JP3668611B2 - 画像撮影装置及びその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋外環境など明暗の差の大きな環境で用いる画像撮影装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、固体撮像素子で構成されたテレビカメラが一般に利用されているが、このテレビカメラを用いて屋外環境で画像を撮影する場合、撮像素子のダイナミックレンジが充分ではないために太陽光の当たっているところが白くなるサチレーション現象が起きたり、逆に影の部分が黒くなってしまうために、画像全体を適正な濃淡で撮影できないという問題があった。
【0003】
これに対して、画像撮像装置のダイナミックレンジを拡大する手法が幾つか提案されている。
【0004】
例えば、特開平7−75026号で示された手法は、露光時間を変えた複数の画像を撮影し、重み係数をかけた画像を加算して合成することによりダイナミックレンジの拡大を行っている。
【0005】
しかし、この手法では、複数の画像を用いるため、画像の枚数分だけ撮像時間がかかるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように従来方式では、ダイナミックレンジを拡大した画像を撮影する場合には、通常の画像に比べて長い撮影時間が必要であるという問題があった。
【0007】
本発明は、撮影時間を延ばすことなくダイナミックレンジを拡大することができる画像撮影装置及びその方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、任意蓄積時間に露光した光情報を光電変換を行って非破壊で電気信号に変換して出力する複数の撮像素子を用いた画像撮像装置であって、前記画像を複数のブロックに分け、このブロック内の複数の前記撮像素子毎に、前記撮像素子の露光時間を制御する露光制御手段と、前記複数の撮像素子の電気信号を前記ブロック毎に読み出し、この読み出す場合に前記露光制御手段で露光を終了したブロックから順に電気信号を読み出す読出し制御手段と、前記撮像素子からの電気信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力する信号推定手段と、を備え、前記信号推定手段は、前記撮像素子からの複数回の出力信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力することを特徴とする画像撮影装置である。
【0009】
請求項2の発明は、任意蓄積時間に露光した光情報を光電変換を行って非破壊で電気信号に変換して出力する複数の撮像素子を用いた画像撮像装置であって、前記画像を複数のブロックに分け、このブロック内の複数の前記撮像素子毎に、前記撮像素子の露光時間を制御する露光制御手段と、前記撮像素子からの複数回の出力信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定するとともに、その推定誤差を演算し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力し、また、前記推定誤差も出力する信号推定手段と、前記信号推定手段で得られた推定誤差の小さいブロックから順に、前記信号推定手段から前記電気信号を読み出す読出し制御手段と、を備えたことを特徴とする画像撮影装置である。
【0010】
請求項3の発明は、任意蓄積時間に露光した光情報を電気信号に光電変換して出力する複数の撮像素子を用いて画像を撮像する画像撮像装置における画像撮像方法であって、前記画像を複数のブロックに分け、このブロック内の複数の前記撮像素子毎に、前記撮像素子の露光時間を制御する露光制御ステップと、前記複数の撮像素子の電気信号を前記ブロック毎に読み出し、この読み出す場合に前記露光制御ステップにおいて露光を終了したブロックから順に電気信号を読み出す読出し制御ステップと、前記撮像素子からの電気信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力する信号推定ステップと、を備え、前記信号推定ステップは、前記撮像素子からの複数回の出力信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力することを特徴とする画像撮影方法である。
【0011】
請求項4の発明は、任意蓄積時間に露光した光情報を光電変換を行って非破壊で電気信号に変換して出力する複数の撮像素子を用いた画像撮像装置における画像撮像方法であって、前記画像を複数のブロックに分け、このブロック内の複数の前記撮像素子毎に、前記撮像素子の露光時間を制御する露光制御ステップと、前記撮像素子からの複数回の出力信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定するとともに、その推定誤差を演算し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力し、また、前記推定誤差も出力する信号推定ステップと、前記信号推定ステップで得られた推定誤差の小さいブロックから順に、前記信号推定ステップから前記電気信号を読み出す読出し制御ステップと、を備えたことを特徴とする画像撮影方法である。
【0016】
本発明では、露光状態によって出力する画像から出力する信号の順番を変更し、また、画像をブロックに分けるため、撮影時間を延ばすことなくダイナミックレンジを拡大することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
第1の実施例
以下、本発明に関する第1の実施例を図1,2を用いて説明する。
【0018】
図1は、本実施例による画像撮影装置10のシステム構成を示す構成図である。撮像素子アレイ12、露光制御部14、A/D変換部16、読出し制御部18及び信号推定部20よりなる。
【0019】
撮像素子アレイ12は、画像撮影装置10に入射する光を受光し、これを電荷などの電気信号に光電変換する撮像素子を格子状に配列したものである。この撮像素子アレイ12を図2に示す。撮像素子アレイ12の各撮像素子であるフォトダイオード121は格子状に配置され(例えば、縦横386×256)、並列に飽和感知部122が接続されている。そして、これらにより一画素が形成される。信号出力部123はフォトダイオード121からの信号を所定のタイミングで取り出すCMOSトランジスタ等である。そして、これら各画素をまとめて撮像素子アレイ12が形成されているが、撮像素子アレイ12は複数のブロック1〜nに分割されている。図2の場合には、n=4であり、点線で示したものがブロックである。
【0020】
露光制御部14は、各ブロックに属する撮像素子の露光時間を制御する。
【0021】
A/D変換部16は、撮像素子アレイ12から入力したアナログ電気信号をデジタル信号に変換して出力する。
【0022】
読出し制御部18は、A/D変換部16の出力を外部に出力する。
【0023】
以下、画像撮影装置10の動作を動作順序に沿って説明する。
【0024】
まず、外部から露光制御部14に露光制御信号が入力される。この露光制御信号は、露光開始時間と露光終了時間を指定するもので、例えば露光開始時間と露光終了時間にそれぞれ外部から露光制御部14にパルス信号を入力することで表現される。パルス信号を入力する以外にも、信号線の状態を露光開始時間にONにし、露光終了時間にOFFしてもよい。
【0025】
露光制御部14は、露光開始時間が指示されると、撮像素子アレイ12に露光開始信号を送り、撮像素子アレイ12は露光を開始する。
【0026】
また、飽和感知部122は、通常はOFFであって、撮像素子からの光電変換によって蓄積した電荷が一定量になっているとONになる。飽和感知部122の出力はブロック毎にまとめてA/D変換部16へ出力される。
【0027】
露光制御部14では、ブロック内の一つか、あるいは予め定めた一定数の撮像素子の飽和感知部122がONになった場合にそのブロックの露光を終了し、ブロックの番号と実際の露光時間を読出し制御部18に通知する。
【0028】
撮像素子に蓄積した電荷を非破壊で読み出すことができる場合は、露光時間中に撮像素子アレイ12の受光素子を一定間隔で間引いてサンプルし、蓄積した電荷が一定量を超えている素子があれば、その画素の属するブロックの露光を終了してもよい。
【0029】
なお、露光制御部14では、露光終了時間が指示されると撮像素子アレイ12のまだ露光を終了していないブロックに信号を送って露光を終了させる。そして、そのブロックの番号と露光時間を読出し制御手段に通知する。
【0030】
読出し制御部18は、露光制御部14から露光の終了したブロック番号を入力すると、読出し制御部18は、A/D変換部16に対し、該当するブロック内の撮像素子を一定順序でアクセスし撮像素子に蓄積された電荷を転送してデジタル信号に変換するように指示する。
【0031】
次に、信号推定部20で、デジタル化した信号と露光制御部14から入力した露光時間から、露光時間を一定時間に正規化した場合の信号を計算する。入射光量をI、露光時間をtとして、デジタル化した撮像素子の出力を信号Oとする。これから露光時間をtnに正規化した時の出力Onを求める。例えば、O(t)=αItで撮像素子の出力Oが表される場合には、時間を正規化した場合の出力Onは
【数1】
Figure 0003668611
で求められる。
【0032】
読出し制御部18では、信号推定部20にデジタルかされた撮像素子出力を一定順序で入力し、信号推定部20により露光時間を正規化した撮像素子の出力信号と、ブロックの座標を特定することのできる、ブロック番号または、ブロックの座標情報とを組み合わせて出力する。
【0033】
第2の実施例
次に、本発明に関する第2の実施例を図3,4,7を用いて説明する。
【0034】
図3は、本実施例による画像撮影装置10のシステム構成を示す構成図である。撮像素子アレイ12、露光制御部14、A/D変換部16、読出し制御部18、信号推定部20及び推定情報メモリ22よりなる。
【0035】
撮像素子アレイ12は、画像撮影装置10に入射する光を受光し、これを電荷などの電気信号に光電変換する撮像素子を格子状に配列したものである。
【0036】
露光制御部14は、撮像素子の露光時間を制御する。
【0037】
A/D変換は、撮像素子アレイ12から入力したアナログ電気信号をデジタル信号に変換して出力する。読出し制御部18は、A/D変換部16の出力を外部に出力する。
【0038】
以下、画像撮影装置10の動作を動作順序に沿って説明する。
【0039】
まず、外部から露光制御部14に露光制御信号が入力される。この露光制御信号は、露光開始時間と露光終了時間を指定するもので、例えば露光開始時間と露光終了時間にそれぞれ外部から露光制御部14にパルス信号を入力することで表現される。パルス信号を入力する以外にも、信号線の状態を露光開始時間にONにし、露光終了時間にOFFにしてもよい。
【0040】
露光制御部14は、露光開始時間が指示されると、撮像素子アレイ12に露光開始信号を送り、撮像素子アレイ12は露光を開始する。
【0041】
読出し制御部18は、撮像素子アレイ12の各撮像素子を一定順序で繰り返しアクセスして撮像素子に蓄積した電荷を非破壊的に読出し、A/D変換部16を用いてデジタル信号に変換する。
【0042】
また、信号推定部20は、A/D変換部16によって得られたデジタル信号と露光時間から、露光時間を一定時間に正規化した場合の信号を推定する。
【0043】
この信号推定部20の構成を図7に示す。
【0044】
信号推定部20は、撮像素子アレイ(CMOS IMAGE SENSOR)12に接続されており、PE(プロセッサエレメント)アレイ200で表される複数の演算装置201とメモリ202で構成され、外部に設けた一つのコントローラからの命令系列を全ての演算装置201で同時並列に実行するSIMD形式で動作する。
【0045】
演算装置201と撮像素子の対応は1対1に決まっており、一つの演算装置201は撮像素子アレイ12の特定の撮像素子の出力について信号推定を行う。
【0046】
その特定の撮像素子へ入射した光の量をIとして、その撮像素子の出力をm回デジタル化した信号をO1〜Om、露光時間をt1〜tmとする。これから露光時間をtnに正規化したときの出力Onを推定することができる。例えば、1/30秒毎に1フレームを形成する場合には、1/30秒毎に正規化した出力Onが必要である。そして、そのために1/300秒毎に撮像素子の出力をデジタル化すると、m=10において1フレームを形成することができる。その場合に、O10の出力をそのまま使用すると、入射光量Iが小さいときや逆に大きいときにこのO10は現実の出力とはかけ離れた値となる。したがって、O10のみならず、それ以前のO1〜O9の値も使用して、真の1/30秒の出力O、すなわち、正規化したOnを推定する。
【0047】
その正規化したOnを推定する方法を説明する。
【0048】
一般的にある撮像素子の出力O(t)が、露光時間tと入射光量Iに比例するならば、O(t)=αItで表される(図4参照)。但し、αは定数であり、入射光量Iも一つの撮像素子に関し1/30秒の間では一定であると仮定できるので、αIも一つの撮像素子に関し1/30秒の間では一定であると仮定できる。故に、O(t)はαIを傾きとしたtの比例関数となる。
【0049】
計算方法は、αIの平均E(αI)を計算することにより、正規化したOnを推定する。
【0050】
【数2】
Figure 0003668611
この式は、平均を計算しているが言い換えれば、最小自乗推定である。そして、この最小自乗推定に必要な情報、すなわち、関数式は推定情報メモリ22に記憶されている。
【0051】
そして、求めるOnがE(αI)である。
【0052】
ここでE(αI)を求める手段として2つある。
【0053】
第1の手段は、1/300秒毎のO1〜O10を順番に記憶しておき、1/30秒の時点で上記式を用いて推定する。
【0054】
第2の手段は、初期時間のO1と次の時間のO2からE(αI)を計算し、次に、このE(αI)と次の時間のO3を使用してE(αI)を計算する。このようにすると順番に計算して記憶していくと、推定情報メモリ22にm−1番目までの信号から計算した
【数3】
Figure 0003668611
を記憶しておくだけでOnを推定できる。
【0055】
露光制御部14から露光終了時間が指示されると、読出し制御部18は、信号推定部20の各PEのメモリ202をラスタスキャン順の一定順序でアクセスしデジタル信号に変換し出力する。
【0056】
第3の実施例
次に、本発明に関する第3の実施例を図5,6,7を用いて説明する。
【0057】
図5は、本実施例による画像撮影装置のシステム構成を示す構成図である。撮像素子アレイ12、露光制御部14、A/D変換部16、読出し制御部18及び信号推定部20よりなる。
【0058】
撮像素子アレイ12は、画像撮影装置10に入射する光を受光し、これを電荷などの電気信号に光電変換する撮像素子を格子状に配列したものである。
【0059】
この撮像素子アレイ12を図6に示す。撮像素子アレイ12の各撮像素子は、近接した複数の素子をまとめた撮像素子ブロックに属している。図で点線で示したものがブロックであって、ブロックにはそれぞれ1〜nまでの番号が付けられている。
【0060】
露光制御部14は、各ブロックに属する撮像素子の露光時間を制御する。
【0061】
A/D変換部16は、撮像素子アレイ12から入力したアナログ電気信号をデジタル信号に変換して出力する。読出し制御部18は、A/D変換部16の出力を外部に出力する。
【0062】
以下、画像撮影装置10の動作を動作順序に沿って説明する。
【0063】
まず、外部から露光制御部14に露光制御信号が入力される。この露光制御信号は、露光開始時間と露光終了時間を指定するもので、例えば露光開始時間と露光終了時間にそれぞれ外部から露光制御部14にパルス信号を入力することで表現される。パルス信号を入力する以外にも、信号線の状態を露光開始時間にONにし、露光終了時間にOFFにしてもよい。
【0064】
露光制御部14は、露光開始時間が指示されると、撮像素子アレイ12に信号を送り、撮像素子アレイ12は露光を開始する。
【0065】
信号推定部20は、撮像素子アレイ12のブロック内の撮像素子を一定順序で繰り返しアクセスして撮像素子に蓄積した電荷を非破壊的に読み出す。読出した電荷をA/D変換部16を用いてデジタル信号に変換する。また、信号推定部20は、露光時間を一定時間に正規化した場合の信号を推定する。
【0066】
一つのブロック内の撮像素子へのアクセスが終了すると、信号推定部20での推定誤差の最大値を求める。この最大値が予め定めた最低基準値より小さければ、該当するブロックの露光を終了し、読出し制御部18にブロックの番号を通知して撮像情報の読出しを指示する。また、信号制定部20での出力信号の値が一定基準血より大きくなった場合にも該当するブロックの露光を終了し、読出し制御部18にブロック番号を通知して撮像情報の読出しを指示する。通常、撮像素子の出力には一定レベルの暗雑音が混入している。画像が明るい場合には、信号に比べて雑音が小さいので推定誤差も小さくなるので、露光は早く終了する。画像が暗い場合は雑音が大きくなり、推定誤差の最大値が最低規準値より大きい場合には、後述するO1からOmの全ての情報を利用してOnを推定する。これにより、画面が暗い場合でもOmの1回の情報を利用するより確実な推定ができ、この意味で撮像素子の下限に対する感度であるダイナミックレンジが広がることなる。
【0067】
なお、露光制御部14では、露光終了時間が指示されると撮像素子アレイ12のまだ露光を終了していないブロックに信号を送って露光を終了させる。そして、ブロックの番号と露光時間を読出し制御部18に通知し、撮像情報の読出しを指示する。
【0068】
読出し制御部18は、露光制御部14から露光の終了したブロック番号を入力すると、該当するブロック内の撮像素子をラスタスキャン順の一定順序でアクセスし撮像素子に蓄積された電荷をA/D変換部16に転送してデジタル信号に変換する。
【0069】
信号推定部20は、デジタル信号と露光時間から、露光時間を一定時間に正規化した場合の信号を推定する。
【0070】
この信号推定部20の構成を図7に示す。
【0071】
信号推定部20は、撮像素子アレイ(CMOS IMAGE SENSOR)12に接続されており、PEアレイ200で表される複数の演算装置201とメモリ202で構成され、外部に設けた一つのコントローラからの命令系列を全ての演算装置201で同時並列に実行するSIMD形式で動作する。
【0072】
演算装置201と撮像素子の対応は1対1に決まっており、一つの演算装置201は撮像素子アレイ12の特定の撮像素子の出力について信号推定を行う。
【0073】
その特定の撮像素子へ入射した光の量をIとして、その撮像素子の出力をm回デジタル化した信号をO1〜Om、露光時間をt1〜tmとする。これから露光時間をtnに正規化したときの出力Onを推定することができる。例えば、1/30秒毎に1フレームを形成する場合には、1/30秒毎に正規化した出力Onが必要である。そして、そのために1/300秒毎に撮像素子の出力をデジタル化すると、m=10において1フレームを形成することができる。その場合に、O10の出力をそのまま使用すると、入射光量Iが小さいときや逆に大きいときにこのO10は現実の出力とはかけ離れた値となる。したがって、O10のみならず、それ以前のO1〜O9の値も使用して、真の1/30秒の出力O、すなわち、正規化したOnを推定する。
【0074】
その正規化したOnを推定する方法を説明する。
【0075】
一般的にある撮像素子の出力O(t)が、露光時間tと入射光量Iに比例するならば、O(t)=αItで表される(図4参照)。但し、αは定数であり、入射光量Iも一つの撮像素子に関し1/30秒の間では一定であると仮定できるので、αIも一つの撮像素子に関し1/30秒の間では一定であると仮定できる。故に、O(t)はαIを傾きとしたtの比例関数となる。
【0076】
【数4】
Figure 0003668611
この式は、平均を計算しているが言い換えれば、最小自乗推定である。そして、この最小自乗推定に必要な情報、すなわち、関数式は推定情報メモリ22に記憶されている。
【0077】
そして、求めるOnがE(αI)である。
【0078】
ここでE(αI)を求める手段として2つある。
【0079】
第1の手段は、1/300秒毎のO1〜O10を順番に記憶しておき、1/30秒の時点で上記式を用いて推定する。
【0080】
第2の手段は、初期時間のO1と次の時間のO2からE(αI)を計算し、次に、このE(αI)と次の時間のO3を使用してE(αI)を計算する。このようにすると順番に計算して記憶していくと、推定情報メモリ22にm−1番目までの信号から計算した
【数5】
Figure 0003668611
を記憶するので、この値だけを用いてOnと誤差の推定を行うことができる。
【0081】
ここで、通常は1回目からm回目までE(αI)を推定するが、s回目(1≦s<m)の出力Osが最大基準値を越えた場合には、m回目のOmは撮像素子の許容光量Imax を越えるために、このs回目までのO1〜Osまでの情報を利用して推定を行う。これにより、撮像素子の感度が飽和することがなく画面が真白にならない。この意味で撮像素子の上限に対する感度であるダイナミックレンジが広がることなる。
【0082】
上記により、先に飽和するであろうと予測される画素を含む明るい領域を撮影したブロックと、推定誤差の小さいブロックを先にデジタル化し、それ以外の暗い領域を撮影したブロックや推定誤差の大きいブロックは後からデジタル化するため露光時間を長くすることができるので感度が向上する。このため、余分な撮影時間を取ることなく画像全体でのダイナミックレンジを拡大することができる。
【0083】
【発明の効果】
本発明では、複数の撮像素子をブロック毎に露光を制御し、明るい画素を含むブロックや推定誤差の小さいブロックから先に露光を終了して画像を出力することができるので、画像全体の撮影時間を延ばすことなく暗い画素を含むブロックや推定誤差の大きいブロックの露光時間を長くできるので画像のダイナミックレンジを拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すシステム構成図である。
【図2】第1の実施例の撮像素子アレイ12である。
【図3】第2の実施例を示すシステム構成図である。
【図4】撮像素子の出力と時間との関係を示すグラフである。
【図5】第3の実施例を示すシステム構成図である。
【図6】第3の実施例を示す撮像素子アレイ12である。
【図7】信号推定部20の構成図である。
【符号の説明】
10 画像撮影装置
12 撮像素子アレイ
14 露光制御部
16 A/D変換部
18 読出し制御部18
20 信号推定部

Claims (4)

  1. 任意蓄積時間に露光した光情報を光電変換を行って非破壊で電気信号に変換して出力する複数の撮像素子を用いた画像撮像装置であって、
    前記画像を複数のブロックに分け、このブロック内の複数の前記撮像素子毎に、前記撮像素子の露光時間を制御する露光制御手段と、
    前記複数の撮像素子の電気信号を前記ブロック毎に読み出し、この読み出す場合に前記露光制御手段で露光を終了したブロックから順に電気信号を読み出す読出し制御手段と、
    前記撮像素子からの電気信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力する信号推定手段と、
    を備え、
    前記信号推定手段は、前記撮像素子からの複数回の出力信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力する
    ことを特徴とする画像撮影装置。
  2. 任意蓄積時間に露光した光情報を光電変換を行って非破壊で電気信号に変換して出力する複数の撮像素子を用いた画像撮像装置であって、
    前記画像を複数のブロックに分け、このブロック内の複数の前記撮像素子毎に、前記撮像素子の露光時間を制御する露光制御手段と、
    前記撮像素子からの複数回の出力信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定するとともに、その推定誤差を演算し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力し、また、前記推定誤差も出力する信号推定手段と、
    前記信号推定手段で得られた推定誤差の小さいブロックから順に、前記信号推定手段から前記電気信号を読み出す読出し制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする画像撮影装置。
  3. 任意蓄積時間に露光した光情報を電気信号に光電変換して出力する複数の撮像素子を用いて画像を撮像する画像撮像装置における画像撮像方法であって、
    前記画像を複数のブロックに分け、このブロック内の複数の前記撮像素子毎に、前記撮像素子の露光時間を制御する露光制御ステップと、
    前記複数の撮像素子の電気信号を前記ブロック毎に読み出し、この読み出す場合に前記露光制御ステップにおいて露光を終了したブロックから順に電気信号を読み出す読出し制御ステップと、
    前記撮像素子からの電気信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力する信号推定ステップと、
    を備え、
    前記信号推定ステップは、前記撮像素子からの複数回の出力信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力する
    ことを特徴とする画像撮影方法。
  4. 任意蓄積時間に露光した光情報を光電変換を行って非破壊で電気信号に変換して出力する複数の撮像素子を用いた画像撮像装置における画像撮像方法であって、
    前記画像を複数のブロックに分け、このブロック内の複数の前記撮像素子毎に、前記撮像素子の露光時間を制御する露光制御ステップと、
    前記撮像素子からの複数回の出力信号を用いて、予め定めた一定時間に正規化した場合の正規化信号を推定するとともに、その推定誤差を演算し、この正規化信号を所定の露光時間における電気信号として出力し、また、前記推定誤差も出力する信号推定ステップと、
    前記信号推定ステップで得られた推定誤差の小さいブロックから順に、前記信号推定ステップから前記電気信号を読み出す読出し制御ステップと、を備えた
    ことを特徴とする画像撮影方法。
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