JP3670060B2 - 制動操作連動式エンジン制御機構 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ガバナによる自動エンジン制御機構を有する農用トラクターにおいて、制動操作に対応したエンジン制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
農用トラクタにおいて、例えば実開平7−132754に示すように、電子ガバナによる自動エンジン制御機構を用いたものは公知である。
これは、エンジンの出力を、あらゆる作業に対して最大限に引き出せるように、エンジンの燃料噴射量を自動調節するものである。
例えば、作業負荷によってエンジン回転数が変動する時に、エンジン回転数をアクセル設定量に保持したり、或いは、低速作業時で、作業負荷がエンジンの出力限界近くになった時に、エンジン回転数を上げてエンストを回避するという制御を行う。
【0003】
該自動エンジン制御機構には、アクセル位置センサや燃料噴射弁におけるラック位置センサ等が具備されているが、更に、これらの自動エンジン制御機構におけるセンサーより発するエンジン回転数に関する情報をもとに他の機構を制御して、作業負荷時におけるエンスト等を回避する様々な方法が公知となっている。
例えば、特開昭63−123305、及び特開昭63−133903では、エンジン回転数の状態をもとに、作業機を昇降させる制御機構について開示されている。また、特開平7−132754では、走行変速段及びPTO変速段の変速制御が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来において、制動操作に電子ガバナを連動させる構成はなかった。そのため、制動操作時には、電子ガバナがこれをエンジン負荷と見て、エンジン回転数を上昇させるように作動する。
従って、制動操作(例えばブレーキペダルの踏み操作)は、上昇したエンジン回転数に対抗して行うので、操作量が余計に大きくなり、そのため、ブレーキシューの摩耗も大きくなるという不具合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような不具合を解消すべく、次のような手段を用いるものである。
電子ガバナコントローラGCによりエンジン回転数の自動制御機構を有する農用トラクタの、左右のブレーキペダルBPの連結状態を検出する連結検出センサが連結状態を示す場合において、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)を測定し、該踏み込み時間(T)を基に、エンジン回転数低減率(BB)を、BB=K×T(Kは定数)として算出し、踏み込み時間(T)が長いほどエンジン回転数低減率(BB)を高め、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)が短ければ、エンジン回転数低減率(BB)を低く抑えるように構成し、エンジンEの回転数設定信号(SR)の値を、電子ガバナコントローラGCから受信するエンジン回転数信号(ER)を基に、SR=(ER−IR)/BB+IR (但し、IRはアイドリング回転数)により算出し、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)に対応して、エンジン回転数を回転数設定信号(SR)の値に低減させるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1は制御操作連動式自動ブレーキ制御機構のブロック図、
図2は制動装置の作動量に基づくエンジン回転数の低減制御を示すフローチャート、
図3は制動装置の作動量及び作動時間に基づくエンジン回転数の低減制御を示すフローチャートである。
【0007】
図4は同じく制動装置の検出手段をON/OFF式スイッチした場合のフローチャート、
図5は高速走行段時の片ブレーキ時におけるブレーキ低減制御を加えた場合の制御操作連動式自動ブレーキ制御機構のブロック図、
図6は農用トラクタの全体斜視図、
図7は操縦部の後上方からの斜視図、
図8は電子ガバナの各部品のトラクタ内における配置を示す側面略図、
図9は電子ガバナの制御ブロック図である。
【0008】
農用トラクタにおいては、図6の如く、前部のボンネット内にエンジンEが内設されており、ボンネットの後方にフロントパネルFPが配設されていて、ステアリングホイルSが突設されており、その後方に運転席STが配設されている。該運転席STの後方において、前記エンジンEより動力伝導されるトランスミッションTMが内設されていて、左右の後輪RWの中心軸である左右のリアアクスルを懸架しており、各リアアクスル毎に制動装置Bが付設されている。
【0009】
この中で、図7に示すように、操縦部に配設される後記の制動操作連動式自動ブレーキ制御機構に係る操作機器としては、まず、フロントパネルFP下方に電子ガバナスイッチGSが配設されており、該電子ガバナスイッチGSのON・OFFにて、電子ガバナ制御、及びその解除を切換可能となっている。
そして、その足元部には、左右のブレーキペダルBPが配設されていて、それぞれ独立して踏み操作することで、左右後輪RWを独立して制動できる。
なお、両ブレーキペダルBPは、連結可能であり、左右の制動装置Bを一体に制動制御することも可能である。更に、運転席STの左右には、主変速レバーMLと副変速レバーSLが配設されており、車体内において、前記のトランスミッションTMに連結されている。
【0010】
このような中で、電子ガバナの各部構成について、図8及び図9より説明する。
エンジンEには、燃料噴射ポンプ(電子燃料噴射装置)Pが付設されていて、これに電子ガバナが付設されている。電子ガバナは、燃料噴射ポンプの噴射量調節用のラックを駆動するラックアクチュエーター(ラック駆動装置)RA、該ラック位置を検出するラック位置センサRS、及び実際のエンジン回転数を検出する回転数検出センサERSよりなるものである。
【0011】
また、アクセルによってエンジン回転数を設定するものであり、その設定量を検出するのが、アクセル(位置)センサASである。これは、後記の図1及び図5では、エンジン回転数設定器としている。これらのセンサAS・RS・ERSの検出値をもとにラックアクチュエーターRAを駆動して、燃料噴射量を適量に調節するのが、電子ガバナである。
そして図8及び図9に示すように、本発明では、ブレーキ操作に連動して電子ガバナを制御する構成としているので、ブレーキペダルBPを一定量踏み込んだ時にONするブレーキスイッチ(或いは、ブレーキペダルBPの踏み量を検出するブレーキセンサ)BSを電子ガバナの入力手段として加えている。
制動装置Bに連動しての電子ガバナ制御機構を、制動操作連動式エンジン制御機構としている。
【0012】
次に、制動操作連動式自動ブレーキ制御機構の全体構成を、図1のブロック図より説明する。
なお、図1に図示する構成は、図2乃至図4の制御に関してのものである。電子ガバナは、前記の如く、電子燃料噴射装置のラック駆動装置RAを駆動制御し、エンジンの回転数を制御するものであって、そのための入力手段として、電子燃料噴射装置Pのラック位置センサRS、エンジン回転数検出センサERS、及び、アルセルによって設定されるエンジン回転数設定器(アクセルセンサ)ASがある。これらの入力信号を電子ガバナコントローラGCに入力し、前記ラック駆動装置RAに出力信号を出力するのである。
【0013】
そして、この電子ガバナをブレーキ操作に連動させるべく、制動制御コントローラBCと電子ガバナコントローラGCとの間にて信号が発信される。制動制御コントローラBCからは、エンジン回転数低下指令が、また、低下後の回転数を設定する回転数設定信号(SR)が発信され、電子ガバナコントローラGCからは、実際のエンジン回転数を制動制御コントローラBCにエンジン回転数信号(ER)として発信する。
【0014】
制動制御コントローラBCは、制動装置Bに設けられた連結検出センサと、左右後輪RWそれぞれに設けた右ブレーキセンサ・左ブレーキセンサBSを入力手段とし、これらの入力値と、前記の如く電子ガバナコントローラGCから受信するエンジン回転数信号(ER)との比較をもとにして、電子ガバナコントローラGCへのエンジン回転数低下指令の発信あるいは発信停止の制御を行い、また、回転数設定信号(SR)の値を設定してこれを発信制御する。
【0015】
ここで、制動装置Bにおける各センサについて説明すると、連結検出センサとは左右後輪RWのブレーキが一体状に連結されているかどうかを検出するセンサであって、連結されている時には、左右後輪RWを一体状に制動し、非連結状態であれば左右の後輪RWが独立して制動する。
図2乃至図4の制動操作連動式エンジン制御は、連結状態、即ち左右後輪RWが一体状に制動する場合のみに行い、非連結状態、即ち左右独立して制動する場合には、走行変速段が低速の時には、エンジン回転数の低減制御は行わないものとしている。
【0016】
また、左右各ブレーキセンサBSは、ブレーキペダルBPの踏み込みを検出するものであって、踏み込み量に応じてアナログ的に出力値を変化させるポテンショメータのようなものか、一定の踏み込み量でONするON/OFF式スイッチにしたものが考えられる。
図2及び図3の制御は、前者を用いたもの、図4の制御は、後者を用いたものである。また、該ブレーキセンサBSを基にエンジン回転数の制御をするのは、両制動装置Bの連結時のみ(非連結時には、後述の如く、走行変速段が高速の時にのみ、制動装置が作動し た時に、エンジン回転数が低下される。)であるので、左右ブレーキセンサBSの片方のみを用いてもよい。図2及び図3では、右ブレーキセンサBSのみを使用している。
【0017】
以上のような構造において、制動操作連動式ブレーキ制御について説明する。図2乃至図4の制御とも、まず、制動制御コントローラBCにおいて、制動装置Bにおける連結検出センサの読み込みが行われて、非連結時には(2))、制動制御コントローラBCから電子ガバナコントローラGCに対してエンジン回転数低下指令は出されず、もしも発令されていれば、これを解除する。
【0018】
そして、連結検出センサが連結状態を示している場合において、まず、図2では、右ブレーキペダルBPの踏み込み量を表す右ブレーキセンサBSの検出量(RB)が検出される。この値が、ブレーキペダルBPの遊び限界踏み込み量(RBO)を超えた時(RB>RBO)、エンジン回転数の低減制御がなされていないことが確認されると(フラグ=0)、エンジン回転数の低減制御が行われる。まず、制動制御コントローラBCにて、電子ガバナコントローラGCからのエンジン回転数信号(ER)が読み取られ、これがアイドリング回転数(IR)より高く、最高回転数(MAXR)以下であることが確認されると(MAXR≧ER>IR)、回転数設定信号(SR)の値を設定する。
この実施例では、アイドル回転数(IR)からエンジン回転数(ER)の間の三分の一の回転数に低下させている(SR=(ER−IR)/3+IR)。こうして制動制御コントローラBCから電子ガバナコントローラGCに、エンジン回転数低下指令及び回転数設定信号(SR)が出力され(フラグ=1)、電子ガバナコントローラGCにおいては、該回転数設定信号(SR)をエンジン回転数設定器ASにて設定した値として、電子燃料噴射装置Pのラック駆動装置RAを駆動して、エンジン回転数を低減制御する。このようなエンジン回転数の低減にて、ブレーキシューの摩耗を抑えることができるのである。
【0019】
なお、前記のエンジン回転数信号(ER)の読み取りにおいて、該エンジン回転数がアイドリング回転数(IR)以下の場合はアイドリング回転数(IR)まで回転数を高めるべく、また、最大回転数(MAXR)よりも高い場合には、緊急的にエンジン停止すべく、回転数設定信号(SR)をアイドル回転数(IR)とし(SR=IR)、電子ガバナコントローラGCに回転数設定信号(SR)を発信する。
【0020】
以上は、右ブレーキセンサBSの設定量(RB)の読み込みにより、エンジン回転数の低減制御を行うものであるが、図3の制御では、ブレーキペダルBPの踏み込み時間も考慮したものとしている。即ち、ブレーキペダルBPの踏み込み時間が僅かであれば、ブレーキシューの摩耗もそれほど進行せず、エンジン回転数をさほど低下させる必要はない。
一方、このような僅かのブレーキ操作でも頻繁にエンジン回転数を低下させていると、ブレーキペダルBPから足を離した時のエンジン回転数の復帰に時間がかかり、良好な発信が得られない。ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)を測定し、この時間が長いほど、エンジン回転数の低減率を高めるように、逆にいえば、ブレーキペダルBPの踏み込み時間が短ければ、エンジン回転数の低減量を少なく抑えるようにしたのが、図3図示の制御である。
【0021】
即ち、図2の制御と同様に、右ブレーキセンサ量(RB)の読み込みを行い、RB>RBOを検出した後、RB>RBOである時間(T)、即ちブレーキペダルBPの踏み込み時間を計測開始する。この時間(T)を基に、エンジン回転数低減率(BB)を算出する。
該エンジン回転数低減率(BB)はRB>RBOの時間(T)が長いほど大きくなる。
【0022】
そして、この場合の回転数設定信号(SR)の値は、
SR=(ER−IR)/BB+IR
としており、該エンジン回転数低減率(BB)が大きいほど、即ちブレーキペダルBPの踏み込み時間が長いほど、該回転数設定信号(SR)は小さくなる。このような回転数設定信号(SR)を、エンジン回転数低下指令とともに、制動制御コントローラBCから電子ガバナコントローラGCに発することにより、ブレーキペダルBPの踏み込み時間に応じてエンジン回転数の低減量が調節される。
【0023】
以上の図2及び図3は、ブレーキセンサBSに、ポテンショメータ等のアナログ式のものを使用したケースであるが、ブレーキペダルBPの踏み込みを検出するだけならば、一定の踏み込み量でONするようなON/OFF式のスイッチを使用すれば、コスト低下になる。
図4の制御では、このようなスイッチ式のセンサを使用し、左右ブレーキセンサBS(どちらか一個でもよい)のいずれかがONすれば前記に述べたようなエンジン低減制御を行うものとしている。なお、図4も、図3の制御と同様に、ブレーキペダルBPの踏み込み時間に対応してエンジン回転数の低減量を調節する構成としているが、エンジン回転数低減率(BB)を、BB=K×T(Kは定数)としている。
【0024】
以上の図2乃至図4に示す制動操作連動式エンジン制御は、左右の制動装置Bが一体式に制動操作される場合のみになされるようにし、片ブレーキ状態の時はエンジンEの低減制御を行わない構成としている。片ブレーキでエンジン回転数を低減させれば、倍速旋回等に支障となるからである。しかし、電子ガバナ制御がなされている状態で、走行変速段が高速段の場合に片ブレーキ操作をすると、エンジン回転数が上がる。そこで、高速段にて片ブレーキ操作、即ち、両制動装置Bを非連結とした状態の時には、電子ガバナスイッチGSをその都度OFFする必要がある。
【0025】
そこで、電子ガバナスイッチGSがONの状態でも、高速段での片ブレーキ時で、左右両制動装置Bが非連結された状態において、走行変速段の高速段時に、前記のブレーキペダルBPの踏み操作に基づくエンジン回転数の低減制御を行うようにする。
図5は、この場合の制動操作連動式ブレーキ制御機構のブロック図を示したもので、制動制御コントローラBCの入力手段として、走行系変速装置(トランスミッション)TMに設置した高速度段検出センサHSSを加えている。
即ち、連結検出センサが非連結状態を示し、かつ、高速度段検出センサHSSが高速度段であることを検出している場合に、ブレーキセンサBSの検出に基づき、エンジン回転数の低減制御を行う。
なお、この場合には、左右制動装置Bが非連結時にて制御が行われるから、左右の両ブレーキセンサBS・BSを入力手段としている。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
電子ガバナコントローラGCによりエンジン回転数の自動制御機構を有する農用トラクタの、左右のブレーキペダルBPの連結状態を検出する連結検出センサが連結状態を示す場合において、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)を測定し、該踏み込み時間(T)を基に、エンジン回転数低減率(BB)を、BB=K×T(Kは定数)として算出し、踏み込み時間(T)が長いほどエンジン回転数低減率(BB)を高め、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)が短ければ、エンジン回転数低減率(BB)を低く抑えるように構成し、エンジンEの回転数設定信号(SR)の値を、電子ガバナコントローラGCから受信するエンジン回転数信号(ER)を基に、SR=(ER−IR)/BB+IR (但し、IRはアイドリング回転数)により算出し、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)に対応して、エンジン回転数を回転数設定信号(SR)の値に低減させるので、電子ガバナ制御時でも、ブレーキ操作時にエンジン回転数が低減されて、ブレーキシューの摩耗を抑制し、制動装置の耐用年数が増す。
また、ブレーキシューの摩耗抑制の効果を保持しつつ、ブレーキ操作時間が短いにもかかわらず過度にエンジン回転数を低減して、制動終了後の発進の遅れを頻発することをなくし、農用トラクタの走行快適性が損なわれないようにすることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 制御操作連動式自動ブレーキ制御機構のブロック図である。
【図2】 制動装置の作動量に基づくエンジン回転数の低減制御を示すフローチャート図ある。
【図3】 制動装置の作動量及び作動時間に基づくエンジン回転数の低減制御を示すフローチャート図である。
【図4】 同じく制動装置の検出手段をON/OFF式スイッチした場合のフローチャート図である。
【図5】 高速走行段時の片ブレーキ時におけるブレーキ低減制御を加えた場合の制御操作連動式自動ブレーキ制御機構のブロック図である。
【図6】 農用トラクタの全体斜視図である。
【図7】 操縦部の後上方からの斜視図である。
【図8】 電子ガバナの各部品のトラクタ内における配置を示す側面略図である。
【図9】 電子ガバナの制御ブロック図である。
【符号の説明】
GC 電子ガバナコントローラ
BC 制動制御コントローラ
B 制動装置(ブレーキ)
BS ブレーキセンサ(ブレーキスイッチ)
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ガバナによる自動エンジン制御機構を有する農用トラクターにおいて、制動操作に対応したエンジン制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
農用トラクタにおいて、例えば実開平7−132754に示すように、電子ガバナによる自動エンジン制御機構を用いたものは公知である。
これは、エンジンの出力を、あらゆる作業に対して最大限に引き出せるように、エンジンの燃料噴射量を自動調節するものである。
例えば、作業負荷によってエンジン回転数が変動する時に、エンジン回転数をアクセル設定量に保持したり、或いは、低速作業時で、作業負荷がエンジンの出力限界近くになった時に、エンジン回転数を上げてエンストを回避するという制御を行う。
【0003】
該自動エンジン制御機構には、アクセル位置センサや燃料噴射弁におけるラック位置センサ等が具備されているが、更に、これらの自動エンジン制御機構におけるセンサーより発するエンジン回転数に関する情報をもとに他の機構を制御して、作業負荷時におけるエンスト等を回避する様々な方法が公知となっている。
例えば、特開昭63−123305、及び特開昭63−133903では、エンジン回転数の状態をもとに、作業機を昇降させる制御機構について開示されている。また、特開平7−132754では、走行変速段及びPTO変速段の変速制御が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来において、制動操作に電子ガバナを連動させる構成はなかった。そのため、制動操作時には、電子ガバナがこれをエンジン負荷と見て、エンジン回転数を上昇させるように作動する。
従って、制動操作(例えばブレーキペダルの踏み操作)は、上昇したエンジン回転数に対抗して行うので、操作量が余計に大きくなり、そのため、ブレーキシューの摩耗も大きくなるという不具合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような不具合を解消すべく、次のような手段を用いるものである。
電子ガバナコントローラGCによりエンジン回転数の自動制御機構を有する農用トラクタの、左右のブレーキペダルBPの連結状態を検出する連結検出センサが連結状態を示す場合において、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)を測定し、該踏み込み時間(T)を基に、エンジン回転数低減率(BB)を、BB=K×T(Kは定数)として算出し、踏み込み時間(T)が長いほどエンジン回転数低減率(BB)を高め、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)が短ければ、エンジン回転数低減率(BB)を低く抑えるように構成し、エンジンEの回転数設定信号(SR)の値を、電子ガバナコントローラGCから受信するエンジン回転数信号(ER)を基に、SR=(ER−IR)/BB+IR (但し、IRはアイドリング回転数)により算出し、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)に対応して、エンジン回転数を回転数設定信号(SR)の値に低減させるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1は制御操作連動式自動ブレーキ制御機構のブロック図、
図2は制動装置の作動量に基づくエンジン回転数の低減制御を示すフローチャート、
図3は制動装置の作動量及び作動時間に基づくエンジン回転数の低減制御を示すフローチャートである。
【0007】
図4は同じく制動装置の検出手段をON/OFF式スイッチした場合のフローチャート、
図5は高速走行段時の片ブレーキ時におけるブレーキ低減制御を加えた場合の制御操作連動式自動ブレーキ制御機構のブロック図、
図6は農用トラクタの全体斜視図、
図7は操縦部の後上方からの斜視図、
図8は電子ガバナの各部品のトラクタ内における配置を示す側面略図、
図9は電子ガバナの制御ブロック図である。
【0008】
農用トラクタにおいては、図6の如く、前部のボンネット内にエンジンEが内設されており、ボンネットの後方にフロントパネルFPが配設されていて、ステアリングホイルSが突設されており、その後方に運転席STが配設されている。該運転席STの後方において、前記エンジンEより動力伝導されるトランスミッションTMが内設されていて、左右の後輪RWの中心軸である左右のリアアクスルを懸架しており、各リアアクスル毎に制動装置Bが付設されている。
【0009】
この中で、図7に示すように、操縦部に配設される後記の制動操作連動式自動ブレーキ制御機構に係る操作機器としては、まず、フロントパネルFP下方に電子ガバナスイッチGSが配設されており、該電子ガバナスイッチGSのON・OFFにて、電子ガバナ制御、及びその解除を切換可能となっている。
そして、その足元部には、左右のブレーキペダルBPが配設されていて、それぞれ独立して踏み操作することで、左右後輪RWを独立して制動できる。
なお、両ブレーキペダルBPは、連結可能であり、左右の制動装置Bを一体に制動制御することも可能である。更に、運転席STの左右には、主変速レバーMLと副変速レバーSLが配設されており、車体内において、前記のトランスミッションTMに連結されている。
【0010】
このような中で、電子ガバナの各部構成について、図8及び図9より説明する。
エンジンEには、燃料噴射ポンプ(電子燃料噴射装置)Pが付設されていて、これに電子ガバナが付設されている。電子ガバナは、燃料噴射ポンプの噴射量調節用のラックを駆動するラックアクチュエーター(ラック駆動装置)RA、該ラック位置を検出するラック位置センサRS、及び実際のエンジン回転数を検出する回転数検出センサERSよりなるものである。
【0011】
また、アクセルによってエンジン回転数を設定するものであり、その設定量を検出するのが、アクセル(位置)センサASである。これは、後記の図1及び図5では、エンジン回転数設定器としている。これらのセンサAS・RS・ERSの検出値をもとにラックアクチュエーターRAを駆動して、燃料噴射量を適量に調節するのが、電子ガバナである。
そして図8及び図9に示すように、本発明では、ブレーキ操作に連動して電子ガバナを制御する構成としているので、ブレーキペダルBPを一定量踏み込んだ時にONするブレーキスイッチ(或いは、ブレーキペダルBPの踏み量を検出するブレーキセンサ)BSを電子ガバナの入力手段として加えている。
制動装置Bに連動しての電子ガバナ制御機構を、制動操作連動式エンジン制御機構としている。
【0012】
次に、制動操作連動式自動ブレーキ制御機構の全体構成を、図1のブロック図より説明する。
なお、図1に図示する構成は、図2乃至図4の制御に関してのものである。電子ガバナは、前記の如く、電子燃料噴射装置のラック駆動装置RAを駆動制御し、エンジンの回転数を制御するものであって、そのための入力手段として、電子燃料噴射装置Pのラック位置センサRS、エンジン回転数検出センサERS、及び、アルセルによって設定されるエンジン回転数設定器(アクセルセンサ)ASがある。これらの入力信号を電子ガバナコントローラGCに入力し、前記ラック駆動装置RAに出力信号を出力するのである。
【0013】
そして、この電子ガバナをブレーキ操作に連動させるべく、制動制御コントローラBCと電子ガバナコントローラGCとの間にて信号が発信される。制動制御コントローラBCからは、エンジン回転数低下指令が、また、低下後の回転数を設定する回転数設定信号(SR)が発信され、電子ガバナコントローラGCからは、実際のエンジン回転数を制動制御コントローラBCにエンジン回転数信号(ER)として発信する。
【0014】
制動制御コントローラBCは、制動装置Bに設けられた連結検出センサと、左右後輪RWそれぞれに設けた右ブレーキセンサ・左ブレーキセンサBSを入力手段とし、これらの入力値と、前記の如く電子ガバナコントローラGCから受信するエンジン回転数信号(ER)との比較をもとにして、電子ガバナコントローラGCへのエンジン回転数低下指令の発信あるいは発信停止の制御を行い、また、回転数設定信号(SR)の値を設定してこれを発信制御する。
【0015】
ここで、制動装置Bにおける各センサについて説明すると、連結検出センサとは左右後輪RWのブレーキが一体状に連結されているかどうかを検出するセンサであって、連結されている時には、左右後輪RWを一体状に制動し、非連結状態であれば左右の後輪RWが独立して制動する。
図2乃至図4の制動操作連動式エンジン制御は、連結状態、即ち左右後輪RWが一体状に制動する場合のみに行い、非連結状態、即ち左右独立して制動する場合には、走行変速段が低速の時には、エンジン回転数の低減制御は行わないものとしている。
【0016】
また、左右各ブレーキセンサBSは、ブレーキペダルBPの踏み込みを検出するものであって、踏み込み量に応じてアナログ的に出力値を変化させるポテンショメータのようなものか、一定の踏み込み量でONするON/OFF式スイッチにしたものが考えられる。
図2及び図3の制御は、前者を用いたもの、図4の制御は、後者を用いたものである。また、該ブレーキセンサBSを基にエンジン回転数の制御をするのは、両制動装置Bの連結時のみ(非連結時には、後述の如く、走行変速段が高速の時にのみ、制動装置が作動し た時に、エンジン回転数が低下される。)であるので、左右ブレーキセンサBSの片方のみを用いてもよい。図2及び図3では、右ブレーキセンサBSのみを使用している。
【0017】
以上のような構造において、制動操作連動式ブレーキ制御について説明する。図2乃至図4の制御とも、まず、制動制御コントローラBCにおいて、制動装置Bにおける連結検出センサの読み込みが行われて、非連結時には(2))、制動制御コントローラBCから電子ガバナコントローラGCに対してエンジン回転数低下指令は出されず、もしも発令されていれば、これを解除する。
【0018】
そして、連結検出センサが連結状態を示している場合において、まず、図2では、右ブレーキペダルBPの踏み込み量を表す右ブレーキセンサBSの検出量(RB)が検出される。この値が、ブレーキペダルBPの遊び限界踏み込み量(RBO)を超えた時(RB>RBO)、エンジン回転数の低減制御がなされていないことが確認されると(フラグ=0)、エンジン回転数の低減制御が行われる。まず、制動制御コントローラBCにて、電子ガバナコントローラGCからのエンジン回転数信号(ER)が読み取られ、これがアイドリング回転数(IR)より高く、最高回転数(MAXR)以下であることが確認されると(MAXR≧ER>IR)、回転数設定信号(SR)の値を設定する。
この実施例では、アイドル回転数(IR)からエンジン回転数(ER)の間の三分の一の回転数に低下させている(SR=(ER−IR)/3+IR)。こうして制動制御コントローラBCから電子ガバナコントローラGCに、エンジン回転数低下指令及び回転数設定信号(SR)が出力され(フラグ=1)、電子ガバナコントローラGCにおいては、該回転数設定信号(SR)をエンジン回転数設定器ASにて設定した値として、電子燃料噴射装置Pのラック駆動装置RAを駆動して、エンジン回転数を低減制御する。このようなエンジン回転数の低減にて、ブレーキシューの摩耗を抑えることができるのである。
【0019】
なお、前記のエンジン回転数信号(ER)の読み取りにおいて、該エンジン回転数がアイドリング回転数(IR)以下の場合はアイドリング回転数(IR)まで回転数を高めるべく、また、最大回転数(MAXR)よりも高い場合には、緊急的にエンジン停止すべく、回転数設定信号(SR)をアイドル回転数(IR)とし(SR=IR)、電子ガバナコントローラGCに回転数設定信号(SR)を発信する。
【0020】
以上は、右ブレーキセンサBSの設定量(RB)の読み込みにより、エンジン回転数の低減制御を行うものであるが、図3の制御では、ブレーキペダルBPの踏み込み時間も考慮したものとしている。即ち、ブレーキペダルBPの踏み込み時間が僅かであれば、ブレーキシューの摩耗もそれほど進行せず、エンジン回転数をさほど低下させる必要はない。
一方、このような僅かのブレーキ操作でも頻繁にエンジン回転数を低下させていると、ブレーキペダルBPから足を離した時のエンジン回転数の復帰に時間がかかり、良好な発信が得られない。ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)を測定し、この時間が長いほど、エンジン回転数の低減率を高めるように、逆にいえば、ブレーキペダルBPの踏み込み時間が短ければ、エンジン回転数の低減量を少なく抑えるようにしたのが、図3図示の制御である。
【0021】
即ち、図2の制御と同様に、右ブレーキセンサ量(RB)の読み込みを行い、RB>RBOを検出した後、RB>RBOである時間(T)、即ちブレーキペダルBPの踏み込み時間を計測開始する。この時間(T)を基に、エンジン回転数低減率(BB)を算出する。
該エンジン回転数低減率(BB)はRB>RBOの時間(T)が長いほど大きくなる。
【0022】
そして、この場合の回転数設定信号(SR)の値は、
SR=(ER−IR)/BB+IR
としており、該エンジン回転数低減率(BB)が大きいほど、即ちブレーキペダルBPの踏み込み時間が長いほど、該回転数設定信号(SR)は小さくなる。このような回転数設定信号(SR)を、エンジン回転数低下指令とともに、制動制御コントローラBCから電子ガバナコントローラGCに発することにより、ブレーキペダルBPの踏み込み時間に応じてエンジン回転数の低減量が調節される。
【0023】
以上の図2及び図3は、ブレーキセンサBSに、ポテンショメータ等のアナログ式のものを使用したケースであるが、ブレーキペダルBPの踏み込みを検出するだけならば、一定の踏み込み量でONするようなON/OFF式のスイッチを使用すれば、コスト低下になる。
図4の制御では、このようなスイッチ式のセンサを使用し、左右ブレーキセンサBS(どちらか一個でもよい)のいずれかがONすれば前記に述べたようなエンジン低減制御を行うものとしている。なお、図4も、図3の制御と同様に、ブレーキペダルBPの踏み込み時間に対応してエンジン回転数の低減量を調節する構成としているが、エンジン回転数低減率(BB)を、BB=K×T(Kは定数)としている。
【0024】
以上の図2乃至図4に示す制動操作連動式エンジン制御は、左右の制動装置Bが一体式に制動操作される場合のみになされるようにし、片ブレーキ状態の時はエンジンEの低減制御を行わない構成としている。片ブレーキでエンジン回転数を低減させれば、倍速旋回等に支障となるからである。しかし、電子ガバナ制御がなされている状態で、走行変速段が高速段の場合に片ブレーキ操作をすると、エンジン回転数が上がる。そこで、高速段にて片ブレーキ操作、即ち、両制動装置Bを非連結とした状態の時には、電子ガバナスイッチGSをその都度OFFする必要がある。
【0025】
そこで、電子ガバナスイッチGSがONの状態でも、高速段での片ブレーキ時で、左右両制動装置Bが非連結された状態において、走行変速段の高速段時に、前記のブレーキペダルBPの踏み操作に基づくエンジン回転数の低減制御を行うようにする。
図5は、この場合の制動操作連動式ブレーキ制御機構のブロック図を示したもので、制動制御コントローラBCの入力手段として、走行系変速装置(トランスミッション)TMに設置した高速度段検出センサHSSを加えている。
即ち、連結検出センサが非連結状態を示し、かつ、高速度段検出センサHSSが高速度段であることを検出している場合に、ブレーキセンサBSの検出に基づき、エンジン回転数の低減制御を行う。
なお、この場合には、左右制動装置Bが非連結時にて制御が行われるから、左右の両ブレーキセンサBS・BSを入力手段としている。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
電子ガバナコントローラGCによりエンジン回転数の自動制御機構を有する農用トラクタの、左右のブレーキペダルBPの連結状態を検出する連結検出センサが連結状態を示す場合において、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)を測定し、該踏み込み時間(T)を基に、エンジン回転数低減率(BB)を、BB=K×T(Kは定数)として算出し、踏み込み時間(T)が長いほどエンジン回転数低減率(BB)を高め、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)が短ければ、エンジン回転数低減率(BB)を低く抑えるように構成し、エンジンEの回転数設定信号(SR)の値を、電子ガバナコントローラGCから受信するエンジン回転数信号(ER)を基に、SR=(ER−IR)/BB+IR (但し、IRはアイドリング回転数)により算出し、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)に対応して、エンジン回転数を回転数設定信号(SR)の値に低減させるので、電子ガバナ制御時でも、ブレーキ操作時にエンジン回転数が低減されて、ブレーキシューの摩耗を抑制し、制動装置の耐用年数が増す。
また、ブレーキシューの摩耗抑制の効果を保持しつつ、ブレーキ操作時間が短いにもかかわらず過度にエンジン回転数を低減して、制動終了後の発進の遅れを頻発することをなくし、農用トラクタの走行快適性が損なわれないようにすることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 制御操作連動式自動ブレーキ制御機構のブロック図である。
【図2】 制動装置の作動量に基づくエンジン回転数の低減制御を示すフローチャート図ある。
【図3】 制動装置の作動量及び作動時間に基づくエンジン回転数の低減制御を示すフローチャート図である。
【図4】 同じく制動装置の検出手段をON/OFF式スイッチした場合のフローチャート図である。
【図5】 高速走行段時の片ブレーキ時におけるブレーキ低減制御を加えた場合の制御操作連動式自動ブレーキ制御機構のブロック図である。
【図6】 農用トラクタの全体斜視図である。
【図7】 操縦部の後上方からの斜視図である。
【図8】 電子ガバナの各部品のトラクタ内における配置を示す側面略図である。
【図9】 電子ガバナの制御ブロック図である。
【符号の説明】
GC 電子ガバナコントローラ
BC 制動制御コントローラ
B 制動装置(ブレーキ)
BS ブレーキセンサ(ブレーキスイッチ)
Claims (1)
- 電子ガバナコントローラGCによりエンジン回転数の自動制御機構を有する農用トラクタの、左右のブレーキペダルBPの連結状態を検出する連結検出センサが連結状態を示す場合において、
ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)を測定し、該踏み込み時間(T)を基に、エンジン回転数低減率(BB)を、
BB=K×T(Kは定数)
として算出し、踏み込み時間(T)が長いほどエンジン回転数低減率(BB)を高め、ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)が短ければ、エンジン回転数低減率(BB)を低く抑えるように構成し、
エンジンEの回転数設定信号(SR)の値を、電子ガバナコントローラGCから受信するエンジン回転数信号(ER)を基に、
SR=(ER−IR)/BB+IR (但し、IRはアイドリング回転数)
により算出し、
ブレーキペダルBPの踏み込み時間(T)に対応して、エンジン回転数を回転数設定信号(SR)の値に低減させることを特徴とする制動操作連動式エンジン制御機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23624695A JP3670060B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 制動操作連動式エンジン制御機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23624695A JP3670060B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 制動操作連動式エンジン制御機構 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004210775A Division JP3927568B2 (ja) | 2004-07-16 | 2004-07-16 | 制動操作連動式エンジン制御機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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| JP3670060B2 true JP3670060B2 (ja) | 2005-07-13 |
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| JP23624695A Expired - Fee Related JP3670060B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 制動操作連動式エンジン制御機構 |
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| JP (1) | JP3670060B2 (ja) |
-
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- 1995-09-14 JP JP23624695A patent/JP3670060B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0979058A (ja) | 1997-03-25 |
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