JP3668396B2 - 内視鏡装置及び内視鏡用挿入部保護部材 - Google Patents

内視鏡装置及び内視鏡用挿入部保護部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、挿入部を保護するとともに、観察対象部位への導入性を良好とした内視鏡装置及び内視鏡用挿入部保護部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、細長の挿入部を体腔内に挿入することにより、体腔内臓器などを観察したり、必要に応じて処置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種治療処置を行える医療用の内視鏡が広く利用されている。また、工業分野等においても、ボイラ,ガスタービンエンジン,化学プラントなどの内部の傷や腐蝕などを観察したり検査するため工業用内視鏡が広く利用されている。
【0003】
前記内視鏡には挿入部が軟性で屈曲した体腔内や管内に挿通させて観察対象部位を観察するものと、挿入部が硬性で観察対象部位に向けて直線的に挿入して観察するものとがある。
【0004】
近年、挿入部が硬性で細径な内視鏡(以下硬性鏡と記載する)は、鋳物の製造時や生産ライン等において、幅狭な溝や細径穴に挿入可能であるため、バリや傷の有無を検査する検査手段として使用されている。また、錠前に設けられている鍵穴に挿入して、シリンダ内周面の傷の有無を検査したいという要望等もある。
【0005】
しかし、観察対象である溝幅や穴径或いは隙間部の寸法が極めて小さいものでは、硬性鏡の挿入部の外形寸法もこれら観察対象部位に合わせて極細径になる。そして、極細径に挿入部を構成することにより、挿入中又は観察中に挿入部が観察対象の周囲に接触したり、当接したとき、挿入部が折れたり、曲がったりして、硬性鏡の使用が不能になるという問題があった。
【0006】
この問題を解消するため、挿入部に対してパイプ形状の保護管を同心的に配置して検査を行うようにしていたが、挿入部が保護管の内周面に接触することによって上述と同様な不具合が発生することがあった。この不具合を解消する目的で実開昭55−128007号公報には挿入部と保護管とが接触したとき作動する異常警報装置を備えた工業用硬性内視鏡が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記実開昭55−128007号公報に示されている工業用硬性内視鏡では、保護管を装着した状態で検査を行うため、たとえ挿入部の径寸法が観察対象よりも小さな場合であっても保護管が観察対象より大きいことにより検査を行えなくなってしまう。
【0008】
このため、細径な挿入部を有する硬性鏡で検査を行う際には、熟練者が検査を担当して、直接、細径の挿入部を観察対象部位に挿入して慎重に検査を行うようにしていた。
【0009】
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、熟練技術を要することなく、内視鏡挿入部を観察対象部位に導いて検査を行えるとともに、取り扱いが容易であり、検査性に優れ、しかも挿入部の変形や折れを確実に防止できるようにした内視鏡装置及び内視鏡用挿入部保護部材を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による内視鏡装置は、挿入部を備える内視鏡と、前記内視鏡の挿入部を覆うように配置される挿入部保護部材と、この挿入部保護部材の先端側に配置され、前記挿入部を挿通するための挿入部案内用透孔を有する挿入部導入部材と、この挿入部導入部材に設けられ、前記挿入部案内用透孔を観察対象に対向する位置に配置するための案内部と、を具備することを特徴とし、前記挿入部導入部材は、前記挿入部保護部材から着脱可能であり、前記観察対象と前記案内部との位置関係を所定の位置に設定する配置位置確認部を有し、先端面を前記観察対象に密接させるための逃がし穴を有する。また、前記案内部は、複数設けられ、形状が異なることを特徴とする。
また、本発明による内視鏡用挿入部保護部材は、内視鏡の挿入部を覆う被覆部と、この被覆部の先端側に配置され、前記挿入部を挿通するための挿入部案内用透孔を有する挿入部導入部と、この挿入部導入部に設けられ、前記挿入部案内用透孔を観察対象に対向する位置に配置するための案内部とを具備することを特徴とし、前記挿入部導入部は、前記被覆部から着脱可能であり、前記観察対象と前記案内部との位置関係を所定の位置に設定する配置位置確認部を有し、先端面を前記観察対象に密接させるための逃がし穴を有する。また、前記案内部は、複数設けられ、形状が異なることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、挿入部導入部材を配置することによって、観察対象部位に対して挿入部を容易に確実に導入でき、また細径で硬性な挿入部は挿入部保護部材によって覆われる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図8は本発明の一実施形態に係り、図1は内視鏡装置の概略構成を説明する図、図2は挿入部保護部材の構成を説明する図、図3は挿入部導入部材を説明する図、図4はバッテリ型光源の硬性鏡への取付け構成を説明する図、図5は配置される挿入部とガイドピンとの関係を説明する図、図6は組み付け状態の内視鏡装置を示す図、図7は内視鏡装置の作用を説明する図、図8は挿入部導入部材の他の構成例を示す図である。
【0013】
なお、図2(a)は基端部構成部材を示す説明図、図2(b)は内視鏡固定部材を示す説明図、図2(c)は基端部被覆部材を示す説明図、図2(d)は先端部被覆部材を示す説明図、図2(e)はコイルスプリングを示す図、図3(a)は挿入部導入部材の構成を説明する一部断面図、図3(b)は挿入部導入部材の正面図、図7(a)は内視鏡装置を観察対象に配置した状態を示す図、図7(b)は内視鏡装置によって観察対象部位を観察している状態を示す図、図7(c)は内視鏡装置の挿入部が最大に突出した状態を示す図、図8(a)は挿入部導入部材の他の構成を説明する一部断面図、図8(b)は挿入部導入部材の別の構成を説明する正面図、図8(c)は挿入部導入部材のまた他の構成を説明する正面図、図8(d)は挿入部導入部材のまた別の構成を説明する正面図である。
【0014】
図1に示すように本実施形態の内視鏡装置1は、細長で硬性な挿入部21を有し、この挿入部21の基端に接眼部22を備えた把持部23を設けた硬性鏡2と、この硬性鏡2の把持部23に設けたライトガイド口金24に接続部31を介して着脱自在に接続される略T字形状で光源であるランプ32と乾電池或いは充電池等のバッテリ33を内蔵したバッテリ型光源3と、前記挿入部21を覆うように配置される挿入部保護部材4と、この挿入部保護部材4の先端部に着脱自在に配置される挿入部導入部材5とで構成されている。
【0015】
なお、本実施形態の硬性鏡2は、前記挿入部21の先端部側面に例えば前方側面を観察するための観察光学系と照明光学系とを配置した、前方側面の観察を行ういわゆる前方斜視型の硬性鏡である。また、符号6は前記挿入部導入部材5を前記挿入部保護部材4の先端部に固定するための固定用ネジであり、符号25は前記挿入部保護部材4を硬性鏡2に着脱自在に固定するための雄ネジ部である。
【0016】
図1及び図2に示すように前記挿入部保護部材4は、中央に把持部23の先端部が配置される貫通孔41aを有して基端部を構成する例えば樹脂部材で形成された基端部構成部材41と、前記把持部23に形成されている雄ネジ部25に螺合する雌ネジ部42aを形成した略パイプ形状でポリアセタール等の摺動性に優れた樹脂部材によって形成された内視鏡固定部材42と、前記挿入部21の基端部側が挿入配置される透孔43aを有し、基端部側に前記内視鏡固定部材42を回動自在に配置する基端凹部43bを形成した前記内視鏡固定部材42と同様の樹脂部材で形成された基端部被覆部材43と、この基端部被覆部材43の透孔43a内に摺動自在に配置され、前記挿入部21の基端部側が挿入配置される透孔44aを有し、先端部に前記挿入部導入部材5を配置する先端凹部44bを形成したステンレス等の剛性を有する金属部材で形成された先端部被覆部材44と、この先端部被覆部材44の透孔44a及び前記基端部被覆部材43の透孔43a内に配置され、摺動自在に配置される先端部被覆部材44を基端部被覆部材43の先端側に付勢する付勢部材であるコイルスプリング45とで主に構成されている。
【0017】
前記内視鏡固定部材42の先端面には前記コイルスプリング45の一端側が配置されるスプリング配置凹部42bが形成され、他端側には把持部23の先端部が配置される先端部配置凹部42cが形成されている。そして、前記スプリング45の他端側は前記先端部被覆部材44の透孔44aに形成されている段部44cに配置されるようになっている。
【0018】
前記基端部被覆部材43の透孔43a内に配置される先端部被覆部材44の基端部には、この基端部被覆部材43の透孔43aに形成されている段部43cに当接して、前記先端部被覆部材44が透孔43aから脱落するのを防止するフランジ形状の凸部44dが形成されている。
【0019】
前記基端部構成部材41と前記基端部被覆部材43とは例えば基端部被覆部材43の基端側内周面に形成した雌ネジ部43dと前記基端部構成部材41の外周面に形成した雄ネジ部41bとを螺合することにより一体的に固定されるようになっており、必要に応じて接着固定して着脱を行えない構成にすることもある。
【0020】
前記基端凹部43bの深さ寸法dと前記内視鏡固定部材42の厚み寸法tとの間には、前記内視鏡固定部材42が前記基端部被覆部材43に対して回動するように深さdが厚みtよりわずかに大きく設定してある。
【0021】
そして、前記挿入部保護部材4は、前記基端部被覆部材43の透孔43a内に先端部被覆部材44を配置した後、この先端部被覆部材44の透孔44a及び基端部被覆部材43の透孔43a内にコイルスプリング45及び内視鏡固定部材42を配置した状態で、前記基端部被覆部材43と基端部構成部材41とを一体的に螺合固定して図1に示した挿入部保護部材4として形成される。
【0022】
なお、図1中に示す凸部44d基端面から内視鏡固定部材42先端面までのL寸法が前記先端部被覆部材44の移動距離であり、先端部被覆部材44が基端部被覆部材43の透孔43a内を後退するにしたがって、挿入部21が寸法Lだけ徐々に露出する構成になっている。そして、この寸法Lは、観察対象部位の深さ寸法より小さく設定されており、このことにより挿入部21の先端が観察対象部位の底部に当接することを防止している。
【0023】
図3に示すように前記挿入部導入部材5は、細径部51と太径部52とで構成された断面形状が略凸字形状であり、中心部には前記挿入部21が挿通する挿入部案内用透孔53が形成されている。
前記挿入部導入部材5の細径部51には前記固定用ネジ6が螺合する雌ネジ54が形成されており、この細径部51を前記先端部被覆部材44の先端凹部44bには配置して固定用ネジ6を雌ネジ54に螺合させることによって、この先端部被覆部材44に前記挿入部導入部材5が一体的に固定される。
【0024】
前記挿入部案内用透孔53の孔径寸法は、前記挿入部21の外形寸法に対して所定のはめあい寸法で形成されており、この挿入部案内用透孔53の先端側及び基端側には前記挿入部21をスムーズに挿入部案内用透孔53に導入する一方、この挿入部案内用透孔53からスムーズに突出させるためのテーパー部53a,53bが形成されている。
【0025】
前記挿入部導入部材5の太径部52の先端面からは観察対象の形状や深さ寸法に合致する径寸法、突出量に設定した案内部となる例えば2本のガイドピン55a,55bが突設している。
【0026】
なお、符号52aは観察対象との位置関係を目視にて確認するための配置位置確認部となる切欠部であり、この切欠部52aの位置を挿入部導入部材5の上方向と定義している。このことにより、観察対象の上方向に対して切欠部52aを配置した状態で、観察対象の所定位置にガイドピン55a,55bを挿入配置することにより、前記挿入部21が導入される孔、或いは溝等の観察対象部位と前記挿入部導入部材5に形成されている挿入部案内用透孔53とが対向した位置関係になるようになっている。また、符号52bは挿入部導入部材5の先端面を観察対象に密接させるための逃がし穴であり、必要に応じて所定の形状に形成されるものであり、形成しない場合もある。
【0027】
図4に示すように前記ライトガイド口金24には外周面に雄ネジを形成した雄ネジ部24aが設けられており、この雄ネジと、前記接続部31の接続口金34の外周側に回動自在に設けられている接続ソケット35の内周面に形成されている雌ネジとを螺合させることによって、バッテリ型光源3を硬性鏡2に一体的に連結固定することができるようになっている。
【0028】
そして、硬性鏡2にバッテリ型光源3を連結固定するとき、ライトガイド口金24の接続環24bに設けられている指標24cとバッテリ型光源3に設けられている指標3aとを一致させて、上述したようにライトガイド口金24に接続部31を螺合する。
【0029】
すると、バッテリ型光源3に設けられている位置決めピン34aがライトガイド口金24の接続環24bに設けられているピン受け部24dに係入する。このことによって、硬性鏡2とバッテリ型光源3とが常に一定な位置関係で位置決め固定される。この実線に示す位置関係のとき、バッテリ型光源3はランプ32が点灯しないオフ状態であり、点線に示すようにバッテリ収容部36が90度回転した位置に回転配置させることによってオン状態になってランプ32が点灯する。
【0030】
なお、符号37はランプ収容部である。符号38はバッテリキャップであり、このバッテリキャップ38を取り外すことによってバッテリの交換を行える。また、符号39はランプキャップであり、このランプキャップ39を取りはずすことによってランプの交換を行える。
【0031】
上述のように構成される内視鏡装置1の作用を説明する。
具体的な使用形態として、ドアに取り付けられている錠前60の鍵穴61内面の傷の有無を観察する検査について説明する。
【0032】
まず、図5に示されている鍵穴61の観察対象部位である対象キー溝部62に破線に示すように硬性鏡2の挿入部21を挿通配置させるため、前記挿入部保護部材4を構成する先端部被覆部材44の先端凹部44bに、前記対象キー溝部62に挿入部案内用透孔53が対向するようにキー溝端部62a,62bに配置されるガイドピン55a,55bを突設させた挿入部導入部材5を配置し、固定用ネジ6を雌ネジ54に螺合して一体に組み付ける。
【0033】
次に、前記挿入部導入部材5を配置した挿入部保護部材4を前記挿入部21に被せ、前記挿入部保護部材4の内視鏡固定部材42に形成されている雌ネジ部42aと、硬性鏡2の雄ネジ部25とを螺合して、挿入部保護部材4を硬性鏡2に一体的に固定する。一方、硬性鏡2のライトガイド口金24にバッテリ型光源3の接続部31を組みつけて、図6に示す内視鏡装置1を構成する。そして、ランプ32を点灯状態にする。
【0034】
次いで、錠前60の上方向と、挿入部導入部材5の太径部52に形成されている切欠部52aとの方向を一致させ、図7(a)に示すように挿入部導入部材5の先端面から突出しているガイドピン55a,55bを鍵穴61を形成するキー溝端部62a,62bに挿入配置し、この挿入部導入部材5の先端面を錠前60の正面部に密着させる。
【0035】
このことによって、挿入部保護部材4が鍵穴61の正面部に対して直交した位置関係で配置されることにより、挿入部案内用透孔53が観察対象である鍵穴61の対象キー溝部62に対向する。
【0036】
ここで、検査者は、接眼部22に目を近づけた観察状態で、把持部23を錠前60方向に押しこんでいく。すると、図7(b)に示すようにコイルスプリング45の付勢力に抗して先端部被覆部材44と基端部被覆部材43との間隔L1 が徐々に狭くなるように基端部被覆部材43が移動していく。このことにより、挿入部導入部材5の先端面から挿入部21が突出していく。そして、挿入部21が徐々に対象キー溝部62の周囲に接触することなく奥深くまで侵入していく。この挿入部21が徐々に鍵穴61の奥方向に進むことにより、鍵穴61内面の傷の有無の検査を行える。
【0037】
このとき、挿入部保護部材4を保持した状態にして、把持部23を時計方向或いは反時計方向に回動操作することによって、前記挿入部21が前記対象キー溝部62内で回動動作する。このことによって、検査者は回動範囲周囲の鍵穴61内面の観察を行える。
【0038】
そして、図7(c)に示すように前記先端部被覆部材44の凸部44d基端面が内視鏡固定部材42の先端面に当接することによって、対象キー溝部62の一番奥まで挿入部21の先端部に到達したことがわかるようになっている。
【0039】
なお、把持部23を錠前60方向に押しこんでいた力を徐々に弱めることにより、前記コイルスプリング45の付勢力によって先端部被覆部材44と基端部被覆部材43との間隔L1 が徐々に広がって、最終的に挿入部21が挿入部保護部材4によって覆われた元の状態に戻るようになっている。
【0040】
このように、観察対象の所定位置に配置するように構成したガイドピンを設けて挿入部導入部材を構成したことによって、ガイドピンを観察対象の所定位置に配置して挿入部導入部材の先端面を観察対象に密接させることによって、挿入部導入部材に形成されている挿入部が突出する挿入部案内用透孔が観察対象部位にに対向配置させることができる。
【0041】
また、基端部被覆部材に対して摺動自在に先端部被覆部材を設けて挿入部を被覆する挿入部保護部材を形成し、先端部被覆部材の先端部に挿入部導入部材を配置したことにより、ガイドピンを観察対象の所定位置に配置させた状態で、把持部を観察対象方向に押し込み操作することによって、挿入部が先端部被覆部材から突出して観察対象部位の周囲に接触することなくスムーズに奥深くまで挿入させて観察を行うことができる。
【0042】
さらに、バッテリ型光源を硬性鏡に取り付けて内視鏡装置を構成することによって、場所を選ばず何処ででも観察や検査を行うことができる。
【0043】
このことから、挿入部導入部材の先端面を観察対象に密接させた状態にして、把持部を操作して観察を行うことによって、熟練技術を必要することなく誰でも容易に観察、検査を行える。
【0044】
また、基端部被覆部材を把持固定した状態で、把持部を回動操作することによって、挿入部に設けられた観察光学系を観察状態で回動動作させて内周面周囲の観察を広範囲に行うことができる。
【0045】
さらに、検査者が把持部を観察対象方向に万一、押し込みすぎてしまった場合でも、挿入部の突出量を先端部被覆部材の移動距離を予め設定しておくことにより、挿入部の先端が奥部に当接して、挿入部が変形したり折れることを防止することができる。
【0046】
なお、図8(a)に示すようにガイドピン55a55bの先端面からの突出量は、観察対象に合わせて設定されるので、突出量が異なる場合がある。また、ガイドピンの数や構成は、観察対象の形状等によって異なるものであり、例えば図8(b)に示すように3本のガイドピン55a,55b,55cを設けたり、図8(c)に示すように径寸法の異なるガイドピン55d,55eを設けたり、図8(d)に示すように例えば各形状のガイド55f,55gを設けるようにしてもよい。
【0047】
また、本実施形態においては、側部の先端側を観察する斜視型の硬性鏡について構成及び作用を説明したが、硬性鏡は、斜視型に限定されるものではなく、直視型や、側視型等各種観察範囲を有する硬性鏡にも適用可能である。さらに、前記光源としては、本実施形態で用いたランプの代わりに白色LEDを使用する構成であってもよい。
【0048】
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0049】
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【0050】
(1)照明光を導光する照明光学系及び照明光によって照らされた観察部位の観察像を接眼部に伝送する観察光学系を備える細径で硬性な挿入部を有する硬性鏡と、
少なくとも前記挿入部の基端部側を覆う基端部被覆部材及び挿入部の先端部側を覆う先端部被覆部材とで構成され、この先端部被覆部材が前記基端部被覆部材に対して進退自在な挿入部保護部材と、
前記先端部被覆部材の先端部に着脱自在で、複数の案内部を有し、前記挿入部を観察対象に導く挿入部導入部材と、
前記硬性鏡に着脱自在で、前記照明光学系の光入射端部に照明光を供給する光源を有するバッテリ型光源と、
を具備する内視鏡装置。
【0051】
(2)前記硬性鏡の挿入部は、前記挿入部保護部材に対して回動自在である付記1記載の内視鏡装置。
【0052】
(3)前記挿入部保護部材に、前記先端部被覆部材を先端方向に付勢する付勢部材を設けた付記1記載の内視鏡装置。
【0053】
(4)前記挿入部導入部材に配置される案内部の形状又は数は、観察対象の形状によって異なる付記1記載の内視鏡装置。
【0054】
(5)前記挿入部導入部材は、観察対象と案内部との位置関係を所定位置に設定する配置位置確認部を有する付記4記載の内視鏡装置。
【0055】
(6)前記光源は、ランプである付記1記載の内視鏡装置。
【0056】
(7)前記光源は、白色LEDである付記1記載の内視鏡装置。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、熟練技術を要することなく、内視鏡挿入部を観察対象部位に導いて検査を行えるとともに、取り扱いが容易であり、検査性に優れ、しかも挿入部の変形や折れを確実に防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図8は本発明の一実施形態に係り、図1は内視鏡装置の概略構成を説明する図
【図2】挿入部保護部材の構成を説明する図
【図3】挿入部導入部材を説明する図
【図4】バッテリ型光源の硬性鏡への取付け構成を説明する図
【図5】鍵穴に配置される挿入部とガイドピンとの関係を説明する図
【図6】組み付け状態の内視鏡装置を示す図
【図7】内視鏡装置の作用を説明する図
【図8】挿入部導入部材の他の構成例を示す図
【符号の説明】
1…内視鏡装置
2…硬性鏡
3…バッテリ型光源
4…挿入部保護部材
5…挿入部導入部材
51a,51b…ガイドピン
21…挿入部
25…雄ネジ部
42…内視鏡固定部材
42a…雌ネジ部
43…基端部被覆部材
44…先端部被覆部材
45…コイルスプリング
代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (12)

  1. 挿入部を備える内視鏡と、
    前記内視鏡の挿入部を覆うように配置される挿入部保護部材と、この挿入部保護部材の先端側に配置され、前記挿入部を挿通するための挿入部案内用透孔を有する挿入部導入部材と、この挿入部導入部材に設けられ、前記挿入部案内用透孔を観察対象に対向する位置に配置するための案内部と、を具備することを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記挿入部導入部材は、前記挿入部保護部材から着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記挿入部導入部材は、前記観察対象と前記案内部との位置関係を所定の位置に設定する配置位置確認部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記挿入部導入部材は、先端面を前記観察対象に密接させるための逃がし穴を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の内視鏡装置。
  5. 前記案内部は、複数設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の内視鏡装置。
  6. 前記案内部は、形状が異なることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡装置。
  7. 内視鏡の挿入部を覆う被覆部と、この被覆部の先端側に配置され、前記挿入部を挿通するための挿入部案内用透孔を有する挿入部導入部と、この挿入部導入部に設けられ、前記挿入部案内用透孔を観察対象に対向する位置に配置するための案内部と、を具備することを特徴とする内視鏡用挿入部保護部材。
  8. 前記挿入部導入部は、前記被覆部から着脱可能であることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡用挿入部保護部材。
  9. 前記挿入部導入部は、前記観察対象と前記案内部との位置関係を所定の位置に設定する配置位置確認部を有することを特徴とする請求項7または8に記載の内視鏡用挿入部保護部材。
  10. 前記挿入部導入部は、先端面を前記観察対象に密接させるための逃がし穴を有することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載の内視鏡用挿入部保護部材。
  11. 前記案内部は、複数設けられることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一に記載の内視鏡用挿入部保護部材。
  12. 前記案内部は、形状が異なることを特徴とする請求項11に記載の内視鏡用挿入部保護部材。
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