JP3674032B2 - 電池収納部内の乾電池取り出し構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器の電池収納部に収納された乾電池を蓋部を開けたときに取り出し易い状態にすることが可能な電池収納部内の乾電池取り出し構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電池収納部内に収納された乾電池を取り出すときに、この乾電池が電池収納部内に隙間無く収納されているために、この乾電池を取り出し難かった。
また、特開平9−107588号公報には、リモコン装置が記載されている。
これは、図5、図6、図7に示すように、ワイヤレスリモコンの本体101に形成されている電池収納部102の開口部の一側にリボン105の一端を固定し、中央部を電池収納部102の内面に沿わせ、他端を開口部の他側に延出させ、電池収納部102に収納する乾電池103をリボン105の上から収納し、リボン105の他端を電池収納部102に収納された乾電池103の上に折り返し、開口部に電池蓋104を被せるようにしてなるものにおいて、リボン105の他端を電池蓋に固定したものである。
ところが、これにおいては、電池蓋104を開けたときに、リボン105を引っ張ってこのリボン105の上に収納された乾電池103がワイヤレスリモコンの本体101の電池収納部102から外側に飛び出る虞があるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来の問題を解消し、電池収納部に収納された乾電池を取り出す際に蓋部を開けるときに同時に乾電池の端部を電池収納部からせりだすことができ、この乾電池を取り出し易くて乾電池の交換作業をスムーズに行うことができ、しかも、乾電池を取り出すときにこの乾電池が不用意に飛び出すことが無い電池収納部内の乾電池取り出し構造を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、請求項1に記載の発明は、電気機器の電池収納部に収納された乾電池を蓋部を開けたときに取り出し易い状態にすることが可能な乾電池取り出し構造であって、電池収納部内の前記乾電池の幅方向両側に位置する両内壁の下部の水平向きと前後の縦向きにガイド部を設け、このガイド部にフレキシブルに可動する板状体を側面視略上向きコ字形になるようにガイド移動可能に配設し、前記蓋部を開けるときに蓋部の前端部が前記板状体の一端側の上端部を下向きに押すようにこの蓋部を前記電池収納部の両内壁の上端近傍箇所に回動可能に枢着し、前記板状体が前記蓋部を開けたときに、一端側が下向き、中央部側が水平向き、他端側が上向きにフレキシブルにガイド移動されて、他端側の上端部で前記乾電池収納部内の前記乾電池の後端側を上向きに押し上げるように構成し、前記乾電池が上向きに押し上げられたときに、この乾電池を取り出し易くなるようにしたことを特徴としている。
【0005】
請求項2に記載の発明は、前記電池収納部内の乾電池は、その後端近傍箇所が前記板状体の他端側の上端部に載置されて前記板状体がフレキシブルにガイド移動されるときに前記板状体の他端側の上端部で直接上向きに押し上げられ、前記乾電池を電池収納部内に収納したときに、前記乾電池の後端近傍箇所で前記板状体の他端側の上端部が下向きに押されて、前記板状体は他端側が下向き、中央部側が水平向き、一端側が上向きにフレキシブルにガイド移動されて、蓋部を閉めた元の状態に復帰するように構成したことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電池収納部内の乾電池取り出し構造の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施形態の電池収納部内の乾電池取り出し構造を有する電気機器の電池収納部分を示した蓋部を閉めた状態の斜視図、図2は図1の蓋部を閉めた状態からこの蓋部を開けて乾電池が電池収納部からせりだした状態を示す斜視図、図3は実施形態の電池収納部内の乾電池取り出し構造の蓋部を閉めた状態と蓋部を開けた状態を示し、(a)はその蓋部を閉めた状態の概略側面図、(b)はその蓋部を開けて乾電池が電池収納部からせりだした状態を示す概略側面図、図4は実施形態の電池収納部内の乾電池取り出し構造におけるフレキシブルに可動する板状体がガイド部にガイド移動可能に嵌め込まれた状態を示す部分断面図である。
【0007】
本実施形態の電池収納部内の乾電池取り出し構造は、図1、図2、図3(a)(b)に示すように、ワイヤレスリモコン等の電気機器の電池収納部1に収納された乾電池2、2を蓋部3を開けたときに取り出し易い状態にすることができる構造となっている。
即ち、電池収納部1内の乾電池2、2の幅方向両側に位置する両内壁4、4の下部の水平向きと前後の縦向きにガイド部5A、5B、5Cが設けられており、このガイド部5A、5B、5Cにフレキシブルに可動する板状体6が側面視略上向きコ字形になるようにガイド移動可能に配設されている。
【0008】
更に、蓋部3を開けるときに蓋部3の前端部3aが板状体6の一端側の上端部6aを下向きに押すようにこの蓋部3が電池収納部1の両内壁4、4の上端近傍箇所に軸部3a、3aを介して回動可能に枢着されている。
そして、板状体6が蓋部3を開けたときに、一端側の上端部6aが蓋部3の前端部3aによって下向きに押されて、一端側が下向き、中央部側が水平向き、他端側が上向きにフレキシブルにガイド移動される。
これにより、他端側の上端部6bで電池収納部1内の乾電池2、2の後端側を上向きに押し上げるようになっている。
従って、乾電池2、2が上向きに押し上げられたときに、この乾電池2、2の後端部が電池収納部1から押し上げられているので、乾電池2、2が取り出し易くなる。
【0009】
更に、電池収納部1内の乾電池2、2は、その後端近傍箇所が板状体6の他端側の上端部6bに載置されている。
そして、板状体6がフレキシブルにガイド移動されるときに板状体6の他端側の上端部6bで乾電池2、2の後端部が直接上向きに押し上げられるようになっている。
また、乾電池2、2を電池収納部1内に収納したときに、乾電池2、2の後端近傍箇所で板状体6の他端側の上端部6bが下向きに押されて、板状体6は他端側が下向き、中央部側が水平向き、一端側が上向きにフレキシブルにガイド移動されて、蓋部7を閉めた元の状態に復帰するようになっている。
【0010】
従って、乾電池2、2を電池収納部1内に収納するだけで板状体6を蓋部3を閉めた元の状態に自動的に復帰させることができて便利である。
尚、本発明が適用される電気機器としては、ワイヤレスリモコンだけに限らず、他種の電気機器にも適用できることは勿論である。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明は、電気機器の電池収納部に収納された乾電池を蓋部を開けたときに取り出し易い状態にすることが可能な乾電池取り出し構造であって、電池収納部内の前記乾電池の幅方向両側に位置する両内壁の下部の水平向きと前後の縦向きにガイド部を設け、このガイド部にフレキシブルに可動する板状体を側面視略上向きコ字形になるようにガイド移動可能に配設し、蓋部を開けるときに蓋部の前端部が板状体の一端側の上端部を下向きに押すようにこの蓋部を電池収納部の両内壁の上端近傍箇所に回動可能に枢着し、板状体が蓋部を開けたときに、一端側が下向き、中央部側が水平向き、他端側が上向きにフレキシブルにガイド移動されて、他端側の上端部で電池収納部内の乾電池の後端側を上向きに押し上げるように構成し、乾電池が上向きに押し上げられたときに、この乾電池を取り出し易くなるように構成したので以下に述べる効果を奏する。
【0012】
即ち、電池収納部に収納された乾電池を取り出す際に蓋部を開けるときに同時に乾電池の端部を電池収納部からせりだすことができ、この乾電池を取り出し易くて乾電池の交換作業をスムーズに行うことができ、しかも、乾電池を取り出すときにこの乾電池が不用意に飛び出すことが無くて安全である。
【0013】
請求項2に記載の発明は、電池収納部内の乾電池は、その後端近傍箇所が板状体の他端側の上端部に載置されて板状体がフレキシブルにガイド移動されるときに板状体の他端側の上端部で直接上向きに押し上げられ、電池を乾電池収納部内に収納したときに、乾電池の後端近傍箇所で板状体の他端側の上端部が下向きに押されて、板状体は他端側が下向き、中央部側が水平向き、一端側が上向きにフレキシブルにガイド移動されて、蓋部を閉めた元の状態に復帰するように構成したので、乾電池の後端近傍箇所を支えるための別部材が必要でなく、更に乾電池を電池収納部内に収納するだけで板状体を蓋部を閉めた元の状態に自動的に復帰させることができて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電池収納部内の乾電池取り出し構造を有する電気機器の電池収納部分を示した蓋部を閉めた状態の斜視図である。
【図2】図1の蓋部を閉めた状態からこの蓋部を開けて乾電池が電池収納部からせりだした状態を示す斜視図である。
【図3】実施形態の電池収納部内の乾電池取り出し構造の蓋部を閉めた状態と蓋部を開けた状態を示し、(a)はその蓋部を閉めた状態の概略側面図、(b)はその蓋部を開けて乾電池が電池収納部からせりだした状態を示す概略側面図である。
【図4】実施形態の電池収納部内の乾電池取り出し構造におけるフレキシブルに可動する板状体がガイド部にガイド移動可能に嵌め込まれた状態を示す部分断面図である。
【図5】従来のリモコン装置の底面側斜視図である。
【図6】同装置の部分拡大断面図である。
【図7】同装置の他の例の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電池収納部
2 乾電池
3 蓋部
3a 前端部
4 内壁
5A、5B、5C ガイド部
6 板状体
6a 一端側の上端部
6b 他端側の上端部
Claims (2)
- 電気機器の電池収納部に収納された乾電池を蓋部を開けたときに取り出し易い状態にすることが可能な乾電池取り出し構造であって、電池収納部内の前記乾電池の幅方向両側に位置する両内壁の下部の水平向きと前後の縦向きにガイド部を設け、このガイド部にフレキシブルに可動する板状体を側面視略上向きコ字形になるようにガイド移動可能に配設し、前記蓋部を開けるときに蓋部の前端部が前記板状体の一端側の上端部を下向きに押すようにこの蓋部を前記電池収納部の両内壁の上端近傍箇所に回動可能に枢着し、前記板状体が前記蓋部を開けたときに、一端側が下向き、中央部側が水平向き、他端側が上向きにフレキシブルにガイド移動されて、他端側の上端部で前記電池収納部内の前記乾電池の後端側を上向きに押し上げるように構成し、前記乾電池が上向きに押し上げられたときに、この乾電池を取り出し易くなるようにしたことを特徴とする電池収納部内の乾電池取り出し構造。
- 前記電池収納部内の乾電池は、その後端近傍箇所が前記板状体の他端側の上端部に載置されて前記板状体がフレキシブルにガイド移動されるときに前記板状体の他端側の上端部で直接上向きに押し上げられ、前記乾電池を電池収納部内に収納したときに、前記乾電池の後端近傍箇所で前記板状体の他端側の上端部が下向きに押されて、前記板状体は他端側が下向き、中央部側が水平向き、一端側が上向きにフレキシブルにガイド移動されて、蓋部を閉めた元の状態に復帰するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の電池収納部内の乾電池取り出し構造。
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