第2ベーンを介して吸いこみ、第2段羽根車の回転による遠心力で凝縮圧力に昇圧するターボ圧縮機と、該ターボ圧縮機で昇圧した冷媒ガスを凝縮、液化する凝縮器と、該凝縮器で液化した冷媒が導入される2つの冷却部を有する中間冷却器と、該中間冷却器からの冷媒を蒸発、気化させる蒸発器とを備えたターボ冷凍機について、前記第1ベーン及び第2ベーンを同時に作動させることにより冷媒ガスの吸込み量を制御するターボ冷凍機の容量制御法において、
    前記第1ベーン及び前記第2ベーンを独立して作動させ、前記第1ベーンを前記蒸発器の冷水出口温度により制御し、前記第2ベーンを前記中間冷却器の圧力により制御するとともに、
    前記中間冷却器の各冷却部にそれぞれフルイディクス素子を設けて、一方のフルイディクス素子により前記凝縮器からの冷媒の液位を制御し、他方のフルイディクス素子により一方のフルイディクス素子からの冷媒の液位を制御するように構成したことを特徴とするターボ冷凍機の容量制御法。
  3. ベーンを介して吸い込んだ冷媒ガスを羽根車の回転による遠心力で昇圧するターボ圧縮機と、該ターボ圧縮機で昇圧した冷媒ガスを凝縮、液化する凝縮器と、該凝縮器で液化した冷媒を蒸発、気化させる蒸発器とを備えたターボ冷凍機において、
    前記凝縮器からの冷媒の液位を制御するフルイディクス素子を設けたことを特徴とするターボ冷凍機。
  4. ベーンを介して吸い込んだ冷媒ガスを羽根車の回転による遠心力で昇圧するターボ圧縮機と、該ターボ圧縮機で昇圧した冷媒ガスを凝縮、液化する凝縮器と、該凝縮器で液化した冷媒が導入される2つの冷却部を有する中間冷却器と、該中間冷却器からの冷媒を蒸発、気化させる蒸発器とを備えたターボ冷凍機において、
    前記中間冷却器の各冷却部にそれぞれ前記凝縮器からの冷媒の液位を制御するフルイディクス素子を設けたことを特徴とするターボ冷凍機。
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