JP3668761B2 - 冷凍装置の配管接続方法及び配管構造 - Google Patents

冷凍装置の配管接続方法及び配管構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3668761B2
JP3668761B2 JP06829796A JP6829796A JP3668761B2 JP 3668761 B2 JP3668761 B2 JP 3668761B2 JP 06829796 A JP06829796 A JP 06829796A JP 6829796 A JP6829796 A JP 6829796A JP 3668761 B2 JP3668761 B2 JP 3668761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigeration
pipe
plug
pipe connection
piping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06829796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09257340A (ja
Inventor
徳章 中尾
義則 北村
博之 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP06829796A priority Critical patent/JP3668761B2/ja
Publication of JPH09257340A publication Critical patent/JPH09257340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3668761B2 publication Critical patent/JP3668761B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍装置の配管接続方法及び配管構造に関し、特に、接合部に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷凍装置としての空気調和装置には、WO94/19654号公報に開示されているように、圧縮機と四路切換弁と室外熱交換器と室外電動膨張弁とを備えた2台の室外ユニットがメイン液ラインとメインガスラインに対して並列に接続される一方、室内電動膨張弁と室内熱交換器とを備えた複数台の室内ユニットが上記メイン液ラインとメインガスラインに対して並列に接続されて構成されているものがある。
【0003】
そして、上記各室外ユニットと各室内ユニットとの連絡部分には、冷媒配管をユニット化した分岐ユニットが設けられ、該分岐ユニットで冷媒の分流及び合流を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した空気調和装置において、例えば、分岐ユニットは、冷媒が流通する冷媒系の冷媒出入口となる配管接続部に仕切栓を取り付けて冷媒系の気密性を保持するようにしていた。
【0005】
つまり、図17に示すように、配管接続部(a)はフレア加工されて大径に形成される一方、仕切栓(b)は、一端が閉塞されたキャップ状に形成され、該仕切栓(b)が配管接続部(a)にろう付け(c)で接合されていた。
【0006】
しかしながら、この仕切栓(b)を取り付ける構造では、分岐ユニットの施工時に、先ず、配管接続部(a)をバーナで加熱して仕切栓(b)を取り外した後、連絡配管の端部を配管接続部(a)に挿入し、ろう付け(c)で接合して分岐ユニットに連絡配管を接続する必要があった。
【0007】
この結果、上記仕切栓(b)の取り外す手間を要し、施工の作業性が悪いという問題があり、また、配管接続部(a)を2回加熱することになり、つまり、仕切栓(b)の取り外しと連絡配管の取り付けとで2回加熱することになり、配管接続部(a)が酸化して異物(コンタミ)が冷媒系に混入し易いという問題があった。更に、上記不要となった仕切栓(b)の処理しなければならないという問題があった。
【0008】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもので、従来の仕切栓を少なくし、施工作業性の向上を図ると共に、異物の混入を防止することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要−
本発明は、冷凍部品(40)の配管接続部(15)における開口端に、ろう材で形成された薄膜の閉塞栓(50)の外周部を配管接続部(15)の開口端縁に密着して閉塞栓(50)を取り付け、全配管接続部(15,15,…)の開口端を閉鎖して冷凍部品(40)の冷媒系(4A)を閉塞する一方、冷凍部品(40)の配管接続部(15)の開口端の閉塞栓(50)を加熱して融解した後、該配管接続部(15)と他の冷凍部品又は連絡配管(61)の配管接続部(15)とを嵌め合わせ、互いの配管接続部(15,15)をろう付け接合する。
【0010】
−発明の特定事項−
具体的に、図11に示すように、請求項1に係る発明が講じた手段は、先ず、冷媒が流通する冷媒系(2A,3A)を有する熱源側ユニット(20)及び利用側ユニット(30)を含む複数の冷凍部品(20,30,40,…)が、該冷凍部品(20,30,40,…)の冷媒系(2A,3A,4A,…)の配管接続部(15)にて直接に又は連絡配管(61)を介して接続されて冷凍回路(13)を構成する冷凍装置を前提としている。
【0011】
そして、少なくとも1つの冷凍部品(40)であって、該冷凍部品(40)の配管接続部(15)における開口端の少なくとも1つの開口端に、薄膜よりなる閉塞栓(50)の外周部を配管接続部(15)の開口端縁に密着して該閉塞栓(50)を取り付け、全配管接続部(15,15,…)の開口端を閉鎖して冷凍部品(40)の冷媒系(4A)を閉塞する閉塞工程を備えている。加えて、上記閉塞栓(50)が取り付けられた冷凍部品(40)の配管接続部(15)の開口端縁と、他の冷凍部品又は連絡配管(61)の配管接続部(15)の開口端縁とを互いに嵌め合わせて接合材で接合する接合工程を備えている。
【0012】
加えて、上記閉塞栓(50)は、ろう材で形成されて配管接続部( 15 )の接合材を兼用する一方、上記接合工程は、上記閉塞栓(50)が取り付けられた冷凍部品(40)の配管接続部(15)と、他の冷凍部品又は連絡配管(61)の配管接続部(15)とを互いに嵌め合わせて加熱して閉塞栓( 50 )を溶融し、配管接続部(15,15)を互いに接合する構成としている。
【0013】
また、請求項2に係る発明が講じた手段は、先ず、冷媒が流通する冷媒系(2A,3A)を有する熱源側ユニット(20)及び利用側ユニット(30)を含む複数の冷凍部品(20,30,40,…)が、該冷凍部品(20,30,40,…)の冷媒系(2A,3A,4A,…)の配管接続部(15)にて直接に又は連絡配管(61)を介して接続されて冷凍回路(13)を構成する冷凍装置を前提としている。
【0014】
そして、少なくとも1つの冷凍部品(40)であって、該冷凍部品(40)の配管接続部(15)における開口端の少なくとも1つの開口端に、薄膜よりなる閉塞栓(50)の外周部を配管接続部(15)の開口端縁に密着して該閉塞栓(50)を取り付け、全配管接続部(15,15,…)の開口端を閉鎖して冷凍部品(40)の冷媒系(4A)を閉塞する閉塞工程を備えている。加えて、上記閉塞栓(50)が取り付けられた冷凍部品(40)の配管接続部(15)の開口端縁と、他の冷凍部品又は連絡配管(61)の配管接続部(15)の開口端縁とを互いに嵌め合わせて接合材で接合する接合工程を備えている。
【0015】
加えて、上記閉塞栓(50)は、ろう材で形成されて接合材を兼用する一方、上記接合工程は、閉塞栓(50)が取り付けられた冷凍部品(40)の配管接続部(15)に接続ピース(63)の一側部を挿入して閉塞栓(50)を破断すると共に、閉塞栓(50)が取り付けられた他の冷凍部品又は連絡配管(61)の配管接続部(15)に接続ピース(63)の他側部を挿入して閉塞栓(50)を破断し、上記接続ピース(63)と配管接続部(15,15)とを加熱して互いに接合する構成としている。
【0016】
また、請求項3に係る発明が講じた手段は、上記請求項1又は2記載の発明において、冷凍部品(40)の冷媒系(4A)の配管部材(14)には、一開口端に閉塞栓(50)が取り付けられた短管ピース(60)が他の開口端部にて取り付けられ、該短管ピース(60)の閉塞栓(50)側が配管接続部(15)に形成された構成としている。
【0017】
また、請求項4に係る発明が講じた手段は、上記請求項1又は2記載の発明において、冷凍部品(40)の冷媒系(4A)には、不活性ガス(17)が充填された構成としている。
【0018】
また、請求項5に係る発明が講じた手段は、上記請求項1又は2記載の発明において、閉塞栓(50)は、断面ハット状に形成された構成としている。
【0019】
また、請求項6に係る発明が講じた手段は、上記請求項1又は2記載の発明において、閉塞栓(50)は、冷凍部品(40)の配管接続部(15)に溶接された構成としている。
【0020】
また、請求項7に係る発明が講じた手段は、上記請求項1又は2記載の発明において、閉塞栓(50)を有する冷凍部品(40)は、熱源側ユニット(20)と利用側ユニット(30)との間に設けられ且つ冷媒配管を集合してユニット化した分岐ユニット(40)としたものである。
【0021】
また、請求項8に係る発明が講じた手段は、上記請求項1又は2記載の発明において、閉塞栓(50)を有する冷凍部品は冷媒の容器類としたものである。
【0022】
また、請求項9に係る発明が講じた手段は、上記請求項1又は2記載の発明において、閉塞栓(50)を有する冷凍部品は冷媒の分岐配管としたものである。
【0023】
また、請求項10に係る発明が講じた手段は、冷媒が流通する冷媒系(2A,3A)を有する熱源側ユニット(20)及び利用側ユニット(30)を含む複数の冷凍部品(20,30,40,…)が該冷凍部品(20,30,40,…)の冷媒系(2A,3A,4A,…)の配管接続部(15)にて直接に又は連絡配管(61)を介して接続されて冷凍回路(13)を構成する冷凍装置を前提としている。
【0024】
そして、少なくとも1つの冷凍部品(40)は、配管接続前の状態の冷凍部品(40)の配管接続部(15)における開口端の少なくとも1つの開口端に、薄膜よりなる閉塞栓(50)の外周部を配管接続部(15)の開口端縁に密着して該閉塞栓(50)が取り付けられ、全配管接続部(15,15,…)の開口端を閉鎖して冷凍部品(40)の冷媒系(4A)が閉塞されている。
【0025】
加えて、上記閉塞栓(50)がろう材で形成されて配管接続部( 15 )の接合材を兼用する構成としている。
【0026】
また、請求項11に係る発明が講じた手段は、上記請求項10記載の発明において、上記少なくとも1つの冷凍部品(40)の冷媒系(4A)の配管部材(14)には、一開口端に上記閉塞栓(50)を取り付けた短管ピース(60)が他の開口端部にて取り付けられ、該短管ピース(60)の閉塞栓(50)側が上記配管接続部(15)に形成された構成としている。
【0027】
また、請求項12に係る発明が講じた手段は、上記請求項10又は11記載の発明において、冷凍部品(40)の冷媒系(4A)には、不活性ガス(17)が充填された構成としている。
【0028】
また、請求項13に係る発明が講じた手段は、上記請求項10又は11記載の発明において、閉塞栓(50)は、断面ハット状に形成された構成としている。
【0029】
また、請求項14に係る発明が講じた手段は、上記請求項10又は11記載の発明において、閉塞栓(50)は、冷凍部品(40)の配管接続部(15)に溶接された構成としている。
【0030】
また、請求項15に係る発明が講じた手段は、上記請求項10記載の発明において、閉塞栓(50)が取り付けられた冷凍部品(40)の配管接続部(15)に接続ピース(63)の一側部が閉塞栓(50)を破断して挿入されると共に、閉塞栓(50)が取り付けられた他の冷凍部品(40)又は連絡配管(61)の配管接続部(15)に接続ピース(63)の他側部が閉塞栓(50)を破断して挿入され、上記接続ピース(63)と各配管接続部(15,15)とが加熱されて互いに接合された構成としている。
【0031】
また、請求項16に係る発明が講じた手段は、上記請求項10又は11記載の発明において、閉塞栓(50)を有する冷凍部品(40)は、熱源側ユニット(20)と利用側ユニット(30)との間に設けられ且つ冷媒配管を集合してユニット化した分岐ユニット(40)としたものである。
【0032】
また、請求項17に係る発明が講じた手段は、上記請求項10又は11記載の発明において、閉塞栓(50)を有する冷凍部品は冷媒の容器類としたものである。
【0033】
また、請求項18に係る発明が講じた手段は、上記請求項10又は11記載の発明において、閉塞栓(50)を有する冷凍部品は冷媒の分岐配管としたものである。
【0034】
−作用−
上記の発明特定事項により、本発明では、先ず、分岐ユニット(40)等の冷凍部品(40)を工場等で組み付けを行う際、配管接続部(15)の開口端縁に閉塞栓(50)を溶接等で取り付ける。また、請求項3及び請求項11に係る発明では、ろう材よりなる閉塞栓(50)を有する短管ピース(60)を別工程で短管ピース(60)を準備し、この短管ピース(60)を冷凍部品(40)の配管部材(14)に取り付けて閉塞工程を終了する。その際、請求項4及び請求項12に係る発明では、冷凍部品(40)の冷媒系(4A)に窒素ガスを充填する。
【0035】
特に、請求項5及び請求項13に係る発明では、閉塞栓(50)が断面ハット状に形成されており、また、請求項6及び請求項14に係る発明では、閉塞栓(50)が配管接続部(15)に溶接されている。
【0036】
その後、分岐ユニット(40)や熱源側ユニット(20)等の冷凍部品(40,20,…)を工場から据付現場に搬送し、この据付現場において、冷凍部品(40,20,…)を据え付けた後、連絡配管(61)等によって接続する。
【0037】
その際、請求項1に係る発明では、接合工程において、配管接続部(15)に閉塞栓(50)が取り付けたままの状態で他の配管接続部(15)を挿入し、その後、1の配管接続部(15)に他の配管接続部(15)がやや挿入された状態において、バーナで加熱する。この加熱によって両配管接続部(15,15)に取り付けられたろう材の閉塞栓(50)が溶融するので、この加熱によって両配管接続部(15,15)がろう付け接合されることになる。
【0038】
また、請求項2及び請求項15に係る発明では、接続ピース(63)を用いており、この接続ピース(63)は、大径に形成された2つの配管接続部(15,15)を接続する際、一方の配管接続部(15)における閉塞栓(50)に接続ピース(63)の一側部を挿入し、更に、接続ピース(63)の他側部を他方の配管接続部(15)に挿入する。続いて、2つの配管接続部(15,15)を互いに近接する方向に移動させ、接続ピース(63)の押込み動作に伴って接続ピース(63)が閉塞栓(50)を破断することになる。引き続いて、上記各配管接続部(15,15)に接続ピース(63)を押込んだ状態において、配管接続部(15,15)を加熱すると、閉塞栓(50)が融解して配管接続部(15,15)と接続ピース(63)とがろう付けされることになる
また、冷凍部品(40)としては、請求項7、請求項1、請求項16及び請求項10に係る発明では、分岐ユニット(40)や熱源側ユニット(20)及び利用側ユニット(30)があげられる他、請求項8請求項9請求項17及び請求項18に係る発明では、レシーバ(41)等の容器類やヘッダ(70)等の分岐配管があげられる。
【0039】
【発明の効果】
したがって、本発明によれば、熱源側ユニット(20)や利用側ユニット(30)の他、分岐ユニット(40)など冷凍部品(40)の配管接続部(15)に金属薄膜より成る閉塞栓(50)を設けて冷媒系(4A)を閉塞するようにしたために、該閉塞栓(50)を加熱するのみで除去することができるので、連絡配管(61)等の接合を容易に行うことができる。つまり、従来のように、仕切栓(b)の除去作業を少なくすることができるので、配管施工性の向上を図ることができる。
【0040】
特に、請求項7及び請求項16に係る発明によれば、分岐ユニット(40)の場合、配管接続部(15)が多く、従来の仕切栓(b)は多数設けられていることから、この除去作業を少なくすることができることから、著しく作業性を向上させることができ、その上、上記仕切栓(b)の処理も少なくなることから、作業の簡略化を図ることができる。
【0041】
しかも、請求項1及び請求項10係る発明等によれば、閉塞栓(50)をろう材で形成したので、融解等を容易に行うことができ、より作業性の向上を図ることができる。
【0042】
また、上記冷媒系(4A)を閉塞しているので、水や異物の管理を管理を充分に行うことができるので、施工作業及び空調運転の信頼性を向上させることができる。
【0043】
特に、冷媒としてフロンガスR134aやHFCの混合冷媒を用いた場合に顕著な効果を発揮することになる。つまり、フロンガスR134aを用いた場合、冷凍機油としてエステル油を用いることがある。このエステル油は、水との親和性がよく、水分とエステル油とは非常なスピードで親和する。このエステル油が水分と混合した場合は、カルボン酸が発生し、このカルボン酸が冷凍回路(13)に存在すると、このカルボン酸は熱源側ユニット(20)に設けられた圧縮機の絶縁(エナメル)を溶かす作用がある。したがって、水分の残存を確実に防止する必要があるが、この水分の除去を確実に行うことができる。
【0044】
また、銅管である短管ピース(60)や連絡配管(61)等をろう付けで接合する際に生じる酸化被膜は、酸素と化合して形成される。この短管ピース(60)等の内面に酸化被膜が形成されると、この酸化被膜は、冷媒と冷凍機油とに混入することになる。そして、この酸化被膜は、冷凍機油の潤滑性を低下させるばかりでなく、キャピラリチューブやアキュムレータの油戻し孔を詰まらせたり、圧縮機の部品等の磨耗を著しく促進させ、該圧縮機の寿命を低下させることになる。したがって、異物の混入を確実に防止する必要があるが、この混入を確実に防止することができる。
【0045】
また、請求項1及び請求項10に係る発明によれば、閉塞栓(50)をろう材で形成し、2つの配管接続部(15,15)を嵌め合わせて加熱するようにしたゝめに、従来のように仕切栓(b)を除去するための加熱作業を省略することができるので、1回の加熱作業のみで接合作業を終了することができ、作業の簡略化を図ることができる。
【0046】
また、ろう付けにおけるろう材を別個に設ける必要がないので、材料の低減を図ることができることから、省エネルギ化を図ることができる。
【0047】
また、上記閉塞栓(50)がろう材として使用される結果、接合後に異物の残存を防止することができることから、空調運転の信頼性を向上させることができる。
【0048】
また、請求項4及び請求項12に係る発明によれば、冷媒系(4A)に不活性ガス(17)を充填するようにしたために、ろう付け時の酸化被膜の生成を確実に防止することができるので、より異物の混入を確実に防止することができる。
【0049】
また、請求項5及び請求項13に係る発明によれば、閉塞栓(50)を断面ハット状に形成するようにしたために、冷媒系(4A)の閉塞を確実に行うことができる。
【0050】
また、請求項6及び請求項14に係る発明によれば、閉塞栓(50)を配管接続部(15)に溶接するようにしたために、閉塞栓(50)の取り付けを確実に行うことができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〈実施形態1の前提技術〉
−全体構成−
図1及び図2に示すように、本実施例における冷凍装置としての空気調和装置(10)は、3台の室外ユニット(20,20,…)と複数台の室内ユニット(30,30,…)がメイン液ライン(11)及びメインガスライン(12)に対してそれぞれ並列に接続されてなる冷凍回路(13)を備えている。尚、図2の冷媒回路では、3台の室内ユニット(30,30,…)のみを示している。
【0052】
各室外ユニット(20)は、2台の圧縮機(21,21)と、四路切換弁(22)と、室外熱交換器(23)と、室外電動膨張弁(24)とを備えて冷凍部品の1つである熱源側ユニットを構成し、上記室外熱交換器(23)に分岐液ライン(25)が接続されている。また、上記圧縮機(21,21)には分岐ガスライン(26)が四路切換弁(22)を介して接続され、上記圧縮機(21,21)の吸込側と四路切換弁(22)との間にはアキュムレータ(27)が設けられ、上記各圧縮機(21,21)及び室外熱交換器(23)等によって冷媒が流通する冷媒系(2A)が形成されている。
【0053】
一方、各室内ユニット(30)は、室内熱交換器(31)と室内電動膨張弁(32)とを備えて冷凍部品の1つである利用ユニットを構成し、該室内熱交換器(31)はメイン液ライン(11)及びメインガスライン(12)に接続され、上記室内熱交換器(31)及び室内電動膨張弁(32)等によって冷媒が流通する冷媒系(3A)が形成されている。
【0054】
上記空気調和装置は分岐ユニット(40)が設けられており、該分岐ユニット(40)は、各室外ユニット(20)の分岐液ライン(25)とメイン液ライン(11)とをレシーバ(41)を介して接続すると共に、分岐ガスライン(26)とメインガスライン(12)とを接続する冷凍部品の1つを構成している。
【0055】
そして、上記分岐ユニット(40)は、分岐液ライン(25)及び分岐ガスライン(26)の一部と、メイン液ライン(11)及びメインガスライン(12)の一部と、レシーバ(41)とが一体に形成されてユニット化されて冷媒が流通する冷媒系(4A)を形成している。
【0056】
また、上記分岐ユニット(40)は、分岐ガスライン(26)に設けられた開閉弁(42)の制御等を行うパイロット回路(43)が設けられると共に、上記各室外ユニット(20)における室外熱交換器(23)のガス側に接続された均圧ライン(28)の一部が設けられている。そして、該均圧ライン(28)は、冷房運転時の室外熱交換器(23)の冷媒流量及び暖房運転時の圧縮機(21)の冷媒吸入量が等しくなるようにしている。
【0057】
−配管構造−
上記分岐ユニット(40)の配管接続部(15)には、本発明の特徴として、施工前の状態において、閉塞栓(50)が取り付けられている。つまり、上記分岐ユニット(40)は、図3に示すように、11個の冷媒出入口が冷媒系(4A)に形成され、具体的に、3本の分岐液ライン(25)と3本の分岐ガスライン(26)と1本のメイン液ライン(11)と1本のメインガスライン(12)と3本の均圧ライン(28)の配管部材(14,14,…)を備え、該配管部材(14)の端部が冷媒出入口になっている。そして、該配管部材(14)の外端部が配管接続部(15)になっている。
【0058】
上記11個の配管接続部(15,15,…)は、フレア加工されて大径に形成される一方、施工前の状態において、11個の配管接続部(15,15,…)のうち、分岐液ライン(25)の1つとメインガスライン(12)とは従来と同じ仕切栓(16)が設けられ、残りの他の9個の配管接続部(15,15,…)には閉塞栓(50)が取り付けられ、冷媒系(4A)が閉塞されている。
【0059】
上記閉塞栓(50)は、具体的に例えば、図4に示すように、短管ピース(60)に取り付けられている。上記短管ピース(60)は、短い直管のの両端部がフレア加工されて配管接続部(15)に形成され、一方の配管接続部(15)が配管部材(14)に嵌め合わされて接合され、他方の配管接続部(15)に閉塞栓(50)が取り付けられている。
【0060】
該閉塞栓(50)は、金属薄膜であって、ろう材で形成されており、該閉塞栓(50)は、図5に示すように、円錐台状の胴部(51)の一端(内端)に頂面部(52)が連続形成されると共に、胴部(51)の他端(外端)に外向きのフランジ部(53)が連続形成されてされて断面ハット状に形成されている。
【0061】
更に、上記閉塞栓(50)の胴部(51)は、配管接続部(15)の端縁内周面に密着すると共に、フランジ部(53)が配管接続部(15)の端面にティグ溶接(TIG溶接)によって密着固定され、配管部材(14)の内部を密封している。そして、上記配管部材(14)を含めた冷媒系(4A)には、閉塞栓(50)及び仕切栓(16)の取付け前において、不活性ガスとして窒素ガス(17)が注入されて該窒素ガス(17)が充填されている。尚、不活性ガスとしてはアルゴンガスなどであってもよい。
【0062】
一方、図6〜図8に示すように、上記室外ユニット(20)と分岐ユニット(40)とを接続して分岐液ライン(25)等を構成する連絡配管(61)、及び室内ユニット(30)と分岐ユニット(40)とを接続してメイン液ライン(11)等を構成する連絡配管(61)は3種類の直管で構成されている。
【0063】
図6に示す連絡配管(61)は、両端の配管接続部(15,15)がフレア加工によって大径に形成されたもので、分岐ユニット(40)の配管接続部(15)と同様に、両配管接続部(15,15)にろう材よりなる閉塞栓(50)が取り付けられている。
【0064】
また、図7に示す連絡配管(61)は、両端の配管接続部(15,15)がフレア加工されずに本体部分と同径に形成されたもので、分岐ユニット(40)の配管接続部(15)と同様に、両配管接続部(15,15)にろう材よりなる閉塞栓(50)が取り付けられている。
【0065】
また、図8に示す連絡配管(61)は、1端の配管接続部(15)がフレア加工によって大径に形成される一方、他端の配管接続部(15)がフレア加工されずに本体部分と同径に形成されたもので、分岐ユニット(40)の配管接続部(15)と同様に、両配管接続部(15,15)にろう材よりなる閉塞栓(50)が取り付けられている。
【0066】
そして、上記各連絡配管(61,61,61)には、閉塞栓(50)の取付け前において、不活性ガスとして窒素ガス(17)が注入されて該窒素ガス(17)が充填されている。
【0067】
尚、上記室外ユニット(20)及び室内ユニット(30)についても、図示しないが、分岐ユニット(40)と同様に、冷媒系(4A)の配管部材(14)の配管接続部(15)には閉塞栓(50)が取り付けられている。
【0068】
そこで、図9の変形例に基づいて室外ユニット(20)及び室内ユニット(30)の配管構造を説明する。この図9は、冷凍回路(13)の変形例を示し、分岐ユニット(40)を備えずに室外ユニット(20)と室内ユニット(30)とをメイン液ライン(11)とメインガスライン(12)との2本のラインで接続した場合を示している。
【0069】
この場合においても、上記室外ユニット(20)の施工前の状態において、配管部材(14)の配管接続部(15)には閉塞栓(50)が取り付けられている。つまり、上記配管部材(14)には、短管ピース(60)を取り付けるか、又は配管部材(14)の配管接続部(15)に直接に閉塞栓(50)を取り付けて冷媒系(4A)が閉塞されている。そして、上記配管接続部(15)は、分岐ユニット(40)と同様に、フレア加工されて大径に形成され、ろう材よりなる閉塞栓(50)が取り付けられている。
【0070】
そして、上記3種類の連絡配管(61)を順次組み合わせて室外ユニット(20)と室内ユニット(30)とが接続され、配管接続部(15)と連絡配管(61)の配管接続部(15)とがろう付け接合されている。
【0071】
尚、図2の冷媒回路においては、上記3種類の連絡配管(61)を順次組み合わせて室外ユニット(20)と分岐ユニット(40)とが接続されると共に、室内ユニット(30)と分岐ユニット(40)とが接続され、分岐ユニット(40)の配管接続部(15)と連絡配管(61)の配管接続部(15)とがろう付け接合されると共に、室外ユニット(20)及び室内ユニット(30)の分岐ユニット(40)の配管接続部(15)と連絡配管(61)の配管接続部(15)とがろう付け接合されている。
【0072】
−配管接続方法−
次に、上記空気調和装置の配管接続方法について説明する。
【0073】
先ず、上記室外ユニット(20)と室内ユニット(30)と分岐ユニット(40)とをビル等の設置箇所に据付けた後、連絡配管(61)を室外ユニット(20)の冷媒系(2A)と室内ユニット(30)の冷媒系(3A)と分岐ユニット(40)の冷媒系(4A)とに接続することになる。そこで、この配管接続動作について具体的に説明する。
【0074】
先ず、分岐ユニット(40)は、工場でレシーバ(41)等の組み付けを行うと共に、別工程で短管ピース(60)を準備する。つまり、短い直管の両端部をフレア加工して配管接続部(15)を形成すると共に、一方の配管接続部(15)の開口端縁に閉塞栓(50)の胴部(51)を圧入し、該閉塞栓(50)のフランジ部(53)を配管接続部(15)の端面に溶接によって密着固定して短管ピース(60)を形成しておく。
【0075】
その後、上記分岐ユニット(40)の冷媒系(4A)に窒素ガス(17)を充填する一方、冷媒系(4A)における配管部材(14)の端部には、上記短管ピース(60)と仕切栓(16)とを接合して冷媒系(4A)を密封して閉塞工程が終了する。
【0076】
尚、上記分岐ユニット(40)において、従来と同じ2つの仕切栓(16)を設けているのは、気密試験を行う際に冷媒ガスの充填と回収とを行う必要があるためである。
【0077】
一方、連絡配管(61)においても、上記分岐ユニット(40)と同様に、例えば、水分及び絞り油が除去された単一径の素管を形成した後、該素管の両端部をフレア加工して配管接続部(15)を形成して窒素ガス(17)を充填すると共に、配管接続部(15)の開口端縁に閉塞栓(50)を取り付け、内部を密封して閉塞工程が終了する。
【0078】
また、室外ユニット(20)及び室内ユニット(30)においても、上記分岐ユニット(40)と同様に、部品を組み付けた後、冷媒系(2A,3A)に窒素ガス(17)を充填する一方、冷媒系(2A,3A)における配管部材(14)の端部には、上記短管ピース(60)又は端部に直接に閉塞栓(50)を取り付けて冷媒系(2A,3A)を密封して閉塞工程が終了する。
【0079】
この閉塞栓(50)が取付けられ且つ窒素ガス(17)が充填された分岐ユニット(40)や室外ユニット(20)及び室内ユニット(30)等は工場から据付現場に搬送される。
【0080】
その後、据付現場においては、分岐ユニット(40)、室外ユニット(20)及び室内ユニット(30)を据え付けた後、分岐ユニット(40)と室外ユニット(20)との間、及び分岐ユニット(40)と室内ユニット(30)との間を連絡配管(61)によって接続する。
【0081】
その際、図10(a)に示す状態において、上記分岐ユニット(40)の仕切栓(16)はバーナで加熱してろう材を融解して取り外す一方、各分岐ユニット(40)、室外ユニット(20)、室内ユニット(30)及び連絡配管(61)の配管接続部(15)の閉塞栓(50)は、全てバーナで加熱して融解する。つまり、該閉塞栓(50)はろう材であるので、容易に溶すことができ、この融解後、他の配管接続部(15)を挿入し、図10(b)に示すように、他の接続用のろう材によって2つの配管接続部(15,15)を互いに接合することになる。この際、上記分岐ユニット(40)の冷媒系(4A)などには窒素ガス(17)が充填されているので、連絡配管(61)の接合は、窒素ガス雰囲気でろう付けされて接合工程が終了することになる。
【0082】
その後、上記分岐ユニット(40)や連絡配管(61)等の内部の真空引き及び冷媒充填等を行って空気調和装置(10)の施工を終了する。
【0083】
以上のように、この前提技術によれば、分岐ユニット(40)、室外ユニット(20)及び室内ユニット(30)の冷凍部品の配管接続部(15)にろう材より成る閉塞栓(50)を設けて冷媒系(4A)を閉塞するようにしたために、該閉塞栓(50)を加熱するのみで除去することができるので、連絡配管(61)等の接合を容易に行うことができる。つまり、従来のように、仕切栓(16)の除去作業を少なくすることができるので、配管施工性の向上を図ることができる。
【0084】
特に、従来の仕切栓(b)は多数設けられていることから、この除去作業を少なくすることができることから、著しく作業性を向上させることができる。
【0085】
また、上記仕切栓(b)の処理も少なくなることから、作業の簡略化を図ることができる。
【0086】
また、冷媒系(2A,3A,4A)を閉塞しているので、水や異物の管理を管理を充分に行うことができるので、施工作業及び空調運転の信頼性を向上させることができる。
【0087】
特に、冷媒としてフロンガスR134aやHFCの混合冷媒を用いた場合に顕著な効果を発揮することになる。つまり、フロンガスR134aを用いた場合、冷凍機油としてエステル油を用いることがある。このエステル油は、水との親和性がよく、水分とエステル油とは非常なスピードで親和する。このエステル油が水分と混合した場合は、カルボン酸が発生し、このカルボン酸が冷凍回路(13)に存在すると、このカルボン酸は室外ユニット(20)に設けられた圧縮機(21)の絶縁(エナメル)を溶かす作用がある。したがって、水分の残存を確実に防止する必要があるが、この水分の除去を確実に行うことができる。
【0088】
また、銅管である短管ピース(60)や連絡配管(61)等をろう付けで接合する際に生じる酸化被膜は、酸素と化合して形成される。この短管ピース(60)等の内面に酸化被膜が形成されると、この酸化被膜は、冷媒と冷凍機油とに混入することになる。そして、この酸化被膜は、冷凍機油の潤滑性を低下させるばかりでなく、キャピラリチューブやアキュムレータ(27)の油戻し孔を詰まらせたり、圧縮機(21)の部品等の磨耗を著しく促進させ、該圧縮機(21)の寿命を低下させることになる。したがって、異物の混入を確実に防止する必要があるが、この混入を確実に防止することができる。
【0089】
また、上記冷媒系(2A,3A,4A)に窒素ガス(17)を充填するようにしたために、ろう付け時の酸化被膜の生成を確実に防止することができるので、より異物の混入を確実に防止することができる。
【0090】
また、上記閉塞栓(50)を断面ハット状に形成するようにしたために、冷媒系(2A,3A,4A)の閉塞を確実に行うことができる。
【0091】
また、上記閉塞栓(50)を配管接続部(15)に溶接するようにしたために、閉塞栓(50)の取り付けを確実に行うことができる。
〈実施形態1の要部〉
本実施形態の要部は、図11に示すように、上記閉塞栓(50)をろう付けのろう材に用いたものである。つまり、前提技術における接合工程と異なり、分岐ユニット(40)等の配管接続部(15)は、図11(a)に示すように、閉塞栓(50)が取り付けたままの状態で連絡配管(61)等の他の配管接続部(15)を挿入する。
【0092】
その後、図11(b)に示すように、1の配管接続部(15)に他の配管接続部(15)がやや挿入された状態において、バーナで加熱する。この加熱によって両配管接続部(15,15)に取り付けられた閉塞栓(50)が溶融するので、例えば、図11(c)に示すように、このバーナで加熱しつつ両配管接続部(15,15)を完全に挿入する。この結果、上記両配管接続部(15,15)がろう付け接合されることになる。
【0093】
したがって、本実施形態2によれば、上記閉塞栓(50)をろう材で形成するようにしたゝめに、従来のように仕切栓(b)を除去するための加熱作業を省略することができるので、1回の加熱作業のみで接合作業を終了することができ、作業の簡略化を図ることができる。
【0094】
また、ろう付けにおけるろう材を別個に設ける必要がないので、材料の低減を図ることができることから、省エネルギ化を図ることができる。
【0095】
また、上記閉塞栓(50)がろう材として使用される結果、接合後に異物の残存を防止することができることから、空調運転の信頼性を向上させることができる。その他の構成及び作用効果は前提技術と同様である。
【0096】
尚、本実施形態1の他の態様として、図12に示すように、上記配管接続部(15)の閉塞栓(50)を破壊具(62)によって破壊した後、2つの配管接続部(15,15)を嵌め合わせ、加熱して接合するようにしてもよい。そして、上記破壊具(62)は、先端が円錐状に形成された押しピン型に形成されている。
〈実施形態1の前提技術の変形例1〉
変形例は、図13に示すように、冷凍部品の1つであるヘッダ(70)に閉塞栓(50)を設けたものである。つまり、該ヘッダ(70)は、冷媒の分流又は合流を行うための分岐配管であって、1本の主流管(71)に複数本の分岐管(72,72,…)が形成されて構成されている。そして、上記主流管(71)の一端が配管接続部(15)に成り、また、各分流管(72,72,…)の一端が配管接続部(15)に成っており、この各配管接続部(15,15,…)には、図示しないが、前実施形態1の図5に示した閉塞栓(50)が取り付けられると共に、ヘッダ(70)には窒素ガス(17)が充填されている。
【0097】
したがって、本変形例によれば、ヘッダ(70)に閉塞栓(50)を設けたので、接合作業の簡略化を図ることができると共に、水分の残存及び異物の混入を確実に防止し得るので、空調運転の信頼性を向上させることができる。その他の接合作業等の構成及び作用効果は前実施形態1の前提技術と同様である。
〈実施形態1の前提技術の変形例2〉
変形例は、図14に示すように、冷凍部品の1つであるジョイント(80)に閉塞栓(50)を設けたものである。つまり、該ジョイント(80)は、冷媒の分流又は合流を行うための分岐配管であって、1本の主管(81)に2本の分岐管(82,82)が形成されて構成されている。そして、上記主管(81)の一端が配管接続部(15)に成り、また、各分岐管(82,82)の一端が配管接続部(15)に成っており、この各配管接続部(15,15,…)には、図示しないが、前実施形態1の図5に示した閉塞栓(50)が取り付けられると共に、ジョイント(80)には窒素ガス(17)が充填されている。
【0098】
したがって、本変形例によれば、ジョイント(80)に閉塞栓(50)を設けたので、接合作業の簡略化を図ることができると共に、水分の残存及び異物の混入を確実に防止し得るので、空調運転の信頼性を向上させることができる。その他の構成及び作用効果は前実施形態1の前提技術と同様である。
〈実施形態2〉
実施形態2は、図15に示すように、接続ピース(63)を用いて2つの配管接続部(15,15)を接合するようにしたものである。該接続ピース(63)は、短い直管で形成されており、両端部が楔状(V字状)の尖端形状に形成されている。
【0099】
この接続ピース(63)は、前実施形態1における接合工程において、図15(a)に示すように、大径に形成された2つの配管接続部(15,15)を接続する際、一方の配管接続部(15)における閉塞栓(50)に接続ピース(63)の一側部を挿入し、更に、接続ピース(63)の他側部を他方の配管接続部(15)における胴部(51)に挿入する。
【0100】
続いて、図15(b)に示すように、各配管接続部(15,15)を接続工具(64)で挟持し、2つの配管接続部(15,15)を互いに近接する方向に移動させる。つまり、上記両配管接続部(15,15)に同時に接続ピース(63)を押込む。その際、接続ピース(63)は、端部が尖端形状に形成されているので、接続ピース(63)の押込み動作に伴って接続ピース(63)が閉塞栓(50)を破断することになる。この状態において、ろう材よりなる閉塞栓(50)(50)は、接続ピース(63)と配管接続部(15,15)との間に介在することになる。
【0101】
引き続いて、上記各配管接続部(15,15)に接続ピース(63)を押込んだ状態において、バーナで配管接続部(15,15)を加熱すると、閉塞栓(50)が融解して配管接続部(15,15)と接続ピース(63)とがろう付けされることになる。その他の構成及び作用効果は前実施形態1の前提技術と同様である。
〈実施形態1の前提技術の変形例3〉
変形例は、図16に示すように、他の閉塞栓(50)を示し、該閉塞栓(50)は、平坦部(54)とフランジ部(53)とによって円盤状に形成されたもので、該平坦部(54)は、配管接続部(15)の横断面に対応した形状に形成されている。一方、上記フランジ部(53)は、断面コ字状に形成されており、該フランジ部(53)が配管接続部(15)の外周縁に嵌合されるように構成されている。その他の構成及び作用効果は前実施形態1の前提技術と同様である。
〈他の実施形態〉
また、本発明の冷凍部品としては、分岐ユニット(40)のレシーバ(41)や室外ユニット(20)のアキュムレータ(27)などの容器類の他、圧縮機(21)であってもよいものである。つまり、レシーバ(41)やアキュムレータ(27)、及び圧縮機(21)は、組み付ける前の状態において、冷媒の入口部及び出口部の配管接続部(15)に閉塞栓(50)を取り付けるようにしてもよい。これによって、レシーバ(41)等と各種配管部材(15)との接合を容易に行うことができる。
【0102】
また、本発明は、図2に示す冷凍回路(13)の空気調和装置(10)に限られるものではなく、各種の冷凍装置に適用し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の空気調和装置をシステム図である。
【図2】 空気調和装置の冷媒回路図である。
【図3】 分岐ユニットの要部の斜視図である。
【図4】 短管ピースを示す断面図である。
【図5】 閉塞栓を示す断面図である
【図6】 連絡配管を示す断面図である。
【図7】 他の連絡配管を示す断面図である。
【図8】 他の連絡配管を示す断面図である。
【図9】 冷凍回路の変形例を示す概略図である。
【図10】 前提技術の配管接続工程を示す工程図である。
【図11】 実施形態1の配管接続工程を示す工程図である。
【図12】 閉塞栓の破壊工程を示す断面図である。
【図13】 変形例1のヘッダを示す平面図である。
【図14】 変形例2のジョイントを示す平面図である。
【図15】 実施形態2の配管接続工程を示す工程図である。
【図16】 変形例3の他の閉塞栓を示す断面図である。
【図17】 従来の仕切栓を示す断面図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置
13 冷凍回路
14 配管部材
15 配管接続部
17 窒素ガス(不活性ガス)
20 室外ユニット(熱源側ユニット)
21 圧縮機
27 アキュムレータ
2A 冷媒系
30 室内ユニット(利用側ユニット)
3A 冷媒系
40 分岐ユニット
41 レシーバ
4A 冷媒系
50 閉塞栓
60 短管ピース
63 接続ピース

Claims (18)

  1. 冷媒が流通する冷媒系(2A,3A)を有する熱源側ユニット(20)及び利用側ユニット(30)を含む複数の冷凍部品(20,30,40,…)が該冷凍部品(20,30,40,…)の冷媒系(2A,3A,4A,…)の配管接続部(15)にて直接に又は連絡配管(61)を介して接続されて冷凍回路(13)を構成する冷凍装置において、
    少なくとも1つの冷凍部品(40)であって、該冷凍部品(40)の配管接続部(15)における開口端の少なくとも1つの開口端に、薄膜よりなる閉塞栓(50)の外周部を配管接続部(15)の開口端縁に密着して該閉塞栓(50)を取り付け、全配管接続部(15,15,…)の開口端を閉鎖して冷凍部品(40)の冷媒系(4A)を閉塞する閉塞工程と、
    上記閉塞栓(50)が取り付けられた冷凍部品(40)の配管接続部(15)の開口端縁と、他の冷凍部品又は連絡配管(61)の配管接続部(15)の開口端縁とを互いに嵌め合わせて接合材で接合する接合工程と
    を備え、
    上記閉塞栓(50)は、ろう材で形成されて配管接続部( 15 )の接合材を兼用する一方、
    上記接合工程は、上記閉塞栓(50)が取り付けられた冷凍部品(40)の配管接続部(15)と、他の冷凍部品又は連絡配管(61)の配管接続部(15)とを互いに嵌め合わせて加熱して閉塞栓( 50 )を溶融し、配管接続部(15,15)を互いに接合する
    ことを特徴とする冷凍装置の配管接続方法。
  2. 冷媒が流通する冷媒系(2A,3A)を有する熱源側ユニット(20)及び利用側ユニット(30)を含む複数の冷凍部品(20,30,40,…)が該冷凍部品(20,30,40,…)の冷媒系(2A,3A,4A,…)の配管接続部(15)にて直接に又は連絡配管(61)を介して接続されて冷凍回路(13)を構成する冷凍装置において、
    少なくとも1つの冷凍部品(40)であって、該冷凍部品(40)の配管接続部(15)における開口端の少なくとも1つの開口端に、薄膜よりなる閉塞栓(50)の外周部を配管接続部(15)の開口端縁に密着して該閉塞栓(50)を取り付け、全配管接続部(15,15,…)の開口端を閉鎖して冷凍部品(40)の冷媒系(4A)を閉塞する閉塞工程と、
    上記閉塞栓(50)が取り付けられた冷凍部品(40)の配管接続部(15)の開口端縁と、他の冷凍部品又は連絡配管(61)の配管接続部(15)の開口端縁とを互いに嵌め合わせて接合材で接合する接合工程と
    を備え、
    上記閉塞栓(50)は、ろう材で形成されて接合材を兼用する一方、
    上記接合工程は、閉塞栓(50)が取り付けられた冷凍部品(40)の配管接続部(15)に接続ピース(63)の一側部を挿入して閉塞栓(50)を破断すると共に、閉塞栓(50)が取り付けられた他の冷凍部品又は連絡配管(61)の配管接続部(15)に接続ピース(63)の他側部を挿入して閉塞栓(50)を破断し、上記接続ピース(63)と配管接続部(15,15)とを加熱して互いに接合する
    ことを特徴とする冷凍装置の配管接続方法。
  3. 請求項1又は2記載の冷凍装置の配管接続方法において、
    冷凍部品(40)の冷媒系(4A)の配管部材(14)には、一開口端に閉塞栓(50)が取り付けられた短管ピース(60)が他の開口端部にて取り付けられ、該短管ピース(60)の閉塞栓(50)側が配管接続部(15)に形成されている
    ことを特徴とする冷凍装置の配管接続方法。
  4. 請求項1又は2記載の冷凍装置の配管接続方法において、
    冷凍部品(40)の冷媒系(4A)には、不活性ガス(17)が充填されている
    ことを特徴とする冷凍装置の配管接続方法。
  5. 請求項1又は2記載の冷凍装置の配管接続方法において、
    閉塞栓(50)は、断面ハット状に形成されている
    ことを特徴とする冷凍装置の配管接続方法。
  6. 請求項1又は2記載の冷凍装置の配管接続方法において、
    閉塞栓(50)は、冷凍部品(40)の配管接続部(15)に溶接されている
    ことを特徴とする冷凍装置の配管接続方法。
  7. 請求項1又は2記載の冷凍装置の配管接続方法において、
    閉塞栓(50)を有する冷凍部品(40)は、熱源側ユニット(20)と利用側ユニット(30)との間に設けられ且つ冷媒配管を集合してユニット化した分岐ユニット(40)である
    ことを特徴とする冷凍装置の配管接続方法。
  8. 請求項1又は2記載の冷凍装置の配管接続方法において、
    閉塞栓(50)を有する冷凍部品は、冷媒の容器類である
    ことを特徴とする冷凍装置の配管接続方法。
  9. 請求項1又は2記載の冷凍装置の配管接続方法において、
    閉塞栓(50)を有する冷凍部品は、冷媒の分岐配管である
    ことを特徴とする冷凍装置の配管接続方法。
  10. 冷媒が流通する冷媒系(2A,3A)を有する熱源側ユニット(20)及び利用側ユニット(30)を含む複数の冷凍部品(20,30,40,…)が該冷凍部品(20,30,40,…)の冷媒系(2A,3A,4A,…)の配管接続部(15)にて直接に又は連絡配管(61)を介して接続されて冷凍回路(13)を構成する冷凍装置において、
    少なくとも1つの冷凍部品(40)は、配管接続前の状態の冷凍部品(40)の配管接続部(15)における開口端の少なくとも1つの開口端に、薄膜よりなる閉塞栓(50)の外周部を配管接続部(15)の開口端縁に密着して該閉塞栓(50)が取り付けられ、全配管接続部(15,15,…)の開口端を閉鎖して冷凍部品(40)の冷媒系(4A)が閉塞される一方、
    上記閉塞栓(50)は、ろう材で形成されて配管接続部( 15 )の接合材を兼用している
    ことを特徴とする冷凍装置の配管構造。
  11. 請求項10に記載の冷凍装置の配管構造において、
    上記少なくとも1つの冷凍部品(40)の冷媒系(4A)の配管部材(14)には、一開口端に上記閉塞栓(50)を取り付けた短管ピース(60)が他の開口端部にて取り付けられ、該短管ピース(60)の閉塞栓(50)側が上記配管接続部(15)に形成されている
    ことを特徴とする冷凍装置の配管構造。
  12. 請求項10又は11記載の冷凍装置の配管構造において、
    冷凍部品(40)の冷媒系(4A)には、不活性ガス(17)が充填されている
    ことを特徴とする冷凍装置の配管構造。
  13. 請求項10又は11記載の冷凍装置の配管構造において、
    閉塞栓(50)は、断面ハット状に形成されている
    ことを特徴とする冷凍装置の配管構造。
  14. 請求項10又は11記載の冷凍装置の配管構造において、
    閉塞栓(50)は、冷凍部品(40)の配管接続部(15)に溶接されている
    ことを特徴とする冷凍装置の配管構造。
  15. 請求項10記載の冷凍装置の配管構造において、
    閉塞栓(50)が取り付けられた冷凍部品(40)の配管接続部(15)に接続ピース(63)の一側部が閉塞栓(50)を破断して挿入されると共に、閉塞栓(50)が取り付けられた他の冷凍部品(40)又は連絡配管(61)の配管接続部(15)に接続ピース(63)の他側部が閉塞栓(50)を破断して挿入され、上記接続ピース(63)と各配管接続部(15,15)とが加熱されて互いに接合される
    ことを特徴とする冷凍装置の配管構造。
  16. 請求項10又は11記載の冷凍装置の配管構造において、
    閉塞栓(50)を有する冷凍部品(40)は、熱源側ユニット(20)と利用側ユニット(30)との間に設けられ且つ冷媒配管を集合してユニット化した分岐ユニット(40)である
    ことを特徴とする冷凍装置の配管構造。
  17. 請求項10又は11記載の冷凍装置の配管構造において、
    閉塞栓(50)を有する冷凍部品は、冷媒の容器類である
    ことを特徴とする冷凍装置の配管構造。
  18. 請求項10又は11記載の冷凍装置の配管構造において、
    閉塞栓(50)を有する冷凍部品は、冷媒の分岐配管である
    ことを特徴とする冷凍装置の配管構造。
JP06829796A 1996-03-25 1996-03-25 冷凍装置の配管接続方法及び配管構造 Expired - Fee Related JP3668761B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06829796A JP3668761B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 冷凍装置の配管接続方法及び配管構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06829796A JP3668761B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 冷凍装置の配管接続方法及び配管構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09257340A JPH09257340A (ja) 1997-10-03
JP3668761B2 true JP3668761B2 (ja) 2005-07-06

Family

ID=13369716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06829796A Expired - Fee Related JP3668761B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 冷凍装置の配管接続方法及び配管構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3668761B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101337106B1 (ko) * 2007-07-31 2013-12-05 엘지전자 주식회사 로터리식 2단 압축기
JP6177520B2 (ja) * 2012-12-07 2017-08-09 ダイキン工業株式会社 空気調和装置の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09257340A (ja) 1997-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5071174A (en) Brazed tubing connector construction and method
EP0730125B1 (en) Pipe connecting method and pipe structure
CN107838511A (zh) 一种铜管快速连接管件及其连接工艺
JP3668761B2 (ja) 冷凍装置の配管接続方法及び配管構造
CN107345603A (zh) 一种管口结构及其贮液器
JP4016990B2 (ja) 冷凍装置の組み立て方法
SG185468A1 (en) Pipe coupling method, pipe expansion jig, and pipe expansion method using pipe expansion jig
WO2023093653A1 (zh) 储液器及空调系统
JP2001241814A (ja) 空気調和機及びその冷媒封入方法
US20060138771A1 (en) Braze-free connector for joining a pair of flow lines
CN212362521U (zh) 管口连接结构、储液器筒体及储液器
US6230747B1 (en) Pipe connecting method and piping structure
JP3484154B2 (ja) 冷暖房装置におけるアキュームレーター又はレシーバーの冷媒導入又は導出パイプのろう付け方法
JP2753734B2 (ja) 冷凍サイクルにおける管材の接続方法
KR200406575Y1 (ko) 응축기용 헤더 파이프 연결구
CN207431449U (zh) 一种铜管快速连接管件
CN111692644A (zh) 空调器及其室内机和用于空调器的组装方法
JP4218087B2 (ja) 配管の接続方法及び配管構造
JP2000310460A (ja) 空気調和機用シール機構付サービスバルブ
KR100214357B1 (ko) 관체 접합방법
KR20080000129A (ko) 공기조화기
KR20020078060A (ko) 수액기 일체형 응축기
CN207961872U (zh) 一种连接管件及三通管
CN216952176U (zh) 一种具有电磁熔胶圈双密封结构的排水管
KR100680160B1 (ko) 냉매 파이프 조립체 및 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050314

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080422

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees