JP3671720B2 - 印字装置の搬送異常検出装置および検出方法ならびに印字装置 - Google Patents

印字装置の搬送異常検出装置および検出方法ならびに印字装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラと、前記従動ローラの回転を検知するとともに、当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する回転検知手段とを備え、前記回転検知手段の出力信号を受けて従動ローラに異常があることの判定を行うようにした印字装置の搬送異常検出装置および搬送異常検出方法に関する。
【0002】
また、本発明は、前記異常検出装置を備えた印字装置および前記搬送異常検出方法を実行する印字装置、ならびにコンピュータに前記搬送異常検出方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】
印字装置において、印字媒体(たとえば、連続紙)が正常に搬送されているか、あるいは、詰まりを起こしているかを判定する装置として、特開平6−312854号に示すように、搬送される記録媒体に接触して回転する従動ローラの回転状態を検知して判定するものがある。この装置は、駆動ローラが印字媒体を搬送し、その搬送中に、従動ローラが正常に回転しているときは、印字媒体の搬送は正常に行われていると判定し、従動ローラが停止しているときは、印字媒体の詰まりが発生していると判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
印字媒体と従動ローラとの間には、一時的なスリップが発生することがあり、従動ローラは、印字媒体の詰まりだけでなく、この一時的なスリップによっても停止する場合がある。しかし、従来の装置によると、これらを区別することができず、従動ローラの回転停止を、すべて印字媒体の詰まりとして判定してしまうという問題があった。
【0005】
また、このような従動ローラの外周には、通常、ゴムなどの摩擦部材が取り付けられており、この摩擦部材と印字媒体との接触摩擦によって、従動ローラは回転するようになっている。しかし、この摩擦部材は、経時変化により劣化し、摩擦係数が小さくなることが知られている。たとえば、ゴムの場合には、摩擦係数は、使用初期には1.0から1.5程度であったものが、1000時間ほど経過すると、0.2から0.5程度に下がる。摩擦係数が下がると、従動ローラは、印字媒体との間で一時的なスリップを頻繁に起こすようになり、印字媒体が正常に搬送されているにもかかわらず、従動ローラが回転していないという状態が頻繁に発生し、この結果、一時的なスリップ状態を印字媒体の詰まりと誤って判定するおそれもあった。
【0006】
本発明の課題は、従動ローラのスリップによる停止と、印字媒体の詰まりによる停止とを明確に区別して、印字媒体の詰まりを正確に判定できるようにするために、従動ローラの摩擦部材の経時変化などによる搬送異常の発生を検出できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するため、請求項1に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出装置は、駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラと、前記従動ローラの回転を検知するとともに、当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する回転検知手段と、前記回転検知手段の出力信号を受け、その信号の状態変化が「無し」となる計数期間中に、本来状態変化が繰り返される単位時間毎に前記出力信号の状態を検知して同じ状態の連続検知回数を第1の計数値として計数し、かつ、当該第1の計数値があらかじめ定められた第1の基準値に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、前記第1の計数値をリセットする第1の計数手段と、前記第1の計数値が、前記第1の基準値よりも小さな、あらかじめ定められた第2の基準値に達した回数を第2の計数値として計数する第2の計数手段と、前記第1の計数値が前記第1の基準値に達すると印字媒体の詰まりと判定し、前記第1の計数値が前記第1の基準値に達する前に前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは印字媒体の一時的なスリップと判定する判定手段と、前記第2の計数値が、あらかじめ定められた第3の基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定する判定手段とを備えている。
【0008】
第1の計数手段は、回転検知手段の出力信号の状態変化が「無し」となる期間中、すなわち、従動ローラの回転が停止している期間中、本来状態変化が繰り返される単位時間毎に前記出力信号の状態を検知して同じ状態の連続検知回数を第1の計数値として計数する。第1の計数手段は、当該第1の計数値が第1の基準値に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったとき、すなわち、従動ローラの回転が再開されたときは、前記第1の計数値をリセットする。第1の基準値としては、従動ローラの回転停止が印字媒体の詰まりによるものと考えられる値が、経験則などに基づいて定められる。そして、前記第1の計数値が前記第1の基準値に達すると印字媒体の詰まりと判定し、前記第1の計数値が前記第1の基準値に達する前に前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは印字媒体の一時的なスリップと判定する。したがって、これにより、従動ローラの一時的なスリップ状態を、誤って印字媒体の詰まりであると判定することを回避できる。
【0009】
また、第2の計数手段は、前記第1の計数値が、前記第1の基準値よりも小さな、第2の基準値に達した回数を第2の計数値として計数する。そして、判定手段は、前記第2の計数値が第3の基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定する。ここで、第2の基準値は、従動ローラの摩擦部材の劣化が進んで一時的なスリップの程度か大きくなっていることを示す値であり、第3の基準値は、従動ローラの摩擦部材の劣化が進んで新しいものに交換する時期が来ていることを示す値であり、両値は、ともに経験則などに基づいて定められる。なお、第2の基準値が第1の基準値よりも小さな値であるのは、第2の基準値に達した状態は、従動ローラの回転停止が、印字媒体の詰まりによるものではなく、一時的なスリップにより生じている状態であるからである。したがって、これにより、従動ローラの摩擦部材が、経時変化などにより劣化しており、スリップを起こしやすくなっていることを検出することができる。
【0010】
よって、請求項1に記載の発明により、従動ローラの異常を検出できるとともに、印字装置における印字媒体の詰まりの発生を正しく判定できる。また、従動ローラ(またはその摩擦部材)の交換を適切な時期に行うことができ、従動ローラ(またはその摩擦部材)の無駄のない利用を図ることができるとともに、従動ローラが常時正常に機能することにより、印字媒体の詰まりを高い信頼性をもって検出することもできる。
【0011】
請求項2に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出装置は、請求項1において、前記第2の計数手段は、前記第1の計数値が前記第2の基準値に達することなくリセットされたときは、前記第2の計数値をリセットするものであることを特徴とする。
【0012】
従動ローラが、その摩擦部材の劣化により、一時的なスリップを起こす状態になっているときは、第1の計数値が連続して第2の基準値に達することが多いと考えられる。一方、第1の計数値が、第2の基準値に達することなくリセットされたときは、一時的なスリップが発生しているものの、このスリップは、従動ローラの摩擦部材の劣化が軽い状態または劣化以外の原因(たとえば、印字媒体の折り目の部分が従動ローラに差し掛かった時に、従動ローラと印字媒体との接触面積が減少することに伴う接触摩擦の低減)により生じているものと考えることができる(以下、前記摩擦部材の劣化が軽い状態でのスリップと劣化以外の原因によるスリップをまとめて「劣化以外の原因等」と称する)。したがって、この場合には、それ以前に生じたスリップも、劣化以外の原因により生じたものと推定することができる。よって、第2の計数値をリセットすることにより、従動ローラの摩擦部材の劣化以外の原因等による一時的なスリップを、劣化による一時的なスリップの発生として検知することを抑制することができ、従動ローラの異常をより正確に検出できるとともに、印字装置における印字媒体の詰まりの発生を正しく判定できる。
【0013】
請求項3に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出装置は、請求項1または2において、前記従動ローラに異常があると判定する判定手段は、前記計数期間があらかじめ定められた回数繰り返された後に、前記第2の計数値が前記第3の基準値に達しているかどうかを判断し、達しているときは前記従動ローラに異常があると判定するものであることを特徴とする。これにより、一時的なスリップを起こした回数のうち、何回第2の計数値に達したかという頻度を考慮して、従動ローラに異常があるかどうかの判定が可能となる。
【0014】
請求項4に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出装置は、請求項3において、前記あらかじめ定められた回数が可変であることを特徴とする。これにより、しばらく様子を見る時間を任意の値に調整することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出装置は、請求項1から4のいずれかにおいて、前記第1の基準値、前記第2の基準値、および前記第3の基準値のうちの少なくとも1つ以上のものは可変であることを特徴とする。これにより、各印字装置の特性あるいは従動ローラの摩擦部材の特質に応じて、第1の基準値、第2の基準値、および第3の基準値を適切な値に設定することができ、もって、従動ローラの異常を正確に検出できるとともに、印字装置における印字媒体の詰まりの発生を正しく判定できる。
【0016】
請求項6に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出装置は、駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラと、前記従動ローラの回転を検知するとともに、当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する回転検知手段と、前記回転検知手段の出力信号を受け、その信号の状態変化が「無し」となる計時期間中に、その「無し」の状態の継続時間を計時し、かつ、当該継続時間があらかじめ定められた第1の基準時間に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、前記継続時間の計時をリセットする計時手段と、前記継続時間が、前記第1の基準時間よりも小さな、あらかじめ定められた第2の基準時間に達した回数を計数する計数手段と、前記継続時間が前記第1の基準時間に達すると印字媒体の詰まりと判定し、前記継続時間が前記第1の基準時間に達する前に前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは印字媒体の一時的なスリップと判定する判定手段と、前記計数手段の計数値が、あらかじめ定められた基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定する判定手段とを備えている。
【0017】
このように、請求項1に記載の発明における「計数値」に代えて、「継続時間」を計時することによっても、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。ここで、第1の基準時間、第2の基準時間およびあらかじめ定められた基準値は、経験則などに基づいて定められる。
【0018】
請求項7に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出装置は、請求項6において、前記計数手段は、前記継続時間が前記第2の基準時間に達することなくリセットされたときは、前記計数値をリセットするものであることを特徴とする。
【0019】
これにより、従動ローラの劣化以外の理由(たとえば、印字媒体の折り目)等による一時的なスリップを、劣化による一時的なスリップの発生として検知することを抑制することができ、従動ローラの異常を、より正確に検出できるとともに、印字装置における印字媒体の詰まりの発生を正しく判定できる。
【0020】
請求項8に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出装置は、請求項6または7において、前記従動ローラに異常があると判定する判定手段は、前記計時期間があらかじめ定められた回数繰り返された後に、前記計数手段の計数値が前記あらかじめ定められた基準値に達しているかどうかを判断し、達しているときは前記従動ローラに異常があると判定するものであることを特徴とする。これにより、しばらく様子を見た後に、従動ローラに異常があるかどうかの判定が可能となる。
【0021】
請求項9に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出装置は、請求項8において、前記あらかじめ定められた回数が可変であることを特徴とする。これにより、しばらく様子を見る時間を任意の値に調整することができる。
【0022】
請求項10に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出装置は、請求項6から9のいずれかにおいて、前記第1の基準時間、前記第2の基準時間、および前記基準値のうちの少なくとも1つ以上のものは可変であることを特徴とする。これにより、各印字装置の特徴あるいは従動ローラの摩擦部材の特性に応じて、第1の基準値、第2の基準値、および第3の基準値を適切な値に設定することができ、もって、従動ローラの異常を正確に検出できるとともに、印字装置における印字媒体の詰まりの発生を正しく判定できる。
【0023】
請求項11に記載の発明に係る印字装置は、請求項1から10のいずれかに記載の印字装置の搬送異常検出装置を備えていることを特徴とする。これにより、従動ローラの交換を適切に行うことができるため、当該印字装置は安定な印字が可能となる。
【0024】
請求項12に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出方法は、駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラの回転を検知するとともに、当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する検知手段からの出力信号を受け、前記出力信号の状態変化が「無し」となる計数期間中に、本来状態変化が繰り返される単位時間毎に前記出力信号の状態を検知して同じ状態の連続検知回数を第1の計数値として計数し、前記第1の計数値が、あらかじめ定められた第2の基準値に達した回数を第2の計数値として計数し、前記第1の計数値が、前記第2の基準値よりも大きな、あらかじめ定められた第1の基準値に達すると印字媒体の詰まりと判定し、または、前記第1の計数値が、前記第1の基準値に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、印字媒体の一時的なスリップと判定して前記第1の計数値をリセットし、前記第2の計数値が、あらかじめ定められた第3の基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定するものである。
【0025】
これにより、請求項1に記載の発明による印字装置の搬送異常検出装置と同様の作用効果を得ることができる。
【0026】
請求項13に記載の発明に係る印字装置の搬送異常検出方法は、駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラの回転を検知するとともに、当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する検知手段からの出力信号を受け、前記出力信号の状態変化が「無し」となる計時期間中に、その「なし」の状態の継続時間を第1の継続時間として計測し、前記第1の継続時間が、あらかじめ定められた第2の基準時間に達した回数を計数し、前記第1の継続時間が、前記第2の基準時間よりも大きな、あらかじめ定められた第1の基準時間に達すると印字媒体の詰まりと判定し、または、前記第1の継続時間が前記第1の基準時間に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、印字媒体の一時的なスリップと判定して前記第1の継続時間の計測をリセットし、前記第1の継続時間が前記第2の基準時間に達した回数の計数値が、あらかじめ定められた基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定するものである。これにより、請求項6に記載の発明による印字装置の搬送異常検出装置と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】
請求項14に記載の発明は、駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラの回転を検知するとともに当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する検知手段からの出力信号を受け、前記出力信号の状態変化が「無し」となる計数期間中に、本来状態変化が繰り返される単位時間毎に前記出力信号の状態を検知して同じ状態の連続検知回数を第1の計数値として計数するステップと、前記第1の計数値が、あらかじめ定められた第2の基準値に達した回数を第2の計数値として計数するステップと、前記第1の計数値が、前記第2の基準値よりも大きな、あらかじめ定められた第1の基準値に達すると印字媒体の詰まりと判定し、または、前記第1の計数値が、前記第1の基値に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、印字媒体の一時的なスリップと判定して前記第1の計数値をリセットするステップと、前記第2の計数値が、あらかじめ定められた第3の基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定するステップと、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。これにより、請求項1に記載の発明による印字装置の搬送異常検出装置と同様の作用効果を得ることができる。
また、持ち運び可能な記録媒体を利用することにより、任意の場所に携帯して行き、その場所にある印字装置に、印字装置の搬送異常検出方法を実行させることができる。ここで、記録媒体には、フロッピィ・ディスク(FD)、ハード・ディスク(HD)、ミニ・ディスク(MD)、CD−ROM、カセット・テープ、半導体メモリなどが含まれる。
【0028】
請求項15に記載の発明は、駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラの回転を検知するとともに当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する検知手段からの出力信号を受け、前記出力信号の状態変化が「無し」となる計時期間中に、その「なし」の状態の継続時間を第1の継続時間として計測するステップと、前記第1の継続時間が、あらかじめ定められた第2の基準時間に達した回数を計数するステップと、前記第1の継続時間が、前記第2の基準時間よりも大きな、あらかじめ定められた第1の基準時間に達すると印字媒体の詰まりと判定し、または、前記第1の継続時間が前記第1の基準時間に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、印字媒体の一時的なスリップと判定して前記第1の継続時間の計測をリセットするステップと、前記第1の継続時間が前記第2の基準時間に達した回数の計数値が、あらかじめ定められた基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定するステップと、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。これにより、請求項6に記載の発明による印字装置の搬送異常検出装置と同様の作用効果を得ることができる。
また、持ち運び可能な記録媒体を利用することにより、任意の場所に携帯して行き、その場所にある印字装置に、印字装置の搬送異常検出方法を実行させることができる。ここで、記録媒体には、フロッピィ・ディスク(FD)、ハード・ディスク(HD)、ミニ・ディスク(MD)、CD−ROM、カセット・テープ、半導体メモリなどが含まれる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る印字装置の搬送異常検出装置の第1の実施の形態を示す概略構成図であり、図2は、従動ローラおよびこれに設けられたリング状磁石ならびに回転検知器を示す斜視図である。図3は、本発明に係る印字装置の搬送異常検出の処理を示すフローチャートであり、図4および図5は、本発明による紙(印字媒体)詰まり検知のタイミングチャートである。
【0030】
図1に示す印字装置の搬送異常検出装置は、従動ローラ20、回転検知器30、判定装置40、紙送りモータ50および記録媒体読取装置60を備えている。
【0031】
従動ローラ20は、駆動ローラ(図示せず)により搬送される紙との接触摩擦によって回転する。駆動ローラは、紙送りモータ50によって駆動される。従動ローラ2の設けられる場所は、前記従来技術(特開平6−312854号公報)と同様に駆動ローラの軸であることが、印字ずれのおそれを低減する等の点から好ましいが、駆動ローラ軸とは別の他の軸に設けられていてもよい。この従動ローラ20には、図2に示すように、紙との摩擦部材である回転ゴム22、および磁石がラジアル方向の境界線を境にして隣接するセグメントを異極とするように着磁されたリング状磁石24が設けられている。
【0032】
回転検知器30は、図2に示すように、磁界の変化を検出するホール素子32により構成される。従動ローラ20が回転すると、リング状磁石24が回転し、回転に伴う磁界の変化がホール素子32によって検出される。ホール素子32は、検出された磁界の変化を出力信号の状態変化として判定装置40に送る。
【0033】
判定装置40は、記録媒体読取装置60が接続されたコンピュータにより構成される。記録媒体読取装置60には、フロッピィ・ディスク(FD)・ドライブ、ミニ・ディスク(MD)・ドライブ、CD−ROMドライブ、カセット・テープ・プレーヤなどの各種読取装置が含まれ、それぞれ、FD、MD、CD−ROM、カセット・テープなどの各種記録媒体が装填される。また、記録媒体読取装置60および記録媒体70を一体にして、ハード・ディスク装置として構成することもできるし、半導体メモリ(たとえば、ROM)として構成し、判定装置40の内部に組み込むこともできる。
【0034】
記録媒体70には、図3のフローチャートに示す処理がプログラムとして記録されている。判定装置40は、記録媒体70に記録されたプログラムを、記録媒体読取装置60を介して読み取り、実行する。そして、判定装置40は、紙送りモータ50の回転を制御するとともに、ユーザに対して、従動ローラの異常を通知する。紙送りモータ50は、ステッピング・モータよりなる。
【0035】
次に、判定装置40の処理を、図3および図4にしたがって詳述する。判定装置40は、ステップS1において、紙送りモータ50の1ステップ毎(通常1/216[インチ/ステップ]程度である)に回転検知器30の出力信号を取り込み、その信号の状態変化が規則的であるかどうかを判定する。具体的には、紙10が正常に搬送され、従動ローラ20が紙10との間の接触摩擦によって正常に回転している場合において、本来その信号の状態変化が繰り返されるべき単位時間毎に、その時の出力信号の状態を検知する。そして、直前の信号状態(たとえばL状態)とそれに続く信号状態(たとえばH状態)とが異なっているとき(たとえば図4の回転検知器信号(1)の領域13)、すなわち信号の規則的な状態変化が検知されたときは、正常な紙送り状態であると判定する。
【0036】
正常な紙送り状態であると判定した場合には、ステップS5に進み、紙送りモータ10の駆動をそのまま継続させる。
【0037】
一方、状態変化が無いとき、すなわち、出力信号がL状態のまま(図4の回転検知器信号(2)の領域14および図5の回転検知器信号(3)の領域16)またはH状態のまま(図4の回転検知器信号(2)の領域15および図5の回転検知器信号(4)の領域17)であるときは、ステップS2に進み、従動ローラの停止の原因が「一時的なスリップ」であるのか、または「紙詰まり」であるのかを判定する。具体的には、前記単位時間毎に信号状態を検知し、同じ状態(L状態またはH状態)の連続検知回数(第1の計数値)を積算し、その第1の計数値があらかじめ設定された第1の基準値(スレッシュホルド値)に達したとき(図5の回転検知器信号(3)の領域16および回転検知器信号(4)の領域17)は、「紙詰まり」であると判定し、一方、第1の計数値が第1の基準値に達する前に前記出力信号の状態変化が有りとなったとき(図4の回転検知器信号(2)の領域14および15)は、「一時的なスリップ」であると判定する。
【0038】
第1の基準値は、「紙詰まり」であると判定する基準値であり、連続紙などの折り癖その他を考慮して経験則に基づいて定められる。また、第1の基準値は、その設定値を適宜変更できるように形成するのが望ましい。このように基準値の設定を変更可能にすることにより検知機構部の特性や連続紙の癖などに合わせて感度を自在に変えられ、もって高精度の判定を行うための調整が一層容易となる。
【0039】
一時的なスリップであると判定した場合には、ステップS3に進み、一時的なスリップが従動ローラの摩擦部材の劣化によるものか、またはそれ以外の原因等によるものかを判定する。具体的には、第1の計数値が、あらかじめ設定された、第1の基準値よりも小さな第2の基準値に達しているかどうかを判定する。そして、第2の基準値に達しているときは、一時的なスリップが摩擦部材の劣化によるものと考えられることから、このスリップの回数(第2の計数値)を、ステップS7において積算する。続いて、ステップS8に進み、第2の計数値が第3の基準値に達しているかどうかを判定し、達しているときは、従動ローラに異常がある、すなわち従動ローラの摩擦部材が劣化によりスリップを起こしやすくなっていると判定し、ステップS9において、その旨をユーザに通知する。
【0040】
ここで、第2の基準値および第3の基準値は、一時的なスリップが従動ローラの摩擦部材の劣化によるものであることを示す基準値であり、摩擦部材の特性や紙の特性などを考慮して、経験則などによって定められる。また、第2の基準値および第3の基準値は、第1の基準値と同様に、その設定値を適宜変更できるように形成するのが望ましい。このように基準値の設定を変更可能にすることにより、従動ローラの摩擦部材の特性や紙の特性などに合わせて感度を自在に変えられ、もって高精度の判定を行うための調整が一層容易となる。従動ローラが異常であることをユーザへ通知する方法としては、ブザーを鳴らす方法、判定装置40または印刷装置(図示せず)の表示画面に異常を表示する方法などがある。
【0041】
ステップS9において異常を通知した後は、紙送りモータ50に駆動停止信号を出力して停止させ、紙送りを中断するのがよいが、紙詰まり状態になっている訳ではないので、図3に示したように、ステップS4に進み、第1の計数値をゼロにリセットした後に、紙送りを継続してもよい。
【0042】
ステップS3において、第1の計数値が第2の基準値に達しない場合、または、ステップS8において、第2の計数値が第3の基準値に達しない場合には、ステップS4に進み、第1の計数値をゼロにリセットした後に、ステップS1に進み、上記処理が繰り返される。
【0043】
ステップS3において、一時的なスリップが従動ローラの劣化以外の原因による場合として、図6(B)および(C)に示すように、連続紙10の折り目11(山の部分または谷の部分)が従動ローラに接している場合がある。これらの場合においては、紙と従動ローラとの接触面積が、図5(A)に示す通常の接触状態よりも小さくなり(図5の巻付け角θ1およびθ2は、θ0よりも小さい)、十分な接触摩擦が得られず、スリップを起こしやすくなる。
【0044】
ステップS2において、従動ローラの停止を「紙詰まり」が原因であると判定した場合には、ステップS6において、紙送りモータ50に駆動停止信号を出力して、紙送りモータ50を停止させる。紙送りモータ50の加速中に「紙詰まり」の判定結果が出た場合には、すぐに減速して停止し、紙送りモータ50の定速中にその判定結果が出た場合には、速やかに減速して停止し、紙送りモータ50の減速中にその判定結果が出た場合には、そのままの減速状態を続けて停止する。この停止後はポーズ・スイッチおよびピッチ・スイッチ(いずれも図示せず)以外のスイッチを押すとブザーで警告するようにし、紙詰まりを直して再び印字を開始する場合には、ポーズ・スイッチにより行うようにしておくのがよい。
【0045】
上記第1の実施の形態によれば、従動ローラ20の回転停止を即「紙詰まり」と判定することはないので、誤って紙送りモータ50を停止するおそれがなくなる。また、前記単位時間毎に同じ信号状態の連続検知回数の積算値を第1の基準値と比較して判定するようにしたので、一時的なスリップに起因する従動ローラ20の回転停止と、紙詰まりに起因する従動ローラ20の回転停止とを高精度で区別でき、もって紙詰まりの正しい判定が可能になる。さらに、「一時的なスリップ」と判定したときは、それまでの積算を終わらせて第1の計数値の積算をリセットするようにしたので、一時的なスリップ状態が時々発生しても、このリセットにより、その都度同じ精度で「紙詰まりかどうか」を正しく判定することができる。
【0046】
また、一時的なスリップのうち、従動ローラ20の摩擦部材の劣化によるものを、第2の基準値および第3の基準値により判定するようにしたので、一時的なスリップが従動ローラ20の摩擦部材の劣化によるものか、紙の折り目などの他の劣化以外の原因等によるものかを高精度で区別でき、従動ローラ20の適切な交換時期をユーザに通知することができる。そして、これにより、従動ローラ20の無駄のない利用を図ることができるとともに、従動ローラ20が常時正常に機能することにより、紙詰まりを高い信頼性をもって検出することもできる。
【0047】
なお、判定装置40による判定は、紙送りモータ50による紙送りが、ファーストライン印字領域の印字終了後にスタートするようにしておくのがよい。この時点では、排紙ユニット(図示せず)が閉じてたるみがとれ、紙搬送動作の安定領域になっているため、紙詰まりか否かを判定するに当たって前記たるみ等によるノイズの影響を受けにくいからである。また、前記積算処理は、紙送りモードに関係なく、すなわち紙送りが正転方向および逆転方向のいずれの場合も行ってよい。ただし、正転から逆転または逆転から正転に紙送り方向が変化した直後のNステップ(Nは磁石の最小分解能(ステップ換算)の1.5倍)は、ノイズの影響を受けない高精度の判定結果を得るためには判定対象にしないことが望ましい。
【0048】
ステップS4の処理の後に、第2の計数値をゼロにリセットする処理を行い、その処理後にステップS1に戻ることもできる。これにより、従動ローラ20の摩擦部材の劣化以外の原因等による一時的なスリップを、劣化による一時的なスリップの発生として検知することを抑制することができるので、従動ローラの異常をより正確に検出することができるとともに、印字装置における印字媒体の詰まりの発生を正しく判定することができる。
【0049】
図7は、本発明に係る第1の実施の形態の変形例を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、図3と同じ処理を行うステップには、同じ符号が付されている。また、新たにステップS11、S12およびS13が追加されている。以下では、新たに追加されたステップの処理について説明する。
【0050】
判定装置40は、ステップS2において、一時的なスリップと判定した場合には、ステップS11に進み、一時的なスリップの回数(X)を積算する。ステップS12においては、一時的なスリップの回数Xがあらかじめ設定された回数に達したかどうかを判定し、達しているときは、ステップS8の処理を実行する。すなわち、判定装置40は、一時的なスリップがあらかじめ設定された回数発生した後に、第2の計数値(Y)が第3の基準値に達しているかどうかを判定する。達している場合には、ステップS9において異常を通知し、達していない場合には、ステップS13においてXおよびYの値をリセットする。それ以外の点は、第1の実施の形態と同様である。これにより、一時的なスリップを起こした回数のうち何回が従動ローラ20の摩擦部材の劣化によるものであるかという、劣化によるスリップの「発生頻度」を考慮した判定が可能となる。
【0051】
ステップS9において異常を通知した後は、紙送りモータ50に駆動停止信号を出力して停止させ、紙送りを中断するのがよいが、図7に示すように、ステップS4に進み、第1の計数値をゼロにリセットした後に、紙送りを継続してもよい。
【0052】
次に、本発明による第2の実施の形態を説明する。この例では、判定装置40は、回転検知器30の出力信号の状態変化が「無し」のときは、その「無し」の状態の継続時間を計測するように形成されている。そして、この継続時間が予め定められた第1の基準時間と同じになったときに「紙詰まり」と判定して紙送りモータ50を停止させ、この継続時間が第1の基準時間と同じになる前に出力信号の状態変化が「有り」になったときは、「一時的スリップ」と判定して継続時間の計測をリセットするように形成されている。また、継続時間が第2の基準時間に達したときは、その回数(第1の実施の形態における第2の計数値)を積算するように形成されている。その他の構成は前述した第1の実施の形態と同様である。
【0053】
この継続時間及び基準時間によっても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。ここで、第1の基準時間および第2の基準時間は、前記第1の基準値および第2の基準値と同様に経験則などに基づいて定められる。また、これらの基準時間も前記基準値と同様にその設定を変更可能に形成しておくことが同様の理由により望ましい。
【0054】
上記いずれの実施の形態においても、印字媒体である連続紙10は、折り目付きの連続紙であるとして説明したが、この折り目付きの連続紙に限定されるものではない。折り目の無い平坦な紙であってもスリップするおそれはあるので、そのような平坦な紙についても本発明は適用して意義のあるものである。
【0055】
なお、判定装置40の処理を、記録媒体に記録されたプログラムによって実行する実施の形態について説明してきたが、この処理を判定装置40の内部にハードウェア・ロジックとして構成し、実行することもできる。この場合、判定装置40のみで処理を実行することができ、記録媒体読取装置60および記録媒体70は不要となる。
【0056】
また、従動ローラ20の回転の検知を、光学的に行うこともできる。たとえば、従動ローラ20に、リング状反射板(ラジアル方向の境界線を境に隣接するセグメントが、光の反射率が異なる色彩(たとえば、白と黒)に交互に配色されている)を設けるとともに、回転検知器30を受発光装置から構成するものである。これにより、回転検知器30は、従動ローラ20の回転を、リング状反射板からの受光量の変化として検知し、この受光量の変化を出力信号の状態変化として出力する。さらに、従動ローラ20には、ラジアル方向の境界線を境に隣接するセグメントが凹凸となるように形成された部材を設け、回転検知器30を、物体の表面の凹凸を検知する接触センサとし、検知した凹凸の変化を出力信号の変化として出力するものとすることもできる。
【0057】
本発明の他の実施の形態は、前記第1または第2の実施の形態のいずれかの搬送異常検出装置を備えている印字装置である。この印字装置の前記搬送異常検出装置以外の部分の構成は公知のものと同様であるので、その説明は省略する。この印字装置によれば、一時的なスリップによって誤って印字を停止することがなくなるとともに、従動ローラの交換を適切に行うことができるため、安定した印字を継続することができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、従動ローラの回転停止を即「紙詰まり」と判定することはないので、誤って紙送りモータを停止させるおそれがなくなる。また、一時的なスリップに起因する従動ローラの回転停止と、紙詰まりに起因する従動ローラの回転停止とを高精度で区別でき、紙詰まりの正しい判定が行える。さらに、従動ローラの摩擦部材が、経時変化などにより劣化しており、スリップを起こしやすくなっていることを検出することができる。したがって、これらにより、従動ローラの交換を適切な時期に行うことができ、従動ローラの無駄のない利用を図ることができるとともに、従動ローラが常時正常に機能することにより、印字媒体の詰まりを高い信頼性をもって検出することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印字装置の紙詰まり検知装置の一実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】従動ローラに設けられたリング状磁石及び回転検知器を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態における紙詰まり検知のフローチャートである。
【図4】本発明による紙詰まり検知のタイミングチャートである。
【図5】本発明による紙詰まり検知のタイミングチャートである。
【図6】(A)は、平坦な連続紙が従動ローラと接触している状態の縦断面図であり、(B)は、折り目(山)付きの連続紙が従動ローラと接触している状態の縦断面図であり、(C)は、折り目(谷)付きの連続紙が従動ローラと接触している状態の縦断面図である。
【図7】本発明による第1の実施の形態の変形例を示す紙詰まり検知のフローチャートである。
【図8】折り目付きの連続紙及びそれが収納される箱を示した斜視図である。
【図9】折り目付きの連続紙を平坦な平面上に広げた状態の斜視図である。
【符号の説明】
10 印字媒体である連続紙
11 折り目
13 規則的な信号パターンの領域
14、15 信号変化の無い領域(一時的なスリップ)
16、17 信号変化の無い領域(紙詰まり)
20 従動ローラ
22 回転ゴム
24 リング状磁石
30 回転検知器
32 ホール素子
40 判定装置
50 紙送りモータ
60 記録媒体読取装置
70 記録媒体

Claims (15)

  1. 駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラと、
    前記従動ローラの回転を検知するとともに、当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する回転検知手段と、
    前記回転検知手段の出力信号を受け、その信号の状態変化が「無し」となる計数期間中に、本来状態変化が繰り返される単位時間毎に前記出力信号の状態を検知して同じ状態の連続検知回数を第1の計数値として計数し、かつ、当該第1の計数値があらかじめ定められた第1の基準値に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、前記第1の計数値をリセットする第1の計数手段と、
    前記第1の計数値が、前記第1の基準値よりも小さな、あらかじめ定められた第2の基準値に達した回数を第2の計数値として計数する第2の計数手段と、
    前記第1の計数値が前記第1の基準値に達すると印字媒体の詰まりと判定し、前記第1の計数値が前記第1の基準値に達する前に前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは印字媒体の一時的なスリップと判定する判定手段と、
    前記第2の計数値が、あらかじめ定められた第3の基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定する判定手段と、を備えている印字装置の搬送異常検出装置。
  2. 請求項1において、前記第2の計数手段は、前記第1の計数値が前記第2の基準値に達することなくリセットされたときは、前記第2の計数値をリセットするものであることを特徴とする印字装置の搬送異常検出装置。
  3. 請求項1または2において、前記従動ローラに異常があると判定する判定手段は、前記計数期間があらかじめ定められた回数繰り返された後に、前記第2の計数値が前記第3の基準値に達しているかどうかを判断し、達しているときは前記従動ローラに異常があると判定するものであることを特徴とする印字装置の搬送異常検出装置。
  4. 請求項3において、前記あらかじめ定められた回数が可変であることを特徴とする印字装置の搬送異常検出装置。
  5. 請求項1から4のいずれかにおいて、前記第1の基準値、前記第2の基準値、および前記第3の基準値のうちの少なくとも1つ以上のものは可変であることを特徴とする印字装置の搬送異常検出装置。
  6. 駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラと、
    前記従動ローラの回転を検知するとともに、当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する回転検知手段と、
    前記回転検知手段の出力信号を受け、その信号の状態変化が「無し」となる計時期間中に、その「無し」の状態の継続時間を計時し、かつ、当該継続時間があらかじめ定められた第1の基準時間に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、前記継続時間の計時をリセットする計時手段と、
    前記継続時間が、前記第1の基準時間よりも小さな、あらかじめ定められた第2の基準時間に達した回数を計数する計数手段と、
    前記継続時間が前記第1の基準時間に達すると印字媒体の詰まりと判定し、前記継続時間が前記第1の基準時間に達する前に前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは印字媒体の一時的なスリップと判定する判定手段と、
    前記計数手段の計数値が、あらかじめ定められた基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定する判定手段と、を備えている印字装置の搬送異常検出装置。
  7. 請求項6において、前記計数手段は、前記継続時間が前記第2の基準時間に達することなくリセットされたときは、前記計数値をリセットするものであることを特徴とする印字装置の搬送異常検出装置。
  8. 請求項6または7において、前記従動ローラに異常があると判定する判定手段は、前記計時期間があらかじめ定められた回数繰り返された後に、前記計数手段の計数値が前記あらかじめ定められた基準値に達しているかどうかを判断し、達しているときは前記従動ローラに異常があると判定するものであることを特徴とする印字装置の搬送異常検出装置。
  9. 請求項8において、前記あらかじめ定められた回数が可変であることを特徴とする印字装置の搬送異常検出装置。
  10. 請求項6から9のいずれかにおいて、前記第1の基準時間、前記第2の基準時間、および前記基準値のうちの少なくとも1つ以上のものは可変であることを特徴とする印字装置の搬送異常検出装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の印字装置の搬送異常検出装置を備えていることを特徴とする印字装置。
  12. 駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラの回転を検知するとともに、当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する検知手段からの出力信号を受け、
    前記出力信号の状態変化が「無し」となる計数期間中に、本来状態変化が繰り返される単位時間毎に前記出力信号の状態を検知して同じ状態の連続検知回数を第1の計数値として計数し、
    前記第1の計数値が、あらかじめ定められた第2の基準値に達した回数を第2の計数値として計数し、
    前記第1の計数値が、前記第2の基準値よりも大きな、あらかじめ定められた第1の基準値に達すると印字媒体の詰まりと判定し、または、前記第1の計数値が、前記第1の基準値に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、印字媒体の一時的なスリップと判定して前記第1の計数値をリセットし、
    前記第2の計数値が、あらかじめ定められた第3の基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定する、印字装置の搬送異常検出方法。
  13. 駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラの回転を検知するとともに、当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する検知手段からの出力信号を受け、
    前記出力信号の状態変化が「無し」となる計時期間中に、その「なし」の状態の継続時間を第1の継続時間として計測し、
    前記第1の継続時間が、あらかじめ定められた第2の基準時間に達した回数を計数し、
    前記第1の継続時間が、前記第2の基準時間よりも大きな、あらかじめ定められた第1の基準時間に達すると印字媒体の詰まりと判定し、または、前記第1の継続時間が前記第1の基準時間に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、印字媒体の一時的なスリップと判定して前記第1の継続時間の計測をリセットし、
    前記第1の継続時間が前記第2の基準時間に達した回数の計数値が、あらかじめ定められた基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定する、印字装置の搬送異常検出方法。
  14. 駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラの回転を検知するとともに当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知する検知手段からの出力信号を受け、前記出力信号の状態変化が「無し」となる計数期間中に、本来状態変化が繰り返される単位時間毎に前記出力信号の状態を検知して同じ状態の連続検知回数を第1の計数値として計数するステップと、
    前記第1の計数値が、あらかじめ定められた第2の基準値に達した回数を第2の計数値として計数するステップと、
    前記第1の計数値が、前記第2の基準値よりも大きな、あらかじめ定められた第1の基準値に達すると印字媒体の詰まりと判定し、または、前記第1の計数値が、前記第1の基値に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、印字媒体の一時的なスリップと判定して前記第1の計数値をリセットするステップと、
    前記第2の計数値が、あらかじめ定められた第3の基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定するステップと、
    を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 駆動ローラにより搬送される印字媒体と接触して回転する従動ローラの回転を検知するとともに当該回転状態をその出力信号の状態変化の繰り返しとして検知す る検知手段からの出力信号を受け、前記出力信号の状態変化が「無し」となる計時期間中に、その「なし」の状態の継続時間を第1の継続時間として計測するステップと、
    前記第1の継続時間が、あらかじめ定められた第2の基準時間に達した回数を計数するステップと、
    前記第1の継続時間が、前記第2の基準時間よりも大きな、あらかじめ定められた第1の基準時間に達すると印字媒体の詰まりと判定し、または、前記第1の継続時間が前記第1の基準時間に達する前に、前記出力信号の状態変化が「有り」になったときは、印字媒体の一時的なスリップと判定して前記第1の継続時間の計測をリセットするステップと、
    前記第1の継続時間が前記第2の基準時間に達した回数の計数値が、あらかじめ定められた基準値に達すると、前記従動ローラに異常があると判定するステップと、
    を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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