JP3673227B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技機などで代表される遊技機に関する。詳しくは、遊技領域に遊技球を発射して遊技が行なわれる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、たとえば、モータ等の発射駆動手段の駆動力により遊技領域へ遊技機を発射する発射手段が設けられ、遊技者の発射操作に応じてその発射手段から遊技球が遊技領域へ打込まれ、その打込まれた遊技球が所定の入賞領域を通過したことが入賞玉検出手段により検出されるように構成されていた。そしてその入賞玉検出手段による検出信号により遊技の進行を制御する遊技制御用マイクロコンピュータが搭載された遊技制御基板と、その遊技制御基板からの信号に基づいて遊技球を払出す払出手段を制御する払出制御用マイクロコンピュータが搭載された払出制御基板とが備えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、この種の従来の遊技機においては、前述した発射手段を制御する発射制御基板が別途設けられており、発射制御と遊技媒体の払出制御とを別々に行なっていたために、制御基板の数が増えて構造が複雑になるとともに、制御の効率化が図れないという不都合があった。
【0004】
そこで、払出制御基板に搭載された払出制御用マイクロコンピュータから駆動信号を前記発射駆動手段へ出力して発射駆動制御を行なうように構成することが考えられる。
【0005】
このように構成すれば、たとえば払出した遊技球が多すぎてそれ以上貯留できなくなった場合に、遊技球の払出の停止制御と遊技球の発射の停止制御によるそれ以上の入賞球の発生を防止することが、同じ払出制御用マイクロコンピュータにより行なうことが可能となり、制御の効率が向上する。
【0006】
しかし、遊技球の電源が投入されてすぐに遊技球の発射制御が払出制御用マイクロコンピュータにより行なわれた場合には、その遊技球がせっかく入賞領域を通過してその検出信号が遊技制御用マイクロコンピュータに入力されたとしても、遊技制御用マイクロコンピュータがまだ制御を開始できる状態に至っていない段階では、その入賞の検出信号が無視されて遊技制御に用いられないという不都合が生ずる。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、払出制御用マイクロコンピュータが遊技球の発射制御をも行なうものにおいて、電源投入時においても、遊技領域に発射されて入賞した遊技球の検出信号に基づいた遊技制御用マイクロコンピュータによる遊技制御が確実に行なわれるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 遊技領域(遊技領域7:図1)に遊技球を打込んで遊技が行なわれる遊技機(パチンコ遊技機1:図1)であって、
前記遊技領域に設けられた入賞領域(通過ゲート11,始動口14,入賞口19,24)と、
該入賞領域を通過する遊技球を検出する入賞玉検出手段(通過ゲート11,始動口14,入賞口19,24)と、
遊技球の払出を行なう払出手段(玉払出装置97:図3)と、
前記遊技領域へ遊技球を発射する発射手段(打球発射装置34:図3:この遊技領域7には、打球操作ハンドル5を操作することに応じて打球発射装置(図3に示す打球発射装置34)によって発射された遊技球が誘導レール76に誘導されて打ち込まれる)と、
前記入賞玉検出手段からの検出信号により遊技の進行を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(図5:遊技制御用マイクロコンピュータ53)が搭載された遊技制御基板(図5:主基板31)と、
前記発射手段を制御するとともに(発射制御基板37は、タッチリング308の検出があった旨の信号や単発発射スイッチ309が操作された旨の信号の入力があった場合には、満タンスイッチ48からの検出信号がなくかつ球切れスイッチ87からの検出信号がないことを条件として、発射モータ94を回転駆動制御するための制御信号を出力する。すると、発射モータ94が回転され、パチンコ玉が遊技領域7へ打込まれる。)、該遊技制御基板からの信号に基づいて前記払出手段を制御する払出制御用マイクロコンピュータ(図5、払出制御用マイクロコンピュータ70)が搭載された払出制御基板(払出制御基板37)とを備え、
前記遊技制御基板と前記払出制御基板とは、遊技制御可能状態(HI)と遊技制御不能状態(LOW)とに状態が変化する電源確認信号(電源確認信号)を伝達する伝送線により接続され、(図7、図7は、主基板31と払出制御基板37との通信を説明するための図である。図7の(a)を参照して、パチンコ遊技機1の電源が投入されて主基板31のCPU56が制御動作できる状態になった場合に、出力回路57aから電源確認信号が払出制御基板37の入力回路326aに入力される。この電源確認信号は、図7の(b)に示すように、電源が立上がりCPU56が制御可能状態になることにより、LOWからHIに変化する。一方、パチンコ遊技機1への電源が遮断されたことが検出されれば、電源確認信号はHIからLOWに変化する。:この払出個数信号の伝送線は、4本の配線で構成されており:このステップS754により、主基板31から送られてくる前述した電源確認信号の状態が監視される。)
前記遊技制御用マイクロコンピュータは、
遊技機への電力供給が停止しても、記憶内容を保存可能な遊技状態復旧用記憶手段(CPU56等の駆動電源である+5V電源から電力が供給されていない間、RAMの少なくとも一部は、電源基板から供給されるバックアップ電源によってバックアップされ、遊技機に対する電源が遮断しても内容は保存される。そして、+5V電源が復旧すると、システムリセット回路65からリセット信号が発せられるので、CPU56は、通常の動作状態に復帰する。そのとき、必要なバックアップ記憶情報が保存されているため、停電等からの復旧時に停電が発生した時点の遊技状態に復帰することができる。:電力供給停止処理)と、
電力供給が開始したときに、前記遊技状態復旧用記憶手段の記憶内容に応じて、電力供給が停止したときの遊技状態を復旧させる遊技状態復旧手段(図17は、図13のステップS6に示された遊技状態復旧処理の一例を示すフローチャートである。この例では、CPU56は、バックアップRAMに保存されていた値を各レジスタに復元する(ステップS61)。そして、バックアップRAMに保存されていたデータに基づいて停電時の遊技状態を確認して復旧させる。)とを含み、
前記遊技制御用マイクロコンピュータは、
遊技機への電力供給の開始によってユーザモードプログラムが実行開始されることにより遊技制御が可能となったことを条件に(遊技制御の開始(ユーザモードプログラムの実行開始):このユーザモードプログラムの開始が遊技制御用マイクロコンピュータ53による遊技制御の開始となる。図24:チェック結果が一致すると判定された場合には、CPUはユーザモードとなり、遊技制御や払出制御や演出制御が可能な状態となる。)、電源確認信号の状態を遊技制御可能状態に変化させ(図14 S3b’:電源確認信号をHIにする処理がなされる(ステップS3b’)。その結果、図7,図9で説明したように、主基板31から払出制御基板37へHIレベルの電源確認信号が送信される。)、
前記遊技制御用マイクロコンピュータに供給されるコンピュータ用電源を生成するのに用いられる電源の電圧が前記コンピュータ用電源を生成することが可能となるコンピュータ用電源生成可能電圧(図24:[3]に示すVCC生成可能電圧:スイッチング回路384からのVCCは、主基板31のIC電源380、払出制御基板37のIC電源375に供給される。)より高い所定電圧(図24の[1]に示す電源断検出電圧:所定電圧)よりも低下したことが判定されたときに (電源投入後、停電等に起因して、一時的または永続的に電源が遮断される場合を次に説明する。前述した整流回路384からのVSLが主基板31の電源断処理用検出回路370に与えられる。電源断の場合には、このVSLも徐々に電圧降下する。所定電圧以下になった段階で、電源断処理用検出回路370がCPU56の割込端子に割込信号を出力するとともに、CPU56の入力ポートにも電源断が生じている旨の信号を出力する。CPU56は、割込端子に割込信号が入力されることにより、割込状態となって後述する電源断処理を行なう。この電源断処理中においては、前述した電源確認信号をLOWにする。)、前記電源確認信号の状態を遊技制御不能状態に変化させ(図16 S41a、前述した電源確認信号をLOWにする(ステップS41a)。図9:一方、パチンコ遊技機1への電源が投入されて主基板31が遊技機の遊技状態を制御できる状態になった時点で、主基板31から払出制御基板37に対し電源確認信号の送信(391)がなされる。:図7:パチンコ遊技機1への電源が遮断されたことが検出されれば、電源確認信号はHIからLOWに変化する。:図11:前述した整流回路384からのVSLが主基板31の電源断処理用検出回路370に与えられる。電源断の場合には、このVSLも徐々に電圧降下する。所定電圧以下になった段階で、電源断処理用検出回路370がCPU56の割込端子に割込信号を出力するとともに、CPU56の入力ポートにも電源断が生じている旨の信号を出力する。CPU56は、割込端子に割込信号が入力されることにより、割込状態となって後述する電源断処理を行なう。この電源断処理中においては、前述した電源確認信号をLOWにする。)、さらに、
前記コンピュータ用電源を生成するのに用いられる前記電源の電圧が前記所定電圧より低下したことに応じて前記電源確認信号の状態を遊技制御不能状態に変化させた後、前記コンピュータ用電源を生成するのに用いられる前記電源の電圧が前記所定電圧よりも上昇したことが判定されたときに、前記電源確認信号の状態を遊技制御可能状態に変化させ(図24:次に、電源が瞬間的に遮断されるという瞬停状態(瞬断状態)を説明する。瞬停状態が発生すれば、VSLの電圧が急速に低下する。そして、VSLが[1]に示す電源断検出電圧にまで降下した段階で、電源断処理用検出回路370からCPU56への電源断検出出力(CPC端子への出力と入力ポートへの出力)がLOWに切換わるとともに、電源確認信号がLOWに切換わる。すると、それに応じて、払出制御基板37のCPU327と演出制御基板80のCPU323とが待機状態となる。この電源確認信号がLOWに切換わっている最中においては、主基板31のCPU56は、前述した電源断処理の状態となる。:VCCが[2]に示すシステムリセット検出電圧まで降下することなく電源が復旧した場合には、VSLが[1]の電源断検出電圧にまで上昇した段階で、主基板31のCPU56が電源断処理状態から復帰してユーザモード状態となるとともに、電源確認信号がHIレベルに切換わる。すると、それに応じて、払出制御基板37のCPU327と演出制御基板80のCPU323とが、待機状態が解除されて、ユーザモードおよびプログラム動作中の状態に復帰する。)、
前記払出制御用マイクロコンピュータは、前記電源確認信号の状態が前記遊技制御可能状態であることを条件に(S754による電源確認信号のHIである旨の判定を条件に)前記払出手段および前記発射手段の動作を許容する(そして、払出制御基板37のCPU327の待機状態が解除されれば、パチンコ玉の発射可能状態となるとともに、玉の払出可能状態となる。:図19のS757:さらに、払出制御用CPU327は、総合個数記憶に格納された個数の賞球を払出す賞球制御処理を行なう(ステップS757)。図19のS758a:次に制御がステップS758aへ進み、遊技者が打球操作を行なってタッチリング308からのタッチ検出信号の入力があれば、発射モータ駆動回路330から発射モータ94へ発射駆動制御信号を出力して(図9参照)、発射制御処理が行なわれる。)とともに、前記電源確認信号の状態が前記遊技制御不能状態であることを条件に(また、このステップS754により、主基板31から送られてくる前述した電源確認信号の状態が監視される。)前記払出手段および前記発射手段の動作を不能動化する(電源確認信号がLOWの場合は、払出制御用CPU327は、待機状態(停止状態)となり、制御を何ら行なわない状態となる。:前述したように、払出制御基板37や演出制御基板80は、その種基板31からの電源確認信号がHIレベルに切換わるまで、待機状態となっている。この待機状態とは、CPUが動作状態にあり、全ポート出力をOFFにしている状態である。)ことを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、遊技領域に入賞領域が設けられている。入賞玉検出手段により、入賞領域を通過する遊技球が検出される。払出手段により、遊技球の払出が行なわれる。発射手段により、遊技領域へ遊技球が発射される。遊技制御基板に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータにより、入賞玉検出手段からの検出信号により遊技の進行が制御される。払出制御基板に搭載された払出制御用マイクロコンピュータにより、発射手段が制御されるとともに、遊技制御基板からの信号に基づいて払出手段が制御される。遊技制御基板と払出制御基板とは、遊技制御可能状態と遊技制御不能状態とに状態が変化する電源確認信号を伝達する伝送線により接続される。遊技制御用マイクロコンピュータに含まれる遊技状態復旧用記憶手段により、遊技機への電力供給が停止しても、記憶内容が保存される。また、遊技制御用マイクロコンピュータに含まれる遊技状態復旧手段により、電力供給が開始したときに、遊技状態復旧用記憶手段の記憶内容に応じて、電力供給が停止したときの遊技状態が復旧される。遊技機への電力供給の開始によってユーザモードプログラムが実行開始されることにより遊技制御が可能となったことを条件に、遊技制御用マイクロコンピュータが電源確認信号の状態を遊技制御可能状態に変化させる。遊技制御用マイクロコンピュータに供給されるコンピュータ用電源を生成するのに用いられる電源の電圧がコンピュータ用電源を生成することが可能となるコンピュータ用電源生成可能電圧より高い所定電圧よりも低下したことが判定されたときに、遊技制御用マイクロコンピュータが電源確認信号の状態を遊技制御不能状態に変化させる。コンピュータ用電源を生成するのに用いられる電源の電圧が所定電圧より低下したことに応じて電源確認信号の状態を遊技制御不能状態に変化させた後、コンピュータ用電源を生成するのに用いられる電源の電圧が所定電圧よりも上昇したことが判定されたときに、遊技制御用マイクロコンピュータが電源確認信号の状態を遊技制御可能状態に変化させる。払出制御用マイクロコンピュータにより、電源確認信号の状態が遊技制御可能状態であることを条件に払出手段および発射手段の動作が許容されるとともに、電源確認信号の状態が遊技制御不能状態であることを条件に払出手段および発射手段の動作が不能動化される。
【0010】
(2) 前記発射手段は、発射駆動手段(発射モータ94)の駆動力により前記遊技領域へ遊技球を発射するものであり(打球発射装置34:この遊技領域7には、打球操作ハンドル5を操作することに応じて打球発射装置(図3に示す打球発射装置34)によって発射された遊技球が誘導レール76に誘導されて打ち込まれる)、
前記払出制御用マイクロコンピュータは、前記電源確認信号の状態が前記遊技制御可能状態であり、かつ所定の発射可能条件(カードユニット50の接続,タッチリング308からのタッチ検出信号の入力 , 満タンスイッチ48による満タン検出がなされてないこと)が成立した場合に、前記遊技制御基板に対して前記発射駆動手段の駆動状態を示す発射駆動状態信号を出力する(S758a:つまり、前記払出制御用マイクロコンピュータは、前記制御開始信号を受信し、かつ所定の発射可能条件(カードユニット50の接続,タッチリング308からのタッチ検出信号の入力 , 満タンスイッチ48による満タン検出がなされてないこと)が成立した場合に、前記遊技制御基板に対して前記発射駆動手段の駆動状態を示す発射駆動状態信号を出力する。)ことを特徴とする。
【0011】
このような構成によれば、発射手段により、発射駆動手段の駆動力により遊技領域へ遊技球が発射される。電源確認信号の状態が遊技制御可能状態であり、かつ所定の発射可能条件が成立した場合に、払出制御用マイクロコンピュータにより、遊技制御基板に対して発射駆動手段の駆動状態を示す発射駆動状態信号が出力される。よって、遊技制御用マイクロコンピュータ側において、遊技球の発射駆動状態を認識して掌握することができる。
【0012】
(3) 遊技者が前記発射手段の発射操作が可能な発射操作手段(打球操作ハンドル5:図1:この遊技領域7には、打球操作ハンドル5を操作することに応じて打球発射装置(図3に示す打球発射装置34)によって発射された遊技球が誘導レール76に誘導されて打ち込まれる)と、
該発射操作手段の操作状態を検出する操作状態検出手段(タッチリング308,単発発射スイッチ309:図3:遊技者が打球操作ハンドル(操作ノブ)5を操作すれば、遊技者の手がタッチリング308に接触し、タッチリング308からのタッチ検出信号が操作駆動回路基板351のタッチセンサ駆動回路352に入力される。すると、タッチリング308の検出信号があった旨の信号が出力回路354を介して払出制御基板37へ出力される。払出制御基板37では、その出力信号に基づいて遊技者が打球操作している旨を把握することができる。また、遊技者が打球操作ハンドル5の脇に設けられている単発発射スイッチ309を操作すれば、その操作信号が操作駆動回路基板351の検出回路353に入力され、単発発射スイッチ309が操作された旨の信号が出力回路354を介して払出制御基板37へ出力される。)と、
該操作状態検出手段を駆動する駆動回路(タッチセンサ駆動回路)352,単発発射スイッチ検出回路353:図3)が搭載された操作駆動回路基板(操作駆動回路基板351:図3)とを備え、
前記操作駆動回路基板と前記払出制御基板とを別体に設けた(図3)ことを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、発射操作手段により、遊技者による発射手段の発射操作が可能となる。払出制御基板と別体に設けられている操作状態検出手段により、発射操作手段の操作状態が検出される。操作駆動回路基板に搭載された駆動回路により、操作状態検出手段が駆動される。また、遊技球の発射制御に関する回路を分散配置することが可能となり、それぞれに適した箇所に配置しやすくなる。
【0014】
(4) 前記操作駆動回路基板には、前記操作状態検出手段による検出結果を示す信号を前記払出制御基板へ出力する操作状態信号出力手段(出力回路354:図3)が備えられていることを特徴とする。
【0015】
このような構成によれば、操作駆動回路基板に備えられた操作状態信号出力手段により、操作状態検出手段による検出結果を示す信号が払出制御基板へ出力される。よって、発射操作手段の操作状態を払出制御基板で認識して掌握することが可能となる。
【0016】
(5) 遊技機への電力供給の開始により、前記遊技制御用マイクロコンピュータの制御動作が開始するタイミング(ユーザモードとなるタイミング)を前記払出制御用マイクロコンピュータの制御動作が開始するタイミング(ユーザモードとなるタイミング)より遅くなるように起動順序を規制する起動順序規制手段(システムリセット用検出回路399 , 397:この状態で、図12に基づいて説明したように、主基板31、払出制御基板37、演出制御基板80の各システムリセット用検出回路399、397、398の各コンデンサ652の充電が完了した段階で、各CPU56、327、323のXRSPにHIレベル信号が入力されることとなる。すると、各CPU56、327、323のシステムリセットが解除されて、セキュリティチェック処理が行なわれる状態となる。前述したように、各基板のシステムリセット用検出回路に用いられているコンデンサの容量が異なるために、充電時間が異なり、まず最初に充電が完了してXRSPへの入力電圧がHIレベルに切換わるのが、払出制御基板37である。次に演出制御基板80であり、最後に主基板31が切換わる。払出制御基板37や演出制御基板80は、主基板から送られてくるコマンドを受付ける必要があり、電源投入時においては、主基板31よりも先に制御動作可能状態となり、主基板31から送られてくるコマンドを受付けることができる態勢になっておかなければならない。その関係で、主基板31のシステムリセットが一番最後に解除されるように構成されている。)をさらに備えていることを特徴とする。
【0017】
このような構成によれば、起動順序規制手段により、遊技機への電力供給の開始により、遊技制御用マイクロコンピュータの制御動作が開始するタイミングを払出制御用マイクロコンピュータの制御動作が開始するタイミングより遅くなるように起動順序が規制される。よって、電源投入時においては、遊技制御用マイクロコンピュータの制御動作よりも払出制御用マイクロコンピュータの制御動作の方が先に起動するために、遊技制御用マイクロコンピュータが起動してすぐ指令信号を払出制御用マイクロコンピュータに出力したとしても、払出制御用マイクロコンピュータが先にその指令信号を受信できる状態となっており、指令信号を確実に受信できる。
【0018】
(6) 前記払出制御用マイクロコンピュータは、前記遊技制御基板から送信される前記電源確認信号の状態を定期的に監視する(図19:S754:このステップS754により、主基板31から送られてくる前述した電源確認信号の状態が監視される。)ことを特徴とする。
【0019】
このような構成によれば、払出制御用マイクロコンピュータにより、遊技制御基板から送信される電源確認信号の状態が定期的に監視される。
【0020】
(7) 前記コンピュータ用電源を生成するのに用いられる前記電源の電圧を監視する電源監視手段(電源断処理用検出回路370、図11:図11は、電源のON,OFF時における主基板の動作を説明するための図である。主基板31には、電源断処理用検出回路370と、システムリセット用検出回路399とが備えられている。:電源投入後、停電等に起因して、一時的または永続的に電源が遮断される場合を次に説明する。前述した整流回路384からのVSLが主基板31の電源断処理用検出回路370に与えられる。電源断の場合には、このVSLも徐々に電圧降下する。所定電圧以下になった段階で、電源断処理用検出回路370がCPU56の割込端子に割込信号を出力するとともに、CPU56の入力ポートにも電源断が生じている旨の信号を出力する。CPU56は、割込端子に割込信号が入力されることにより、割込状態となって後述する電源断処理を行なう。この電源断処理中においては、前述した電源確認信号をLOWにする。)をさらに備え、
前記遊技制御用マイクロコンピュータは、前記コンピュータ用電源を生成するのに用いられる電源の電圧が前記コンピュータ用電源生成可能電圧(図24:[3]に示すVCC生成可能電圧:スイッチング回路384からのVCCは、主基板31のIC電源380、払出制御基板37のIC電源375に供給される。)より高い前記所定電圧(図24の[1]に示す電源断検出電圧)よりも低下したことが前記電源監視手段により判定されたときに(電源投入後、停電等に起因して、一時的または永続的に電源が遮断される場合を次に説明する。前述した整流回路384からのVSLが主基板31の電源断処理用検出回路370に与えられる。電源断の場合には、このVSLも徐々に電圧降下する。所定電圧以下になった段階で、電源断処理用検出回路370がCPU56の割込端子に割込信号を出力するとともに、CPU56の入力ポートにも電源断が生じている旨の信号を出力する。CPU56は、割込端子に割込信号が入力されることにより、割込状態となって後述する電源断処理を行なう。この電源断処理中においては、前述した電源確認信号をLOWにする。)、前記電源確認信号の状態を遊技制御不能状態に変化させる(図16 S41a:前述した電源確認信号をLOWにする(ステップS41a)。図9:一方、パチンコ遊技機1への電源が投入されて主基板31が遊技機の遊技状態を制御できる状態になった時点で、主基板31から払出制御基板37に対し電源確認信号の送信(391)がなされる。:図7:パチンコ遊技機1への電源が遮断されたことが検出されれば、電源確認信号はHIからLOWに変化する。:図11:前述した整流回路384からのVSLが主基板31の電源断処理用検出回路370に与えられる。電源断の場合には、このVSLも徐々に電圧降下する。所定電圧以下になった段階で、電源断処理用検出回路370がCPU56の割込端子に割込信号を出力するとともに、CPU56の入力ポートにも電源断が生じている旨の信号を出力する。CPU56は、割込端子に割込信号が入力されることにより、割込状態となって後述する電源断処理を行なう。この電源断処理中においては、前述した電源確認信号をLOWにする。)ことを特徴とする。
【0021】
このような構成によれば、電源監視手段により、コンピュータ用電源を生成するのに用いられる電源の電圧が監視される。コンピュータ用電源を生成するのに用いられる電源の電圧がコンピュータ用電源生成可能電圧より高い所定電圧よりも低下したことが電源監視手段により判定されたときに、遊技制御用マイクロコンピュータが電源確認信号の状態を遊技制御不能状態に変化させる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、コイン遊技機等のその他の遊技機であってもよく、遊技領域に遊技球を発射して遊技が行なわれる遊技機であればすべて対象となる。
【0023】
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面から見た正面図、図2は、パチンコ遊技機の遊技盤の正面図、図3はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図である。
【0024】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、縦長な方形状に枠組形成される外枠2aと、該外枠2aの内側に開閉可能に軸支されかつパチンコ遊技機1の主要構成部が集約して設けられる前面枠2bと、該前面枠2bの前面上部に開閉自在に軸支されて設けられる額縁状のガラス扉枠2とから構成されている。ガラス扉枠2および前面枠2bは、遊技枠と呼ばれる。
【0025】
ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3が設けられている。前面枠2bにおいて、打球供給皿3の下部には、打球供給皿3から溢れた貯留球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5とが設けられている。また、ガラス扉枠2の後方に位置する前面枠2bには、前面側に遊技領域7が形成された遊技盤6が着脱可能に設けられている。遊技盤6の詳細な構成については、図2に示されている。前面枠2bおよびガラス扉枠2は、パチンコ遊技機1の正面から見て左側の端部において軸支され、軸支位置を開閉軸として開閉される。
【0026】
ガラス扉枠2には、遊技盤6の遊技領域7をほぼ透視し得る透視窓が開設され、該透視窓の裏面からガラス板(前面ガラスと呼ばれる)が装着されている。
【0027】
この遊技領域7には、打球操作ハンドル5を操作することに応じて打球発射装置(図3に示す打球発射装置34)によって発射された遊技球が誘導レール76に誘導されて打ち込まれるが、この遊技球は、誘導レール76と遊技領域7との境界に設けられた近接スイッチにより構成される打込球スイッチ77によって検出される。この打込球スイッチ77によって検出された遊技球の数は、後述する遊技制御基板31によって特定される。
【0028】
遊技領域7の中央付近には、液晶表示器よりなる特別図柄表示部9とLED表示器よりなる普通図柄表示部10とを含む可変表示装置8が設けられている。可変表示装置8には、特別図柄表示部9および普通図柄表示部10を囲む態様で、装飾部材としての飾り部材(表飾りとも呼ばれる)80が設けられている。なお、特別図柄表示部9は、液晶表示器に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス、7セグメントLED等のLED(Light Emitting Diode)、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその他の画像表示式の表示装置により構成されてもよい。
【0029】
また、可変表示装置8には、それぞれ4個のLEDからなる始動記憶表示器18とゲート通過記憶表示器41とが設けられている。この始動記憶表示器18のLEDの点灯している数により、特別図柄を始動させるための始動入賞口14への入賞数が上限を4として記憶されていることが表示される。また、ゲート通過記憶表示器41のLEDの点灯している数により、普通図柄を始動させるための通過ゲート11への遊技球の通過数が上限を4として記憶されていることが表示される。
【0030】
なお、始動入賞口14を通過した遊技球の通路には、入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ17が設けられており、始動口スイッチ17により遊技球を検出した場合には、遊技制御基板31へ信号が送られて、始動記憶表示器18を点灯させるための制御が行なわれる。また、通過ゲート11を通過した遊技球の通路には、通過した遊技球を検出するゲートスイッチ12が設けられており、ゲートスイッチ12が遊技球を検出した場合には、遊技制御基板31に信号が送られて、ゲート通過記憶表示器41を点灯させるための制御が行なわれる。
【0031】
可変表示装置8の下方位置には、普通電動役物ソレノイド306により開閉される可変入賞球装置15(電動チューリップ役物)を兼用する始動入賞口14と特定遊技状態(大当り状態)において、大入賞口ソレノイド306を駆動することで開放動作を行なう大入賞口20とが、順に配列されている。大入賞口20が設けられた構造物も、可変入賞球装置150とよばれる。
【0032】
始動入賞口14に入ったセーフ球は、始動口スイッチ17によって検出され、遊技盤の背面に導かれる。また、大入賞口20へのセーフ球はVカウントスイッチ22もしくはカウントスイッチ23に検出され、遊技盤の背面に導かれる。
【0033】
遊技盤6には、複数の入賞口19,24が設けられ、遊技球の入賞口19,24への入賞は入賞口スイッチ19a,24aによって検出される。複数の入賞口19,24それぞれに対応して入賞口スイッチ19a,24aが設けられているため、各入賞口19,24毎の検出を迅速に行なうことができる。
【0034】
遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾LED25a,装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果ランプ28a,28b,28cが設けられている。
【0035】
そして、この例では、遊技効果ランプの近傍に、景品球払出時に点灯する賞球ランプ51と補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52とが設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって球貸を可能にするカードユニット(プリペイドカードユニット)50も示されている。
【0036】
カードユニット50には、使用可能状態であるか否かを示す使用可能表示ランプ151、カード内に記憶された残額情報に端数(100円未満の数)が残存する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられている度数表示LEDに生じさせるための端数表示スイッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット50内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ154、記憶媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口155、および、カード挿入口155の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット50を開放するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0037】
打球供給皿3には、度数表示LED302、球貸可LED318、返却スイッチ300、球貸スイッチ301が設けられている。これらの機器は、カードユニット50に電気的に接続されている。カードユニット50に挿入されたプリペイドカードの残額(度数)が度数表示LED302により表示される。プリペイドカードがカードユニット50に挿入されてそのカードを用いて球貸ができる状態になれば、球貸可LED318が点灯または点滅する。遊技者がその球貸可LED318による球貸状態であることを認識して、球貸スイッチ301を操作すれば、所定金額(たとえば500円)分のパチンコ玉が打球供給皿3に貸出されるとともに、500円分の残額がプリペイドカードから減額される。その減額された後の残額(度数)が度数表示LED302により表示される。遊技者が遊技を終了する際には、返却スイッチ300を押圧操作する。すると、カードユニット50に挿入されていたプリペイドカードが遊技者側に排出される。
【0038】
打球発射装置34から発射された打球は、誘導レール76を通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、普通図柄表示部10の表示装置が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、特別図柄表示部9内の図柄回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を1増やす。
【0039】
特別図柄表示部9内の映像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の画像の組合せが大当り図柄の組合せであると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、大入賞口20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(たとえば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、大入賞口20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出されると、継続権が発生し大入賞口20の開放が再度行なわれる。継続権の発生は、所定回数(たとえば15ラウンド)許容される。
【0040】
停止時の特別図柄表示部9内の画像の組合せが大当り発生の確率変動を伴う大当り図柄の組合せである場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわちこのような場合には、確率変動状態(以下、「確変」ともいう。)という遊技者にとってさらに有利な状態となる。また、普通図柄表示部10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、確率変動状態では、普通図柄表示部10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が増加する。
【0041】
また、可変表示装置8の飾り部材80の所定位置(この場合は特別図柄表示部9の左上の位置および右上の位置)には、選択遊技において遊技者が選択肢の選択をする場合に、遊技者による指示行為を検出するための指示検出手段である選択検出部(人体センサ)61,62が設けられている。選択遊技とは、たとえばリーチ状態が発生したとき等において、可変表示装置8により所定のキャラクタによる演出表示が行なわれる場合に、予め定められた複数種類の演出内容のうち遊技者が希望する演出内容を選択指示し、その指示された演出内容が可変表示装置8により表示される遊技状態である。
【0042】
選択検出部61,62は、それぞれ遊技者が選択指示をする動作(行為)を光を用いて検出可能な光センサ(モーションセンサ)よりなり、検出の際の相互干渉を生じにくくするために、左右に離隔配置されている。この実施の形態において、複数の選択肢(たとえば、選択肢A,B)からいずれかの選択肢を選択する指示をする場合、遊技者は、手を選択検出部61または選択検出部62のどちらかの前にかざす動作をする。
【0043】
図2中、305は演出用可動部材である。たとえばリーチ発生状態中において、演出用ソレノイド303が励磁されることにより演出用可動部材305の口が開き、演出用モータ304が駆動されることにより演出用可動部材305が前後方向に出退する。
【0044】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図3を参照して説明する。
可変表示装置8の背面では、図3に示すように、機構盤36の上部に遊技機タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球が遊技球タンク38に供給される。遊技球タンク38内の遊技球は、誘導樋39を通って球払出装置97に至る。
【0045】
機構盤36には、特別図柄表示部9および普通図柄表示部10を制御する表示制御基板80と表示装置とから構成される表示制御ユニット20、基板ケース32に覆われた遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板ともいう)31、遊技効果ランプ28a,28b,28c、景品球などの払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータが搭載された払出制御基板37、および遊技機に設けられた各電機部品と電気部品制御基板に電源を供給する電源基板910等が設置されている。さらに、機構盤36の下部には、モータの回転力を利用して打球を遊技領域7に発射する打球発射装置34と、操作駆動回路基板351(後述する)とが配置されている。
【0046】
払出制御基板37の背面側には、エラー解除スイッチ333とエラー報知用7セグメント表示器334とが設けられている。パチンコ玉の払出に関して払出制御基板37に所定のエラーが発生した場合には、そのエラー原因がエラー報知用7セグメント表示器334により報知される。遊技場の係員がそのエラー報知用7セグメント表示器334を見てエラー原因を認識した上で復旧作業を行ない、その後エラー解除スイッチ333を押圧操作すれば、払出制御基板37はエラー状態から解除されて通常の払出制御が実行可能な状態に復帰する。
【0047】
パチンコ遊技機1の下部のカードユニット50側には、インターフェース基板311が設けられており、このインターフェース基板311に一端が接続されたハーネス55の他端がカードユニット50に設けられたコネクタ500に接続されている。そして、インターフェース基板311と払出制御基板37のコネクタ100とが配線接続されている。これにより、カードユニット50と払出制御基板37とが、コネクタ500,インターフェース基板311,ハーネス55,コネクタ100を介して通信可能になる。
【0048】
また、誘導樋39を通った遊技球は、球切れ検出器187を通過して供給樋186a,186bを経て球払出装置97に至る。球払出装置97から払出された遊技球は、連絡口を通ってパチンコ遊技機1の前面に設けられている打球供給皿3に供給される。連絡口の側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余剰球受皿4に連通する余剰球通路が形成されている。入賞に基づく景品球が多数払出されて打球供給皿3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口に到達した後さらに遊技球が払出されると、遊技球が、余剰球通路を経て余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払出されると、感知レバーが満タンスイッチ48を押圧して満タンスイッチがオンする。この状態では、球払出装置97内のステッピングモータの回転が停止して球払出装置97の動作が停止するとともに、必要に応じて打球発射装置34の駆動も停止する。なお、この実施の形態では、電気的駆動源の駆動によって遊技球を払出す球払出装置として、ステッピングモータの回転によって遊技球が払出される球払出装置97を例示するが、その他の駆動源によって遊技球を送出す構造の球払出装置を用いてもよいし、電気的駆動源の駆動によってストッパを外し遊技球の自重によって払出がなされる構造の球払出装置を用いてもよい。
【0049】
また、賞球払出制御を行なうために、入賞口スイッチ19a,24a、始動口スイッチ17およびVカウントスイッチ22からの信号が、遊技制御基板31に送られる。遊技制御基板31のCPU56は、始動口スイッチ17がオンすると5個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。また、カウントスイッチ23がオンすると15個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。そして、入賞口スイッチ19a,24aがオンすると10個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。なお、この実施の形態では、たとえば、入賞口24に入賞した遊技球は、入賞口24からのセーフ球流路に設けられている入賞口スイッチ24aで検出され、入賞口19に入賞した遊技球は、入賞口19からのセーフ球流路に設けられている入賞口スイッチ19aで検出される。
【0050】
図4は、各種制御基板およびそれに接続された各種機器の全体構成図である。パチンコ遊技機1には、遊技の進行を制御するための主基板(遊技制御基板)31と、景品玉や貸玉の払出制御を行なうための払出制御基板37と、識別情報(図柄)の可変表示制御や各種演出制御を行なうための演出制御基板80、カードユニット50等とのインターフェイスを行なうためのインターフェイス基板311、タッチリング308や単発発射スイッチ309が接続された操作駆動回路基板351が備えられている。
【0051】
主基板31には、前述した、ゲートスイッチ12、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、始動口スイッチ17、入賞口スイッチ19a,24aが接続されており、それらスイッチからの検出信号が入力される。さらに、主基板31には、普通電動役物ソレノイド307、大入賞口ソレノイド306、遊技盤用の外部端子板316が接続されており、それら機器に対し制御信号が出力される。
【0052】
演出制御基板80には、ゲート通過記憶表示器41、特別図柄表示部(液晶表示器)9、選択検出部(人体センサ)61,62、演出用モータ304、演出用ソレノイド303、スピーカ27、普通図柄表示部10、装飾LED25a、装飾ランプ25b、遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28cが接続されている。主基板31は、遊技状態に応じて各種コマンドを演出制御基板80へ送信する。演出制御基板80は、その送信されてきたコマンドに従って各種演出制御を行なう。具体的には、通過ゲート11を通過してゲートスイッチ12により検出されたゲート通過記憶数をゲート通過記憶表示器41により表示させ、可変表示装置8の特別図柄表示部9に図柄を可変表示させたりキャラクタ等による演出表示制御を行なう。さらに、選択検出部61,62からの検出信号が演出制御基板80へ入力され、演出制御基板80はその入力信号に応じて、前述した選択遊技を特別図柄表示部9に表示させる制御を行なう。また、演出制御基板80は、演出用モータ304,演出用ソレノイド301を駆動制御し、スピーカ27から各種効果音等を発生させる制御を行ない、普通図柄表示部10を表示制御する。さらに、演出制御基板80は、装飾LED25a,装飾ランプ25b,遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28cを、点灯または点滅制御する。
【0053】
インターフェイス基板311には、カードユニット50と度数表示LED302と球貸可LED318と返却スイッチ300と球貸スイッチ301とが接続されている。
【0054】
払出制御基板37には、賞球ケースの払出モータ312、モータ位置センサ313、払出個数カウントスイッチ314と、タッチリング308、発射モータ94、単発発射スイッチ309、満タンスイッチ48、球切れスイッチ187、ドア開放情報スイッチ310が接続された枠状の外部端子基板315、球切れランプ52、賞球ランプ51が接続されている。
【0055】
カードユニット50にプリペイドカードが挿入されれば、そのプリペイドカードのカード残額(度数)がカードユニット50により読取られ、その読取データに基づいたカード残額(度数)を表示するための信号が、カードユニット50からインターフェイス基板311を介して度数表示LED302に送られ、度数表示LDE302によりカード残額(度数)が表示される。プリペイドカードがカードユニット50に挿入されて球貸可能状態となれば、球貸可LED318を点灯または点滅させるための制御信号がインターフェイス基板311を介して球貸可LED318に送られ、球貸可LED318が点灯または点滅する。この状態で遊技者が球貸スイッチ301を押圧操作すれば、その操作信号がインターフェイス基板311を介してカードユニット50へ送られる。
【0056】
すると、カードユニット50から所定額(たとえば500円)に相当する個数(たとえば125個)のパチンコ玉を貸出すための指令信号がインターフェイス基板311を介して払出制御基板37に送られる。払出制御基板37では、その指令信号に応じて、払出モータ312を制御して所定個数(たとえば125個)のパチンコ玉を貸出す制御を行なう。払出モータ312が所定角度回転する毎にモータ位置センサ313から信号が払出制御基板37へ出力される。
【0057】
払出制御基板37では、その信号に基づいて払出モータ312の回転量を把握することができ、所定個数分の回転が行なわれたと判断した段階で払出モータ312の駆動を停止する。一方、払出モータ312の回転によって払出されたパチンコ玉が払出個数カウントスイッチ314により検出され、その検出個数信号が払出制御基板37へ入力される。この検出個数信号に基づいて払出制御基板37は実際に払出されたパチンコ玉の個数を把握することができる。そして、予定個数(たとえば25個)に満たなかった場合には、再度払出モータ312を回転駆動制御して不足分のパチンコ玉を払出す制御等を行なうことができる。
【0058】
払出制御基板37には、球切れスイッチ187からの球切れ信号が入力される。その入力に応じて、払出制御基板37は、球切れランプ52を点灯または点滅制御する。さらに、満タンスイッチ48からの満タン検出信号が払出制御基板37に入力される。球切れスイッチ187や満タンスイッチ48からの検出信号が払出制御基板37に入力されている場合には、払出制御基板37はそれ以上パチンコ玉を払出すことができないと判断し、払出モータ312の回転駆動制御を行なわない。一方、ガラス枠または前枠が開放されればドア開放情報スイッチ310によりそれが検出され、その検出信号が外部端子板315に入力される。この検出信号を払出制御基板37にも入力するようにし、払出制御基板37はその入力があった場合に払出モータ312の回転駆動制御を行なわないようにしてもよい。
【0059】
主基板31は、入賞玉の検出信号が入力されたことに応じて、所定個数の景品玉を払出すための賞球データ等のコマンドを払出制御基板37へ出力する。払出制御基板37では、そのコマンドに応じて、指定された個数の景品玉を払出すべく払出モータ312を回転駆動制御する。そしてモータ位置センサ313、払出個数カウントスイッチ314からの検出信号に基づいて所定個数の景品玉が払出されたと払出制御基板37が判断した場合には、払出モータ312の回転駆動制御を停止する。この景品玉の払出中においては、払出制御基板37は賞球ランプ51を点灯または点滅制御する。
【0060】
遊技者が打球操作ハンドル(操作ノブ)5を操作すれば、遊技者の手がタッチリング308に接触し、タッチリング308からのタッチ検出信号が操作駆動回路基板351のタッチセンサ駆動回路352に入力される。すると、タッチリング308の検出信号があった旨の信号が出力回路354を介して払出制御基板37へ出力される。払出制御基板37では、その出力信号に基づいて遊技者が打球操作している旨を把握することができる。また、遊技者が打球操作ハンドル5の脇に設けられている単発発射スイッチ309を操作すれば、その操作信号が操作駆動回路基板351の検出回路353に入力され、単発発射スイッチ309が操作された旨の信号が出力回路354を介して払出制御基板37へ出力される。払出制御基板37では、その信号に基づいて単発発射スイッチ309が操作された旨を把握することができる。発射制御基板37は、タッチリング308の検出があった旨の信号や単発発射スイッチ309が操作された旨の信号の入力があった場合には、満タンスイッチ48からの検出信号がなくかつ球切れスイッチ87からの検出信号がないことを条件として、発射モータ94を回転駆動制御するための制御信号を出力する。すると、発射モータ94が回転され、パチンコ玉が遊技領域7へ打込まれる。
【0061】
図5は、パチンコ遊技機1に用いられている制御回路を示すブロック図である。電源基板910は、AC24Vの電流が供給され、その交流を直流に整流して所定電圧の直流を生成し、主基板31、演出制御基板80、払出制御基板37等に、供給する。主基板31には、遊技制御用マイクロコンピュータ53とが搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、CPU56、ROM54、RAM55、I/Oポート57、システムリセット用検出回路399が備えられている。システムリセット用検出回路399は、電源基板910からの供給電圧が低下した場合に、遊技制御用マイクロコンピュータ53をシステムリセットするための回路であり、詳しくは後述する。
【0062】
主基板31には、前述した各入賞口スイッチからの検出信号が入力され、遊技盤用の外部端子板316、各装置等駆動用のソレノイドに制御信号が出力される。
【0063】
演出制御基板80には、演出制御用マイクロコンピュータ70とシステムリセット用検出回路398とが搭載されている。演出制御用マイクロコンピュータ70には、CPU323、ROM320、RAM321、I/Oポート322が備えられている。システムリセット用検出回路398は、電源基板910からの供給電圧が低下した場合に演出制御用マイクロコンピュータ70をシステムリセットするためのものである。
【0064】
この演出制御基板80には、前述した人体センサ61,62からの検出信号が入力されて、特別図柄表示用LCDモジュール(特別図柄表示部)9、普通図柄表示装置の表示器(普通図柄表示部)10、ランプ・LED28a〜28c,25a,25b、演出用ソレノイド・モータ303,304、スピーカ27に、それぞれ制御信号が出力される。主基板31と演出制御基板80との間では、主基板31から演出制御基板80への一方向にのみ信号(コマンド)が送信される。
【0065】
払出制御基板37には、払出制御用マイクロコンピュータ70とシステムリセット用検出回路397とが搭載されている。払出制御用マイクロコンピュータ70には、CPU327、ROM324、RAM325、I/Oポート326が備えられている。システムリセット用検出回路397は、電源基板910からの供給電圧が低下した場合に払出制御用マイクロコンピュータ70をシステムリセットするためのものである。払出制御基板37には、満タンスイッチ48、球切れスイッチ187、モータ位置センサ313、払出個数カウントスイッチ314、タッチリング308、単発発射スイッチ309からそれぞれ検出信号が入力され、払出モータ312、振分ソレノイド317、球切れランプ52、賞球ランプ51、発射モータ94、枠用の外部端子板315に、それぞれ制御信号が出力される。また、払出制御基板37は、インターフェイス基板311を介してプリペイドカードユニット50に対し玉貸制御用の交信を行なう。インターフェイス基板311には、球貸スイッチ301、返却スイッチ300からの検出信号が入力され、球貸可LED318、度数表示LED302に点灯または点滅駆動信号が出力される。なお、ドア開放スイッチ310の検出信号は、枠用の外部端子板315に入力されるが、払出制御基板37にも入力するようにしてもよい。
【0066】
主基板31と払出制御基板37との間では、景品玉を払出すための信号が交信される。また、プリペイドカードユニット50と払出制御基板37とがインターフェイス基板311により接続されていることを条件として、プリペイドカードユニット50から払出制御基板37へ接続確認信号が送信されてくる。払出制御基板37は、その接続確認信号を受信していることに基づいてプリペイドカードユニット50が接続されていることを監視する。そして、その接続確認信号が入力されなくなった場合には、払出制御基板37は、カードユニット未接続エラーが発生した旨を判定し、発射モータ94の駆動制御を行なわないようにする。また、前述したように、払出制御基板37は、満タンスイッチ48からの満タン検出があった場合にも発射モータ94の駆動制御を行なわない。さらに、タッチリング308からのタッチ検出信号が払出制御基板37に入力されない限り払出制御基板37は発射モータ94を駆動制御することはないが、タッチリング308からのタッチ検出信号が入力されている場合であっても、単発発射スイッチ309からの単発発射検出信号が入力されている期間中は、発射モータ94の駆動制御を行なわない。
【0067】
図6は、景品玉の払出制御のための制御回路を示すブロック図である。各種入賞口スイッチからの入賞玉検出信号が主基板31のスイッチ入力回路58に入力されれば、主基板31の払出制御信号出力回路319から、払出個数を特定した賞球データ(コマンド)が、払出制御基板37の払出制御信号入力回路328に送信される。すると、払出制御基板37は、指定された個数の景品玉を払出すための制御を行なうのであるが、その際、球切れスイッチ187からの球切れ検出信号がスイッチ入力回路331に入力されておらずかつ満タンスイッチ48からの満タン検出信号がスイッチ入力回路331に入力されていないことを条件として、景品玉の払出制御が開始される。この景品玉の払出制御は、モータ駆動回路330からモータ駆動制御信号が払出モータ312へ出力される。これにより、払出モータ312が回転し、それによって景品玉が払出される。この払出モータ312の回転量がモータ位置センサ313により検出される。払出モータ312が所定角度回転する毎にモータ位置センサ313が検出信号をモータ位置センサ検出回路329へ出力する。これにより、払出制御基板37は、払出モータ312の回転量を把握することができ、指定された個数の景品玉を払出すだけの回転量に達した段階で、モータ駆動回路330からのモータ駆動制御信号の出力を停止させる。しかし、払出個数カウントスイッチ314からスイッチ入力回路331に送信されてきた払出個数カウント信号に基づいて、払出制御基板37は、払出個数が不足していると判断した場合には、その不足分の景品玉の払出を行なうべく払出モータ312を駆動させて不足分の玉を払出す制御を行なう。
【0068】
払出制御基板37のランプ駆動回路332には、賞球ランプ51と球切れランプ52とが接続されており、景品玉の払出中ランプ駆動回路332から賞球ランプ51に賞球ランプ点灯または点滅用制御信号が出力される。払出すパチンコ玉が不足して球切れスイッチ187からの球切れ信号がスイッチ入力回路331に入力されれば、ランプ駆動回路332から球切れランプ52を点灯または点滅させる制御信号が出力される。
【0069】
払出制御基板37には、エラー解除スイッチ333とエラー報知用7セグメント表示器334とが設けられている。エラー報知用7セグメント表示器334には、各種のエラー原因が表示される。たとえば、遊技機タンク38内のパチンコ玉が不足して玉欠乏センサ167によりそれが検出されれば、タンク球切れである旨のエラー原因報知(たとえばエラー原因コード「1」)がなされる。遊技機タンク38へパチンコ玉が補給されて玉欠乏センサ167による玉欠乏検出がなくなれば、そのタンク球切れエラーが解除する。余剰球受皿4がパチンコ玉で満タンとなり満タンスイッチ48により満タン検出がなされた場合には、下皿満タンエラーである旨の原因報知(たとえばエラー原因コード「2」)がなされる。この下皿満タンエラーは、余剰球受皿4内のパチンコ玉を外部に放出して満タンスイッチ48により満タン検出がなくなることにより解除される。
【0070】
払出ユニット(球払出装置)97内において玉噛みが発生すれば、玉噛みエラーが発生した旨のエラー原因報知(たとえばエラー原因コード「3」)がなされる。この場合には、玉噛みを解消させた後エラー解除スイッチ333を押圧操作することにより、ソフトウェアリセットによってエラー状態の解除が行なわれる。払出ユニット(球払出装置)97のモータ位置センサ313の断線,ショートが発生した場合には、モータ位置センサエラーが発生した旨のエラー原因報知(たとえばエラー原因コード「4」)がなされる。払出個数カウントスイッチ314の断線,ショートが発生した場合には、払出個数カウントスイッチエラーが発生した旨のエラー原因報知(たとえばエラー原因コード「5」)がなされる。これらモータ位置センサエラーと払出個数カウントスイッチエラーの場合にも、エラー解除スイッチ333を押圧操作することにより解除される。
【0071】
プリペイドカードユニット50との未接続エラーが発生した場合には、その旨のエラー原因報知(たとえばエラー原因コード「6」)がなされる。このエラーは、プリペイドカードユニット50との接続を行なうことにより、解除される。プリペイドカードユニット50との通信エラーが発生した場合には、通信エラーが発生した旨のエラー原因報知(たとえばエラー原因コード「7」)がなされる。この通信エラーは、一定時間経過後に自動復帰される。
【0072】
図7は、主基板31と払出制御基板37との通信を説明するための図である。図7の(a)を参照して、パチンコ遊技機1の電源が投入されて主基板31のCPU56が制御動作できる状態になった場合に、出力回路57aから電源確認信号が払出制御基板37の入力回路326aに入力される。この電源確認信号は、図7の(b)に示すように、電源が立上がりCPU56が制御可能状態になることにより、LOWからHIに変化する。一方、パチンコ遊技機1への電源が遮断されたことが検出されれば、電源確認信号はHIからLOWに変化する。
【0073】
出力回路57aから入力回路326aにREQ信号が出力される。このREQ信号は、景品玉の払出要求を主基板31から払出制御基板37へ出力する際には、HIからLOWに変化する。その後、出力回路57aから払出個数信号(賞球データ)が入力回路326aに伝送される。この払出個数信号の伝送線は、4本の配線で構成されており、4ビットデータとして1個〜15個の払出個数データが入力回路326aに伝送される。払出制御基板37は、前記REQ信号がHIからLOWの変化することを検出して払出個数信号をとりこむ処理を開始する。つまり。REQ信号は払出個数信号をとりこむことを指令する取込指令信号としても兼用されている。
【0074】
この払出個数信号により指定された個数だけの景品玉の払出を行ない、その払出が完了した段階で、出力回路326bからBUSY信号を入力回路57bを介してCPU56に入力する。このBUSY信号は、REQ信号がHIからLOWに変化して払出要求を受信したことにより、LOWからHIに変化して、払出要求を受信しかつ払出状態中だある旨を主基板31へ通知する。そして、払出制御基板37によって指定された個数の景品玉の払出制御が完了した段階でこのBUSY信号がHIからLOWに変化して払出が完了した旨の通知を主基板31に連絡する。主基板31では、その払出の完了の信号を受信することにより、REQ信号をLOWからHIに変化させる。
【0075】
これら電源確認信号、BUSY信号、REQ信号は、それぞれ、HIからLOWへの変化によりある情報を伝えLOWからHIへの変化により他の情報を伝えるようにしたが、これに代えて、別個の信号(信号線)により前記ある情報と前記他の情報とをそれぞれ伝えるようにしてもよい。たとえば、BUSY信号の場合に、払出の要求を受信しかつ払出動作中である旨と払出を完了した旨とを別々の信号(信号線)で伝えるようにしてもよい。
【0076】
図8は、玉貸制御を説明するための制御回路を示すブロック図である。プリペイドカードユニット50と払出制御基板37とは、インターフェイス基板311を介して信号の交信ができるように構成されている。また、プリペイドカードユニット50と返却スイッチ300,球貸スイッチ301とは、インターフェイス基板311を介して電気的に接続されている。そして、遊技者が球貸スイッチ301または返却スイッチ305を押圧操作すれば、その押圧操作信号がインターフェイス基板311を介してプリペイドカードユニット50へ入力される。遊技者がプリペイドカードユニット50にプリペイドカードを挿入して球貸スイッチ301を押圧操作すれば、貸出要求信号がインターフェイス基板311を介して払出制御基板37のプリペイドカードユニット通信回路396に送信される。
【0077】
払出制御基板37は、その信号を受信した後玉貸動作可能な状態になっている場合には、貸出準備信号をプリペイドカードユニット通信回路396からインターフェイス基板311を介してプリペイドカードユニット50へ返信する。プリペイドカードユニット50では、その準備信号の返信に応じて、単位個数(たとえば100円に相当する個数)の貸出指令信号をインターフェイス基板311を介してプリペイドカードユニット通信回路396へ送信する。払出制御基板37では、その貸出指令信号に基づいて単位個数(100円分に相当する個数)の景品玉を払出すべくモータ駆動回路330から払出モータ駆動用の信号を払出モータ312へ出力する。そして、その単位個数分の貸玉の払出が完了した段階で、貸出完了信号がプリペイドカードユニット通信回路396からインターフェイス基板311を介してプリペイドカードユニット50へ送信される。この単位個数の払出しを複数回行なうことにより、払出予定個数分の玉払出しが可能となる。
【0078】
図9は、発射制御を説明するための回路を示すブロック図である。プリペイドカードユニット50と払出制御基板37のインターフェイス回路389とが通信可能に接続されている。満タンスイッチ48からの満タン検出信号がスイッチ入力回路331に入力される。単発発射スイッチ309からの単発発射操作信号が操作駆動回路基板351の検出回路353に入力される。すると、単発発射スイッチ309が操作された旨の信号が出力回路354からスイッチ入力回路331に送信される。タッチリング308のタッチ検出信号が操作駆動回路基板351のタッチセンサ駆動回路(タッチセンサ回路)352に入力される。すると、タッチリング308への接触を検出した旨の信号が出力回路354からタッチ入力回路388に送信される。
【0079】
払出制御基板37では、プリペイドカードユニット50が払出制御基板37に接続されて接続確認信号がインターフェイス回路389に入力されており、かつ、満タンスイッチ48からの満タン検出信号がスイッチ入力回路331に入力されておらず、かつ、単発発射スイッチ309による単発発射操作がされた旨の信号がスイッチ入力回路331に入力されておらず、かつ、タッチリング308への接触を検出した旨の信号がタッチ入力回路388に入力されている場合に限り、モータ駆動回路330から発射モータ94に対しモータ駆動制御信号が出力される。これにより、玉が発射される。
【0080】
一方、パチンコ遊技機1への電源が投入されて主基板31が遊技機の遊技状態を制御できる状態になった時点で、主基板31から払出制御基板37に対し電源確認信号の送信(391)がなされる。払出制御基板37では、その電源確認信号を受信してその確認(390)ができて初めて、モータ駆動回路330から払出モータ94へのモータ駆動制御信号の出力を許容する。これにより、パチンコ遊技機1が電源投入された瞬間であって主基板31がまだ遊技機の遊技状態を制御できる状態になっていないにもかかわらず払出制御基板37のモータ駆動回路330から発射モータ94に対し駆動制御回路が出力されてパチンコ玉が遊技領域7に発射されてしまい、そのパチンコ玉が各種入賞口に入賞することが防止できる。その結果、主基板31が制御可能状態になっていないにもかかわらず各種入賞口に入賞した入賞玉の検出信号が無視されて主基板31による入賞に伴う遊技制御が行なわれない不都合が回避できる。
【0081】
図10は、電源供給を説明するための回路を示すブロック図である。電源基板910には、RAMクリアスイッチ387と、電源スイッチ386と、平滑回路385と、整流回路384と、スイッチング回路383,384と、バックアップ回路383aとが備えられている。AC24Vの外部電流が電源スイッチ386に供給され、電源スイッチ386から平滑回路385に供給される。平滑回路385では、AC24Vの交流を平滑してその平滑電流VLPを外部出力するとともに整流回路384へも供給する。整流回路384では、その平滑電流を整流して整流電流VSLを外部出力するとともにスイッチング回路383へも供給する。スイッチング回路383では、その整流電流を+12Vの直流VDDにして外部出力するとともにスイッチング回路384へも供給する。スイッチング回路384では、その供給されてきた+12Vの直流を+5Vの直流VCCにして外部出力するとともにバックアップ回路383aへも供給する。バックアップ回路383aでは、その供給されてきた直流VCCをVBBとして外部出力する。
【0082】
電源スイッチ386からのAC24Vは、払出制御基板37、インターフェイス基板311のヒューズ374を介してプリペイドカードユニット5へ供給する。平滑回路385からのVLPは、演出制御基板80のランプ電源372に供給される。整流回路384からのVSLは、主基板31のソレノイド電源382、払出制御基板37のモータ電源、ソレノイド電源377、演算制御基板80のLED電源、モータ電源、ソレノイド電源に供給される。スイッチング回路383からのVDDは、主基板31のセンサ電源381、払出制御基板37のセンサ電源376、演算制御基板80のアンプ電源、LED電源、IC電源の生成371に供給される。スイッチング回路384からのVCCは、主基板31のIC電源380、払出制御基板37のIC電源375に供給される。バックアップ回路383aからのVBBは主基板31のバックアンプ電源379に供給される。主基板31は、このバックアップ電源379によりRAM55がバックアップされる。
【0083】
電源基板910に設けられている電源スイッチ386は、操作することにより電源のON,OFFを切換えることができる。電源基板910のRAMクリアスイッチ387は、操作することによりその操作信号CLRが主基板31のポート入力378に入力される。このRAMクリアスイッチ387は、電源投入時にのみ操作することにより主基板31のRAM55をクリアすることができる。
【0084】
図11は、電源のON,OFF時における主基板の動作を説明するための図である。主基板31には、電源断処理用検出回路370と、システムリセット用検出回路399とが備えられている。パチンコ遊技機1の電源が投入されて前述したスイッチング回路384からのVCCの電圧が徐々に上がって所定の電圧を超えれば、主基板31のIC電源380の電源電圧が所定電圧以上となり、遊技制御用マイクロコンピュータ53のCPU56がシステムリセットの状態となる。このVCCは、主基板31のシステムリセット用検出回路399にも供給され、VCCがCPU56をシステムリセット状態とする電圧に達してから予め定められたシステムリセット時間だけ経過することにより、システムリセット用検出回路399からRES(リセット信号)がCPU56に入力される。すると、CPU56では、システムリセット状態が解除されて後述するセキュリティチェック処理が開始される。そのセキュリティチェックの結果適正であると判断された場合に、CPU56が後述するユーザモード(図24参照)となり、パチンコ遊技機1の遊技状態が制御される状態となる。このユーザモードプログラムの開始が遊技制御用マイクロコンピュータ53による遊技制御の開始となる。
【0085】
電源投入後、停電等に起因して、一時的または永続的に電源が遮断される場合を次に説明する。前述した整流回路384からのVSLが主基板31の電源断処理用検出回路370に与えられる。電源断の場合には、このVSLも徐々に電圧降下する。所定電圧以下になった段階で、電源断処理用検出回路370がCPU56の割込端子に割込信号を出力するとともに、CPU56の入力ポートにも電源断が生じている旨の信号を出力する。CPU56は、割込端子に割込信号が入力されることにより、割込状態となって後述する電源断処理を行なう。この電源断処理中においては、前述した電源確認信号をLOWにする。割込端子に割込信号が入力されたときの割込状態は、タイマ割込処理(S9、S3c参照)よりも優先度の高い割込みである。
【0086】
電源電圧が通常電圧に復帰してVSLの電圧が徐々に上昇して所定電圧以上になれば、電源断処理用検出回路370からの割込信号が解除されるとともにCPU56の入力ポートへの電源断信号も解除される。すると、CPU56は、その入力ポートへの電源断信号の解除を検出して、前述した電源断処理状態を解除して通常のユーザモード状態に復帰する。このユーザモードへの復帰と同時に、CPU56は、前述した電源確認信号を再びHIに戻す。なお、CPU56の割込端子への割込信号の入力に代えて、割込優先度の最も高いNMI(ノンマスカブルインターラプト)の割込により、CPU56を前述した電源断処理状態にしてもよい。
【0087】
図12は、図11に示したシステムリセットおよび電源断処理のための具体的な制御回路を示す図である。主基板31には、遊技制御用マイクロコンピュータ53のCPU56と、システムリセット用検出回路399とが備えられている。図12に示すように、電源基板からのVSLが電源断処理用検出回路370に入力される。VSLが所定電圧以下に下がれば、電源断処理用検出回路370の両出力がLOWからHIに変化する。そのHI信号がCPU56の割込端子と入力ポートに入力される。割込端子へのHIレベル信号の入力により、CPU56は、割込状態となり、前述した電源断処理の状態となる。なお、電源断処理用検出回路370の出力端子を1つにし、その1つの出力端子からの出力信号を2つに分岐して一方をCPU56の割込端子に他方をCPU56の入力ポートに入力するようにしてもよい。
【0088】
システムリセット用検出回路399には、システムリセット回路65が設けられている。このシステムリセット回路65に設けられたリセットIC651は、電源投入時に、コンデンサ652の容量で決まる所定時間だけ出力をローレベルとし、所定時間(リセット時間)が経過すると出力をハイレベルにする。その結果、CPU56は、所定時間(リセット時間)が経過した段階で、動作可能状態となり、まずセキュリティチェック処理を行なう。そのセキュリティチェック処理の結果不適正と判断された場合には、エラー状態となるが、適正と判断された場合にはユーザモードとなり、パチンコ遊技機1の制御状態を制御可能な状態となる。
【0089】
また、リセットIC651は、前述した電源電圧VCCを監視し、電圧が所定値以下になるとローレベルの電圧低下信号を発生する。したがって、CPU56は、CTCへの割込信号の入力に応じてまず電源断処理状態となった後、さらに電圧が低下することによりシステムリセットされる。
【0090】
図12に示すように、リセットIC651からのリセット信号は、NAND回路947(論理積回路)に入力されるとともに、反転回路(NOT回路)944を介してカウンタIC941のクリア端子に入力される。カウンタIC941は、クリア端子への入力がローレベルになると、発振器943からのクロック信号をカウントする。そして、カウンタIC941のQ5出力がNOT回路945,946を介してNAND回路947に入力される。また、カウンタIC941のQ6出力は、フリップフロップ(FF)942のクロック端子に入力される。フリップフロップ942のD入力はハイレベルに固定され、Q出力は論理和回路(OR回路)949に入力される。OR回路949の他方の入力には、NAND回路947の出力がNOT回路948を介して導入される。そして、OR回路949の出力がCPU56のリセット端子に接続されている。このような構成によれば、電源投入時に、CPU56のリセット端子に2回のリセット信号(ローレベル信号)が与えられるので、CPU56は、確実に動作を開始する。
【0091】
CPU56等の駆動電源である+5V電源から電力が供給されていない間、RAMの少なくとも一部は、電源基板から供給されるバックアップ電源によってバックアップされ、遊技機に対する電源が遮断しても内容は保存される。そして、+5V電源が復旧すると、システムリセット回路65からリセット信号が発せられるので、CPU56は、通常の動作状態に復帰する。そのとき、必要なバックアップ記憶情報が保存されているため、停電等からの復旧時に停電が発生した時点の遊技状態に復帰することができる。
【0092】
なお、図12では、電源投入時にCPU56のリセット端子に2回のリセット信号(ローレベル信号)が与えられる構成が示されたが、リセット信号の立上がりタイミングが1回しかなくても確実にリセット解除されるCPUを使用する場合には、符号941〜949で示された回路素子は不要である。その場合、リセットIC651の出力がそのままCPU56のリセット端子に接続される。
【0093】
また、リセットIC651の外付けコンデンサ652の容量により規定される遅延時間(リセット時間)は、電源基板910からの電源供給が開始し、各基板(演出制御基板80、払出制御基板37)が完全に起動するのに十分な時間を担保している。これにより、遊技制御手段のCPU56が制御コマンドを出力した時点で出力対象の基板が動作しておらず、コマンドに応じた制御ができないという不都合が解消される。具体的には、主基板31の遅延時間(リセット時間)が一番長く、次に演出制御基板80の遅延時間(リセット時間)が長く、一番短いのが払出制御基板37の遅延時間(リセット時間)である。
【0094】
また、外付けコンデンサ652の他、リセットIC651から出力された信号を、CPU56に伝送する信号線の途中に遅延回路を設けて、CPU56の処理の開始時に待機処理を行なってもよい。また、電源基板910に各基板のシステムリセットを管理する手段を設け、電源基板910側で立上げ順を管理してもよい。
【0095】
また、上記システムリセット回路65は、電力供給開始時にCPUに対してシステムリセット信号を出力する初期リセット回路と、電圧の低下を検出してCPUの動作を停止される電源監視回路とからなる構成としてもよい。
【0096】
次に、遊技機の動作について説明する。
図13は、主基板31におけるCPU56が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対する電源が投入されると、メイン処理において、CPU56は、まず、必要な初期設定を行なう(ステップS1)。
【0097】
そして、電源断時にバックアップRAM領域のデータの処理(本例ではパリティデータの負荷等の停電発生NMI処理)が行なわれた否かの確認を行なう(ステップS2)。不測の電源断が生じた場合には、後述するようにバックアップRAM領域のデータを保護するための処理が行なわれている。そのような保護処理が行なわれていた場合をバックアップありとする。バックアップなしという確認結果であれば、初期処理を実行する(ステップS3)。なお、本例では、バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、電源断時にバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認する。本例では、バックアップフラグ領域に「55H」が設定されていればバックアップあり(オン状態)を意味し、「55H」以外の値が設定されていればバックアップなし(オフ状態)を意味する。なお、電源投入時に前述したRAMクリアスイッチ387が操作されている場合には、S2によりバックアップなしの判断がなされる。
【0098】
バックアップRAM領域にバックアップデータがある場合には、この実施の形態では、CPU56は、バックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリティチェック)を行なう(ステップS4)。またこのステップS4では、後述する電源断割込処理で生成されたRAM内容チェックのためのチェックサムもチェックする。不測の電源断が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータが保存されていたはずであるから、チェック結果は正常になる。チェック結果が正常でない場合は、内部状態を電源断時の状態に戻すことができないので、停電復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する(ステップS5,S3)。
【0099】
チェック結果が正常であれば、CPU56は、内部状態を電源断時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行なう(ステップS6)。したがって本例では、図42に示すように、バックアップフラグの値が「55H」に設定されており、かつ、チェック結果が正常である場合に、ステップS6の遊技状態復旧処理に移行する。そして、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プログラムカウンタ)の指すアドレスに復帰する(ステップS7)。
【0100】
通常の初期化処理の実行(ステップS2,S3)を終えると、CPU56により実行されるメイン処理はタイマ割込フラグの監視(ステップS9)の確認が行なわれるループ処理に移行する。なお、ループ内では、表示用乱数更新処理(ステップS8)も実行される。
【0101】
なお、この実施の形態では、ステップS2でバックアップデータの有無を確認した後、バックアップデータが存在する場合にステップS4でバックアップ領域のチェックを行なうようにしていたが、逆に、バックアップ領域のチェック結果が正常であったことを確認した後、バックアップデータの有無の確認を行なうようにしてもよい。また、バックアップデータの有無の確認、または、バックアップ領域のチェックのいずれか一方の確認を行なうことで、停電復旧処理を実行するか否かを判別する構成としてもよい。
【0102】
通常の初期化処理では、図14に示すように、RAMのクリア処理が行なわれる(ステップS3a)。次いで、作業領域初期設定テーブルのアドレス値に基づいて、所定の作業領域(たとえば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用バッファ、特別図柄左中右図柄バッファ、払出コマンド格納ポインタなど)に初期値を設定する初期値設定処理(ステップS3b)が行なわれる。そして、電源確認信号をHIにする処理がなされる(ステップS3b′)。その結果、図7,図9で説明したように、主基板31から払出制御基板37へHIレベルの電源確認信号が送信される。次に、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるようにCPU56に設けられているタイマレジスタの初期設定(タイムアウトが2msであることと、繰返しタイマが動作する設定)が行なわれる(ステップS3c)。すなわち、ステップS3cで、タイマ割込を能動化する処理と、タイマ割込インターバルを設定する処理とが実行される。そして、初期設定処理(ステップS1)において割込禁止(図45参照)とされているため、初期化処理を終える前に割込が許可される(ステップS3d)。
【0103】
したがって、この実施の形態では、CPU56の内部タイマが繰返しタイマ割込を発生するように設定される。この実施の形態では、繰返し周期は2msに設定される。そして、タイマ割込が発生すると、CPU56は、タイマ割込フラグを設定する。
【0104】
CPU56は、ステップS9において、タイマ割込フラグがセットされたことを検出すると、タイマ割込フラグをリセットするとともに(ステップS10)、遊技制御処理を実行する(ステップS11)。以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態ではタイマ割込処理はフラグセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるが、タイマ割込処理での遊技制御処理を実行してもよい。
【0105】
上述したように、バックアップデータの有無により電源断時の状態に復旧するか否かの判別を行なうようにしたことで、停電後の電源復旧時などにおいて電源投入されたときに、バックアップデータ記憶領域の内容に応じて電源断時の状態に復旧させるか否かの判別を行なうことができる。したがって、バックアップデータに基づく制御を実現することができるとともに、不必要な復旧処理の実行を防止することができる。
【0106】
また、バックアップデータの状態により電源断時の状態に復旧するか否かの判別を行なうようにしたことで、停電後の電源復旧時などにおいて電源投入されたときに、バックアップデータ記憶領域の内容の状態に応じて電源断時の状態に復旧されるか否かの判別を行なうことができる。したがって、正常なバックアップデータに基づく制御を実現することができるとともに、異常が発生しているバックアップデータに基づく復旧処理の実行を防止することができる。
【0107】
図15は、ステップS11の遊技制御処理を示すフローチャートである。遊技制御処理において、CPU56は、まず、スイッチ回路58を介して、ゲートセンサ12、始動口センサ17、カウントセンサ23および入賞口スイッチ19a,24aの状態を入力し、各入賞口や入賞装置に対する入賞があったか否かを判別する(スイッチ処理:ステップS21)。
【0108】
続いて、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって異常診断処理が行なわれ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステップS22)。
【0109】
次に、遊技制御に用いられる大当り判定用乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処理を行なう(ステップS23)。CPU56は、さらに、停止図柄の種類を決定する乱数等の表示用乱数を更新する処理を行なう(ステップS24)。
【0110】
さらにCPU56は、特別図柄プロセス処理を行なう(ステップS25)。特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行なう(ステップS26)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントLEDにより可変表示器10を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0111】
また、CPU56は、表示制御基板80に送り出される特別図柄制御コマンドや普通図柄信号コマンドをRAM55の所定の領域に設定する処理を行なった後に、特別図柄制御コマンドや普通図柄制御コマンドを出力する処理を行なう(特別図柄コマンド制御処理:ステップS27,普通図柄コマンド制御処理:ステップS28)。
【0112】
次いで、CPU56は、各種出力データの格納領域の内容を各出力ポートに出力する処理を行なう(データ出力処理:ステップS29)。なお、CPU56は、たとえばホール管理用コンピュータに出力される大当り情報、始動情報、確率変動情報などの出力データを格納領域に設定する出力データ設定処理などの他の処理も行なう。
【0113】
また、CPU56は、所定の条件が成立したときにソレノイド回路59に駆動指令を行なう(ステップS30)。ソレノイド回路59は、駆動指令に応じてソレノイド16,21を駆動し、可変入賞球装置19または開閉板22を開状態または閉状態とする。また、CPU56は、たとえば入賞口24等の各入賞口の検出に基づく賞球数の設定などを行なう(ステップS31)。すなわち、所定の条件が成立すると払出制御基板37に払出制御コマンドを出力する。払出制御基板37に搭載されている払出制御用CPU327は、払出制御コマンドに応じて玉払出装置97を駆動する。
【0114】
以上のように、メイン処理には遊技制御処理に移行すべきか否かを判別する処理が含まれ、CPU56の内部タイマが定期的に発生するタイマ割込に基づくタイマ割込処理で、遊技制御処理に移行すべきか否かを判別するためのフラグがセットされるので、遊技制御処理のすべてが確実に実行される。つまり、遊技制御処理のすべてが実行されるまでは、次回の遊技制御処理に移行すべきか否かの判定が行なわれないので、遊技制御処理中のすべての各処理が実行を完了することは保証されている。
【0115】
従来の一般的な遊技制御処理は、定期的に発生する外部割込によって、強制的に最初の状態に戻されていた。図15に示された例に則して説明すると、たとえば、ステップS31の処理中であっても、強制的にステップS21の処理に戻されていた。つまり、遊技制御処理中のすべての各処理が実行を完了する前に、次回の遊技制御処理が開始されてしまう可能性があった。
【0116】
なお、ここでは、主基板31のCPU56が実行する遊技制御処理は、CPU56の内部タイマの定期的に発生するタイマ割込に基づくタイマ割込処理でセットされるフラグに応じて実行されたが、定期的に(たとえば2ms毎)信号を発生するハードウェア回路を設け、その回路からの信号をCPU56の外部割込端子に導入し、割込信号によって遊技制御処理に移行すべきか否かを判定するためのフラグをセットするようにしてもよい。
【0117】
そのように構成した場合にも、遊技制御処理のすべてが実行されるまでは、フラグの判定が行なわれないので、遊技制御処理の中のすべての各処理が実行を完了することが保証される。
【0118】
なお、ステップS31の入賞球信号処理に関しては、図20〜図23に基づいて詳述する。
【0119】
図16は、電源断処理用検出回路370からの割込端子への割込信号に応じて実行される電源断割込処理の一例を示すフローチャートである。この電源断割込処理は、前述したようにタイマ割込処理(S9、S3c参照)よりも優先度の高い割込みであるため、タイマ割込中の場合にもS41a〜S53の電源断処理がなされる。電源断割込処理において、CPU56は、まず、前述した電源確認信号をLOWにする(ステップS41a)。停電時などの電源断時直前の割込許可/禁止状態をバックアップするために、割込禁止フラグの内容をパリティフラグに格納する(ステップS41)。次いで、割込禁止に設定する(ステップS42)。電源断割込処理では、RAM内容の保存を確実にするためにチェックサムの生成処理を行なう。その処理中に他の割込処理が行なわれたのではチェックサムの生成処理が完了しないうちにCPUが動作し得ない電圧にまで低下してしまうことが考えられるので、まず、他の割込が生じないような設定がなされる。この生成されたチェックサムのチェックは、前述したように図13のS4で行なわれる。なお、電源断割込処理におけるステップS44〜S50は、電力供給停止処理の一例である。
【0120】
次いで、CPU56は、バックアップフラグが既にセットされているか否か確認する(ステップS42)。バックアップフラグが既にセットされていれば、以後の処理を行なわない。バックアップセットがセットされていなければ、以下の電力供給停止時処理を実行する。すなわち、ステップS44からステップS55の処理を実行する。
【0121】
まず、各レジスタの内容をバックアップRAM領域に格納するステップS44)。その後、バックアップフラグをセットする(ステップS45)。そしてバックアップRAM領域のバックアップチェックデータ領域に適当な初期値を設定し(ステップS46)、初期値およびバックアップRAM領域のデータについて順次排他的論理和をとった後反転し(ステップS47)、最終的な演算値をバックアップパリティデータ領域に設定する(ステップS48)。また、RAMアクセス禁止状態にする(ステップS49)。さらに、すべての出力ポートをオフ状態にする(ステップS50)。電源電圧が低下しているときには、各種信号線のレベルが不安定になってRAM内容が化ける可能性があるが、このようにRAMアクセス禁止状態にしておけば、バックアップRAM内のデータが化けることはない。
【0122】
次に制御がステップS51へ進み、入力ポートの電源断信号があるか否かの判断がなされる。図11で説明したように、電源遮断時においては、電源断処理用検出回路370からの電源断信号がCPU56の入力ポートに入力される。その結果、電源遮断状態中においては、ステップS51によりYESの判断がなされて、プログラムがループ処理に入る。そして、電源遮断状態が解除されれば、電源断処理用検出回路370からの電源断信号の入力がなくなるために、ステップS51によりNOの判断がなされてステップS52へ進み、前述した電源確認信号をHIにする処理がなされる。次にステップS53へ進み、バックアップフラグをクリアする処理がなされる。
【0123】
また、レジスタの内容をRAM領域に格納した後にセットされるバックアップフラグは、上述したように、電源投入時において復旧すべきバックアップデータがあるか否か(停電からの復旧か否か)を判断する際に使用される。また、ステップS41からS51の処理は、CPU56がシステムリセット回路65からのシステムリセット信号を受ける前に完了する。
【0124】
この実施の形態では電源断処理時に、バックアップフラグの確認が行なわれる。そして、バックアップフラグが既に設定されている場合は電力供給停止時処理を実行しない。上述したように、バックアップフラグは、必要なデータのバックアップが完了し、その後電力供給停止時処理が完了したことを示すフラグである。したがって、たとえばステップS51のループ状態でなんらかの原因で再度割込みが発生したとしても、電力供給停止時処理が重複して実行されてしまうようなことはない。
【0125】
図17は、図13のステップS6に示された遊技状態復旧処理の一例を示すフローチャートである。この例では、CPU56は、バックアップRAMに保存されていた値を各レジスタに復元する(ステップS61)。そして、バックアップRAMに保存されていたデータに基づいて停電時の遊技状態を確認して復旧させる。すなわち、バックアップRAMに保存されていたデータに基づいて、ソレノイド回路を介してソレノイド306、307を駆動し、たとえば、始動入賞口14等の復旧を行なう(ステップS62,S63)。また、電源断中でも駆動されていた特別図柄プロセスフラグおよび普通図柄プロセスフラグの値に応じて、電源断時の特別図柄プロセス処理の進行状況および普通図柄プロセス処理の進行状況に対応した制御コマンドを、演出制御基板80に送り出す(ステップS64)。次に、電源確認信号をHIレベルにする処理がなされる(ステップS64a)。遊技状態を電源断時の状態に復旧させると、この実施の形態では、CPU56は、前回の電源断時の割込許可/禁止状態を復帰させるため、バックアップRAMに保存されていたパリティフラグの値を確認する(ステップS65)。パリティフラグがクリアであれば、割込許可設定を行なう(ステップS66)。一方、パリティフラグがオンであれば、そのまま(ステップS1aで設定された割込禁止状態のまま)遊技状態復旧処理を終える。
【0126】
図18は、払出制御用CPU327のメイン処理を示すフローチャートである。このフローチャートで示された制御データとしてのプログラムは、ROM324に記憶されている。メイン処理では、払出制御用CPU327は、まず、必要な初期設定を行なう(ステップS701)。次に、初期化処理を実行する(ステップS702,S703)。
【0127】
通常の初期化処理の実行(ステップS703)を得ると、払出制御用CPU327により実行されるメイン処理は、タイマ割込フラグの開始(ステップS708)の確認が行なわれるグループ処理に移行する。
【0128】
通常の初期化処理では、レジスタおよびRAMのクリア処理ならびに初期値設定が行なわれる。そして、初期設定処理において割込禁止とされているので、初期化処理を終える前に割込が許可される。
【0129】
この実施の形態では、払出制御用CPU327の内部タイマ(CH3)が繰返しタイマ割込を発生するように設定される。また、繰返し周期は2msに設定される。そして、タイマ割込が発生すると、払出制御用CPU327は、タイマ割込フラグをセットする。なお、2msタイマ割込処理において、必要ならば、CH3のレジスタに対して初期値再設定が行なわれる。
【0130】
払出制御用CPU327は、ステップS708において、タイマ割込フラグがセットされたことを検出すると、タイマ割込フラグをリセットするとともに(ステップS709)、払出制御処理を実行する(ステップS710)。以上の制御によって、この実施の形態では、払出制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなされ、払出制御処理ではメイン処理において実行されるが、タイマ割込処理で払出制御処理を実行してもよい。
【0131】
図19は、ステップS710の払出制御処理を示すフローチャートである。払出制御処理において払出制御用CPU327は、まず、球切れスイッチ187、満タンスイッチ48、払出個数カウントスイッチ314からの検出信号が入力されたか否かを判定する(スイッチ:ステップS751)。
【0132】
次に、払出制御用CPU327は、センサ(たとえば、払出モータ289の回転角度を検出するモータ位置センサ)からの信号入力状態を確認してセンサの状態判定などを行なう(入力判定処理:ステップS752)。払出制御用CPU327は、さらに、受信した払出制御コマンドを解析し、解析結果に応じた処理を実行する(コマンド解析実行処理:ステップS753)。
【0133】
次いで、払出制御用CPU327は、球切れスイッチ187からの球切れが発生した旨の信号入力、満タンスイッチ48からの満タンである旨の入力信号のうち、少なくともいずれか一方があれば、払出停止状態に設定し、これら両入力がなくなれば払出停止状態の解除を行なう(ステップS754)。また、このステップS754により、主基板31から送られてくる前述した電源確認信号の状態が監視される。電源確認信号がLOWの場合は、払出制御用CPU327は、待機状態(停止状態)となり、制御を何ら行なわない状態となる。この待機状態については、後に詳しく説明する。
【0134】
次に、払出制御用CPU327は、プリペードカードユニット制御処理を行なう(ステップS755)。ステップS755では、プリペードカードユニット50との接続状態の監視が行なわれ、未接続の場合には発射停止状態設定処理が行なわれて、打球発射不能状態となる。
【0135】
また、払出制御用CPU327は、球貸要求に応じて貸玉を払出す制御を行なう(ステップS756)。さらに、払出制御用CPU327は、総合個数記憶に格納された個数の賞球を払出す賞球制御処理を行なう(ステップS757)。そして、払出制御用CPU327は、出力ポート372cおよび中継基板72を介して玉払出装置97の払出機構部分における払出モータ289に向けて駆動信号を出力し、ステップS756の球貸制御処理またはステップS757の賞球制御処理で設定された回転数分払出モータ289を介して払出モータ制御処理を行なう(ステップS758)。
【0136】
次に制御がステップS758aへ進み、遊技者が打球操作を行なってタッチリング308からのタッチ検出信号の入力があれば、発射モータ駆動回路330から発射モータ94へ発射駆動制御信号を出力して(図9参照)、発射制御処理が行なわれる。つまり、払出制御用マイクロコンピュータは、前記制御開始信号を受信し、かつ所定の発射可能条件(カードユニット50の接続,タッチリング308からのタッチ検出信号の入力,満タンスイッチ48による満タン検出がなされてないこと)が成立した場合に、前記発射駆動手段へ駆動信号を出力する。なお、ステップS758aにより, 所定の発射可能条件(カードユニット50の接続,タッチリング308からのタッチ検出信号の入力,満タンスイッチ48による満タン検出がなされてないこと)が成立した場合に、主基板31に対して発射モータ94の駆動状態を示す発射駆動状態信号を出力回路326bから出力するようにしてもよい。つまり、前記払出制御用マイクロコンピュータは、前記制御開始信号を受信し、かつ所定の発射可能条件(カードユニット50の接続,タッチリング308からのタッチ検出信号の入力,満タンスイッチ48による満タン検出がなされてないこと)が成立した場合に、前記遊技制御基板に対して前記発射駆動手段の駆動状態を示す発射駆動状態信号を出力する。
【0137】
なお、この実施の形態では、払出モータ289としてステッピングモータが用いられ、払出モータ289を制御するために1−2層励磁方式が用いられる。したがって、具体的には、払出モータ制御処理において、8種類の励磁パターンデータが繰返し払出モータ289に出力される。また、この実施の形態では、各励磁パターンデータが4msずつ出力される。
【0138】
次いで、エラー検出処理が行なわれ、その結果に応じてエラー報知用7セグメント表示器334に前述した各種エラー原因の表示を行なう(エラー:ステップS759)。
【0139】
外部接続端子(図示せず)から出力する情報信号を制御する処理を行なう(出力処理:ステップS760)。なお、情報信号は、貸玉の払出1単位(たとえば25個)毎に所定時間オンとなり、続いて所定時間オフを出力する信号である。
【0140】
図20〜図23は、ステップS31による入賞球信号処理の具体的内容を説明するためのタイミングチャートである。まず、図20は、通常動作時におけるタイミングチャートが示されている。
【0141】
パチンコ遊技機1の電源が投入された後、前述したように所定期間遅れて主基板31から払出制御基板37への電源確認信号がHIレベルに切換わる。それと同時に、主基板31から払出制御基板37へ送られてくるREQ信号がHIレベルに切換わる。この状態で、景品玉を5個払出すように定められた入賞口(たとえば始動入賞口14)に遊技球が入賞すれば、REQ信号がLOWに切換わって払出要求が主基板31から払出制御基板37へ送られる。
【0142】
REQ信号のLOWへの切換と同時に、主基板31から払出制御基板37へ、払出個数信号が送信される。この場合には、5個の払出個数信号が送信される。すると、払出制御基板37は、BUSY信号(図7参照)をHIレベルに切換え、払出の要求を受付けかつ払出動作中である旨を主基板31へ通知する。次に払出制御基板37は、払出モータ312を駆動制御して、5個分の景品玉の払出に必要となる回転量だけ払出モータ312を回転駆動制御する。
【0143】
すると、景品玉が払出され、その景品玉が払出個数カウントスイッチ314により検出され、その検出信号が払出信号として払出制御基板37へ入力される。払出制御基板37は、その払出個数カウントスイッチのパルス信号を計数して、5個払出されたことが確認できた段階で、BUSY信号をLOWに切換えて払出が完了した旨を主基板31へ通知する。すると、主基板31では、LOWに切換わっていたREQ信号をHIレベルに切換え、払出のリクエストを停止する。
【0144】
一方、REQ信号がLOWに切換わっているリクエスト中において、打玉が15個払出用の入賞口に入賞した場合には、前回の5個分の景品玉の払出の完了の通知があった後、再度REQ信号をLOWに切換えて払出要求(リクエスト)を行なう。すると、前述と同様に、払出制御基板37は、15個分の景品玉の払出制御を行ない、それが完了した段階でBUSY信号をLOWに切換える。
【0145】
主基板31が1回に送信する払出個数は15個が最大であり、要求した払出について払出制御基板37からの払出完了の通知が得られた後、次の払出の要求を行なう。
【0146】
図21は、球貸中に景品玉の払出の要求があった場合の制御動作を示すタイミングチャートである。カードユニット50からの球貸指令に応じて払出モータ312が球貸のための回転動作をしている場合においては、たとえば15個払出用の入賞口に入賞して主基板31からのREQ信号がLOWに切換わって景品玉の払出要求(リクエスト)があったとしても、払出制御基板37は球貸制御動作を続行し、その球貸制御動作が完了した後BUSY信号をHIレベルに切換えて払出の要求を受信した旨を主基板31へ通知する。
【0147】
主基板31では、払出制御基板37が球貸制御動作をしている最中、REQ信号をLOWに切換えたままの状態を持続させ、払出要求状態を継続するとともに、12個の払出個数であることを示す払出個数信号を出力し続ける。払出制御基板37は、前述した球貸制御動作が完了した段階でBUSY信号をHIレベルに切換え、15個の景品玉の払出要求を受信した旨を主基板31へ通知する。そして、払出モータ312を回転駆動制御して、15個分の景品玉の払出制御を行ない、それが完了した段階でBUSY信号をLOWに切換え、払出が完了した旨を主基板31へ通知する。この通知を受けた後、主基板31は、REQ信号をHIレベルに切換えるとともに払出個数信号の出力を停止する。
【0148】
このように、払出制御基板37は、球貸中においては景品玉の払出要求があっても、球貸制御動作が終了するまでその払出要求を受付けず、球貸制御動作が終了した段階で、その景品玉の払出要求を受付ける。
【0149】
図22は、払出制御基板37が、玉の払出個数に不足が発生した場合に、それを補正して補う制御のタイミングチャートが示されている。主基板31から15個払出用の要求信号を受けた払出制御基板37は、15個払出分の回転量だけ払出モータ312を回転制御する。それにもかかわらず、払出個数カウントスイッチ314からの検出信号が、たとえば14個分の検出信号しか送られてこなかった場合には、払出モータ312を再度回転駆動させて、不足している1個分の回転駆動制御を行なう。それにより、不足している1個分の景品玉が払出個数カウントスイッチ314により検出されてその検出信号が払出制御基板37に入力されてくれば、その段階で払出が完了したものと判断して、BUSY信号をLOWに切換える処理がなされる。
【0150】
このように、払出制御基板37は、要求個数分の回転量だけ払出モータを回転させた後、払出個数カウントスイッチ314による検出結果が要求された個数に達していない場合には、1個ずつ補正の払出制御を行なう。また、ある一定の個数分の補正払出制御を行なったとしても、払出要求個数だけの払出結果が得られない場合には、払出の停止を行ないエラー状態にする。このエラー状態の原因としては、たとえば、払出モータ312の空回り、払出個数カウントスイッチ314の異常、払出制御基板37の異常等が考えられる。
【0151】
図23は、払出途中に電源が遮断した場合の動作のタイミングチャートを示している。15個の景品玉の払出用の入賞口に遊技球が入賞して払出モータ312が15個分の検出玉の払出のための回転をしている最中において、電源の遮断が発生した場合には、主基板31からの電源確認信号がLOWに切換わる。払出制御基板37は、その電源確認信号のLOWへの切換わりに応答して、前述したように待機状態(停止状態)となり(S754の説明参照)、払出モータ312の回転駆動制御を停止する。この場合に、景品玉の未払出個数が存在する場合には、払出制御基板37がバックアップされていないためにその未払出個数の記憶が消去され、電源復旧時においても未払出個数分の払出は行なわれない。この電源遮断状態が発生すれば、主基板31からの払出個数信号の出力は停止し、払出制御基板37からのBUSY信号はLOWとなる。
【0152】
図24は、電源投入および電源遮断が発生した場合の、主基板31、払出制御基板37、演出制御基板80の動作状態を示すタイミングチャートである。電源が投入されると、図示するように、電源基板910の整流回路384から供給される電圧VSLが徐々に上昇する。そして、▲3▼に示すVCC生成可能電圧に達すると、電源基板910のスイッチング回路384の電圧VCCが徐々に上昇しはじめる。この電圧VCCが▲2▼に示すシステムリセット検出電圧に達すれば、主基板31のCPU56と払出制御基板37のCPU327と演出制御基板80のCPU323とがシステムリセット状態となる。
【0153】
この状態で、図12に基づいて説明したように、主基板31、払出制御基板37、演出制御基板80の各システムリセット用検出回路399、397、398の各コンデンサ652の充電が完了した段階で、各CPU56、327、323のXRSPにHIレベル信号が入力されることとなる。すると、各CPU56、327、323のシステムリセットが解除されて、セキュリティチェック処理が行なわれる状態となる。前述したように、各基板のシステムリセット用検出回路に用いられているコンデンサの容量が異なるために、充電時間が異なり、まず最初に充電が完了してXRSPへの入力電圧がHIレベルに切換わるのが、払出制御基板37である。次に演出制御基板80であり、最後に主基板31が切換わる。払出制御基板37や演出制御基板80は、主基板から送られてくるコマンドを受付ける必要があり、電源投入時においては、主基板31よりも先に制御動作可能状態となり、主基板31から送られてくるコマンドを受付けることができる態勢になっておかなければならない。その関係で、主基板31のシステムリセットが一番最後に解除されるように構成されている。
【0154】
前述したセキュリティチェックは、具体的には、たとえば、マイクロコンピュータ製造時において、ROMに記憶されているプログラムデータを所定のハッシュ関数によってハッシュ化し、そのハッシュ値をセキュリティコードとして記憶しておき、システムリセットが解除された段階でCPUがROMに記憶されているプログラムデータを前記ハッシュ関数でハッシュ化し、そのハッシュ値と記憶している前記セキュリティコードとを比較して、一致するか否かをチェックする。そのチェックの結果、適正なプログラムである場合には、一致するというチェック結果が出るはずである。一方、プログラムが不正改造されている場合には、チェック結果が一致しないと判定される。その場合には、エラー状態となる。チェック結果が一致すると判定された場合には、CPUはユーザモードとなり、遊技制御や払出制御や演出制御が可能な状態となる。
【0155】
主基板31と払出制御基板37とを比べた場合には、システムリセット時間が払出制御基板の方が短いために、セキュリティチェックの完了時期も払出制御基板37の方が早い。一方、主基板31のCPU56のセキュリティチェックが完了した段階で、電源確認信号がHIレベルに切換わる。前述したように、払出制御基板37や演出制御基板80は、その種基板31からの電源確認信号がHIレベルに切換わるまで、待機状態となっている。この待機状態とは、CPUが動作状態にあり、全ポート出力をOFFにしている状態である。なお、演出制御基板80は、セキュリティチェックを行なわないために、システムリセットが解除された後電源確認信号がHIレベルに切換わるまで、待機状態となっている。そして、払出制御基板37のCPU327の待機状態が解除されれば、パチンコ玉の発射可能状態となるとともに、玉の払出可能状態となる。また、演出制御基板80のCPU323の待機状態が解除されれば、プログラム動作中の状態となり、演出制御が可能な状態となる。
【0156】
次に、電源が瞬間的に遮断されるという瞬停状態(瞬断状態)を説明する。瞬停状態が発生すれば、VSLの電圧が急速に低下する。そして、VSLが▲1▼に示す電源断検出電圧にまで降下した段階で、電源断処理用検出回路370からCPU56への電源断検出出力(CPC端子への出力と入力ポートへの出力)がLOWに切換わるとともに、電源確認信号がLOWに切換わる。すると、それに応じて、払出制御基板37のCPU327と演出制御基板80のCPU323とが待機状態となる。この電源確認信号がLOWに切換わっている最中においては、主基板31のCPU56は、前述した電源断処理の状態となる。
【0157】
VCCが▲2▼に示すシステムリセット検出電圧まで降下することなく電源が復旧した場合には、VSLが▲1▼の電源断検出電圧にまで上昇した段階で、主基板31のCPU56が電源断処理状態から復帰してユーザモード状態となるとともに、電源確認信号がHIレベルに切換わる。すると、それに応じて、払出制御基板37のCPU327と演出制御基板80のCPU323とが、待機状態が解除されて、ユーザモードおよびプログラム動作中の状態に復帰する。
【0158】
次に、遊技場の営業終了時等において、パチンコ遊技機1の電源を遮断した場合には、まずVSLが▲1▼に示す電源断検出電圧にまで降下した段階で、電源断処理用検出回路370からCPU56への電源断検出出力(CPC端子への出力と入力ポートへの出力)がLOWに切換わる。すると、CPU56は、電源断処理状態となるとともに電源確認信号をLOWに切換える。すると、前述と同様、払出制御基板37のCPU327と演出制御基板80のCPU323とが、待機状態となる。
【0159】
次に、VCCが▲2▼に示すシステムリセット検出電圧まで降下した段階で、主基板31のCPU56のXRST端子、払出制御基板37のCPU327のXRST端子、演出制御基板80のCPU323のRESET端子への入力電圧が、LOWに切換わり、それぞれのCPU56、327、323がシステムリセット状態となる。
【0160】
次に、以上説明した実施の形態における変形例や特徴点等について説明する。
(1) 前述した実施の形態では、発射モータ94の回転駆動によって打玉を遊技領域7に弾発発射するものを示したが、それに代えて、ソレノイドを励磁することによってパチンコ玉を遊技領域7に発射するものであってもよい。その場合、発射勢いを調整するべくソレノイドへの電圧を可変調整する可変抵抗器を設け、遊技者の打球操作ハンドル5の回転操作角度においてその可変抵抗器の抵抗値が変化するように構成してもよい。その場合の可変抵抗器の駆動回路は、操作駆動回路基板351に設けられる。また、払出制御基板37とは別に操作駆動回路基板351を設けたために、この操作駆動回路基板351をタッチリング308の近くに配設することが可能となる。その結果、タッチセンサ駆動回路352とタッチリング308との接続配線の長さを短くすることができ、その接続配線からノイズが混入する不都合を極力減少させることができる。
【0161】
前述した実施の形態では、タッチリング308によるタッチ検出の有無、単発発射スイッチ309による単発発射操作の有無を、出力回路354により払出制御基板37へ出力するようにしたが、前述した可変抵抗器を設けた場合のその抵抗値も、払出制御基板37へ出力するようにしてもよい。あるいは、それら3つの出力のうちのいずれか1つあるいはいずれか2つを払出制御基板37へ出力するようにしてもよい。
【0162】
(2) 前述した実施の形態では、主基板31のCPU56のユーザモードになる時期を他の基板のCPUに比べて遅らせる方法として、各基板のシステムリセット用検出回路のコンデンサ652の容量を異ならせることにより、リセット時間を異ならせるようにした。それに代えてあるいはそれに加えて、前述したセキュリティチェック用のセキュリティプログラムの実行時間が主基板31のCPU56が一番長くかかるようにし、CPU56がユーザモードとなる時期を他のCPUに比べて遅延させるようにしてもよい。また、電源投入時に払出制御基板37による玉発射制御の開始タイミングを遅延させる方法として、電源確認信号のHIへの切替わりを待つ代わりに、電源投入時タイマにより発射制御の開始を遅延させてもよい。すなわち、前記払出制御用マイクロコンピュータは、電源投入時計時手段により所定の遅延時間の計時がなされたことを条件として、前記払出手段および前記発射手段の動作を許容する。
【0163】
(3) 前述した実施の形態では、演出制御基板80により、可変表示装置8の可変表示制御ばかりでなく音制御とランプ・LED制御も行なうものを示した。それに代えて、可変表示装置8を制御するための可変表示制御基板と、音制御のための音制御基板と、ランプ・LED制御のためのランプ・LED制御基板とを設けるようにしてもよい。その場合においては、主基板31からのコマンドがまず可変表示制御基板に入力され、その入力コマンドが音制御用またはランプ・LED制御用のコマンドであった場合には、それぞれの基板に対応するコマンドを可変表示制御基板を経由して出力するようにする。
【0164】
(4) 前記エラー報知用7セグメント表示器334により、遊技媒体(遊技球)の払出に関する異常状態が発生した場合に当該発生した異常状態の種類(原因)を報知する異常種類(原因)報知手段が構成されている。前記エラー解除スイッチ333により、遊技媒体(遊技球)の払出に関するエラーが発生して払出制御手段(払出制御基板37)がエラー状態になった場合に、該エラー状態を解除してエラー状態から復帰させるためのエラー解除操作手段が構成されている。前記満タンスイッチ48、ドア開放情報スイッチ310、単発発射スイッチ309、S754により、遊技媒体(遊技球)を発射可能な状態になっていることを検出する発射可能状態検出手段が構成されている。満タンスイッチ48、球切れスイッチ187、S755により、遊技媒体(遊技球)を払出可能な状態になっていることを検出する払出可能状態検出手段が構成されている。
【0165】
(5) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図である。
【図4】 各種制御回路基板の構成を示す図である。
【図5】 パチンコ遊技機に用いられている制御回路を示すブロック図である。
【図6】 景品玉の払出制御を説明するための回路を示すブロック図である。
【図7】 景品玉の払出のための信号の交信を説明するための図である。
【図8】 球貸制御を説明するための回路を示すブロック図である。
【図9】 玉発射制御を説明するための回路を示すブロック図である。
【図10】 電源電圧の供給状態を説明するための回路を示すブロック図である。
【図11】 電源電圧の変動状態に応じた動作を説明するための図である。
【図12】 CPUまわりの一構成例を示す回路図である。
【図13】 主基板におけるCPUが実行するメイン処理の例を示すフローチャートである。
【図14】 初期化処理の例を示すフローチャートである。
【図15】 遊技制御処理の例を示すフローチャートである。
【図16】 電源断割込処理の例を示すフローチャートである。
【図17】 遊技状態復旧処理の例を示すフローチャートである。
【図18】 払出制御用CPUが実行するメイン処理の例を示すフローチャートである。
【図19】 払出制御用CPUが実行する払出制御処理の例を示すフローチャートである。
【図20】 景品玉払出制御動作を示すタイミングチャートである。
【図21】 景品玉払出制御動作を示すタイミングチャートである。
【図22】 景品玉払出制御動作を示すタイミングチャートである。
【図23】 景品玉払出制御動作を示すタイミングチャートである。
【図24】 電源の変動に伴う各種基板の動作状態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機、7 遊技領域、8 可変表示装置、50 プリペイドカードユニット、31 主基板、37 払出制御基板、80 演出制御基板、97球払出装置、312 払出モータ、308 タッチリング、94 発射モータ、309 単発発射スイッチ、48 満タンスイッチ、187 球切れスイッチ、310 ドア開放情報スイッチ、56,327,323 CPU、351 操作駆動回路基板、352 タッチセンサ駆動回路、353 検出回路、354 出力回路、910 電源基板、652 コンデンサ。

Claims (7)

  1. 遊技領域に遊技球を打込んで遊技が行なわれる遊技機であって、
    前記遊技領域に設けられた入賞領域と、
    該入賞領域を通過する遊技球を検出する入賞玉検出手段と、
    遊技球の払出を行なう払出手段と、
    前記遊技領域へ遊技球を発射する発射手段と、
    前記入賞玉検出手段からの検出信号により遊技の進行を制御する遊技制御用マイクロコンピュータが搭載された遊技制御基板と、
    前記発射手段を制御するとともに、該遊技制御基板からの信号に基づいて前記払出手段を制御する払出制御用マイクロコンピュータが搭載された払出制御基板とを備え、
    前記遊技制御基板と前記払出制御基板とは、遊技制御可能状態と遊技制御不能状態とに状態が変化する電源確認信号を伝達する伝送線により接続され、
    前記遊技制御用マイクロコンピュータは、
    遊技機への電力供給が停止しても、記憶内容を保存可能な遊技状態復旧用記憶手段と、
    電力供給が開始したときに、前記遊技状態復旧用記憶手段の記憶内容に応じて、電力供給が停止したときの遊技状態を復旧させる遊技状態復旧手段とを含み、
    前記遊技制御用マイクロコンピュータは、
    遊技機への電力供給の開始によってユーザモードプログラムが実行開始されることにより遊技制御が可能となったことを条件に、電源確認信号の状態を遊技制御可能状態に変化させ、
    前記遊技制御用マイクロコンピュータに供給されるコンピュータ用電源を生成するのに用いられる電源の電圧が前記コンピュータ用電源を生成することが可能となるコンピュータ用電源生成可能電圧より高い所定電圧よりも低下したことが判定されたときに、前記電源確認信号の状態を遊技制御不能状態に変化させ、さらに、
    前記コンピュータ用電源を生成するのに用いられる前記電源の電圧が前記所定電圧より低下したことに応じて前記電源確認信号の状態を遊技制御不能状態に変化させた後、前記コンピュータ用電源を生成するのに用いられる前記電源の電圧が前記所定電圧よりも上昇したことが判定されたときに、前記電源確認信号の状態を遊技制御可能状態に変化させ、
    前記払出制御用マイクロコンピュータは、前記電源確認信号の状態が前記遊技制御可能状態であることを条件に前記払出手段および前記発射手段の動作を許容するとともに、前記電源確認信号の状態が前記遊技制御不能状態であることを条件に前記払出手段および前記発射手段の動作を不能動化することを特徴とする、遊技機。
  2. 前記発射手段は、発射駆動手段の駆動力により前記遊技領域へ遊技球を発射するものであり、
    前記払出制御用マイクロコンピュータは、前記電源確認信号の状態が前記遊技制御可能状態であり、かつ所定の発射可能条件が成立した場合に、前記遊技制御基板に対して前記発射駆動手段の駆動状態を示す発射駆動状態信号を出力することを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技者が前記発射手段の発射操作が可能な発射操作手段と、
    該発射操作手段の操作状態を検出する操作状態検出手段と、
    該操作状態検出手段を駆動する駆動回路が搭載された操作駆動回路基板とを備え、
    前記操作駆動回路基板と前記払出制御基板とを別体に設けたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記操作駆動回路基板には、前記操作状態検出手段による検出結果を示す信号を前記払出制御基板へ出力する操作状態信号出力手段が備えられていることを特徴とする、請求項3に記載の遊技機。
  5. 遊技機への電力供給の開始により、前記遊技制御用マイクロコンピュータの制御動作が開始するタイミングを前記払出制御用マイクロコンピュータの制御動作が開始するタイミングより遅くなるように起動順序を規制する起動順序規制手段をさらに備えていることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記払出制御用マイクロコンピュータは、前記遊技制御基板から送信される前記電源確認信号の状態を定期的に監視することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記コンピュータ用電源を生成するのに用いられる前記電源の電圧を監視する電源監視手段をさらに備え、
    前記遊技制御用マイクロコンピュータは、前記コンピュータ用電源を生成するのに用いられる電源の電圧が前記コンピュータ用電源生成可能電圧より高い前記所定電圧よりも低下したことが前記電源監視手段により判定されたときに、前記電源確認信号の状態を遊技制御不能状態に変化させることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の遊技機。
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