JP3668832B2

JP3668832B2 - データ通信端末装置

Info

Publication number: JP3668832B2
Application number: JP5249199A
Authority: JP
Inventors: 昌之圦本
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 1999-03-01
Filing date: 1999-03-01
Publication date: 2005-07-06
Anticipated expiration: 2019-03-01
Also published as: JP2000253188A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報の提供を要求し、通信により情報を入手するデータ通信端末装置及びこのデータ通信端末装置に情報を提供する情報提供装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、要求された情報を通信回線を介して、提供する情報提供サービスが知られており、広く普及してきている。また、自動車などの移動体においても、通信機器を搭載する場合が多くなってきており、移動体通信により各種の情報提供サービスを利用できるようになってきている。
【０００３】
例えば、特開平９−２７４６９７号公報には、交通情報を車載ナビゲーション装置に送信するシステムが示されている。このシステムでは、車載ナビゲーション装置に対し、現在位置の周辺情報に限定して送信することで、通信時間を短縮することができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、情報の提供を受けるユーザ、特に車両内のユーザは情報を得る際に各種の制限を受ける場合がある。例えば、通信時間、料金、データ量、通信の終了時間などに制限がある。上記従来例では、これらの制限を行えないという問題点があった。
【０００５】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ユーザにおいて所望の情報入手が行えるデータ通信端末装置及び情報提供装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両に搭載され、通信により情報提供装置へ情報の提供を要求し、通信により情報を入手するデータ通信端末装置において、ユーザによって設定された目的地に車両が到着するまでの予想旅行時間を算出する予想旅行時間算出手段と、情報提供装置から送られてくる情報の量についてのデータと、前記予想旅行時間とから、情報提供装置から送られてくる情報が、目的地到着時刻までに入手可能な情報量以下であるかを判定する判定手段と、を有し、判定手段の判定結果において、情報提供装置から送られてくる情報の量が目的地到着時刻までに入手可能な情報量以下である場合に、当該情報の送信を情報提供装置に対し要求し、前記判定手段の判定結果において、情報提供装置から送られてくる情報の量が目的地到着時刻までに入手可能な情報量を超える場合には、警告メッセージを表示することを特徴とする。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態（以下実施形態という）について、図面に基づいて説明する。
【００１５】
「基本形態」
図１は、本発明の基本となる基本形態の装置が適用される通信システムの概略構成を示すブロック図である。情報提供装置である情報配信センタ１０は、センタ制御部１２、センタ通信部１４、ニュースサーバ１６、施設データサーバ１８を有している。そして、ニュースサーバ１６は、各種ニュースを取得し内部に記憶しており、施設データサーバ１８が各種施設情報を記憶している。なお、これらの情報は、情報配信センタ１０が他の機関から収集したものでもよいし、この情報配信センタ１０において、直接入力され作成されたものでもよい。
【００１６】
センタ制御部１２は、ニュースサーバ１６、施設データサーバ１８との間でデータのやりとりを行い、必要な情報を読み出すとともにセンタ通信部１４の動作など情報配信センタ１０における各種動作を制御する。センタ通信部１４は電話回線網などを介し、多数の端末装置（データ通信端末装置）と通信を行う。なお、電話回線網は、多数の基地局を介し車両等に搭載された端末装置との無線通信を行うことができる。
【００１７】
一方、車両などの移動体に搭載されるデータ通信端末装置である端末装置２０は、通信部２２、制御部２４、表示・入力部２６を有している。なお、通信部２２は、車両に搭載される移動体用の電話機を意味し、いわゆる自動車電話の他、携帯電話機や、携帯電話機を車内のクレードルにセットしてハンズフリー電話機として機能させる電話機などを含む。
【００１８】
制御部２４は、その内部にデータメモリを有しており、ここにデータを格納すると共に、表示・入力部２６からのコマンドの入力に応じた通信部２２の動作や、表示・入力部２６へのデータ表示の制御などを行う。表示・入力部２６は、ディスプレイとその前面に設けられたタッチパネルなどで形成され、表示に応じたユーザの操作によって各種のコマンドなどを入力するものである。なお、入力専用のボタンなども必要に応じて設けられる。
【００１９】
また、通信部２２は、電話回線網を介し、情報配信センタ１０と通信を行う。すなわち、端末装置２０の通信部２２と電話回線網の基地局とは無線で接続され、基地局と情報配信センタ１０は通常の電話回線網を介し接続される。そして、電話回線が接続された後は、所定の通信プロトコルに従って、情報配信センタ１０と端末装置２０との通信が行われる。なお、端末装置２０と情報配信センタ１０が直接通信を行ってもよい。
【００２０】
次に、本システムの動作について、図２に基づいて説明する。まず、端末装置２０をユーザが操作して、必要とする情報を要求する。ここで、ユーザの意図による制限情報を付加して、情報のリクエストを作成し、これを情報配信センタ１０に送信する（Ｓ１１）。この情報のリクエストを受信した情報配信センタ１０においては、要求された情報を用意するが、このときに送られてきた制限情報を考慮し、制限情報による制限を満足する条件で情報を用意する（Ｓ１２）。そして、用意された情報を送信する（Ｓ１３）。
【００２１】
このように、本基本形態によれば、端末装置２０において、ユーザの意図による制限情報を情報のリクエストに付加し、情報配信センタ１０においては、制限情報にある制限を条件としてリクエストに応じた情報を用意し、端末装置２０に供給する。
【００２２】
ここで、制限情報について、説明する。制限情報は、ユーザが情報入手に際し意図的に付加する制限である。
【００２３】
例えば、この制限は、時間制限である。ユーザは、情報を予め決定された時間内に入手したい状況があり、この場合には要求したすべての情報を得るより、すべてではなくてもその時間内に情報を入手した方がよい。例えば、ユーザがニュースを要求する場合に、時間制限を付加する。これによって、情報配信センタ１０は、指定された時間内に通知できる範囲のニュースをピックアップして、これを送信する。
【００２４】
例えば、ニュースサーバ１６には、ニュースデータをリスト状に格納している。このリストは、優先度の高いものを上位に位置させている。この優先度は、例えばニュースの鮮度であり、更新された日時の新しいものが上位に位置している。なお、ニュースはジャンル毎に分類されており、指定されたジャンルの中で、優先度に応じて位置している。また、リストには各ニュースのデータ量が対応して記憶されている。そこで、センタ制御部１２は、ニュースサーバから供給されるリスト最上位のニュースデータからリスト順にデータ量を加算する。そして、このデータ量を通信スピードで除算した通信所要時間が制限時間を越えない範囲のニュースデータをピックアップする。そして、ピックアップしたニュースデータを送信するデータとして用意し、これを端末装置２０に送信する。
【００２５】
また、施設データサーバ１８には、施設データを施設ジャンル別に施設内容と、位置座標をセットとして記憶している。そして、例えば、端末装置２０は、要求データ内容（施設ジャンル）、通信時間に加え、要求データ中心座標を送信する。
【００２６】
センタ制御部１２は、端末装置２０から送られてくる要求データ内容（施設ジャンル）、通信時間、要求データ中心座標を元に、要求データ中心位置に近い施設データから順に施設をピックアップし、そのデータ容量を加算していく。そして、このデータ量を通信スピードで除算した通信所要時間が制限時間を越えない範囲の施設データをピックアップし、これを送信するデータとして用意し、端末装置２０に送信する。
【００２７】
また、上記例では、端末装置２０が、制限情報として制限時間を送信した。しかし、端末側において、取得して通信データ量（制限データ量）を送信することも好適である。この場合、情報配信センタ１０においては、制限データ量以内の情報を用意して、端末装置２０に送信すればよい。
【００２８】
また、端末装置２０が、制限情報として終了時刻を送信することも好適である。この場合、情報配信センタ１０は、端末装置の要求した情報の中からその終了時刻までに送信が終了できる情報を選択して送信する。
【００２９】
さらに、データ容量や、データ件数によりデータ通信料金を課金するようなシステムでは、端末装置２０が料金制限を制限情報として送信できるようにすることが好適である。これによって、情報配信センタ１０は、その制限料金内に収まるような情報を用意して端末装置２０に供給する。
【００３０】
「実施形態」
図３に本発明の実施形態の装置が適用される通信システムの構成を示す。図１の構成と基本的には、同一であるが、この実施形態では端末装置２０は、ナビゲーション装置２８を有している。このナビゲーション装置２８は、ＧＰＳ（グローバル・ポジショニング・システム）などの現在位置検出装置と、地図データベースを含んでいる。このナビゲーション装置２８では、ユーザが目的地を設定した場合には、地図データベースの地図データを利用しその目的地までの最適経路を探索し提示する。ユーザが目的地までの経路を設定した場合には、表示・入力部２６に現在位置及び経路を示す地図を表示し、経路案内を行う。最適経路を探索するには、地図データベースに記憶されている各道路を走行する際の旅行時間などのデータを利用する。そこで、ナビゲーション装置２８は、目的地までの予想旅行時間なども把握している。また、ビーコンやＦＭ多重放送などから交通情報（渋滞情報）を入手し、この情報を利用して旅行時間を補正することもできる。
【００３１】
図４は、この実施形態の端末装置２０における情報入手の処理を示すフローチャートである。車載の端末装置２０のユーザが経路案内中に情報配信センタ１０に情報の提供をリクエストする（Ｓ２１）。すなわち、車両には、端末装置２０とともにユーザは、このナビゲーション装置２８による目的地までの経路案内を利用して走行している。
【００３２】
情報配信センタ１０は、端末装置２０からのリクエストに応じて、提供する情報のデータ量を送信する。そこで、端末装置２０は、受信したデータ量情報に基づいて、その情報の入手に必要な時間を予測する（Ｓ２２）。これは、端末装置２０において予めわかっているデータ転送レートにより、データ量を除算することによって行う。
【００３３】
そして、到着時刻までに情報を入手可能か否かを判定する（Ｓ２３）。すなわち、目的地までの旅行時間とデータ入手に必要な時間を比較することで、この判定を行う。
【００３４】
到着時刻までに情報を入手可能であれば、そのまま情報配信センタ１０から情報の提供を受け、これを入手する（Ｓ２４）。一方、到着時刻までに入手できない場合には、その旨の警告メッセージを表示する（Ｓ２５）。ここで、リクエストの条件（検索条件）をより厳しくするためのデータ入力を求めるか、リクエストをキャンセルするかの問い合わせを表示し、ユーザの入力を待ってもよい。さらに、予め用意した制限条件を表示しユーザに選択を求めることも好適である。例えば、ニュースであれば鮮度を限定するかを問い合わせ、また施設情報であれば施設位置の限定を行うかを問い合わせる。そして、ユーザの入力に応じて、情報配信センタ１０に処理についての情報を提供する。
【００３５】
このようにして、情報の入手を始めたが、目的地に到着してもまだ通信が終了していないというような事態が発生することを防止することができる。
【００３６】
また、情報配信センタ１０が端末装置２０に情報送信の終了時刻を送信することも好適である。すなわち、上記例では、情報配信センタ１０がデータ量を端末装置２０に知らせた。ユーザからのリクエストに応じて送信しようとするデータの送信終了予定時刻を計算し、これを送信する。従って、端末装置２０は、この終了時刻を到着予定時刻と比較するだけで目的地到着までに情報の入手が完了するかを判定できる。
【００３７】
ここで、情報配信センタ１０における送信終了時刻の算出は、データ量をデータ転送レートで除算することで計算するが、他の処理時間を含めることもできる。すなわち、情報配信センタ１０においては、多数の端末装置２０からのアクセスを受け付けるため、その負荷に増減がある。また、リクエストの中には、その処理にある程度の時間がかかる場合もある。そこで、このような処理に要する時間を考慮し、情報配信センタ１０において、情報の送信終了時刻を算出し、これを端末装置２０に送信することで、送信終了時刻がより正確なものになる。
【００３８】
なお、情報送信終了時刻は、ユーザにとって重要な情報であり、ユーザが情報をリクエストした際に、情報配信センタ１０は、まずこの送信終了時刻を返信することが好適である。これによって、ユーザは、最初に通信終了時刻を知り、情報入手をどうするかを決定することができる。
【００３９】
また、上記例では、目的地到着時間までに、入手可能か否かを判定したが、経由地に到着するまでに入手できるか、ユーザの入力した任意時間までに入手できるかなどの判定を行えるようにすることも好適である。
【００４０】
さらに、情報配信センタ１０がリクエストに応じて、その情報提供についての料金を計算し、これを端末装置２０に送信することも好適である。
【００４１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データ通信端末装置側のユーザにおける各種の制限に応じて、適切な情報入手が行える。
【図面の簡単な説明】
【図１】基本形態の装置が適用されるシステムのブロック図である。
【図２】基本実施形態の装置の動作を示すフローチャートである。
【図３】実施形態の装置が適用されるシステムのブロック図である。
【図４】実施形態の装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０情報配信センタ、１２センタ制御部、１４センタ通信部、１６ニュースサーバ、１８施設データサーバ、２０端末装置、２２通信部、２４制御部、２６表示・入力部、２８ナビゲーション装置。

Claims

車両に搭載され、通信により情報提供装置へ情報の提供を要求し、通信により情報を入手するデータ通信端末装置において、
ユーザによって設定された目的地に車両が到着するまでの予想旅行時間を算出する予想旅行時間算出手段と、
情報提供装置から送られてくる情報の量についてのデータと、前記予想旅行時間とから、情報提供装置から送られてくる情報が、目的地到着時刻までに入手可能な情報量以下であるかを判定する判定手段と、
を有し、
判定手段の判定結果において、情報提供装置から送られてくる情報の量が目的地到着時刻までに入手可能な情報量以下である場合に、当該情報の送信を情報提供装置に対し要求し、
前記判定手段の判定結果において、情報提供装置から送られてくる情報の量が目的地到着時刻までに入手可能な情報量を超える場合には、警告メッセージを表示することを特徴とするデータ通信端末装置。