JP3675032B2 - 回転式スタンプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続気泡を有し、インキの含浸可能なスポンジ状等の発泡プラスチック基板からなり、その表面をサーマルヘッド等にて選択的に加熱してインキの透過しない溶融固化部(非画線部)とインキ透過可能な非溶融部(画線部)との印面部を形成することのできる可撓性の印版を着脱自在に装着する回転式スタンプ装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば実公昭62−22381号公報に開示されているような、ローラ体の外周面にエンドレス状の印版を装着した回転式スタンプ装置や、従来から周知のエンドレス帯状のゴム印のための回転式スタンプ装置があった。
他方、特開平7−251558号公報等に開示されているように、印面部に所定の文字、図形等のキャラクタ(印影)の鏡像形状を形成させたこの種の印版では、所定のキャラクタの鏡像形状を形成することがきわめて容易であるので、この利点を利用して、複数の印版にそれぞれ任意の種々のキャラクタの鏡像形状を予め形成しておき、一つの回転式スタンプ装置に対して前記各種印版を簡単に取り替えて使用できれば便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の印版は、薄くて軟質(柔らかい)、または撓み易い可撓性を有するのものであり、しかも、この種の印版は帯状(短冊状)であって、エンドレスに形成することが困難であるから、前記従来の回転式スタンプ装置におけるローラ体に前記帯状の印版を簡単に装着したり、交換することができないという問題があった。
【0004】
本発明は、この問題を解決すべくなされたものであって、ローラ体に対して前記の可撓性を有する印版を簡単に着脱自在できるようにした回転式スタンプ装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の回転式スタンプ装置は、連続気泡を有する発泡プラスチック基板の印面部にインキ透過不能な溶融固化部とインキ透過可能な非溶融部とを形成することのできる可撓性の印版と、該印版の裏面側を支持するための回転可能なローラ体と、該ローラ体の支軸部を被嵌して回転自在に支持する支持具とからなり、前記ローラ体を夫々に外周面が備えられた複数の分割体により構成し、且つ該各分割体には、その両者の合わせ面側にて前記印版の端部を挟持する挟持手段を備えたものである。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転式スタンプ装置において、前記両分割体を、ほぼ半円状であって、合わせ面に互いに相手分割体に係脱する突起ピンと係合孔との対を備えた同一形状に形成したものである。
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の回転式スタンプ装置において、前記挟持手段は、前記各分割体の半径方向外向きに延びる弾性挟持片であって、その弾性挟持片の外面は前記分割体の合わせ面の一部であり、前記弾性挟持片の内面は分割体の周方向における端面部と隙間溝を隔てて対向するように形成され、前記周方向における端面部と前記弾性挟持片との間に、前記印版の端部を挿入可能に構成したものである。
【0007】
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の回転式スタンプ装置において、前記弾性挟持片の内面または分割体の周方向における端面部のいずれか一方もしくは双方には、印版の端部を押圧するための突起部を備えたものである。
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の回転式スタンプ装置において、前記弾性挟持片の内面または分割体の周方向における端面部のいずれか一方もしくは双方には、印版の端部の挿入位置を規制するための規制突起を備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態について説明する。図1は連続気泡を有する発泡プラスチック基板から表裏広幅面を除く4周側面をインキ非透過状に処理した印版1の斜視図である。元の発泡プラスチック基板は、微細な連続気泡を有する半硬質のポリオレフィン系樹脂等の弾性樹脂製である。また、前記材質の代わりに、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、その他の樹脂からなる微細な連続気泡を有するプラスチックフォーム(弾性樹脂製)も使用することができる。これらのプラスチックフォームは、発泡後に外面を覆う表皮を除去して平板帯状にスライスしても良いし、印面側として発泡させるための型に当接している面を使用しても良い。実施例では印版1の厚さは1mm〜3mm程度であって可撓性を有するものである。
【0009】
図1に示すように、印版1の気孔の見える上面の凸部所定範囲を印面部2にするため、その残りの部分(溶融固化部)3,4,5(印版1の厚さの4周側面部分、及び印版の広幅下面)は加熱された型で面押しされ、その部分では気孔が溶融固化されたインキ不透過性の薄膜層で覆われるようにする。なお、印版1の広幅の裏面(図1において下面)をインキ透過の非溶融部のままにしておけば、当該印版1の裏面側にインキ吸蔵パッドを重ねることにより、連続スタンプ作業でのインキ供給が長期間可能となる。
【0010】
図2は、前記印面部2に所定の文字、図形等のキャラクタの印影の鏡像形状にて画線部6と、前記印面部2の発泡プラスチックの表面が溶融固化したインク透過不能な薄膜に形成された溶融固化部7とが形成された印版(これを製版済印版10と称しても良い)の斜視図であり、図3〜図5に示すような製版装置60にて製造するものである。即ち、フレーム61の左右両端壁61a,61bにわたって、キャリッジ63を案内するための左右方向に延びるガイドロッド64と、キャリッジ63を案内し且つキャリッジ63に搭載されたサーマルヘッド65を昇降させるためのカム体66を操作するための左右方向に延びるヘッド切換ロッド67とが装架されている。カム体66はヘッド切換ロッド67に対して回動不能かつ軸方向摺動可能に装着されている。ヘッド切換ロッド67は前記左右両端壁61a,61bに設けた軸受73に回転自在に軸支されている。
【0011】
前記印版1は、平板状の台木装置8の下面(もしくは後述する回転式スタンプ装置のローラ体12)に装着され、該台木装置8は図4及び図5において、前記キャリッジ63が通過する上方位置に図示しない支持手段に位置固定されている。キャリッジ63は、前記ガイドロッド64とヘッド切換ロッド67とに左右移動自在に支持され、キャリッジ63の前端には左右に延びる適宜長さのラック68が一体的、または適宜固定手段を介して固設されている。フレーム61の前面壁61cに固定した正逆回転可能な駆動モータ69の駆動ピニオン70から前面壁61cの裏面に配置した減速ギヤ群71を介して噛み合いギヤ72に動力伝達し、この噛み合いギヤ72を前記ラック68に噛み合わせて、キャリッジ63を左右(図3及び図4の矢印A方向と矢印B方向)に移動させることができるように構成されている。
【0012】
前記キャリッジ63には、カム当接板74とヘッド放熱板75とがヘッド切換ロッド67と直交する方向の支軸76を介して上下回動可能に装着され、ヘッド放熱板75の上面上端側にサーマルヘッド65が固定されている。また、カム当接板74の上面とヘッド放熱板75の裏面との間に介挿した付勢ばね77によりヘッド放熱板75は常時弾力付勢されている。カム当接板74の下面に当接するように楕円形状等に形成されたカム体66は、ヘッド切換ロッド67を図3の矢印Cまたは矢印D方向に回動させることより姿勢変更でき、カム体66が横長状に寝かせた姿勢では、サーマルヘッド65付きのヘッド放熱板75が下方にリリースされ、カム体66を起立させると、カム当接板74と付勢ばね77を介してヘッド放熱板75を上向き回動させてサーマルヘッド65が前記位置固定された印版1の下面に圧接するように構成されている。
【0013】
なお、ヘッド切換ロッド67の端部に取付けられたギヤ78及び右端壁61bに軸支されたギヤ79とこれを回動させるレバー80により、前記ヘッド切換ロッド67を前記矢印Cまたは矢印D方向に回動させて、前記カム体66の姿勢を変更させることができる。
サーマルヘッド65は、従来から周知のサーマルプリンタにおけるサーマルヘッドと同様の構成であって、例えば矢印Aと直交する方向に96個の点状発熱素子が1列状に配置され、この点状発熱素子の列長さは印版1の横幅寸法より若干長くなるよう設定されている。
【0014】
製版装置60におけるマイクロコンピュータ式等の制御ユニット(図示せず)は、CPU(中央処理装置)、ROM(読み出し専用メモリ)、RAM(随時読み書き可能メモリ)、インターフェイス等を備え、前記サーマルヘッド65及び駆動モータ69を作動させるものであり、図4に示すように、カム体66を起立させて、サーマルヘッド65を印版1における下向きの印面部2の右端位置に押圧させつつ駆動モータ69を駆動し、サーマルヘッド65における1列の全ての点状発熱素子を駆動すると、キャリッジ63は矢印A方向に一定の速度で移動する。これにより、前記印面部2の発泡プラスチックの表面が溶融固化した部分はインク透過不能な薄膜が形成され、インキ非透過の溶融固化部7となる。次いで、印面部2の所定の箇所では、予め入力された所定の文字データに基づいて、サーマルヘッド65における点状発熱素子が印字ドットパターン通りに発熱しないように制御すると、図2に示すごとく、所定のキャラクタの鏡像形状に形成された画線部6としてインキ透過可能な非溶融部のまま残り、その他の部分はインキ透過不能な溶融固化部7となるような製版済印版10が製作できる。
【0015】
次に、回転式スタンプ装置の構成について説明する。図6〜図16はスタンプ装置の第1実施形態を示し、平面視ほぼ矩形帯板状の可撓性を有する印版1(もしくは製版済印版10)の裏面を支持するための回転可能なローラ体12と、該ローラ体12の支軸部15を回転自在に被嵌し、且つ着脱自在に装着する支持具13と、印版の両端部をローラ体に着脱自在に装着するための後述するような構成の挟持手段とからなる。
【0016】
支持具13は、図6〜図8及び図16に示すごとく、把手部13aの下端から下向きに突出する一対の板状の足部14,14を備え、各足部14には前記ローラ体12の半径中心部(ボス部24)から突出する支軸部15、15を枢支する軸孔16,16を有し、図6の実施例では、各足部14が把手部13aから一体的に突出しているため、各足部14の内面には下端から軸孔16に連通して支軸部15の先端を案内するための凹溝17が形成されている。
【0017】
また、図7及び図8の実施例では、片方の板状の足部14を把手部13aの側面に対して離脱可能に構成し、把手部13aの側面から突出するピン18,19を足部14の貫通孔に嵌合する。この場合、図8に示すように、一方のピン19には係合突起19aを横向きに突設し、足部14の貫通孔に回転自在に装着したボタン20を適宜角度だけ回すと、前記係合突起19aが抜け不能となるように構成されている。
【0018】
PP(ポリプロピレン系樹脂)、PE(ポリエチレン系樹脂)、ナイロン系樹脂の射出成形等にて形成されるローラ体12は、図9〜図12に示すごとく、その支軸部15を含めて左右に分割され、且つ夫々に外周面が備えられた左右一対で且つ同一形状の分割体12a,12aにより構成する。即ち、各分割体12aは、図9に示すように、支軸部15も含めて側面視ほぼ半円状であって、直径方向の合わせ面のうちの一方の合わせ面21aには、互いに相手の分割体12aに係脱することのできる突起ピン22と係合孔23との対が一体的に備えられている。また、各分割体12aには、断面半円状のボス24と各分割体12aの半円周面を構成するための外周部26とが複数の連結リブ25にて放射状に連結されている。
【0019】
また、各分割体12aの直径方向の合わせ面のうち、前記突起ピン22と係合孔23との対が備えられた合わせ面21aと反対側の合わせ面側には、印版1の端部を挟持するための挟持手段として、当該各分割体12aの周方向における端面部27との間で適宜隙間を隔てて前記ボス24から半径外向きに一体的に突出し、且つこの周方向における端面部27と間で印版1の端部1aを挿入し得る弾性挟持片28にて構成したものである。
【0020】
また、前記弾性挟持片28の自由端側の内面と、周方向における端面部27とには、それぞれその間に挿入された印版1の端部1aの表裏面を強く押圧するための突起部29,30が形成されている。
さらに、前記弾性挟持片28の自由端側の内面には、突起部29より内径より部位にて前記挿入された印版1の端部1aの挿入深さを規制するための規制突起31が一体的に形成されている。
【0021】
また、各弾性挟持片28の自由端側の外面(合わせ面側)には、両弾性挟持片28,28を背中合わせにしたとき、各弾性挟持片28の自由端側を周方向における端面部27方向に押圧するための押圧用突起32が設けられている。
なお、各分割体12aの外周部26の幅寸法は、印版1の幅寸法にほぼ等しく、且つ外周部26の両側に沿って印版1の板厚さよりやや低い縁リブ33,33が設けられている。
【0022】
この構成において、ローラ体12に印版1(もしくは製版済印版10、以下同じ)を装着するには、図13に示すように、2つの分割体12a,12aを、その弾性挟持片28,28が互いに対向し、且つ、外周部26が上向きとなるようにして図示しないテーブル上に配置し、各分割体12aにおける弾性挟持片28の自由端側の内面と、周方向における端面部27との隙間内に印版1の各端部1a,1aを挿入する。このとき、印版1は所定の長さに切断済のものを使用するものであり、従って、印版1の各端部1a,1aが弾性挟持片28の内面における規制突起31に当接するまで押し込む。
【0023】
次いで、両分割体12a,12aの外周部26,26に印版1の広幅裏面を巻き付けるように回動させる。換言すると、図14に示すように、左右両分割体12a,12aの外周部26,26が外向きになり、且つ合わせ面21a,21aが互いに合わさる方向に、両分割体12a,12aを回動させ、その両合わせ面21a,21aの一方の突起ピン22が相手側の係合孔23に嵌合させると、図15に示すごとく、側面視円形のローラ体12が完成すると共に、その外周部26に印版1がきっちりと巻きついた状態になる。
【0024】
そして、印版1の各端部1a,1aが各弾性挟持片28と周方向における端面部27とで挟まれるように半径内方向に急角度で屈曲していること、弾性挟持片28及び周方向における端面部27に設けた突起部29,30にて各端部1aの表裏面を押圧していること、さらには、両弾性挟持片28,28を背中合わせにしたとき、その背面の押圧用突起32,32同士が押し合わされて、各弾性挟持片28と周方向における端面部27との隙間が減少するように弾性挟持片28の自由端側が弾性変位するので、印版1がローラ体12の外周部26に対して緩んだり、印版1の各端部1a,1aが前記挟持箇所から外れることがない。また、2つの分割体12a,12aを合わせたとき、軸中心となる支軸部15も円形状になるのである。
【0025】
前記2つの分割体12a,12aは、その一方を180度より中心角度が大きい側面視扇状に形成し、他方の分割体を180度より中心角度が小さい側面視扇状に形成して、両分割体を合わせると円形状になるようしても良い。また、挿入された印版1の端部1aを強く挟持するための突起部29,30は、弾性挟持片28または周方向における端面部27のいずれか一方にのみ設けても良い。さらに、前記各実施形態において、一方の分割体に円柱状の支軸部15,15を設け、他方の分割体には支軸部を備えない形態であっても良い。さらには、一方の分割体の一側にのみ円柱状の1つの支軸部15を設け、他方の分割体の他側にのみ円柱状の1つの支軸部15を設ける形態としても良い。
【0026】
このように印版1を挟持手段を介して装着したローラ体12の両支軸部15,15を支持具13における両足部14,14の軸孔16,16に嵌挿すれば良いのである。なお、前記各実施例において、前記各挟持手段、ローラ体12及び支持具13を合成樹脂材にて形成しても良いし、別別の材質にしても良い。
上記各実施形態において、前記構成の回転式スタンプ装置に印版1を装着させて、製版装置60の所定箇所に固定して前述の製版作業を実行すれば、キャリッジ63の移動につれてローラ体12と共に印版1も転がるので、該印版1の印面部2に、インキ透過不能な溶融固化部7とインキ透過可能な非溶融部とからなる印章を簡単に形成できる。この場合、インキ透過不能な溶融固化部7に対してインキ透過可能な非溶融部(画線部6)は若干高くなるように凸部領域を構成するので、印影が明瞭となる。
【0027】
なお、サーマルヘッド65における点状発熱素子の列長さに等しいヘッド放熱板75の幅寸法H1を、印版1の印面部2の幅寸法と等しいかやや広くなるように設定して印面部2における画線部6以外の表面をインキ透過不能な溶融固化部7となし、不必要な部分からインクが漏れ出ないようにできる。
そして、前記各実施形態において、印版1をローラ体12に装着すれば、製版作業に際して印版1における印面部2をサーマルヘッド65等にて擦っても印版1がローラ体12からずれ動くこともなく確実に位置保持できて製版作業を確実に実行することができるという効果を奏する。
【0028】
また、完成した製版済印版10を、前記回転式スタンプ装置に装着したまま、インキ吸蔵パッド(図示せず)に押しつけ、もしくはインキ透過可能な非溶融部である画線部6から内部にインキを吸収させた後、用紙等の被記録媒体に押印する。
この回転式スタンプ装置を使って用紙等の被記録媒体に押印するときには、製版済印版10の印面部2の裏面側がローラ体12の外周部26に巻回支持され、各弾性挟持片28と周方向における端面部27とで、ローラ体12に巻き付けられた印版1の端部1a,1aが屈曲状態で挟持されているので、印版1とローラ体12とは一体的に転がり、押印がずれない。
【0029】
また、前記各挟持板を介してローラ体12から製版済印版10を簡単に外すことができるので、新たな、または別の任意の印章が形成された製版済印版10をローラ体12に装着して、押印をする作業が至極容易となる。また、平板状の台木装置8に装着して製版した製版済印版10を取り外してローラ体12に装着することも可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明の回転式スタンプ装置は、連続気泡を有する発泡プラスチック基板の印面部にインキ透過不能な溶融固化部とインキ透過可能な非溶融部とを形成することのできる可撓性の印版と、該印版の裏面側を支持するための回転可能なローラ体と、該ローラ体の支軸部を被嵌して回転自在に支持する支持具とからなり、前記ローラ体を夫々に外周面が備えられた複数の分割体により構成し、且つ該各分割体には、その両者の合わせ面側にて前記印版の端部を挟持する挟持手段を備えたものである。
【0031】
このように、ローラ体を半円状等の分割体に2つ割りしており、その各分割体の合わせ面に設けた弾性挟持手段にて印版の端部を挟持した状態で、各分割体の外周部に印版の広幅面を巻き付けする作業と、両分割体を合わせる作業とが同時に実行できるから、印版の装着作業が至極簡単となるという効果を奏する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転式スタンプ装置において、前記両分割体を、ほぼ半円状であって、合わせ面に互いに相手分割体に係脱する突起ピンと係合孔との対を備えた同一形状に形成したものである。
【0032】
このように、分割体が同じ形状であれば、分解した後組立作業を実行するときにも、左右の部品の配置間違いという不都合がないと共に、製造コストも大幅に低減できる。さらに、2つの分割体を合わせて1つのローラ体を形成するとき、係脱する突起ピンと係合孔との対による嵌合であるので、係脱作業が至極簡単になり、印版をローラ体に装着した状態では、印版が2つの分割体が互いに位置ずれしないから脱落したり、位置ずれすることがなく、印版の着脱作業、交換作業も容易であるから印版を交換して繰り返し使用することができるという効果を奏する。また、嵌合作業時に破損する箇所もなくなるという効果も奏する。
【0033】
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の回転式スタンプ装置において、前記挟持手段は、前記各分割体の半径方向外向きに延びる弾性挟持片であって、その弾性挟持片の外面は前記分割体の合わせ面の一部であり、前記弾性挟持片の内面は分割体の周方向における端面部と隙間溝を隔てて対向するように形成され、前記周方向における端面部と前記弾性挟持片との間に、前記印版の端部を挿入可能に構成したものである。
【0034】
このように、挟持手段は、各分割体の半径内方向から突出する弾性挟持片にて構成され、各分割体に一体的に備えられているから、紛失するおそれもないのである。そして、印版の各端部を弾性挟持片と分割体の周方向における端面部とで弾性的に挟持するだけであるから、ローラ体から外した印版の変形が少ない。従って、印版を交換して繰り返し使用することができるという効果を奏する。また、印版の両端部を装着したり、外すことが、いわゆるワンタッチ操作で可能となるという顕著な効果を奏する。
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の回転式スタンプ装置において、前記弾性挟持片の内面または分割体の周方向における端面部のいずれか一方もしくは双方には、印版の端部を押圧するための突起部を備えたものである。
【0035】
このように構成すれば、2つの分割体を合わせて円形状のローラ体に形成するときに、印版の端部が外れ難くくなり、印版をローラ体の外周部にしっかりと巻き付けすることができる。そして、印版が軟質もしくは撓み易いものであっても、さらには印版の厚さが薄いものであっても、ローラ体に対する印版の両端部の取付け挟持強度が向上し、従って、装着状態で印版がローラ体に対してずれ動かないようにすることができるという効果を奏する。
【0036】
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の回転式スタンプ装置において、前記弾性挟持片の内面または分割体の周方向における端面部のいずれか一方もしくは双方には、印版の端部の挿入位置を規制するための規制突起を備えたものである。
このように構成すれば、各分割体に対する印版端部の挿入作業において、印版の位置決めが至極容易となり、両分割体の外周部に印版を沿わせて巻き付けするとき、印版を不用意に引っ張る等の余分な力が作用しないという効果も奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 印版の斜視図である。
【図2】 製版済印版の斜視図である。
【図3】 製版装置の要部斜視図である。
【図4】 図3のIV−IV線矢視側断面図である。
【図5】 図3のV−V線矢視断面図である。
【図6】 回転式スタンプ装置の第1実施形態における支持具の斜視図である。
【図7】 回転式スタンプ装置の第2実施形態における支持具の斜視図である。
【図8】 図7の VIII −VIII線矢視拡大断面図である。
【図9】 回転式スタンプ装置の第1実施形態における一対の分割体の側面図である。
【図10】 図9のX−X線矢視図である。
【図11】 図9の符号XIの箇所から見た分割体の図である。
【図12】 図10のXII −XII 線矢視断面図である。
【図13】 2つの分割体に印版の両端部を挿入した状態の側面図である。
【図14】 2つの分割体に印版を巻き付け作業する状態の側面図である。
【図15】 ローラ体を形成して印版を装着した状態を示す側面図である。
【図16】 支持具にローラ体を装着した状態の一部破断正面図である。
【符号の説明】
1 印版
2 印面部
10 製版済印版
12 ローラ体
12a,12a 分割体
13 支持具
13a 把手部
14,14 足部
15 支軸部
21a 一方の合わせ面
22 突起ピン
23 係合孔
26 外周部
27 周方向における端面部
28 弾性挟持片
29,30 突起部
31 規制突起
32 押圧突起

Claims (5)

  1. 連続気泡を有する発泡プラスチック基板の印面部にインキ透過不能な溶融固化部とインキ透過可能な非溶融部とを形成することのできる可撓性の印版と、該印版の裏面側を支持するための回転可能なローラ体と、該ローラ体の支軸部を被嵌して回転自在に支持する支持具とからなり、
    前記ローラ体を夫々に外周面が備えられた複数の分割体により構成し、且つ該各分割体には、その両者の合わせ面側にて前記印版の端部を挟持する挟持手段を備えたことを特徴とする回転式スタンプ装置。
  2. 前記両分割体を、ほぼ半円状であって、合わせ面に互いに相手分割体に係脱する突起ピンと係合孔との対を備えた同一形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の回転式スタンプ装置。
  3. 前記挟持手段は、前記各分割体の半径方向外向きに延びる弾性挟持片であって、その弾性挟持片の外面は前記分割体の合わせ面の一部であり、前記弾性挟持片の内面は分割体の周方向における端面部と隙間溝を隔てて対向するように形成され、
    前記周方向における端面部と前記弾性挟持片との間に、前記印版の端部を挿入可能に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転式スタンプ装置。
  4. 前記弾性挟持片の内面または分割体の周方向における端面部のいずれか一方もしくは双方には、印版の端部を押圧するための突起部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の回転式スタンプ装置。
  5. 前記弾性挟持片の内面または分割体の周方向における端面部のいずれか一方もしくは双方には、印版の端部の挿入位置を規制するための規制突起を備えたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の回転式スタンプ装置。
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