JP3673473B2 - データ転送方法およびデータ転送システム - Google Patents

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孝彦 南光
飯塚  裕之
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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、静止画像データや文書データ等のリアルタイム処理を必要としないデータを複数の機器間で転送する際に用いられるデータ転送方法およびデータ転送システムに関する。
【0002】
(背景技術)
近年、デジタルスチルカメラやプリンタなど静止画像を取り扱う機器の市場拡大が進んでいる。これらの機器は従来パーソナルコンピュータの存在する環境で使用されていたが、近年、これらの機器をコンピュータのない環境で簡単に取り扱いたいというニーズが高まっている。
【0003】
従来では、このような静止画像データや文書データに代表される、リアルタイム処理を必要としないデータの送受信を複数の機器間で行う場合のデータ転送方法として、制御ノードが送信ノードと受信ノードのそれぞれに対して指示を行い、データ転送の開始と終了を制御するデータ転送方式が、1394トレード・アソシエイション(1394 Trade Association)において、 AV/C Compatible Asynchronous Serial Bus Connections, Draft1.11, September 1, 1998および AV/C Management of Asynchronous Serial Bus Connections, September 21, 1998で提案されている。これらは、IEEE Std 1394-1995, Standard for a High Performance Serial Bus(以下、IEEE 1394-1995と記述する)をバスシステムとして用い、従来の、リアルタイム処理を必要とするデータ送受信のためのデータ転送制御方法を拡張する形で、非同期のデータ転送方法を提案したものである。各ノードに対してノード識別子が割り当てられるバスシステム上の第1のノードから第2のノードに非同期データを転送するに際し、制御ノードが第1のノードおよび第2のノードそれぞれに対して転送のための指示を行い、コマンドおよびデータの処理効率の向上を図ったデータ転送方式である。
【0004】
図15は、この既存のデータ転送方法を用いた静止画データ転送システムの構成を示すブロック図である。図15において、101はデジタルスチルカメラなどの画像を送出する機器であるデータ送信ノード(第1のノード)、102はプリンタなど画像を受信する機器であるデータ受信ノード(第2のノード)、103はパーソナルコンピュータやセットトップボックスなどの制御ノードであり、これらの機器は同一のバスシステム(IEEE 1394-1995)100に接続されている。
【0005】
図16は、この既存のデータ転送方法において、制御ノード103の制御のもとデータ送信ノード101からデータ受信ノード102に対してデータを転送する動作を説明するシステムブロック図である。
【0006】
ここで、矢印104は制御ノード103がデータ受信ノード102に対して発行するデータ受信命令、矢印106は制御ノード103がデータ送信ノード101に対して発行するデータ送信命令を表している。また、矢印105はデータ受信ノード102がデータ受信命令104の実行結果を制御ノード103に報告するデータ受信命令応答、矢印107は、データ送信ノード101がデータ送信命令105の実行結果を制御ノード103に報告するデータ送信命令応答を表している。
【0007】
データ送信ノード101とデータ受信ノード102はそれぞれ、制御ノード103から発行されるデータ送信命令106、データ受信命令104を受け、実行結果を制御ノード103に通知することにより、接続を確立しデータの転送を開始することとなる。ここで、108はデータ送信ノード101からデータ受信ノード102に転送されるデータを表している。
【0008】
また、図17は、この既存のデータ転送方法において、制御ノード103の制御のもとデータ送信ノード101からデータ受信ノード102に対するデータの転送を終了させる動作を説明するブロック図である。
【0009】
ここで、矢印109は制御ノード103がデータ受信ノード102に対して発行するデータ受信終了命令、矢印111は制御ノード103がデータ送信ノード101に対して発行するデータ送信終了命令を表している。また、矢印110はデータ受信ノード102がデータ受信命令104の実行結果を制御ノード103に報告するデータ受信終了命令応答、矢印112はデータ送信ノード101がデータ送信命令106の実行結果を制御ノード103に報告するデータ送信終了命令応答を表している。ここで、矢印108はデータ送信ノード101からデータ受信ノード102に転送されるデータを表している。
【0010】
データ送信ノード101とデータ受信ノード102はそれぞれ、制御ノード103から発行されるデータ送信終了命令111、データ受信終了命令109を受け、実行結果を制御ノード103に通知することにより、データの転送を終了し切断されることとなる。
【0011】
しかしながら、上述した従来のデータ転送方法においては、データ送信ノード101とデータ受信ノード102間の接続は制御ノード103からの終了命令の指示がない限り切断されることはない。そのため、あらかじめ制御ノード103が伝送すべき静止画の枚数を決定している場合でも、制御ノード103は現在行われているデータ転送の終了を知りその切断を指示するためには、データ送信ノード101またはデータ受信ノード102に対して、定期的に状況を問い合わせるための命令を発行し、その命令応答を受けるという手順を踏まなければならない。そのため、転送の終了を検出するために余分な命令の発行が必要となり、また、制御ノード103から切断を指示するための命令が必要となるため、処理効率が悪いものとなっていた。
【0012】
以上説明した通り、従来のデータ転送方法を用いて、静止画データの転送を行うシステムを考えると、データ転送を終了し切断するタイミングがわかりにくいという課題を有していた。
【0013】
また、常に制御ノードの制御のもとで切断処理が実行されるため、制御ノードからの命令発行数が多く、処理効率が悪くなるという課題を有していた。
【0014】
本発明は、これらの課題を解決するもので、データ送信ノード、あるいはデータ受信ノード主導によるデータ転送後の自動切断と制御ノード主導の従来の切断方法を両立させ、命令の発行を必要最小限に抑え、処理の効率化を図ったデータ転送システム及びその方法を提供することを第1の目的とする。
【0015】
さらに本発明は、制御ノードがデータ転送の終了を容易に検出でき、連続して行われるデータ転送において、制御処理の簡易化を図ったデータ転送システム及びその方法を提供することを第2の目的とする。
【0016】
(発明の開示)
本発明は上記目的を達成するために、各ノードに対してノード識別子が割り当てられたバスシステムにおいて、送信ノードから受信ノードにデータファイルを送信するに際し、制御ノードは、送信ノードに対して受信ノードの識別子と送信すべきデータファイル個数を表すフィールドの値を含む命令を発行してデータ転送が実行され、データファイル個数が1以上のときは、送信ノードが、フィールドで指定された個数のデータファイルの送信を完了した後に、受信ノードに転送の終了を指示することでデータ転送を終了し、フィールドの値が0のときは、データファイルの送信を継続し、データ送信ノードまたはデータ受信ノード主導によるデータ転送後の自動切断を採り入れたことを特徴としている。
【0017】
これにより、データ転送の終了のタイミングがわかりやすく、バス上に発行される命令を最小限に抑えた処理効率のよいデータ転送方法を、従来のデータ転送方法と両立して得ることができる。
【0018】
本発明の第1の発明は、各ノードに対してノード識別子が割り当てられたバスシステムにおいて、制御ノードの制御の下にデータファイルを出力する第1のノードから、データファイルを入力する第2のノードに少なくとも1個以上のデータファイルを転送するデータ転送方法において、上記制御ノードは、上記第1のノードに対して、第2のノードのノード識別子を含む第1の指示を送信し、上記第2のノードに対して、第1のノードのノード識別子を含む第2の指示を送信し、上記第1の指示は、上記第1のノードが送信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドを含み、該フィールドの値が1以上のときは、上記第1のノードが、該フィールドで指定された個数のデータファイルの送信を完了したときに、上記第2のノードに転送の終了を指示することでデータ転送を終了し、該フィールドの値が0のときは、データファイルの送信を継続することを特徴とする。
【0019】
これにより、前記第1のノードから前記第2のノードに送信すべきデータファイルの個数が決まっている場合には、データ転送の終了のタイミングがわかりやすく、かつ、送受信ノード間で自動的に切断処理を行うため、バス上に発行される命令を最小限に押さえることが可能となる。即ち、コマンドフィールドに送受信するデータファイルの個数を入れることにより、データ送信ノードまたはデータ受信ノード主導の自動切断によって、命令の発行を必要最小限に抑え、処理の効率化を図っている。
【0020】
本発明の第2の発明は、上記第1の指示が含む、上記第1のノードが送信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドの値が1以上のときは、前記第1のノードが、前記フィールドで指定された個数のデータファイルの送信を完了し、前記第2のノードに転送の終了を指示したときに、前記制御ノードに対し転送の終了を通知することを特徴とする。
【0021】
これにより、制御ノードはデータ転送の終了を容易に検出でき、連続してデータ転送を行う場合、スムーズに次のデータ転送に移行していくことが可能となる。即ち、データ送信ノードまたはデータ受信ノード主導による自動切断した後に、第2のレスポンスを制御ノードに返すことによって、制御ノードがデータ転送の終了を容易に検知でき、連続して行われるデータ転送において、制御処理の簡易化が図れる。
【0022】
また、本発明の第3の発明は、各々識別子が割り当てられた複数の機器が接続されたバスシステムにおいて、データファイルを出力する第1の機器から、データファイルを入力する第2の機器に少なくとも1個以上のデータファイルを転送するデータ転送システムにおいて、上記第1の機器に対して、第2の機器の識別子を含む第1の指示を送信し、上記第2の機器に対して、第1の機器の識別子を含む第2の指示を送信する制御用の第3の機器を有し、上記第1の指示は、上記第1の機器が送信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドを含み、上記第2の指示は、上記第2の機器が受信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドを含み、上記送受信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドの値が1以上のときは、上記第1の機器と上記第2の機器との間で該フィールドで指定された個数のデータファイルの送受信を完了したときに、上記第1の機器と上記第2の機器間で相互にデータ転送の終了を指示することで、上記第3の機器の介在なしでデータ転送を終了し、該フィールドの値が0のときは、データファイルの送受信を継続することを特徴とするデータ転送システムを提供する。
【0023】
上記構成において、上記第1の機器は上記第2の機器に対して、データ転送の終了を通知し、上記第2の機器は上記第1の機器に対して、データ転送の終了を了解したことを通知することにより、上記機器間の接続は自動切断されて、各機器の送受信用アドレス空間はクリアされる。
【0024】
上記構成において、前記送受信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドの値が1以上のときは、上記第1の機器と上記第2の機器間で、上記フィールドで指定された個数のデータファイルの送受信を完了し、上記機器間で相互に転送の終了を指示したときに、上記1の機器または上記第2の機器が前記制御用の第3の機器に対し転送の終了を通知する。
【0025】
(発明を実施するための最良の形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0026】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるデータ転送方法のシステムのブロック図である。図1において、1はデジタルスチルカメラなどの画像を送出する機器であるデータ送信ノード(第1のノード)、2はプリンタなど画像を受信する機器であるデータ受信ノード(第2のノード)、3はパーソナルコンピュータやセットトップボックスなどの制御ノードであり、これらの機器は同一のバスシステム100に接続されている。
【0027】
本実施の形態では、バスシステムとしてIEEE 1394-1995を用い、これに接続された機器間でデータ転送を行う場合を例にとって説明する。また、各命令および命令に対する応答については、IEC-61883, Proposed standard for Digital Interface for Consumer Electronic Audio/Video Equipmentで定義されているFunction Control Protocol(以下、FCPと記述する)を用いてコマンドとレスポンスの伝送を行うものであり、AV/C Digital Interface Command Set(以下、AV/Cコマンドと記述する)の規約に従って実行される。
【0028】
図2は、本実施例の動作を説明するシステムブロック図である。ここで、データ送信ノード1からデータ受信ノード2へ転送するデータは、32kバイトの1つの静止画データとする。また、本実施例では、受信ノードからのoAPRの書き換えにおいて、受信バッファサイズは256Kの固定値としているが、他の値の受信バッファサイズとしてもよい。
【0029】
C1は制御ノード3がデータ受信ノード2に対して発行するアロケイト(ALLOCATE)命令、R1はデータ受信ノード2がALLOCATE命令4の実行結果を制御ノード3に報告するALLOCATE命令応答、C2は制御ノード3がデータ送信ノード1に対して発行するアロケイト・アタッチ(ALLOCATE_ATTACH)命令、R2はデータ送信ノード1がALLOCATE_ATTACH命令C2の実行結果を制御ノード3に報告するALLOCATE_ATTACH命令応答、C3は制御ノード3からデータ受信ノード2に対して発行するアタッチ(ATTACH)命令、R3はデータ受信ノード2がATTACH命令C3の実行結果を制御ノード3に報告するATTACH命令応答を表している。ここで、アロケイト・アタッチ(ALLOCATE_ATTACH)はアロケイト・コネクト(ALLOCATE_CONNECT)とも表記され、アタッチ(ATTACH)はコネクト(CONNECT)と表記されることもある。
【0030】
図3は、ALLOCATE命令C1/ALLOCATE命令応答R1、ALLOCATE_ATTACH命令C2/ALLOCATE_ATTACH命令応答R2、ATTACH命令C3/ATTACH命令応答R3のデータフォーマットを示すものである。図3において、10はパケットヘッダ部、11はFCPフレーム部(あるいは、データブロック部)、これらのパケットヘッダ部10、FCPフレーム部11によりIEEE 1394-1995で定義される非同期ライトパケットを構成する。また、13は16ビットのパケット送出先ノード識別子、14はパケット送出元ノード識別子であり、これらについてもIEEE 1394-1995で定義されているものである。
【0031】
AV/Cコマンドでは、FCPフレーム部11にノードへの命令C1、C2、C3または命令応答R1、R2、R3のデータが含まれる。ここで、各命令と各命令応答は、共通のデータ形式を有するもので、データ受信ノード2は命令を受信し、処理を実行した後で、先に受け取っていた命令の特定フィールドの値を必要に応じて書き換えた後、このパケットを命令応答として制御ノード3に転送する処理を行うものである。
【0032】
ここで、15はコマンドフィールド、16はサブファンクションフィールド、17はデータファイル数フィールド、18は接続元ノードのレジスタアドレス(plug offset で表記される)、19は接続先ノード識別子、20は接続先ノードのレジスタアドレス(connected plug offset で表記される)である。非同期データを転送するための接続においては、コマンドフィールド15に非同期データ転送のための接続を指定し、サブファンクションフィールド16に各命令を指定する。
【0033】
まず、制御ノード3はデータ受信ノード2に対して、図3のパケット形式を持つ、ALLOCATE命令C1を発行する。このときに発行されるパケットの各データフィールドの値を(表1)に示す。
【0034】
【表1】
ALLOCATE命令C1
Figure 0003673473
【0035】
ALLOCATE命令C1は、制御ノード3がデータ受信ノード2に対して、データ受信のためのアドレス空間を確保するように指示するものである。ALLOCATE命令応答R1は、先に受け取っていたALLOCATE命令C1のデータフィールドのうち、データ受信のためのアドレス空間が確保できた場合は、接続元ノードのレジスタアドレス18を現在の“不明”から受信ノード2の上記確保できたアドレスに書き換えた後、また、確保出来なかった場合は、書き換えずに“不明”のままで、命令応答R1として制御ノード3に転送し、処理を行うものである。ここで、アドレス値が不明であることを示す0xFFは、0xで16進数を表し、FFですべて1が立つことを表す符号である。
【0036】
受信したALLOCATE命令応答R1の、接続元ノードのレジスタアドレス18が書き換えられていれば、即ち、データ受信ノード2において、データ受信のためのアドレス空間を確保できた場合は、制御ノード3は、データ送信ノード1に対して、図3のパケット形式を持つALLOCATE_ATTACH命令C2を発行する。このときに発行されるパケットの各データフィールドの値を(表2)に示す。ALLOCATE_ATTACH命令C2において、データファイル数フィールド17には送信すべきデータファイル数がセットされる。
【0037】
表2に示すようにALLOCATE_ATTACH命令C2は、制御ノード3がデータ送信ノード1に対して、データ受信ノード2で確保された受信用アドレス空間の番号をALLOCATE_ATTACH命令C2の接続先ノードのレジスタアドレス(20)の値として通知するとともに、データ受信ノード2に送信すべきデータファイル数(=1)を通知し、データ送信のためのアドレス空間(18)を確保するように指示するものである。ALLOCATE_ATTACH命令応答R2は、先に受け取っていたALLOCATE_ATTACH命令C2のデータフィールドのうち、データ送信のためのアドレス空間が確保できた場合は、接続元ノードのレジスタアドレス18を不明から具体的アドレス番号に書き換えた後、また、確保出来なかった場合は書き換えずに、命令応答R2として制御ノード3に転送し、処理を行うものである。
【0038】
次に、制御ノード3は、受信したALLOCATE_ATTACH命令応答R2の、接続元ノードのレジスタアドレス18が書き換えられていれば、データ受信ノード2に対して、図3のパケット形式を持つ、ATTACH命令C3を発行する。このときに発行されるパケットの各データフィールドの値を(表3)に示す。
【0039】
ATTACH命令C3は、制御ノード3がデータ受信ノード2に対して、データ送信ノード1で確保された送信用アドレス空間を表3の接続先ノードのレジスタアドレス(20)の値として通知し、データ転送を開始するよう指示するものである。データ受信ノード2は、先に受け取っていた表3に示すATTACH命令C3をそのまま命令応答R3として制御ノード3に転送し、データ送信ノード1とデータ受信ノード2のデータ転送が開始されることとなる。
【0040】
ここで、図2の後半部に示すデータ送信ノード1とデータ受信ノード2のデータ転送処理において、ステップ1S,4S,6Sに示されるリミット・カウント(limitCount)は最新規格では“oAPR”と表記されるもので、データ送信ノード1において送信を制御するためのレジスタを表し、ステップ3S,5Sに示されるプロデューサ・カウント(ProducerCount)は最新規格では“iAPR”と表記されるもので、データ受信ノード2において受信を制御するためのレジスタを指す。これら各ノードのレジスタマッピング構成の関連を図4および図5に示す。
【0041】
【表2】
ALLOCATE_ATTACH命令C2
Figure 0003673473
【0042】
図4に示すように、IEEE1394-1995 では、64ビット幅のアドレスを使用し、そのうち下位の48ビットが機器内部で使用するアドレス空間41を示す。非同期プラグレジスタ42はメモリ空間に置かれ、ポートレジスタ部43とセグメントバッファアドレス部44を有することができる。
【0043】
【表3】
ATTACH命令C3
Figure 0003673473
【0044】
図5において、非同期プラグレジスタ42は、15個のポートを保持することができ、iAPR,oAPR(1),oAPR(2)...oAPR(14)の順に配置される。即ち、送信ノード1は、各32ビットからなる、少なくとも1個以上のoAPR1からなるプラグレジスタを有し、同様に、受信ノード2は、各32ビットからなる、1個のiAPRとバッファからなるプラグレジスタを有する。ここで、各プラグレジスタが実際に有するポートの数は機器に依存する。
【0045】
上記リミット・カウント(limitCount)で示されるoAPRレジスタのフォーマットを図6に、プロデューサ・カウント(ProducerCount)で示されるiAPRレジスタのフォーマットを図7にビット単位で示す。これらは各々32ビットからなるフォーマットで構成される。また、このフォーマット内のモードフィールド(3ビット)に指定され、フロー制御のために使用されるモードのうち、主要なものを(表4)に示す。
【0046】
ただし、表4ではモード値FREEについては「全ファイルの送受信終了」(FINAL)の意味で使用しているが、最新規格では「初期状態」という位置付けと「切断を開始」といった意味で使用されるようになっている。
【0047】
【表4】
Figure 0003673473
【0048】
図2では、送信側oAPRレジスタへの書き換えを、oAPR =(受信バッファサイズ)|(モード)の形式で記述する。また、受信側iAPRレジスタへの書き換えを、iAPR =(送信データサイズ)|(モード)の形式で記述する。oAPRレジスタ、iAPRレジスタへの書き換えはIEEE 1394-1995の4バイトのコンペア・スワップ(Compare_Swap)ロックトランザクションによって行われる。
【0049】
図2に示すデータ送信ノード1とデータ受信ノード2のデータ転送処理において、まず、データ受信ノード2はデータ送信ノード1に対して、データ受信が可能であるバッファの容量(ここでは、256kバイトとする)を通知する(ステップ1S)。データ送信ノード1はデータ受信ノード2に対して、IEEE 1394-1995非同期ライトパケットを用いて、32kバイトのデータを転送する(ステップ2S)。32kバイトのファイルの送信を終了すると、データ送信ノード1はデータ受信ノード2に対して、現在のデータファイルの送信が成功裏に終了したことを通知する(ステップ3S)。データ受信ノード2はデータ送信ノード1に対して、次のデータファイルの受信が可能であることを通知する(ステップ4S)。データ送信ノード1はデータ受信ノード2に対して、データ転送の終了を通知する(ステップ5S)。データ受信ノード2はデータ送信ノード1に対して、データ転送の終了を了解したことを通知する(ステップ6S)。これで、データ送信ノード1とデータ受信ノード2間の接続は切断されて、データ送信ノード1は確保した送信用アドレス空間を解放し、データ受信ノード2は確保した受信用アドレス空間を解放する。即ち、各機器の送受信用アドレス空間oAPR、iAPRはクリアされる。ここで、「クリアされる」とは、「初期化」のみ行う場合と、「アドレス空間の開放」まで行う場合を含めた意味をもち、機器によって、「初期化」のみ行うのか、「アドレス空間の開放」まで行うのか、が決まる。恒久的に送受信用アドレス空間を持ち続ける機器は「初期化」のみ行うが、機器によっては、切断と同時に「アドレス空間の開放」まで行う場合がある。
【0050】
このように、送信すべきデータファイル数が予め決定されている場合には、制御ノード3の介在なしに、データ送信ノード1とデータ受信ノード2で切断を行うことができ、転送終了と同時に切断が実行され、また、バス上に発行される命令数も軽減できる。また、制御ノード3の制御も簡単なものとなる。
【0051】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図8は本実施の形態によるデータ転送方法のシステムのブロック図である。なお、本実施の形態は、図2に示した実施の形態1と基本的には同等であるので、システムの構成要素およびその動作に関する詳細な説明は省略する。
【0052】
図8に示した本実施の形態が、先に説明した実施の形態1と異なる点は、制御ノード3がデータ受信ノード2に含まれる構成である点である。
【0053】
図8の構成においては、図2で図示されていた、ALLOCATE命令C1、ALLOCATE命令応答R1、ATTACH命令C3、ATTACH命令応答R3については、内部的に処理されるため、バス上にこれらのパケットデータは送信されない。
【0054】
一方で、データ送信ノード1に対して発行されるALLOCATE_ATTACH命令C2、ALLOCATE_ATTACH命令応答R2は、図3で説明した実施の形態1の場合のパケット形式とまったく同じ形式をとる。ここで実施の形態1と本実施の形態との相違点は、ALLOCATE_ATTACH命令C2において、パケット送出元ノード識別子14の値と接続先ノード識別子19の値が同じ値となる点のみである。
【0055】
この点を除けば、この本実施の形態の動作およびデータ送信ノード1の制御方法に関しては、先に説明した実施の形態1とまったく同じ処理でデータ転送処理を行うことが可能である。
【0056】
以上、本発明の実施の形態1,2を比較することで、制御ノード3の制御の元で、様々なシステム構成に柔軟に対応可能で、かつ処理効率の良いシステムを構築することが可能となることがわかる。
【0057】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図9は、本実施の形態の動作を説明するシステムブロック図である。ここで、データ送信ノード1からデータ受信ノード2へ転送するデータは、32kバイトの1つの静止画データとする。なお、本実施の形態は、図2に示した実施の形態1と共通する動作を含み、その動作に関する詳細な説明は省略する。
【0058】
図9に示した実施の形態3が、先に説明した実施の形態1と異なる点は、図3で説明した実施の形態1の場合のパケット形式を持つALLOCATE_ATTACH命令C2、ATTACH命令C3のデータフィールドの一つであるデータファイル数フィールド17の値およびデータ転送開始後の手順である。ALLOCATE命令C1の各データフィールドの値は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。ALLOCATE_ATTACH命令C2の各データフィールドの値を(表5)に、ATTACH命令C3の各データフィールドの値を(表6)に示す。
【0059】
【表5】
ALLOCATE_ATTACH命令C2
Figure 0003673473
【0060】
【表6】
ATTACH命令C3
Figure 0003673473
【0061】
以下、図9を用いて、本実施の形態の動作を説明する。
【0062】
まず、データ受信ノード2はデータ送信ノード1に対して、データ受信が可能であるバッファの容量(ここでは、256kバイトとする)を通知する(ステップ11S)。データ送信ノード1はデータ送信ノード2に対して、IEEE 1394-1995非同期ライトパケットを用いて、データを転送する(ステップ12S)。32kバイトのファイルの送信を終了すると、データ送信ノード1はデータ受信ノード2に対して、現在のデータファイルの送信が成功裡に終了したことを通知する(ステップ13S)。データ受信ノード2はデータ送信ノード1に対して、データ転送の終了を通知する(ステップ14S)。データ送信ノード1はデータ受信ノード2に対して、データ転送の終了を了解したことを通知する(ステップ15S)。これで、データ送信ノード1とデータ受信ノード2間の接続は切断され、データ送信ノード1は確保した送信用アドレス空間を解放し、データ受信ノード2は確保した受信用アドレス空間を解放する。
【0063】
このように、実施の形態1と同様、受信すべきデータファイル数が予め決定されている場合には、制御ノード3の介在なしに、データ送信ノード1とデータ受信ノード2で切断を行うため、転送終了と同時に切断が実行され、また、バス上に発行される命令数も軽減できる。また、制御ノード3の制御も簡単なものとなる。
【0064】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図10は本実施の形態によるデータ転送方法のシステムのブロック図である。なお、本実施の形態は、図9に示した実施の形態3と基本的には同等であるので、システムの構成要素およびその動作に関する詳細な説明は省略する。
【0065】
図10に示した実施の形態4が、先に説明した実施の形態3と異なる点は、制御ノード3がデータ送信ノード1内に含まれる点である。
【0066】
図10においては、図9で図示されていた、ALLOCATE_ATTACH命令C2、ALLOCATE_ATTACH命令応答R2については、内部的に処理されるため、バス上にこれらのパケットデータは送信されない。
【0067】
一方で、データ受信ノード2に対して発行されるALLOCATE命令C1、ALLOCATE命令応答R1、ATTACH命令C3、ATTACH命令応答R3は、図9で説明した実施の形態3の場合のパケット形式とまったく同じ形式をとる。ここで実施の形態3と本実施の形態の相違点は、ALLOCATE命令C1、ATTACH命令C3において、パケット送出元ノード識別子14の値と接続先ノード識別子19の値が同じ値となる点のみである。
【0068】
この点を除けば、この本実施の形態の動作およびデータ受信ノード2の制御方法に関しては、先に説明した実施の形態3とまったく同じ処理でデータ転送処理を行うことが可能である。
【0069】
以上、本発明の実施の形態3,4を比較することで、制御ノード3の制御の元で、様々なシステム構成に柔軟に対応可能で、かつ処理効率の良いシステムを構築することが可能となることがわかる。
【0070】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図11は、本実施の形態のシステムのブロック図である。図11において、1はデジタルスチルカメラなどの画像を送出する機器であるデータ送信ノード(第1のノード)、2aおよび2bはプリンタなど画像を受信する機器であるデータ受信ノード(第2のノードおよび第4のノード)、3はパーソナルコンピュータやセットトップボックスなどの制御ノードであり、これらの機器は同一のバスシステム100に接続されている。ここで、データ送信ノード1からデータ受信ノード2aへ32kバイトの1つの静止画データを転送し、データ送信ノード1からデータ受信ノード2bへ32kバイトの1つの静止画データを転送する。
【0071】
図12は、本実施の形態のシステムの、データ送信ノード1からデータ受信ノード2に対してデータを転送する動作を説明するものである。なお、本実施の形態は、図2に示した実施の形態1と共通する動作を含み、その動作に関する詳細な説明は省略する。
【0072】
図12において、C2は、図13のパケット形式を持つALLOCATE_ATTACH命令である。なお、図13で示したデータフォーマットの各データフィールドは、基本的には図3で説明した実施の形態1の場合のパケット形式と共通しており、その説明を省略する。図13において、21は転送の状況を示すためのステータスフィールドである。即ち、送信ノードのレジスタは上記ALLOCATE_ATTACH命令C2のパケットを保持するパケット保持部(不図示)を有する。このときに発行されるパケットC2の各データフィールドの値を(表7)に示す。
【0073】
【表7】
ALLOCATE_ATTACH命令C2
Figure 0003673473
【0074】
ALLOCATE_ATTACH命令C2は、制御ノード3がデータ送信ノード1に対して、データ受信ノード2で確保された受信用アドレス空間と、データ受信ノード2aに送信すべきデータファイル数(=1)を通知し、データ送信のためのアドレス空間を確保するように指示するものである。第1のALLOCATE_ATTACH命令応答R2aは、先に受け取っていたALLOCATE_ATTACH命令C2のデータフィールドのうち、データ送信のためのアドレス空間が確保できた場合は接続元ノードのレジスタアドレス18を書き換えた後、また、確保出来なかった場合は書き換えずに、命令応答として制御ノード3に転送し、処理を行うものである。ここで、第1のALLOCATE_ATTACH命令応答R2aは、ステータスフィールド21を書き換えられることなく、そのまま制御ノード3に転送されるものである。
【0075】
そして、実施の形態1と同様のデータ転送が行われた後、データ送信ノード1は、先に受け取っていたALLOCATE_ATTACH命令C2のデータフィールドのうち、接続元ノードのレジスタアドレス18とステータスフィールド21を書き換えた後、制御ノード3へ第2のALLOCATE_ATTACH命令応答R2bとして転送し、処理を行う。このときに発行されるパケットの各データフィールドの値を(表8)に示す。
【0076】
【表8】
第2のALLOCATE_ATTACH命令応答R2b
Figure 0003673473
【0077】
制御ノード3は、データ送信ノード1から第2のALLOCATE_ATTACH命令応答R2bを受け取り、第1のデータ受信ノード2aへのデータ転送が終了したことを知ると、データ送信ノード1から第2のデータ受信ノード2bに対するデータ転送のための動作を開始する。その動作は、受信ノードが第1のデータ受信ノード2aから第2のデータ受信ノード2bに変わった以外は、前記したデータ送信ノード1からデータ受信ノード2へのデータ転送の動作と同様であるので、その動作に関する詳細な説明は省略する。
【0078】
このように、送信すべきデータファイル数が予め決定されている場合には、データ送信ノード1とデータ受信ノード2で切断を行うため、転送終了と同時に切断が実行され、また、バス上に発行される命令数も軽減できる。また、制御ノード3にもその切断が報告されることにより、制御ノード3が次に行われるデータ転送のために実行中の転送の状況を問い合わせる必要がなく、バス上に発行される命令数が軽減し、次の転送動作への移行もスムーズである。
【0079】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。本実施の形態のシステムは、図11に示した実施の形態5と基本的には同等であるので、システムの構成要素およびその動作に関する詳細な説明は省略する。ここで、データ送信ノード1から第1のデータ受信ノード2aへ32kバイトの1つの静止画データを転送し、データ送信ノード1から第2のデータ受信ノード2bへ32kバイトの1つの静止画データを転送する。
【0080】
図14は、本実施例のシステムの、データ送信ノード1からデータ受信ノード2に対してデータを転送する動作を説明するものである。なお、本実施の形態は、図9に示した実施の形態3と共通する動作を含み、その動作に関する詳細な説明は省略する。
【0081】
図14において、C3は、図13で説明した実施の形態5の場合と同等のパケット形式を持つATTACH命令である。即ち、受信ノード2のレジスタはATTACH命令C3を保持するパケット保持部(不図示)を有する。このときに発行されるパケットの各データフィールドの値を(表9)に示す。
【0082】
ATTACH命令C3は、制御ノード3がデータ受信ノード2に対して、データ送信ノード1で確保された送信用アドレス空間を通知し、データ転送を開始するよう指示するものである。データ受信ノード2は、先に受け取っていたATTACH命令C3をそのまま命令応答として制御ノード3に転送し(第1のATTACH命令応答R3a)、データ送信ノード1とデータ受信ノード2のデータ転送が開始されることとなる。ここで、第1のATTACH命令応答R3aは、データフィールドを書き換えられることなく、そのまま制御ノード3に転送されるものである。
【0083】
【表9】
ATTACH命令C3
Figure 0003673473
【0084】
そして、実施の形態3と同様のデータ転送が行われた後、データ受信ノード2は、先に受け取っていたATTACH命令C3のデータフィールドのうち、ステータスフィールド21を書き換えた後、制御ノード3へ第2のATTACH命令応答R3bとして転送し、処理を行う。このときに発行されるパケットの各データフィールドの値を(表10)に示す。
【0085】
制御ノード3は、データ受信ノード2aから第2のATTACH命令応答R3bを受け取り、データ受信ノード2aへのデータ転送が終了したことを知ると、データ送信ノード1からデータ受信ノード2bに対するデータ転送のための動作を開始する。その動作は、受信ノードがデータ受信ノード2aからデータ受信ノード2bに変わった以外は、前記したデータ送信ノード1からデータ受信ノード2へのデータ転送の動作と同様であるので、その動作に関する詳細は説明は省略する。
【0086】
【表10】
第2のATTACH命令応答R3b
Figure 0003673473
【0087】
このように実施の形態5と同様、受信すべきデータファイル数が予め決定されている場合には、データ送信ノード1とデータ受信ノード2aで切断を行うため、転送終了と同時に切断が実行され、また、バス上に発行される命令数も軽減できる。また、制御ノード3にもその切断が報告されることにより、制御ノード3が次に行われるデータ転送のために実行中の転送の状況を問い合わせる必要がなく、バス上に発行される命令数が軽減し、次の転送動作への移行もスムーズである。
【0088】
なお、以上の実施の形態では、AV/Cコマンドを用いて命令および応答の伝送を行う場合を例にとって説明したが、これ以外のコマンド伝送方式を用いても良い。
【0089】
また、ノードが接続されるバスとして、IEEE 1394-1995を用いた場合を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、複数の機器が同時に接続可能なバスであれば良い。
【0090】
また、制御ノードが、データ送受信を行うノードと独立して存在する場合と、データ送信ノードに含まれる場合と、データ受信ノードに含まれる場合について説明したが、実際のシステム構成では、独立した制御ノードと、制御ノードを含むデータ送信ノードと、制御ノードを含むデータ受信ノードの3つの機器でシステムを構成することも可能である。このような場合では、ユーザがボタンを操作するなどのオペレーションを行った機器が制御ノードの機能を果たす。
【0091】
また、データ送信ノードとデータ受信ノードは、必ずしもそれぞれがデータの送信と受信という固定された機能を持つことを表しているのではなく、制御ノードにより発行されるコマンドの種類によって、あるノードがデータ送信ノードになったり、データ受信ノードになったりする構成も可能である。たとえば2台のデジタルスチルカメラを接続し、相互にデータを交換するようなシステムが実現可能可能であることはいうまでもない。
【0092】
(産業上の利用の可能性)
本発明のデータ転送方法を用いることにより、様々なシステム構成に柔軟に対応可能で、命令の発行数を軽減することにより処理の効率をあげ、また、制御ノードはデータ転送の終了を容易に検出でき、連続してデータ転送を行う場合、スムーズに次のデータ転送に移行していくことが可能となり、転送制御処理が簡単なシステムを実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるデータ転送方法を用いたシステムのブロック図である。
【図2】同データ転送方法を用いたシステムの動作を表すブロック図である。
【図3】同データ転送方法による各命令および各命令応答のデータフォーマットを示す図である。
【図4】各ノードのオフセット構成の関連を示す階層図である。
【図5】各プラグレジスタのマッピング配置を示す構成図である。
【図6】同データ転送方法によるlimitCountレジスタのフォーマットを示す図である。
【図7】同データ転送方法によるproducerCountレジスタのフォーマットを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態2によるデータ転送方法を用いたシステムのブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態3によるデータ転送方法を用いたシステムの動作を表すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態4によるデータ転送方法を用いたシステムのブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態5によるデータ転送方法を用いたシステムのブロック図である。
【図12】同データ転送方法を用いたシステムの動作を表すブロック図である。
【図13】同データ転送方法による各命令および各命令応答のデータフォーマットを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態6によるデータ転送方法を用いたシステムの動作を表すブロック図である。
【図15】従来のデータ転送方法を用いたシステムのブロック図である。
【図16】従来のデータ転送方法による静止画データシステムの転送開始時の動作を表すブロック図である。
【図17】従来のデータ転送方式による静止画データシステムの転送終了時の動作を表すブロック図である。

Claims (8)

  1. 各ノードに対してノード識別子が割り当てられたバスシステムにおいて、制御ノードの制御の下にデータファイルを出力する第1のノードから、データファイルを入力する第2のノードに少なくとも1個以上のデータファイルを転送するデータ転送方法において、
    上記制御ノードは、上記第1のノードに対して、第2のノードのノード識別子を含む第1の指示を送信し、
    上記第2のノードに対して、第1のノードのノード識別子を含む第2の指示を送信し、
    上記第1の指示は、上記第1のノードが送信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドを含み、該フィールドの値が1以上のときは、上記第1のノードが、該フィールドで指定された個数のデータファイルの送信を完了したときに、上記第2のノードに転送の終了を指示することでデータ転送を終了し、該フィールドの値が0のときは、データファイルの送信を継続することを特徴とするデータ転送方法。
  2. 各ノードに対してノード識別子が割り当てられたバスシステムにおいて、制御ノードの制御の下に少なくとも1個以上のデータファイルを出力する第1のノードから、少なくとも1個以上のデータファイルを入力する第2のノードに少なくとも1個以上のデータファイルを転送するデータ転送方法において、
    上記制御ノードは、上記第1のノードに対して、第2のノードのノード識別子を含む第1の指示を送信し、
    上記第2のノードに対して、第1のノードのノード識別子を含む第2の指示を送信し、
    上記第2の指示は、上記第2のノードが受信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドを含み、該フィールドの値が1以上のときは、上記第2のノードが、該フィールドで指定された個数のデータファイルの受信を完了したときに、上記第1のノードに転送の終了を指示することでデータ転送を終了し、該フィールドの値が0のときは、データファイルの受信を継続することを特徴とするデータ転送方法。
  3. 前記第1の指示に含まれる、前記第1のノードが送信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドの値が1以上のときは、前記第1のノードが、前記フィールドで指定された個数のデータファイルの送信を完了し、前記第2のノードに転送の終了を指示したときに、前記制御ノードに対し転送の終了を通知することを特徴とする請求項1記載のデータ転送方法。
  4. 前記第2の指示に含まれる、前記第2のノードが受信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドの値が1以上のときは、前記第2のノードが、前記フィールドで指定された個数のデータファイルの受信を完了し、前記第1のノードに転送の終了を指示したときに、前記制御ノードに対し転送の終了を通知することを特徴とする請求項2記載のデータ転送方法。
  5. 前記制御ノードと第2のノードが同一のノードである場合は、前記第2のノードに対する第2の指示および前記第2のノードから前記制御ノードへの実行結果の通知がバス上に発行されないことを特徴とする請求項1記載のデータ転送方法。
  6. 前記制御ノードと第1のノードが同一のノードである場合は、前記第1のノードに対する第1の指示および前記第1のノードから前記制御ノードへの実行結果の通知がバス上に発行されないことを特徴とする請求項2記載のデータ転送方法。
  7. 各々識別子が割り当てられた複数の機器が接続されたバスシステムにおいて、データファイルを出力する第1の機器から、データファイルを入力する第2の機器に少なくとも1個以上のデータファイルを転送するデータ転送システムにおいて、
    上記第1の機器に対して、第2の機器の識別子を含む第1の指示を送信し、上記第2の機器に対して、第1の機器の識別子を含む第2の指示を送信する制御用の第3の機器を有し、
    上記第1の指示は、上記第1の機器が送信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドを含み、上記第2の指示は、上記第2の機器が受信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドを含み、
    上記送受信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドの値が1以上のときは、上記第1の機器と上記第2の機器間で該フィールドで指定された個数のデータファイルの送受信を完了したときに、上記第1の機器と上記第2の機器間で相互にデータ転送の終了を指示することで、上記第3の機器の介在なしでデータ転送を終了し、該フィールドの値が0のときは、データファイルの送受信を継続することを特徴とするデータ転送システム。
  8. 前記送受信すべきデータファイルの個数をあらわすフィールドの値が1以上のときは、前記第1の機器と上記第2の機器間で、上記フィールドで指定された個数のデータファイルの送受信を完了し、上記機器間で相互に転送の終了を指示したときに、上記1の機器と上記第2の機器の少なくとも一方が前記制御用の第3の機器に対し転送の終了を通知することを特徴とする請求項7記載のデータ転送システム。
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