JP3667864B2 - キャッシュレジスタにおける盗難防止システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャッシュレジスタにおける盗難事故を防止することのできるシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のキャッシュレジスタは、商品の販売を登録する機能と金銭を保管する機能が備えられており、金銭はドロアを開放して出し入れされ、このドロアを施錠できるようになっていた。そのため、施錠されたドロアをこじ開けて保管されている金銭を盗取されること、又は、キャッシュレジスタの全体を運び出すことのよって窃取されることがあり、このような方法によるキャッシュレジスタの盗難事故を防止するためには、キャッシュレジスタが持ち上げられたり、又は、ドロアがこじ開けられたりすると作動する警報装置が、レジスタに一体的に設けられているものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の装置では、深夜などのように店内に誰もいないときに行なわれる盗難に対しては、有効に機能するものであるところ、最近の盗難では、係員がちょっとレジスタから離れたすきにドロアを開いて、ドロア内の現金を盗取する方法によることが多く、特に、商品の値札がとれてしまって販売価格がわからず、これを確認する際の僅かな時間に盗まれることが非常に多かった。
【0004】
本発明は、上記諸点にかんがみ、係員がキャッシュレジスタから離れれば警戒状態となり、その間に異常が発生したとき、このキャッシュレジスタの電源を切断して操作不可能にするとともに、警報装置を作動させることのできる盗難防止システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、一方的に電波を発信する無線部を備え、係員が携帯する無線発信機と、この無線発信機から発信される電波を受信していないことを条件として警戒状態となる本体部と、この本体部に接続された反射型光センサとからなり、上記反射型光センサは、本体部が警戒状態において赤外線を発光させる発光回路と、この発光回路により発光された赤外線が反射するときこれを受光する受光回路とを備え、本体部は、上記反射型光センサの発光回路に対してトリガーパルスを送出する発光制御回路と、上記反射型光センサの受光回路が受光するときその信号を受ける受光制御回路と、上記受光回路からの信号により警報情報を出力する警報制御手段と、上記受光回路からの信号により電源切断情報を出力する電源制御手段とを備え、上記反射型光センサはキャッシュレジスタのテンキー側に向けて配置してなることを特徴とするキャッシュレジスタにおける盗難防止システムを要旨とする。
【0006】
また、本発明は、一方的に電波を発信する無線部を備え、係員が携帯する無線発信機と、この無線発信機から発信される電波を受信していないことを条件として警戒状態となる本体部と、この本体部に接続された反射型光センサと、上記本体部に接続されたドロアセンサとからなり、上記反射型光センサは、本体部が警戒状態において赤外線を発光させる発光回路と、この発光回路により発光された赤外線が反射するときこれを受光する受光回路とを備え、上記ドロアセンサは、キャッシュレジスタのドロア表面およびこれに近接するキャッシュレジスタの本体表面に設けられる一対の磁気センサで構成され、本体部は、上記反射型光センサの発光回路に対してトリガーパルスを送出する発光制御回路と、上記反射型光センサの受光回路が受光するときその信号を受ける受光制御回路と、上記受光回路または磁気センサからの信号により警報情報を出力する警報制御手段と、上記受光回路または磁気センサからの信号により電源切断情報を出力する電源制御手段とを備え、上記反射型光センサはキャッシュレジスタのテンキー側に向けて配置してなることを特徴とするキャッシュレジスタにおける盗難防止システムを要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、図1に示すように、無線発信機1と本体部2とから構成されている。本体部2には、キャッシュレジスタ3のうちテンキー4のある側に向けて反射型光センサ5が配置されており、この反射型光センサ5は本体部2に接続されている。また、キャッシュレジスタ3のドロア6の表面と、これに近接するキャッシュレジスタ3の本体表面とには、一対の磁気センサ7,8が設けられており、この磁気センサ7,8も本体部2に接続されている。また、本体部2には、通常の電源の供給を得ることができる電源コード9が設けられているとともに、キャッシュレジスタ3の電源コード10を接続できるようになっている。
【0008】
そこで、図2のブロック図において示すように、無線発信機1には送信回路11が設けられており、一方的に電波を送信できるようになっている。本体部2には、受信回路21が内蔵されていて上記無線発信機1から送信される電波を受信できるようになっており、この受信回路20には警戒/解除制御回路21が接続されており、無線発信機1からの電波を受信できるか否かによって、警戒信号又は警戒解除信号を出力する。そして、解除信号受信ランプ23と警戒ランプ24が接続されており、警戒/解除制御回路21からの信号が、警戒信号であるとき、警戒ランプ24は点灯し解除信号受信ランプ23は点灯せず、警戒解除信号であるとき、警戒ランプ24は点滅し解除信号受信ランプ23は点灯するようになっている。さらに、この本体部2には、情報制御手段としてのブザー音色形成回路25と、電源制御手段としてのレジスタ電源制御回路26が設けられており、侵入者制御手段として機能する反射型光センサ5が、異常状態を検知するとき、ブザー27を鳴らし、レジスタ電源28を切断できるように作動するようになっている。このブザー音色形成回路25とレジスタ電源制御回路26は、受光制御回路29に接続されており、反射型光センサ5からの信号が受光制御回路29を経由して両方に伝えられる。反射型光センサ5は、本体部2に設けられる発光制御回路22からの信号によって赤外線の発光を開始する。即ち、発光制御回路22は警戒/解除制御回路21からの警戒信号によってトリガーパルスを送出するようになっている。そして、反射型光センサ5には、赤外線を発光させるための発光回路51aが設けられ、この発光回路51aから所定間隔で間欠的に赤外線が発射される。この発光回路51aには同様の二個の発光回路51b,51cが用意され、異なるタイミングで発光するようになっている。また、上記の発光回路51aに対応して受光回路52aが設けられており、これも同様の二個の受光回路52b,52cが用意されている。そして、発光回路51aから発せられた赤外線が、近接する何らかに反射するとき、この受光回路52aが赤外線を受光できるようになっている。この受光回路52aの信号は、上記の本体部2の受光制御回路29に送られるようになっている。
【0009】
一方、磁気センサ7,8は、上記のとおりキャッシュレジスタ3のドロア6に設けられ、ドロアセンサ71として作動する。このドロアセンサ71は、上記反射型光センサ5と同様に本体部2のブザー音色形成回路25とレジスタ電源制御回路26に接続されており、ドロアセンサ71の異常信号によって、ブザー27を鳴らすとともに、レジスタ電源28を切断するようになっている。また、このドロアセンサ71にも、本体部2の警戒/解除制御回路21が接続されていて、本体部2の受信回路20が無線発信機1の電波を受信しているときは作動しないようになっている。
【0010】
以上のように、反射型光センサ5又はドロアセンサ71が異常状態を検知したとき、警報ブザー27を鳴らすことは当然のこと、レジスタ電源28を切断することによって、キャッシュレジスタ3のテンキー4を操作することができなくなる。即ち、ドロア6を開放させるには、無理矢理こじ開けるほかはなく、係員が警報音の聞こえる程度の場所(例えば、店内のどこか)にいるとき、警報ブザー27を聞いてキャッシュレジスタ3まで戻れば、侵入者はドロア6開放する間がなく、一時保管している現金の盗難を回避することができる。
【0011】
図3ないし図7のフローチャートを用いつつ、本実施形態のシステムの作動態様を説明する。まず、侵入者検知手段である反射型光センサ5によって侵入者を検知し、警報制御手段である警報ブザー音色形成回路25と電源制御手段であるレジスタ電源制御回路26によって、警報ブザー27の始動及びレジスタ電源28の切断について図3を用いて説明する。本体部2に電源を入れて作動を開始すると、警戒ランプ23が点滅する(S1)。そして、無線発信機1の送信回路11から一方的に電波が送信され、本体部2の受信回路20において、この電波を受信したかどうかを警戒/解除制御回路21が判定し、受信しないときは、係員がいないと判断される(S2)。ここで、係員がいると判断されるときには、解除信号受信ランプ24を点灯させ(S3)、再び開始位置に戻りループを繰り返す。そして、ステップ2(S2)において、係員がいないと判断された場合は、本体部2の解除信号受信ランプ23を点灯させることなく、警戒解除ランプ24を点滅から点灯に切替えられ(S4)、侵入者を警戒する状態となる。ここで、この警戒の状態は、係員はキャッシュレジスタ3から離れた位置まで移動している状態であり、その間に、係員以外の人物(侵入者)がキャッシュレジスタ3に近寄らないかを警戒するのである。そこで、このような警戒の状態になると、発光制御回路22において、反射型光センサ5の発光回路51aに対してトリガーパルスを送出する(S5)。このトリガーパルスによって発光回路51aから赤外線を発射し、これを受光回路52aによって受光する。このとき、受光回路52aが赤外線を受光しないときが正常であり、受光するときは近接位置に何らかの物体が存在することであるので異常となる。そこで、受光回路52aが赤外線を受光した場合には異常出力として判断する(S6)。なお、反射型光センサ5に何らかの異常が生じた場合も異常出力として判断される。ここで、異常出力の状態は、係員以外の人物(侵入者)に反射した赤外線を受光回路52aが受光したことであり、従って、係員以外の人物(侵入者)が赤外線を反射させる程度にキャッシュレジスタ3に近寄ったことを意味するのである。この状態で、警報制御手段と電源制御手段とが作動することとなる。即ち、異常出力の信号は警報ブザー音色形成回路25とレジスタ電源制御回路26とに伝えられ、警報ブザー27を3秒間鳴らすとともに、レジスタ電源28を切断する(S7)。ステップ6(S6)において異常出力でないときは、ステップ(S7)は省略される。そして、再度、無線送信機1からの電波の有無を確認し、係員がいるか(キャッシュレジスタ3の近くに戻ってきたか)どうかを判断する(S8)。そして、係員がいないと判断されるときは、警戒状態が継続しており、ステップ4(S4)まで戻り、この間のループを繰り返す。これによって、一度、反射型センサ5による異常出力と判断されたときは、無線発信機1からの電波を受信するまで、警報ブザー27は鳴り、レジスタ電源28は切断されている。また、このループを繰り返す途中で、無線発信機1からの電波を受信しなくても(係員が戻らなくても)受光回路52aにおける異常出力が除去されれば、警報ブザーは3秒間鳴った後に止まる(S7参照)。そして、ステップ8(S8)において、係員がいる(係員が戻った)と判断されるときは、再び、レジスタ電源28を入れ、警報ブザー27を止め(S9)、初期の状態に戻ってステップ1(S1)から最初の処理を開始する。ただし、警報ブザー27は、最後にステップ7(S7)を通過したときから3秒間は鳴り続くことになる。
【0012】
なお、警戒状態において異常があったとき、警報ブザー27及びレジスタ電源28を操作するほか、任意の警報手段(例えば、赤色灯の点灯など)を接続できる外部接点を設けておき、ステップ7(S7)において異常な状態を警報する際に、この外部接点をONにすることにより、他の警報手段を作動することができる。そして、この警報手段もステップ9(S9)においてOFFにすることができる。また、警報ブザー27として出力するほかに、他の種類の出力も可能であり、その際の出力もステップ9(S9)でOFFにする。
【0013】
次に、ドロア開口検知手段であるドロアセンサ71を併用する場合について図4を用いて説明する。ステップ11(S11)からステップ19(S19)までの処理は、前記ステップ1(S1)からステップ9(S9)と同様である。そこで、ドロアセンサ71を併用する場合は、ステップ14(S14)において警戒ランプ24が点灯するとき、即ち、警戒状態(係員のいない状態)となったとき、キャッシュレジスタ3とドロア6との間に設けた磁気センサ7,8の間隙が広くなり、ドロア6を開放したか否かを判断する(S20)。そして、この警戒状態(係員のいない状態)において、ドロア6が開放すると判断したときは、警報ブザー27を鳴らし、レジスタ電源28を切る(S21)。これによって反射型光センサ5が異常出力として判断したとき(S7,S17)と同様の状態となる。ただし、一度ドロア6を開放して、異常状態となったときは、ドロア6を閉めたとしても、無線発信機1の電波を受信するまで(係員が戻るまで)異常な状態は継続する。即ち、警報ブザー27は鳴った状態を維持し、レジスタ電源28は切れた状態となっている。
【0014】
次に、第2の発光回路51bと第2の受光回路52bとを併用した場合について図5を用いて説明する。この場合も、ステップ21(S21)からステップ29(S29)までの処理は、前記ステップ1(S1)からステップ9(S9)と同様である。そして、第1の発光回路51aが発光制御回路22からのトリガーパルスの送出によって発光するのと同様に、第2の発光回路51bも、発光制御回路22からのトリガーパルスの送出によって発光する。そして、このトリガーパルスの送出は、前記ステップ5の場合と同様に、ステップ24(S24)において警戒ランプ24が点灯するとき、即ち、警戒状態(係員のいない状態)となったときに行われる(S42)。そして、発光された赤外線は第2の受光回路52bによって受光され、正常か異常かが判断される(S43)。従って、第1の受光回路52a、又は、第2の受光回路52bのいずれかにおいて、異常出力として判断されると(S36,S43)、警報ブザー27を3秒間鳴らすとともに、レジスタ電源を切ることになる(S37)。そして、両方の受光回路52a,52bがともに異常出力として判断しないときは、ステップ37は省略される。
【0015】
次に、第2の発光回路51bと第2の受光回路52b、及び、ドロアセンサ71を併用した場合について図6を用いて説明する。ステップ51(S51)からステップ61(S61)までは、前記のステップ11(S11)からステップ21(S21)までと全く同一であり、ステップ62(S62)からステップ63(S63)までは、前記のステップ42(S42)からステップ43(S43)までと同様である。従って、侵入者を第1及び第2の発光回路51a,51bと受光回路52a,52bによって検知できるとともに、ドロアの開放も検知できるようになっている。
【0016】
次に、第2の発光回路51bと第2の受光回路52b、及び、ドロアセンサ71を併用し、かつ、来客用センサを併用する場合について図7を用いて説明する。この場合、第3の発光回路21c及び受光回路22cを併用するのであるが、この第3の発光回路21c及び受光回路22cを侵入者検知のために使用することができることは当然である。しかし、使用方法によって、来客報知用として使用することもできるのである。即ち、ステップ71(S71)からステップ83(S83)までは、前記のステップ51(S51)からステップ63(S63)と全く同一であり、また、発光制御信号22から第3の発光回路21cにトリガーパルスを送出する処理(S84)と、第3の発光回路21c及び受光回路22cから異常出力と判断する処理(S85)もステップ4(S4)及びステップ5(S5)と同じである。そして、この受光回路22cにおいて異常出力と判断されたときは、上記の異常状態のステップ77(S77)の処理に移らず、他の第1及び第2の発光回路21a,21b及び受光回路22a,22bとは別に、来客ブザーを鳴らすように処理される(S86)。このときの来客ブザーは、警報ブザー27とは異なり、外部出力として鳴るように構成されており、異常状態ではないので、警報ブザー27とレジスタ電源は連動しない。そして、この外部出力は、ステップ79(S79)において、係員の存在によって解除される。従って、第3の発光回路21cから発射される赤外線は、客が精算又は会計のためにキャッシュレジスタ3に向かって立ち止まることが予想される位置に合わせられ、第3の受光回路22cは、この発光した赤外線を受光できるようにする。そして、係員がいないとき、上記に該当する位置に誰かが立ち止まるとき、前記の警報ブザー27に代えて報知音をならせ、客がキャッシュレジスタの付近で待っていることを係員に報知し、係員が近くにいるときは、報知の必要がないので報知音は鳴らないようになる。
【0017】
なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々なる実施の態様を取り得ることは無論である。例えば、上記実施形態においては、反射型光センサによって侵入者を検知しているが、多種のセンサを使用するものであってもよく、ドロアの開放を検知する磁気センサも多種のものでよい。さらに、上記実施形態は、三個の発光回路21a,21b,21cと、これに対応する三個の受光回路22a,22b,22cが使用できるように、発光制御回路により異なるタイミングで赤外線を発射させているが、複数のセンサを同時に使用できれば、そのようなセンサへの変更は可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、一方的に電波を発信する無線部を備え、係員が携帯する無線発信機と、この無線発信機から発信される電波を受信していないことを条件として警戒状態となる本体部と、この本体部に接続された反射型光センサとからなり、上記反射型光センサは、本体部が警戒状態において赤外線を発光させる発光回路と、この発光回路により発光された赤外線が反射するときこれを受光する受光回路とを備え、本体部は、上記反射型光センサの発光回路に対してトリガーパルスを送出する発光制御回路と、上記反射型光センサの受光回路が受光するときその信号を受ける受光制御回路と、上記受光回路からの信号により警報情報を出力する警報制御手段と、上記受光回路からの信号により電源切断情報を出力する電源制御手段とを備え、上記反射型光センサはキャッシュレジスタのテンキー側に向けて配置してなることを特徴とするキャッシュレジスタにおける盗難防止システムを要旨とするので、係員が無線発信機を携帯していれば、ほんの僅かの間、キャッシュレジスタから離れるとき、所定の範囲から外へ出れば警戒状態となり、反射型光センサによって侵入者を検知でき、係員がキャッシュレジスタから目を離したすきに、ドロアを開放して現金を盗取できなくすることができる。そして、現金の盗取防止のため、警報情報を出力するとともに、電源切断情報を出力するように構成されているので、警報装置によって係員又は警備員などに知らせることができるとともに、キャッシュレジスタの電源を切ることによって、キャッシュレジスタのテンキーを使用不能の状態にすることができ、よってドロアの開放をテンキーの操作で行うことができなくなり、現金の盗取を一層困難にすることができる。
【0019】
また、本発明は、一方的に電波を発信する無線部を備え、係員が携帯する無線発信機と、この無線発信機から発信される電波を受信していないことを条件として警戒状態となる本体部と、この本体部に接続された反射型光センサと、上記本体部に接続されたドロアセンサとからなり、上記反射型光センサは、本体部が警戒状態において赤外線を発光させる発光回路と、この発光回路により発光された赤外線が反射するときこれを受光する受光回路とを備え、上記ドロアセンサは、キャッシュレジスタのドロア表面およびこれに近接するキャッシュレジスタの本体表面に設けられる一対の磁気センサで構成され、本体部は、上記反射型光センサの発光回路に対してトリガーパルスを送出する発光制御回路と、上記反射型光センサの受光回路が受光するときその信号を受ける受光制御回路と、上記受光回路または磁気センサからの信号により警報情報を出力する警報制御手段と、上記受光回路または磁気センサからの信号により電源切断情報を出力する電源制御手段とを備え、上記反射型光センサはキャッシュレジスタのテンキー側に向けて配置してなることを特徴とするキャッシュレジスタにおける盗難防止システムを要旨とするので、キャッシュレジスターから係員が離れている際、上記と同様に警戒状態にすることができる。そこで、警戒状態において、第一に、キャッシュレジスタに近寄る侵入者を検知すると同時に、第二に、ドロアが開放されないかを検知することができるので、たまたま、何らかの原因で反射型光センサによって侵入者を検知せずにドロアを開放する(この場合にはテンキー操作でも開放できる)ときであっても、警報情報が出力されるので、係員以外の誰かがドロアを開放したことを知ることができる。また、一度ドロアを開放した者が警報音等に驚いて慌ててドロアを閉めたときは、電源切断情報によってキャッシュレジスタの電源は切れているので、テンキーの操作によっては再びドロアを開放することができず、キャッシュレジスタのドロア内に一時保管している現金の盗取を困難にすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の概略を示す斜視説明図である。
【図2】ブロック図である。
【図3】フローチャートである。
【図4】フローチャートである。
【図5】フローチャートである。
【図6】フローチャートである。
【図7】フローチャートである。
【符号の説明】
1 無線発信機
2 本体部
3 キャッシュレジスタ
4 テンキー
5 反射型光センサ
6 ドロア
7,8 磁気センサ
Claims (2)
- 一方的に電波を発信する無線部を備え、係員が携帯する無線発信機と、この無線発信機から発信される電波を受信していないことを条件として警戒状態となる本体部と、この本体部に接続された反射型光センサとからなり、
上記反射型光センサは、本体部が警戒状態において赤外線を発光させる発光回路と、この発光回路により発光された赤外線が反射するときこれを受光する受光回路とを備え、
本体部は、上記反射型光センサの発光回路に対してトリガーパルスを送出する発光制御回路と、上記反射型光センサの受光回路が受光するときその信号を受ける受光制御回路と、上記受光回路からの信号により警報情報を出力する警報制御手段と、上記受光回路からの信号により電源切断情報を出力する電源制御手段とを備え、
上記反射型光センサはキャッシュレジスタのテンキー側に向けて配置してなることを特徴とするキャッシュレジスタにおける盗難防止システム。 - 一方的に電波を発信する無線部を備え、係員が携帯する無線発信機と、この無線発信機から発信される電波を受信していないことを条件として警戒状態となる本体部と、この本体部に接続された反射型光センサと、上記本体部に接続されたドロアセンサとからなり、
上記反射型光センサは、本体部が警戒状態において赤外線を発光させる発光回路と、この発光回路により発光された赤外線が反射するときこれを受光する受光回路とを備え、
上記ドロアセンサは、キャッシュレジスタのドロア表面およびこれに近接するキャッシュレジスタの本体表面に設けられる一対の磁気センサで構成され、
本体部は、上記反射型光センサの発光回路に対してトリガーパルスを送出する発光制御回路と、上記反射型光センサの受光回路が受光するときその信号を受ける受光制御回路と、上記受光回路または磁気センサからの信号により警報情報を出力する警報制御手段と、上記受光回路または磁気センサからの信号により電源切断情報を出力する電源制御手段とを備え、
上記反射型光センサはキャッシュレジスタのテンキー側に向けて配置してなることを特徴とするキャッシュレジスタにおける盗難防止システム。
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