JP3668962B2 - レーザ加工用トーチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ発振器より発生したレーザ光を導く光ファイバを被い、かつ光ファイバの先端より放射されるレーザ光を被加工物に照射して、溶接や溶断等を行なうハンディタイプのレーザ加工用トーチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のハンディタイプのトーチは、一般に、図3に示すようなペンシル型となっている。
このトーチ(01)は、レーザ光を導く光ファイバーケーブルや、アシストガス供給用のホース等(図示略)が収容された可撓性のトーチリード(02)の先端に、尖先円筒状のトーチ本体(03)を取付けたものである。
トーチ本体(03)を、鉛筆を把持する要領で把持して、その先端のノズル部(04)をワーク(05)の加工面(06)に当て、ノズル部(04)の先端から、レーザ光とアシストガスとを放出させて、加工面(06)に対し、溶接、溶断等の加工を行なう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来のペンシル型のトーチは、被加工物を水平にして作業を行なう場合には便利であるが、被加工面が垂直または傾斜している場合には、トーチ本体(03)を把持している手首(07)に、トーチリード(02)等の荷重が掛り、操作性が悪くなり、また手首(07)が疲労し易い等の問題がある。
そのため、例えば特開平9−155582号公報に開示されているように、トーチ全体をピストル型としたものがある。
【0004】
しかし、ピストル型のトーチは、被加工面が垂直の場合には便利であるが、水平の場合には、かえって使い勝手が悪く、またトーチの支持が不安定となって、トーチの先端が横振れし易い等の問題がある。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、被加工物の状況等に応じて、トーチを、ペンシル型とピストル型との2形態の中から選択して使用することができるようにし、しかも、その切替えが簡単であり、かつトーチ本体に装着されたレーザ発射用のスイッチの操作性を向上させたレーザ加工用トーチを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1)レーザ光とアシストガスを発射させるノズルを先端に有する尖先円筒状のトーチ本体の外周面の下側に、レーザの発射を可能とする発射スイッチ、またはレーザ発生装置を作動させるメインスイッチの役目をする押ボタン式のスイッチを設け、かつトーチ本体の下側より嵌合しうるようにしたピストル型のグリップの前端を、左右方向を向く枢軸をもってトーチ本体の前部に枢着して、このグリップを、トーチ本体の下半部に嵌合する折畳み位置と、トーチ本体に対して傾斜する使用位置とに下向回動しうるようにし、グリップを使用位置へ下向回動させた際には、グリップの前縁が、前記スイッチを押して作動させるようにする。
【0007】
(2)上記(1)項において、左右方向を向く枢軸の前方において、グリップに長手方向を向く弾性舌片を連設し、かつトーチ本体の側面要所にグリップを下向回動させた際に、その弾性舌片が乗り越えることにより、グリップを折り畳み位置と使用位置とに保持しうる突起を設ける。
【0008】
図1及び図2は、本発明の実施形態を示す。
【0009】
尖先円筒状のトーチ本体(1)の下側より嵌合しうるようにした樋状のピストル型のグリップ(2)の前端を、左右方向を向く枢軸(3)をもってトーチ本体(1)の前部に枢着して、グリップ(2)を、図1に示すように、トーチ本体(1)の下半部に嵌合する折畳み位置と、図2に示すように、トーチ本体(1)に対して、直角またはそれに近い傾斜角度をなす使用位置とに回動しうるようにしてある。
【0010】
枢軸(3)の前方においてグリップ(2)には、その長手方向を向く弾性舌片(4)が連設されており、この弾性舌片(4)が、トーチ本体(1)の側面に設けた半球状の突起(5)を乗り越えることにより、グリップ(2)が折り畳み位置と使用位置とに移動しうるようにしてあり、グリップ(2)は、両位置において安定して保持されるようになっている。
【0011】
トーチ本体(1)は、先端にノズル(6)を有し、かつレーザ光を導く光ファイバーケーブルや、アシストガス供給用ホース、及び外周面の下側に設けた押ボタン式のスイッチ(7)に接続された信号線(いずれも図示略)等が収容された可撓性のトーチリード(8)を介して、レーザ発生装置(図示略)に接続されている。
【0012】
また、図2に示すように、グリップ(2)を下向回動させて使用位置としたとき、グリップ(2)の前縁がスイッチ(7)を押して作動させるようにしてある。
【0013】
スイッチ(7)は、レーザの発射を可能とする発射スイッチ、またはレーザ発生装置を作動させるメインスイッチの役目を有している。
【0014】
グリップ(2)を回動させて開き、スイッチ(7)を作動させた状態で、先端のノズル(6)をワーク(図示略)に接触させるか、または近接させると、ノズル(6)からレーザ光とアシストガスとが発射し、レーザ光により、ワークを溶接または溶断することができる。
【0015】
グリップ(2)は折り畳み式であるので、グリップ(2)を不使用時に紛失するおそれがなく、しかも折り畳んだ状態では、トーチ本体(1)をペンシル型として使用できる。
【0016】
ノズル(6)がワークに接触したこと、またはノズル(6)がワークに近接したことは、トーチ本体(1)の先端部に設けたタッチセンサまたは近接センサ(いずれも図示略)が検出するようになっている。上記スイッチ(7)が作動している状況下で、これらのセンサが作動したときだけ、レーザ光等を発射させるようにする具体的な構成は、例えば本出願人の出願に係る特公平7−24943号公報、実用新案登録第3015467号掲載公報等に開示されている。
【0017】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、尖先円筒状のトーチ本体単独で、ペンシル型のトーチとして、特に被加工物の水平面を溶接または溶断するのに好適に用いることができるとともに、被加工物の垂直面等を加工する場合には、トーチ本体の側方にピストル型のグリップを突設させることにより、手首に疲労を生じることなく、楽な姿勢で安定して作業を行なうことができる。
【0018】
また、グリップの不使用時に、グリップが紛失するおそれがなく、しかもグリップを折り畳んだ状態で、トーチ本体をペンシル型トーチとして使用することができる。
【0019】
さらに、トーチ本体からピストル型のグリップを開いたとき、自動的にスイッチが作動させられるので好都合である。
【0020】
請求項2記載の発明によると、弾性舌片が、トーチ本体に設けた突起を乗り越えることにより、グリップが折り畳み位置と使用位置とにおいて安定して保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態におけるグリップを折り畳んだ状態の側面図である。
【図2】 同じく、グリップを使用状態としたときの側面図である。
【図3】 従来のペンシル型のトーチの使用状況を示す側面図である。
【符号の説明】
(1)トーチ本体
(2)グリップ
(3)枢軸
(4)弾性舌片
(5)突起
(6)ノズル
(7)スイッチ
(8)トーチリード
Claims (2)
- レーザ光とアシストガスを発射させるノズルを先端に有する尖先円筒状のトーチ本体の外周面の下側に、レーザの発射を可能とする発射スイッチ、またはレーザ発生装置を作動させるメインスイッチの役目をする押ボタン式のスイッチを設け、かつトーチ本体の下側より嵌合しうるようにしたピストル型のグリップの前端を、左右方向を向く枢軸をもってトーチ本体の前部に枢着して、このグリップを、トーチ本体の下半部に嵌合する折畳み位置と、トーチ本体に対して傾斜する使用位置とに下向回動しうるようにし、グリップを使用位置へ下向回動させた際には、グリップの前縁が、前記スイッチを押して作動させるようにしたことを特徴とするレーザ加工用トーチ。
- 左右方向を向く枢軸の前方において、グリップに長手方向を向く弾性舌片を連設し、かつトーチ本体の側面要所にグリップを下向回動させた際に、その弾性舌片が乗り越えることにより、グリップを折り畳み位置と使用位置とに保持しうる突起を設けたことを特徴とする請求項1記載のレーザ加工用トーチ。
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