JP3675582B2 - 波形記録計における波形演算式の表示方法 - Google Patents
波形記録計における波形演算式の表示方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は波形記録計における波形演算式の表示方法に関し、さらに詳しく言えば、操作部より入力される波形演算式を文法的に正誤判定し、誤りがある場合にはそれをディスプレイ上に表示する波形記録計における波形演算式の表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4には波形記録計の一般的な構成例が示されており、これによると被測定信号はA/D変換器を含む入力部1を介してストレージメモリとしてのRAM2に取り込まれる。CPU(中央演算処理ユニット)3は操作部4からの指示に基づいてRAM2から入力データを、また、ROM5から所定の演算プログラムをそれぞれ読み出して演算処理し、その演算結果を再びRAM2に保存するとともに、ディスプレイ6などに表示する。
【0003】
操作部4からCPU3に対して波形演算式を入力する場合、ディスプレイ6にはその作成(入力)過程を含めて逐次その波形演算式が表示されるようになっており、文法的に正しく入力された場合の一例が図5(a)に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、操作部4から所定の波形演算式を入力して最後に確定キーを押すと、CPU3にてその波形演算式が文法的に正しいかのチェックが行なわれ、図5(a)のように正しい場合には、以後この波形演算式は有効として扱われる。
【0005】
しかしながら、図5(b)に示されているように、例えば微分演算を意味する演算項目DIFの対象チャンネル番号を入力し忘れた場合には文法的に誤っているため、最後に確定キーを押した時点でこの波形演算式はCPU3にて無効と判断され、図5(c)に示されているように、ディスプレイ6からもそれまでに入力した演算式が消されてしまう。
【0006】
このように、従来においては入力した式中のどの部分が文法的に間違っているかの表示も行なわれないまま、その式全体がディスプレイ6から消去されてしまう。したがって、入力ミスを繰り返すおそれがあるとともに、そのたびに入力操作を最初からやり直さなければならず、正しい波形演算式を入力できるまでに時間がかかり効率が悪いという問題が指摘されている。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的は、入力された波形演算式に文法的な誤りがある場合には、ディスプレイ上にその式が誤りであることを表示して、ユーザーに訂正を促すようにした波形記録計における波形演算式の表示方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、A/D変換器を含む入力部と、同入力部からの入力データを記憶するメモリと、同メモリから上記入力データを読み出して所定の演算処理を行なうCPU(中央演算処理ユニット)と、その演算結果などを表示するディスプレイと、上記CPUに対して所定の波形演算式を入力する操作部とを備え、上記操作部より上記CPUに入力される波形演算式をその作成過程を含めて逐次上記ディスプレイに表示する波形記録計における波形演算式の表示方法において、上記CPUは、上記操作部から入力される波形演算式に未完結状態の場合を含めて文法的な誤りがある場合には、上記誤りが発生した時点から上記誤りが訂正されるまでの間、上記ディスプレイ上に上記波形演算式が誤りであることを示す特定の注意喚起表示を行い、上記特定の注意喚起表示がなされている間は、上記波形演算式による演算処理を実行しないことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、上記請求項1において、上記特定の注意喚起表示が、上記波形演算式中の誤りの該当箇所に表示される特定のマークによって行われることを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、上記特定の注意喚起表示および特定のマーク表示は、誤りが発生した時点で表示され、かつ、その誤りが訂正されるまで行なわれるため、ユーザーは波形演算式を入力しながら、リアルタイムで入力ミスに気付き、かつ、その入力ミスの訂正操作を行なうことができる。
【0011】
なお、上記の注意喚起表示および特定のマーク表示には種々の表示方法が適用可能である。通常、この種の演算式表示は「式=」で始まるため、誤りがあった場合の波形演算式自体についての注意喚起表示としては、等号に変えて例えば「式?」という表示としてもよいし、カラー表示ディスプレイの場合にはその式全体を例えば背景色とは異なる色で表示するようにしてもよい。
【0012】
また、誤りの該当箇所を示す特定のマークとしては、その誤り箇所の上もしくは下に例えば矢印のような指示マークを付してもよく、また、カラー表示ディスプレイの場合にはその該当箇所を例えば背景色とは異なる色で表示するようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の技術的思想をよりよく理解するため、その実施の形態について説明する。なお、波形記録計としてのハード的な構成は、本発明においても先に説明した図4のものと同様な構成であるため、参照符号を含めてその構成を援用する。
【0014】
図1には本発明の表示方法によるディスプレイの表示画面例が示されている。これによると、画面の例えば下部に演算項目が表示され、ユーザーは操作部4にてカーソルなどを操作して所望とする演算項目を選択しながら波形演算式を入力する。
【0015】
参考までに、ABSは絶対値、EXPは自然対数、LOGは常用対数、SQRは平方根、MOVは移動平均、SLIは平行移動、DIFは微分、INTは積分、CH1〜CH8は入力データのチャンネル番号で、最下段は括弧と四則演算記号である。
【0016】
図1には、説明の便宜上、2つの波形演算式が表示されており、この場合、上段の式が文法的に正しい場合であり、下段の式が文法的に誤りのある例である。すなわち、この実施例においては、上段の式のように波形演算式が文法的に正しく入力された場合には、式という文字の後に等号記号「=」が表示される。
【0017】
これに対して、下段の式のように例えば演算項目DIFの対象チャンネル番号を入力し忘れ、文法的に誤りがある場合には、式という文字の後に注意喚起表示としての疑問符「?」が表示される。また、誤り箇所にはその該当箇所を指示するため特定のマークとして「$」マークが表示される。
【0018】
次に、図2および図3を参照しながら、波形演算式の入力手順にしたがって本発明の動作を具体的に説明する。まず、チャンネルCH1の入力データとチャンネルCH2の入力データの絶対値とを加算する波形演算式を入力するものとして、演算項目の中からCH1を選択すると、ディスプレイ6の画面には図2のステップ1に示されているように、
式=CH1
と表示される。この式はそれ自体でも成立し文法的に誤りがないため、式という文字の後に等号記号「=」が表示される。
【0019】
次に、演算項目の中から加算記号「+」を選択すると、ディスプレイ6の画面には図2のステップ2のように、
式?CH1+
と表示され、同時に「+」の後のブランク部分の下方に「$」マークが表示される。これは、この式では波形演算式として未だ完結していないため、文法的には誤りであることによる。また、ユーザーは「$」マークの存在により後続の演算項目の入力を促されることになる。
【0020】
続いて、演算項目の中から乗算記号「*」が選択されたとすると、ディスプレイ6の画面には図2のステップ3のように、
式?CH1+*
と表示され、同時に「*」の下方に「$」マークが表示される。この式は文法的に間違っているため、依然として「式?」という表示であり、「$」マークにより「*」に誤りがあることが表示される。
【0021】
図2のステップ4およびステップ5は、続いて演算項目の中から「ABS」、さらに前括弧、チャンネル番号としてのCH2、閉じ括弧の順で選択された場合の表示例であり、依然として「*」箇所が誤りであるため、「式?」という表示が継続され、また、「*」の下方に「$」マークが表示される。
【0022】
そこで、ユーザーにより「*」が削除されると、ディスプレイ6の画面には図2のステップ6に示されているように、
式=CH1+ABS(CH2)
なる波形演算式が表示される。この式には文法的な誤りがないため、「式?」が「式=」の表示に変更されるとともに、「$」マークの表示も消される。
【0023】
このように、式の後の「=」「?」符号により波形演算式の文法的な正誤が表示され、また、「$」マークによりその誤り箇所を適確に把握することができる。しかも、これらの表示は誤りがあった時点でリアルタイムに表示されるため、波形演算式を入力しながら式の正誤の判断を瞬時に行なうことができる。
【0024】
CPU3は、このように文法的に正しく入力された波形演算式に基づいて演算処理を行ない、その演算結果をRAM5に保存するとともに、その保存データをディスプレイに表示するが、入力された波形演算式に文法的な誤りがある間は、演算処理を実行しない。
【0025】
なお、この実施例とは異なり、波形演算式を入力した後に確定キーを押した時点で、文法的な誤りがある場合にはその注意喚起表示(例えば、上記の「?」表示)を行ない、また、これと同時に誤りの該当箇所に特定のマークを表示するようにしてもよい。
【0026】
さらに、注意喚起表示および特定マーク表示についても上記実施例に限定されるものでなく、例えばカラーディスプレイの場合には、その背景色と異なる色にて表示するようにしてもよい。その一例として、波形演算式に文法的に誤りがある場合には、その式全体を背景色とは異なる色で表示し、個々の誤り箇所については1キャラクター分の表示升を背景色とは異なる色で表示するなど、本発明には種々の変形例が含まれる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、操作部よりCPUに入力される波形演算式をその作成過程を含めて逐次ディスプレイに表示するにあたって、操作部から入力される波形演算式に文法的な誤りがある場合には、好ましくはその誤りがあった時点でディスプレイ上にその式自体が誤りであることを示す特定の注意喚起表示を行ない、また、その誤りの該当箇所に特定のマークを表示するようにしたことにより、ユーザーは波形演算式を入力しながら、文法的な正誤を判断することができるとともに、その入力ミスの訂正操作を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波形演算式の表示方法によるディスプレイの表示画面の一例を示した画面図。
【図2】波形演算式の入力手順にしたがって本発明の動作を具体的に説明するための説明図。
【図3】本発明の動作を説明するための動作フローチャート。
【図4】波形記録計の一般的な構成例を示した概略的なブロック線図。
【図5】従来の波形演算式の入力時における表示例を示した説明図。
【符号の説明】
1 入力部
2 RAM(ストレージメモリ)
3 CPU
4 操作部
5 ROM
6 ディスプレイ
Claims (2)
- A/D変換器を含む入力部と、同入力部からの入力データを記憶するメモリと、同メモリから上記入力データを読み出して所定の演算処理を行なうCPU(中央演算処理ユニット)と、その演算結果などを表示するディスプレイと、上記CPUに対して所定の波形演算式を入力する操作部とを備え、上記操作部より上記CPUに入力される波形演算式をその作成過程を含めて逐次上記ディスプレイに表示する波形記録計における波形演算式の表示方法において、
上記CPUは、上記操作部から入力される波形演算式に未完結状態の場合を含めて文法的な誤りがある場合には、上記誤りが発生した時点から上記誤りが訂正されるまでの間、上記ディスプレイ上に上記波形演算式が誤りであることを示す特定の注意喚起表示を行い、上記特定の注意喚起表示がなされている間は、上記波形演算式による演算処理を実行しないことを特徴とする波形記録計における波形演算式の表示方法。 - 上記特定の注意喚起表示が、上記波形演算式中の誤りの該当箇所に表示される特定のマークによって行われることを特徴とする請求項1に記載の波形記録計における波形演算式の表示方法。
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