JP3669008B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像から所定の画像を抽出し、この抽出画像と残りの残余画像とに処理を施して合成を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、第1の画像情報の中の所望領域を指定し、その所望領域内の画像情報を第2の画像情報にはめ込むように合成して第3の画像情報を得る画像処理装置が知られており、複写機などにおいて適用されている。
【0003】
また、特開平4−159878号公報に記載の文字情報表示装置では、ハイビジョン受像機における第1の画像情報であるハイビジョン信号の中から文字情報のみを抽出し第2の画像情報を得る手段と、元のハイビジョン信号から文字情報を分離した第3の画像情報を得る手段と、第3の画像情報における文字情報の分離によって空白となった部分を補間して第4の画像情報を得る手段と、文字情報から成る第2の画像情報と補間を行った第4の画像情報とを合成する手段とを備え、元のハイビジョン信号における文字情報を画像の上端や下端の無画像部分に表示させる技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の画像情報の中の所望領域を第2の画像情報にはめ込むように合成して第3の画像情報を得る画像処理装置では、例えば、文字部分だけを抽出して合成するような複雑な領域指定を行って合成処理を行うことは困難であり、不要な情報も合成してしまうという問題が生じる。
【0005】
また、特開平4−159878号公報における文字情報表示装置では、第1の画像情報から文字情報のみを抽出できるものの、その抽出した文字情報を画像の上端や下端の無画像部分に単に合成して表示させるだけであり、文字情報に対する複雑な処理や文字情報を分離した後の第3の画像情報に対する複雑な処理を個別に行って合成するという処理を行うには不十分である。
【0006】
よって、本発明は原稿画像から所定の画像を抽出し、その抽出画像および残余画像に対して個別に処理を施して合成を行うことができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために成された画像処理装置である。すなわち、本発明の画像処理装置は、予め設定された特徴量に基づき原稿画像から抽出される抽出画像およびその抽出画像を原稿画像から抽出した後の残りとなる残余画像とを得て、抽出画像および残余画像に各々所定の画像処理を施して、この画像処理後の残余画像に画像処理後の抽出画像を合成して合成画像を得るものであり、原稿画像から特徴量に基づき抽出された抽出画像に対して拡大、縮小、回転、移動、斜体を含む所定の画像処理を施す抽出処理手段と、残余画像における抽出画像があった部分に対して周辺画素の情報を用いて抽出画像があった部分を補間する処理を行う抽出復元手段と、抽出処理手段から出力される画像処理後の抽出画像と、抽出復元手段から出力される補間処理後の残余画像とを合成して合成画像を出力する合成手段とを備える構成となっている。
【0008】
本発明では、抽出処理手段において、抽出条件を示す特徴量に基づき原稿画像から抽出画像を得て、この抽出画像に対して所定の処理を施している。このため、抽出画像に対してその配置位置や角度、大きさ、色等に関する種々の処理を施すことができるようになる。
【0009】
また、抽出復元手段は、残余画像の抽出とともに、この残余画像における抽出画像があった部分に対して少なくとも先の特徴量を利用した復元処理を施している。このため、残余画像における抽出画像があった部分は、抽出条件を含む条件に基づき抽出画像があった部分の周囲の情報によって復元され、この復元後の残余画像に対して平滑化処理等の種々の処理を施すことができるようになる。
【0010】
さらに、合成手段では、抽出処理手段から出力される処理後の抽出画像と、抽出復元手段から出力される処理後の残余画像とを合成している。これによって得られる合成画像としては、原稿画像から所定の特徴量に応じて抽出され所定の処理の施された抽出画像が、復元され所定の処理の施された残余画像に合成される状態となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の画像処理装置における実施の形態を図に基づいて説明する。図1は、本発明の画像処理装置を説明するブロック図である。すなわち、この画像処理装置1は、原稿画像から所定の抽出画像と残余画像とを得て、抽出画像および残余画像に所定の処理を施して合成画像を得るものである。
【0012】
画像処理装置1は、主として、画像抽出のための所定の指定を行う外部インターフェイス2と、各部の制御を行うCPU3と、原稿画像の入力を行う画像入力部4と、入力した原稿画像に対する画像前処理部5と、原稿画像から所定の抽出画像を得てその処理を行う抽出処理部6と、原稿画像から抽出画像を除く残余画像を得てその抽出画像のあった部分の復元および所定の処理を行う抽出復元部7と、処理後の抽出画像と処理後の残余画像との合成を行う画像合成部8と、合成の際の画像一時蓄積を行う画像情報格納部9と、合成画像に対する画像後処理部10と、合成画像を出力を行う画像出力部11とを備える構成となっている。
【0013】
また、抽出処理部6は、第1画像情報抽出部6aと、第1画像処理部6bとから構成され、さらに抽出復元部7は、第2画像情報抽出部7aと、画像復元部7bと、第2画像処理部7cとから構成されている。
【0014】
画像処理装置1に接続される外部インターフェイス2は、図2の平面図に示すような指示点座標入力部21を備えている。この指示点座標入力部21は、例えば複写機のプラテンカバー上に設けられており、基準となる平面21aに原稿Gを配置した状態で、ペン型の指示器21bによる押圧で所定の領域Sの座標を指示することができるようになっている。これによって、原稿Gの中の抽出したい部分の領域を指示できることになる。また、指示点座標入力部21には、抽出画像および残余画像に対する処理内容を選択するためのタッチパネル21cや、指示器21bによって特定の色の選択を行うための色標本21dも設けられている。
【0015】
図3は画像入力部を説明する模式図である。図3(a)に示すように、画像入力部4は、原稿Gの画像情報を光学的に読み取り電気信号に変換するものであり、原稿Gを載置するためのプラテンガラス4aと、原稿Gに光を照射する光源4bと、光源4bから照射された光の原稿Gからの反射光を所定方向に反射させるミラー群4cおよびこの反射光を集光するレンズ4dと、レンズ4dにより集光された原稿Gからの反射光を受けて電気信号(画像信号)に変換するイメージセンサー4eとから構成されている。
【0016】
図3(b)に示すように、イメージセンサー4eには、色の三原色(例えば、青、緑、赤)の画像信号を各々得るため、各色に対応した3本の画素列4fが並んで配置されている。画像入力部4では、この画素列4fの並ぶ方向を主走査方向、これと垂直な方向を副走査方向としており、各方向に対して画像信号と同期した信号を主走査同期信号、副走査同期信号と呼んでいる。また、各画素毎に同期した信号を画像同期信号と呼んでいる。
【0017】
画像入力部4にて取り込んだ原稿Gの画像信号である原稿画像は、図1に示す画像前処理部5にて所定の前処理が施される。画像前処理部5では、原稿画像を図示しないA/D変換回路でデジタル信号に変換し、さらに図示しない色空間変換回路によって色空間の変換が行われる。例えば、入力された原稿画像が青(B)、緑(G)、赤(R)から成る色空間信号の場合には、これを色相、彩度、明度から成る他の色空間信号に変換する。この画像前処理によって、後の画像処理を容易に行うことができるようになる。
【0018】
画像入力部4で取り込んだ原稿画像は、画像前処理部5でこのような処理が施された後、抽出処理部6および抽出復元部7に渡される。この抽出処理部6では、外部インターフェイス2にて指定した画像抽出のための所定の条件に基づいた画像の抽出および処理を行い、抽出復元部7では、少なくとも画像抽出のための所定の条件を利用して残余画像に対する復元および所定の処理を行っている。
【0019】
図4は画像情報抽出部を説明するブロック図であり、図1に示す抽出処理部6内の第1画像情報抽出部6aおよび抽出復元部7内の第2画像情報抽出部7aで適用される構成を示している。第1画像情報抽出部6aおよび第2画像情報抽出部7aは、先に説明した外部インターフェイス2で指定した画像抽出のための所定の条件をCPU3から得て、これに基づいた画像の抽出を行っている。
【0020】
画像抽出のための条件とは、原稿G(図2参照)内の抽出したい画像を特定するための条件であり、例えば、抽出したい画像の色空間内の位置(色空間座標)や、抽出したい画像の画像情報の変化量(エッジ情報)や、抽出したい画像を含む領域を示す位置データ(領域情報)から成る。なお、以下の説明では、この画像抽出のための条件を示す値を特徴量と言うものとする。
【0021】
図4に示す第1画像情報抽出部6aおよび第2画像情報抽出部7aは、画像前処理部5から前処理の施された原稿画像を受けて所定のエッジ強調処理を行うエッジ強調フィルター67aと、外部インターフェイス2により指定された特徴量をCPU3から受けて、この特徴量に基づいた所定の信号検出を行う領域検出部67b、色空間座標検出部67c、エッジ検出部67dと、これらの検出部にて検出した信号に基づいて画像の抽出を行う情報抽出判定部67eとから構成されている。
【0022】
つまり、第1画像情報抽出部6aおよび第2画像情報抽出部7aは、外部インターフェイス2にて指定された特徴量に領域情報が含まれている場合には、この領域情報を領域検出部67bに設定する。また、特徴量に色空間座標が含まれている場合には、この色空間座標を色空間座標検出部67cに設定する。さらに、特徴量にエッジ情報が含まれている場合には、このエッジ情報をエッジ検出部67dに設定する。
【0023】
情報抽出判定部67eでは、原稿画像における注目画素が抽出すべき情報であるか否かを所定の閾値を用いて判定し、その結果を出力する。すなわち、情報抽出判定部67eは、領域検出部67b、色空間座標検出部67c、エッジ検出部67dに各々設定されている抽出のための条件値と、予め設定されている閾値とを比較して、原稿画像における注目画素が抽出すべき画素であるか否かを判定している。
【0024】
このような構成により、第1画像情報抽出部6aでは原稿画像の中から指定された特徴量に基づいた抽出画像を得ることができ、第2画像情報抽出部7aでは少なくとも特徴量を使用した条件により原稿画像の中から抽出画像を除く残余画像を得ることができるようになる。
【0025】
例えば、外部インターフェイス2によって原稿G(図2参照)の中の文字の部分を抽出するため、その文字に対応する領域情報、色空間座標、エッジ情報を有する特徴量が指定された場合には、第1画像情報抽出部6aにより、その文字の部分のみが情報として存在する抽出画像を得ることができ、第2画像情報抽出部7aにより、その文字の部分のみを除く(文字の部分が抜けた)残余画像を得ることができるようになる。
【0026】
本実施形態における画像処理装置1は、原稿画像から抽出した抽出画像および残余画像に対して所定の処理を施し合成する点に特徴がある。すなわち、第1画像情報抽出部6aで抽出された抽出画像は、図1に示す第1画像処理部6bに渡されて所定の処理が施され、また第2画像情報抽出部7aで抽出された残余画像は、図1に示す画像復元部7bおよび第2画像処理部7cに渡されて所定の処理が施されることになる。
【0027】
図5は第1画像処理部6bを説明するブロック図である。第1画像処理部6bは、外部インターフェイス2にて指定された種々の処理内容に関する情報をCPU3から得て、第1画像情報抽出部6aにて抽出された抽出画像に対する画像処理を行い、画像合成部8へ渡す。
【0028】
このため、第1画像処理部6bは、画素同期信号、主走査同期信号、副走査同期信号によって制御されるタイミングコントロール部61aと、抽出画像に対する縮小処理部61b、書き込みコントロール部61c、読み出しコントロール部61d、拡大処理部61eと、画像情報格納部61fとから構成されている。これらタイミングコントロール部61aや、縮小処理部61b、書き込みコントロール部61c、読み出しコントロール部61d、拡大処理部61eには、外部インターフェイス2で指定された抽出画像に対する処理内容に応じて所定の設定され成される。
【0029】
例えば、抽出画像の縮小が指定された場合には縮小処理部61bにその縮小率が設定され、拡大が指定された場合には拡大処理部61eにその拡大率が設定され、回転や移動、斜体が指定された場合には回転角度や移動情報(移動後の座標値等)、斜体に応じた情報が書き込みコントロール部61cおよび読み出しコントロール部61dに設定される。
【0030】
第1画像処理部6bによって画像処理を行うには、画素同期信号、主走査同期信号、副走査同期信号に基づくタイミングコントロール部61aからの信号に応じて各設定内容に対応した情報の読み出し、書き込みを行う。この際、画像情報格納部61fを利用して、処理画像の一時格納を行うようにする。これによって、第1画像処理部6bに入力される抽出画像には、縮小や拡大、回転、移動、斜体等の各処理が施され、処理後の抽出画像として画像合成部8へ渡されることになる。
【0031】
なお、第1画像処理部6bに図示しない画像編集専用の処理指示部や記憶部を設けることでさらに複雑な編集処理を行うことが可能となる。
【0032】
また、図6は画像復元部7bを説明する図である。この画像復元部7bでは、第2画像情報抽出部7aにて抽出された残余画像に対する復元処理すなわち残余画像において抽出画像があった部分に対する補間処理を行い、処理後の残余画像を画像合成部8へ渡す。
【0033】
このため、図6(a)のブロック図に示すように、画像復元部7bは、複数のラインバッファ(FIFO)と、補間信号生成部71aと、選択部71aとから構成されている。画像復元部7bにて、残余画像の補間処理を行うには、先ず、画像前処理部5から図6(b)に示すような例えば注目画素Tを中心とした5画素×5画素のマトリクスを得る。
【0034】
次に、補間信号生成部71aは、注目画素Tよりも主走査方向および副走査方向に対して前となる画素T1と後となる画素T2とのうち、第2画像情報抽出部7aにて抽出画像として抽出されていない画素の情報を参照して注目画素Tにおける画像情報を決定する。
【0035】
選択部71bは、注目画素Tが抽出画像として抽出されている場合に補間信号生成部71aからの信号を選択して出力し、これ以外の場合には注目画素Tの情報をそのまま第2画像処理部7cへ出力する。これによって、注目画素Tが抽出画像として抜けている場合にそこへ補間信号が与えられ、残余画像の復元が行われることになる。
【0036】
また、第2画像処理部7cは、この復元後の残余画像を得て、これに対して所定の画像処理を施す。例えば、残余画像に対して鏡像やネガポジ反転、拡大、縮小といった編集処理、下色除去処理や平滑化フィルタ処理などの基本的な画像処理を行うことができる。
【0037】
図1に示す画像処理装置1の画像合成部8では、抽出処理部6から出力される所定の処理後の抽出画像と、抽出復元部7から出力される所定の復元処理後の残余画像との合成を行い、合成画像を出力する。図7は画像合成部8を説明するブロック図である。
【0038】
この画像合成部8は、第1画像処理部6bから出力される処理後の抽出画像と、第2画像処理部7cから出力される処理後の残余画像との合成を、CPU3からの指示に基づき所定の選択手段による情報の書き込みおよび読み出しのコントロールによって行うものである。このため、画像合成部8は、第1画像処理部6b側の第1選択部8a、読み出しコントロール部61d、書き込みコントロール部61cと、第2画像処理部7c側の第2選択部8d、読み出しコントロール部61d、書き込みコントロール部61cと、第1選択制御部8g、第2選択制御部8hと、第3選択部8i、第4選択部8jと、カラーパレット8k、乗算器8mとから構成されている。
【0039】
第1画像処理部6bから出力される処理後の抽出画像は、第2画像処理部7cより出力される処理後の残余画像を制御する信号として用いられる。また、第1画像処理部6bから出力される処理後の抽出画像は、読み出しコントロール部8b、画像格納部9a、書き込みコントロール部8cを用いることで格納でき、第2画像処理部7cから出力される処理後の残余画像は、読み出しコントロール部8e、画像格納部9b、書き込みコントロール部8fを用いることで格納できる。
【0040】
さらに、第1選択制御部8g、第2選択制御部8hは、予めCPU3に設定された情報と第1画像処理部6bから出力される処理後の抽出画像とに基づいてそれぞれ第2選択部8d、第3選択部8iに対する制御を行う。また、カラーパレット8kには、CPU3によって予め所定の色情報が設定されており、第4選択部8jによってカラーパレット8kの色情報か、カラーパレット8kの色情報と第2画像処理部7cから出力される処理後の残余画像の情報との乗算器8mによる乗算情報かのいずれかがCPU3の指示に基づいて選択される。
【0041】
また、第3選択部8iでは、第4選択部8jによって選択された信号と、第2選択部8dにて選択された信号との選択を行う。このような各選択部での信号選択によって、第1画像処理部6bから出力される処理後の抽出画像と、第2画像処理部7cから出力される処理後の残余画像とが合成され、その合成画像が図1に示す画像後処理部10へ渡されることになる。
【0042】
画像後処理部10は、後の処理を容易にするための画像処理を行う部分であり、例えば、色相、彩度、明度から成る合成画像の色空間信号をマゼンタ、シアン、イエローから成る他の色空間信号に変換し、さらにブラックを生成する処理を行っている。画像出力部11は、例えばレーザプリンタやインクジェット方式等の印刷装置や、ディスプレイ等の表示装置から成るもので、画像後処理部10にて所定の処理が施された合成画像を受けて所定の媒体への出力を行っている。
【0043】
本実施形態における画像処理装置1では、このような各部の処理によって原稿画像から所定の抽出画像と残余画像を得て、これらに所定の画像処理を施し新たな合成画像を出力する。これによって、抽出画像に対して複雑な回転処理や斜体処理を施したり、残余画像に対して復元処理や平滑化処理を施した状態での画像合成を行うことができるようになる。
【0044】
次に、この画像処理装置1の動作例を図8に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、図8に示されない符号は図1を参照するものとする。先ず、ステップS101に示すように、外部インターフェイス2により原稿G(図2参照)における抽出したい画像の条件を示す特徴量の入力を行う。例えば、色によって特徴量を指定する場合には、色標本21d(図2参照)を指示器21bによって指定したり、エッジ情報から成る特徴量を指定する場合にはタッチパネル21cを用いて指定したり、領域情報から成る特徴量を指定する場合には、原稿Gの所望の領域Sを指示器21bによって指定する。
【0045】
図9は具体例を説明する図であり、(a)は原稿画像G1を、(b)は合成画像G2を示すものである。この具体例では、原稿画像G1の中の「SUMMER」から成る文字M1を抽出し、これを移動、拡大して合成画像G2の中の文字M1’として合成している。このような合成を行う場合、ステップS101の処理では、原稿画像G1の文字M1を囲む領域S1を領域情報から成る特徴量とし、文字であることを指定してこれをエッジ情報から成る特徴量とし、文字M1の色を指定してこれを色空間座標から成る特徴量とする。
【0046】
このような特徴量の指定によって、同じ原稿画像G1の中の「vacation」から成る文字M2や他の建物、風景等を示す画像との区別を確実に付けることができ、より正確な画像抽出を行うことができるようになる。また、ステップS101の処理では、「SUMMER」の文字M1に対して施したい処理、例えば移動や拡大等の処理に関する情報も指定しておく。これも、図2に示す指示点座標入力部21を用いて指定する。
【0047】
次に、ステップS102に示すように、CPU3から各部に対する設定処理を行う。この処理では、先に外部インターフェイス2によって指定された内容に基づき、第1画像情報抽出部6a、第2画像情報抽出部7a、第1画像処理部6b、第2画像処理部7c、画像合成部8、画像情報格納部9に対する所定の設定を行う。
【0048】
例えば、第1画像情報抽出部6aおよび第2画像情報抽出部7aへは、指定された特徴量におけるエッジ情報、色空間座標、領域情報に対応した各閾値が、図4に示すエッジ検出部67d、色空間座標検出部67c、領域検出部67bに設定される。図10は、画像抽出を説明する図である。画像の抽出を行うには、入力された画像情報の信号g1におけるエッジ部分a1、a2によって得られるエッジ信号g2や、色閾値によって判定される色検出信号g3を基準にする。
【0049】
このエッジ信号g2の検出のための条件は、図4に示すエッジ検出部67d内の特徴量(エッジ情報)に基づいて設定され、色検出信号g3の検出のための色閾値は、図4に示す色空間座標検出部67c内の特徴量(色空間座標)に基づき設定されている。また、領域検出信号g4の生成のための条件は、図4に示す領域検出部67b内の特徴量(領域情報)に基づき設定されている。
【0050】
さらに、第1画像情報抽出部6aの判定信号g6は、色検出信号g3とエッジ信号g2とのANDをとった信号g5から構成される。この判定信号g6を図4に示す情報抽出判定部67eで生成することにより、与えられた特徴量に応じた画像を抽出できることになる。本実施例では、図9(a)に示す原稿画像G1の中の「SUMMER」の文字M1のみを抽出できる条件設定が可能となる
【0051】
また、第2画像情報抽出部7aの判定信号g7は、色検出信号g3とエッジ信号g2とのANDをとった信号g5を数画素分広げたものとする。これによって、図9(a)に示す原稿画像G1から「SUMMER」の文字M1を抽出した後の残余画像に対する復元処理を行う際、「SUMMER」の文字M1があった部分の数画素分周辺を含めた領域での補間信号生成を行うことができるようになり、取りこぼし無く、しかも自然な復元を行うことができる条件設定が可能となる。
【0052】
次に、図8のステップS103に示す画像入力部4での画像情報の入力を行う。これによって、図9(a)に示す原稿画像G1を取り込むことができる。次いで、ステップS104に示すように、入力された画像情報に対する所定の処理を行う。この処理で、第1画像情報抽出部6a、第2画像情報抽出部7a、画像復元部7b、第1画像処理部6b、第2画像処理部7c、画像合成部8、画像情報格納部9は、入力された画像情報(図9(a)に示す原稿画像G1)に対して処理の処理を行う。
【0053】
本実施形態では、第1画像情報抽出部6aおよび第2画像情報抽出部7aによって、図9(a)に示す原稿画像G1の中の「SUMMER」の文字M1のみを抽出する。そして、第1画像処理部6bは、抽出した「SUMMER」の文字M1に対して所定の編集処理を行う。例えば、位置の移動と大きさの変更を行う場合には、図5に示す縮小処理部61b、書き込みコントロール部61c、画像情報格納部61f、読み出しコントロール部61d、拡大処理部61eがCPU3に予め設定された値に基づいて処理を行うことになる。この例では、「SUMMER」の文字M1の移動および拡大を行っている。
【0054】
また、画像復元部7bは、第2画像情報抽出部7aから得た残余画像に基づき、抽出された「SUMMER」の文字M1のあった部分に対して、その周辺画素を用いた復元を行う。図11は画像復元処理を説明する図である。画像復元部7bは図11(a)に示すフローチャートに沿って復元処理を行う。なお、復元処理を行うには、残余画像に対して図11(b)に示すような注目画素Tを中心とした5画素×5画素のマトリクスを用いる。図中破線で示す画素は復元処理が終了した部分であり、図中実線で示す画素は復元未処理の部分である。
【0055】
復元を行うには、先ず、ステップS201において、注目画素Tが抽出された領域であるか否かの判断を行う。抽出された画素でない場合には復元を行う必要がないものとしてステップS202に示すように、その注目画素Tの情報をそのまま出力する。注目画素Tが抽出された領域である場合には、ステップS203へ進み、注目画素Tの上下方向、左右方向、対角線方向の画素における情報勾配を算出する。
【0056】
この際、算出したい方向の画素が第2画像情報抽出部7aによって抽出された部分である場合、例えば、その画素における情報勾配が最低値となる値であると仮定して算出を行う。次いで、ステップS204へ進み、算出した上下方向、左右方向、対角線方向の各々に情報勾配に対して所定の重み付け係数を決定する処理を行う。そして、ステップS205で、上下方向、左右方向、対角線方向の各々の情報勾配と先に決定した重み付け係数との単純な乗加算演算を行い、注目画素Tにおける補間情報を算出する。
【0057】
このような処理を行うことにより、注目画素Tの周辺画素における情報をよく反映した復元処理を行うことが可能となる。なお、この復元処理は一例であり、これ以外の復元処理を用いてもよい。また、この復元された残余画像は、第2画像処理部7cによって例えば平滑化処理が行われ、画像合成部8と画像情報格納部9とに入力される。
【0058】
次に、図8のステップS105に示すように、複数の原稿にまたがる処理を行う場合には、他の原稿に対する設定および入力を行うため、ステップS106に示すように、先に処理した抽出画像や残余画像を画像情報格納部9に一時格納しておく処理を行う。そして、他の画像に対してもステップS101〜S104の処理を繰り返し、特徴量等の入力や各種の設定を行うことになる。
【0059】
原稿画像G1(図9(a)参照)の入力、画像の抽出および処理、残余画像に対する復元および処理を行った後は、ステップS107に示すように、画像合成部8で処理後の抽出画像と処理後の残余画像との合成を行い、画像後処理部10にその画像情報(合成画像)を出力する処理を行う。
【0060】
本実施形態では、図9(a)に示す原稿画像G1の中の「SUMMER」の文字M1のみを抽出し、これに拡大処理および移動を行って、図9(b)に示すような合成画像G2を得る。合成画像G2には、図9(a)に示す原稿画像G1の中の「SUMMER」の文字M1に移動および拡大処理の施された文字M1’が所定位置に配置されることになる。
【0061】
次いで、ステップS108に示すように、画像後処理部10で所定の処理、例えば色相、彩度、明度から成る色空間情報をマゼンタ、シアン、イエローから成る色空間情報に変換し、さらにブラックを生成する。そして、これを画像出力部11に渡し、所定の媒体、例えば紙やディスプレイに出力する。これによって、図9(b)に示すような合成画像G2が出力されることになる。
【0062】
このようにして、図9(a)に示す原稿画像G1の中から所望の画像を抽出し、これに所定の処理を施すとともに、残余画像に対しても所定の処理を施して図9(b)に示すような合成画像G2を出力することができるようになる。なお、本実施形態では、原稿画像G1の中の「SUMMER」の文字M1を抽出して拡大、移動を行う例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の画像(例えば、文字以外の建物、風景等の画像)を抽出し、他の処理(例えば、回転、斜体、色の変更)を施して合成するような場合であっても同様である。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像処理装置によれば次のような効果がある。すなわち、本発明では、原稿画像の中の文字等から成る特定の画像を抽出するための特徴量を指定し、これに基づいた画像の抽出を行うとともに抽出画像や残余画像に対して個別に処理を施して合成を行うことができるため、複雑な編集処理を加えた合成画像を生成することが可能となる。さらに、少なくとも特徴量を含む条件によって残余画像の復元処理を行うため、抽出画像のあった部分に対する自然な復元を行うことが可能となり、合成画像の品位向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置を説明するブロック図である。
【図2】 指示点座標入力部を説明する平面図である。
【図3】 画像処理装置入力部を説明する模式図である。
【図4】 画像情報抽出部を説明するブロック図である。
【図5】 第1画像処理部を説明するブロック図である。
【図6】 画像復元部を説明する図である。
【図7】 画像合成部を説明するブロック図である。
【図8】 動作フローチャートである。
【図9】 具体例を示す図である。
【図10】 画像抽出を説明する図である。
【図11】 画像復元処理を説明する図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置 2 外部インターフェイス
3 CPU 4 画像入力部
5 画像前処理部 6 抽出処理部
7 抽出復元部 8 画像合成部
9 画像情報格納部 10 画像後処理部
11 画像出力部

Claims (6)

  1. 予め設定された特徴量に基づき原稿画像から抽出される抽出画像およびその抽出画像を前記原稿画像から抽出した後の残りとなる残余画像とを得て、該抽出画像および該残余画像に各々所定の画像処理を施して、この画像処理後の残余画像に画像処理後の抽出画像を合成して合成画像を得る画像処理装置であって、
    前記原稿画像から前記特徴量に基づき抽出された前記抽出画像に対して拡大、縮小、回転、移動、斜体を含む所定の画像処理を施す抽出処理手段と、
    前記残余画像における前記抽出画像があった部分に対して周辺画素の情報を用いて前記抽出画像があった部分を補間する処理を行う抽出復元手段と、
    前記抽出処理手段から出力される画像処理後の抽出画像と、前記抽出復元手段から出力される補間処理後の残余画像とを合成して合成画像を出力する合成手段と
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特徴量は、前記原稿画像における色空間内の位置に基づいて設定されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記特徴量は、前記原稿画像における画像情報の変化量に基づいて設定されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記特徴量は、前記原稿画像における抽出したい画像を囲む領域を示す位置データに基づいて設定されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記領域を指定するための指示点座標入力部を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 予め設定された特徴量に基づき原稿画像から抽出される抽出画像およびその抽出画像を前記原稿画像から抽出した後の残りとなる残余画像とを得て、該抽出画像および該残余画像に各々所定の画像処理を施して、この画像処理後の残余画像に画像処理後の抽出画像を合成して合成画像を得る画像処理方法であって、
    前記原稿画像から前記特徴量に基づき抽出された前記抽出画像に対して拡大、縮小、回転、移動、斜体を含む所定の画像処理を施す工程と、
    前記残余画像における前記抽出画像があった部分に対して周辺画素の情報を用いて前記抽出画像があった部分を補間する処理を行う工程と、
    画像処理後の前記抽出画像と、補間処理後の前記残余画像とを合成して合成画像を出力する工程と
    を備えていることを特徴とする画像処理方法。
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