JP3672095B2 - 電子撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像した画像データを記録媒体に記録する電子撮像装置に係り、特に、上記記憶媒体に記憶した画像データを他の電子撮像装置で消去する電子撮像装置の画像消去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子撮像装置として、レンズで捉えた光学的な静止画像をCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)により電気信号に変換し、半導体メモリや、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体に記憶する電子スチルカメラが知られている。この電子スチルカメラでは、静止画像を電気的な情報として記録しているので、そのままテレビ受像機で再生したり、通信回線を利用して遠隔地に転送したり、種々の画像処理を施すことができるという特徴を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の電子スチルカメラでは、画像データを外部の電子機器(例えば、パーソナルコンピュータ等)に対して送信あるいは受信するものはある。しかしながら、電子カメラ同士で画像データの送受信するものはない。このため、例えば、ある電子カメラから他の電子カメラへ画像データを送信するとき、送信したい画像データを一旦パーソナルコンピュータ等の外部機器に転送した後、このパーソナルコンピュータから他の電子カメラへ画像データを転送しなければならず、非常に手間がかかるという問題があった。
【0004】
また、上述した従来の電子スチルカメラでは、画像データを再生する場合、メモリに記録されている画像データを全て順番に再生していた。このため、あるユーザが使用した電子スチルカメラを他人に貸す際に、他人には見せたくない画像データが記録されている場合であっても、誰でも自由に見ることができるので、予め画像データを消去してから渡さなければならず、手間がかかるという問題があった。
【0005】
また、電子スチルカメラで記録した画像データを他の機器(例えば、コンピュータ等)に転送する場合にも、全ての画像データが転送対象となっていたため、他人には見せたくない、または転送したくない画像データがあった場合には、予め消去するなどしてから転送処理を実行しなければならず、手間がかかるという問題があった。
【0006】
また、近年、電子スチルカメラ同士での画像転送に加えて、他方の電子スチルカメラをリモートコントロール(遠隔操作)し、該他方の電子スチルカメラで撮影した画像を手元の電子スチルカメラで確認したり、他方の電子スチルカメラの画像データを消去したいという要望がある。しかしながら、従来の電子スチルカメラは、単体での使用しか実現されておらず、他方の電子スチルカメラをリモートコントロールするという技術は適用されておらず、上記要望に応えることができないという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、電子スチルカメラ同士を通信回線を介して接続し、マスタ側電子スチルカメラの制御により、スレーブ側の電子スチルカメラに記憶されている画像データを確認しながら消去することができる電子撮像装置の画像消去方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による電子撮像装置の画像消去方法は、電子撮像装置の画像消去方法であって、撮像素子とメモリとディスプレイと通信手段を備えた電子撮像装置同士を通信回線を介して接続し、一方をマスタ側、他方をスレーブ側としてネゴシエーションを確立し、リモート消去モードが選択されると、前記マスタ側撮像装置は、前記スレーブ側撮像装置に画像データ送信要求を出し、前記スレーブ側撮像装置は、指定された画像データを前記マスタ側撮像装置に送信し、前記マスタ側撮像装置は、受信した画像データをディスプレイに表示し、前記マスタ側撮像装置において消去指示がなされると、前記マスタ側撮像装置に送信された前記スレーブ側撮像装置の画像データを消去することを特徴とする。
【0009】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、請求項1記載の電子撮像装置の画像消去方法において、前記マスタ側撮像装置は、前記スレーブ側撮像装置に画像データ送信要求をページ単位で送出し、ページ送りコマンドによって前記マスタ側撮像装置がページ送り指示を出す毎に、前記スレーブ側撮像装置に記憶されている画像データがページ送りされ、前記マスタ側撮像装置のディスプレイで表示されるようにしてもよい。
【0010】
また、好ましい態様として、例えば請求項3記載のように、請求項1記載の電子撮像装置の画像消去方法において、前記マスタ側撮像装置は、前記スレーブ側撮像装置に一括消去指令を送信し、前記スレーブ側撮像装置は、一括消去指令に従って、自己のメモリに記憶されている全ての画像データを消去するようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、電子スチルカメラに適用した一実施例として、図面を参照して説明する。
【0017】
A.第1実施例の構成
図1は本発明の第1実施例における電子スチルカメラの構成を示すブロック図である。図において、1はCCDであり、図示しないレンズを介して結像した静止映像を電気信号に変換し、バッファ2へ供給する。バッファ2は、上記静止映像信号を所定レベルに増幅した後、A/D変換部3へ供給する。A/D変換部3は、上記静止映像信号をデジタルデータ(以下、画像データという)に変換した後、TG(Timing Generater;タイミング発生器)4へ供給する。TG4は、CCD1を駆動する駆動回路4を制御するためのタイミング信号を生成し、これを駆動回路5へ供給するとともに、このタイミング信号に従って、上記画像データを取り込み、データバスへ出力する。
【0018】
次に、6はDRAM(ダイナミックメモリ)であり、上記TG4が出力する画像データを一時記憶する記憶媒体である。この画像データは、1画面分の撮影が終了した時点で読み出され、輝度信号と色信号とを分離する色演算処理が施される。また、7は、色演算処理により分離された上記輝度信号と色信号とを、例えばJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)方式などの圧縮方式により圧縮する一方、圧縮された画像データを伸張する処理を施す圧縮/伸張部である。8は上記圧縮された画像データ(輝度信号と色信号)を格納するフラッシュメモリである。
【0019】
また、9はキー入力部であり、当該電子スチルカメラの動作モード(シャッターキー、再生キー、画像送りキー)や、各種設定値を設定するスイッチ等から構成される。キー入力部9の状態は、CPU(中央処理装置)10に取り込まれるようになっている。CPU10は、ROM11内のプログラム、および上記キー入力部9のスイッチの状態に従って各部の動作を制御する。特に、CPU10は、他の電子撮像装置を後述するI/Oポート13を介して接続した状態において画像データを送受信する際の送受信制御を行う。
【0020】
12はRAM(ランダムアクセスメモリ)であり、上記CPU10のワーキングエリアとして用いられる。また、13は、シリアル信号に変換された映像信号等を入出力するインターフェースとして機能するI/Oポートであり、特に、本第1実施例では、他の機器(例えば、電子スチルカメラ、コンピュータ等)との間で、記録した画像データを授受する際に用いられる。実際の接続は、次に述べるように、該I/Oポート13に接続されている通信端子14によって行われる。
【0021】
ここで、図2は、電子スチルカメラ同士を、通信(画像転送)に先立って、互いのI/Oポート13を介して、所定のケーブルによって接続した状態を示す模式図である。図において、電子スチルカメラ20a,20bは、各々、同一機能、同一形態のカメラであり、ファインダ21や図示しないレンズ部等が設けられ、当該電子スチルカメラを固定するために握持される握持部22と、回転自在な回転軸23によって該握持部22に連結され、LCD19やキー入力部(図示略)9等が設けられた本体部24とからなる。また、該本体部の側面には、上記I/Oポート13に所定のケーブル25を接続するための通信端子14が設けられている。一方に記録された画像データを他方に転送する際には、上記通信端子14,14同士を所定のケーブル25によって接続するようになっている。
【0022】
次に、15はSG(Signal Generater;ビデオ信号発生器)であり、圧縮/伸張部7により伸張された輝度信号に色信号を重畳し、同期信号等を付加して、デジタルビデオ信号を作成し、VRAM(ビデオRAM)16およびD/A変換器17へ出力する。
【0023】
VRAM16は、上記デジタルビデオ信号を記憶する記憶媒体である。また、D/A変換器17は、上記SG15が出力するデジタルビデオ信号をアナログ信号(以下、アナログビデオ信号という)に変換し、バッファ18を介して、出力端から出力するとともに、LCD(液晶表示器)19へ供給する。LCD19はバッファ18を介して供給されるアナログビデオ信号に従って、画像データを映像として表示する。
【0024】
B.第1実施例の動作
次に、上述した第1実施例による電子スチルカメラの動作について説明する。なお、本第1実施例における電子スチルカメラでは、通常の撮影の際には、従来と同様の一連のシーケンスで映像が記録されるので、その説明は省略する。また、図2に示すように、当該電子スチルカメラ20aは、通信に先立って、他の電子スチルカメラ20bと、互いのI/Oポート13に接続されている通信端子14を介して、所定のケーブル25によって接続されているものとする。
【0025】
(a)送信処理
まず、送信処理の動作について説明する。ここで、図3は、上述した電子スチルカメラの送信処理の動作を説明するためのシーケンスフローチャートであり、図4は、送信処理における操作およびLCDの表示例を示す模式図である。まず、一方の電子スチルカメラ20a側で、図4(a),(b)に示すように、「+」、「−」キーを操作し、転送したい画像をLCD19に表示させる。なお、「+」キーは、表示する画像データを1つ進めるための指示キーとして、「−」キーは、表示する画像データを1つ後退させるための指示キーとして機能する。ユーザは、転送したい画像データが表示されると、シャッターキーを押下する。一方の電子スチルカメラ20aは、シャッターキーが押下されると、図3に示すように、他方の電子スチルカメラ20bに対してネゴシエーションを行い、通信を確立させる。この時点で、シャッターキーを押下した方の電子スチルカメラ20aがマスタになり、他方の電子スチルカメラ20aがスレーブとなる。
【0026】
また、マスタ側の電子スチルカメラ20aでは、図4(c)に示すように、LCD19に送受信選択画面が表示される。ここで、ユーザが送信を選択すると、図3に示すように、マスタ側の電子スチルカメラ20aは、スレーブ側の電子スチルカメラ20bに対して送信コードTCを送出する。これに対して、スレーブ側の電子スチルカメラ20bは、送信コードTCを受信すると、自身を受信モードに設定する。
【0027】
続いて、マスタ側の電子スチルカメラ20aは、上述した操作によって選択された画像データをスレーブ側の電子スチルカメラ20bに送信する。上記画像データは、符号化された圧縮画像データである。また、送信過程において、マスタ側の電子スチルカメラ20aのLCD19には、図4(d)に示すように、画像転送中であることを示す「WAIT」というメッセージが表示される。
【0028】
一方、スレーブ側の電子スチルカメラ20bは、上記画像データを受信すると、一旦、DRAM6に記憶する。該DRAM6に記憶された画像データは、圧縮/伸張部7によって伸張された後、図4(e)に示すように、SG15を介してLCD19に表示される。
【0029】
マスタ側の電子スチルカメラ20aは、画像データの送信が終了すると、記録コードMCをスレーブ側の電子スチルカメラ20bに送信する。スレーブ側の電子スチルカメラ20bは、上記記録コードMCを受信すると、上記DRAM6に一旦記憶した画像データを、フラッシュメモリ8に記憶する。そして、マスタ側の電子スチルカメラ20aは、スレーブ側の電子スチルカメラ20bに対して解放コードRLCを送信し、通信を終了させる。
【0030】
(b)受信処理
次に、受信処理の動作について説明する。ここで、図5は、上述した電子スチルカメラの受信処理の動作を説明するためのシーケンスフローチャートであり、図6および図7は、受信処理における操作およびLCDの表示例を示す模式図である。まず、他方の電子スチルカメラ20b側で、図6(a),(b)に示すように、「+」、「−」キーを操作し、転送したい画像をLCD19に表示させる。ユーザは、転送したい画像データが表示されたら、一方の電子スチルカメラ20a側でシャッターキーを押下する。一方の電子スチルカメラ20aは、シャッターキーが押下されると、図5に示すように、他方の電子スチルカメラ20bに対してネゴシエーションを行い、通信を確立させる。この時点で、シャッターキーが押下された一方の電子スチルカメラ20aがマスタになり、他方の電子スチルカメラ20bがスレーブとなる。
【0031】
また、マスタ側の電子スチルカメラ20aでは、図6(c)に示すように、LCD19に送受信選択画面が表示される。ここで、ユーザが図7(a)に示すように、「+」、「−」キーを操作することにより、受信を選択すると、図5に示すように、マスタ側の電子スチルカメラ20aは、スレーブ側の電子スチルカメラ20bに対して受信コードRCを送出する。これに対して、スレーブ側の電子スチルカメラ20bは、受信コードRCを受信し、自身を送信モードに設定する。
【0032】
引続き、スレーブ側の電子スチルカメラ20bは、上述した操作によって選択された画像データをマスタ側の電子スチルカメラ20aに送信する。上記画像データは、前述同様、符号化された圧縮画像データである。送信過程において、マスタ側の電子スチルカメラ20aのLCD19には、図7(b)に示すように、画像転送中であることを示す「WAIT」というメッセージが表示される。
【0033】
このとき、マスタ側の電子スチルカメラ20aは、上記画像データを受信すると、一旦、DRAM6に記憶する。該DRAM6に記憶された画像データは、圧縮/伸張部7によって伸張された後、図7(c)に示すように、SG15を介してLCD19に表示される。
【0034】
そして、マスタ側の電子スチルカメラ20aは、画像データの受信が終了すると、上記DRAM6に一旦記憶した画像データを、フラッシュメモリ8に記憶する。その後、マスタ側の電子スチルカメラ20aは、スレーブ側の電子スチルカメラ20bに対して解放コードRLCを送信し、スレーブ側の電子スチルカメラ20bとの間の通信を終了させる。
【0035】
C.第2実施例の構成
次に、本発明の第2実施例について説明する。なお、本第2実施例による電子スチルカメラの構成は、基本的に、前述した図1に示す構成と同様であるので省略し、相違点のみを説明する。本第2実施例では、フラッシュメモリ8は、図8および図9に示すように、画像データ毎に、画像データが格納されているアドレス、表示可能であるか否かを示す再生許可/不許可情報が格納されるヘッダ部、および当該電子スチルカメラの再生モード(通常再生モードまたは非表示再生モード)を示す再生モード情報を格納する。ヘッダ部において、再生許可/不許可情報は、対応する画像データが再生許可(「0」)に設定されているか、あるいは再生不許可(「1」)に設定されているかを示す。また、ラストメモリ部において、再生モード情報は、全ての画像データを再生(表示)する通常再生モード(「0」)に設定されているか、あるいは上記再生不許可に設定されている画像データを表示しない非表示再生モード(「1」)に設定されているかを示す。
【0036】
また、キー入力部9は、シャッターキー、再生キー、画像送りキーに加えて、再生許可/不許可切り替えキーを備える。CPU10は、後述する通常再生もしくは非表示再生のどちらで画像データを再生するかを設定する再生モード設定処理、表示不許可にされた画像データも含め、記録した全ての画像データを表示する通常再生処理、通常再生において再生許可/不許可を指定する再生許可/不許可設定処理、該再生許可/不許可設定処理で再生不許可に設定された画像データを表示しない非表示再生処理、および記録した画像データを上記再生許可/不許可の設定に応じて他の機器へ転送する画像転送処理を実行する。
【0037】
すなわち、本第2実施例による電子スチルカメラでは、任意の画像データに対して再生許可/不許可を設定できるようにするとともに、上記設定を無効とし、全ての画像データを表示する通常再生モードと、上記設定を有効とする非表示再生モードとを切替可能にし、さらに、他の機器へ画像データを転送する場合においても、上記再生許可/不許可の設定に応じて、転送すべき画像データを自動的に取捨選択可能としている。
【0038】
D.第2実施例の動作
次に、上述した第2実施例による電子スチルカメラの動作について説明する。なお、本第1実施例における電子スチルカメラでは、通常の撮影の際には、従来と同様の一連のシーケンスで映像が記録されるので、その説明は省略する。
【0039】
(a)再生モード設定処理
図10は、上述した電子スチルカメラの再生モード設定処理の動作を説明するためのフローチャートである。本第2実施例では、前述したように、記録された画像データの再生方式に2つの再生モードを用意しており、その1つは、全ての画像データを再生する通常再生モードであり、他の1つは、後述する通常再生処理における再生許可/不許可設定処理で再生を許可された画像データのみを再生し、非許可とされた画像データは再生しない非表示再生モードである。
【0040】
上記再生モードの切り換えは、まず、ステップS10において、電源投入時に「+」キーが押下されているか否かを判断する。ここで、「+」キーが押下されていれば、ステップS12に進み、前述したラストメモリ部に「1」を設定し、非表示再生モードにする。
【0041】
一方、電源投入時に「+」キーが押下されていなければ、ステップS10からステップS14に進む。ステップS14では、「−」キーが押下されているか否かを判断する。ここで、「−」キーが押下されていれば、ステップS16に進み、前述したラストメモリ部に「0」を設定し、通常再生モードにする。
【0042】
また、電源投入時に「−」、「+」いずれのキーも押下されていない場合には、ステップS18に進み、ラストメモリ部に格納されている再生モード情報を読み込み、ステップS20で、再生モード情報が「1」であるか否か、すなわち、非表示再生モードであるか否かを判断する。そして、再生モード情報が「1」であれば、ステップS20における判断結果は「YES」となり、非表示再生モードにする。一方、再生モード情報が「0」であれば、ステップS20における判断結果は「NO」となり、通常再生モードにする。
【0043】
(b)通常再生モード
次に、上述した通常再生モードにおける動作について説明する。ここで、図11は、通常再生モードにおける動作を説明するためのフローチャートである。通常再生モードにおいては、まず、ステップS30で、「+」または「−」キーが押下されたか否かを判断する。「+」キーは、記録された画像データを1つ進めるための指示キーとして、「−」キーは、記録された画像データを1つ後退させるための指示キーとして機能する。そして、「+」または「−」キーが押下された場合には、ステップS32に進み、ヘッダ部の画像データアドレスに従って、画像データを送り(進退)、ステップS34でLCD19で表示する。
【0044】
一方、「+」または「−」キーが押下されない場合には、ステップS36で、再生許可/不許可切り替えキーが押下されたか否かを判断する。該再生許可/不許可切り替えキーは、通常再生モードにおいて、表示中の画像データに対して、再生可とするか、再生不可とするかを切り替えるキーである。そして、再生許可/不許可切り替えキーが押下されていなければ、ステップS36における判断結果は「NO」となり、上述したステップS30に戻る。すなわち、いずれのキーも操作されない場合には、ステップS30,S36を繰り返し実行することになる。
【0045】
(c)再生許可/不許可設定処理
一方、再生許可/不許可切り替えキーが押下されると、ステップS36における判断結果が「YES」となり、ステップS38に進む。ステップS38では、表示中の画像データが現在再生許可となっているか否かを判断する。そして、現在、再生許可となっていれば、ステップS40で、表示中の画像データに対応するヘッダ部に不許可「1」をセットし、不許可となっていれば、ステップS42で、表示中の画像データに対応するヘッダ部に許可「0」をセットする。すなわち、表示中の画像データに対して、再生許可/不許可切り替えキーを押下すると、現在再生許可であれば、不許可とし、現在不許可であれば、再生許可となるように、交互にその状態を変更する。
【0046】
(d)非表示再生モード
次に、上述した非表示再生モードにおける動作について説明する。ここで、図12は、非表示再生モードにおける動作を説明するためのフローチャートである。非表示再生モードにおいては、まず、ステップS50で、「+」または「−」キーが押下されたか否かを判断する。そして、「+」または「−」キーが押下された場合には、ステップS52に進み、ヘッダ部の画像データアドレスに従って、表示中の画像データを1つ進めるか、1つ後退させる。次に、ステップS54で、表示中の画像データに対するヘッダ部の再生許可/不許可情報を参照し、再生許可であるか否かを判断する。
【0047】
そして、再生許可/不許可情報が「1」であれば、すなわち不許可であれば、ステップS54における判断結果は「NO」となり、ステップS52に戻って、表示中の画像データを1つ進めるか、1つ後退させる。一方、再生許可/不許可情報が「0」であれば、すなわち再生許可であれば、ステップS54における判断結果は「YES」となり、ステップS56に進み、LCD19で表示する。したがって、非表示再生モードでは、再生が不許可となっている画像データは飛び越すので(スキップ)、LCD19に表示されない。
【0048】
ここで、図13は、通常再生モードと後述する非表示再生モードとの表示の違いを説明するための概念図である。図において、上段が通常再生モードにおける表示例であり、下段は非表示再生モードにおける表示例である。また、各画像データの右上隅に付された数字は、画像データの番号であり、また、「P」は、その画像データが後述する処理により再生不許可に設定されている画像データであることを示している。通常再生モードでは、後述する再生許可/不許可設定に拘らず、図7の上段に示すように、全ての画像データを表示する。一方、非表示再生モードでは、図7の下段に示すように、再生不許可(「P」が付けられている)に設定されている画像データを飛び越しながら表示する。
【0049】
(e)画像転送処理
次に、当該電子スチルカメラから他の機器(電子スチルカメラ)へ記録した画像データを転送する画像転送処理について説明する。ここで、図14は、画像転送処理を説明するための概念図である。まず、互いの電子スチルカメラのI/Oポート13同士を所定のケーブルで接続する。この状態で、一方の電子スチルカメラ側で、図14(a),(b)に示すように、「+」、「−」キーを操作し、転送したい画像をLCD19に表示させ、シャッターキーを押下して、転送すべき画像を選択する。この時点で、シャッターキーを押下した方の電子スチルカメラがマスタになり、他方がスレーブとなる。
【0050】
マスタ側の電子スチルカメラでは、図14(c)に示すように、LCD19に送受信選択画面が表示される。ここで、送信を選択すると、図14(e)に示すように、上記選択した画像データがマスタ側の電子スチルカメラからスレーブ側の電子スチルカメラへI/Oポート13を介して転送される。一方、受信を選択すると、スレーブ側の電子スチルカメラからマスタ側の電子スチルカメラへ、選択した画像データが転送される。このとき、マスタ側のLCD19には、図14(d)に示すように、画像転送中であることを示す「WAIT」というメッセージが表示される。
【0051】
このように、上述した第2実施例によれば、電子スチルカメラの再生モードを非表示再生モードに設定していれば、再生不許可の画像データは、選択画像としてLCD19に表示されないので、不用にコピーされることを防止することができる。
【0052】
なお、上述した第2実施例では、通常再生モードと非表示再生モードとの切替を電源投入時のキー操作により切り替えていたが、これに限ることなく、暗証番号でモードの切替をしてもよい。あるいは、通常再生モードと非表示再生モードとを切り替えるための電源投入時のキーを任意に設定可能としてもよい。
【0053】
E.第3実施例の構成
次に、本発明の第3実施例について説明する。なお、本第3実施例による電子スチルカメラの構成は、基本的に、前述した図1に示す構成と同様であるので省略し、相違点のみを説明する。本第3実施例では、フラッシュメモリ8は、図15に示すように、画像データ毎に、画像データが格納されているアドレス、送信可能であるか否かを示す送信許可/不許可情報が格納されるヘッダ部を格納する。ヘッダ部において、送信許可/不許可情報は、対応する画像データが送信許可(「0」)に設定されているか、あるいは送信不許可(「1」)に設定されているかを示す。
【0054】
本第3実施例では、少なくも、2台の電子スチルカメラを、双方のI/Oポート13を所定のケーブルによって接続するか、有線、無線、またはモデムによって通信回線を介して、一方の電子スチルカメラの画像データを他方の電子スチルカメラに転送するものである。また、本第3実施例では、前述したように、記録された画像データのうち、転送したい画像データを選択し、該選択した画像データのみを他の電子スチルカメラに送信する選択転送モードと、記録された全画像データを一括して他の電子スチルカメラに送信する一括転送モードとを有する。選択転送処理に先だって、上述した送信許可/不許可情報が参照される。
【0055】
F.第3実施例の動作
次に、上述した第3実施例による電子スチルカメラの動作について説明する。図16および図17は、上述した電子スチルカメラの選択転送処理および一括転送処理の動作を説明するためのフローチャートである。また、図18は、選択転送処理を説明するための概念図、図19は、一括転送処理を説明するための概念図である。なお、本第3実施例における電子スチルカメラでは、通常の撮影の際には、従来と同様の一連のシーケンスで映像が記録されるので、その説明は省略する。
【0056】
(a)選択転送処理
まず、ステップS60において、双方の電子スチルカメラで、通信を確立するためのネゴシエーションを行う。このとき、電子スチルカメラのLCD19には、図18(a)に示すように、送受信選択画面が表示される。どちらを選択するかは、例えば、キー入力部9の「+」、「−」キーでカーソルを移動させ、シャッターキーを押下することで指示する。ここで、ユーザが送信を選択すると、マスタ側の電子スチルカメラは、スレーブ側の電子スチルカメラに対して送信コードTCを送出する。これに対して、スレーブ側の電子スチルカメラは、送信コードTCを受信すると、自身を受信モードに設定する。
【0057】
次に、ステップS62で、送信許可に設定した画像データのみを送信する選択転送か、あるいは全ての画像データを送信する一括転送のどちらが指示されたか否かを判断する。このとき、マスタ側の電子スチルカメラのLCD19には、図18(b)に示すように、選択転送/一括転送選択画面が表示される。ここで、ユーザが選択転送を選択すると、図18(c)に示すような表示画面となる。図示するように、この時のLCD19には、現在、所定のポインタで指示されるページの画像データが縮小表示されるとともに、その下部に、その時点で入力可能なキーとして、ページ送りキー、選択キー、および送信キーが表示される。ページ送りキーは、次のページの画像データを表示させるためのキーであり、例えば、前述した実施例でも用いた、キー入力部9の「+」、「−」キーで進退させる。選択キーは、表示されている画像データを送信可に設定するためのキーであり、送信キーは、送信可に設定した画像データをスレーブ側の電子スチルカメラに送信するためのキーである。
【0058】
選択転送が選択されると、ステップS64で、ページ送りキーが操作されたか否かを判断し、ページ送りキーが操作された場合には、ステップS66に進み、画像データを1つだけ送る。次に、ステップS68で、当該ページにプロテクトが設定されているか否かを判断する。本第3実施例では、プロテクトが設定されている画像データは、送信することができないようなっている。なお、プロテクトの設定については本発明と関係がないので説明を省略する。
【0059】
そして、プロテクトが設定されている場合には、ステップS66に戻り、画像データを1つだけ送る。一方、プロテクトが設定されていなければ、ステップS70に進み、現在の画像データを、図18(c)に示すように、LCD19に縮小表示させる。したがって、プロテクトが設定されている画像データはスキップされるので、送信可に設定することはできず、プロテクトが設定されていない画像データのみが表示されることになる。そして、ステップS64に戻り、以下、ページ送りが指示される度に、ステップS64〜S70を繰り返し実行する。ユーザは、ページ送りを行うことで、送信可に設定したい画像データを表示させ、選択キーを操作する。
【0060】
選択キーが操作されると、ステップS64からステップS72に進む。ステップS72では、選択キーが操作されたか否かを判断しているので、この場合、ステップS74に進み、現在表示されている画像データのヘッダ部に送信可(「0」)をセットした後、ステップS64に戻る。このようにして、ページ送りすることにより、順次、画像データを表示させ、送信可に設定したい画像データが表示されたところで、選択キーを操作し、送信可に設定する。選択キーが操作されたとき、マスタ側の電子スチルカメラのLCD19には、図18(d)に示すように、表示中の画像データの横に、送信可に設定されたことを示すマーク(この場合、「●」)を表示し、送信可に設定したことを明示する。
【0061】
次に、ユーザが送信キーを送信すると、ステップS64、ステップS72を経てステップS76に進む。ステップS76では、送信キーが操作されたか否かを判断しているので、この場合、ステップS78に進み、ヘッダ部が送信可(「0」)に設定されている画像データをスレーブ側の電子スチルカメラに順次送信し、当該処理を終了する。送信中、LCD19には、図18(e)に示すように、送信中の画像データとともに、画像送信中であることを示す「WAIT」というメッセージが表示される。
【0062】
(b)一括転送処理
一方、ネゴシエーション終了後、すなわちステップS62で(図18(b)参照)、一括転送が選択されると、図17に示すステップS80に進む。このとき、マスタ側の電子スチルカメラのLCD19には、図19(a)に示すように、一括転送であることを示すタイトルと、送信開始を指示するための送信キーが表示される。ステップS80では、送信キーが操作されたか否かを判断し、送信キーが操作されると、ステップS82に進み、ヘッダ部が送信可/不許可のどちらに設定されているかに拘らず、スレーブ側の電話スチルカメラに画像データを送信する。次に、ステップS84で、最終ページであるか否かを判断し、最終ページでなければ、ステップS82に戻り、以下、ステップS82〜S86で、全画像データを順次送信する。このとき、マスタ側の電子スチルカメラのLCD19には、図19(b)に示すように、送信中の画像データとともに、画像送信中であることを示す「WAIT」というメッセージが表示される。そして、最終ページの画像データの送信が終了すると、当該処理を終了する。
【0063】
このように、本第3実施例によれば、転送したい画像データのみ、あるいは全画像データを他方の電子スチルカメラに選択可能に送信することができる。
【0064】
G.第4実施例の構成
次に、本発明の第4実施例について説明する。なお、本第4実施例による電子スチルカメラの構成は、基本的に、前述した図1に示す構成と同様であるので省略し、相違点のみを説明する。本第4実施例では、双方のI/Oポート13を所定のケーブルによって接続するか、有線、無線、またはモデムによって通信回線を介して、一方の電子スチルカメラ(マスタ側)から他方の電子スチルカメラ(スレーブ側)の動作(撮影、消去)を制御するようになっている。
【0065】
H.第4実施例の動作
ここで、図20ないし図22は、マスタ側の電子スチルカメラによるリモートコントロール処理を説明するためのフローチャートである。図23ないし図25は、スレーブ側の電子スチルカメラによるリモートコントロール処理を説明するためのフローチャートである。また、図26ないし図28は、マスタ側のリモートコントロール処理における表示例を示す概念図である。なお、本第3実施例における電子スチルカメラでは、通常の撮影の際には、従来と同様の一連のシーケンスで映像が記録されるので、その説明は省略する。
【0066】
(a)リモート撮影処理
まず、マスタとなる電子スチルカメラでは、図20に示すステップS60において、スレーブとなる電子スチルカメラでは、図23に示すステップS140において、双方の電子スチルカメラで、通信を確立するためのネゴシエーションを行う。このとき、電子スチルカメラのLCD19には、図26(a)に示すように、リモート撮影であるか、リモート消去であるかの選択画面が表示される。どちらを選択するかは、例えば、キー入力部9の「+」、「−」キーでカーソルを移動させ、シャッターキーを押下することで指示する。ここで、ユーザがリモート撮影またはリモート消去のどちらかを選択すると、選択した側の電子スチルカメラは、他方の電子スチルカメラに対して送信コードTCを送出する。これにより、送信コードTCを送信した側がマスタ(制御する側)となり、送信コードTCを受信した側のスレーブ(制御される側)となる。
【0067】
次に、マスタ側の電子スチルカメラにおいて、ステップS92で、リモート撮影が選択されたか、リモート消去が選択されたかを判断する。そして、リモート撮影が選択されると、ステップS94に進み、シャッターキーが押下されたか否かを判断する。このとき、マスタ側の電子スチルカメラのLCD19には、図26(b)に示すように、リモート撮影であることを示すタイトルと、現時点で入力可能なキーとして、スレーブ側の電子スチルカメラでの撮影を指示するためのシャッターキーおよびリモート撮影を終了するための終了キーが表示される。ここで、ユーザがシャッターキーを操作すると、ステップS96に進み、スレーブ側の電子スチルカメラに撮影コマンドを送信する。
【0068】
一方、スレーブ側の電子スチルカメラでは、ネゴシエーションの後、図23に示すステップS142で、撮影コマンドまたは消去コマンドのどちらを受信したかを判断する。そして、上記撮影コマンドを受信すると、ステップS144に進み、CCD1により画像を取り込み、ステップS146で、DRAM6に記憶していく。次に、ステップS148で、1ページ分の撮影が終了したか否かを判断し、終了していなければ、ステップS144に戻り、ステップS144〜S148を繰り返し実行し、画像を取り込んでいく。そして、1ページ分の撮影が終了すると、ステップS150で、DRAM6に記憶した画像データを圧縮してフラッシュメモリ8に転送して記憶する。次に、ステップS152で、フラッシュメモリ8に記憶した画像データをマスタ側の電子スチルカメラに送信した後、ステップS154で、記録コードMCを送信する。
【0069】
これに対して、マスタ側の電子スチルカメラでは、図20に示すステップS98で、スレーブ側の電子スチルカメラからの送信されてきた画像データを受信し、ステップS100で、DRAM6に記憶していく。そして、ステップS102で、記録コードMCを受信したか否かを判断し、受信していなければ、ステップS98に戻り、以下、記録コードMCを受信するまで、スレーブ側の電子スチルカメラから送信される画像データ(1ページ分)を受信し、DRAM6に記憶していく。このとき、マスタ側の電子スチルカメラのLCD19には、図26(c)に示すように、画像データを受信中である旨が表示される。そして、記録コードMCを受信すると、ステップS104で、DRAM6に記憶した1ページ分の画像データをフラッシュメモリ8に転送して記憶する。その後、ステップS106で、フラッシュメモリ8に記憶した画像データ、すなわち、スレーブ側の電子スチルカメラで撮影した画像データを、図26(d)に示すように、LCD19に表示し、ステップS94に戻る。
【0070】
以下、シャッターキーが操作される度に、マスタ側の電子スチルカメラから撮影コマンドが送信され、スレーブ側の電子スチルカメラで撮影が行われる。そして、スレーブ側の電子スチルカメラで撮影された画像データは、マスタ側の電子スチルカメラに送信され、該マスタ側の電子スチルカメラで表示される。そして、マスタ側の電子スチルカメラで、終了キーが操作されると、ステップS108で終了キーが操作されたか否かを判断しているので、当該処理を終了する。
【0071】
(b)リモート消去(ページ単位)
次に、マスタ側の電子スチルカメラで、ネゴシエーションの後、リモート消去が選択されると、図21に示すステップS110に進む。このとき、マスタ側の電子スチルカメラのLCD19には、図27(a)に示すように、ページ消去であるか、一括消去であるかの選択画面が表示される。ページ消去では、マスタ側の電子スチルカメラで選択された、スレーブ側の電子スチルカメラに記憶されている画像データがページ単位で消去される。また、一括消去では、マスタ側の電子スチルカメラの指示で、スレーブ側の電子スチルカメラに記憶されている全画像データが一度に消去される。
【0072】
一方、スレーブ側の電子スチルカメラでは、消去コマンドを受信するので、図24に示すステップS156に進み、ページ消去コマンドまたは一括消去コマンドのどちらを受信したかを判断する。ここで、マスタ側の電子スチルカメラで、ユーザがページ消去を選択すると、ステップS112で、スレーブ側の電子スチルカメラに画像データ送信要求を送信する。
【0073】
これに対して、スレーブ側の電子スチルカメラでは、ページ消去コマンドを受信するので、ステップS158に進み、画像データ送信要求を受信したか否かを判断し、画像データ送信要求を受信すると、ステップS160に進み、所定のポインタで示される画像データをマスタ側の電子スチルカメラに送信する。その後、ページ送りコマンドを受信したか否かを判断する。
【0074】
マスタ側の電子スチルカメラでは、ステップS114で、スレーブ側の電子スチルカメラが送信してくる画像データを受信し、DRAM6を介してフラッシュメモリ8に記憶した後、受信した画像データを、図27(b)に示すようにLCD19に表示する。次に、ステップS116で、ページ送りキーが操作されたか否かを判断し、ページ送りキーが操作されると、ステップS118に進み、スレーブ側の電子スチルカメラにページ送りコマンドを送信した後、ステップS112に戻る。そして、上述したように、ステップS112で、画像データ送信要求を送信する。
【0075】
これに対して、スレーブ側の電子スチルカメラでは、ページ送りコマンドを受信するので、ステップS162からステップS164に進み、画像データを1つだけ送り、ステップS158に戻る。ステップS158では、前述したように、画像データ送信要求を受信したかを判断しているので、マスタ側の電子スチルカメラからの画像データ送信要求を受信すると、上記1つだけページ送りした画像データをマスタ側の電子スチルカメラに送信する。
【0076】
以下、マスタ側の電子スチルカメラでは、ステップS112〜S118、スレーブ側の電子スチルカメラでは、ステップS158〜S164を繰り返し実行することにより、マスタ側の電子スチルカメラで、ページ送りキーを操作する度に、スレーブ側の電子スチルカメラに記憶されている画像データがページ送りされ、マスタ側の電子スチルカメラで表示される。
【0077】
そして、マスタ側の電子スチルカメラにおいて、消去したい画像データがLCD19に表示されたところで、ユーザが消去キーを操作すると、ステップS116からステップS120を経て、ステップS122に進み、スレーブ側の電子スチルカメラにページ消去コマンドを送信する。消去の間、マスタ側の電子スチルカメラのLCD19には、図27(c)に示すように、消去中である旨が表示される。
【0078】
これに対して、スレーブ側の電子スチルカメラでは、ステップS166で、ページ消去コマンドを受信したか否かを判断しているので、ページ消去コマンドを受信すると、ステップS168に進み、現在、マスタ側の電子スチルカメラで表示されている画像データ、すなわち所定のポインタで指示され、スレーブ側に記憶されている画像データを消去し、ステップS170で、消去終了コードをマスタ側の電子スチルカメラに送信する。
【0079】
マスタ側の電子スチルカメラでは、ステップS124で、消去終了コードを受信したか否かを判断しており、上記消去終了コードを受信すると、ステップS126で、スレーブ側の電子スチルカメラにページ送りコマンドを送信した後、ステップS112に戻る。そして、前述したように、ステップS112で、画像データ送信要求を送信するので、ページ消去後は、次のページの画像データが表示される。
【0080】
以下、マスタ側の電子スチルカメラで、ステップS112〜S126を繰り返し実行することで、スレーブ側の電子スチルカメラに記憶されている画像データのうち、所望する任意の画像データを消去する。そして、マスタ側の電子スチルカメラで、終了キーが操作されると、ステップS128からステップS130に進み、スレーブ側の電子スチルカメラに終了コマンドを送信した後、当該処理を終了する。スレーブ側の電子スチルカメラでは、ステップS172で、終了コマンドを受信したか否を判断しているので、上記終了コマンドを受信することで当該処理を終了する。
【0081】
(c)リモート消去(一括)
また、マスタ側の電子スチルカメラで、一括消去が選択されると、図22に示すステップS132に進み、消去キーが操作されたか否かを判断する。このとき、マスタ側の電子スチルカメラのLCD19には、図28(a)に示すように、一括消去であることを示すタイトルと、消去キーが操作可能である消去キーが表示される。そして、ユーザが消去キーを操作すると、ステップS134に進み、スレーブ側の電子スチルカメラに一括消去コマンドを送信する。消去の間、マスタ側の電子スチルカメラのLCD19には、図28(b)に示すように、消去中である旨が表示される。
【0082】
これに対して、スレーブ側の電子スチルカメラでは、マスタ側で一括消去が選択されると、一括消去コマンドを受信するので、ステップS156から図25に示すステップS174に進む。ステップS174では、一括消去コマンドを受信したか否かを判断し、一括消去コマンドを受信すると、ステップS176に進み、フラッシュメモリ8に記憶している全画像データを消去する。そして、ステップS178で、マスタ側の電子スチルカメラに消去終了コードを送信し、当該処理を終了する。マスタ側の電子スチルカメラでは、ステップS2136で、消去終了コードを受信したか否かを判断しており、上記消去終了コマンドを受信すると、当該処理を終了する。
【0083】
このように、上述した第4実施例によれば、マスタ側の電子スチルカメラの制御により、ケーブル、無線、モデムでの通信回線等により接続されたスレーブ側の電子スチルカメラの動作を制御することにより、スレーブ側の電子スチルカメラで撮影させることができ、かつ該撮影された画像を手元のマスタ側で確認することができる。また、マスタ側の電子スチルカメラの制御により、スレーブ側の電子スチルカメラに記憶されている画像データを確認しながら消去することができる。
【0084】
なお、上述した第1および第2実施例では、画像転送処理において、双方の電子スチルカメラのI/Oポート13を所定のケーブルによって接続して画像を転送したが、これに限らず、有線、無線、またはモデムによって通信回線を介して転送するようにしてもよい。また、上述した第1ないし第4実施例では、電子スチルカメラは、画像データを表示するLCD19を備えていたが、これに限らず、表示装置を備えない構成であってもよく、この場合、画像データを見るときには別体に設けられた表示装置で表示するようにすればよい。
【0085】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、撮像素子とメモリとディスプレイと通信手段を備えた電子撮像装置同士を通信回線を介して接続し、一方をマスタ側、他方をスレーブ側としてネゴシエーションを確立し、リモート消去モードが選択されると、前記マスタ側撮像装置は、前記スレーブ側撮像装置に画像データ送信要求を出し、前記スレーブ側撮像装置により、指定された画像データを前記マスタ側撮像装置に送信し、前記マスタ側撮像装置により、受信した画像データをディスプレイに表示し、前記マスタ側撮像装置において消去指示がなされると、前記マスタ側撮像装置に送信された前記スレーブ側撮像装置の画像データを消去するようにしたので、電子スチルカメラ同士を通信回線を介して接続し、マスタ側電子スチルカメラの制御により、スレーブ側の電子スチルカメラに記憶されている画像データを確認しながら消去することができるという利点が得られる。
【0086】
また、請求項2記載の発明によれば、前記マスタ側撮像装置により、前記スレーブ側撮像装置に画像データ送信要求をページ単位で送出し、ページ送りコマンドによって前記マスタ側撮像装置がページ送り指示を出す毎に、前記スレーブ側撮像装置に記憶されている画像データをページ送りして、前記マスタ側撮像装置のディスプレイで表示するようにしたので、電子スチルカメラ同士を通信回線を介して接続し、マスタ側電子スチルカメラの制御により、スレーブ側の電子スチルカメラに記憶されている画像データを確認しながら消去することができるという利点が得られる。
【0087】
また、請求項3記載の発明によれば、前記マスタ側撮像装置により、前記スレーブ側撮像装置に一括消去指令を送信し、前記スレーブ側撮像装置により、一括消去指令に従って、自己のメモリに記憶されている全ての画像データを消去するようにしたので、電子スチルカメラ同士を通信回線を介して接続し、マスタ側電子スチルカメラの制御により、スレーブ側の電子スチルカメラに記憶されている画像データを確認しながら消去することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電子スチルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】電子スチルカメラ同士を、通信(画像転送)に先立って、互いのI/Oポート13を介して、所定のケーブルによって接続した状態を示す模式図である。
【図3】電子スチルカメラの送信処理の動作を説明するためのシーケンスフローチャートである。
【図4】送信処理における操作およびLCDの表示例を示す模式図である。
【図5】電子スチルカメラの受信処理の動作を説明するためのシーケンスフローチャートである。
【図6】受信処理における操作およびLCDの表示例を示す模式図である。
【図7】受信処理における操作およびLCDの表示例を示す模式図である。
【図8】本発明の第2実施例による電子スチルカメラのフラッシュメモリにおけるヘッダ部の構成を示す概念図である。
【図9】電子スチルカメラのフラッシュメモリにおけるデータ構成を示す概念図である。
【図10】電子スチルカメラの再生モード設定処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】電子スチルカメラの通常再生モードにおける動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】電子スチルカメラの非表示再生モードにおける動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】通常再生モードと後述する非表示再生モードとの表示の違いを説明するための概念図である。
【図14】画像転送処理を説明するための概念図である。
【図15】フラッシュメモリにおけるデータ構成を示す概念図である。
【図16】電子スチルカメラの選択転送処理および一括転送処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】電子スチルカメラの選択転送処理および一括転送処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】選択転送処理を説明するための概念図である。
【図19】一括転送処理を説明するための概念図である。
【図20】本発明の第4実施例による電子スチルカメラにおけるマスタ側の電子スチルカメラでのリモートコントロール処理を説明するためのフローチャートである。
【図21】マスタ側の電子スチルカメラでのリモートコントロール処理を説明するためのフローチャートである。
【図22】マスタ側の電子スチルカメラでのリモートコントロール処理を説明するためのフローチャートである。
【図23】スレーブ側の電子スチルカメラによるリモートコントロール処理を説明するためのフローチャートである。
【図24】スレーブ側の電子スチルカメラによるリモートコントロール処理を説明するためのフローチャートである。
【図25】スレーブ側の電子スチルカメラによるリモートコントロール処理を説明するためのフローチャートである。
【図26】マスタ側のリモートコントロール処理における表示例を示す概念図である。
【図27】マスタ側のリモートコントロール処理における表示例を示す概念図である。
【図28】マスタ側のリモートコントロール処理における表示例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 CCD(撮影手段)
3 A/D変換器
4 TG
5 駆動回路
6 DRAM(一時記憶メモリ)
7 圧縮/伸張部
8 フラッシュメモリ(記憶媒体)
9 キー入力部(指示手段)
10 CPU(制御手段、表示制御手段、再生許可設定手段、再生モード設定手段、選択手段、送信許可設定手段、操作指示手段)
11 ROM
12 RAM
13 I/Oポート(転送手段)
15 SG
16 VRAM
17 D/A変換器
19 LCD(表示装置)
TC 送信コード
RC 受信コード
MC 記録コード(記憶指示コード)
RLC 解放コード
Claims (3)
- 電子撮像装置の画像消去方法であって、
撮像素子とメモリとディスプレイと通信手段を備えた電子撮像装置同士を通信回線を介して接続し、一方をマスタ側、他方をスレーブ側としてネゴシエーションを確立し、
リモート消去モードが選択されると、前記マスタ側撮像装置は、前記スレーブ側撮像装置に画像データ送信要求を出し、
前記スレーブ側撮像装置は、指定された画像データを前記マスタ側撮像装置に送信し、
前記マスタ側撮像装置は、受信した画像データをディスプレイに表示し、
前記マスタ側撮像装置において消去指示がなされると、前記マスタ側撮像装置に送信された前記スレーブ側撮像装置の画像データを消去することを特徴とする電子撮像装置の画像消去方法。 - 前記マスタ側撮像装置は、前記スレーブ側撮像装置に画像データ送信要求をページ単位で送出し、ページ送りコマンドによって前記マスタ側撮像装置がページ送り指示を出す毎に、前記スレーブ側撮像装置に記憶されている画像データがページ送りされ、前記マスタ側撮像装置のディスプレイで表示されることを特徴とする請求項1記載の電子撮像装置の画像消去方法。
- 前記マスタ側撮像装置は、前記スレーブ側撮像装置に一括消去指令を送信し、前記スレーブ側撮像装置は、一括消去指令に従って、自己のメモリに記憶されている全ての画像データを消去することを特徴とする請求項1記載の電子撮像装置の画像消去方法。
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