JP5486100B1 - 肉盛溶接装置及び肉盛溶接方法 - Google Patents

肉盛溶接装置及び肉盛溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、安全性を確保して肉盛溶接を行うことができる肉盛溶接方法を提供するものである。
【解決手段】
肉盛溶接方法は、導電性の被加工物1の部位に肉盛溶接材をレーザ光により溶融させて肉盛溶接させる肉盛溶接方法であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体41により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体4と、このホルダ本体4の外側に取り付けられた導電性の複数の外側部材44、44とを備え、この導電性の複数の外側部材44、44が導電性の被加工物1に当接していることを条件として、ホルダ本体4の先端より前記レーザ光を照射して導電性の被加工物1の部位に肉盛溶接をすることができるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、肉盛溶接装置及び肉盛溶接法に係り、特に、安全性を確保して肉盛溶接を行うことができる肉盛溶接装置及び肉盛溶接法に関する。
レーザ光を照射し、被加工物上に載置した肉盛用金属部材を溶融させて被加工物上に肉盛層を形成するレーザ肉盛方法がある(例えば、特許文献1参照)。
このレーザ肉盛方法を行うレーザビーム照射装置のところへ上記被加工物を持ち込んで作業できる場合、レーザ光は垂直下方位置にある被加工物に向けて照射されるため、安全性の面で支障を生じない。
特開2009−61491公報
しかしながら、被加工物が大がかりで上記レーザビーム照射装置が設置されているところへ、被加工物を持ち込めない場合、肉盛溶接ができないという問題点が生じる。
この問題点を解決するために、レーザビーム照射装置を被加工物が設置されている所へ持ち込んで、レーザ光を被加工物に向けて照射して作業する場合、レーザ光は、直進するため、作業者の不注意により、レーザ光が被加工物以外のところへ照射される場合があり、かかる場合、作業者以外の人の目にレーザ光が入ってしまうという安全性の面で問題点が生じる。
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたもので、安全性を確保して肉盛溶接を行
うことができる肉盛溶接装置及び肉盛溶接方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の肉盛溶接装置は、導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、この導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものである
また、請求項2記載の肉盛溶接装置は、被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側に取り付けられた外側部材と、前記ホルダ本体の外側に取り付けられた第2の外側部材と、この第2の外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え、前記第2の外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものである
また、請求項3記載の肉盛溶接装置は、被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側に取り付けられた外側部材と、この外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え、前記外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものである。
また、請求項4記載の肉盛溶接装置は、導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、この導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものであり、前記導電性の複数の外側部材が導電性の被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記導電性の被加工物の部位に設定されていると共に、前記導電性の複数の外側部材の内、少なくとも、一つの導電性の外側部材内にシールドガスが流れる通路が形成され、前記一つの導電性の外側部材の先端が前記ペースト状の肉盛溶接材が塗布された前記導電性の被加工物の肉盛溶接部位に臨んで、前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接するものである。
また、請求項5記載の肉盛溶接方法は、導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、この導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものである
また、請求項6記載の肉盛溶接方法は、被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側に取り付けられた外側部材と、前記ホルダ本体の外側に取り付けられた第2の外側部材と、この第2の外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え、前記第2の外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものである
また、請求項7記載の肉盛溶接方法は、被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側に取り付けられた外側部材と、この外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え、前記外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものである。
また、請求項8記載の肉盛溶接方法は、導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、この導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものであり、前記導電性の複数の外側部材が導電性の被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記導電性の被加工物の部位に設定されていると共に、前記導電性の複数の外側部材の内、少なくとも、一つの導電性の外側部材内にシールドガスが流れる通路が形成され、前記一つの導電性の外側部材の先端が前記ペースト状の肉盛溶接材が塗布された前記導電性の被加工物の肉盛溶接部位に臨んで、前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接するものである。
また、請求項9記載の肉盛溶接装置は、導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側であって、前記ホルダ本体に対して移動自在に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、前記導電性の複数の外側部材の移動方向は、前記ホルダ本体の長手方向であり、前記導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接するものである。
また、請求項10記載の肉盛溶接装置は、被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側であって、前記ホルダ本体に対して移動自在に取り付けられた外側部材と、この外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え、前記外側部材の移動方向は、前記ホルダ本体の長手方向であり、前記外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接するものである。
また、請求項11記載の肉盛溶接方法は、導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側であって、前記ホルダ本体に対して移動自在に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、前記導電性の複数の外側部材の移動方向は、前記ホルダ本体の長手方向であり、前記導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接するものである。
また、請求項12記載の肉盛溶接方法は、被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、このホルダ本体の外側であって、前記ホルダ本体に対して移動自在に取り付けられた外側部材と、この外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え、前記外側部材の移動方向は、前記ホルダ本体の長手方向であり、前記外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接するものである。
また、請求項記載の肉盛溶接装置によれば、導電性の複数の外側部材が導電性の被加工物に当接した状態において、ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記導電性の被加工物の部位に設定されていると共に、導電性の複数の外側部材の内、少なくとも、一つの導電性の外側部材内にシールドガスが流れる通路が形成され、前記一つの導電性の外側部材の先端が前記ペースト状の肉盛溶接材が塗布された前記導電性の被加工物の肉盛溶接部位に臨んで、前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接するため、作業しやすいと共に、導電性の複数の外側部材が導電性の被加工物に当接した状態において、レーザ光の集光位置に設定されている分、均一な肉盛溶接を行うことができる。
また、請求項9、10記載の肉盛溶接装置によれば、外側部材がホルダ本体に移動自在に取り付けられているため、被加工物の材質等に応じて、レーザ光の集光位置を調整することができる。
また、請求項記載の肉盛溶接方法によれば、導電性の複数の外側部材が導電性の被加工物に当接した状態において、ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記導電性の被加工物の部位に設定されていると共に、導電性の複数の外側部材の内、少なくとも、一つの導電性の外側部材内にシールドガスが流れる通路が形成され、前記一つの導電性の外側部材の先端が前記ペースト状の肉盛溶接材が塗布された前記導電性の被加工物の肉盛溶接部位に臨んで、前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接するため、作業しやすいと共に、導電性の複数の外側部材が導電性の被加工物に当接した状態において、レーザ光の集光位置に設定されている分、均一な肉盛溶接を行うことができる。
また、請求項11、12記載の肉盛溶接方法によれば、外側部材がホルダ本体に移動自在に取り付けられているため、被加工物の材質等に応じて、レーザ光の集光位置を調整することができる。
図1は、本発明の一実施例の肉盛溶接方法を実施するための装置の概略的図である。 図2は、図1のホルダ本体を手で握っている状態を示す概略的図である。 図3は、図1のホルダ本体に取り付けられた導電性の複数の外側部材が導電性の被加工物に当接している状態を示す概略的図である。 図4は、図3の導電性の複数の外側部材を導電性の被加工物の側に伸ばした状態を示す概略的図である。 図5は、図3の導電性の複数の外側部材がホルダ本体に移動自在に取り付けられている状態を説明するための概略的図である。 図6は、図5の挟持部材を締め付ける状態の概略的図である。 図7は、図6の挟持部材を緩める状態の概略的図である。 図8は、図1のホルダ本体と異なる他の実施例の概略的正面図である。 図9は、図8の概略的背面図である。 図10は、図8のホルダ本体と異なる他の実施例の概略的正面図である。 図11は、図10の概略的背面図である。 図12は、図1の肉盛溶接方法と異なる溶接方法に使用するホルダ本体を手で握っている状態を示す概略的図である。 図13は、図12のホルダ本体に取り付けられた導電性の複数の外側部材が導電性の第1の被加工物、第2の被加工物に当接している状態を示す概略的図である。 図14は、図13の導電性の複数の外側部材を導電性の第1、第2の被加工物の側に伸ばした状態を示す概略的図である。 図15は、図13の導電性の複数の外側部材がホルダ本体に移動自在に取り付けられている状態を説明するための概略的図である。 図16は、図15の挟持部材を締め付ける状態の概略的図である。 図17は、図16の挟持部材を緩める状態の概略的図である。 図18は、図12のホルダ本体と異なる他の実施例の概略的正面図である。 図19は、図18の概略的背面図である。 図20は、図18のホルダ本体と異なる他の実施例の概略的正面図である。 図21は、図20の概略的背面図である。 図22は、図12の溶接方法と異なる切断方法に使用するホルダ本体を手で握っている状態を示す概略的図である。 図23は、図22のホルダ本体に取り付けられた導電性の複数の外側部材が導電性の被加工物に当接している状態を示す概略的図である。 図24は、図23の導電性の複数の外側部材を導電性の被加工物の側に伸ばした状態を示す概略的図である。 図25は、図23の導電性の複数の外側部材がホルダ本体に移動自在に取り付けられている状態を説明するための概略的図である。 図26は、図25の挟持部材を締め付ける状態の概略的図である。 図27は、図26の挟持部材を緩める状態の概略的図である。 図28は、図22のホルダ本体と異なる他の実施例の概略的正面図である。 図29は、図28の概略的背面図である。 図30は、図28のホルダ本体と異なる他の実施例の概略的正面図である。 図31は、図30の概略的背面図である。
本発明の一実施例の肉盛溶接方法を図面(図1乃至図7)を参照して説明する。肉盛溶接は、例えば、金型等で生じた摩耗部分を補修する場合に行われるものである。
図1に示すレーザビーム照射装置Lは、導電性の被加工物(ワーク)1の部位に肉盛溶接材をレーザ光により溶融させて肉盛溶接させる肉盛溶接方法に使用される装置で、レーザパルス発振器2により発生したレーザ光を、例えば、光ファイバ3により伝送し、ホルダ本体4の先端よりレーザ光が導電性の被加工物1の部位に向かって照射されるようになっている。
また、40は、粉末状の肉盛溶接材を肉盛溶接材供給通路40aを介して部材44内の共通通路44a(図3、図6及び図7参照)に供給する粉末肉盛溶接材供給装置(例えば、テクノーサーブ株式会社製のパウダー供給装置である。)である。
なお、共通通路44aには、アルゴン、ヘリウム、窒素等のシールドガス供給装置(図示せず)からシールドガス供給通路(図示せず)を介して部材44内の共通通路44aに供給されるようになっている。また、Mは、導電性の被加工物(ワーク)1の肉盛溶接部位を示すモニターである。
導電性の被加工物1(ワーク)は、例えば、金型や各種産業用機械部品などであり、鋼、ステンレス等の鉄系金属や、アルミニウム、銅、又は、これらの合金などの金属で構成される。
レーザ光発振器2は、例えば、YAGレーザ装置、炭酸ガスレーザ装置、半導体レーザ装置など公知のレーザ装置である。
ホルダ本体4は、図2に示すように、外側を手で握られる程度の大きさで、内部にレーザ光案内体41、レーザー光を集光して、肉盛溶接材をレーザ溶接する集光レンズ光学系42、43が設けられ、レーザ光案内体41によりレーザ光が案内され、先端よりレーザ光が照射されるようになっている。
42は、例えば、コリメータレンズであり、43は、例えば、集光レンズである。
また、図2に示すSは、手元スイッチで、44、44は、ホルダ本体4の外側に取り付けられた長手方向に長い長手形状の導電性の複数の外側部材で、
導電性の複数の外側部材44、44の内、少なくとも、一つの導電性の外側部材(ノズル)44内に粉末状の肉盛溶接材とアルゴン、ヘリウム、窒素等のシールドガスが流れる共通通路44aが形成され、一つの導電性の外側部材44の先端が導電性の被加工物1の肉盛溶接部位に臨んで、導電性の被加工物1の部位に肉盛溶接をすることができるようになっている。
従って、上述した肉盛溶接方法によれば、図1に示すように、レーザビーム照射装置Lを被加工物1が設置されている所へ持ち込んで、レーザ光を被加工物1に向けて照射して作業する場合、図2に示すように、ホルダ本体4を手で握り、導電性の複数の外側部材44、44が通電導電性の被加工物1に当接していることを条件として、
つまり、外側部材44、被加工物1、外側部材44が通電により導通していることにより、導電性の複数の外側部材44、44が導電性の被加工物1に当接していることを感知し、該感知がなければ、手元スイッチS、図示しない足踏みスイッチが共にONの状態であっても、ホルダ本体4の先端よりレーザ光が照射されないようになっている。
その結果、ホルダ本体4を被加工物1の部位の近傍に移動させて作業しても、レーザ光の照射を規制できる分、安全性を確保することができることとなる。
即ち、レーザ光は、導電性の複数の外側部材44、44が導電性の被加工物1に当接し、外側部材44、被加工物1、外側部材44が導通し、図示しない足踏みスイッチ、手元スイッチSがONの状態で、ホルダ本体4の先端よりレーザ光が照射され、該レーザ光により肉盛溶接材を溶融させて導電性の被加工物1の部位に肉盛溶接することができるようになっている。
なお、肉盛溶接材は、上述の被加工物1と同じ材料で粉末状のものが望ましい。
また、図3に示すHは、導電性の複数の外側部材44、44が導電性の被加工物1に当接した状態において、レーザ光の集光位置に設定されている。
そのため、導電性の複数の外側部材44、44が導電性の被加工物1に当接した状態において、レーザ光の集光位置に設定されている分、均一な肉盛溶接を行うことができるようになっている。
また、上述したレーザ光の集光位置は、例えば、集光レンズ43の焦点距離、又は、該焦点距離の前後であり、
被加工物1の材質等に応じて、レーザ光の集光位置を調整することができるように、導電性の複数の外側部材44、44は、ホルダ本体4に移動自在に取り付けられている。 また、図3に示す100は、ホルダ本体4に付された目盛りである。
外側部材44は、ホルダ本体4に取り付けられた挟持部材K1、K2を雄ねじK3を介して締め付け、非締め付けにより、ホルダ本体4に移動自在に取り付けられるようになっている。
レンチK4により、挟持部材K1、K2を緩め(図7)、導電性の複数の外側部材44、44を移動(図3の状態から図4の状態)させて、距離h(h>H)に調整し、調整後、挟持部材K1、K2を締め付け(図6参照)るものである。
上述した実施例においては、導電性の複数の外側部材44、44の内、少なくとも、一つの導電性の部材44内に粉末状の肉盛溶接材とシールドガスが流れる共通通路44aを形成するようにしたが、
本願発明にあっては、これに限らず、導電性の複数の外側部材44、44の内、少なくとも、一つの導電性の外側部材44(ノズル)内にアルゴン、ヘリウム、窒素等のシールドガスが流れる通路を形成し、前記一つの導電性の外側部材(ノズル)44の先端を被加工物1の肉盛溶接部位に臨ませ、棒状の肉盛溶接材(図示しないが、図10記載の肉盛溶接材20)を導電性の被加工物1の部位に位置させて、肉盛溶接をすることができる。
また、上述した実施例においては、被加工物1を導電性のものとして説明したが、本願発明にあっては、これに限らず、被加工物1’は非導電性のものでも良い。
即ち、ホルダ本体4に取り付けられた外側部材44、44とは別個に、ホルダ本体4に長手方向に長い長手形状の第2の外側部材44’、44’を、この第2の外側部材44’、44’の先端に被加工物1’に当接することを検知する当接検出手段50(スイッチ)を、それぞれ設けても良い(図8及び図9参照)。第2の外側部材44’、44’は、複数設けられているが、単数でも良い。
また、図8及び図9記載の実施例にあっては、ホルダ本体4に取り付けられた外側部材44、44は、複数が望ましいが、1個でも良い。
また、図8及び図9記載の外側部材44、44は、上述の実施例と同様、外側部材44、44の内、少なくとも、一つの導電性の部材44内に粉末状の肉盛溶接材とシールドガスが流れる共通通路44aを形成しても良いし、また、外側部材44、44の内、少なくとも、一つの外側部材44(ノズル)内にアルゴン、ヘリウム、窒素等のシールドガスが流れる通路を形成し、前記一つの外側部材(ノズル)44の先端を被加工物1の肉盛溶接部位に臨ませ、棒状の肉盛溶接材(図示しないが、図10記載の肉盛溶接材20)を被加工物1’の部位に位置させて、肉盛溶接をするようにしても良い。
かかる図8及び図9記載の肉盛溶接方法によっても、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体41により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体4と、このホルダ本体4の外側に取り付けられた外側部材44、44と、ホルダ本体4の外側に取り付けられた第2の外側部材44’、44’と、この第2の外側部材44’、44’が被加工物1’に当接することを検出する当接検出手段50とを備え、第2の外側部材44’、44’が被加工物1’に当接した状態において、上述の実施例(図1乃至図7)と同様、ホルダ本体4から照射されるレーザ光の集光位置が被加工物1’の部位に設定され、当接検出手段50が被加工物1’の当接を検出していることを条件として、ホルダ本体4の先端より前記レーザ光を照射して被加工物1’の部位に肉盛溶接をするため、ホルダ本体4を被加工物1’の部位の近傍に移動させて作業しても、レーザ光の照射を規制できる分、安全性を確保することができ、ホルダ本体4の外側に取り付けられた第2の外側部材44’、44’が被加工物1’に当接して作業ができる分、均一な肉盛溶接を行うことができる。
また、上述した実施例においては、当接検出手段50として、第2の外側部材44’、44’の先端に被加工物1’に当接することを検知するスイッチとしたが、
本願発明にあっては、これに限らず、当接検出手段50’として、図11に示す距離センサでも良い。該距離センサ50’は、ホルダ本体4の外側に取り付けられる(図10及び図11参照)。
ホルダ本体4に取り付けられた外側部材44、44は、複数が望ましいが、1個でも良い。
かかる図10及び図11記載の肉盛溶接方法によっても、外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体41により前記レーザ光が案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体4と、このホルダ本体4の外側に取り付けられた外側部材44と、この外側部材44が被加工物1’に当接することを検出する当接検出手段50’とを備え、外側部材44が被加工物1’に当接した状態において、上述の実施例(図1乃至図7)と同様、ホルダ本体4から照射されるレーザ光の集光位置が被加工物1’の部位に設定され、当接検出手段50’が被加工物1’の当接を検出していることを条件として、ホルダ本体4の先端より前記レーザ光を照射して被加工物1’の部位に肉盛溶接をするため、ホルダ本体4を被加工物1’の部位の近傍に移動させて作業しても、レーザ光の照射を規制できる分、安全性を確保することができ、ホルダ本体4の外側に取り付けられた外側部材44が被加工物1’に当接して作業ができる分、均一な肉盛溶接を行うことができる。
なお、図8乃至図11にあっては、棒状の肉盛溶接材20を使用できると共に、場合により、棒状の肉盛溶接材20に代えて上述した実施例(図1乃至図7)の外側部材44と同様、外側部材44に設けた通路44aから粉末状の肉盛溶接材を供給するようにしても良いし、シールドガスを供給するようにしても良い。
本実施例(図8乃至図11)にあっては、上述した実施例(図1乃至図7)と同一部分に同一符号を付してその説明を一部省略する。
なお、上述した実施例においては、粉末状の肉盛溶接材、粉末状の溶接材として、例えば、金属成分としてSKD−61等の金型材、S50C等の炭素鋼、各種ステンレス鋼、ニッケル・クロム鋼、ステライト等の合金金属および機能性成分としてタングステンカーバイド、チタンカーバイド等の炭化物、ホウ化チタン等のホウ化物、その他、アルミナ、ジルコニア等のセラミックス、これらの単体、または複数の混合物の個体でも良い。
また、これらの粉末状の肉盛溶接材、粉末状の溶接材に液体(例えば、水、各種アルコール、各種グリコール等の有機溶剤)を混合したペースト状の肉盛溶接材、又はペースト状の溶接材でも良い。これらの粉末状の肉盛溶接材又は粉末状の溶接材と液体の体積混合比率は、例えば1:1から1:5程度が良く、これを良く混練して、図3記載の外側部材44から吐出又は滴下するようにしても良い。
また、ペースト状の肉盛溶接材、又はペースト状の溶接材は図3記載の外側部材44図3・44のパイプ状外側部材を介しないで、図示しない筆で塗布するか、別途図示しないスプレー器、ディスペンサー等から吐出又は滴下しても良い。
1 導電性の被加工物
4 ホルダ本体
44 導電性の外側部材

Claims (12)

  1. 導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し
    、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、
    この導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していること
    を条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物
    の部位を肉盛溶接するものであり、
    前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、
    前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものであ

    ことを特徴とする肉盛溶接装置。
  2. 被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉
    盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側に取り付けられた外側部材と、
    前記ホルダ本体の外側に取り付けられた第2の外側部材と、
    この第2の外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え

    前記第2の外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照
    射されるレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、
    前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホル
    ダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、
    前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、
    前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものであ

    ことを特徴とする肉盛溶接装置。
  3. 被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉
    盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側に取り付けられた外側部材と、
    この外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え、
    前記外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射され
    るレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、
    前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホル
    ダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、
    前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、
    前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものであ

    ことを特徴とする肉盛溶接装置。
  4. 導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し
    、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、
    この導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していること
    を条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物
    の部位を肉盛溶接するものであり、
    前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものであり、
    前記導電性の複数の外側部材が導電性の被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記導電性の被加工物の部位に設定されている
    と共に、
    前記導電性の複数の外側部材の内、少なくとも、一つの導電性の外側部材内にシールドガスが流れる通路が形成され、前記一つの導電性の外側部材の先端が前記ペースト状の肉盛溶接材が塗布された前記導電性の被加工物の肉盛溶接部位に臨んで、前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接する
    ことを特徴とする肉盛溶接装置。
  5. 導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し
    、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、
    この導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していること
    を条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物
    の部位を肉盛溶接するものであり、
    前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、
    前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものであ

    ことを特徴とする肉盛溶接方法。
  6. 被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉
    盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側に取り付けられた外側部材と、
    前記ホルダ本体の外側に取り付けられた第2の外側部材と、
    この第2の外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え

    前記第2の外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照
    射されるレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、
    前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホル
    ダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、
    前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、
    前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものであ

    ことを特徴とする肉盛溶接方法。
  7. 被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉
    盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側に取り付けられた外側部材と、
    この外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え、
    前記外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射され
    るレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、
    前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホル
    ダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接するものであり、
    前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、
    前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものであ

    ことを特徴とする肉盛溶接方法。
  8. 導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し
    、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、
    この導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していること
    を条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物
    の部位を肉盛溶接するものであり、
    前記肉盛溶接材がペースト状の肉盛溶接材であり、前記ペースト状の肉盛溶接材は、粉末状の肉盛溶接材と液体とが混合されたものであり、
    前記導電性の複数の外側部材が導電性の被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射されるレーザ光の集光位置が前記導電性の被加工物の部位に設定されている
    と共に、
    前記導電性の複数の外側部材の内、少なくとも、一つの導電性の外側部材内にシールドガスが流れる通路が形成され、前記一つの導電性の外側部材の先端が前記ペースト状の肉盛溶接材が塗布された前記導電性の被加工物の肉盛溶接部位に臨んで、前記導電性の被加工物の部位を肉盛溶接する
    ことを特徴とする肉盛溶接方法。
  9. 導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し
    、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側であって、前記ホルダ本体に対して移動自在に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、
    前記導電性の複数の外側部材の移動方向は、前記ホルダ本体の長手方向であり、
    前記導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していること
    を条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物
    の部位を肉盛溶接するもの
    であることを特徴とする肉盛溶接装置。
  10. 被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉
    盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接装置であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側であって、前記ホルダ本体に対して移動自在に取り付けられた外側部材と、
    この外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え、
    前記外側部材の移動方向は、前記ホルダ本体の長手方向であり、
    前記外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射され
    るレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、
    前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホル
    ダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接する
    ことを特徴とする肉盛溶接装置。
  11. 導電性の被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し
    、前記肉盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側であって、前記ホルダ本体に対して移動自在に取り付けられた導電性の複数の外側部材とを備え、
    前記導電性の複数の外側部材の移動方向は、前記ホルダ本体の長手方向であり、
    前記導電性の複数の外側部材が前記導電性の被加工物に当接して、通電していること
    を条件として、前記ホルダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記導電性の被加工物
    の部位を肉盛溶接する
    ことを特徴とする肉盛溶接方法。
  12. 被加工物の部位に肉盛溶接材を位置させ、該肉盛溶接材にレーザ光を照射し、前記肉
    盛溶接材を溶融させて溶接させる溶接方法であって、
    外側を手で握られると共に、内部に設けられたレーザ光案内体により前記レーザ光が
    案内され、先端より前記レーザ光が照射されるホルダ本体と、
    このホルダ本体の外側であって、前記ホルダ本体に対して移動自在に取り付けられた外側部材と、
    この外側部材が前記被加工物に当接することを検出する当接検出手段とを備え、
    前記外側部材の移動方向は、前記ホルダ本体の長手方向であり、
    前記外側部材が前記被加工物に当接した状態において、前記ホルダ本体から照射され
    るレーザ光の集光位置が前記被加工物の部位に設定され、
    前記当接検出手段が前記被加工物の当接を検出していることを条件として、前記ホル
    ダ本体の先端より前記レーザ光を照射して前記被加工物の部位を肉盛溶接する
    ことを特徴とする肉盛溶接方法。
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