JP3674147B2 - シャッター用施錠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スラットなどのシャッター部材にて構成されるシャッターカーテンに備えられ、該シャッターカーテンの閉鎖時における施錠を行うシャッター用施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にシャッター装置に備えられる施錠装置は、スラットカーテンを構成する上下方向に複数連結された略短冊形状のスラットの人が操作を行いやすい高さとなるスラットに配設されるとともに、このスラットの幅方向略中間に位置する箇所にシリンダ錠などの錠部が配設され、この錠部の操作により、スラット両端より係合片を突出させる構造となっており、突出したこれら係合片が、スラットカーテンの昇降を案内するガイドレール内の係合凹部に係合し、これによりスラットカーテンが施錠されるようになっている。
【0003】
この施錠装置の錠部は、屋内側にはサムターンが配設され、屋外側にはキーの差し込み口が形成されており、屋内側からはサムターンによる回動操作、屋外側からはキーによる回動操作となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の施錠装置では、錠部の操作によってスラット両端より突出する係合片が、ガイドレール内の係合凹部と合致せずに噛み合わない場合があることから、この係合片の中途部には圧縮バネが介設されており、錠部の操作にて係合凹部と係合片とが噛み合わない際には、この圧縮バネにて係合片が縮退できるようになり、かつ、この縮退により所定の付勢力が発生するように設定され、係合片が係合凹部に係合しようとする付勢力となるとともに、係合凹部に係合片が係合された状態であっても、常にその係合状態を保とうとする付勢力が発生するようになっている。
【0005】
このことから、錠部の操作時、すなわち施錠時には、前記圧縮バネによる付勢力に抗する力にて回動操作を行わなければならず、また、解錠時には、圧縮バネによる付勢力にて錠部が急激に復帰しようとする動作となり、この従来の施錠装置では、錠部の操作を慎重に行う必要があり、この錠部の操作が行いやすい施錠装置が望まれていた。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を解消するために、操作性が向上し、施錠及び解錠を容易に行うことの可能なシャッター用施錠装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明のシャッター用施錠装置10は、対向一対のガイドレール7のそれぞれに両端が案内されるとともに、前記各ガイドレール7の長手方向に沿って複数連結される長尺なシャッター部材6にて構成されるシャッターカーテン5に備えられるシャッター用施錠装置において、
前記シャッター部材6の所望の位置に配設されるシリンダ錠11と、
前記シリンダ錠11に連結され、該シリンダ錠11のキーやサムターン13等による回動を助勢する助勢手段15と、
前記シリンダ錠11に連結され、該シリンダ錠11の回動に連動し、前記シャッター部材6の長手方向に沿って摺動自在となる杆部材22と、
前記杆部材22の先端に、該先端に対して延出する付勢力を有した付勢部材37を介して設けられ、前記シャッター部材6の端部6aに対して進退する爪部35を備えた係合片34と、
前記ガイドレール7内に配設され、前記係合片34の爪部35が係合される係合部8と、
を具備している。
【0008】
さらに、前記助勢手段15は、前記シリンダ錠11に配設され該シリンダ錠11の回動とともに回動するピニオン16と、該ピニオン16に噛合するラック部材19と、該ラック部材19に配設され該ラック部材19の摺動を助勢する付勢手段21とで構成される構造とされている。
【0009】
前記助勢手段15を構成するラック部材19及び付勢手段21は、互いに相反する方向に摺動自在となるようにそれぞれ一対で構成され、シリンダ錠11の施錠操作の回転方向と同方向の回転力を発生させるとともに、シリンダ錠11の解錠操作の回転方向と逆方向の回転力を発生させることを特徴としている。
前記ピニオン16は、前記シリンダ錠の回動角度の所定角度間にのみ歯が形成されるように、その中心を挟んだ両側の所定角度間にそれぞれ少数の歯17が突出形成され、この歯17の歯先径と同一の径とされる歯を有さない扇部分18が前記歯17部分の間に形成された部分歯車とされており、該所定角度間にて前記歯17が前記ラック部材と噛合し、前記シリンダ錠11の施錠操作時に、シリンダ錠11の回転操作をその回転中途から、前記助勢手段15により助勢させる構造とされている。
【0010】
このような構成により、シャッターカーテン5の施錠の際は、キーやサムターン13等にてシリンダ錠11を回転させると、付勢部材37の付勢力に抗する力にて行われるその回転操作が、助勢手段15の付勢手段21の付勢力によって、施錠操作の回転方向と同方向の回転力を発生させ助勢することとなり、付勢部材37の付勢力が略相殺されて、このシリンダ錠11の回転操作に大きな力を必要とせずに容易なものとなって、施錠の操作性が向上し、これにより、係合片34の爪部35がガイドレール7内の係合部8に係合し、施錠となる。
【0011】
また、解錠の際には、付勢部材37の付勢力にて発生するシリンダ錠11に対する急激な復帰方向の回転が、助勢手段15によって、解錠操作の回転方向と逆方向の回転力をシリンダ錠11に対して発生させ助勢することとなり、上記同様に付勢部材37の付勢力が略相殺されて、このシリンダ錠11の回転操作が行い易くなり、解錠の操作性が向上し、これにより係合片34が係合部8より後退して解錠となる。
【0012】
そして、助勢手段15を構成するピニオン16の形状を所定角度間にのみ歯17が形成されている部分歯車とすることで、ラック部材19との噛合が、その所定角度間でのみとなり、これにより助勢手段15が作用するタイミングを、係合片34に備えられる付勢部材37の作用するタイミングと合わせることができ、助勢作用を有効に発生させることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるシャッター用施錠装置が備えられるシャッターの正面図、図2は同シャッター用施錠装置の実施の形態を示す一部裁断正面図である。
【0014】
はじめに、本発明のシャッター用施錠装置10が備えられるシャッター装置1について説明する。
このシャッター装置1は、図1に示すように、建物の開口2等の上縁にシャッターケース3が水平に設けられ、このシャッターケース3内に回動自在に設けられている巻取軸4にシャッターカーテン5が連結されている。
【0015】
このシャッターカーテン5は、長尺な短冊状に形成されるシャッター部材としてのスラット6が複数連結された構造とされている。
【0016】
そして、シャッターケース3の下縁に接続される対向した左右一対のガイドレール7,7内に、これらスラット6の両端部6aが挿入されて上下方向の移動を案内され、巻取軸4によってシャッターカーテン5が巻き上げ,巻き戻しが行われることで、このシャッターカーテン5の昇降、すなわち開閉が行われるようになっている。
【0017】
また、図2に示すように、このシャッターカーテン5の両端縁部5aを支持し昇降を案内する各ガイドレール7,7の奥方に位置する垂直な底面部には、後述する施錠装置10の係合片が係合する複数の係合部8が略櫛歯状に連続して設けられている。
【0018】
さて、上記のような構成のシャッター装置1に設けられる本発明のシャッター用施錠装置10は、図1に示すように、上下方向に複数連結された各スラット6の、シャッターカーテン5閉鎖時における操作の行いやすい高さ位置に配設される。
【0019】
この施錠装置10は、図1及び図2に示すように、スラット6の長手方向である左右幅方向に沿って設けられ、シリンダ錠11と、助勢手段15と、杆部材22と、係合片34とで大略構成されている。
【0020】
シリンダ錠11は、一端に鍵穴12が形成され、他端にサムターン13が形成された短尺な略円筒状の錠とされている。
このシリンダ錠11は、矩形箱型のケース14内の略中央に、両端がケース14外に表出するように固設されている。
【0021】
そして、このケース14はスラット6の裏面(屋内側)に固設され、シリンダ錠11の一端の鍵穴12がスラット6の屋外側となる外側面に表出するようになり、屋内側がサムターン13となるよう設けられる(図3参照)。
【0022】
なお、このシリンダ錠11の配設される位置は、図1に示すように、スラット6の長手方向である左右幅方向の略中間位置とされる。
【0023】
次に、助勢手段15は、ピニオン16と、ラック部材19と、付勢手段21とで構成されている。
ピニオン16は、前記シリンダ錠11と一体に設けられており、本実施の形態では、図4に示すように、中心を挟んだ両側の所定角度間にそれぞれ少数の歯17が形成されるとともに、この歯17の歯先径と同一の径とされる歯を有さない扇部分18が前記各歯17部分の間に形成される部分歯車とされている。
【0024】
また、ラック部材19は、一対で構成され、杆状の本体に、前記ピニオン16に対応した少数の歯20のみが突出形成され、このピニオン16の両側に互いに対向するように配設され、前記ケース14内を摺動できるようになっている。
【0025】
付勢手段21は、一対の引張コイルバネよりなり、一端がラック部材19の端部19aに連結され、他端がケース側部14a,14bに連結されており、ラック部材19を常に牽引する付勢力を有している。
【0026】
すなわち、この助勢手段15は、ピニオン16を中心に各ラック部材19が、図4中上下に位置して配設されるとともに、各ラック部材19の上部ラック部材19はケース右側部14aと引張コイルバネ21にて連結され、下部ラック部材19はケース左側部14bと引張コイルバネ21にて連結されており、ピニオン16が回動してラック部材19に噛合すると、各ラック部材19,19が互いに相反する方向に摺動するようになっている。
【0027】
次に、杆部材22は、図5に示すように、連動部23と、杆本体29とで構成されている。
まず、連動部23は、歯車24と、ラック板27とで構成されている。
【0028】
歯車24は、前記ピニオン16と重合され略一体に連結されるように前記シリンダ錠11に設けられている。
この歯車24に形成される歯25は、図5に示すように、その形状が、先端が略四角形状に膨出形成されており、本実施の形態では、互いに等間隔となって、すなわち90°間隔で四本の歯25が設けられているとともに、各歯25の中間に位置して一対となる略楔形状の歯26が設けられている。
【0029】
また、ラック板27は、左右一対で構成されており、それぞれ略短冊矩形状で、長手方向に沿う一方の縁部に、図5に示すように、略矩形状の凹部と略台形状の凸部を組み合わせたラック歯28が形成されている。
そして、これらラック板27は、歯車24を挟んで互いに対向し、この歯車24に両側から噛合するとともに、前記ケース14内にて、前記ラック部材19と略重合するように配設され(図3参照)、このケース14内を互いに相反する方向に摺動自在とされている。
【0030】
次に、杆本体29は、左右一対で構成された長尺な杆状部材で、各基端が、クランク状に形成された屈曲部30を介して前記各ラック板27にそれぞれ連結されて一体形成され、ケース14の左右両側部から延出するようになっており、各先端29aがスラット6の左右端部6a方向にそれぞれ延出するように、スラット6の裏面に沿ってその長手方向に摺動自在となるように配設されている。
【0031】
また、この杆本体29の先端29aには、スリット状のスライド溝31が長手方向に沿って形成されているとともに、このスライド溝31の基端側に規制片32が突設されている。
そして、この杆本体29の先端29aは、図6に示すように、スラット6の端部6aにおいてガイドブラケット33によって支持され、このガイドブラケット33内を摺動するようになっている。
【0032】
次に、係合片34は、やや短尺な略短冊板形状で、先端に二股形状の爪部35が設けられ、基端には規制凸部36が突設されている。
そして、この係合片34は、その基端側が、図6に示すように、前記杆本体29の先端29a部分と重合状態でガイドブラケット33内に配設されるとともに、係合片34の規制凸部36が杆本体先端29aのスライド溝31内を摺動するように配設され、かつ、係合片34の規制凸部36と、この規制凸部36に対向する規制片32との間に付勢部材としての圧縮コイルバネ37が介設されている。
【0033】
次に、上述した施錠装置10による施解錠の操作の説明をする。
まず、シャッターカーテン5の開閉動作時においては、施錠装置10は動作されずに、すなわち図2に示すように、スラット両端6aの各係合片34がこれら両端部6aより後退した解錠状態となっており、ガイドレール7内におけるシャッターカーテン5の移動軌跡上には突出せず、このシャッターカーテン5の昇降移動を妨げることはない。
【0034】
この解錠状態では、図4に示すように、助勢手段15を構成する各ラック部材19の歯20とピニオン16の歯17とが噛み合わずに、ピニオン16の扇部分18の外周がラック部材19本体に当接した状態となっているとともに、このピニオン16の扇部分18にラック部材19の歯20が係合し、ラック部材19の引張コイルバネ21による摺動が規制された状態となっている。
なお、この解錠状態において、本実施の形態では、シリンダ錠11の鍵穴12及びサムターン13は、図4に示すように、垂直となっている。
【0035】
次に、シャッターカーテン5を閉鎖し、施錠する際には、シャッターカーテン5の屋外側からキーをシリンダ錠11に差し込むか、屋内側からサムターン13を摘んで、シリンダ錠11を、本実施の形態では図7に示すように時計回り方向に回転させる。
【0036】
すると、このシリンダ錠11に連結された杆部材22を構成する連動部23の歯車24と、助勢手段15を構成するピニオン16とがシリンダ錠11とともに回転を始め、この回転に伴い、連動部23の歯車24の回転によって両ラック板27が互いに相反する外方向に摺動を始め、各杆部材先端22の係合片34がスラット6の両端6aから突出を始め、また、図7(a),(b)に示すように、ピニオン16は両ラック部材19と噛み合わずに扇部分18にて図中時計回り方向に空回りを行う(図中矢線)。
【0037】
さらに回転が進み、本実施の形態では図7(c)に示すように鍵穴12及びサムターン13が90°回転した状態となると、連動部23の歯車24の回転により、両ラック板27を介して、各杆部材22先端の係合片34がスラット端部6aより所定長さ突出する。
この突出した係合片34のスラット端部6aよりの所定長さは、ガイドレール7内のスラット端部6aから係合部8までの距離と同等であり、すなわち、この時に両係合片34は、その先端の爪部35がガイドレール7内にて係合部8と係合となる。
【0038】
そして、さらにキー又はサムターンによる回転が進むと、シリンダ錠11に連動連結された杆本体29が、ラック板27を介してさらに進出方向に摺動し、これにより係合部8に係合されている係合片34に対して、さらに杆本体29が進出方向に摺動することになり、この杆本体29の摺動距離長さ分、圧縮コイルバネ37が圧縮されることでこの距離(長さ)が吸収され、すなわち、杆本体29の先端29aに対して係合片34が後退し、係合片34を杆本体29に対して常に突出しようとする付勢力を圧縮コイルバネ37が発生させて、係合部8との係合状態をさらに確実なものとするようになる。
【0039】
同時に、シリンダ錠11の回転に伴い、助勢手段15のピニオン16が、図7(c),(d)に示すように、ラック部材19との噛合を開始する。
すると、ラック部材19に連結されている引張コイルバネ21の引張付勢力が働き、ラック部材19を摺動移動させようとする力が発生し、この摺動によりこのラック部材19に噛合するピニオン16の回転を助勢する。
【0040】
すなわち、引張コイルバネ19によって、シリンダ錠11の回転動作を、中途からその回転動作と同方向の回転力を発生させて助勢することとなり、これにより、前述した係合片34を突出させようとする圧縮コイルバネ37の付勢力によるシリンダ錠11に対する回転動作の反発力を略相殺するように弱め、このシリンダ錠11の回転を容易なものとする。
【0041】
そして、シリンダ錠11は、図7(e)及び図10に示すように、解錠状態からキー等により180°回転され、施錠動作が終了となり、キーを用いた場合は、キーを抜き、施錠状態となる。
【0042】
この施錠状態においては、図8及び図9に示すように、両係合片34が、各ガイドレール7内の係合部8に係合状態となっているとともに、この係合状態を維持しようとする圧縮コイルバネ37の付勢力が発生しているので、左右ガイドレール7間にてスラット6を左右幅方向に揺動させても、これら係合状態が解かれることがなく、施錠状態を維持する。
【0043】
なお、この動作時において、杆部材22を構成する連動部23の歯車24及びこの歯車24と噛み合う各ラック板27の各歯25,28の形状が、それぞれ略矩形状に形成されていることから、歯車24の回転によって各ラック板27を摺動させることは可能となるが、各ラック板27の摺動によって歯車24は回転しないようになっており、すなわち、シリンダ錠11の回転を停止すると、各ラック板27はその位置にて留まるようになっており、これにより、係合片34と係合部8との係合状態である施錠状態は維持される。
【0044】
また、この施錠時に、シャッターカーテン5が完全な閉鎖状態とされていない場合などに、進出した各係合片34の爪部35が、ガイドレール7内の係合部8と上下方向に位置ズレを起こし、正確に係合されない状態となる場合があるが、各係合片34と杆本体29との間に圧縮コイルバネ37が介設されているので、杆本体29及びスラット6の端部6aに対して進出が不完全となってしまう係合片34は、突出しようとする付勢力を有した状態で後退となり、他の各部の動作が中途で抑止されてしまうことはなく、この圧縮コイルバネ37により常に係合を行おうとする付勢力を有していることから、施錠操作後にシャッターカーテン5を上下に動かせば、各係合片34の爪部35が各係合部8に係合されることとなる。
【0045】
次に、施錠装置10を解錠するには、シリンダ錠11にキーを差し込み、若しくはサムターン13を摘まみ、前記施錠時とは逆の方向に、本実施の形態では図7(e)に示す矢線のように反時計回り方向に回転させる。
【0046】
すると、このシリンダ錠11に連結された杆部材22を構成する連動部23の歯車24と、助勢手段15を構成するピニオン16とがシリンダ錠11とともに回転を始め、この回転に伴い、連動部23の歯車24の回転によって両ラック板27が互いに相反する内方向に摺動を始め、また、ピニオン16は両ラック部材19と噛み合い図7中反時計回り方向に回転を始める。
【0047】
このとき、ラック板27の摺動に従い、両杆本体29が互いに内方向に摺動を始めるが、係合片34との間に介設され施錠時に圧縮された圧縮コイルバネ37の付勢力により、これら杆本体29は摺動に速度が加わって摺動し、各ラック板27を介して歯車25の回転を速めようとする。
【0048】
ところが同時に、各ラック部材19に連結された引張コイルバネ21によって、その引張力がこれに噛合するピニオン16の回転を規制させるように、別言するとピニオン16を逆の方向(時計回り方向)に回転させるように生じ、前記歯車25の回転速度が略相殺されるよう助勢し、シリンダ錠11の回転、すなわち、キー若しくはサムターン13の回転を急激なものとすることがない。
【0049】
さらに、キー又はサムターン13による回転が進むと、圧縮コイルバネ37が伸長し、この付勢力が解除され、その後はシリンダ錠11の回転に伴ってラック板27を介し、両杆本体29が摺動し、かつそれぞれの係合片34が後退を始め、これにより爪部35が係合部8との係合状態を解かれる。
【0050】
そして、さらにキー又はサムターン13による回転が進むと、シリンダ錠11に連結された杆部材22が、ラック板27を介してさらに後退し、係合片34は係合部8から離脱してスラット端部6aまで後退し解錠状態となる。
【0051】
また、杆本体29及びラック板27への圧縮コイルバネ37の付勢力が解除されると同時に、助勢手段15のピニオンは、ラック部材19との噛合状態が解かれ(図7(c)参照)、ラック部材19に連結されている引張コイルバネ21の付勢力がピニオン16に伝達されなくなり、ピニオン16は両ラック部材19に対して扇部分18が当接し、すなわち反時計回り方向に空回りを始める。
【0052】
そして、シリンダ錠11は、施錠状態から180°回転され、解錠動作が終了となり、図2〜6の状態となって、キーを用いた場合は、キーを抜き、解錠となる。
【0053】
従ってこのように構成されたシャッター用施錠装置10では、ガイドレール7内の係合部8と係合する係合片34に備えられ、その係合状態、すなわち施錠状態を維持しようとする付勢部材である圧縮コイルバネ37の付勢力によって生じる施解錠動作時におけるシリンダ錠11を回転する動作に反する反発力を、このシリンダ錠11に連結される助勢手段15によって、シリンダ錠11操作時の回転を助勢することが可能となり、その反発力が略相殺されて弱まることとなるので、シリンダ錠11の回転操作を行い易くすることが可能となる。
【0054】
すなわち、施錠操作時においては、シリンダ錠11の回転を、圧縮コイルバネ37の付勢力に抗する力にて回転操作を行うが、助勢手段15の付勢手段である引張コイルバネ21の引張力によって、施錠操作の回転方向と同方向の回転力を発生させ助勢することとなり、圧縮コイルバネ37の付勢力が略相殺されて、このシリンダ錠11の回転操作に大きな力を必要とせずに容易なものとし、施錠の操作性が向上することとなる。
【0055】
また、解錠操作時には、圧縮コイルバネ37の付勢力にて発生するシリンダ錠11における急激な復帰方向の回転が、助勢手段15によって、解錠操作の回転方向と逆方向の回転力をシリンダ錠11に対して発生させ助勢することとなり、上記同様圧縮コイルバネ37の付勢力が略相殺されて、このシリンダ錠11の回転操作を行い易くし、解錠の操作性が向上することとなる。
【0056】
そして、上述した本実施の形態によれば、助勢手段15を構成するピニオン16の形状を所定角度間にのみ歯17が形成されている部分歯車としたので、ラック部材19との噛合が、その所定角度間でのみとなり、これにより助勢手段15が作用するタイミングを、係合片34に備えられる圧縮コイルバネ37の作用するタイミングと合わせることができ、助勢作用を有効に発生させることが可能となる。
【0057】
また、助勢手段15を構成するラック部材19と付勢手段である引張コイルバネ21を、それぞれ一対の構成としたことにより、バランス良くピニオン16の回転を助勢することができ、かつ、それぞれのバネ力を大きく設定しなくてもよいので、廉価に構成が可能となる。
【0058】
なお、上述した実施の形態では、助勢手段15を構成する付勢手段としての引張コイルバネ21、及び係合片34と杆部材22との間に介設される付勢部材としての圧縮コイルバネ37のそれぞれのバネ力について特に詳述していないが、圧縮コイルバネ37は、3.5〜4kgf/cm2 とし、引張コイルバネ21は、この圧縮コイルバネ37よりやや小さい2.5〜3.5kgf/cm2 と設定するのが好ましい。
【0059】
また、上述した実施の形態では、杆部材22をシリンダ錠11の位置からスラット6の端部6aに達する長尺な杆状部材にて構成し、スラット端部6aに位置する先端29aに、付勢部材としての圧縮コイルバネ37と係合片34とを構成する例について述べたが、杆部材22を短尺に形成し、上記実施の形態におけるラック板27を杆本体29と兼用させ、また、係合片34を長尺に形成し、これら杆本体29と長尺な係合片34との間に圧縮コイルバネ37を介設し、すなわち、この圧縮コイルバネ37を前述したケース14内に構成させる構造としてもよい。
【0060】
さらに、上述した実施の形態では、杆部材22を構成する連動部23の歯車24とラック板27とを、略矩形状の歯で25,28構成した例について述べたが、これに限定されることはない。
【0061】
また、付勢部材37や、助勢手段15の付勢手段21についても、それぞれ圧縮コイルバネ,引張コイルバネに限ることはなく、それぞれ適宜組み合わせて構成すればよい。
【0062】
さらに、上記のような短冊形状のスラット6よりなるシャッター部材ではなく、パネル板状のシャッター部材に構成させても上記効果を得られ、さらには、左右方向に開閉動作が行われる横引きシャッター装置に対しても有効である。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるシャッター用施錠装置では、ガイドレール内の係合部と係合する係合片に備えられ、その係合状態、すなわち施錠状態を維持しようとする付勢部材の付勢力によって生じる施解錠動作時におけるシリンダ錠を回転する動作に反する反発力を、このシリンダ錠に連結される助勢手段によって、シリンダ錠操作時の回転を助勢することとなり、その反発力が略相殺されて弱まることとなり、シリンダ錠の回転操作を行い易くすることができるという効果がある。
【0064】
すなわち、施錠操作時においては、シリンダ錠の回転を、付勢部材の付勢力に抗する力にて回転操作を行うが、助勢手段の付勢手段の付勢力によって、施錠操作の回転方向と同方向の回転力を発生させ助勢することとなり、これにより付勢部材の付勢力が略相殺されて、このシリンダ錠の回転操作に大きな力を必要とせずに容易なものとすることができ、施錠の操作性が向上することとなる。
【0065】
また、解錠操作時には、付勢部材の付勢力にて発生するシリンダ錠に対する急激な復帰方向の回転が、助勢手段によって、解錠操作の回転方向と逆方向の回転力をシリンダ錠に対して発生させ助勢することとなり、上記同様付勢部材の付勢力が略相殺されて、このシリンダ錠の回転操作を行い易くし、解錠の操作性が向上することとなる。
【0066】
なお、助勢手段を構成するピニオンの形状を所定角度間にのみ歯が形成されている部分歯車と構成することで、ラック部材との噛合が、その所定角度間でのみとなり、これにより助勢手段が作用するタイミングを、係合片に備えられる付勢部材の作用するタイミングと合わせることができ、助勢作用を有効に発生させることが可能となる。
【0067】
また、助勢手段を構成するラック部材と付勢手段とを、それぞれ一対の構成とすることにより、バランス良くピニオンの回転を助勢することができ、かつ、それぞれのバネ力を大きく設定しなくても十分な助勢効果を得られるので、廉価に構成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシャッター用施錠装置が備えられるシャッターの正面図
【図2】同シャッター用施錠装置の一実施の形態を示す一部裁断正面図
【図3】同施錠装置の平面図
【図4】同施錠装置を構成する助勢手段を示す正面図
【図5】図3におけるV−V線断面図
【図6】同施錠装置のシャッター部材端部における平断面図
【図7】(a)〜(e)同施錠装置を構成する助勢手段の動作説明図
【図8】同施錠装置の施錠状態を表す正面図
【図9】同施錠状態のシャッター部材端部における平断面図
【図10】同施錠状態の杆部材の概略平断面図
【符号の説明】
1…シャッター装置
5…シャッターカーテン
6…シャッター部材(スラット)
6a…端部
7…ガイドレール
8…係合部
10…施錠装置
11…シリンダ錠
15…助勢手段
16…ピニオン
19…ラック部材
21…付勢手段(引張コイルバネ)
22…杆部材
34…係合片
35…爪部
37…付勢部材(圧縮コイルバネ)
Claims (1)
- 対向一対のガイドレールのそれぞれに両端が案内されるとともに、前記各ガイドレールの長手方向に沿って複数連結される長尺なシャッター部材にて構成されるシャッターカーテンに備えられるシャッター用施錠装置において、
前記シャッター部材(6)の所望の位置に配設されるシリンダ錠(11)と、
前記シリンダ錠(11)に連結され、該シリンダ錠(11)のキー等による回動を助勢する助勢手段(15)と、
前記シリンダ錠(11)に連結され、該シリンダ錠(11)の回動に連動し、前記シャッター部材の長手方向に沿って摺動自在となる杆部材(22)と、
前記杆部材(22)の先端に、該先端に対して延出する付勢力を有した付勢部材(37)を介して設けられ、前記シャッター部材(6)の端部に対して進退する爪部(35)を備えた係合片(34)と、
前記ガイドレール内に配設され、前記係合片(34)の爪部(35)が係合される係合部と、
を具備し、
前記助勢手段(15)は、前記シリンダ錠(11)に配設され該シリンダ錠(11)の回動とともに回動するピニオン(16)と、該ピニオン(16)に噛合するラック部材(19)と、該ラック部材(19)に配設され該ラック部材(19)を常に牽引するようにその摺動を助勢する付勢手段(21)とで構成され、ラック部材(19)及び付勢手段(21)は、互いに相反する方向に摺動自在となるようにそれぞれ一対で構成され、シリンダ錠(11)の施錠操作の回転方向と同方向の回転力を発生させるとともに、シリンダ錠(11)の解錠操作の回転方向と逆方向の回転力を発生させる構造になり、
前記ピニオン(16)は、前記シリンダ錠の回動角度の所定角度間にのみ歯が形成されるように、その中心を挟んだ両側の所定角度間にそれぞれ少数の歯(17)が突出形成され、この歯(17)の歯先径と同一の径とされる歯を有さない扇部分(18)が前記歯(17)部分の間に形成された部分歯車とされており、該所定角度間にて前記歯(17)が前記ラック部材と噛合し、前記シリンダ錠(11)の施錠操作時に、シリンダ錠(11)の回転操作をその回転中途から、前記助勢手段(15)により助勢させる構造になることを特徴とするシャッター用施錠装置。
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-
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