JP3669192B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3669192B2
JP3669192B2 JP02366899A JP2366899A JP3669192B2 JP 3669192 B2 JP3669192 B2 JP 3669192B2 JP 02366899 A JP02366899 A JP 02366899A JP 2366899 A JP2366899 A JP 2366899A JP 3669192 B2 JP3669192 B2 JP 3669192B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
temperature
scanning optical
correction
threshold value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02366899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000218860A (ja
Inventor
直樹 田島
毅 鈴木
和之 田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP02366899A priority Critical patent/JP3669192B2/ja
Publication of JP2000218860A publication Critical patent/JP2000218860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3669192B2 publication Critical patent/JP3669192B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に関し、更に詳しくは多色画像を一括転写する画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置内に走査光学装置を1つ搭載し、像担持体を複数回回転させて順次Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)のトナー像を形成し、それらのトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成するものがあった。この画像形成装置は、走査光学系が1つなので安価であったが、カラー画像を形成するために像担持体を複数回回転させる必要があるため、時間がかかっていた。
【0003】
そこで、カラー画像を形成する時間を削減するために、複数の走査光学装置を搭載する画像形成装置が用いられる。この画像形成装置は、複数の走査光学系により同じ時間帯に複数の走査光により走査してY,M,C,Kのトナー像を形成し、像担持体又は記録媒体上でそれらのトナー像を重ね合わせるので、短時間でカラー画像を形成することができる。
【0004】
図8はカラー画像形成装置の構成図である。この例では、走査光学装置を副走査方向に4個並べてY,M,C,Kの4色のトナーによるカラー画像形成装置を行うものである。図において、ベルト状の像担持体100は、ローラ101〜103に巻きかけられた状態で、時計方向(図の矢印方向)に送られるものである。像担持体100近傍には、これに対向するようにして走査光学装置111〜114が副走査方向に並べられている。
【0005】
各走査光学装置111〜114は、光源と、この光源から発生したビームが入射するコリメータレンズと、このコリメータレンズを通過後の光ビームを主走査方向に偏向する偏向器と、この偏向器を通過後の光ビームを像担持体の被走査面上に結像させる結像レンズを少なくとも有している。
【0006】
ここで、走査光学装置111は、レーザ光を用いてY(イエロー)用の潜像を形成するもの、112はレーザ光を用いてM(マゼンタ)用の潜像を形成するもの、113はレーザ光を用いてC(シアン)用の潜像を形成するもの、114はレーザ光を用いてK(ブラック)用の潜像を形成するものである。
【0007】
各走査光学装置111〜114の前段には、それぞれ像担持体100にY,M,C,K用の電荷を付与する帯電部121,122,123,124が設けられ、各走査光学装置111〜114の後段には、それぞれ各走査光学装置で形成された潜像をY,M,C,K用の現像剤を用いて現像する現像装置131〜134が設けられている。
【0008】
給紙部141内の転写紙142は給紙ローラ143により搬出され、搬送ローラ対144、タイミングローラ145により転写部151に給送されるようになっている。この転写部151は、コロナ放電により像担持体100上のトナー像を転写紙142に転写する転写極152と、交流放電により転写紙142を像担持体100から分離する分離極153から構成されている。
【0009】
定着部161は、熱ローラ162と圧着ローラ163からなり、転写紙142にトナー像を融着させるものである。この定着後の転写紙142は、その後段の搬送部171によって排紙トレイに排出されるようになっている。なお、転写後に像担持体100に残留したトナーは、クリーニング部191でかき落とされ、回収ボックス192に収容される。
【0010】
この装置では、像担持体100の周辺に、Y,M,C,Kの各色を担当する走査光学装置111〜114や、現像装置131〜134が色毎に副走査方向に並べられており、各走査光学装置111〜114に、他の色のトナー像と正確に重なるように、それぞれの色の静電潜像を形成させ、現像装置131〜134に現像させている。即ち、走査光学装置111と現像装置131を用いてYのトナー像を形成後、走査光学装置112と現像装置132を用いてYのトナー像に重ねてMのトナー像を形成し、その上に走査光学装置113と現像装置133を用いてCのトナー像を形成し、最後に走査光学装置114と現像装置134を用いてKのトナー像を重ねて形成することにより、カラーのトナー像を完成し、転写部151にて転写紙142に転写している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数の走査光学装置を有する画像形成装置では、像担持体又は記録媒体上でずれのない適正なカラー画像を形成するため、各走査光学装置により発せられる走査光が適正な間隔で像担持体上を走査される必要がある。
【0012】
画像形成装置の電源を投入すると、定着装置等からの発熱により、装置内部の温度上昇をきたすわけであるが、画像形成装置組立て終了時に、各走査光学装置が調整されて走査光が適正な間隔であったとしても、上記の温度上昇により、各走査光学装置が熱変形し、走査光の適正な間隔がずれてしまう可能性がある。例えば、プラスチックレンズを使用した走査光学装置の場合は、走査光学装置内の駆動装置の発熱により内部の温度が上昇し、プラスチックレンズが変形し、それにより走査光の適正な間隔がずれてしまう。
【0013】
温度上昇による位置ずれを補正するためにはフィードバック制御を行なうことが確実であるが、レジストマーク等を用いた制御では、位置ずれ量を計測する時間が必要であり、頻繁にフィードバック制御を行なうことはスループットに大きな影響を与える。
【0014】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、スループットを妥当な値に維持しつつ、位置ずれのないカラー画像を得ることができる画像形成装置を提供することを特徴としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決する発明は以下のようなものである。
【0017】
)前記した課題を解決する第の発明は、像担持体上を走査する走査光学装置を複数有する画像形成装置であって、前記走査光学装置内部又はその近傍に設置された温度検出手段と、該温度検出手段により検出した前記走査光学装置間の温度差が所定値以上になった時、各走査光学装置から発せられる走査光の走査位置関係を補正する補正制御手段とを有することを特徴としている。
【0018】
この発明によれば、温度検出手段により検出した走査光学装置間の温度差に応じて補正制御手段が走査光の走査位置関係を最適に制御するので、位置ずれのないカラー画像を得ることができる。
【0021】
)前記した課題を解決する第の発明は、像担持体上を走査する走査光学装置を複数有する画像形成装置であって、各走査光学装置から発せられる走査光の走査面上での位置関係を検出するための検出マークを検出するマーク検出手段と、該マーク検出手段による検出結果を基に走査光の走査面上での相対的な位置ずれを算出して走査光の走査面上での位置関係を補正する第1の補正制御手段と、前記走査光学装置内部又はその近傍に設置した温度検出手段と、該温度検出手段により検出された走査光学装置間の温度差に対応する走査光の走査面上での位置ずれを予測し、その位置ずれ予測分、走査光の走査面上での位置関係を補正する第2の補正制御手段とを有し、前記温度検出手段により走査光学装置間の温度差を監視し、該温度差がしきい値を超える場合は、前記第1の補正制御手段による補正を行い、該温度差がしきい値以下の場合は、前記第2の補正制御手段による補正を行うことを特徴としている。
【0022】
この発明によれば、通常は第1の補正制御手段によるフィードバック制御を行ない、走査光学装置間の温度差がしきい値以下となった時には、第2の補正制御手段による位置ずれの予測制御を行なうことにより、スループットを妥当な値に維持することができる。
【0023】
)この場合において、前記しきい値を第1のしきい値と該第1のしきい値より温度変化又は温度差が大きい第2のしきい値の2つを設定し、走査光学装置内部又はその近傍の温度変化又は走査光学装置間の温度差が第1のしきい値を越えたら前記第2の補正制御手段による補正を実施し、前記第2のしきい値を越えたら前記第1の補正制御手段による補正を実施することを特徴としている。
【0024】
この発明によれば、しきい値を大小の2個設定し、走査光学装置内の温度変化又は走査光学装置間の温度差がこれらしきい値のどの範囲にあるかにより、フィードバック制御と予測制御とを選択することにより、スループットを妥当な値に維持することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は 本発明の構成概念図である。図8と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、20は全体の動作を制御するCPU(マイクロプロセッサ)で、後述する補正制御手段である。111は該CPU20と接続されるY走査光学装置、112はCPU20と接続されるM走査光学装置、113はCPU20と接続されるC走査光学装置、114はCPU20と接続されるK走査光学装置である。これら走査光学装置からは、像担持体100に対して画像に応じたビームが照射される。
【0026】
各走査光学装置111〜114の内部は図2に示すように、ポリゴンミラーを回転させるモータドライバー111aと、走査光学装置内の温度を検出する温度センサ111bと、LD(レーザダイオード)を駆動するLDドライバー111cから構成されている。温度センサ111bの出力は、CPU20に通知され、CPU20からは各走査光学装置に対してモータドライバー信号とLDドライブ信号とが出力される。以上の動作は、他の走査光学装置112〜114についても同様である。
【0027】
再び、図1において、100は静電潜像が形成される像担持体である。該像担持体としては、図8に示すベルト状のものであっても、或いはまたドラム状であってもよい。210は像担持体100に形成される所定の画像(レジストマーク)からの反射光を読み取ってずれを検出する反射型センサ、220はレーザビームの走査における基準位置を検出するインデックスセンサであり、いずれもその出力はCPU20に通知されるようになっている。
【0028】
このように構成された装置において、CPU20は、インデックスセンサ220の出力と反射型センサ210の出力を受けて、走査光学装置111〜114の位置ずれを補正して像担持体100にレーザビームを照射する。この場合において、CPU20には、各走査光学装置111〜114から出力される温度センサ111b〜114bの出力が入っており、該CPU20は各温度センサの出力を受けて温度の影響を相殺する方向にビームを走査する(フィードバック制御)。
【0029】
図3は走査光学系の構成例を示す図である。回路部480には、CPU20が含まれており、CPU20の出力はレーザダイオード(LD)470を駆動する。LDの出力光は、コリメータレンズ491→シリンドリカルレンズ492を介してポリゴンミラー493に入射し、該ポリゴンミラー493の反射光は、fθレンズ494を通過してシリンドリカルレンズ495に入り、該シリンドリカルレンズ495の透過光は、像担持体100に入射される。ここで、ポリゴンミラー493が回転することにより、像担持体100上へは、その主走査方向にビームが照射されていく。
【0030】
本発明によれば、走査光学装置内の温度変化又は走査光学装置間の温度差に応じてCPU20が温度差に基づく光学系レンズ等の伸縮の度合いを計算し、図3のA点からB点までの距離が各色で異ならないように主走査方向のドットの幅を調整する(副走査方向についても同じ)。これにより、各色毎のトナーが完全に重なるので色ずれをなくすことができる。
【0031】
この実施の形態例によれば、温度センサーにより検出した走査光学装置内の温度変化に応じて補正制御手段(CPU20)が走査光の走査位置関係を最適に制御するので、位置ずれのないカラー画像を得ることができる。
【0032】
以上、走査光学装置内の温度変化に基づいた位置ずれ補正の場合について説明したが、各走査光学装置間の温度差が所定の値になった時にも、同様に走査光の走査位置関係を最適に制御するので、位置ずれのないカラー画像を得ることができる。
【0033】
次に、本発明の動作を詳細に説明する。
図4はスタートシーケンス動作例を示すフローチャートである。電源がオンになると(S1)、CPU20はスタートシーケンスを開始する。スタートシーケンスでは、先ずY温度センサー111b出力をCPU20が読み込み(S2)、読み込んだデータをTY1、TY3としてメモリに記憶する(S3)。ここで、CPU20に内蔵のメモリには、TY1用、TY2用と、TY3用の3個のレジスタ(レジスタ1〜レジスタ3)が設けられており、それぞれの測定データは、デフォルト値として各レジスタに記憶される。ここでは、同じ測定値がレジスタ1とレジスタ3に記憶されることになる(以下同じ)。
【0034】
次に、CPU20がM温度センサー112b出力を読み込み(S4)、測定した温度をTM1、TM3としてメモリに記憶する(S5)。M用にもTM1用〜TM3用までのレジスタが設けられている。次に、CPU20がC温度センサー113bの出力を読み込み(S6)、測定した温度をTC1、TC3としてメモリに記憶する(S7)。C用にもTC1〜TC3までのレジスタ1〜レジスタ3が設けられている。次に、CPU20がK温度センサー114bの出力を読み込み(S8)、測定した温度をTK1、TK3としてメモリに記憶する(S9)。K用にもTK1〜TK3までのレジスタ1〜レジスタ3が設けられている。
【0035】
温度センサーにより、Y,M,C,Kの温度がレジスタに記憶されたら、今度は更に温度センサーでそれぞれの色の温度を読み込む。即ち、CPU20はまずY温度センサー111bの出力を読み込み(S10)、測定温度をTY2としてメモリ内レジスタ2に記憶する(S11)。次に、CPU20はM温度センサー112bの出力を読み込み(S12)、測定した温度をTM2としてレジスタ2に記憶する(S13)。次に、CPU20はC温度センサー113bの出力を読み込み(S14)、測定温度をTC2としてレジスタ2に記憶する(S15)。最後に、CPU20はK温度センサー114bの出力を読み込み(S16)、測定した温度をTK2としてレジスタ2に記憶する(S17)。
【0036】
以上のシーケンスにより、各レジスタ1〜レジスタ3にTY1〜TY3、TM1〜TM3、TC1〜TC3、TK1〜TK3までのデータが読み込まれたことになる(この内、第1番目と第3番目のデータは最初は同値である)。全ての測定データがデフォルト値として読み込まれたら、今度はCPU20は、カラーレジスト自動補正制御を実行する(S18)。カラーレジスト自動補正制御とは、像担持体に設けられたレジストマークを読み込み、各色毎の位置を割り出し、フィードバックにより位置補正を行なうことをいう。これにてスタートシーケンスは終了する(S19)。以上の処理により、デフォルト値による位置補正制御が実行されたことになる。
【0037】
図5〜図7は本発明の通常ルーチン例を示すフローチャートである。先ず、CPU20は、ドアオープン(具体的には蓋が開いている)又はジャム(JAM)の発生があるかどうかチェックする(S1)。蓋解放又はジャムの発生がない場合には、前回の温度測定から5分が経過しているかどうかチェックする(S2)。蓋解放又はジャムの発生がある場合にはステップS3に進む。
【0038】
ステップS3では、CPU20がY温度センサー111bの出力を読み込み、測定温度をTY3としてレジスタ3に記憶する(S4)。この時点で、デフォルト値として記憶されていた温度TY3又は前回の測定温度TY3が新しい値に変わることになる(以下同じ)。次に、CPU20はM温度センサー112bの出力を読み込み(S5)、測定温度をTM3としてレジスタ3に記憶する(S6)。次に、CPU20はC温度センサー113bの出力を読み込み(S7)、測定温度をTC3としてレジスタ3に記憶する(S8)。次に、CPU20はK温度センサー114bの出力を読み込み(S9)、測定温度をTK3としてレジスタ3に記憶する(S10)。
【0039】
次に、CPU20は、各レジスタに記憶されているデータを基に、温度変化によるYとKのずれ量KY1を次式により求める(S11)。
KY1=A×C×((TY3−TY1)−(TK3−TK1))
+B×C×((TY3−TY1)+(TK3−TK1))/2
ここで、Aは温度係数で単位はμm/゜C、Cは温度勾配係数、Bは温度係数で単位はμm/゜Cである。TY3とTY1、TK3とTK1はそれぞれレジスタに記憶されている測定温度である。以下の計算では、レジスタ3と1間の値からずれ量を求めるシーケンス▲1▼と、レジスタ2と3からずれ量を求めるシーケンス▲2▼からなっている。
【0040】
以下、同様にして温度変化によるKとMのずれ量KM1を求める(S12)。次に、温度変化によるKとCのずれ量KC1を求める(S13)。次に、温度変化によるCとMのずれ量CM1を求める(S14)。次に、温度変化によるCとYのずれ量CY1を求める(S15)。次に、温度変化によるMとYのずれ量MY1を求める(S16)。
【0041】
次に、CPU20は各レジスタに記憶されているデータを基に、温度変化によるYとKのずれ量KY2を次式により求める(S17)。
KY2=A×C×((TY3−TY2)−(TK3−TK2))
+B×C×((TY3−TY2)+(TK3−TK2))/2
ここで、Aは温度係数で単位はμm/゜C、Cは温度勾配係数、Bは温度係数で単位はμm/゜Cである。TY3とTY2、TK3とTK2はそれぞれレジスタ3とレジスタ2に記憶されている測定温度である。
【0042】
以下、同様にして温度変化によるKとMのずれ量KM2を求める(S18)。次に、温度変化によるKとCのずれ量KC2を求める(S19)。次に、温度変化によるCとMのずれ量CM2を求める(S20)。次に、温度変化によるCとYのずれ量CY2を求める(S21)。次に、温度変化によるMとYのずれ量MY2を求める(S22)。以上の手続きでそれぞれのずれ量が全て求まったことになる。
【0043】
次に、CPU20は、求まったずれ量KY1,KM1,KC1,CM1,CY1,MY1の何れかの絶対値が100以上あるかどうかチェックする(S23)。何れかの絶対値が100以上であった場合には、CPU20はフィードバックによるカラーレジスト自動補正制御を実行し(S24)、色ずれ補正テーブルの内容を修正する(S25)。ずれ量の絶対値が大きい場合に、予測制御は不可能なので、フィードバック制御を実行して、速く色ずれ補正が終了するようにしているものである。次に、TY3をTY1に移し、TM3をTM1に移し、TC3をTC1に移し、TK3をTK1に移す(S26)。以上の処理が終了したら、最初のステップS1に戻る。
【0044】
次に、ステップS23における前記位置ずれ量の絶対値が100以下であった場合、CPU20はKY2,KM2,KC2,CM2,CY2,MY2の何れかの絶対値が100以下〜30以上であるかどうかチェックする(S27)。そうであった場合には、CPU20は、KY2〜MY2の値を基に色ずれ量を予測し色ずれテーブルの色ずれ補正値を修正する(S28)。これにより、画像形成装置は、修正された色ずれ補正値に基づいて色ずれの相対的位置関係の補正を行ない、各色がそろうようにするので、位置ずれが生じない。その後、TY3をTY2に移し、TM3をTM2に移し、TC3をTC2に移し、TK3をTK2に移し(S29)、最初のステップS1に戻る。
【0045】
ステップS27において、KY2,KM2,KC2,CM2,CY2,MY2の何れかの絶対値が30以下の場合には補正の必要はないので、最初のステップS1に戻る。
【0046】
以上、説明したように、本発明の実施の形態例によれば、走査光学装置内の温度変化がしきい値以下になった時には、第2の補正制御手段による位置ずれの予測制御を行なうことにより、スループットを妥当な値に維持することができる。
【0047】
また、本発明の実施の形態例によれば、走査光学装置間の温度変化がしきい値以下になった時には、第2の補正制御手段による位置ずれの予測制御を行なうことにより、スループットを妥当な値に維持することができる。
【0048】
また、しきい値を大小の2個設定し、走査光学装置内の温度変化又は走査光学装置間の温度差がこれらしきい値のどの範囲にあるかによって、フィードバック制御と予測制御を選択的に行なうことにより、スループットを妥当な値に維持することができる。
【0049】
本発明によれば、想定する温度までは予測制御で位置ずれ補正を行ない、大きく温度が変化した場合にはフィードバック制御により的確な位置ずれ補正を行なうことで、画像品質とスループットの両立を図ることが可能となる。
【0050】
次に、位置ずれ補正の具体例について説明する。基準クロックを複数段の遅延回路に入力して複数個のそれぞれ遅延した、位相を細かく変えたクロックを得て、クロック周波数は変えずに位相を細かく変えた遅延信号を遅延信号の同期段数に基づいて所定時間内に順次選択するようにする。これにより、所定時間のパルス数を所定数に合わせることができ、図3に示すように、像担持体100表面でのAB間の相対的な位置ずれを各色毎に補正することができる。
【0051】
上述の実施の形態例では、各色毎の位置ずれ補正を補正制御手段により自動的に補正する場合を例にとって説明した。しかしながら、本発明はこれに限るものではなく、オペレータが操作パネル等の操作可能な手段で各走査光学系から発せられる走査光の走査位置関係を補正するようにすることもできる。
【0052】
或いはまた、オペレータが操作パネルから制御指令を与える代わりに、画像形成装置に接続されたコンピュータから指令信号を与えて走査光の走査位置関係を補正することもできる。
【0053】
或いはまた、所定時点からの経過時間を計測する時間計測手段を設け、該時間計測手段により所定時間経過したことを通知されたら、各走査光学装置から発せられる走査光の走査位置関係を補正するようにすることもできる。これによれば、所定時間経過後の走査光の走査位置関係を補正することができる。
【0054】
或いはまた、所定時点からのプリント数を計測するプリント数計測手段を設け、所定プリント数に達したら、各走査光学装置から発せられる走査光の走査位置関係を補正するようにすることもできる。これによれば、所定プリント数に達した時に走査光の走査位置関係を補正することができる。
【0055】
或いはまた、画像形成装置内の部品の交換動作を検知する交換検知手段を設けて、交換部品の交換動作を通知されたら各走査光学装置から発せられる走査光の走査位置関係を補正するようにすることもできる。これによれば、部品交換時における走査光の走査位置関係を補正することができる。
【0056】
或いはまた、画像形成装置内に発生した紙詰まりを検知する紙詰まり検知手段を設け、詰まった紙を除去し、前記紙詰まり検知手段による紙詰まり検知が除去されたら、各走査光学装置から発せられる走査光の走査位置関係を補正するようにすることもできる。これによれば、紙詰まり検出時の走査光の走査位置関係を補正することができる。
【0057】
或いはまた、画像形成装置内の扉の開閉動作を検知する開閉動作検知手段を設け、画像形成装置内の扉の開閉動作が検知されたら、各走査光学装置から発せられる走査光の走査位置関係を補正するようにすることもできる。これによれば、扉の開閉後における走査光の走査位置関係を補正することができる。
【0058】
或いはまた、画像形成装置内の電源がオンにされたら、走査光の走査位置関係を補正するようにすることもできる。これによれば、電源オンの場合には、常に走査光の走査位置関係を補正することができる。
【0059】
或いはまた、走査光学装置内又はその近傍に配置された温度検出器の出力が所定時点からの温度変化が所定値以下である場合には、次の走査位置関係の補正を行なわないようにすることもできる。温度変化が小さい間は、走査位置関係の補正を行なう必要がないからである。これによれば、温度変化が小さい場合に走査位置関係の補正を行なう必要がない。
【0060】
本発明によれば、各走査光学装置から発せられる走査光の全体横倍率、又は/及び主走査方向のずれ、又は/及び副走査方向のずれを補正することができる。これにより、より正確な位置ずれ補正を行なうことができる。
【0061】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば以下のような効果が得られる。
【0062】
)第の発明によれば、前記走査光学装置内部又はその近傍に設置された温度検出手段と、該温度検出手段により検出した前記走査光学装置間の温度差が所定値以上になった時、補正制御手段が各走査光学装置から発せられる走査光の走査位置関係を補正することにより、温度検出手段により検出した走査光学装置間の温度差に応じて補正制御手段が走査光の走査位置関係を最適に制御するので、位置ずれのないカラー画像を得ることができる。
【0064】
)第の発明によれば、検出結果に基づいて走査光の走査面上での位置関係を補正する第1の補正制御手段と、走査光学装置内部又はその近傍に設置した温度検出手段により温度を監視し、その温度変化がしきい値以下になった時に、その温度差に対応する走査光の走査面上での位置ずれを予測し、その位置ずれ予測分、走査光の走査面上での位置関係を補正する第2の補正制御手段とを有することにより、通常は第1の補正制御手段によるフィードバック制御を行ない、走査光学装置間の温度差がしきい値以下となった時には、第2の補正制御手段による位置ずれの予測制御を行なうことにより、スループットを妥当な値に維持することができる。
【0065】
)この場合において、走査光学装置内部又はその近傍の温度変化又は走査光学装置間の温度差が第1のしきい値を越えたら前記第2の補正制御手段による補正を実施し、前記第2のしきい値を越えたら前記第1の補正制御手段による補正を実施することにより、しきい値を大小の2個設定し、走査光学装置内の温度変化又は走査光学装置間の温度差がこれらしきい値のどの範囲にあるかにより、フィードバック制御と予測制御とを選択して行なうことで、スループットを妥当な値に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成概念図である。
【図2】走査光学装置の構成例を示す図である。
【図3】走査光学系の機械的構成例を示す図である。
【図4】スタートシーケンスの動作例を示すフローチャートである。
【図5】通常ルーチン例を示すフローチャートである。
【図6】通常ルーチン例を示すフローチャートである。
【図7】通常ルーチン例を示すフローチャートである。
【図8】カラー画像形成装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
20 CPU
111 Y走査光学装置
111a モータドライバー
111b 温度センサー
112 M走査光学装置
112a モータドライバー
112b 温度センサー
113 C走査光学装置
113a モータドライバー
113b 温度センサー
114 K走査光学装置
114a モータドライバ
114b 温度センサー

Claims (4)

  1. 像担持体上を走査する走査光学装置を複数有する画像形成装置であって、
    前記走査光学装置内部又はその近傍に設置された温度検出手段と、
    該温度検出手段により検出した前記走査光学装置間の温度差が所定値以上になった時、各走査光学装置から発せられる走査光の走査位置関係を補正する補正制御手段
    とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体上を走査する走査光学装置を複数有する画像形成装置であって、
    各走査光学装置から発せられる走査光の走査面上での位置関係を検出するための検出マークを検出するマーク検出手段と、
    該マーク検出手段による検出結果を基に走査光の走査面上での相対的な位置ずれを算出して走査光の走査面上での位置関係を補正する第1の補正制御手段と、
    前記走査光学装置内部又はその近傍に設置した温度検出手段と、
    該温度検出手段により検出された走査光学装置間の温度差に対応する走査光の走査面上での位置ずれを予測し、該位置ずれ予測分、走査光の走査面上での位置関係を補正する第2の補正制御手段とを有し、
    前記温度検出手段により走査光学装置間の温度差を監視し、
    該温度差がしきい値を超える場合は、前記第1の補正制御手段による補正を行い、該温度差がしきい値以下の場合は、前記第2の補正制御手段による補正を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 像担持体上を走査する走査光学装置を複数有する画像形成装置であって、
    各走査光学装置から発せられる走査光の走査面上での位置関係を検出するための検出マークを検出するマーク検出手段と、
    該マーク検出手段による検出結果を基に走査光の走査面上での相対的な位置ずれを算出して走査光の走査面上での位置関係を補正する第1の補正制御手段と、
    前記走査光学装置内部又はその近傍に設置した温度検出手段と、
    該温度検出手段により検出された温度変化に対応する走査光の走査面上での位置ずれを予測し、該位置ずれ予測分、走査光の走査面上での位置関係を補正する第2の補正制御手段とを有し、
    第1のしきい値と、該第1のしきい値より温度変化が大きい第2のしきい値との2つを設定し、
    前記温度検出手段により温度変化を監視し、
    前記走査光学装置内部又はその近傍の温度変化が前記第1のしきい値を超えた場合には前記第2の補正制御手段による補正を行い、
    前記走査光学装置内部又はその近傍の温度変化が前記第2のしきい値を超えた場合には前記第1の補正制御手段による補正を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 像担持体上を走査する走査光学装置を複数有する画像形成装置であって、
    各走査光学装置から発せられる走査光の走査面上での位置関係を検出するための検出マークを検出するマーク検出手段と、
    該マーク検出手段による検出結果を基に走査光の走査面上での相対的な位置ずれを算出して走査光の走査面上での位置関係を補正する第1の補正制御手段と、
    前記走査光学装置内部又はその近傍に設置した温度検出手段と、
    該温度検出手段により検出された走査光学装置間の温度差に対応する走査光の走査面上での位置ずれを予測し、該位置ずれ予測分、走査光の走査面上での位置関係を補正する第2の補正制御手段とを有し、
    第1のしきい値と、該第1のしきい値より温度差が大きい第2のしきい値との2つを設 定し、
    前記温度検出手段により走査光学装置間の温度差を監視し、
    前記走査光学装置間の温度差が前記第1のしきい値を超えた場合には前記第2の補正制御手段による補正を行い、
    前記走査光学装置間の温度差が前記第2のしきい値を超えた場合には前記第1の補正制御手段による補正を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP02366899A 1999-02-01 1999-02-01 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3669192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02366899A JP3669192B2 (ja) 1999-02-01 1999-02-01 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02366899A JP3669192B2 (ja) 1999-02-01 1999-02-01 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000218860A JP2000218860A (ja) 2000-08-08
JP3669192B2 true JP3669192B2 (ja) 2005-07-06

Family

ID=12116881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02366899A Expired - Fee Related JP3669192B2 (ja) 1999-02-01 1999-02-01 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3669192B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4622206B2 (ja) * 2001-11-09 2011-02-02 富士ゼロックス株式会社 カラー画像形成装置
JP5196979B2 (ja) 2007-12-07 2013-05-15 キヤノン株式会社 画像形成装置及び色ずれ補正方法
JP4720920B2 (ja) 2009-03-17 2011-07-13 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP5332990B2 (ja) * 2009-07-13 2013-11-06 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2012189897A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法、並びにプログラム
JP5793954B2 (ja) * 2011-05-18 2015-10-14 株式会社リコー 画像形成装置
JP6049373B2 (ja) 2011-12-01 2016-12-21 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6418875B2 (ja) 2014-10-01 2018-11-07 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000218860A (ja) 2000-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7830576B2 (en) Scanning optical apparatus and method, and image forming apparatus
US5854958A (en) Image forming apparatus having test patterns for correcting color discrepancy
JP4745723B2 (ja) 画像形成装置
US6989849B2 (en) Exposure head and image forming apparatus using the same
EP2293149B1 (en) Image forming device
JP3351435B2 (ja) 多重画像形成装置におけるカラーレジストレーションずれの補正方法
US7697876B2 (en) Image forming apparatus and control method for registration mark detection
US5839016A (en) Fused image sensing
US6701117B2 (en) Image forming apparatus
JP3669192B2 (ja) 画像形成装置
US20160313685A1 (en) Image forming apparatus
US20100189453A1 (en) Image forming apparatus
JP6887762B2 (ja) 画像形成装置
JP2002137450A (ja) 画像形成装置
JP4613647B2 (ja) 画像形成装置、画像出力装置
JP4269914B2 (ja) 画像形成装置
US20110229219A1 (en) Image forming apparatus
JP2008129485A (ja) 速度制御装置及び画像形成装置
JPH04264468A (ja) 画像形成装置
JP2010191349A (ja) 位置検出装置と画像形成装置
EP3422076B1 (en) Optical scanning device and image forming device
JP5707296B2 (ja) 画像形成装置
JPH05119571A (ja) カラー画像形成装置
JP2000075566A (ja) 画像形成装置
JP2002267970A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080422

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120422

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130422

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees