JP4591640B2 - 体腔内観察装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば上顎道鏡等のように、細い挿入経路に沿って体腔内に挿入されて、この体腔内の観察を行う体腔内観察装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
体腔内観察装置として、上顎道鏡等のように、細い挿入経路に沿って挿入される内視鏡は、その挿入部は軟性構造となっており、しかも先端硬質部を所望の方向に向けるために、少なくとも一方向に湾曲操作可能なアングル部を有する構造となっているが、挿入経路が細いことから、挿入部の細径化が強く要求される。従って、挿入部には照明手段及び観察手段だけを組み込み、処置具挿通チャンネル等は設けないようにしている。しかも、観察手段としては、対物光学系と、この対物光学系の結像位置に臨むファイババンドルからなるイメージガイドとから構成し、このイメージガイドは挿入部から本体操作部内に延在させ、この本体操作部に接眼レンズを設けた接眼部に接続するようにした、所謂光学式内視鏡として構成される。
【0003】
以上のように、細径挿入部を有する光学式内視鏡の構成としては、例えば特開平4−244130号公報に示されているように、挿入部の先端面において、その中央部に観察手段を構成する対物光学系を配置し、この対物光学系の周囲にライトガイドを設けるように構成したものが知られている。このように構成することによって、ライトガイドからなる照明手段によって、観察手段を構成する対物光学系の視野の広い範囲にわたってほぼ均一に照明を行うことができ、イメージガイドにより接眼部に伝送されるイメージデータは極めて鮮明なものとなり、体腔内の正確な観察を行えることになる。
【0004】
前述した従来技術の内視鏡は、照明手段を構成する多数の光ファイバからなるライトガイドは円環状に形成され、また観察手段を構成する対物光学系及びイメージガイドの先端部は鏡胴に固定して設けられるが、この鏡胴は円筒形状となっている。そして、これら照明手段及び観察手段は挿入部内に組み込まれ、照明手段を構成するライトガイドを構成する多数の光ファイバの先端部は観察手段を構成する鏡胴の外周面に固定されて、挿入部内に組み込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、挿入部において、照明手段及び観察手段が臨む先端硬質部を遠隔操作により所望の方向に向けることができるようにするために、この先端硬質部にはアングル部が設けられる。このアングル部は、先端硬質部を少なくとも一方向に湾曲させることができるようにする。この方向は、一般的には、上方とするのが操作上で望ましい。また、上下方向、上下及び左右方向にも湾曲させるように構成したものもある。
【0006】
体腔内像は接眼部に接眼することによって観察できるが、この体腔内像におけるいずれかの方向(通常は上方向)に方向指標を設けられる。これによって、観察視野を変えるために、アングル部を操作した時に観察手段で得られる観察視野がどの方向に向けて変化するかを認識できるようになる。この方向指標は光学系に組み込むようにしており、従って少なくとも方向指標とアングル部の湾曲方向とが常に一定になるようにして観察手段が組み付けられてなければならない。つまり、対物光学系と挿入部のアングル部とには方向性があり、観察手段を挿入部に組み込む際には、少なくともこれらの方向性を調整する必要がある。しかしながら、前述した従来技術の構成にあっては、観察手段における鏡胴の外面形状は円形となっており、かつその全周がライトガイドで覆われているので、この観察手段を挿入部内に組み付ける際に、その回転方向における位置出しを正確に行うのが極めて困難であり、その組み付け性が悪いという問題点がある。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、本体操作部に連設した挿入部を組み立てる際に、方向性を有する観察手段をアングル部に連結して設けた先端硬質部に対して回転方向における所定の位置となるように正確に位置決めした状態にして容易に組み込むことができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するために、本発明は、先端面の概略中央位置に観察手段を配置し、この観察手段の周囲に照明手段を配置し、この照明手段には多数の光ファイバからなるライトガイドの出射端を臨ませ、また前記観察手段には、対物光学系と、この対物光学系の結像位置に多数の光ファイバからなるイメージガイドの入射端を臨ませて設けた先端硬質部と、この先端硬質部を少なくとも一方向に湾曲させるアングル部とを有する挿入部を備えた体腔内観察装置であって、前記ライトガイドを構成する光ファイバの出射端部を前記先端硬質部の内周面に固定して設け、この先端硬質部の内周面のうちの少なくとも一部分にライトガイドを欠落させた箇所を形成し、また、前記対物光学系は円筒形となった鏡胴内に装着して、この鏡胴には、前記先端硬質部の内面のうち、ライトガイドの欠落部に嵌合される突条を設け、前記先端硬質部には、そのライトガイドを欠落させた部分にピン挿通孔を穿設すると共に、前記突条には、このピン挿通孔に対応する位置にピン嵌入用凹部を形成し、さらに、前記アングル部を前記先端硬質部に連結するための連結リングには、前記ピン挿通孔と対応する位置に前記固定用ピンを挿通させる貫通孔を形成して、前記貫通孔及びピン挿通孔からピン嵌入用凹部内に固定用ピンを嵌入することによって、前記鏡胴を前記先端硬質部に対して位置調整した状態に固定する構成としたことをその特徴とするものである。
【0009】
以上のように構成することによって、先端硬質部と対物光学系との方向性を調整した状態に組み込むことができ、かつ対物光学系の左右に実質的に均等な状態に照明手段を構成するライトガイドが配置され、照明むらの発生を防止できるようになる。従って、先端硬質部には予めアングル部が組み込まれておれば、対物光学系とアングル部との方向性が一致する。一方、先端硬質部に対物光学系を組み込んだ後に、この先端硬質部をアングル部に連結する場合には、先端硬質部とアングル部との方向調整を行うと共に、その間を連結状態に固定しなければならない。この場合には、先端硬質部にアングル部の最先端部を構成する連結リングを嵌合させて設け、この連結リングに先端硬質部のピン挿通孔と対応する位置に固定用ピンを挿通させる貫通孔を形成するように構成すれば良い。
【0010】
ライトガイドは先端硬質部の内周面において、1箇所のみ欠落させるようにすることもできるが、照明手段から照射される照明光のバランスの点からは、ライトガイドを左右両側に実質的に同じ円弧角となる円弧状となるように配置するのが望ましい。このように、上下に欠落部を形成した場合には、鏡胴にライトガイドの欠落部と一致するように、上下一対の突条を設けるようにするが、そのうちの少なくとも一方の突条にピン嵌入用凹部を形成する。
【0011】
固定用ピンは接着等の手段で固定することもできるが、修理等のために分解可能とするのが望ましく、このためには固定用ピンの嵌合部は非固着状態とする。そして、この固定用ピンを装着した部位は最終的にはアングル部の被覆部材で覆われるから、固定用ピンは脱落するおそれはないが、組み付け時等において、固定用ピンをより安定的に保持するには、先端硬質部の外周面に固定用ピンの脱落を防止するためのカバーリングを嵌合させて設けるのが望ましい。また、このカバーリングを、固定用ピンの装着部を開放する位置と、この装着部を覆う位置との間に変位可能な構成とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。まず、図1に内視鏡の全体構成を示す。同図において、1は本体操作部、2は挿入部、3はライトガイド軟性部、4は接眼部である。挿入部2は、本体操作部1への連結部から所定の長さ分は挿入経路に沿って自在に曲がる軟性部2aとなっており、この軟性部2aの先端部にはアングル部2bが連設され、さらにこのアングル部2bの先端には先端硬質部2cが設けられる。接眼部4は、本体操作部1において、挿入部2の連結側とは反対側の位置に設けられている。
【0013】
図2に挿入部2における先端硬質部2cの先端面の構成を示す。この図から明らかなように、先端硬質部2cの先端面には、照明手段を装着した照明部10と観察手段を装着した観察部11とが設けられている。観察部11は先端硬質部2cの中央に配置されており、照明部10はこの観察部11の左右に配置されている。そして、照明部10は、観察部11と先端硬質部2cの内面との間に形成される円弧形状となっている。従って、照明部10から照射される照明光により検査を行う位置が照明されて、観察部11を介して検査対象部を観察できるようになっている。このように、観察部11の左右両側に照明部10を配置することにより検査を行うべき位置をむらなく均一に照明できる。
【0014】
ここで、挿入部2を分解すると、図3に示した外郭ユニット20と、図4に示した照明系ユニット30と、図5に示した観察系ユニット40とから構成され、図6に示したように、外郭ユニット20内に照明系ユニット30を挿入し、さらに照明系ユニット30の内部に観察系ユニット40を挿入するようにしてアセンブルされる。
【0015】
まず、外郭ユニット20は、挿入部2のうち、軟性部2aの外郭部21と、アングル部2bの外郭部22とを含むものである。軟性部2aの外郭部21は、薄肉の金属帯片からなる螺旋管21aと、この螺旋管21aの外面に設けた外皮層21bとから構成される。
【0016】
アングル部2bの外郭部22は、枢着ピン23により相互に枢動可能に連結した所定数のアングルリング22aと、このようにして連結したアングルリング22aの外面に設けた外皮層22bとを有する。ここで、前後のアングルリング22a,22aは、左右両側で枢着ピン23により連結されており、従ってアングル部2bは上下方向に湾曲可能なものとなっている。そして、アングル部2bの最先端に位置するのは連結リング24であり、この連結リング24には上下一対の操作ワイヤ25,25の先端が固定されており、これら操作ワイヤ25を押し引き操作することによって、アングル部2bは上下方向に湾曲することになる。操作ワイヤ25は、各アングルリング22aに設けた切り絞り部26内に挿通されており、これによりアングル部2b内では操作ワイヤ25は円周方向における上下の位置に保持される。そして、操作ワイヤ25は、本体操作部1内に延在されて、この本体操作部1に設けたアングルノブにより回転駆動されるプーリに巻回して設けられている(共に図示せず)。なお、アングル部の湾曲方向は、上方向だけとすることができ、この場合には操作ワイヤは1本だけ設ける。また、アングル部を上下,左右の4方向に湾曲させるようにする場合には、上下の対の操作ワイヤと、左右の対の操作ワイヤとの4本の操作ワイヤを設ける。
【0017】
外郭ユニット20を構成する軟性部2aの外郭部21の基端部は、図1に示したように、本体操作部1の先端近傍部位に連結保持されることになる。また、この外郭部21とアングル部2bの外郭部22との間は、接続リング27によって連結されている。挿入部2における先端硬質部2cは、組み付け前の状態では、外郭ユニット20として構成されるのではなく、照明系ユニット30の一部を構成する。そして、外皮層22bは、照明系ユニット30を組み込んだ後に、その先端部分が先端硬質部2cを構成する後述の先端部本体32の途中位置まで覆った状態で糸巻き及び接着により固定されることになる。
【0018】
次に、照明系ユニット30は、図4から明らかなように、ライトガイド31を有するものであり、このライトガイド31の先端部分は先端硬質部2cを構成する先端部本体32に固定されており、この関係で先端部本体32は照明系ユニット30の一部を構成する。ライトガイド31は多数の極細光ファイバからなり、このライトガイド31を構成する光ファイバの先端部分は、所定の長さ分が接着剤を含浸させる等により各光ファイバを相互に接着すると共に、先端部本体32の内面に固着された成形部31aとなっている。ここで、ライトガイド31の成形部31aは、その出射端を構成するものであって、図2から明らかなように、先端部本体32の左右両側の位置に円弧状に配置されている。従って、先端部本体32の内面には上下に2箇所ライトガイドの欠落部33a,33bが形成される。ライトガイド31の成形部31aより基端側は、各々の光ファイバの固着状態から解除されて、ばらばらの状態となっている。ただし、ライトガイド31を構成する多数の光ファイバは可撓性を有する薄肉のチューブからなる第1の可撓性チューブ34内に挿通されている。そして、この第1の可撓性チューブ34の先端部は成形部31aまたは先端部本体32に固着されている。
【0019】
ここで、ライトガイド31を挿通させた第1の可撓性チューブ34は、挿入部2から本体操作部1を経てライトガイド軟性部3の先端まで延在されている。そして、図示は省略するが、第1の可撓性チューブ34の基端部には硬質のパイプが接続されており、ライトガイド31はこのパイプ内に挿入されている。この硬質パイプがライトガイド軟性部3の光源コネクタとして機能するものであって、光源装置に着脱可能に接続される。また、ライトガイド31の先端面、つまり先端部本体32に固定される成形部31aの端面と、硬質パイプ内に挿通された基端面とは、ほぼ完全な平面形状となるように研磨仕上げが行われる。
【0020】
さらに、図5に示した観察系ユニット40は、先端に対物光学系41を設けた鏡胴42を有し、この鏡胴42には、上下に軸線方向に向けて長手となった突条43a,43b(図2参照)が一体に設けられている。鏡胴42に設けたこれら2箇所の突条43a,43bは、照明系ユニット30を構成する先端部本体32の内面に円弧状に装着されているライトガイド31の上下の欠落部33a,33bの位置に挿通されることになる。
【0021】
また、観察系ユニット40は多数の極細光ファイバからなるイメージガイド44を有するものであり、このイメージガイド44は、可撓性を有する薄肉のチューブからなる第2の可撓性チューブ45内に挿通されている。この第2の可撓性チューブ45の両端は、それぞれ所定の長さを有する硬質パイプ46,47に固着されている。先端側の硬質パイプ46は対物光学系41の鏡胴42を固定するためのものであり、鏡胴42はこの硬質パイプ46に嵌合されている。また、第2の可撓性チューブ45の基端部が連結されている硬質パイプ47は本体操作部1に連結した接眼部4に接続するための口金となるものである。従って、イメージガイド44は、その両端がそれぞれ硬質パイプ46,47の端部にまで延在されている。
【0022】
ここで、ライトガイド31が挿通されている第1の可撓性チューブ34と、イメージガイド44が挿通されている第2の可撓性チューブ45とを比較すると、第1の可撓性チューブ34の方が大径となっている。そして、第1の可撓性チューブ34の内部に挿通されたライトガイド31を構成する多数の光ファイバは、ばらばらの状態となっている。また、第2の可撓性チューブ45内に挿通されているイメージガイド44を構成する光ファイバは相互に固着されていないものの、第2の可撓性チューブ45の内部は可撓性を損なわず、かつ曲げられた時に個々の光ファイバが損傷しない範囲でできるだけ隙間をなくして、充填率を高めることによって、その細径化を図るようにしている。そして、第1の可撓性チューブ34の内部に形成される空間は、イメージガイド44が挿通された第2の可撓性チューブ45を挿通できる大きさを有するものである。つまり、第1の可撓性チューブ34自体の内部空間は、ライトガイド31を挿通させ、かつイメージガイド44を挿通させた第2の可撓性チューブ45を収容するだけの広さを有するものである。しかも、ライトガイド31を構成する光ファイバが損傷しない範囲で、第1の可撓性チューブ34の充填率を高めることによって、この第1の可撓性チューブ34の外径寸法をできるだけ小さくしている。
【0023】
ここで、観察系ユニット40には、それを構成するイメージガイド44の入射端面または対物光学系41内に、観察像の上方向を示す方向指標が設けられている。従って、この方向指標は、本体操作部1に対して上方に向いていなければならない。ここで、図1において、ライトガイド軟性部3が引き出されている方向が下方であり、観察像の上方とはライトガイド軟性部3を引き出した方向とは反対方向である。一方、外郭ユニット20には、アングル部2bを構成する外郭体22が設けられており、アングル部2bは上下方向に湾曲できるように方向付けを行う必要がある。さらに、照明系ユニット30を構成するライトガイド31は一対からなる円弧状に形成されており、従ってこれらは左右に配置しなければならない。従って、外郭ユニット20,照明系ユニット30及び観察系ユニット40を組み込む際には、これら各ユニットは相互に回転方向及び軸線方向に所定の位置関係となるように相対位置決めしなければならない。このために、図7及び図8に示したように、固定用ピン50が用いられる。
【0024】
図7に示した組み付けた状態では、外郭ユニット20の連結リング24と、照明系ユニット30として設けた先端部本体32と、観察系ユニット40を構成する鏡胴42とは相互に重なりあっている。先端部本体32の内面と鏡胴42との間における左右の両側の部位にはライトガイド31が介在しているが、ライトガイド31には上下の位置に欠落部33a,33bが存在しており、しかもこれら欠落部33a,33bには鏡胴42の突条43a,43bが挿入されるようになっている。従って、鏡胴42における突条43a,43bを設けた位置では、前述した3つのユニットは、連結リング24,先端部本体32及び一方の突条43a(または43b)からなる硬質部材が重なり合うようになる。
【0025】
そこで、図8から明らかなように、連結リング24に、固定用ピン50をほぼ隙間がない状態にして挿嵌される貫通孔51を穿設し、また先端部本体32にも、この貫通孔51と対応する位置に、この貫通孔51と同じ孔径のピン挿通孔52を穿設する。さらに、鏡胴42に連設した突条43a(または43b)には、これら貫通孔51及びピン挿通孔52と同じ直径のピン嵌入用凹部53が設けられている。固定用ピン50の長さ寸法はピン嵌入用凹部53の底部から連結リング24の貫通孔51に至る長さを有し、従ってピン嵌入用凹部53,ピン挿通孔52及び貫通孔51が相互に重なり合うようにして鏡胴42,先端部本体32及び連結リング24を順次嵌合させた上で、固定用ピン50をほぼ隙間のない状態で挿入することによって、これら各部材は回転方向にも、また軸線方向にも移動不能に連結されることになる。なお、連結リング24に穿設される貫通孔51は1箇所でも良いが、図示したものにあっては、上下に2箇所の貫通孔51が設けられており、下方の貫通孔にはシール材または接着剤を注入して、連結リング24を先端部本体32に嵌合させた時に、これらの相対位置合わせを行った状態で仮に固定するためのものとして利用している。
【0026】
さらに、先端部本体32の外周面には、カバーリング54が嵌合されており、このカバーリング54は先端部本体32の軸線方向に移動可能となっている。固定用ピン50を装着する際には、カバーリング54を先端側にスライドさせることによって、連結リング24の貫通孔52を開放して、固定用ピン50を装着できるようになっており、また基端側にスライドさせると、カバーリング54は装着された固定用ピン50の上部を覆うようになる。先端部本体32には、先端側に段差壁32aが設けられ、また基端側にはストッパ突条32bが形成されており、これら段差壁32a及びストッパ突条32bはカバーリング54の移動範囲を規制するストッパとして機能する。そして、カバーリング54の内面には、係止突条54aが設けられており、このカバーリング54が基端側に変位して、固定用ピン50を覆う位置になった時に、係止突条54aがストッパ突条32bと当接して、それ以上基端側に移動できないようになる。なお、このカバーリング54の係止突条54aは連結リング24の端部により基端側への移動を規制するようにしても良い。
【0027】
これら外郭ユニット20,照明系ユニット30及び観察系ユニット40の組み込み手順としては、外郭ユニット20の先端側から照明系ユニット30を挿通させ、さらにこのようにして外郭ユニット20に組み込まれた照明系ユニット30の先端側から観察系ユニット40を挿通させるようにしてアセンブルすることができる。また、照明系ユニット30に観察系ユニット40を組み込み、このようにして組み込まれたものを外郭ユニット20に組み込むこともできる。いずれにしろ、3つのユニットは、組み込まれた状態において、軸線方向及び回転方向に相対位置決めが必要となる。
【0028】
そこで、挿入部2の本体操作部1への組み付け手順について説明する。まず外郭ユニット20の基端部、つまりその外郭部22の基端部を本体操作部1に連結する。ここで、本体操作部1のケーシングはシェル構造となり、このケーシングの少なくとも一方側の側面部は開閉可能なカバー部となっており、このカバー部を取り外した状態で、組み込み作業が行われる。
【0029】
外郭ユニット20が本体操作部1に連結されると、この外郭ユニット20の先端側から照明系ユニット30を構成する第1の可撓性チューブ34を挿入する。ここで、第1の可撓性チューブ34は長尺のものであり、しかもこの第1の可撓性チューブ34の基端部には硬質パイプからなる光源コネクタが設けられているので、この光源コネクタが外郭ユニット20内を進行して、外郭ユニット20の基端部から導出される。そこで、このようにして導出された第1の可撓性チューブ34を本体操作部1からライトガイド軟性部3内に挿入して、このライトガイド軟性部3の端部から光源コネクタを導出させる。
【0030】
照明系ユニット30の先端部は先端部本体32となっており、この先端部本体32の基端部が外郭ユニット20の連結リング24内に挿入される。この時に、第1の可撓性チューブ34に余長が生じるが、この余長分は本体操作部1の内部に配置される。つまり、第1の可撓性チューブ34がライトガイド軟性部3の所定の位置まで進入した状態では、なお先端部本体32は外郭ユニット20の先端部より突出しており、この余長分を本体操作部1側に引き込むことによって、先端部本体32が外郭ユニット20の連結リング24内に入り込む。このように、本体操作部1内で第1の可撓性チューブ34に余長を持たせることによって、挿入部2のアングル部2bを湾曲させた時に、この第1の可撓性チューブ34に強い張力が作用しないように保護される。
【0031】
ここで、外郭ユニット20に照明系ユニット30を組み込むに当っては、外郭ユニット20の最先端部を構成する連結リング24を先端部本体32の外周面に設けたストッパ突条32bに当接する位置まで嵌合させるようにする。しかも、この連結リング24に穿設した貫通孔51が先端部本体32に設けたピン挿通孔52と一致させるように、これら連結リング24と先端部本体32とを相対回転させるようにする。そして、先端部本体32と連結リング24との相対位置関係が調整された時に、下方の貫通孔51内にシール材または接着剤を注入して、これらを仮に固定する。
【0032】
次に、観察系ユニット40の組み込みを行う。ここで、観察系ユニット40の回転方向の位置は、アングル部2bの湾曲方向等に対して所定の位置関係となるように調整されなければならない。観察系ユニット40における先端部分の対物光学系41における鏡胴42の上下に突条43a,43bが設けられており、これら突条43a,43bは先端部本体32におけるライトガイド31の欠落部33a,33bと一致させるようにして装着する。なお、突条43aにはピン嵌入用凹部53が設けられているから、この突条43aを上方に向くように、つまり先端部本体32において、ピン挿入孔52が穿設されている欠落部33a側に向けるようにして装着される。
【0033】
この状態で、観察系ユニット40を、その硬質パイプ47を照明系ユニット30を構成する先端部本体32内の空間内に挿入して、硬質パイプ47から第2の可撓性チューブ45を第1の可撓性チューブ34内に挿入していく。ここで、観察系ユニット40における第2の可撓性チューブ45の長さは、挿入部2の全長と本体操作部1の全長との合計の長さ乃至それより僅かに長くなっており、第1の可撓性チューブ34より短いものであり、しかも第2の可撓性チューブ45は第1の可撓性チューブ34から分離させた上で、接眼部4に接続されることになる。従って、第1の可撓性チューブ34には、予めまたは外郭ユニット20への組み込みが終了した後に、本体操作部1の内部に位置する部位にスリット状の開口部(図示せず)を形成しておき、この開口部から観察系ユニット40の第2の可撓性チューブ45の先端における硬質パイプ47を引き出して、接眼部4に接続する。
【0034】
第2の可撓性チューブ45をある程度引き出すと、観察系ユニット40の先端部を構成する鏡胴42が先端部本体32内に引き込まれる。この時に、鏡胴42に設けた突条43a,43bは先端部本体32の内周面に固着した左右のライトガイド31の成形部31a,31a間に形成した欠落部33a,33b間に入り込むことになる。そこで、図8に示したように、カバーリング54を先端部本体32の段差壁32a側に配置して、突条43aに設けたピン嵌入用凹部53が貫通孔51及びピン挿通孔52と一致する位置まで鏡胴42が先端部本体32内に引き込むようにする。この状態で、固定用ピン50を貫通孔51内に挿入して、ピン嵌入用凹部53内に落とし込む。そして、カバーリング54を同図に矢印で示した方向にスライド変位させて、貫通孔51の上部を覆い、その係止突条54aがストッパ突条32bと当接する位置とする。これによって、固定用ピン50の逸脱が防止される。
【0035】
固定用ピン50は、外郭ユニット20の先端部を構成する連結リング24,照明系ユニット30を構成する先端部本体32及び観察系ユニット40を構成する鏡胴42に係合しているから、これら3つのユニットが回転方向及び軸線方向に位置決めされたことになる。その結果、上方への方向指標を有する対物光学系41の左右両側の位置にライトガイド31が配置され、かつ挿入部2におけるアングル部2bが上下方向に向けて湾曲可能な状態に組み付けられたことになる。しかも、固定用ピン50はカバーリング54により覆われているので、接着等の手段により固着しなくてもみだりに逸脱するおそれはない。従って、後に必要に応じてこれら3つのユニットを容易に分解できる状態になる。
【0036】
以上のようにして挿入部2を構成する3つのユニットがアセンブルされると共に、この挿入部2を本体操作部1に連結されるが、さらに図7から明らかなように、外郭体22を構成する外皮層22bを先端部本体32における段差部32aに当接する位置まで引き出して、この外皮層22bの端部を糸巻き55を設け、かつこの部位に接着剤56を塗布する。ここで、カバーリング54は基端側に移動していることから、先端部本体32の段差部32aとカバーリング54との間は凹部が形成されることから、糸巻き55及び接着剤56の塗布をこの凹部内で行うことによって、挿入部2の先端部分に実質的な凹凸が生じないようになり、またこの部分の気密性が確保される。さらに、先端部本体32の内面と鏡胴42の端面との間にシール材57を塗布することによって、この部分の気密確保も図るようにする。
【0037】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、本体操作部に連設した挿入部を組み立てる際に、方向性を有する観察手段をアングル部に連結して設けた先端硬質部に対して回転方向における所定の位置となるように正確に位置決めした状態にして容易に組み込むことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す体腔内観察装置としての内視鏡を、その本体操作部を開放した状態にして示す構成説明図である。
【図2】図1の内視鏡における挿入部の先端面を示す外観図である。
【図3】外郭ユニットの断面図である。
【図4】照明系ユニットの断面図である。
【図5】観察系ユニットの断面図である。
【図6】外郭ユニット,照明系ユニット,観察系ユニットを組み込むことにより形成される挿入部の先端部分の断面図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【図8】外郭ユニット,観察系ユニット,照明系ユニットを組み付けて、その方向性を調整した状態を示す図7と同様の断面図である。
【符号の説明】
1 本体操作部 2 挿入部
2a 軟性部 2b アングル部
2c 先端硬質部 4 接眼部
10 照明部 11 観察部
20 外郭ユニット 21,22 外郭部
30 照明系ユニット 31 ライトガイド
31a 成形部 32 先端部本体
32a 段差部 32b ストッパ突条
33a,33b 欠落部 34 第1の可撓性チューブ
40 観察系ユニット 41 対物光学系
42 鏡胴 43a,43b 突条
44 イメージガイド 45 第2の可撓性チューブ
50 固定用ピン 51 貫通孔
52 ピン挿通孔 53 ピン嵌入用凹部
54 カバーリング 54a 係止突条

Claims (3)

  1. 先端面の概略中央位置に観察手段を配置し、この観察手段の周囲に照明手段を配置し、この照明手段には多数の光ファイバからなるライトガイドの出射端を臨ませ、また前記観察手段には、対物光学系と、この対物光学系の結像位置に多数の光ファイバからなるイメージガイドの入射端を臨ませて設けた先端硬質部と、この先端硬質部を少なくとも一方向に湾曲させるアングル部とを有する挿入部を備えた体腔内観察装置において、
    前記ライトガイドを構成する光ファイバの出射端部を前記先端硬質部の内周面に固定して設け、この先端硬質部の内周面のうちの少なくとも一部分にライトガイドを欠落させた箇所を形成し、
    また、前記対物光学系は円筒形となった鏡胴内に装着して、この鏡胴には、前記先端硬質部の内面のうち、ライトガイドの欠落部に嵌合される突条を設けると共に、前記突条には、このピン挿通孔に対応する位置にピン嵌入用凹部を形成し、
    さらに、前記アングル部を前記先端硬質部に連結するための連結リングには、前記ピン挿通孔と対応する位置に前記固定用ピンを挿通させる貫通孔を形成して、
    前記貫通孔及びピン挿通孔からピン嵌入用凹部内に固定用ピンを嵌入することによって、前記鏡胴を前記先端硬質部に対して位置調整した状態に固定するようになし、
    構成としたことを特徴とする体腔内観察装置。
  2. ライトガイドは前記先端硬質部の内周面における左右両側に円弧状に配置することによって上下に2箇所の欠落部を形成し、前記鏡胴には上下一対の突条を設けて、そのうちの一方の突条に前記ピン嵌入用凹部を形成する構成としたことを特徴とする請求項1記載の体腔内観察装置。
  3. 前記先端硬質部の外周面には固定用ピンの脱落防止用のカバーリングを嵌合させて設け、このカバーリングは、前記固定用ピンの装着部を開放する位置と、この固定ピンの装着部を覆う位置との間に変位可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の体腔内観察装置。
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